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余分の「一分」(いちぶ)
from 746:ディナーデート
余分の「一分」(いちぶ)
キース・フィリップス
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クラークとメアリーは恋人同士です。クラークのプロポーズをメアリーは承諾したのですが、それで済むほど単純なことではありませんでした。楽しく円満な結婚生活を始めるには、メアリーの両親であるクラレンスとゴールディ、特に母親のゴールディの承諾を得なくてはいけないと、クラークは分かっていました。義母というものは、ちょっと難しい時もあると聞いていたからです。クラークは、うまくいくことを願いつつ、心の準備をしました。
「結婚というものは『五分五分』の関係だって、分かっているわよね。」 ゴールディがクラークを試してきます。
「いいえ。」 クラークは一瞬のためらいもなく、答えました。「僕たちは『六分六分』で行きます。」
そして、そのとおりになったのです。
以上は、ある幸せな家庭の始まりについて、本当にあった話です。それから数年後、私は幸運にもこの家族の一員となりました。
シンプルな話ではあるけれど、重要な真理が含まれていると思います。良好な結婚関係や幸せな家庭を築くには(さらに言えば、どんな関係でも、それがうまくいくには)、自己犠牲の精神で、日々小さな愛情深い行動をすることが必要です。今回は誰の番だったかなど気にせずに、自分から喜んで余分の「一分」を与えるのです。誰かからそうされたら、嬉しいものですよね。
でも、年月が経つにつれ、良い時も悪い時もあるし、困難や落胆もある中、あなたと家族の関係を助けてくれるこのような愛を、どうすれば持てるのでしょうか。それは、すべて良きものの源である神ご自身から来るのであり、神にお願いすれば、その愛を授けてくださいます。「あらゆる良い贈り物、あらゆる完全な賜物は、上から、光の父から下って来る。わたしたちにすべての物を豊かに備えて楽しませて下さる神」から来るのです。(ヤコブ 1:17; 1テモテ 6:17)