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人生、根詰まりしてませんか?
from 890:人生、根詰まりしてませんか?
人生、根詰まりしてませんか?
庭の大きな鉢に植えてある植物の多くが、元気のない状態になっていました。その上、水をあげても、沁み込んでいきません。「あっ、また根詰まりしちゃっているに違いない!」 鉢植え植物は、定期的に植え替えをしないと根詰まりを起こして弱ってしまいます。でも大きな鉢だと、植え替え作業は大仕事です。それで、そろそろ植え替えないと、と思いつつも、そのままになっていました。
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数日後、やっとまとまった時間が取れたので植え替えを始めると、それはもうひどい根詰まり状態です。びっしり詰まった根っこがぐるぐる巻きになって、石のように固くなり、パンパンに張った根っこのせいで、プラスチック製の鉢にはひびが入っていました。これでは、水分も栄養分もうまく吸収できません。本当ならこんなひどい状態になる前に伸び過ぎた根を切り、新しい柔らかい土に植え替えて、肥料を足してあげる必要があるのです。
植え替え作業をしていると、「根詰まり」ではなく、逆に「根がまったくない」状態の鉢もありました。思った通り、そういう鉢からは何匹ものネキリムシが出てきました。漢字で「根切り虫」ですが、正確には根ではなく地下茎や、根元に近い茎部分・葉を食害して、植物をダメにしてしまう厄介な虫です。
この虫が土の中にいると、いつのまにか地下部分がほとんどなくなって、最後には根元からパタッと倒れてしまうので、植え替えの際には、そういう害虫をちゃんと駆除しておかないと大変なことになります。今回もネキリムシにやられてしまった植物を見つけ、もっと早くに植え替えてあげればよかったと後悔しました。
ところで、この植え替え作業をしていた時期、雨で庭仕事ができない日には、家の中の片付けをしていました。何か家の中がごちゃごちゃしていて気分が落ち着かないし、どこにしまったか思い出せなくて探し物に時間がかかるようになっていたからです。
まず、荷物を整理しようと押し入れを開けると、中は雑多なものがぎゅうぎゅう詰めで、まるで根詰まりしている鉢のような状態でした。物を全部引っ張り出してみると、奥からは、いつか使うかもしれないと思ってとっていたものや、子どもが小さかった頃のおもちゃや学習用品を丁寧に詰めた箱がでてきました。
そのまま全部とっておきたいのは山々でしたが、そんな余裕はありません。それに鉢の中に繁殖した気色悪い虫を見たばかりだったので、整理しないならどうなるか容易に想像できました。押し入れだって、ぎゅうぎゅう詰め状態が続くなら、カビや虫が繁殖しやすくなり、そうなったら、せっかくしまってあるものも台無しになってしまいます。
これはもう、何らかの手を打つしかありません。そこで意を決して不用品を処分し始めると、なんとまぁ、押入れがとても使いやすくなり、自分の気持ちまでスッキリしました。「やっぱり人生には、時々『植え替え』が必要なんだ!」そう感じた瞬間でした。
きっと心も同じかもしれません。心の中が根詰まりした鉢のように何かでぎゅうぎゅうになっていたら、人生を豊かにするはずの水や栄養が入ってこなくなってしまいます。「心に余裕がない」という言葉をよく耳にしますが、私たちの心も受けとめられる量に限界があるのです。しなければならないこと、考えなければならないこと、気を配らなければならないことがあり過ぎると、心は疲弊してしまいます。
私自身、様々な活動に参加し、新しい仕事やプロジェクトを始めるのが好きだし、色々なことに興味があるので、ついつい手を広げ過ぎてしまいがちです。すると、最初は楽しいのですが、次第に心に余裕がなくなって、イライラすることが増え、楽しかったはずのことさえ負担に感じるようになってしまいます。
解決策は、伸びすぎた根を短く切り詰めるように、毎日の生活の中でやり過ぎていることを見直し、不要なことをやめるなり休むなりして、もっと本当に必要なものが入ってこられるようスペースを作ることです。
また、養分も残っていないカチカチの土や、虫が繁殖している土では植物が成長できないように、私たちの心も、頑なになっていたり、批判的な思いやネガティブな思いという虫や菌が繁殖していたりするなら、そういう部分を取り除き、心を一新する必要があるのでしょう。
でも、どうやって心を一新したらいいのでしょうか。そのためには、植物を鉢から出して状態を確認するように、心の覆いをはずし、ありのままの心を神様に差し出して、どう対処するのが最善なのかを教えてもらう必要があります。神様と二人きりになって、静かに自分の心を見つめなおす時間を取ることが、心を一新する第一歩です。
長らく心のケアを放っておくと、どこから手を付けたらいいのか分からない状態になっていたりするものです。そういう時には焦らないようにしましょう。神様はたいてい、時間をかけて人の心を変えていかれるのですから。
魂の造り主である神様は、私たちの心のどの部分が固くなっていて、何のことでネガティブになっているかも、よくご存じです。さらに、その対処法も持っておられますから、ゆっくり時間をかけて神様と語りあってみるといいでしょう。
色々なことに手を出している場合、何をストップし、何を頑張って継続したらいいかなども教えてくれます。神様は私たちの魂が健康であることを誰よりも望んでおられますから、人生の様々な面において、喜んで導いてくださるのです。
さあ、せっかくここまで成長させていただいた自分の人生です。根詰まりなどでダメにしてしまわないためにも、定期的に神様と共に心の見直しをし、栄養いっぱいのみ言葉を取り入れることによって、実り豊かな人生を送りましょう。
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「主はわたしの牧者であって、わたしには乏しいことがない。主はわたしを緑の牧場に伏させ、いこいのみぎわに伴われる。主はわたしの魂をいきかえらせ、み名のためにわたしを正しい道に導かれる。」 -- 聖書 詩篇23篇1-3節
「このような人は主のおきて(み言葉)をよろこび、昼も夜もそのおきてを思う。このような人は流れのほとりに植えられた木の時が来ると実を結び、その葉もしぼまないように、そのなすところは皆栄える。」 -- 聖書 詩篇1篇2-3節