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829:学ぶ喜び
from 829:学ぶ喜び
学ぶ喜び
The Joy of Learning
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サリー・ガルシア
「この世界はたくさんのものであふれているのだから、みんな王さまのように幸せでいられるはず。」 私たちを探求の世界へと招くこの言葉は、ロバート・ルイス・スティーブンソンが書いた『子どもの詩の園』からの一節で、父がよく子どもだった私に聞かせてくれたものです。父は飽くなき好奇心の持ち主で、私が大きくなるにつれ、私たちの小さな家にある本の山もますます大きくなり、すべての棚など至る所に広がっていました。私たち家族は、何でも知りたいことがあれば、本を買って調べたり、その主題について詳しい人に尋ねたりしたものです。
本の他にも、当時私たちが興味を持っていたあらゆる種類の手工芸品もありました。染毛織物、木工品、革細工、カリグラフィー、かぎ針編み、刺しゅう、そして数え切れないほどの道具です。
私が初めて海へ行った時、両手いっぱいの貝殻を家に持ち帰ったのですが、それぞれの名前を調べて、形ごとに分類したくてたまらなくなりました。そこで私たちは、世界中の貝殻販売業者に手紙を書き、あらゆる海からの貝殻標本を購入したのです。そして、月に一度会員が集まって、各自が持っている貝殻の種類を同定したり、互いに売買・交換を行ったりしている貝殻クラブに入会しました。私のような若者にとって、それは人生を豊かにする体験となったし、自分より経験のある人と交流し、話を聞くだけで、どれほどたくさんのことを学べるのかも分かりました。
こうして、学ぶ喜びは、私の人生の冒険の鍵となってきたのです。私は、見知らぬ人とでも話をするよう勧める、ビル・ナイのこの忠告を忘れないようにしています。「あなたの出会う人誰もが、あなたの知らない何かを知っている。」
最近、乳がんの診断を受けたばかりの友人と話をしました。彼女は、長期に渡る化学療法を始める前に、さまざまな検査を受けているところです。医療センターの待合室で出会った人たちに、わずかながらも慰めの言葉をかけたり、信仰の種をまいたりする機会があったことについて、私に話してくれました。友人は、自分自身の病状の重さを真剣に捉えつつも、このプロセス全体から何でも学べることを学ぼうとしており、「神に慰めていただくその慰めをもって、あらゆる患難の中にある人々を慰めることができるように」なる日を楽しみにしているようです。*1 私は彼女の信仰と勇気に感服しているし、私も同じようになれたらと望んでいます。
イエスはよくラビと呼ばれましたが、それは教師という意味です。イエスはまた、聖霊が私たちを教えてくださるとも言われました。*2 主は私たちに、一見取るに足りないようなことから桁外れにすごいことに至るまで、すべての経験や状況に関する知恵と洞察を与えてくださいます。真の「学ぶ喜び」とは、主の足もとに座って、主から学ぶことなのです。*3
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1. 2コリント1:4
2. 参照:ヨハネ14:26; 16:13
3. 参照:ルカ10:38-42