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決断に至る過程で、神に関わっていただく
決断に至る過程で、神に関わっていただく
Bringing God into the Decision-Making Process
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賢い決断の方法は、次の3つのステップを踏むことです。
(1) 第一に、自分はすべての答えを知っているわけではないことを自覚し、答えを持っておられる方、つまり神に、正しい決断を下すのを助けてくださるようお願いする。
(2) 第二に、その状況における神の御心は何であるのかという観点から決断を下したいと切に願う。これは、何よりも神の御心を求めて、自分の考えや計画を捨てるということなので、しばしば最も困難なことです。
(3) 第三に、主の答えを受け取る。それは、さまざまな手段によってもたらされますが、重要さと確実さの度合いが高い順に並べてみたいと思います。
1. 神の言葉:神の御心を知るために最初に目を向けるべきなのは、聖書に記録された神の言葉や、神の霊感を受けたキリスト教関連の著作物です。神の言葉は、私たちが神の御心に沿った決断を下し、人生で直面するであろう疑問や問題に対する答えを見いだす助けとなる原則を与えてくれます。「あなたのみ言葉はわが足のともしび、わが道の光です。」*1
2. 神の言葉の声:何かについて考えたり祈ったりしていると、その問題に光を当てるような聖書の言葉を、神が思い起こさせてくださった、ということはありませんか。あるいは、聖書を読んでいると、その時に直面していた状況に関して、まるで自分のためだけに書かれているような言葉が見つかり、それがあなたに語りかけているように感じたことはあるでしょうか。神がご自身の言葉をあなたに合わせて適用してくださる時、あなたはそのような形で自分の求めている答えを受け取るのです。「神の言は生きていて、力があり・・。」*2
3. 直接の示し:神は夢によって、また私たちの心に語りかける直接のメッセージによって(聖書では預言と呼ばれています)、導いてくださることがあります。「神がこう仰せになる。終りの時には、わたしの霊をすべての人に注ごう。そして、あなたがたのむすこ娘は預言をし、若者たちは幻を見、老人たちは夢を見るであろう。」*3
4. 敬けんな助言者:特定の状況に関して神の御心を見出そうとしているなら、信仰がしっかりしており、イエスと強い個人的な関係を持ち、神の物事のなされ方に慣れ親しんでいる人からの助言を求めるのは良いことです。「計画は相談しなければ挫折し、多くの助言があれば実現する。」*4
5. 状況:明らかな状況が神の導きを示すこともあります。何かが神の御心である場合、神は通常、それを可能にするチャンスの扉を開いてくださいます。「わたしは、あなたの前に、だれも閉じることのできない門を開いておいた。」*5
6. 強い印象や内なる確信:それは、「御霊のあかし」と呼ばれることもあります。感情は当てにならないものですが、神があなたにある行動を取ることを望まれる場合、それをしたいという強い願望や、そうするのが正しいことだという内なる確信を与えてくださることがあります。「主によって喜びをなせ。主はあなたの心の願いをかなえられる。」*6
7. 事前に決められた特定のしるし:「羊の毛」と呼ばれることもあります。具体的に神からの確証を求めることで、自分の決断を確認・再確認してもいいかもしれません。
何よりも、神があなたを愛しておられることを信じましょう。また、正しい決断、つまり、長い目で見て、あなたにとっても他の人たちにとっても最良であると神がご存じである決断を、あなたがするのを助けようとしておられることを信じるのです。イエスは、こう言われました。「求めよ、そうすれば、与えられるであろう。捜せ、そうすれば、見いだすであろう。門をたたけ、そうすれば、あけてもらえるであろう。」*7 それが、イエスの約束なのです。
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(聖書の言葉は、特に明記されていない場合、日本聖書協会の口語訳聖書より引用)
1. 詩篇119:105
2. ヘブル4:12
3. 使徒行伝2:17
4. 箴言15:22 聖書協会共同訳
5. 黙示録3:8
6. 詩篇37:4
7. マタイ7:7
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神の計画に信頼する
この世界は、人間を作り上げるための神の作業場である。― ヘンリー・ウォード・ビーチャー(1813-1887)
大胆かつ賢明な歩みをしよう。頭上には御手があって、あなたを助けようとしているのだから。― フィリップ・ジェームズ・ベイリー(1816-1902)
人生はタペストリー。私たちは縦糸で、天使たちは横糸。そして、神が織り手。デザイン全体を見られるのは、織り手だけである。―『天使の小さな教本』(アイリーン・イライアス・フリーマン著)に引用された言葉
最高の知識とは、私たちは謎に囲まれていると知ること。知識も将来への希望も、人生の軸ではあり得ないし、人生の方向性を定めるものにもなり得ない。私たちの内にご自身を表される倫理的な存在である神に自分を捕らえていただき、神の御心に自らの意思を委ねることによってのみ、人生の方向性は定められるのだ。― アルベルト・シュバイツァー(1875-1965)
何にも固執せずに待つというのは、人生に対する極めて急進的な態度である。自分の将来に対するコントロールを放棄し、神によって人生を定めていただくことも、同様だ。それは実に、コントロールすることにとらわれたこの世界にあって、人生に対するかなり急進的な姿勢である。― ヘンリ・J・M・ナウエン(1932-1996)
私たちは通常、自分が何をしているか、どこに向かっているかに焦点を当てるが、神が一番関心を持っておられるのは、その過程で私たちがどのような人物になるかということだ。― マーク・バターソン(1969-)