いつもとは違うクリスマス

いつもとは違うクリスマス

A Different Christmas

キース・フィリップス

多くの人にとって、今年はこれまでとは違った年になりました。第二次大戦以来、世界中でこれほど多くの人が、同じ危機的状況に同時に影響されたことはありません。ウイルスの深刻な影響や世界的な経済の落ち込みを実感していないという人の周りにも、その影響を受けている人たちがたくさんいます。

収益の多くをクリスマス商戦に頼っている製造・卸売・小売業者は、これまでの損失を取り戻せるかどうか、不安な気持ちでいます。会社をたたんだために、自分の家族や元従業員の家族のことを心配する人たちがいます。どんなクリスマスを子どもたちに過ごしてもらえるかと不安を抱える失業中の親もいます。

確かに、今年のクリスマスは多くの人にとって、いつもとは違うものになることでしょう。だからといって、良いクリスマスにならないというわけではありません。逆境は人の最善の部分を引き出すことができ、それはクリスマスの場合にも言えます。逆境とクリスマスが合わさって、特別の機会が生まれるかもしれません。

それは、物事を整理するのに、つまり、いつもなら（特にクリスマスには）私たちの心を奪ってしまいがちなどうでもいいことと、本当に大切なものとの違いを知るのに、いい機会です。クリスマスを乗っ取った営利主義から目を離し、このシーズンの本当の意味、不朽の目的に目を留めるのに、いい機会です。愛しい人たちへの愛の示し方や、自分よりも大変な状況にある人たち（常にたくさんいるものです）への思いやりを新たに学ぶのに、いい機会です。いつものように多くのものをプレゼントすることはできなくても、これまで以上に感謝して受け取ってもらえることは確かでしょう。

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あたり一面のクリスマス

―アナ・メイ・ニールソン

世界はクリスマスを告げる音に包まれています。体の耳を傾ければ、キャロルや鐘の音、笑い声、そして時には孤独なむせび泣きが聞こえます。心の耳を傾ければ、天使の翼の音、内なる期待の静寂、この上なく深い沈黙の聖なる響き、永遠の御言葉の力強いささやきが聞こえます。

世界はクリスマスを告げる情景に包まれています。体の目を開けば、鮮やかに飾り付けられたツリー、きらびやかな星のオーナメント、炎を放つろうそく、幼いキリスト像が見えます。心の目を開けば、あなた自身の心の中に、ベツレヘムの星が見えます。