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バスタブ原理
from 854:バスタブ原理
バスタブ原理
The Bathtub Principle
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クリス・ミズラニー
「あのバスタブもついに修繕されるのか。」 ミッションセンターに戻ると、作業員が浴室のバスタブにペンキを塗り直しているのが見えたのです。
古い建物で、前の住人は浴室に緑色のエナメル塗料を使うのが好きだったようです。変わった色でも気にはしないようにしてきましたが、塗料が剥がれ始めたので、そろそろ修繕が必要になっていました。バスタブがまばゆい白色に塗り直されているのを見て、実に嬉しく思いました。作業員は予想をはるかに上回る早さでさっさと仕事を進めており、気が付くと、バスタブは新品同様になっていました。
ところが・・どうせそうなるだろうと思った人もいるかもしれませんが、それからほんの数日後には、バスタブのまばゆい白に緑が混じり始めました。どういうことかというと、作業員は古いエナメル塗料の除去(骨の折れる作業です)をちゃんと行わないで、その上にただ塗り重ねただけだったので、上に塗ったペンキが剥がれてきたのです。道理で、あっという間に作業が終わったわけです。光沢のある白色はうわべだけで、長持ちするものではなく、バスタブの見栄えは以前よりもひどいものになりました。
私はこの経験から学んだ人生の教訓を、バスタブ原理と呼んでいます。それは、この二点です:
・自分の人生で何か変えるべき点があるなら、まず古い習慣や方式、思考パターン、お決まりのやり方を取り除く必要があります。骨の折れることではあるけれど、それは絶対に必要なことです。問題や間違いを残したまま、うわべだけきれいにして、それで万事オーケーだろうと考えることはできません。そんなことをすれば、前よりもひどい状態になってしまいます。
・質が大切です。改善は、正しい人によって、正しい材料を用いてなされる必要があります。
私はこれまでに何度か、真に変わるための努力をする代わりに、表面だけ整えようとしたくなった時、このバスタブ原理が頭に浮かびました。イエスこそが私のお抱え修繕業者であり、いつも尊い御言葉によって私の心を修繕してくださいます。
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この世のやり方や慣習をまねてはいけない。むしろ、自分の考え方を改めることによって、神にあなたを造り変えていただき、新しい人となりなさい。そうすれば、何が神の御心であるか、何が善であって、神に喜ばれ、また完全なことであるかが分かるようになる。― ローマ12:2(英語NLT訳聖書)
神に近づきなさい。そうすれば、神はあなたがたに近づいて下さるであろう。― ヤコブ4:8