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821:読み始めるのにいいところは・・
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読み始めるのにいいところは・・
A Very Good Place to Start
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サリー・ガルシア
私が初めて聖書を手にしたのは、まだ子どもだった頃、病院の待合室でのことでした。最初の数ページは読んだのですが、カインとアベルの史上初の殺人の話で、読むのを止めました。「うわー、こわい!」 まだ幼い小学生だったので、そう思ってしまったのです。
それからティーンの時、聖書を再び手に取って、今度は最後の方から読み始めようと思い、黙示録を開きました。「何だか気味が悪いわ!」 そう思って、その時もまた聖書を閉じたので、特に何も学べはしませんでした。
しばらく経ち、混乱していた大学生だった私に、誰かがヨハネの福音書の小冊子をくれました。それから数日かけて、キリストの生涯と教えについて書かれた、この驚くべき本を読み終えた時には、私の魂に変化が起きたことに気づきました。
ついに、私に理解できる聖書の箇所を見つけたわけですが、それは最初の方でも最後の方でもなく、中ほどにあったのです。福音書に記されたイエスの教えは、ただのありふれた言葉ではありません。イエスはそれを「霊であり命である」と言われました。*1 心を変える力があるのです。
あとになってから、聖書は正確には一つの本でなく、いくつもの本がまとめられたものだと知りました。旧約聖書には、歴史書、詩歌書、預言書が収められています。新約聖書には、福音書、初代教会に関する記録、書簡集、そして最後に預言書が収められています。歴史を教えるものもあれば、指導のためのものもあるし、感動的なものや礼拝に使われるものもあります。
福音書を学んだあとに、私はもう一度旧約聖書の初めから読んでみることにしました。すると、そこには、神が忍耐と赦しと愛をもって人類に手を差し伸べるという、一貫して流れているテーマがあることに驚かされました。「わたしは限りなき愛をもってあなたを愛している。それゆえ、わたしは絶えずあなたに真実をつくしてきた」と、神は言われます。*2
また、さまざまな約束も見つけました。たとえば、ヨシュアにはこんな約束が与えられています。「強く、また雄々しくあれ。あなたがどこへ行くにも、あなたの神、主が共におられるゆえ、恐れてはならない、おののいてはならない。」*3 イザヤに与えられた約束もあります。「あなたが右に行き、あるいは左に行く時、そのうしろで『これは道だ、これに歩め』と言う言葉を耳に聞く。」*4 それは素晴らしいものの、まだ何かが足りません。
そこにイエスが登場することで、パズルのすべてのピースが正しい場所に収まります。イエスは十字架上での犠牲を通して、私たちが神と和解し、罪を赦され、天の国で永遠の財産を受け継ぐ神の子となるための道を作ってくださったのです。
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1. ヨハネ 6:63
2. エレミヤ 31:3
3. ヨシュア 1:9
4. イザヤ 30:21