01
継往開来
卒業設計
- 空き家物流倉庫を活用した小学校の提案 -
02
再開発が進行し人口流入が激しい地域の物流倉庫跡を活用し、新たな小学校のありかたを提案した。
修士一年 設計スタジオ ( グループ )
小松見世屋
伝統町家をコンバージョンし、大学生の為の [ シェアハウス ] の設計。町家全体を、地域のリビングに
- 中心市街地復興を目的とした建築ストック活用の提案 - 見立て学生が営む [ 見世 ] と観光客の為の [ ゲストハウス ] を計画しシャッター商店街の復興を目指した。
最優秀賞受賞 石川県小松市プレゼン ( 現地新聞掲載 )
新築との間に生まれる多様な空間
見世と様々なスキマ は、住民と地域の人々が集う場となる
様々な表情を持つ教室空間 地域住民にも開かれた特別教室
見世/ シェアハウス/ゲストハウスがシャッター商店街に顔を出す 濡れ縁 ゲストハウス エントランス
物流倉庫跡を建築ストックと捉え、児童と地域住民が行き交う小学校を目指した
周辺が都市開発されていく中で この場所が蓄積してきた文脈を尊重し、その価値を信じ設計を行った
放送室 職員用玄関
校長室
シャッター 商店街
特別支援学級
昇降口
人口流入地域
食堂
カコの物流倉庫
機能の欠如
家庭科室
少人数 C.R
昇降口
SUN
廃線跡 W.C
少人数 C.R
居室
展示スペース
少人数 C.R 昇降口
W.C
理科室
昇降口
図工室 DIY 工房
児童図書コーナー
新聞コーナー
至 市街地
事務室
04
特別教室棟
教室ユニットを様々な角度で 挿入し多様な空間をつくっていく 司書室
オーナー
新築 既存
吹抜け
リビング →ゲストハウス
体育館
修士 1 年 学生コンペ
吹抜け
小上がり
余り物
見世 キッチン×リビング
加工・販売
リビング
見世 商店×リビング
駐輪場
参道の縫い目 表参道に偏在する私的で個性を表現する断片的な形態を 用いて、それらを再構築する中で表参道「らしさ」を考えた。05
町家を通してシャッター商店街の再興を目指す 修士 1 年 研究室活動
木曽町役場プロポーザル
計画の初期段階から意匠設計を担当し、構造 /環境との連携を図りながら設計を行った
図書館
余白は街の街路として、または学校の廊下 として機能し児童のセキュリティを担保する
廃線跡
間伐材を用い、増減築なユニットで全体を構成する
木漏れ陽の中のような空間を目指した
既存形態を活用することで、新築との間に余白を創る 図書館
03
教室
教室
教室
小松市民
見世
様々な用途の裏側は都市の隙間のような場となる
雑誌コーナー
教室
観光客
小松大生 ゲストハウス
居室
SUN
教室ユニット 音楽室等
校庭 - 市民運動グラウンド
増改築を繰り返した町家の文脈を尊重して設計を行う
駐輪場
伝統町家のリバイバルではなく、新たな機能の受け皿となるような改修を目指した
町内会集会所
小学校棟
交流スペース
居室
新たな人の動線
工業地域
音楽室 貸スタジオ
商店街の動線を内部に引き込む 見世 商店×リビング
商店街組合
既存動線
機能の充填
見世 キッチン×リビング
駐車場 (カーシェア1台含む)
飲食カウンター
W.C 集会室
見世物倉庫
町内会集会所
特別教室棟
小学校棟
防災倉庫
見世 工房×リビング
見世 シアタールーム×リビング 小上がり
給食配膳室
保健室
ランドリースペース (居住・宿泊者占有)
管理事務所
余白の生成
職員室
会議室
教室を繋ぐ廊下は地域住民が行き交う街路ともなる 過去に存在した物流のリニアな動線
見世 居酒屋×リビング
リビング・キッチン (居住・宿泊者占有)
屋根は周辺の山並みと呼応する形態とした
体育館
教室 特別教室
倉庫が持っていた空間の特性を 読み替えて特別教室を構成していく
余白は小学校の廊下やオープンスペース、または街の街路となる
oota-complex
修士一年 設計スタジオ
表参道に散らばる無関係な形態が重なり合いながら新たな公共性を帯びる
東京都大田区に散らばる様々な要素を分析。職住混在型町工場 / 教育施設 / 見学施設 / 物流動線が 一つのストラクチャーの中に同居する集合工場を設計することで大田区の 6 次産業化を目指した。
最優秀賞受賞 学内ギャラリー展示作品 明治大学アーカイブ 掲載
=町工場
=交通インフラ
読み替え
後継者の不在
複合
住居 ものづくりの概念化
変形
表参道の町並みを建物内部に引き込む
工房
06
仲間回し
大田区に散らばる要素をを一つのストラクチャーに同居させる
学部 3 年 設計スタジオ
建築博物館
反転
07
「建築」を内包する建築という矛盾を孕んだ課題。 過去の設立案を糸口に博物館の更新方法を提案した。
優秀賞受賞 / 学内ギャラリー展示作品
様々な大きさの屋根が集合してできる大屋根と、木漏れ陽の中のオープンな庁舎 学部 2 年 設計スタジオ
向島大学キャンパス計画
優秀賞受賞 / 学内ギャラリー展示作品
08
学部 2 年 設計スタジオ
-スペイン
etc...
目黒川沿いの集合住宅
優秀賞受賞 / 明治大学アーカイブ掲載
観光路 教育施設 住居
蛇行するボリュームは周辺景観への配慮、 搬入路への合理的な接続によって決定 1995
東京都葛飾区生まれ
2007-2013 私立足立学園中学 / 高等学校 2013-2017 明治大学理工学部建築学科 2017
建築空間論 ( 大河内 ) 研究室
明治大学大学院 同研究室在籍
相川 拓也
住居
工場共同 生産ライン 工房
工房
物流路
概念化していたものづくりの現場を俯瞰する
場所を見つめ文脈を尊重し、「次の」建築を探求する
studio works
学部2年 集合住宅設計課題 学部 3 年 大学キャンパス設計課題
- 優秀賞 - 優秀賞
- 最優秀賞 コンスタントに優秀賞を獲得してき 学部 4 年 建築博物館設計課題 - 最優秀賞 ました。学外のコンペにも積極的 修士1年 東京都大田区スタジオ - 最優秀賞 修士 1 年 石川県小松市スタジオ に参加し、誠実に課題に向き合い、 最良の作品を目指しながら、様々な 修士 1 年 学会設計競技 [ 地域の素材から立ち現れる建築 ] 場で発表を行うことでプレゼン能力 修士 1 年 ヒューリック学生アイデアコンペ[表参道] を高めてきました。 修士 1 年 木曽町役場プロポーザル設計競技
skill
trip
ビルバオグッゲンハイム
設計する建築の形態に 机上で学んだ建築の空間に テルメ・バルス 適したソフトを随時使用。 実際に触れ体験したいと ヴィトラキャンパス いう想いから、国内外を コンフリュアンス博物館 Archicad Autocad 問わず様々な作品を訪れ、MAXII Rhinocerous/grasshoper 多くを学びました。 豊島美術館 Vectorworks Skechup
-スイス
2002-2005 水泳
何事にもアクティブに活動 2005-2010 サッカー -ドイツ することを得意としてい -フランス ます。幼少時から様々な 2010-2013 アメリカンフットボール -イタリア スポーツに取り組み、基 礎体力と共に逆境に耐え 2013-日本 フットサル 抜く忍耐力を養いました。
profile
index
場所を見つめ文脈を尊重し「次の」建築を探求する
相川拓也 -takuya aikawa 1995.2
東京都葛飾区生まれ
2007.4-2013.3
私立足立学園中学 / 高等学校
2013.4-2017.3
明治大学理工学部建築学科 建築空間論研究室
2017.4-
明治大学大学院 同研究室在籍
profile
index
2013-2017 Architecture Design works - Portfolio 相川拓也 -takuya aikawa
01 diploma
継往開来
- 空き家物流倉庫を活用した生涯学習施設の提案 主用途 : 小学校 ( コンバージョン ) 学部 4 年後期 明治大学卒業設計展 次点
04 other works
木曽町役場公募プロポーザル
主用途 : 町役場 ( 新築 ) 修士 1 年後期 ( グループワーク )
02 studio works
oota complex
主用途 : 集合工場 ( 新築 ) 修士 1 年前期 最優秀賞
05 other works
Hulic 学生アイデアコンペʼ 17
03
主用途 : 複合公共施設 ( 新築 ) 修士 1 年前期
studio works
小松見世屋 主用途 : シェアハウス ( コンバージョン ) 修士 1 年後期 最優秀賞
Diploma 継往開来
top tittle
- 空き家物流倉庫を活用した生涯学習施設の提案 -
issuu site resarch existing form -resarch
継往開来 - 空き家物流倉庫を活用した生涯学習施設の提案 -
diagram method
perspective
axonometric
model
elevation
2nd floor plans 1st floor plans
section plans perspective
top
Diploma
tittle
issuu site resarch existing form -resarch
diagram method
perspective
axonometric
model
2nd floor plans 1st floor plans
section plans perspective
elevation
神奈川図書館
01. 背景 / 問題 - 高度経済成長と首都圏湾岸 かつて、経済成長期の日本。 都市は肥大化しその需要に応えるべく湾岸には埋立地が造成さ れ物流倉庫が数多建設された。 しかし今日、物流施設はオートメーション化に伴う施設の集約 等、様々な理由により内陸部に物流拠点を移しつつある。 物流倉庫は、解体を待つだけ倉庫群は物資を保管する伽藍堂と 化し、文字通り形骸化している。
東神奈川駅
02. 千若町 - 公共サービスの乏しい振興地域 H17▶
神奈川区立 子安小学校
その中でも横浜市千若町は物流倉庫跡地の土地利用転換が活発 な新興都市である。
719 1573
児童は工業地域を抜け登校する
通 学 路
H12▶ 2279 3251
通 勤 路
敷地周辺の人口分布推移と児童数の変移
1573 2279
タワーマンションに隣接する空き物流倉庫
高層マンション群の建設により短期間で過度な人口流入が目立 ち民間企業により開発された地域内には公共施設が極端に不足 している。
H27▶ 719
( 万人)
流入人口に若年層が多いことから学区域内は、今後 5 年間大 幅な児童の増加を見込まれており小学校が不足している。 1400
工業地域
1200 1000 800 600 400
使用されなくなった架線とタワーマンション
200 0 H29
A
H30
B
H31
C (近隣小学校)
H32
H33
H34
子安 (小学校)
三井倉庫跡 旧高島平駅
03. 既存形態 - 新興地域の中の建築ストック 三井倉庫は高層マンション群に隣接した 6 層の積層倉庫と 8 棟の平屋倉庫から成る倉庫である。 かつては、平屋倉庫に横付けするように貨物専用駅が存在して おり線路が延びていた。しかし現在は廃線となり線路だけを残 している。各倉庫同士は荷揚げした物資を捌くために合理的に 配置されている。
人口流入地域 ( 高層マンション群 )
廃 線 跡
H28
機能を失った物流倉庫跡
人口流入地域と工業地域の境に存在する機能を持たない空間で ある。
N
新興地域の空き家物流倉庫を建築ストックと捉えその活用方法を提案する 0
20
50
100
250(m)
合理的に計画された倉庫同士のかつての動線
小学校棟
モノの動線
屋根 ( 新築 ) 既存屋根の劣化が激しいことから屋根を葺き替える 物が保管されていた閉鎖的な空間へ光をもたらし、 教室空間への環境性能を担保する
特別教室棟 既存形態を尊重して、内部に新たな機能を挿入する 開口を用いて性格の異なる2つの機能に採光を確保
人口流入地域
壁面 ( 既存 ) 内部に新たな機能が充填されることで違う意味を持つ
特別教室棟
小学校棟
体育館 かつてクレーンが存在し 荷分けが行われていた大空間を体育館へ転用 下部に特別教室を配置し授業時間外は教室開放を想定
既存動線
教室ユニット ( 新築 ) 内部 : 各ユニットが多様な関係性を持つ教室空間を創る 外部 : 既存壁と新築壁の間に半屋外空間を創り出す 下部 : 少人数授業での利用を想定 授業時間外はオープンスペースとして機能
特別教室 音楽室▶貸しスタジオ、図工室▶WS 工房など 教室開放を前提とした教室を配置 既存と新築の間に発生する性格の違う空間 小学校の廊下、または地域の街路として機能する
新たな使われ方
工業地域
至 市街地
図書館 物資が一時的に保管されていた空間を利用 既存形態を活かし児童と地域住民が利用する合理的な施設を目指す
04. 解法 - 既存形態の活用方法 -
公共施設が乏しい新興地域に、空き家倉庫を活用した生涯学 習施設を提案する。平屋倉庫には、地域に開かれた小学校。 もう一方の倉庫には住民と児童が併用する図書館を計画する。 既存形態の内部に入れ子状に機能を持たせることで新築と、 既存の間に緩衝空間を生む。この空間は小学校の教室や廊下 として、時には住民の交流の場として、または児童と市民の 結節点として、その時々に行動を許容する空間となりうる。
過去の合理的な動線により棟同士を接続 既存の平屋倉庫棟を接続して小学校を構成する
カコの物流倉庫
機能の欠如
機能の充填
余白の生成
廃線跡 人口流入地域と対象敷地を接続
Diploma
top tittle
issuu site resarch existing form -resarch
既存の小学校には存在しない、固有の表情を持つ教室空間
diagram method
perspective
axonometric
model
elevation
2nd floor plans 1st floor plans
section plans perspective
教室を繋ぐ廊下空間は地域住民の街路ともなる
地域住民にも開かれた特別教室
͔ͭͯ߹ཧతʹܭը͞Εͨಈઢɺ࿓Լͱͯ͠ɺ͘͠ॅຽ͕ߦ͖ަ͏Ҭʹ։͔Εͨ֗࿏ͱͯ͠ػೳ͢Δ 用務室
職員用玄関 放送室
更衣室 来賓用玄関
教材管理室
会議室
職員室
O.S`
荷解スペース
食材保管庫
給湯室
職員用 W.C
O.S
O.S` 昇降口
特別支援学級 1
W.C
O.S
Ҭॅຽͱࣇಐ͕ɺࣗવʹަΘΔ ڞଘۭؒΛઃ͚Δ
給食配膳室
保健室
O.S`
طଘܗଶΛ༻͍ΔࣄʹΑͬͯ৽ஙͷนͱͷؒʹग़དྷΔଟ࠼ͳۭؒैདྷͷֶߍʹͳ͍ ࣇಐͱҬॅຽͷؒͷ؇িۭؒͱͯ͠ɺ·ͨࣇಐͷֶͼͷͱͯ͠͞༻׆ΕΔ
印刷室
校長室
O.S`
特別支援学級 2
O.S`
防災倉庫
食堂
O.S O.S`
O.S` 集会室 W.C
少人数 C.R
O.S`
O.S` 昇降口
家庭科室
O.S`
少人数 C.R
O.S
O.S` 家庭科準備室
W.C
O.S
理科室
昇降口
昇降口
理科準備室
O.S
O.S O.S` O.S`
展示スペース
児童図書コーナー
少人数 C.R
O.S` O.S
交流スペース
児童図書コーナー
図工室
音楽室
DIY 工房
貸スタジオ
ボランティア
印刷室
控室
新聞コーナー
一般レファレンス カウンター
司書室 事務室
校庭 - 市民運動グラウンド
E.V
E.V
雑誌コーナー
廃線跡
廃線跡
1st floor plan 0
5
15
30(m)
͔ͭͯͷഇઢਓྲྀޱೖҬͱఏҊࢪઃΛͭͳ͛Δ
従業員更衣室
会議室
issuu site resarch existing form -resarch
top
Diploma
tittle
diagram method
perspective
axonometric
model
2nd floor plans 1st floor plans
section plans perspective
elevation
طଘܗଶΛ༻͍Δ͜ͱʹΑͬͯɺ༷ʑͳ֯ʹৼΒΕ֤ͨࣨڭݸੑΛ࣋ͭ
՟͕อ͞Ε͍ͯͨϦχΞۭؒ ࣇಐͱҬॅຽ͕ߦ͖ަ͏ਤॻ͞༻׆ͯ͠ͱؗΕΔ
C.R 1-1
ಛผࣨڭत͍࣌ͳۀҬʹ ղ์͞Εੜֶ֔शࢪઃͱͯ͠ػೳ͢Δ
C.R 6-2
C.R 1-2 集会室
C.R 6-1
C.R 4-2
C.R 5-2
C.R 3-1
C.R 4-1
C.R 2-1
2nd floor plan
児童用レファレンス カウンター
C.R 5-1
C.R 3-2
C.R 2-2
PC 室
音楽室上部
児童図書階
ボランティア控室
グループ活動室 1 集会室 グループ活動室 2
E.V
かつての搬入路を利用した 図書室と体育館を隔てるヴォイド
地域に開かれた小学校の図書館
E.V
挿入した教室ユニットと 既存形態の間に生まれる多様な空間 図書館
教室
教室
教室
教室
体育館
教室 特別教室
section plan
0
5
15
30(m)
余白は小学校の廊下やオープンスペース、または街の街路となる
Studio works Oota complex
Oota complex
top tittle
issuu
method
resarch
structure
concept
environmental
plan
perspective
perspective
Studio works
top tittle
issuu
method
resarch
structure
concept
environmental
plan
perspective
perspective
01. 背景 / 問題 - 大田区の産業構造 -
02. 分析 - 仲間回し -
03. 設計趣旨 - 町工場の 6 次産業化 -
大田区の産業は町工場が営む金属製造業であり国内外を問わず高い技術が評価されている。
職住混在型の町工場は様々な問題を抱えている一方で町工場であるが故のメリット
実状仲間回しのように内輪で完結している「高度な技術力を持ったものづくり企業
その町工場は職住混在型であり区内全域に広く分布していおり、様々な問題を抱えている。 ・工場の拡張が困難
として、区内に点在している工場同士が生産ライン化し一つの製品を作り上げる「仲 間回し」という特徴を持っている。この「仲間回し」は恒久的なものではなく、一
・幅員の狭い道路の搬出入による運送の非合理性
つの製品を作り上げる間の一時的な関係であり、またその工場同士は同時多発的に
・近隣への騒音問題による操業時間の制約
相互補完関係にある。この仲間回しの関係が大田区の高度な金属製造業に於いて評
・新事業の進出が困難
価されている要因であり特筆すべき特徴であると考える。
・技術力を PR する場の不在
が集積するまち」という認識は概念化しており実際のものづくりの実態は外部から 不透明である。またその背景には世襲制に起因する「後継者の不在」や個々が小規 模ある為に「技術力 PR の場の欠如」などの問題が垣間見れる。そのような本来、2 次(加工)3 次(流通)を行う概念化したものづくりの街に開かれた集合工場を計 画することで、現在の有機的な工場同士の関係を残しつつ、4 次産業 ( 観光 / 教育 ) を付加し町工場のの 6 次産業化を提案する。
・世襲制による後継者の不在
後継者の不在 住居
工房 仲間回し
▲大田区の町工場分布
=町工場 =物流インフラ ( 鉄道 / 高速 )
▲職住混在型町工場と仲間回し
ものづくりの概念化
▲町工場を取り巻く現状
大田区を取り巻く様々な要素を同居させることで、工業の 6 次産業化を目指す
top
Studio works
tittle
issuu
method
resarch
structure
concept
environmental
plan
perspective
perspective
04. 提案 - 異種用途の同居方法 -
05. 構造計画
[ 町工場 / 住居 / 観光施設 / 教育施設 ] をスーパーストラクチャーの中に同居させることで既存の街
工場 / 住居 / 観光 / 教育、各施設を一つの空間の中に収める為の大屋根を計画する。S 造で梁を層状に構成し端部を SRC 造の櫓構造で支持する。各棟の長手方向に落ちる間柱
並みには存在し得ない、多用途が相互に機能し合う複合空間を形成する。
はセットバックすることで大屋根からの応力を回避し径を抑える。
一方で、町工場の仲間回しは恒久的なものではなく随時関係性が変化する。スーパーストラクチャー
スラブは大屋根からの吊り構造とすることで随時、可変可能なシステムを実現する。
を依り代とし各機能を改変可能なインフィルとして構成する。
工場テナント 工場協働スペース 運搬動線
- 仲間回しの関係性を残しつつ運搬 / エネルギー効率に配慮し合理的に計画する - 入居する工場ユニット同士が協働し大田区の仲間回しを体現する - 各工場テナントに搬出入口を設け外周に配置することで歩者分離を行う
住居
- 町工場に付随する関係を保持しながら外部に対するプライバシーを確保する
教育施設
- 上階に設け音 / 光環境に配慮する。各諸室から工場への視線の抜けを設ける
スケルトン 観光者動線を内包する層構成の大梁と梁から落ちる吊り 柱、設備を内包する外周の柱をスケルトンとし各ユニット の依代として機能させる。
- 大屋根に内包される見学者動線は下層に構成される工場空間を俯瞰することで、 工業の6次産業化を実現する
観光路
観光路
観光路
▲設備計画ダイアグラム
06. 環境計画 教育施設
交流スペース
住居
工場テナント
光環境 -
住居 工場協働スペース
町工場の多くは精密加工業を行っている為に1層を一部セットバックし直射 を避けアトリウム上部からの間接照明を行う。対して、2 層以降は蛇行する 各ボリュームの方位に対しルーバーの角度を変化させることによって直射日 光をコントロールする。
空気環境 - 大空間に対する空調設備のランニングコストを考慮し、中心のアトリウムを 介して自然換気を誘発する。
工場テナント
物流動線
物流動線 配管設備
▲断面構成ダイアグラム インフィル 工場ユニット , 住居 , 教育施設などプログラムどうしを隔て る壁及び、外壁のルーバーなどの環境装置はユニット化し インフィルとしてスケルトンに帰属させる。
▲設備計画ダイアグラム
Studio works
top tittle
issuu
method
resarch
structure
concept
environmental
perspective
plan
perspective
町工場と住宅 . 教育施設と見学路を 1 つのストラクチャーに同居させ、大田区の 6 次産業化を目指す
見学者デッキ
見学者デッキ
見学者デッキ
見学者デッキ 見学者デッキ
観光者動線は、下部に広がる大田区の産業を文字通り 俯瞰し、工業の6次産業化を体現する
商談スペース テラス 商談スペース 演習教室
テラス 商談スペース 製品展示ブース
演習教室
ワークショップスタジオ
ワークショップスタジオ
商談スペース テラス
ワークショップスタジオ
テラス
テラス
演習教室
テラス
商談スペース
演習教室
商談スペース 演習教室 演習教室
商談スペース テラス 演習教室
演習教室
商談スペース テラス 商談スペーステラス 商談スペース
演習教室
商談スペース
テラス
住居
演習室
住居
住居
製品展示ブース 多目的教室スペース 機械室
レクリエーションホール レクリエーションホール テラス
演習室 機械室
住居
機械室
住居
住居
機械室
職住混在という体系を残しつつ, 外側にセットバックすることで外来者からのプライベートに配慮する
大田市場
芝生広場
芝生広場 テラス 風除室
機械室
外来者駐車場
多目的ホール レファレンス カウンター
廃棄物 留置場
施設管理事務室
製品展示ブース
芝生広場
厨房
会議室
ショップ
工場テナント群
機械室
機械室
テラス 芝生広場
機械室
機械室
搬出入デッキ
搬出入デッキ
協働スペース
カフェ テラス
既存植栽
テラス
廃棄物 留置場
搬出入デッキ 工場テナント群
工場テナント群 廃棄物 留置場
廃棄物 留置場
協働スペース
機械室
工場テナント群
工場テナント群 搬出入デッキ
廃棄物 留置場
協働スペース 機械室
工場テナント群
搬出入デッキ 機械室
機械室
物流動線は工場テナントからの合理的な搬出入を可能とする
0
25
50
100(m)
工場テナントは拡縮可能なインフィルとする テナントの間に生まれる空間は、区内に広がる仲間回しの関係を保持する
廃棄物 留置場
搬出入デッキ
機械室
橋から集合工場を見る . 蛇行するボリュームがスクリーンとなり、大田市場の玄間となる .
建物外周はトラックが行き交う工場としての、リニアな空間として構成する .
studio works 小松見世屋
top tittle
site resarch existing form -resarch method
perspective detail elevation
1.2F plan sectionplan
外観 . 見世 / シェアハウス / ゲストハウス三者が商店街に顔を出す
studio works 小松見世屋
top tittle
site resarch existing form -resarch method
perspective
1.2F plan
detail
sectionplan
elevation
01.背景 : 石川県小松市
提案敷地
石川県小松市は小松製作所などの国内有数の重工業メーカーが拠点を置く企業城下町として栄える都市
である。近年開発が進む工業地帯だが市街地に目を向けるとそこには往時を偲ばせる町家が拡がってお
北陸新幹線 (2023 開通 )
り、同時に人口減少による空き家が目立つ。小松市は新旧の棲み分けが明確であると捉えることが出来る。 一方で 2023 年に北陸新幹線の開通、同時に公立小松大学の開校が控えており小松市は今後、変革期を
工業地域
迎えると言えるであろう。本設計提案は、旧中心市街地の町家を対象に小松市民と新規住民の融和を目 指したコミュニティーハウスを提案する。
旧中心市街地 公立小松大学 (2020 年開校 ) ▲小松市の棲み分け区分
02.分析 : 増改築を繰り返した既存形態 T 邸は昭和中期に建てられ、今日までに増改築をを繰り返してきた町家である。この地域の町家の特徴 として、[ 大屋根と小屋根で構成される切り妻平入り / 真壁造り / 虫籠 / 犬走り / さがり / 袖壁 ] などが
見られるが、オーナーは移り住み、1 階部にテナントが入り看板建築的操作が行われ虫籠が消失するな ど本来の形態を失っている。しかし無作為に行われた増改築により現れている現在の形態は、この町家
の文化であると見なすこともできる。変革期を迎え、取り巻く状況が大きく変わるであろう敷地に、伝 統町家のリバイバルではなく特定対象の文脈を重視した新たな更新が必要であると捉える。
▲既存形態の系譜
新
旧
オーナー
03.提案 : 旧中心市街地と見世 新設される大学に通学する学生のシェアハウスを提案する。同時にここを、旧中心市街地本来の魅力を
商店街組合
発信する再興の場とする。商店街の [ 余り物 ] を組合が提供し小松大生が加工・販売する [ 見世 ] を計画する。
ゲストハウス
小松大生
観光客
商品
見世は商店街組合が管理・運営する。また、短期的な観光客の増加を見越しリビングに簡易的なゲスト ハウスを設置する。見世は居住者にとっての [ リビング ] または小松市民と来訪者の交流の場として振る 舞う。この提案は設計対象 (T 邸 ) のコンバージョンに留まらず、旧中心市街地に点在する空き町家の活 用方法を提示することを目的し小松に根付いてきた文化を反映する新たな発信の場として作用すること に期待する。
新築 既存
余り物 加工・販売
見世 見世物 交流の場
リビング
▲見世/リビング/ゲストハウス/シェアハウス概略図
小松市民
04.解法 : スキマの取合い 構造・環境計画に留意した新設の壁を既存形態に挿入する。この 新設の壁は [ シェアハウス ][ リビング ][ 見世 ] という新たな機能を 担保し、同時に既存形態の間に [ スキマ ] を生む。シェアハウスの
共有部と見世が輪郭を変えながらこのスキマを取合う。スキマは 住人の為のリビングとして、またあるときは市民同士の交流の場
として、様々に表情を変える。新たな操作によって生まれる壁は、 無作為に増改築がなされたこの町家が持つ本来の文脈に沿いなが ら時代錯誤の要素同士を調停するように配置する。
スキマは見世の商品棚として または勝手口等、各諸室を担保するように機能する
新築 既存 ▲平面構成ダイアグラム
町内会集会所兼見世のスキマ . 提案建物内に見世が連続し、同時に商店街の避難動線の役割を果たす .
縦桟 ルーフィング 野地板 t=12mm 垂木
桟瓦 面戸 瓦座
ステンレス t=0.4mm 合板 t=12mm 鼻隠し 新築内壁 P.B 9mm×2+AEP
フローリング 12mm 下地合板 12mm 根太 ■=45×45
梁 ■=120×200
弾性シリコン塗料 3mm ラスボード 9mm 透湿防水シート 縦胴縁 ■=25×25 高性能グラスウール t=83mm
新築基礎 土台 土台高密ゴム
構造用合板 12mm モルタル 80mm スタイロフォーム 30mm 砕石 50mm
大引 ■=120×120
土台 土台高密ゴム 土台水切 モルタル刷毛引きの上にリシン吹付
既存基礎 沓脱石
既存基礎 ▼GL
Detail plan
2730
ゲストハウス
Elevation plan
2.5
1820
シェアハウス
5
見世
10m
見世からゲストハウスを見上げる . 既存と新築の間に生まれる空間 . 見世同士はスキマを通して繋がる 営業時間外は、居住者のシェアキッチンとなる
リビングから通りを見下ろす . 日常的に市民と学生が交わる場
W.C
居室
オーナー
吹抜け
居室
居室
居室 商店街組合
小松大生
ゲストハウス
観光客
商品
余り物
居室
加工・販売
居室
見世物
リビング →ゲストハウス
バルコニー
交流の場
吹抜け 吹抜け
W.C
リビング
居室
居室
▲見世/リビング/ゲストハウス/シェアハウス概略図 吹抜け
新築
吹抜け
リビング →ゲストハウス
吹抜け
2F plan
居室
居室
居室
W.C
既存
見世 居酒屋×リビング
濡れ縁 リビング・キッチン (居住・宿泊者占有)
ランドリースペース (居住・宿泊者占有)
ゲストハウス エントランス
見世 工房×リビング
ゲストハウス カウンター アーケード 商店街
シェアハウス エントランス
駐車場 (カーシェア1台含む)
管理事務所 見世 シアタールーム×リビング
見世エントランス カウンター
見世物倉庫
小上がり 町内会集会所
見世 商店×リビング
見世 キッチン×リビング
駐輪場
飲食カウンター
1F plan SUN
居室
リビング →ゲストハウス
居室
WIND
吹抜け
アーケード 商店街
Section plan
見世エントランス カウンター
2.5
町内会集会所
5
小松市民
見世
見世 シアタールーム×リビング
10
居室
SUN
居室
居室
吹抜け
見世 キッチン×リビング
小上がり
20m
見世 商店×リビング
駐輪場
Other works
competition
木曽町役場公募プロポーザル
インタースペース・アーキテクツ一級建築士事務所 +明治大学建築空間論研究室 +東京大学生産技術研究所 腰原研究室 +Lapin 建築設計工房
competition
木曽町役場本庁舎・防災センタープロポーザル応募案
敷地周辺との関係
広場の利用イメージ
■木曽の自然を活かし,町の歴史的資産と 木曽谷の世界を表象し,自然・歴史・人をつなぐ新庁舎 つながる庁舎 雄大な山並みと奥深い森林にいだかれた豊かな自然,木漏れ日に れる中山道や宿場の歴史と伝統。新しい 旧街道から分岐し再び合流する脇道のような動線を 計画します。それに沿って庁舎の諸機能を配置する ことで人々の流れを導きます。木曽川,油木美林, 関所跡,旧宿場町,中山道,等を関係づけ,強化す る新たな拠点となります。 ԟΠϩϕηࢃดΊ
■町民の憩いと交流の場(日常時)
庁舎に用事が無くても自然と人々が集うような広場 を提案します。庇の下にベンチ等を設置し,日常的 な憩いの場として使えるようにします。ゲートボー ル等の簡単なレクリエーション,屋外展示,ガーデ ンパーティー等のイベントに対応します。
庁舎は,こうした木曽の山間で育み,継承されてきた世界を表現する建築でありたい。町の歴史・自然・文化 ・人をつなぐ拠点として機能し,いつでも誰でも気軽に立ち寄りたくなるような庁舎を提案します。 庁舎の建築的構成と利用イメージ
執務
執務
■片流れ屋根の集合と雑木林のように木漏れ日に れるロビー
保険センター
防災センター
会議室
様々なサイズの片流れ屋根が集合してできる大屋根, オープンな庁舎にふわりと軽く浮かぶ
屋外展示
会議棟 ( 既存 )
ॶؖ
イベントステージ
ෳౣॕ
ڈࢃಕ
धηέϨʖϱ
換気と採光を兼ねたハイサイドライト
ޜብࢃ
屋根材:カラーステンレス銅板 色は町の赤瓦に合わせる
色々な方向に屋根がめくれ上がり, 間から木漏れ日のような柔らかい自然光が室内に降り注ぐ
■木曽の山並みと町の景観に呼応する屋根
災害時には,敷地全体を防災拠点として使えるよう な計画とします。防災倉庫は物資の出し入れを容易 にするため,広場に面する位置に配置します。その 他,炊き出しに使う屋外キッチンや水場を計画する など,建物と広場を一体的に運用することで,町民 の支援を行えるようにします。 保険センター 屋外キッチン
職員用エントランス
JR中央本線
会議室 駐車場(公用車用)
サブエントランス
ライトチューブ
視線が通る 格子の耐力壁
防災センター 駐車場(来庁舎用)
(内部に設けられた 小さな外部空間)
会議棟 ( 既存 )
20,000
木曽の山あいに建つ庁舎として,屋根のスカイライ ンは,遠くの中央アルプスと御嶽山の山並みに呼応 するデザインとします。また周辺建物のスケールに あわせて細かく分節された家の集合のような形態と します。
既存樹木
■安全・安心の防災拠点(災害時)
トップライト
ૂઔ ་ඔྜྷ
ベンチ
水場
広場を使って炊き出し 倉庫から物資を供給
20,000
サブエントランス
防災倉庫
ヘリが離着陸できる 寸法を確保
ポータブル発電機 仮設テント
保健センター
ࠕΉͲுࣹ
線路との緩衝帯
災害時に物資の 出し入れがスムーズ 軒下にはベンチを置く
相談室
オープンな執務空間
ுࣹ 防災広場
बวΉͬηίʖϩ
ঘ͠͵Պॄ
会議室を通して庁舎と広場が繋がる
町民の交流の場 庁舎に用事がない時でも立ち寄りたくなる
シンボルツリー 可動パーテーション 様々な会議室の使い方に対応 見通しの良い みちのロビー
バス停 ワンストップ窓口
見通しの良いオープンな執務空間と「みちのロビー」
ロータリー
雨に濡れずに 庇の下を歩いて 会議棟に移動できる
会議棟(既存)
防災センター
会議室の 間から緑が見える 広場と一体的に使える会議室
径が微妙に異なる柱が ランダムに林立する雑木林のようなインテリア 防災広場/町民の憩いと交流の場
Other works
competition
木曽町役場公募プロポーザル
competition
庁舎の利用イメージ
配置計画・外構計画
構造計画
■大小様々な矩形をバズルのように寄せ 集めた架構システム
■周囲のどこからでも立ち寄れる庁舎 敷地東側の JR 線路側に駐車場を配置し,鉄道の騒 音や荒漠たる風景に対する緩衝帯の役割を期待しま す。他方,豊かな既存樹木が生い茂る敷地西側には, 十分な広さを持つ防災広場を配置し,ロビーや会議 室は広場に向かって開放します。複数エントランス を設け,周囲のどこからでも短い動線で入れる計画 とします。既存樹木は可能な限り残し,必要に応じ て,シンボルツリー,潜在植生などの捕植を行いま す。車路・駐車場は浸透性舗装とします。
4 つのサイズの正方形を組み合わせた単純なシステ ムを採用することで,増築/減築が容易なオープン エンドのストラクチャーをつくります。町の将来に おける環境変化や人口減少,または災害時の仮設的 な増築にも柔軟に対応できます。 ・構造的に固められた小さな矩形に大きな矩形が寄 りかかる構造。 ・小さな矩形には耐震壁を集めて構造的に固める。 ・大きな矩形には最低限の耐震壁を設けるにとどめ, 平面計画 できるだけオープンなフレームとする。
■明快なゾーニングと「みちのロビー」
ଳਔป
■地元の技術で簡単に建てられるシンプル な木造軸組架構
ϟϱΦϱφϧϱη
5,460
Ւۢժ
Ւۢժ
ຌ෨ؽ
ࣧແ࣪
Ίͬϫϑʖ
Φϱφϧϱηϫϑʖ ճ٠࣪ ճ٠࣪
ΩΤϱνʖ
ճ٠࣪
ճ٠࣪
γϔΦϱφϧϱη
7,280
45
ʁΩϧϜς f
ճ٠࣪ ճ٠࣪
෨φρϕϧφ N
1:500
ྌં෨ࡋਦ
߁ ϗϱφ࣎ !
町の未来を考えるきっかけとなる庁舎
बͶಧ͘ड़ͪ͢൵ Ոغೖࣻޜ
ໃཚઉԲࠞ
ΗೖΓ͑͵ࣙષޭ
ݤԾؔۯ
ࣧແ
φρϕϧφ
■町民に開かれた庁舎をともに考える 計画に際してはワークショップなどを通じて町民の 皆さんと意見を出し合い,町に相応しい庁舎や広場 の使い方を考えます。庁舎の建設が町の未来を考え るきっかけとなるように努めます。
ϧφοϣʖϔ ಼෨Ͷઅ͜ΔΗͪঘ͠͵෨ ؔۯ ӏਭॴཀྵΝΖ
ࡀޭ ளऄ
ྌʁΩϧϜς ʹ f
ճ٠࣪
ϫϑʖ
■自然エネルギーを積極的に活用するサステナブルな庁舎(LCC 低減)
ଳਔป
ϫϑʖ
٠ճཤ༽࣎ !
ダブルグリッドの幾何学を採用。2 つの梁が柱を挟 み込む収まり。2 つの梁の 間は,壁や建具を設置 ・共用部・各室に合わせたメリハリのある温度設定 ・卓越風 ( 南南西 ) を勘案し,風上の低い位置に窓, ・外周に突き出た庇(軒下空間)により,夏期の日 と個別運転。加えて、地熱利用により空調,床暖, 風下にハイサイドに換気窓を設置。重力換気によ 射を制御し,ペリメーターゾーンの熱負荷を低減。 するスペースとして使います。直行する梁相互の取 歩道部の融雪に利用。 り, 中間期には冷暖房に頼らない良好な通風を実現。 ・設計段階における適切なタイミングでのコストコ り合いは,相欠き仕口を施すことで天端を えます。 ・無落雪屋根とし,落雪事故防止や除雪コストを削 ・太陽光発電,LED 照明,昼光連動制御,人感・明 ントロール。建設物価上昇を踏まえた的確なコス ॐṦЉ 減。建物の周囲に堆雪ゾーンを設ける必要がない るさセンサーにより照明ランニングコストを低減。 ト分析と予測。建設時における施工会社との協力, ため,敷地の有効利用が可能。 ・木質バイオマスの活用。森林資源の維持にも貢献。 連携により建設コスト削減と工期短縮。 ۫ݒ
・大会議室は平土間形式とし,議会,イベント, ミニコンサートに対応します。 ・可動間仕切りにより,ロビー,広場と一体的な運 用が可能な計画とします。 ・複数の会議室を可動間仕切りで区画し,様々な会 議に対応します。弾力的な運用が可能になります。
Նಊؔ
環境・設備計画
■柱梁接合部のディテール
■様々な転用可能性を持つ会議室
γʖώʖ࣪
ࡄ߁
ճ٠౫ ʤعଚʥ
ճ٠౫ʤعଚʥ
ճ٠࣪
৮ҽ༽Φϱφϧϱη
ࡄށ
ࡄ֒࣎Ͷࡄ֒ ࢩԋࣁड़͢ Η͗Ն
߁ͶͽΔ͏ͪ ճ٠࣪
߁
ໃત࣪
૮࣪
ࡄ߁
࿊ܠ
FM
Ւεϡρνʖ
ՆಊؔΕ
ճ٠࣪
૱ແ࣪
ϨωΠͲ ݡ௪͢ྒྷ͏ϫϑʖ
ฯ݊ιϱνʖ 5ᶹ) ࡄιϱνʖ ࡄށ ᶹ/25 ᶹ) ༽ڠ෨ 5ᶹ)
෨φρϕϧφ
෨φρϕϧφ
WC
෨φρϕϧφ ճ٠࣪
Ւεϡρνʖ
ݗਏ࣪
γϔΦϱφϧϱη ؽ܉࿇࣪
ՆಊؔΕ
1,820
ʁ˚
建物全体を防火構造の壁と屋根で区画し,各部分を 1000 ㎡未満とします。
ࣧແ ؔۯᶹ)
大小様々な太さの柱がランダムに林立する室内空間 には,適材適所で建具のような耐震壁がパラパラと 配置されます。かつて街道の宿場町にあった格子戸 のように視線が通る壁も設けることで,開放的なワ ンルーム空間でありながら,楽しい視線の見え隠れ が体験できるでしょう。小さな中庭を設けアメニ ティと採光にも配慮します。
■防火壁区画による防火性能の向上
ΩΤϱνʖ
N
ऄྈಊત
■見え隠れする雑木林
執務空間・ロビーは基本的に一室空間とし,柔軟な レイアウト変更にフレキシブルに対応可能です。ワ ンストップ窓口を設けサービスの向上を図ります。
ΩΤϱνʖ
ϱϓΧ WC ϟʖεϥϱ
ྌʁ ʹ ˚ ʹ
۫ݒ ଳਔป ྈ൚హΕ
1,820 1,820 3,640 1,820 3,640 5,460
֙ڈಕͶͯ͵͗ΖಕΝඍ
ࡄ߁
ิߨंಊત
γϔΦϱφϧϱη
ʁ˚
3,640
ճ٠౫ ʤعଚʥ
ώη ʤ ୈʥ ঈઉऄ ʤ ୈʥ
عଚधͺ͵Ζ΄͚ͤ
ࣧແ࣪
ྌʁ ʹ ˚ ʹ
7,280
ϟϱΦϱφϧϱη
ளྡྷ ʤ ୈʥ
ޮ༽ऄ༽ ʤ ୈʥ
ுࣹ
ϫʖνϨʖ
いつでも誰でもフラットにつながれる平屋の建物と し,バリアフリーを実現します。ワンストップ窓口 を採用するほか,役場各部門,防災センター,共用 部,広場,既存会議棟の水平的かつ有機的な連携が 可能な平面計画とします。
৮ҽ༽ ʤ ୈʥ
ཀྵࣰस࣪
ʁ˚
3,640
γϔΦϱφϧϱη ৮ҽ༽Φϱφϧϱη
Ւۢժ
ଳਔป ଳՒ
ྌʁ ʹ ˚ ʹ
པுं ਐ্ं༽ ʤ ୈʥ
■フレキシブルな空間構成
各部門は東側の駐車場からロビーにアクセスする複 数の通路によって分節し,来庁者が迷わないように 明快なゾーニングとします。リニアな「みちのロ ビー」の東側に執務室(窓口) ,保健センターが顔 を出すわかりやすい構成です。ロビーの西側には会 議室群を配置し,既存会議棟に至近にあることによ りスムーズな連携に配慮します。
柱・梁は町内産のカラマツを使用し,それから得ら れる断面で造れる部材構成とします。スパンに応じ て柱と梁の断面は異なり,室内空間に変化を与えま す。RC の防火壁,木造の耐力壁,視線が抜ける木 格子などバリエーションに富む耐震要素が適切な構 面に配置されます。
■人に優しく利用しやすい庁舎
ݒઅՆҕ
Ίͬϫϑʖ
ӏਭཤ༽
௪෫ ճ٠࣪
ஏ೦ཤ༽ͶΓΖɾۯɾজஈɾิಕ෨༧ઉɽ ωεϡϩɾϧϱωϱήαηφΝఁ͘ͲݰΖҕͳͤΖɽ
ݤԾؔۯ
λʖϧʖϏϋϩ ଢཇޭు
ࡄ߁
1:200
会議室を開放し、 ロビーや広場と一体的に使われる
Other works
competition
Hulic 学生アイデアコンペ '17
参道の縫い目
05. 建築計画 WIND
WIND
−表参道的コラージュ手法による官民複合公共施設の提案−
SUN
設備コア
レストラン
01. 私的でばらばらな表参道 保育園
表参道は高級ブランドが軒を連ねる場所でありながら、とり たてて美しくもなく風情もない都市空間である。建築規制や 昔ながらの建物が統一されることもなく、高さやかたちも自 由気ままな意匠の建物が立ち並んでおり、それぞれは象徴性 を獲得してはいるものの都市の個性が介入する余地がない。
学童
EVシャフト
NPO拠点
象徴的な中空の柱は 設備を内蔵し構造と しての柱だけでなく 光や風などの通り道 としての機能も持つ
シェアオフィス
劇場 喫煙所
庭園
工房
ライブラリ ギャラリー 工房
02. 空間と時間を縫合する
エントランス
表参道に存在する形態は私的で認知力が高い。又、単なる看 板としてでなく空間化しているため読み替え可能性を持つ。 そこでばらばらな表参道を構成する複数の成り立ちの異なる 形態を用い複合していく。ばらばらな空間と時間を縫合して いくように建築を設計する。それによりこの場所だからこそ 可能な空間を生み出される。既存の文脈に継ぎ木するように しながら新しい様相を表参道に与える。
計画建物は、何よりも私的でありながら開かれた公共性を表参道に提示する。 表参道に対しては風景を縫合し、人々に対しては公共施設として振る舞う。 交差点に対して、凹凸で開き人々を呼び込む
形態はすべての敷地への問いと答えを内包している。 本提案では表参道に偏在する私的な形態を読み替え、繋ぎ合わせることで無関係で私的な「他者」 との接続と複合によって開かれた公共性を提示する。相互に影響を与えながら立ち上がる建築は何 よりも表参道らしく何よりも表参道らしくない真新しい空間を持つ。 06. 断面図 S=1:200 SUN
03. 機能と形態のずれと複合による開かれた公共性
X1
WIND X2
X3
X4
X5
WIND
現在の公共施設は用途や効率を優先する余り、使われ方が限 定されており閉じている。それらを背景に表参道に官民共同 運営による複合公共施設を提案する。表参道に偏在する私的 な個性を表現する形態を用い、本来の形態と機能にずれを生 み、私的でありながらも複合されることで人々にとって開か れた公共性を獲得する。
保育園 学童
様々な用途の裏側は都市の
間のような場所となる
私的な空間が相互に影響を与えながら新しい空間をつくる NPO拠点
シェアオフィス
劇場 庭園
エントランス
ホワイエ
用途:アートセンター、保育園、NPO法人拠点、展示室、メディア ルーム、シアタールーム、学童、カフェ、シェアオフィス、レストラ
ホワイエ
ン、イベントスペース、劇場、公民館
04. 縫合の手法 工房
計画建物を設計していく中で、表参道の断片的に特徴のある シーンを「読み替え」「反転」「複合」「変形」を行い、そ れらの操作から新しい空間を生み出していく。
ギャラリー
ライブラリ
読み替え
変形
カフェ
複合 反転
形式の強い形態を反転させ、人々を呼び込む
無関係な形態が重なり合い多様な空間をつくる
X6