大阪工業大学 空間デザイン学科 ポートフォリオ

Page 1

portfolio

Osaka Institute of Technology Design&Architecture


大阪工業大学 空間デザイン学科 Diploma Kyoto 参加者一同

7. 山本康揮

1. 馬本涼平  ・寄生住 制作時:4 回前期学会コンペ 用途:住居

・The room

制作時:3回課題

・時計なしのシェアハウス

制作時:4回課題

用途 : パビリオン

用途:シェアハウス

2. 佐藤桃佳

8. 浅野愛莉

・大大阪時代を歩むための博物館

・ からほりじかんにつつまれて。

制作時:4 回前期設計課題

制作時:4 回前期設計課題

用途:建築博物館

用途:建築博物館

3. 千賀拓輔

9. 坂本茉優

・「集い」

・都市をめぐる建築博物館

制作時:4 回前期学会コンペ

制作時:4 回前期設計課題

用途:住居

用途:建築博物館

4. 橋本侑起

10. 橋本遼平

・Element Museum

・RECALL BRIDGE

- 未来遺産「オフィスビル」の改修 -

∼過去の記憶を未来に繋げる架け橋∼

制作時:4 回前期設計課題

制作時:4 回前期設計課題

用途:建築博物館

用途:建築博物館

5. 森晴哉

11. 中西惟久磨

・「充実」と「空虚」を感じる

・卵の殻と黄身に対する白身の設計

制作時:3回後期設計課題

制作時:4 回前期学会コンペ

用途:美術館

用途:住居

6. 山根滉平  ・町の中にマチを作る

12. 三木悠矢 ・原木によるキノコのための「みせ」

制作時:3回前期設計課題

制作時:3 回学外コンペ

用途:図書館

用途:店舗


1


堂島川 大阪市役所

図書館 中央公会堂

東洋

陶磁

博物館のテーマ

美術

『街のミュージアム』

建築博物館で得た知識(インプット) → 外へ出て「生きた建築」 を体感(アウトプット) 栴 檀 木 橋

コンセプト

土佐堀川

中之島周辺には当時の歴史や文化、市民の暮らしぶりなどを今でも感じさせる建築がたくさんあることを知ってい

土佐堀通

るだろうか? そのような建築を見つけに中之島を散策すると共に、気軽に立ち寄れる場所を提案する。様々な時代背景がある中、 この建築博物館では、大阪が世界的な都市として大きく飛躍した大大阪時代をテーマとして切り取った。 展示物は柱、壁などといった建築要素にフォーカスを当てている。実際だと近くで見ることのできないものをあえ て間近に展示することで、細部へのこだわりがより鮮明になり、当時の空間としてのストーリーが感じとれやすく なると考えた。

三 休 橋 筋

また、館内はアーチで構成されている。今回取り扱う多くの建築にアーチが取り入れられていることから、この建 築の言語として象徴的に取り入れた。全体として、一方向からではなく多方向から展示物を見れるように設計し、 あらゆる見方をすることで新たな発見を楽しんで欲しい。

【配置図】

全体構成

1,000

7,000

5FL

レストラン及び展示室 H

レストラン

1,000

5,000

4FL

1,000

展示室 D

展示室 D

展示室 E

4,000

3FL

展示室 F

展示室 G

展示室 B

1,000 3,000

2FL

1,000

機械室

5,000

展示室 A

会議室

会議室

収蔵庫

1FL 42,300 12,300

6,000

5,000

12,700

6,100

N

a-a 断面図

b-b 断面図

8,700

a

会議室 11,200

EV

映像室

EV

10,500

4,000

展示室 B

会議室 吹抜

前室

事務所

12,500

展示室 F

吹抜

収蔵庫

搬入口

荷解室

メイン エントランス

展示室 D

EV

EV

EV

倉庫

倉庫

EV

EV

EV

倉庫

EV

EV 更衣室

応接室 受付

厨房

展示室 A EV

EV

吹抜

資料保管庫

EV 吹抜

展示室 G

EV

レストラン 兼展示室 H EV

11,500

映像室 前室

厨房

資料室

展示室 C

パウダー ルーム

カフェ b

閲覧室

b

吹抜

展示室 E

機械室

1階平面図

2 階平面図

3 階平面図

4 階平面図

5 階平面図

a


「集い」

いつからだろう。相互監視をし始めたのは。 孤立化し始めたのは。ストレス社会となったのは。 自由で余裕のある暮らしを求めていたはずが それに伴い人々の心に余裕がなくなっていった。 今、在宅ワーク、自粛によって より一層孤立化が目立つようになった。 住宅にも原因がある。住宅街 , マンション ,

団地のような住宅同士の距離が近くなったことにより 外壁は厚く人々を孤立化させた。 今後、人々は郊外にまた人口の少ない場へ移住を 進める。その時、都市の需要は激減、全国、地価 が同等になる。母屋、離れのように同じ敷地に 家族で集まり暮らす。

a-a’断面図 1:200

b-b’断面図 1:200 /

4DBJMF   0

1

5

10

1 階平面図

敷地環境 西立面図 1:200

敷地は阪急洛西口駅と JR 桂川駅に 挟まれた場所に位置する。 周辺は JR 直結ショッピングモールが 建てられたことによりここ数年で 都市開発が進む。 徒歩圏内にはスーパー、病院 、学校機関、学習塾がある。

23,250

29,750

42,750

43,250

/ 東立面図 1:200


Element Museum

未来遺産「オフィスビル」の改修

屋根の展示室

柱の展示室

レクチャールーム

事務所 エントランス

壁の展示室

ミュージアムショップ

階高

3400mm 3300mm

3100mm

床の展示室

ホール

市民ギャラリー

図書室

ワークショップルーム

カフェ

床の展示室

工房・スタジオ

倉庫・収蔵庫

エントランス カフェ

ワークショップルーム

4000mm

3300mm

2900mm

3900mm

3800mm

3700mm 3300mm 3300mm 3300mm

3400mm

3300mm

3100mm

3200mm

駐車場・駐輪場

3300mm

断面図 S=1:500

3500mm

Consept

Background 1 再開発と規制緩和

Background 2 ビルの寿命とオフィスの需要

都市の中で人々の期待に応え、進化し続けるオフィスビル という建築。

敷地周辺では規制緩和に伴い再開発が行われている。

北浜周辺は空室率 1%程度の人気エリアである。

床、屋根、壁、柱、などの建築の要素が様々な変化を許容できるよう構成されている。

高層ビルの建設が進み、今あるビルは壊される。

この立地から更新時期に伴い、更なる効率化を求めて再構築が行われると考える。

しかし、今あるオフィスビル は50年後、存在しているだろうか?

実際に 2025 年竣工の淀屋橋ツインタワーでは

また、ビルの寿命(建て替え時期)の 7 割以上が 30∼50 年を目安としている。

再開発や老朽化に伴い、古い物を解体し、新しい物が建てられていく。

既存の 12 のビルが壊される予定となっている。

後何年で更新されるのだろうか?

今では歴史的な価値を持つ長屋や屋敷もかつては当たり前の建築の形であったはずだ。

まだ使えても再開発というきっかけが更新を加速させるのではないだろうか?

統合する淀屋橋ツインタワー

Scrap and Build が繰り返される中、この建築博物館はオフィスビルと共存し、保全を行う。 今ある空間を改修しながら建築の要素や空間を体感する建築博物館を提案します。

Site Infomation 北浜2丁目周辺ビル 18 棟 7400 ㎡(建築面積 5700 ㎡) 大阪市 中央公会堂

日本銀行

天神橋方面

堂島川

壊されるビル群

大阪市役所

大阪支店

大阪市立

大阪府立

淀屋橋

駐輪場

計画敷地

カフェ

ワークショップ

市民ギャラリー

ルーム

工房・スタジオ

東側

配置図 S=1:5000

また、北浜テラスに訪れる人々も見られる。

中之島

駐車場

ツインタワー

西側

その奥には高層ビルが立ち並ぶ。

土佐堀川

淀屋橋

ツインタワー

夜になっても人々が灯す光は消えない。

子ども本の森

東洋陶磁美術館

中之島図書館 淀屋橋駅

木々や川といった自然に囲まれた土地。

レクチャールーム

休憩室

(47 席) 倉庫

壁の展示室

収蔵庫

N

図書室

大阪取引所

自習室 ワークショップ

カフェ

ルーム

ホール(1階席)・ホワイエ

Zoning 1 機能グラデーション

床の展示室

市民ギャラリー

工房

レクチャールーム

スタジオ

(25 席 2)

倉庫 休憩室

収蔵庫

図書室

自習室

下層は周囲との関わりを最も持つため、ユーザーを限定しないようにし、

柱の展示室

ミュージアム ショップ

上層に行くにつれ目的を持つ機能を与える。 ホール(2階席)

床の展示室

工房

1階平面図

壁の展示室

各階ごとに建築の要素の機能を与ていく。

また、それぞれの室としての大きな役割が交互に現れることで多様な空間をより体感できる。

広場

エントランス

2階平面図

レクチャールーム 休憩室

スタジオ

(47 席)

壁の展示室 休憩室 柱の展示室

Zoning 2 展示テーマグラデーション

事務所

3階平面図

敷地に並ぶ 18 の ビルを特性に分けてゾーニングを行った。

事務所

階高の変化やファサードなどからそれぞれに近しい要素を当てはめていく。

床の展示室

屋根の展示室

柱・壁・屋根・床の要素の領域がグラデーションで広がる。

工房

屋根の展示室 スタジオ レクチャールーム

壁の展示室

(25 席 2)

縦方向に積み重なるビルにかつての横方向のつながりを与える。

展示・体験:赤 学習・教育:青 サービス:橙 交流・活動:緑 裏方:紫

4階平面図 S=1:1000

Diagram 1 床を感じるホール

Diagram 2 床と屋根を感じるヴォイド空間

Diagram 3 スキップフロアと段差の変化

比較的大きな2つのビルをまたいで設計した。

二つのビルをまたぐようにヴォイド空間を設計した。

キャンチレバー のスキップフロアから対岸からみても床が変化していることがわかる。

階高や柱の位置も近く大空間を設けられる。

広がるヴォイドは下階からは天井高が、上階からは階高が変化したように感じる。

スキップフロアの視線を切らない空間変化とキャンチレバー の迫り出した外部的な床の要素を感じる。

フラットな空間に客席の段差という上下の操作を加えることで床を感じる。

この二つの要素をより感じられるように既存の階段を利用した回廊型の動線にした。

また、展示室では段差による空間や行為の変化を体感できるような展示室も設けた。  〈段差での行動の変化〉

立つ

詳細断面図 S=1:500

詳細断面図 S=1:500

ヴォイドによって床の領域と屋根の領域がグラデーション状に変化する。

座る

正座

寝る

200mm の段差の変化が様々な行動を生む。

Diagram 4 天井高の変化

Diagram 5 屋根と屋上庭園

Diagram 6 壁を感じるヴォイド空間とロッジア

床による階高の変化だけではなく、天井高から階高に変化を与える。

内外の領域を分かつ屋根の役割をルーバーのスパンにより様々な感じ方を体感させる。

既存のアーチ状の開口があるビルに壁で囲まれた空間を入れ込む。

上部からの変化は視線や動線を切ることからより領域を強く感じる。

また、屋上庭園を設けることで中間領域も生み出す。

床が抜けるヴォイドではなく、入れ子状のヴォイドであることから壁の要素を感じる。

それぞれの天井高での空間の感じ方が違うことに気づく。

屋根の変化から目に見えない領域を体験を通じて体感する。

また、アーチを利用したロッジアも体験することができる動線を設けた。

天井高が変化する

天井高が低くなるにつれ、圧迫感を感じる一方、落ち着きも感じる。 また、天井高が高くなるにつれ、開放感を感じる。

内部から外部を覗き込むと、屋上庭園が広がる。

内部のアーチの抜けにより見え隠れし、 ロッジアとヴォイドの両方の空間を感じる。

Diagram 7 柱と寸法

Diagram 8 壁の変化と外壁

Diagram 9 ピロティのエントランス

1 ㎡や一畳、一坪など空間の大きさをイメージすることは難しい。

様々な壁で区切られた空間を設けた。

閉じられたビルの 1 階部をピロティとして開放する。

柱が一定スパンて仮設的に立てられた展示空間を設計する。

ル・コルビュジエのモデューロルのように仕切りが変化することで壁の特性を体感する。

開かれたことで周囲の人々を引き込む。

用途に応じた可変的な空間でありながらも、寸法を体感できる。

また、動線から外部へと導かれ実際のビルの外壁を感じる。

また、上部の壁や床の重量感のあるファサードから柱の支えるという要素を改めて感じる。

1m 1m スパンの空間

スパンが重なり合い、 柱が壁的な役割も持つ

詳細断面図 S=1:500

柱のショップへと向かう

壁や肘掛け、机など高さにより変化する。 910mm スパンの空間

また、上部からの壁はスクリーンのような役割も担う。

実際に外に出て回り込むことで外壁を感じる。

既存の柱と共存した木製の柱による ピロティが開放感と抜け感を与える。


「 「 充実」と 空虚」を感 じる

長年にわたる日常生活の中で、

⃝敷地調査から設計へ

住宅街や商店街といった human scale と、駅やマンションといった "大きな壁 " が共存する。 ・この美術館は、敷地調査の中で商店街が生み出す充実感と、高層マンション・駐車場が生み出す空虚感の対比体験からヒントを得た。

?

空虚感

充実感

"大きな壁 "

?

human scale

"大きな壁 " が生み出す広がりは異質だ。しかし、 その周辺環境との空気感の違いから、どこか "空間的魅力" を感じる。

?

➡各空間は道路や建物の寸法によって全く違う空間を作り出す、という考えから、敷地周辺の気になった寸法を計測する。

・アート空間の魅力とは? ➡駅、敷地内、敷地外から、まちの寸法を取り入れる。

・美術館の通路を通る前、最中、後の流れの中で、

美術館の入り口や通路が様々な寸法同士で交わる。

違う空間を移動している感覚にさせる建築操作を与える。   ➡美術館が大きな 1 枚の壁になることはない。

・まちにどんな良い影響を与えるか?

・普段から人が館内 1階を通り道として抜けていくことで、           市民と駅前空間が身近な空間になる。

・気づけば、商店街入り口や高架下、駅通路空間など、

5

有料ギャラリー 1

別々の空間同士を結ぶ "ゲート" に着目していた。

10

20m

その寸法を美術館の出入口・通路に設ける。 有料ギャラリー 2

6400

美術館ゲート① 美術館ゲート②

有料ギャラリー 3

有料ギャラリー 6

有料ギャラリー 4

5400

美術館ゲート③

美術館ゲート④

阪急本通商店街入口 美術館ゲート①   の場合

レクチャールーム アート・ライブラリ

本来直線の矢印が

2F 平面図 南

5400 6400

有料ギャラリー 5

市民ギャラリー

スタディラウンジ

2F 平面図 北

今まで交わることの無かった 道を自分たちで行き来する

ワークショップルーム 1 ワークショップスタジオ 1 劇場

美術館ゲート⑤

ワークショップルーム2

阪急中央商店街 & その脇道を抜けた

ワークショップルーム 3

レストラン

無料ギャラリー

美術館ゲート⑥

美術館ゲート① 5400 6400

美術館ゲート⑦

合計 7 種類 16 ヶ所の "ゲート" を美術館に設ける。 1F 平面図 南 "ゲート" そのものも、空間という展示品である。

ワークショップスタジオ2

ショップ

ワークショップルーム 4 インフォメーションセンター

収蔵庫

1F 平面図 北


concept

対象敷地

マチの作り方

マチのイメージ

大人のマチ

子供のマチ

2種類のグラデーション

マチのシンボル

曲線の交わり

南側のアプローチ:光庭と児童開架に挟まれ明るい雰囲気

外部テラス:自然に包まれた気持ちの良い中間領域

北側のアプローチ:柔らかい光と壁により中へ引き込まれる

一般開架:柔らかた壁と床のスロープにより自然を取り込む

N

外部テラス


ï¼—


からほりじかんにつつまれて。  空堀は江戸時代から戦前にかけての町家や長屋などの

中崎町や福島など路地が多く見られるが、

古い建物が多く残っており、歴史のある町。

空堀はそれに加え、路地が斜面になっているのが特徴的。

前提とし、まちを巡っていく博物館。

梅田、天王寺

空堀

その町を訪れる人

周囲に掘られた溝である堀の跡である石垣があらゆる場所に残っている。

他にない固有性を持つことができ、

そんな時代に取り残された石垣を感じながら巡っていく。

リピーターを増やすことにも繋がる。

商店街

暮らしを見守るお地蔵、お稲荷さん

この地に根付いた歴史や文化を脈々と受け継いでいく。

昔から住まう人とその町を訪れる人の混在。

地域住民をはじめ、多くの人々が共有できる空堀文化の拠点。

博物館は、毎日坂道を登り下りする住民にとっては、

アクセスがいいため、観光客も誘致できる。

その場所でなければ観られない展示は、

心斎橋

歴史や遺跡、暮らしを見ることを

昔から住まう人

豊臣大坂城南惣構堀の名残で、敵の侵入を防ぐために城などの

一体となった石垣などの本物の

それにより、このまちの景観や風景が継承され、観光動線を歩く際の体験としてもこれまで以上に厚みのあるものとなる。

■石垣を感じながら。

空堀のまちの中で見られる周辺環境と

谷町6丁目駅

まちの要素を取り出す。建築を構成する要素として、このまちの特徴的な建物や風景から抽出した要素や素材を用いていく。

この地に根付いた歴史や文化を脈々と受け継いでいく。地域住民をはじめ、多くの人が共有できる建築博物館を目指す。

■まちを巻き込む博物館。

最寄駅は長堀鶴見緑地線の松屋町駅と谷町線の谷町6丁目駅。

松屋町駅

堀の跡とみられる石垣やまだ残っているこのまちの建築的要素を残しながら、

■路地でなく路地(ろーじ)と皆が語り継ぐ。

■からほり。

■まちのエレメント。

江戸時代から戦前にかけての町屋や長屋などの古い建物が多く残っている空堀町。

石垣

休憩所となるような場所。

擁壁

石垣

地下への出入り口 地下への出入り口

まちのお庭

井戸の跡 ↓ 暮らしていた人の暮らしがみられる。

冠木門

●地蔵堂 ▲祠 ★井戸 まちの至るところに

地下博物館

みられる地蔵堂、祠、井戸。 昔から残るまちの風景に とって大切な存在。

商店街アーケード

視界の広がり方が異なる

石垣路地

まちの案内所

建物と建物を繋げ、

冠木門をイメージ

まちの通り道になる

ここを境目に2階の まちのひとの動線と

井戸端会議が花咲く

空堀歴史資料室

既存レトロ雑貨店

商店街の2種類のアーチ

観光動線を分ける。

路地などの町人文化。

まちを眺める展望台

散歩道の休憩所 高低差のあるまちを見下ろす

■平面操作

■断面操作

観光動線

観光動線

既存雑貨店

石垣は残し

石垣を感じる

地下は博物館を利用しない人も 地上に上がれる通路にもなる

↓↑

狭い裏路地は 1m レベルを下げ、プレイバシーを保たせる

地上には改修された町家で展示室 ↓↑

道路を挟んでもう一つの博物館へ

減築し裏路地をつくる まちの人の動線

会議室

まちの人の動線

まだ残っている上部分の町家を改修。

情報提供

↓↑

常設展示

ライブラリ

住居のプライバシーを守るために、横幅1∼2メートルの裏路地をつくる。

本屋

ホワイエ

↑ レストラン2階

収蔵、

テラス

多目的室

駐車場から来る人の動線の 交わりに博物館を配置。

2階平面図 1/400

①回廊の床のレベルを 1m あげることにより、

井戸を上からのぞくことができる。  1階と2階の動線が交わるようにした。 トイレ

トイレ

エントランス

↑ ▲

まちの案内所

博物館エリア

井戸展示 事務室

井戸展示

エントランス

展望台

↑ A-A ▲ 断面

1階

石垣カフェと博物館をつなぐアーチ

地下の出入り口

トイレ

800 や 1200 程が多くみられた。

カウンター

常設展示 EV

エントランス

800

1200

1500

1200 の幅を多く設定し、

チケット

↓2階博物館エリア

空堀の路地の幅は 1200 は車椅子も通れる幅で、

トイレ

2階

■路地感のある通路

B-B 断面

1 階平面図 1/400

展望台

屋外  トイレ

レストラン1階

ワークショップ

吹き抜け

空堀歴史展示室

チケットカウンター

A-A 断面 ↑

井戸展示

2階の回廊の幅を1階より狭くすることによって

↑ ▲

A-A 断面 ↑

ホワイエ

縁側に出たような空間をつくる。舞台のような展示。 ②2階からは屋外の回廊から展望台に向かう途中に

本屋1階

既存レトロ雑貨店

↑まちのひとも利用できるエリア

■井戸展示

B-B 断面 →

まちのお庭

既存駐車場

■まちのひとの動線

地下博物館

空堀歴史資料室

石垣路地 石垣カフェ

■観光動線

レストラン

↑ A-A 断面

55000

博物館エリア

商店街から来る動線と

B-B 断面図 1/400

写真室

倉庫

展望台

まちのひとも 利用できるエリア

石垣エントランス

レストラン

本屋 井戸展示

よって裏手で動線をつなぎ、近い距離にありながら独立かつ快適に。

地下博物館 町家改修エリア

石垣路地を通って石垣カフェ

本屋2階

テラス

商店街

地下博物館へ

利用する

見える井戸と回廊

-1000

石垣に挟まれた擁壁部分から

擁壁部分を

2階ホワイエから

機械室

石垣路地

石垣カフェ

収蔵、倉庫

石垣カフェ

路地感のある通路や回廊をつくった。

事務室

地下1階平面図 1/400

■配置計画

石垣を感じながらカフェ 商店街

1本の散歩道ともなる 既存駐車場

分断されたコミュニティ

博物館

まちの人も利用できる場所

博物館

歴史資料室、地下博物館、

レストラン、本屋、休憩スペース、

常設、写真室、

ワークショップ、常設など

多目的室、会議室など

情報提供ライブラリなど

散歩道の休憩所

井戸展示 1 階平面図 1/400

道路を挟むので、ピロティ空間をつくり

「石垣やまちなみをスケッチしてみよう」

本屋

ワークショップ

8

つながりをもたせる

つなげる

収蔵、

エントランス

倉庫

空堀歴史資料室 まちのお庭

既存レトロ雑貨店

ワークショップ 石垣エントランス 既存工芸品店

トイレ

常設展示

まちの案内所

ろうか

井戸展示

エントランス

写真室

A-A 断面図 1/400

西立面図 1/400 ろうか

北立面図 1/400


都 市 を め ぐる 建 築 博 物 館 南京町と公共交通機関からの人の流れ

北エントランス

B

A

南京町からの人の流れ

周辺の街並みに賑わいを生み出 すカフェテラス

D

D 広場 獅子舞や大道芸が行われる

カフェ 待ち合わせ場所

メインエントランス

エントランス

カフェカウンター

EV

収蔵庫

駅の方向から人々を 迎え入れるスロープ

EV

上部吹抜

EV 全体を見渡し上階にある 模型展示を見つける

事務室

資材の搬入

便所

内の景色の変化を 楽しむ内スロープ

地域文化に関係する 図書の貸し出し

C

エントランスホール

上部吹抜

観光の一時休憩

C

駐輪スペース 近隣住民の

南エントランス

自転車利用者の

ための駐輪スペース  海辺を観光した人が

ガラスの映り込みで

見えないはずの場所に行っ

てみたくなる

旧居留地からの人の流れ

B

A

下町からの人の流れ

GL +2000 S=1/400

ウォーターフロント地区 からの人の流れ

多 様 な 建 築 文 化 が 周 囲 に 展 開 する神 戸 市 住 友ビル 跡 地 に 建 築 博 物 を 計 画 する。この 博 物 館 で は 、周 辺 地 域 の 建 築 や そ れ にまつ わる文 化 を 模 型 や 写 真 で 展 示 する。 内 部 の 展 示 空 間 で 都 市 の 過 去 を 知り、外 部 の 展 望 テラスで はそ の 知 識 を 都 市 の 現 在 の 姿と照らし合 わ せることで 神 戸 を 深く理 解 できる。

A

A

02 場と場 を つ なぐ

B

01   敷 地

B

得 た 知 識と空 間 体 験 が 結 び つきより印 象 深く記 憶 に 残るような 建 築 博 物 館 を 目 指した 。

旧居留地が見える

ワークショップ コーナー

南京町

旧居留地

旧居留地 資料室

展示物が日光で変色 しないように 開口部は少なく

旧居留地

南京町 下町

下 町 の 方 向 へ 抜 ける 風 景 。

収蔵庫

都 市 と の 接 点 とな るス ロ ー プ の 始 点 。  賑 わ い が 人 々を 集 める。

ガラス越しに見えるウォーターフロント地区を見ながら スケッチや設計のワークショップを開催

時代vの移り変わりが 分かる展示

ウォーター フロント ギャラリー

EV 吹抜

EV

収蔵庫

EV EV EV

EV 吹抜

下町

ウォーターフロント

便所

旧居留地 ギャラリー

便所

ウォーターフロント

吹抜

吹抜

無くなった洋風模型 を中心に展示

神戸ビエンナーレ

かつてあった 風景を想像する

神 戸 の 様 々な 建 築 文 化 の 軸 の 結 節 点 に 位 置 することで 、 周 辺 地 域 へ のガイドとなる新 た な 役 割 を 担う。

昔の生活を知る ことができる展示

多 様 な 個 性 を 持 つ 場と場 を つ なぐ 結 節 点 作 ることで 、

南京町 ギャラリー

旧居留地 展示コーナー ジオラマ模型 ウォーターフロント

の模型を上からみる

このまち の 建 築 文 化 をより 一 体 的 に 魅 せ る 事 が できる

展望テラス

海 の 見 える 空 中 デ ッキ 。 海 へ 続く風 景 を 作 る 。

旧居留地の有名建築の模型

03

A

展 示 を 楽しむことが できる。

04

来館者

体 験 を 通 して 知 る 0 5 広場

研究所

現在

博物館 洋風建築

中 華 風 建 築   レトロ 建 築

現代建築

保存 研究

外食 買い物

開発 創造

学生 研究者

大人 若者

子供 親子連れ

周 辺 の 場 に 訪 れ る 観 光 客 は 地 区 により 世 代 や 目 的 が 様 々 で ある 。 多 様 な プ ログラムを 設 定 す ることで 観 光 の 拠 点となり 、 都 市 全 体 の 回 遊 性 を 上 げる。

ワ ー ク シ ョッ プ ル ー ム

GL +10000 S=1/¥400

時 間 の 流 れ を 感 じる 未来

B

風 景 軸 を 設 け 、現 在 のまちの 様 子と照らし合 わ せ な がら

B

神 戸 の 港 が 一 望 できる 展 望 デ ッキ 。

ウォーターフロントが見える

スロープを登った先に海が見える

ワークショップコーナー

ワークショップコーナー

ウォーターフロントが見える

ウ ォ ー タ ー フ ロ ント

通りの延長に海が見える

ウォーターフロントが見える

ウォーターフロントが見える

南京町が見える

ウォーターフロント 展示コーナー

南京町が見える

ウォーターフロント 展示コーナー

下町ギャラリー

レ ス トラ ン

洋風建築模型

過去 展 示 だ け で なく食 べ る 、調 べ る 、作 る 、見 るなど

体 験 を 通 して 建 築 をより 身 近 に 感 じることが できる 。

下町ジオラマ模型

下町

南京町 旧居留地

下町・南京町展示コーナー

旧居留地展示コーナー

旧居留地展示コーナー 旧居留地ギャラリー

ホール前の 待合スペース

エントランス

時 間 軸 に 沿 って 構 成 す ることで 、空 間 体 験 を 通 し 歴 史 を 知り 未 来 の 姿 を 想 像 す ることが できる 。

下町・南京町展示コーナー

見上げると展示が わずかに見える

エントランス

B-B 断面図  S=1/400

A-A 断面図  S=1/400

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渡辺橋

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肥後橋

越前橋

常安橋 土佐堀橋

水晶橋

鉾流橋

玉江橋

堂島橋

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大江橋

淀屋橋


箱のようなマンションを外部とつなげるため、 建築に建築を纏わせることでまるで卵のような関係性が生まれる建築を設計した。 既存のマンションを核として、その周りに新たに殻となる建物を建てる。 元々は最外殻だった既存マンションが入れ子状になることで生まれる狭間の空間は、 もとの用途、意味とは全く異なり、以前とは違った外との関係性ができてくる。

A

そこから生まれる新たな人間関係や営み、空間構成が殻と黄身とをつなぐ白身のような空間となる。

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