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今日この日

今日この日

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This Day

マリー・アルベロ

今年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で大変なことがたくさんあったので、幸福や充足感について記事を書くことになるとは、思ってもいませんでした。これからどうなるか分からず不安なことばかり起きているのに、幸福について考えられるものでしょうか。

私の場合、部分的にではあるけれど、幸福とは自分の思い通りに人生を生きていると感じることから生まれます。これから起きることを予測でき、知っていることが大切なのです。でも、今朝聖書を読んでいて、こんな言葉が目に飛び込んできました。「さて、『今日か明日、これこれの町へ行って一年滞在し、商売をして一儲けしよう』と言う人たち、あなたがたは明日のことも、自分の命がどうなるかも知らないのです。あなたがたは、つかの間現れ、やがては消えてゆく霧にすぎません。むしろ、あなたがたは、『主の御心であれば、生きて、あのことやこのことをしよう』と言うべきです。」*1

自分がいつ何をすることになるのか、前もって完全に知ることはできないものです。イエスは私たちに、「日ごとの糧を今日お与えください」と祈るよう教えられました。*2 また神は、イスラエルの民にマナを与えられた時、(安息日を除いて)日ごとに、その日に必要な分だけを集めるよう言われました。私たちが明日のことを知らず、ただ神に信頼し頼らざるを得ないという状況であっても、それは神にとって問題ではないのです。

というわけで、この不安な時代に、どうすれば幸福でいられるのでしょうか。私はその答えを出そうと、この数週間考えてきて、「これは主が設けられた日。今日この日を楽しみ喜ぼう」と毎日言えることが幸せなのだ、という結論に達しました。*3 私には今日があり、今日どうすればいいかは知っています。

これがすべての答えではないし、実践的な助言にもなっていないことは承知しています。でも、状況がめちゃくちゃで、幸福や充足感を測るための通常の物差しが役に立たない時、これを土台にして幸せを築けます。これから何が起きるか分からず、先が見えなくても、私は今日この日を最高の一日にするよう心がけたいです。

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(聖書の言葉は、聖書協会共同訳から引用されています)

1. ヤコブ 4:13-15

2. マタイ 6:11

3. 参照:詩篇 118:24

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明日何が起こるかと案じるな。今日あなたのことを心にかけておられるのと同じ永遠の父(神)が、明日もその後の毎日も、あなたの面倒を見て下さるのだから。 ― フランシスコ・サレジオ

昨日は過ぎ去りました。明日はまだ来ていません。私たちには今日しかないのです。さあ、始めましょう。 ― マザー・テレサ

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