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より良い明日

より良い明日

A Better Tomorrow

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ルース・デビッドソン

何人かの子どもと孫を訪ねた帰りに、56番ゲートで飛行機への搭乗を待っていた時のことです。不意に大きな音量でアナウンスが流れました。「事前改札のご案内をいたします。小さなお子様をお連れのお客様、制服をご着用の軍関係者のお客様、お体の不自由なお客様、車いすをご利用のお客様は、今からご搭乗いただけます。」

以前に何度も飛行機に乗ったことはあるのですが、今回は、これまでにない気持ちが湧き上がりました。軍人の中には、片足にギブスをはめて松葉杖をついている人、車いすを押してもらっている人、また、目に見える障害のない人もいました。きっと、愛する人たちと休日を過ごすために、家に帰る途中だったのでしょう。彼らを見ている内に、PTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しむ軍人たちのことが頭をよぎりました。母はいつも、そのような軍人のことを気にかけていたものです。

これがあったのはクリスマスの少し前のことだったので、私は何年も前に書かれたジョン・レノンの歌の一節を思い出しました。「さて、クリスマスだね。あなたは今年、どんなことをしたかな。また一年が終わり、新しい年が始まったところだ。」 彼は、平和を訴え、すべての争いを止めようと呼びかけているのです。そして、新年について、次の歌詞が続きます。「良い年になることを願おう。恐れのない年になるように。」*1

「war」(戦争)という言葉は、古高ドイツ語で「混乱させる」「混乱状態をもたらす」という意味の「werra」に由来します。パウロは、コリント人への第一の手紙で、「神は混乱の神ではなく、平和の神なのです」と語りました。*2 また、ヨハネは次のように書いています。「神を愛すると言いながら兄弟を憎んでいるなら、その人は偽り者です。目に見える兄弟を愛していない者に、目に見えない神を愛することはできません。」*3

紀元前760年頃、預言者イザヤは、キリストがやがて地上を統治される時に、戦争がなくなることを予言しました。「主は国々の間をさばき、多くの民族に判決を下す。彼らはその剣を鋤に、その槍を鎌に打ち直す。国は国に向かって剣を上げず、もう戦うことを学ばない。」*4

私たちは、将来、愛と笑いと平和が永遠に続く、より良い時代が来ることを待ち望んでいます。その時、神とその王国によって永遠にもたらされる真の平和によって、私たちは戦争から解放されるのです。

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1. 「ハッピー・クリスマス(戦争は終った)」ジョン・レノン(1971)

2. 1コリント14:33 (本記事で引用されている聖書の言葉は、新改訳2017からです。)

3. 1ヨハネ4:20

4. イザヤ2:4

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