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重荷から生まれる翼

重荷から生まれる翼

Wings from Weights

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バージニア・ブラント・バーグ

ロンドンの歴史的建造物ウェスレー・チャペルには、美しいステンドグラスがあって、そこにはこんな言葉が記されています。「わたしがあけぼのの翼をかって海のはてに住んでも、あなたのみ手はその所でわたしを導き、あなたの右のみ手はわたしをささえられます。」*1

人はいつの世も、翼を欲しがってきました。この世の悩みを後にして、舞い上がるための翼を。「ここ」では自分が閉じ込められているように感じ、不満を抱くのが、人間の常であるようです。峠の向こうの「あそこ」へ行けば、物ごとはもっと容易で明るく、より良く、より自由であるに違いないと思うのです。

他にも、「私をここから抜け出させてほしい」というこのような心情を表現した、詩篇作者ダビデの言葉があります。「どうか、はとのように翼をもちたいものだ。そうすればわたしは飛び去って安きを得るであろう。」*2 でも、ダビデは、すべての心配事を後にしてその素晴らしい場所を見つける秘訣も知っており、それは主に支えていただくことだと語っています。*3

神はダビデを、どんな困難や試練の間も支え、彼の重荷を翼に変えてこられました。「主を待ち望む者は新たなる力を得、わしのように翼をはって、のぼることができる。走っても疲れることなく、歩いても弱ることはない。」*4 神の言葉に頼り、神が私たちの魂に触れてくださるまで祈りつつ待つなら、平安と休息の国へと舞い上がり、主によって真に支えていただけるのです。

この古き世界は私たちを引き下ろしますが、私たちを神の心まで引き上げようとする上向きの力があります。神の言葉を読み、心の中にあることを打ち明け、神が話しかけてくださるのを待つなら、あなたに必要な力が与えられることでしょう。しかし、多くの人は、自分の力で何とか困難を乗り越えようと、頑張って走り続けてしまいます。翼よりも足に頼るのです。でも、先ほどの聖句をもう一度読んでみてください。走ったり歩いたりするには、先ず新たな力を得なければいけません。もしそのような時間を取って、神と心を通わせ、神から力をいただかないなら、あなたの魂はやり抜くことができるでしょうか。「主を待ち望め。勇ましくあれ。主があなたの心を強めてくださる。」*5

(バージニア・ブラント・バーグ、1886-1968、アメリカの福音伝道師・著作家)

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1. 詩篇139:9-10

2. 詩篇55:6

3. 詩篇3:5

4. イザヤ40:31

5. 詩篇27:14(英語NKJV訳聖書)

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