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825:信仰による癒やし
from 825:信仰による癒やし
信仰による癒やし
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ロザネ・ペレイラ
私がまだ信仰の浅かった頃、リオデジャネイロ州の山岳地帯にあるノバフリブルゴ市で、宣教師をしている2人の友だちと、しばらく一緒に暮らしたことがあります。ドイツ風やスイス風の建物があるきれいな街で、州内で最も高い山々の間に位置しています。
店を出している人たちと話をするために、よく中央広場に出かけたものです。ある時、サラという若い女性が目に留まりました。薬物依存症から解放されたばかりとのことで、店のカウンターには、カラフルなブレスレットやネックレスと一緒に彼女の聖書が置かれていました。「今の私にとって、これが剣なの」と言う彼女の信仰は非常に誠実なものであり、私の信仰心もかきたてられました。
ある日、サラから、家に来て息子のために祈ってほしいと頼まれました。「気管支炎になって、熱がなかなか下がらないの。あなたたちに祈ってもらえたら、きっと治ると信じているわ。」
その日の午後遅く、私たちは彼女と一緒に2ブロック歩いて、両親と1歳の息子と暮らしている質素な家に行きました。彼女は、小さなベビーベッドでおとなしく横になっていた息子を抱き上げて、私たちのところまで連れてきました。私の友人たちは、どうすべきか迷っているようでしたが、私はサラの信仰を傷つけたくなかったので、その子のために祈り始めました。
それまでも何度か、癒やしのために祈ったことはありますが、いつもただ自分のためです。私は熱に冒された子の小さい体に手を置いた時、奇跡が必要だと分かりました。そこで、神のあわれみを求め、暗記していた癒やしについての聖句をいくつか引用して、神がそのとおりに叶えてくださるよう祈りました。
そして、私たちが目を開けると、その子はサラの手を押しのけて、完全に健康な1才児なら誰でもするように、すぐに家の中を走り出したのです。熱が下がっているのを見て、サラは神を賛美し始めました。
私たちが住んでいたのは、坂を30分ほど登った所で、街灯もありません。その日の帰りに見た夜空には、それまでにないほどたくさんの星が輝いていました。歩きながら、愛する神に話しかけ、素晴らしい奇跡を起こしてくださったことを感謝しました。すると神が、何千もの星の瞬きの向こうから、ほほ笑みを返してくださったようでした。その途端に、私は聖書に出てくる主の衣の裾に触れた女性の気持ちが分かりました。その女性が癒やされた時、イエスは彼女にこう言われたのです。「娘よ、安心しなさい。あなたの信仰があなたを癒やしたのだから。」*1
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1. 参照:マタイ 9:20-22