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832:ありふれた日々

ありふれた日々

Ordinary Days

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リー・リアン

アン・ケメル著の『I'm Out to Change My World(私は自分の世界を変えるつもり)』には、著者が当時自分の人生で直面していた困難について、母親に説明している箇所があります。それに対する母親の答えは、次のようなものでした。

「知らないのかい

人生はありふれた日々から成っているということ を

背中をたたいてくれる人もなく

ほめてくれる人もなく

敬意を払ってくれる人もなく

あなたがどれほど勇敢で立派であるかを見る人もない

人生のほぼ全ては、そんなありふれた日々から成っている

大切なのは、そのありふれた日々をどう生きるか

それ次第で、あなたの輝きの瞬間が訪れるかどうかが決まる」

ありふれた日。私たち誰にでも、そんな日があります。仕事、締め切り、ToDoリスト、アポイントメント、電話、家族の世話、調理、掃除、そして洗濯と息つく暇もなく、その日の終わりには、疲れきっている・・そして、何も大したことは成し遂げていないし、目的達成からは程遠いと感じて、嫌になる・・そんな一日です。

そのような時には、マリアン・ライト・エデルマンの次の言葉を思い出すといいでしょう。「どうすれば大きな成果を生み出せるだろうかと考えるあまり、日々の小さな成果を見過ごしてはいけません。それが積もり積もると、やがて予測できないほどの大きな成果につながるのだから。」

ありふれた日を最大限に活かし、自分の人生に何か変化を起こしたいなら、まずはその目標に向けて、日々歩みを進めなければいけません。大概の子どもは、ある日いきなり歩き始めたり、自転車に乗り始めたりしないし、運動選手がカメラのフラッシュを浴びて誇らしげに掲げる金メダルは、コツコツとトレーニングを行ってきた、ありふれた日々の結果なのです。

ありふれた日々が、私たちの人格を形成します。ありふれた日々に正しい選択をし、正しい行動をすることが、私たちの未来を形作ります。ありふれた日々を活かせるよう、最善を尽くしましょう。ひょっとしたら、「輝きの瞬間」が、すぐそこの角であなたを待っているかもしれません。

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