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833:泳ぎのレッスン
from 833:泳ぎのレッスン
泳ぎのレッスン
Swimming Lessons
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キース・フィリップス
問題や困難の波に飲み込まれても、浮いたままでいられる人もいれば、底に沈んでしまう人もいますね。浮かんで泳げる人と、沈む人との違いは、何なのでしょうか。私が今まで見てきたことから言えば、その最大の要因は、神の愛への信仰にあるようです。
神にどれだけ愛されているかを理解している人は、波が押し寄せても、自分が溺れることを神が許されることはないと知っています。そのため、そのような信仰のない人とは違って、水から顔を出そうともがいてへとへとになったり、さらに悪いことに、パニックに陥り、かえって沈んでしまったりすることもありません。このような「泳ぐ人」は、信仰のおかげで浮かんでいられるので、自分の体力を、岸辺にたどり着くためだけに使えるのです。
自分はいつも泳いでいるというよりも沈んでいる状態だと感じる人は、神の愛に対する信仰を強めることで、将来の危機的な状況に備えることができます。神の愛の広さと深さは私たちの理解を超えていますが、聖書はそれを父から子どもへの愛になぞらえています。「主は、恐れかしこむ者に対しては、父親のように優しい思いやりを示してくださいます。」*1 神は、あなたが困っているのを見るのが好きではありません。あなたの人生を、これ以上辛いものにしようとしているわけではないのです。神はあなたの味方であり、あなたが幸せで満足しているのを見たいと思っておられます。
だからといって、あなたが問題を抱えることを、神が決して許さないというわけではありませんが、波が押し寄せてきても、神があなたのそばにおられると確信できます。それを約束する言葉が、聖書に書かれているのですから。「あなたが水の中を過ぎるとき、わたしはあなたと共におる。川の中を過ぎるとき、水はあなたの上にあふれることがない。」*2
泳ぎを学ぶ最初のステップは、浮かび方を学ぶことであり、それにはまず、力を抜いて、水の中であがいたりしないことです。自分自身を神の御手にゆだね、横になって力を抜き、神に支えていただきましょう。今の内に浅瀬で練習しておけば、将来何が起こっても準備できた状態でいられます。
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1. 詩篇103:13(リビングバイブルより。これ以外の聖書の言葉は口語訳からです)
2. イザヤ43:2
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そばにおられる神
神はわれらの避け所また力である。悩める時のいと近き助けである。このゆえに、たとい地は変わり、山は海の真中に移るとも、われらは恐れない。―詩篇46:1-2
われわれの神、主は、われわれが呼び求める時、つねにわれわれに近くおられる。いずれの大いなる国民に、このように近くおる神があるであろうか。―申命記4:7
わたしの魂はあなたにすがりつき、あなたの右の手はわたしをささえられる。―詩篇63:8