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857:信仰とは

信仰とは

キース・フィリップス

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The Faith Way

多くの人がそうだと思いますが、新年が近づくと、私は一年を振り返ると共に、新しい年の目標を立てます。今回もそうしようとしていた頃、友人からジョニー・エレクソン・タダ*1 のこんな言葉が送られてきました。「信仰とは、はるか先にある、かすみのかかった未来を信じる能力ではありません。ただ、神の御言葉をそのまま信じて、次の一歩を踏み出すことなのです。」 この言葉は私にとって大いに励みとなりました。これまでの年に当てはめてみると、確かにそのとおりだったからです。

いずれの年においても、不安を抱えながら未知の経験に足を踏み入れなければいけないことがありました。たとえば、妻の健康状態が突然急激に悪化したことがあります。それから数年にわたり、何人もの医者が問題の診断を試みた結果、完治はしないけれど抑制しておくことのできる疾患をいくつか抱えているということが分かりました。そして、効果的な治療法を見出すのに、さらに何年もかかっています。困難だったその時期に私たちができることといえば、ただ祈って、一歩ずつ進み続けることでした。でも、それこそが、神が私たちに望んでおられたことだったのです。

神に感謝すべきことに、また、神が巡り合わせてくださった良い医者の皆さんのおかげで、妻は前よりもずっと元気にしています。道のりは容易なものではありませんでしたが、今になってみれば、私たち二人ともためらわずに、これは私たちにとって良い経験だったと言えます。より深みのある人間にしてくれたし、自分の持っているものをもっと感謝したり、一日一日を大切にしたりすることを教えてくれました。そして何よりも、神の愛と慈しみに対する信仰を増してくれたと思います。

そのような視点から見れば、新しい年のことを考えてひるんでしまう必要はなさそうです。また、過去に味わった困難は、今はただの記憶となっていますが、そこから得られたものが生き生きとした力となって、私を勇気づけてくれます。そして、私にこう告げるのです。「もっと大きく考えなさい。恐れるものなど何もないじゃないか。ほら、次の一歩を踏んでごらん。神は良きお方であり、あなたと共におられるのだから。」

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(聖書の言葉は、聖書協会共同訳からです)

1. 四肢麻痺で車いす生活を送る作家、画家。

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もし、からし種一粒ほどの信仰があるなら、この山に向かって、「ここから、あそこに移れ」と言えば、移るだろう。あなたがたにできないことは何もない。―マタイ17:20

キリストの内に根を下ろし、その上に建てられ、教えられたとおり信仰によって強められ、溢れるばかりに感謝しなさい。―コロサイ2:7

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