D i p l o m a
P r o j e c t 卒
業 Y u s u k e
-2-
concept
設
計
A r i s a w a
住 都 市
T w i t t e r
- 絡 み 合 い 、 連 鎖 し て い く 生 活 風 景 -
Grade
_B4
Curriculum
_ 卒業設計
Professor
_ 内田祥士
Program
_ 集合住宅
Locat ion
_ 東京都新宿区
Durat ion
_10 ヶ月
Award
_ 東洋大学ライフデザイン学部人間環境デザイン学科環境デザインコース学内 2 位 せんだいデザインリーグ 2015 卒業設計日本一決定戦 3 票獲得
東洋大学人間環境デザイン学科優秀者作品展出展
J IA 埼 玉 支 部 卒 業 設 計 コ ン ク ー ル 出 展
今生きている世界に、息苦しさを感じた事は無いでしょうか。 そう感じた時、Twitter に身を置き、言葉を吐き出したりインターネットを通して人と接 したことは無いでしょうか。その世界に身を置いた時、現実世界よりも居心地が良いと思っ たことがあるかもしれません。 少なくとも私はそういった経験があり、豊かに感じる事があります。 Twitter 上の住人は多種多様な人達の中から自分で接したい人を選び、コミュニケーショ ンを取っています。現実世界の様々な鎖に縛られている中で、Twitter という世界の中の 方が豊かに人間関係を構築できる事があります。 色んな人達が生きている世界の中で好きな時にコミュニケーションを取る。 好きな時に一人になる。 目的もなくふらふらしながら偶然出会った人と接する。 Twitter を建築として捉え空間化することで、現代における本質的な豊かさを提案します。
_ c o n c e p t
マーク・グラノヴェッター
「弱い紐帯の強み :The strength of weak ties」 新規性が高く当人にとって価値ある情報というのは、自分の家族や親友、職場の仲間といった社会的つながりが強い人々(強い紐帯)よりも、知り合いの知り合い、ちょっとした知り合い など社会的つながり弱い人々(弱い紐帯)からもたらされる可能性が高いといいます。 これをスタンフォード大学社会学部教授はマーク・グラノヴェッターは「弱い紐帯の強み」理論と呼びました。
「 弱 い 紐 帯 の 強 み 」 は T w i t t e r に お い て よ く 見 ら れ ま す 友 人 と の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン の 中 か ら 情 報 を 得 た り 、リ ツ イ ー ト に よ っ て 思 い も よ ら な い 情 報 が 流 れ て き た り 、フ ォ ロ ー し て い る ユ ー ザーから情報を得たりと、情報の得方や人と人の繋がり方は無限大に存在します。 今回私は人の営みが住戸の中で完結している無表情な高層マンションをプロトタイプとし、人の営みが顕在化しながら繋がり方が無限に存在する集合住宅「住都市 Twitter」を提案します。
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現在の集合住宅の暮らしぶり。 住民は部屋に閉じこもりながら暮らし、独立した生活を送っています。
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住都市 Twitter では住民は様々な性格を持つオープンスペースを自由に選択し、自分の居場所を無数に作り出す事ができます。 建築の外の世界と繋がり、住都市 Twitter では人と人の繋がり方は無限に存在します。
_ s i t e
[
木 造 密 集 地 域
]
計画敷地は西新宿五丁目中央北地区 JR 新宿駅の西側に位置している。西側は木造密集地域となり低層住居が立ち並び、東側はオフィスビルをはじめに高層ビルが多く立ち並ぶ地区となります。 二つの対照的な性格を作り出しています。 異なる状態が入り混じる二つの都市的スケールを持つこの場所に、街を繋ぐ結節点を作り出します。 不特定多数の人が入り混じりながら人と人が絡み合う状態を作り出せる環境として成立すると考え、ここに敷地を選定します。
[
高 層 ビ ル 街
]
S i t e p l a n : 1 / 3 0 0 0
_ s c a l e
西新宿5丁目北地区
建設予定タワーマンション
敷地面積 :7530 ㎡
建築面積 :3090 ㎡
容積率の最高限度 :400%
容 積 率 :9 9 9 %
建物最高限度 :20m
建 物 最 高 高 さ :2 0 6 m
再開発以前の住戸数 :35 戸 ( 約 105 人 )
再 開 発 以 前 の 住 戸 数 :9 7 6 戸 ( 約 3 9 0 4 人 )
人口密度 236 人 /ha
人 口 密 度 :1 3 0 1 3 人 / h a
木造密集地域
機能 : 住戸・事業協力者店舗 15 区画・管理室・ゲストルーム・会議室等
対 象 敷 地は市街地再開発事業に よ っ て 2 0 1 7 年 に マ ン シ ョ ン と し て 日 本 最 高 階 数 6 0 階 建 て 、 都 内 最 高 層 2 0 6 m の 超 高 層 タ ワ ー マンションが計画されています。 タ ワ ー マンションには総戸数 9 7 6 戸 存 在 し 、 一 戸 辺 り 4 人 程 度 住 ま う と 考 え る と 4 0 0 0 人 近 く 住 ま う と 考 え ら れ ま す 。 今 回 の 提案としては、都市再生措置法による緩和以前の容積率・最高高さで計画をする。 住 ま う 人数の密度は再開発以前 の 敷 地 状 況 が 2 3 6 人 / ha に 対 し、 再 開 発 後 の タ ワ ー マ ン シ ョ ン は 1 3 0 1 3 人 / h a と な り ま す 。 計 画 す る建築の人口密度を 610 人 / ha に 設 定 を す る こ と で ま ちな み と の 連 続 性 を 図 り な が ら 重 層 化 し た 生 活 空 間 を 計 画 し 、無 表 情 で 周 辺 と は 関 係 を 持 た な い 集 合 住 宅 か ら T w i t t e r の よ う に 人 間 の 営 みが顕在化していく集合住宅を考えます。
住都市 Twitter 建築面積 :4000 ㎡ 容積率 :400% 建物最高高さ :14.25m 住戸数 :122 戸 ( 約 244 人 ) 人口密度 :610 人 /ha 機能 : 住戸・カフェ・貸し会議室・シェアオフィス・ランドリー・銭湯
_ u n i t Unit typeA
Unit typeB
ハシゴで登り降り型 若者向け
ハシゴ登り降り型 若者向け
Unit typeC
Unit typeD
平屋長廊下型 全年齢向け
平屋長廊下型 全年齢向け
U n i t p l a n : 1 / 2 0 0
×
×
×
×
×
Unit typeA Unit typeA
Unit typeA Unit typeB
Unit typeA Unit typeC
Unit typeA Unit typeD
Unit typeB Unit typeB
×
×
×
×
×
Unit typeB Unit typeC
Unit typeB Unit typeD
Unit typeC Unit typeC
Unit typeC Unit typeD
Unit typeD Unit typeD
4 種類のユニットタイプを用いて 10 種類の住戸の組み合わせを構成していきます。 積層型は梯子で上り下りする若者向けの住戸ユニット、平屋型は長廊下のように使う住戸ユニット。4 つの住戸の組み合わせによって共有部を取りながら配置をしてます。 2 つのユニット間の共有部は家族が集まるリビングとして使われ、1 住戸のみで使う場合は 1 人暮らし同士がシェアハウスとして使用し、夫婦世帯等が住む場合は 1 つのユニットを使う事で 成立します。ユニットの組み合わせによって様々な暮らし方に対応する事が出来ます。 住居としての豊かさを担保しながらも、ユニットの組み合わせで出来上がる立体的な共有部の中に様々な生活風景が溢れ出していきます。
_ d i a g r a m 1
2 つ の 街 を 繋 ぐ 結 節 点 と す る 為 、敷 地 に 対 し て 4 8 0 0 m m の V O I D を 建 築 内 に 貫 通 さ せ 、建 築 内 に 人 の 流 れ を 作 り 出 し ま す 。 更 に 建 築 の 外 縁 に 多 種 多 様 な 人 が 入 り 込 ん で い く 隙 間 を 作 り ま す 。 膨 大 で 様 々 な キ ャ ラ ク タ ー を 持 つ ユ ー ザ ー が T w i t t e r 上 で 入 り 混 じ っ て い る 状 態 を 建 築 内 に V O I D と し て の イ ン フ ラ を 挿 入 す る 事 で 、 不 特 定 多 数 の 人 々 が 入 り 混 じ り 、「 膨 大 な ユ ー ザ ー 数 を持つ Twitter」を建築として作り出します。
_ d i a g r a m 2
エレベーターコアと階段を様々な場所に点在させ、動線を多様化させる。その時々の状況によって住民や外来者一人一人は動線を選択しながら建築内を行き来します。 様々な選択肢の中から「選択する」という行為は一人一人の個性を浮かび上がらせ、 「タイムラインに溢れた情報から自分に必要な情報を探し出す」という行為を空間的に体現していきます。
_ d i a g r a m 3
■幅員 1200m m
■幅員 24 0 0 mm
■ 幅 員 4 8 0 0 mm
■曲がり角 1200mm
人 が 二 人通ると肩が当たる
椅子を置いて 座 れ る
みんなが共有する通路
角にできるたまり場
角にできる溜まり場
ユ ニ ッ ト 間 で コ ミ ュ ニケーションが取る事 ができる
物を置いても人 が 歩 け る
人が多く行き交う
奥が見えない
奥から人が来る時に気配を感じる
物 を 置くと通路が埋まる
2 人以上歩 け る
角に物を置く事ができる
ユニットの幅員を定め、ユニット間の隙間を取りながら積層していき、様々な顔を持つ共有部を作り出していきます。 住民や外来者はユニット間の組み合わせによって出来た空隙に生活行為を表出させていきます。 出来上がった様々な顔を持つ空隙は立体的なひとつながりの共有部を作り出し、人間によって彩られた空隙は繋がり、人と人の絡まり合いは連鎖していきます。
■曲がり角 2400mm
_ c o n s t r u c t i o n 動線 /Circulation Area
ユニット /Unit construction GL+11400 積層型ユニット① × 3 積層型ユニット② × 1 平屋型ユニット① × 3
平 屋 型 ユ ニ ッ ト ② × 11 貸 し 会 議 室 × 09
カフェ / シェアオフィス × 0 銭湯 × 0
ランドリー × 1
GL+8550 積層型ユニット① × 3 積層型ユニット② × 1 平屋型ユニット① × 3
平 屋 型 ユ ニ ッ ト ② × 11 貸 し 会 議 室 × 09
カフェ / シェアオフィス × 0 銭湯 × 0
ランドリー × 1
GL+5700 積 層 型 ユ ニ ッ ト ① × 12 積層型ユニット② × 2 平屋型ユニット① × 1 平屋型ユニット② × 7 貸し会議室 × 1
カフェ / シェアオフィス × 1 銭湯 × 0
ランドリー × 1
GL+2850 積層型ユニット① × 5 積層型ユニット② × 7 平屋型ユニット① × 6 平屋型ユニット② × 5 貸し会議室 × 0
カフェ / シェアオフィス × 0 銭湯 × 0
ランドリー × 1
GL±0 積 層 型 ユ ニ ッ ト ① × 10 積層型ユニット② × 8
平 屋 型 ユ ニ ッ ト ① × 10 平 屋 型 ユ ニ ッ ト ② × 13 貸し会議室 × 2
カフェ / シェアオフィス × 1 銭湯 × 1
ランドリー × 1
S e c t i o n p l a n : 1 / 4 0 0
UP UP
住居 unit カフェ / シェアオフィス 銭湯 貸し会議室 UP
UP
ランドリー
UP UP
UP UP UP
UP
UP
p l a n
S : 1 / 5 0 0
2 F
p l a n
S : 1 / 5 0 0
DOWN
1 F
DOWN UP
UP
DOWN UP
UP UP
UP
DOWN
UP
UP
UP
DOWN
DOWN
DOWN
DOWN
UP
DOWN
DOWN
DOWN
UP
UP UP
住居 unit DOWN
カフェ / シェアオフィス
DOWN UP
UP
銭湯
UP
DOWN UP
UP DOWN
DOWN
ランドリー
UP
DOWN
DOWN
UP DOWN
UP
UP
DOWN
DOWN
DOWN
UP
DOWN
UP
UP
p l a n
S : 1 / 5 0 0
4 F
p l a n
S : 1 / 5 0 0
UP
3 F
DOWN UP
DOWN
DOWN
UP DOWN
DOWN
DOWN
UP
UP
DOWN UP
UP DOWN
DOWN DOWN
DOWN
UP
DOWN
貸し会議室
UP
DOWN
住居 unit カフェ / シェアオフィス 銭湯
DOWN
DOWN
貸し会議室
DOWN
ランドリー
DOWN
DOWN DOWN
DOWN
DOWN
5 F
p l a n
S : 1 / 5 0 0
6 F
p l a n
S : 1 / 5 0 0
一人一人が自由に過ごしながら、選択的な関係性で居られる Twitter を建築として作り上げます。 この建築は人と人が絡み合う為の一つのきっかけとなればと願います。
本 来 混 じ り 合 う は ず の な か っ た 人 や モ ノ や 空 間 を 様 々 な ユ ニ ッ ト や ユ ニ ッ ト の 空 隙 に よ っ て 再 定 義 し ま す 。
室内の延長線上に暮らしを作り出し、生活風景の重なり様は Twitter のタイムラインの風景と重なっていきます。
人 間 ひ と り ひ と り は 他 者 と 接 し た い 時 に 接 し 、
空隙には人と人が絡み合う多様なきっかけがたくさん存在し、
住 都 市 Twitter は 、 人 々 の 多 様 な 生 き 方 を 顕 在 化 さ せ て い き ま す 。
住都市 Twitter は人と人を繋ぎ、人と街を繋ぎ、街と街を繋ぐ、街のインターフェースとなります。
_ p r o c e s s 2015.1/24-26 東洋大学ライフデザイン学部人間環境デザイン学科 朝霞キャンパス卒業制作展
2015.2/18-20 東洋大学ライフデザイン学部人間環境デザイン学科 自由学園明日館 優秀者作品展
2015.3/1-6 せんだいデザインリーグ 2015 卒業設計日本一決定戦
2015.4/11-15 JIA 埼玉支部卒業設計コンクール展
有澤 雄介 /Yusuke Arisawa 1992.3.17 東京生まれ 2010.Mar 獨協高等学校卒業 2015.Mar 東洋大学ライフデザイン学部人間環境デザイン学科 卒業 2015.Apr-
東洋大学福祉社会デザイン研究科人間環境デザイン建築専攻
お手伝いしてくれたみなさん 尾澤亜美 B3 増尾さと子 B3 皆川龍 B2 衣笠智帆 B2 樋渡沙希 B2
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concept