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多重板濃縮 & 脱水機ガイドブック (株) エイアールケイ技術支援部設計チーム著
ARK HANDBOOK
ARK HANDBOOK
多重板濃縮 & 脱水機ガイドブック
135-937, ソウル特別市江南区道谷路111ミジンビル11階 11st fl. Mijin Building, 111 Dogok-ro, Gangnam-gu, Seoul TEL.+82-2-551-5151 FAX.+82-2-551-9955
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ARK HANDBOOK
多重板濃縮 & 脱水機ガイドブック (株)エイアールケイ技術支援部設計チーム著
多重板濃縮&脱水機ガイドブック
2014 ARK HANDBOOK 多重板濃縮&脱水機ガイドブック 初
版
_ 1刷発行 2014年 8月 26日
著
者
_ 洪相憲
発 行 所 デザイン アドレス 電
話
ファックス
_ ARK技術支援部の設計チーム _ NCM Design _ 135-937ソウル特別市江南区道谷路111ミジンビル11階 _ +82-2-551-5151 _ +82-2-551-9955
ⓒ(株)エイアールケイ、2014、Printed in Korea
2014 ARK HANDBOOK
多重板濃縮&脱水機ガイドブック
○ 発行社
06
○ 目次
08
○ 第1章 汚泥凝集および脱水
15
○ 第2章 下水処理方法と汚泥の性状
35
○ 第3章 ARK脱水機の機種選定
41
○ 第4章 ユーティリティ
57
○ 第5章 図面
75
○ 第6章 REFERENCES
299
発行社
ARK多重板濃縮·脱水機について このHandbookを著述した目的はARK脱水機を利用するお客様が脱水機の理解および適切な脱水機の 選定をできるようにするためです。 この本に記載されている様々な内容は、経験によって異なる場合があ り、考えによっては異なる見解となることもありますが、 この資料は当社が生産するARK濃縮·脱水機につ いてであることをご了承ください。 この本は、最初に汚泥の一般的な凝集特性と脱水時のポリマー、汚泥の適正混合に対して記述し、次に ARKの経験上、ARK脱水機で脱水をする場合の処理量と含水率を提示し、それによって選定された脱水 機に対する理解と設計のために大まかな図面を提示しました。 図面は実際の製作図面と同じであり、 この図面を利用して設計も出来る程度に詳細に記録し、最後に脱 水機に必要なユーティリティの部分に対して述べました。 ただしユーティリティの部分は、状況に応じて変更になることがあります。 最初の著述ですので不足な点も多いと考えられますが、 このHandbookを利用して設計·選定していただき 疑問点がございましたら、当社E-mailまでお問い合わせください。
2014年 8月
代表理事
洪相憲
技術支援部設計チーム
(Sang-hun Hong)
1. 汚泥の凝集及び脱水
15
1-1 下水や廃水処理工程及び汚泥処理工程
16 16 16 17 18 18 19
1-1-1 下水や廃水処理工程 1) 下水処理工程 2) 廃水処理工程
1-1-2 汚泥処理工程 1) 汚泥発生
2) 汚泥の処理工程
1-2 汚泥の凝集メカニズム及び脱水 1-2-1 汚泥の凝集原理 1) 汚泥の凝集原理
2) 段階的メカニズム
1-2-2 脱水
1) 汚泥水分の種類 2) 汚泥内の水分分離手段
1-3 脱水機の種類及び特徴 1-3-1 脱水機の種類
1) 脱水機の種類別特徴 2) 種類別の長・短所比較
1-3-2 ARK脱水機の構造及び特徴 1) ARK脱水機の構造 2) ARK脱水機の特徴
1-3-3 スクリュープレス式脱水機の比較 1) スクリュープレス式脱水機の種類
1-3-4 濃縮機
1) 技術の原理 2) 装置内部の構造
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多重板濃縮&脱水機ガイドブック
3) 分離液排出装置
1-4 脱水機選定のためのDATA分析及び理解 1-4-1 脱水機選定のための必要因子 1-4-2 薬品注入量 1) JAR TEST実行
2) 無機凝集剤の適正注入量
3) 高分子凝集剤の適正注入量
20 20 20 21 23 23 24 25 25 25 25 26 26 26 27 27 28 28 28 29 30 30 31 31 32 33
2014 ARK HANDBOOK
2. 下水処理の方法と汚泥の性状 2-1 下水処理方法
2-2 汚泥の性状に応じた含水率の予測
35 36 38
4. ユーティリティ
57
汚泥供給ポンプ選定
58 61
4-1 ポリマー溶解設備
63 63 64 64
ポリマー供給ポンプ選定
4-1-1 ポリマー溶解設備
3. ARK脱水機の機種選定 3-1 ARK脱水機TYPE別汚泥処理過程 3-1-1 RT-TYPE 3-1-2 ST-TYPE
3-2 ARK脱水機の機種選定
4-1-2 ポリマー溶解設備選定
41
4-1-3 ポリマー溶解設備の図面
4-2 汚泥供給ポンプ
42 42 43
44 3-2-1 TYPE選定 44 3-2-2 汚泥の種類に応じた領域の設定 44 46 3-2-3 固形物量の算定 1) 汚泥の流入濃度2.5%以下の時 46 3-2-4 VS/ TSと含水率に応じた処理量及び機種選定 47 1) 汚泥の流入濃度2.5%以下の時 47 2) 汚泥の流入濃度2.5%以上の時 50 3-2-5 機種選定例 51 1) 汚泥の流入濃度2.5%以下の時 51 2) 汚泥の流入濃度2.5%以上の時 54
4-2-1 汚泥供給ポンプの種類
4-2-2 汚泥供給ポンプの選定方法
4-3 ポリマー供給ポンプ 4-3-1 ポリマー供給ポンプ
4-3-2 ポリマー供給ポンプの選定方法
4-4 シャワーシステム選定
65 65 68 70 70 71
72 4-4-1 シャワーシステムユーティリティ 72 4-4-2 Type別洗浄水量 73 73 4-4-3 特殊型のシステム図面
5. 図面
75
形式表示
76
5-1 SC (F&DT)
79
5-1-1 RT-SC(F&DT)-R-101 5-1-2 RT-SC(F&DT)-R-102 5-1-3 RT-SC(F&DT)-R-201 5-1-4 RT-SC(F&DT)-R-202 5-1-5 RT-SC(F&DT)-R-203 5-1-6 RT-SC(F&DT)-R-204 5-1-7 RT-SC(F&DT)-R-401 5-1-8 RT-SC(F&DT)-R-402
5-1-9 RT-SC(F&DT)-R-403
5-1-10 RT-SC(F&DT)-R-601 5-1-11 RT-SC(F&DT)-R-602 5-1-12 ST-SC(F&DT)-R-101 5-1-13 ST-SC(F&DT)-R-102 5-1-14 ST-SC(F&DT)-R-201 5-1-15 ST-SC(F&DT)-R-202 5-1-16 ST-SC(F&DT)-R-203 5-1-17 ST-SC(F&DT)-R-204 5-1-18 ST-SC(F&DT)-R-401
5-1-19 ST-SC(F&DT)-R-402 5-1-20 ST-SC(F&DT)-R-403 5-1-21 ST-SC(F&DT)-R-601 5-1-22 ST-SC(F&DT)-R-602
2014 ARK HANDBOOK
多重板濃縮&脱水機ガイドブック
80 84 88 92 96 100 104 108 112 116 120 124 128 132 136 140 144 148 152 156 160 164
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5-2 EC
169
5-3 SC(DT)
243
5-2-1 RT-EC-R-101
170 174 178 182 186 190 194 198 202 206 210 214 218 222 226 230 234 238
5-3-1 RT-SC(DT)-R-101
244 248 252 256 260 264 268 272 276 280 284 288
5-2-2 RT-EC-R-102 5-2-3 RT-EC-R-201 5-2-4 RT-EC-R-202 5-2-5 RT-EC-R-203 5-2-6 RT-EC-R-204 5-2-7 RT-EC-R-401 5-2-8 RT-EC-R-402
5-2-9 RT-EC-R-403
5-2-10 ST-EC-R-101 5-2-11 ST-EC-R-102 5-2-12 ST-EC-R-201 5-2-13 ST-EC-R-202 5-2-14 ST-EC-R-203
5-2-15 ST-EC-R-204 5-2-16 ST-EC-R-401 5-2-17 ST-EC-R-402 5-2-18 ST-EC-R-403
5-3-2 RT-SC(DT)-R-102 5-3-3 RT-SC(DT)-R-201 5-3-4 RT-SC(DT)-R-202 5-3-5 RT-SC(DT)-R-203 5-3-6 RT-SC(DT)-R-204 5-3-7 ST-SC(DT)-R-101 5-3-8 ST-SC(DT)-R-102
5-3-9 ST-SC(DT)-R-201
5-3-10 ST-SC(DT)-R-202
5-3-1 1 ST-SC(DT)-R-203 5-3-1 2 ST-SC(DT)-R-204
5-4 POLYMER DISSOLVING DEVICE
5-4-3 PRITA (dual)_CDS-2
293 294 295 296
6. REFERENCES
299
5-4-1 APD-1
5-4-2 PRITA (single)_CDS-1
6-1 ARK DEWATERING MACHINE CATALOG 301 6-2 SLUDGE FEEDING PUMP CATALOG 309 6-3 POLYMER FEEDING PUMP CATALOG 329
2014 多重板濃縮&脱水機ガイドブック
2014 ARK HANDBOOK
汚泥の凝集及び脱水
下水及び廃水の処理工程及び汚泥処理工程 汚泥の凝集メカニズム及び脱水 脱水機の種類及び特徴
脱水機の選定のためのDATA分析及び理解
Part 1 ● 汚泥の凝集と脱水
1-1 下水及び廃水の処理工程及び汚泥の処理工程 1-1-1 下水及び廃水の処理工程 1) 下水の処理工程 世界で一番広く利用されている水処理プロセスは、活性汚泥法が使用されている。一般的に活性汚泥法で は、下記図のように家庭、工場などで流入した汚水は曝気槽で微生物によって分解・浄化されて、最終沈殿 池を通り放流され、余剰汚泥は濃縮後、脱水される。 一般的な下水処理過程は次の通りである。
ㆍ家庭
ㆍ曝気槽
ㆍ沈砂地
ㆍ流入ポンプ
ㆍ最初沈殿池
ㆍ最終沈殿池
① 家庭:各家庭で捨てられた汚水は下水管を通って下水処理場に入る。 ② 沈砂地:下水と一緒に入ってきた土、砂、各種のかすなどを取り除く。
③ 流入ポンプ:下水を処理するために大型ポンプで下水を汲み上げる。
④ 最初沈殿池:下水を一定時間滞留させて沈殿させた後、上澄水を曝気槽に送る。
⑤ 曝気槽:汚水に空気を入れ、微生物を利用して有機物を分解させ、微生物を増殖させる。
⑥ 最終沈殿池:曝気槽で移送された活性汚泥を一定時間滞留させて、微生物を沈殿させ、上部の清水は 放流地に送られる。
⑦ 排出:下水処理場できれいに浄化された水は、消毒後、河川に排出される。
16
▶▷▷ 2014 ARK HAND Book
2) 廃水処理工程 廃水の成分は事業場の種類に応じて異なり、生物学的処理を妨害する物質が多く含まれている可能性があ
る。そのため、廃水処理は生産品目の原料の種類に応じて前処理を実施し、生物学的処理に影響を与える 物質を除去後、生物学的処理をする必要がある。前処理は汚染負荷の減少と妨害物質除去のために実施 する。
Part 1 ● 汚泥の凝集と脱水
処理工程は以下の通りである。
17
Part 1 ● 汚泥の凝集と脱水
1-1-2 汚泥の処理工程 1) 汚泥の発生 汚泥は下水や廃水処理の過程で発生する沈殿物に浮遊性固形物や活性微生物などが固液分離されて生じ たものである。汚泥は生汚泥、余剰汚泥、濃縮汚泥、消化汚泥、高度処理汚泥、化学汚泥に区分される。 ① 生汚泥
生汚泥は沈砂池で除去されなかった流入水の中で、最初沈殿池で沈殿した微細な砂や有機物及び浮遊 物質などで、沈殿、浮遊工程で発生する汚泥である。
② 余剰汚泥
最終沈殿池で沈殿した汚泥の中で曝気槽の管理に不必要に残った活性汚泥である。
③ 濃縮汚泥
濃縮汚泥は最初、最終汚泥を濃縮させて体積を減量化した汚泥である。
④ 消化汚泥
嫌気性または好気性消化槽の処理過程で発生した汚泥
⑤ 高度処理汚泥
流入水の中でT-N、T-Pを処理するためにT-N、T-P処理工法で発生した汚泥であり、余剰汚泥のような特性 を持っているが、密度と沈降性は低い。
⑥ 化学汚泥
生物学的処理を円滑にしたり、生物学的処理が困難な廃水を薬品などを使用して、凝集および沈殿させ た汚泥であり、各廃水の特性によって異なっている。
18
▶▷▷ 2014 ARK HAND Book
2) 汚泥処理工程 下水及び廃水を処理する過程で発生した汚泥は、最終処分すなわち、埋立·乾燥·投棄·焼却する前に、汚泥を
脱水処理する。汚泥の体積を減らす過程である'脱水'過程は、汚泥の最終処理においてとても重要であると 言える。一般的な汚泥発生及び処理過程は、次のとおりである。
① 濃縮槽:水処理の過程で発生した汚泥を重力沈澱をさせて体積を減少をさせ、濃度を高めてくれる。 ② 消化槽:嫌気性消化微生菌を利用し、密閉されたタンクで一定の温度を維持しながら投入汚泥を攪拌さ せて有機物を分解し、汚泥減量とメタンを発生させる。
③ 脱水機:汚泥を脱水作業で体積と重量を減少させ、汚泥ケーキ状態にして運搬や処分を容易にする。
脱水で一番重要な因子は含水率である。含水率とは、汚泥に含まれる水の割合を示したもので含水率と
( V = 体積、W = 含水率 ) これは脱水をして含水率 たとえば、含水率W1=99%、W2=80%とするならば体積の比V1/ V2=20 となり、
を80%に下げると、汚泥の体積が20倍減少するということである。
これは、汚泥処理のコストを低減させる効果がある。
Part 1 ● 汚泥の凝集と脱水
体積の関係式は以下の通りである。
19
Part 1 ● 汚泥の凝集と脱水
1-2 汚泥の凝集メカニズム及び脱水 1-2-1 汚泥の凝集原理 1) 汚泥の凝集原理 汚泥の凝集は水と固形物を分離する過程で、1液凝集方法と2液凝集方法がある。一般的に、1液凝集方法を 使用するが、含水率の低減のために2液凝集方法を使用する。下の図は2液凝集方法で、ARK脱水機ST TYPE
で反応を説明した例で、無機凝集剤と高分子凝集剤を適切な割合で注入して脱水が可能なように、固体と 液体を分離する過程である。
以下の図は凝集の過程を図示したものである。
① STEP1:汚泥調整段階(強いFLOCの生成)
▶ 無機凝集剤を注入して急速攪拌→荷電中和による汚泥の調整
② STEP2:高分子凝集剤による凝集及びFLOC成長段階 ▶ 高分子凝集剤注入→大きく堅固なFLOC形成
③ STEP3:脱離液排出段階
▶ STEP2で形成されたFLOCと水分の分離が起こり、脱離液を排出することで脱水効率が一番良い汚泥 濃度及び性状を作る段階
20
▶▷▷ 2014 ARK HAND Book
2) 段階別メカニズム ① STEP1:汚泥の調整段階(強いFLOC生成)
一般的に有機性汚泥は陰イオンに電荷された状態である。有機性汚泥は主に水と親水性が高く多量の
水分を含んでいる。 このような汚泥は緻密で強度があり、凝集FLOCに形成されるためにはまず陰イオン
に電荷された状態を減少させなければならない。下記図は陽イオン物質による陰イオン電荷減少を図示
している。反応する陽イオン物質の分子量が小さければ、陽イオンは汚泥内部に浸透しやすく汚泥と陽イ オン反応が高くなる。 よって陽イオンを含む無機凝集剤を使用すれば高分子凝集剤の反応性を高めるこ
とができる。
Part 1 ● 汚泥の凝集と脱水
[ Cation物質の粘質物化 その前の中和モデル ]
21
Part 1 ● 汚泥の凝集と脱水
② STEP2:高分子凝集による凝集およびFLOC成長段階
中和された汚泥は粘着性がほとんどない状態だが確実な状態で存在し、凝集FLOCは目では確認するこ
とができないくらいの状態のため適切な凝集剤を入れ、大きく強固なFLOCを形成させる必要がある。
[ STEP 1 · 無機凝集剤混入の状態 ]
[ STEP 2 · 高分子凝集剤混入の状態 ]
③ STEP3:脱離液排出段階
凝集濃縮槽で適切な攪拌操作とSTEP1、2段階で巨大なプラグを形成させながら、緻密なプラグに成長
させ球形の堅固なプラグを形成させる。 このように形成された球形のプラグは緻密度が高く、水と分離性
がとても高い。 このような状態で汚泥から水を分離することができる機能を持つ脱離液排出装置と脱離
液排出量を調整することができるならば、同一槽で凝集と濃縮が可能になり、各々の脱水機に合う汚泥を 供給することができる。
22
▶▷▷ 2014 ARK HAND Book
1-2-2 脱水 1) 汚泥水分の種類 汚泥内部にある水分の分布状態を見てみると下記図のように自由水、間隙水、表面水、結合水などに区分す
ることができる。 自由水は汚泥水分の大部分を占め、恒率乾燥機関で蒸発される。間隙水は汚泥内の分子と 分子間の水分に減率乾燥2段で蒸発される。結合水は分子に化学的に結合されている水分で、乾燥によっ
Part 1 ● 汚泥の凝集と脱水
て完全に蒸発させることができない。
23
Part 1 ● 汚泥の凝集と脱水
2) 汚泥内の水分分離の手段 汚泥の処理技術の核心は固形物や水に形成された単位体内で水をどのような方法で除去するかである。 水分の状態および分離手段は下のとおりである。
分類
水の存在状態
分離手段
間隙水
固形物質と直接結合状態ではない外力の作用に よって自由に汚泥粒子間を移動する水
砂状や濾胞状に静置しておくと、 自然に落下し水 分が汚泥層内から抜け出し、軽い振動や遠心力 による分離効果が増大する
毛管結合水
粒子の集合密度が高い部分の水の表面張力作 用に毛管現象を起こさせ、粒子間の網状を満た している水
毛管水の表面張力より大きい外力、例えば遠心 力、真空圧力、電気浸透圧力などを加えて、毛管 水を吸引分離する
表面付着水
ゲルとゾルの状態であるコロイドが固形物質の 表面を囲んでおり、 コロイド粒子自体が電荷を持 ち、吸引するなどの外力によっては分離が困難 な水
疎水性コロイドには、電解質の注入によって電 荷を中和し、粒子間を凝結させ、Floc化して水分 を分離する
内部水
活性汚泥中の原生動物や細菌、セルロースなど の生物の細胞内に保有されている水
機械的な外力によっては分離が不可能であり、 生物学的分解作用と高温加熱、冷凍操作によっ て細胞膜を破壊した後に分離可能な細胞質を溶 出する。
汚泥中の水分分離は、機械的外力だけで達成可能なものが間隙水、毛管結合水程度があり、表面付着水に
は電解質薬剤、つまり、凝集剤などの助けが必要である。内部水は加熱蒸発法が現時点では現実的な分離 手段として使用可能である。一般的に、濃縮は水分含量95~97%、脱水は65~85%、65%以下は乾燥領域に 属する。機械式脱水機は汚泥に外力を加えて水分を除去し、水分含有量を85%以下に下げる機器である。
24
▶▷▷ 2014 ARK HAND Book
1-3 脱水機の種類と特徴 1-3-1 脱水機の種類 1) 脱水機の種類別特徴 分類
多重板濃縮脱水機
遠心脱水機
ベルトプレス
特殊攪拌によるFlocの成長と、反応 槽の内部から水を排出させ濃縮す る方法を持つ濃縮機と多重リング で構成された円筒状のリブに汚泥 を投入後、積層、圧縮させ、濃縮と 脱水を同時に行う。
高速回転体に凝集汚泥を供給し、 遠心力で固液分離し、沈降した固形 物は円錐形スクリューの回転速度 差を利用し、脱水する。
凝集汚泥を濾胞上に供給して重力 脱水させた後、上·下面の濾胞に圧 着, 脱水して再度加圧し、濾胞張力 を使用して脱水する。
▶濃縮機+脱水機一体型
▶濃縮機が別途必要
▶濃縮機が別途必要
形状
原理
分類
多重板濃縮脱水機
遠心脱水機
ベルトプレス
構造及 び構成
濃縮機(凝集反応タンク) と脱水機 が一体型に構成。 構造が非常にCompactあり、重量 が少ない。 補助機が少ない。 密閉型構造を持 つ。
凝集反応タンクとは別に構成、設 置。 本体は小さいが高速回転 (3500rpm) で運転重量が 非常に大きい。補助機が少ない。 密閉型構造を持つ。
凝集反応タンクとは別に構成、設 置。 本体が大きく、重量が多少大きい。 高圧洗浄水のため洗浄設備など 補助機器が多い。 開放型構造である。
長所
濃縮機一体型で低濃度及び濃度の 変化への対応が良く、含水率を下げ ることができる。 電力費及び薬品消耗量、用水費が 低く維持管理費が安価である。 静音(60db)及び振動がほとんどな い。 国内外の実績が多い。
大容量の設備が可能である。 機器が小さくCompactである。 用水の使用量が少ない。 国内外の実績が非常に多い。
洗浄施設などが既存に存在する場 合、事業費(設置費)が少ない。 電力費及び薬品の消費量が比較的 少ない。 国内外の実績が非常に多い。
短所
事業費が高い方だ。 電力比が非常に高く、薬品消耗量 中小規模は実績が多いが200,000ト が多い。 (1.5%以上) ン/日以上の大規模下水処理場は、 高い電力、騒音や振動が非常に大き 実績が少ない。 い。 定期的にスクリューの交換が必要 である。
洗浄施設などの補助施設が必要で ある。 用水の使用量が非常に多い。 電力は比較的低いが、騒音がひど い。 定期的に濾胞の交換が必要であり、 コストがかかる。
Part 1 ● 汚泥の凝集と脱水
2) 種類別の長・短所比較
25
Part 1 ● 汚泥の凝集と脱水
1-3-2 ARK脱水機の構造及び特徴 1) ARK脱水機の構造
多重板状Screwの流入部を通じて流入した汚泥は分離液が排出されながら脱水が行われ、ScrewのPitchは 脱水部に行くほどますます狭くなり、内圧が次第に高くなることにより脱水効率を向上させる。
2) ARK脱水機の特徴
❶ スクリューPitch間隔が減る - 脱水時の圧力を最大に与えるための構造
❸ 流動バーを左右に駆動させる - スクリューと流動リングの摩擦なし - 付着汚泥除去機能
26
❷ 流動リング+固定リングが積層された構造 - スクリーン部を形成
▶▷▷ 2014 ARK HAND Book
1-3-3 スクリュープレス式脱水機の比較 1) スクリュープレス式脱水機の種類 分類
ARK
O社
A社
形態
共同 原理
固定板と流動板を交差積層して円筒構造を形成し、流動板を固定板に対して運動させ、すき間に流出する脱離液 中の汚泥の固着による脱水間隙の詰まりを防止する。
流動リ ングの 駆動 原理
長所
流動リングを流動リング下部に設 置された接続BARの偏心運動によ ってBARの上下運動で駆動
·流動リングの摩耗がないので、長 時間稼動時の効率が低下しない。
·流動リングを動かすための別の装 置が不要。
·低濃度に強い。 (濃縮機付着型)
短所
流動リングを動かす別の施設が 必要。
流動リングを拘束せずにスクリュー の動きによって回転方向にスクリュ ーの力で回転駆動
·流動リングを動かす別の施設が 必要。 ·流動リングと流動バーの摩擦によ る短時間内の効率の低下が発生。
スクリューと流動リングの摩擦に よ摩耗現象が発生し短時間でスク リューとリングが摩耗し効率の低 下が発生
Part 1 ● 汚泥の凝集と脱水
流動リングを中心軸から流動リング 上下に設置された接続BARによっ て、円弧方向で左右方向に駆動
27
Part 1 ● 汚泥の凝集と脱水
1-3-4 濃縮機 1) 技術の原理 汚泥は濃縮機の下部に流入され、下部インペラーによってポリマー、ポリ鉄と混合された後、上部に移動
し、FLOCと濃縮分離液に分離される。FLOCは上部インペラーによる旋回流によって、さらに大きく堅い FLOCに成長し濃縮汚泥となる。
濃縮機の中央に位置する分離液排出装置はFLOCと分離液に分離された分離液を分離液流出部を通して 排除させ、濃縮汚泥はスクリューに移送される。
2) 装置内部の構造
ディスクタイプ濃縮機 濃縮機の下部に汚泥が流入 して凝集剤と結合してFLOC を形成させる。
28
▶▷▷ 2014 ARK HAND Book
3) 分離液排出装置 濃縮機内部の分離液排出装置は、流動リング、固定リング及び流動BARで構成され、 リングとリングの間には
ワッシャーがあり、 ワッシャーによる空隙を介して濃縮分離液が排出され、濃縮機内部には濃縮汚泥だけが 残ることになる。以後、濃縮汚泥は多重板状Screwに移送され、最終的な脱水処理される。
流動barは流動リングを駆動させ、流動リングの表
面に付着した汚泥を排除させて流動リングと固定リ
ングとの間の空隙の目詰まりを防止させる役割を する。
Part 1 ● 汚泥の凝集と脱水
流動BAR
29
Part 1 ● 汚泥の凝集と脱水
1-4 脱水機選定のためのDATA分析及び理解 1-4-1 脱水機選定のための必要因子 1) Mixed Liquer Suspended Solids(MLSS) MLSSは微生物で下水を処理する際の曝気槽での浮遊物質の濃度である。MLSSの単位は、主にmg / Lであ
る。MLSSは、主に微生物の非生分解性浮遊物質で構成されている。MLSSは有機物を消費する活性バイオ マス(微生物)が十分な量であることを教えるための因子としての水処理工程の重要な指標として使用され
る。反応槽内のMLSSを一定に維持し、残りの汚泥を余剰汚泥とし、余剰汚泥の発生量は脱水しようとする量 である。
2) Suspended solids(SS) 浮遊物質は水に懸濁されている小さな粒子である。
3) Total solids(TS) 総固形物は試料を105~110℃で加熱して水分が蒸発し、残った残留物として蒸発残留物とも呼ばれてお
り、浮遊物質と溶存固形物質を合わせた全体の固形物の量を示す。
4) 揮発性固形物(VS) 揮発性固形物は総固形物を強熱させたとき、揮発される有機成分として強熱減量とも呼ばれている。 汚泥の中のVS含量は、脱水ケーキ含水率に影響を与える重要な因子である。
5) 乾燥固形物(DS) 乾燥固形物(DS)はDried Solidsの略語である。ARK脱水機選定の際の固形物量の単位は、乾燥固形物を基 準とする。乾燥固形物は、流量(㎥/ hr)×濃度(ppm)= kgDS/ hrで算定する。
6) パーセント、ppm、mg / Lの相関関係 ① percentage(%): パーセントは100の比率で表現した数や比率である。パーセントは多くの場合、 この記 号である 「%」 で表示される。たとえば、45%は45/100や0.45を意味する。
② ppm(parts-per million): ppmはモル分率や質量分率のような小さな値を表現してくれる無次元単位で ある。ppmは、測定された単位とは無関係な、純粋な数字として通常10-6を示す。
③ 例 : 1%=10,000ppm=10,000mg/ L、0.8%=8,000ppm=8,000mg/ L
30
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1-4-2 薬品注入量
汚泥の円滑な凝集のために薬品を注入する必要がある。薬品には無機凝集剤と高分子凝集剤があり、注入 量は次のように選定する。
1) JAR TEST実行 脱水しようとする汚泥に無機凝集剤、有機凝集剤を異なるように注入してJAR TESTを行い、適切な薬品と注 入率を算定しなければならない。無機凝集剤の場合、生成されたFLOCが壊れずに、有機凝集剤の反応性
pHを超えない範囲内でT-P除去効率が最も良い注入率を算定する。有機凝集剤の場合FLOC強度が良く、固 形物除去効率が最も良い注入率で算定する。 - 実験例1
D-数字 : Diameter of Floc
凝集剤の投入量(ppm)
15
25
25
25
25
FLOCの大きさ
D-05
D-06
D-06
D-05
D-04
備考
普通
良い
良い
普通
悪い
< D-05 >
< D-06 >
< D-06 >
< D-05 >
- 実験例2
< D-04 >
D-数字 : Diameter of Floc
60
60
80
90
FLOCの大きさ
D-06
D-06
D-05
D-04
備考
良い
良い
良い
非常に大きい
Part 1 ● 汚泥の凝集と脱水
凝集剤の投入量(ppm)
< D-09 >
< D-09 >
< D-09 >
< D-10 >
31
Part 1 ● 汚泥の凝集と脱水
2) 無機凝集剤の適正注入量 無機凝集剤の注入量を調べるために、SS濃度を10,000mg/ Lと7,000mg/ Lにして無機凝集剤の注入率を調 べた。Jar Testを利用し、以下の表とグラフから分かるように注入率6~10%で全リンの除去効率が最も高い
ことが分かった。
余剰汚泥 SS ≒ 10,000 mg/L
余剰汚泥 SS ≒ 7,000 mg/L
無機凝集剤注入量 (mg/L)
Kg·DS対比無 機凝集剤注入率 (%)
T-P (mg/L)
無機凝集剤注入量 (mg/L)
Kg·DS対比無 機凝集剤注入率 (%)
T-P (mg/L)
0
0
11.989
0
0
18.99
0.1
1.5
1.898
0.1
2.1
2.015
0.3
4.4
0.713
0.3
6.2
0.886
0.5
7.3
0.443
0.5
10.4
0.269
0.7
10.2
0.165
0.7
14.5
0.497
0.9
13.1
0.399
0.9
18.6
0.601
1.1
16.0
0.468
1.1
22.8
0.799
1.3
18.9
0.499
1.3
26.9
1.295
1.5
21.8
0.528
1.5
31.1
2.387
1.7
24.7
0.887
1.7
35.2
2.878
1.9
27.6
1.227
1.9
39.4
3.181
2.1
30.5
2.077
2.1
43.5
3.225
2.3
33.4
2.269
2.3
47.6
3.418
2.5
36.3
2.451
2.5
51.8
3.907
2.7
39.2
2.569
2.9
42.1
2.787
3.1
45.0
3.017
3.3
47.9
3.311
3.5
50.8
3.551
[ 無機凝集剤注入率によるT-P除去効率 ]
32
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3) 高分子凝集剤の適正注入量 無機凝集剤8%を注入した状態で高分子凝集剤を1㎖ずつ注入して行き、肉眼で確認した結果、高分子凝集 剤の注入率がKg·DSあたり0.7%~1.0%程度でFLOC状態が最も良好で、分離液中のSS濃度が低く効率が良 いことがJar Testの結果明らかになった。 余剰汚泥 SS : 7,000 mg/L
余剰汚泥 SS : 7,500 mg/L
Kg·DS対比ポリマー注入率 (%)
濃縮分離液SS (mg / L)
Kg·DS対比ポリマー注入率 (%)
濃縮分離液SS (mg / L)
0.3
987.5
0.3
951.9
0.4
780.5
0.4
878.5
0.5
360.3
0.5
439.7
0.6
231.7
0.6
249.9
0.7
133.4
0.7
147.1
0.8
84.9
0.8
77.6
0.9
84.7
0.9
77.1
1.0
83.8
1.0
77.4
1.1
84.9
1.1
79.3
1.2
82.5
1.2
80.9
※ 上記の実験は、汚泥の性状及び薬品の種類に応じて変更になることがあるのでJAR TESTを介して、現場の状況に応 じて適切な薬品と注入率を算定しなければならない。
Part 1 ● 汚泥の凝集と脱水
[ ポリマー注入率に応じた固形物の除去効率 ]
33
下水処理の方法と汚泥の性状
下水処理の方法
汚泥の性状に応じた含水率の予測
Part 2 ● 下水処理の方法と汚泥の性状
2-1 下水処理の方法 私たちの都市下水処理場の歴史は、イギリスで200年前に始まり、 日本を通して技術が伝授された。最初に
イギリスで下水管渠を通して処理場へ流入された下水は活性汚泥という工法で曝気槽または反応槽に酸 素を入れ、好気性の状態で微生物を介して有機物を分解させた。 このような処理工法で処理された汚泥は
比較的粘質性が良好で、濃度が10,000mg/ L、1%以上であった。 このような汚泥は、汚泥にポリマー凝集剤
を入れて脱水させるシステムで十分に脱水することができた。 このような沈殿が良好な汚泥は、ARKではRT
タイプを適用しており、以下の[図]は、ARK RTタイプで凝集·混和槽にて凝集させ、脱水機で脱水するシステ ムである。
[ RT Type ]
ヨーロッパでは降雨量が少なく、住居形態が密集されておらず、汚下水を分離する管渠システムが普遍化さ れてなかった。 しかし、 日本・韓国の場合、汚水だけを回収する管渠システムであるため、流入濃度が高くな
った。 このような高濃度により、自然に高温の夏季に汚泥の硝酸化が発生し自然に脱硝過程を経て、T-Nを 処理する工法が導入された。
このような処理方法は軽い硝酸生成微生物を利用して処理するので、汚泥の濃度が低下して軽くなるた め、沈殿が不良で直接脱水が困難な程度である約7,000mg/ L、0.7%以下に下がり、 さらに4,000mg/ L以下
まで下がって、従来のベルト脱水機、遠心脱水機では直接脱水が難しい。 この問題を解決するために濃縮施 設を前段階に置き、濃縮後、脱水する方法が日本・韓国の下水処理場では一般的な現象となった。
36
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このような低濃度汚泥を濃縮施設を別途設置することなく、一括脱水する方法で濃縮と脱水ができる脱水 機をARKで開発したものがSTシステムである。
[ ST Type ]
また、 このようなST-Typeは、曝気槽から直接余剰汚泥だけを低濃度2,000mg/L程度で脱水することにより、
[ 既存の脱水方法 ]
[ ST-Type処理場の適用例 ]
結論的に、ARK-RTシステムは汚泥濃度1.0%以上、ARK-STシステムは汚泥濃度1%以下で選定し使用すれば 良い効果を出すことができる。
Part 2 ● 下水処理の方法と汚泥の性状
脱水systemの自動化を図り濃縮槽、貯留槽、悪臭施設をなくす結果として設置費を低減する効果がある。
37
Part 2 ● 下水処理の方法と汚泥の性状
2-2 汚泥の性状に応じた含水率の予測 汚泥の含水率は水と固形物の%表示である。仮に、1%汚泥20㎥を脱水した場合、以下の公式によって次の
ように計算される。
DS = Q × C × 10-3 DS (Dry Solid) = 固形物量 (kg·DS/day) Q = 流量 (㎥/day) C = 濃度 (mg/L)
単位:1%濃度 = 10,000 mg/L
DS = 20㎥/day × 10,000mg/L × 10-3 = 200kg DS/day 上記の式によって得られた固形物量の値は200kgDS/ dayであり、 これは決して変わらない値である。
これによる汚泥ケーキ量を求める公式は以下の通りである。
100
汚泥ケーキ量(kg/day) = DS(固形物量, kgDS/day) × 100-含水率(%) 上記の数式を利用し含水率に応じて発生する汚泥ケーキ量の値は次の表のとおりである。
以下の表のように、脱水時の含水率に応じて汚泥ケーキ量の体積が減少することが分かる。 含水率
99%
90%
80%
70%
60%
50%.
固形物 (kgDS/day)
200
200
200
200
200
200
水の量 (kg)
19,800
1,800
800
467
300
200
汚泥ケーキ量 (kg/day)
20,000
2,000
1,000
667
500
400
※ 汚泥ケーキの量は、固形物量と水の量の合計と同じである。
[ 含水率に応じた汚泥ケーキ量の変化 ]
このように脱水時の含水率は脱水機の性能を判断する重要な因子であるため、脱水機の選定時または比 較時の含水率の判断は非常に重要である。
38
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しかし、含水率は脱水機のみの性能だけで決定されず、汚泥の性状、ポリマーの性能、維持管理の状態等に 応じて変動する。よって、含水率の予測は非常に難しい部分である。含水率は汚泥の性状に応じて非常に差 があるので、 まず含水率を予測する際に、汚泥の性状に応じて予測するのが妥当である。
業種
水分 (%)
飲食料
W.b
D.B
湿潤 (kg/L)
乾燥高位 湿潤低位 発熱量 発熱量 圧縮密度 (kcal/kg) (kcal/kg)
乾燥 (kg/L)
可燃分
灰分
可燃分
灰分
密度
圧縮密度
密度
73.83
21.56
4.62
77.96
22.04
1.07
1.13
0.34
0.4
3598
413
繊維衣服
65.94
20.27
13.8
59.69
40.31
0.81
0.92
0.6
0.67
3609
743
木材紙
76.98
6.44
18.5
43.28
56.72
0.88
0.89
0.35
0.36
956
-280
石油化学
72.59
18.51
8.91
65.35
34.65
0.71
0.74
0.45
0.53
4854
843
石油化学 (工程汚泥)
49.47
37.83
12.71
75.4
24.6
0.86
0.97
0.46
0.53
3953
1662
鉄鋼
71.92
5.81
22.27
20.99
79.01
0.88
1
0.37
0.44
72
-454
鉄鋼 (工程汚泥)
31.83
21.85
46.32
33.43
66.57
1.68
1.85
1.06
1.16
64
-220
電気電子
74.98
4.76
20.25
18.86
81.14
0.97
1.09
0.71
0.78
197
-433
廃水総合 処理場
83.20
11.54
5.26
67.99
32.01
0.9
0.95
0.63
0.67
1238
-71
固形物濃度 (%)
VS/TS
汚泥ケーキ 含水率(%)
灰色、粘着性、悪臭がひどい。
1 ~ 10.0
0.60 ~ 0.75
72 - 78
余剰汚泥
茶色、土の臭いがして、単独または生汚泥と混合し て脱水
0.5 ~ 2.5
0.65 ~ 0.85
77 - 82
混合汚泥
生汚泥と余剰汚泥の混合汚泥 濃縮前の分配槽で混合時に生成
0.5 ~ 1.5
0.65 ~ 0.80
75 - 80
濃縮汚泥
生、余剰、混合汚泥を濃縮槽で沈殿させた汚泥
2.0 ~ 8.0
0.65 ~ 0.80
75 - 80
消化汚泥
嫌気性または好気性消化処理して濃縮、 分解された汚泥(大部分が嫌気性汚泥) 暗褐色または茶色で多量のガスを含む
1.5 ~ 7.0
0.40 ~ 0.80
70 - 82
0.6 ~ 1
0.75 ~ 0.90
78 - 82
汚泥の種類 生汚泥
高度処理汚泥
特性
高度処理汚泥の特性は、余剰汚泥と同じだが 密度と沈降性はより低い。 活性汚泥のSVIは150-200程度であり、 高度処理汚泥のSVIは50-150程度である。
[ [下水汚泥に対する性状に応じた分類] ]
Part 2 ● 下水処理の方法と汚泥の性状
[ 業種別汚泥の性状による分類 ]
39
Part 2 ● 下水処理の方法と汚泥の性状
一方で下水処理場に対する汚泥ケーキ含水率の研究が多く行われ細分化されている。上の表に示すように
汚泥の無機物質成分が多く存在するほど、含水率が低くなることがわかる。 しかし、無機質成分が多く存在し
ても、温度、 コロイド物質などにより含水率が異なることがある。
ARKの経験によると、下水汚泥の汚泥ケーキ含水率は無機物によって予測するのが妥当と判断し、下水処理 場汚泥に対して、含水率の予測をより細分化するために、次のグラフを作った。
[ VS/ TSによる含水率の変化 ]
上記グラフは、含水率と有機物(VS)間の関係を示すグラフである。 前に述べたように含水率は、いろいろなことが考慮されるべきであるため、有機物(VS)だけで予測すること は困難な場合がある。上記グラフの目的は有機物と含水率との関係から有機物を介して汚泥ケーキ含水率
をおおまかに予測するための意義がある。上記グラフを見ると、固形物(TS)に比べ有機物(VS)の含量が高 いほど、汚泥ケーキ含水率が高いことが分かる。 これは、有機物(VS)の含量が高い時に物理的に分離が不
可能な汚泥の内部数の割合が高くなるため、含水率が高くなるのである。上記のグラフをすべての下水道
に適用することができるものではなく、BOD80~200mg/ L、SS80~200mg/ L程度に対応する一般的な下水 に適用が可能である。分類式の場合VS/ TSの割合は80~85%程度であり、合流式の場合には砂などの無機 質が一緒に流入するため、無機物の割合が高く、相対的にVS/ TSの割合が低い。
40
ARK脱水機の機種選定
ARK脱水機TYPE別汚泥処理過程 ARK脱水機の機種選定
Part 3 ● ARK脱水機の機種選定
脱水機の選定時に必要な因子の中で重要な因子は固形物量である。固形物量の単位はkg·DS/
hrであり、
ここでDSはDried Solidsの略称で乾燥固形物を意味する。固形物量は流入汚泥の流量と濃度の積で算出さ れ、機種選定は以下のような方法で選ぶことができる。流入汚泥の濃度に応じて、RT-TYPE、ST-TYPEを選定
し、固形物量に応じて脱水機種を選定することができる。
3-1 ARK脱水機TYPE別汚泥処理過程 <2-1>で述べたようにRT-TYPEは流入汚泥も濃度1.0%以上、ST-TYPEは1%以下で選定すると適切である。
3-1-1 RT-TYPE
比較的高濃度汚泥に適したRT-Typeの構造及び原理は大きく凝集混和タンクと脱水設備とに構成されてい
る。汚泥は[図1]のように汚泥貯留槽から汚泥移送ポンプへ配管([図1]-①)を介して凝集混和タンク流入部 に流入される。凝集混和タンク流入部に移送された汚泥は[図1]で一定量だけPart2に送られ、残る汚泥は配 管([図1]-②)を介して処理場にU-turnされる。
Part2では[図1]のようにポリマーポンプを利用して配管([図1]-③)を介して移送された一定のポリマーと Part1を介して凝集混和タンク ([図1]-④)下部に流入した汚泥は、凝集混和タンク上部に設置された攪拌機
によって撹拌される。 これにより、凝集混和タンク下部を介して流入された汚泥は、ポリマーの作用によりフ
ロックと分離液に分離される。 このようにフロックと分離液に分離された後、投入管([図1]-⑤)を介して脱水 設備つまり、脱水機に流入される。
[ 図1 ] RT-Type
42
▶▷▷ 2014 ARK HAND Book
3-1-2 ST-TYPE 低濃度汚泥に適したST-Typeは、濃縮装置と脱水装置で構成されている。 これは、低濃度で流入した汚泥を 濃縮設備で濃縮後、脱水設備に送る。下の図に示すように汚泥貯留槽から移送ポンプへ配管(図2-①)を通
って濃縮設備の下部へ流入される。濃縮設備の下部に流入した汚泥は、下部に設置された下部インペラに よって汚泥と薬品が混合され、除々に上部へ移動しながらフロックと分離液に分離すると同時に硬く大きい
フロックを形成させて移動される ([図2]-②)。濃縮設備の上部では、上部インペラによって旋回流を発生さ せ、 さらに大きなフロックに成長させる ([図2]-③)。濃縮設備の中央上部に設置された分離液排出装置は分 離液とフロックに分離された分離液を分離液流出部を介して排除させ、処理場に流入させて ([図2]-④)濃 縮された汚泥は、脱水設備で供給される ( 【図2】-⑤)。
Part 3 ● ARK脱水機の機種選定
[ 図2 ] ST-Type
43
Part 3 ● ARK脱水機の機種選定
3-2 ARK脱水機の機種選定 以下の方法は、流入汚泥濃度2.5%以下で適用可能な方法である。流入汚泥2.5%以上は後の別表を参考に
して、脱水機の機種選定が可能である。
3-2-1 TYPE選定
- 汚泥濃度10,000mg/ L(1%)以上の場合、RT-TYPE選定 - 汚泥濃度10,000mg/ L(1%)以下の場合、ST-TYPE選択
3-2-2 汚泥の種類に応じた領域の設定
汚泥の性状に応じて脱水機の処理能力が変化するため、下のグラフや説明により、各処理場に対応する汚 泥領域を選定する。
[ VS/ TSによる含水率の変化 ]
44
▶▷▷ 2014 ARK HAND Book
① A領域(VS/ TS85%以上)
- 該当汚泥:生ごみ廃水汚泥、乳加工廃水汚泥、塗料工場汚泥(粘性が多い汚泥) - VS/ TS比85%以上に相当する汚泥。
汚泥の特性上、有機物を多く含み、機械的脱水が難しい。汚泥脱水のためには汚泥の前処理をするか、
または適切な薬品を選ぶことによって脱水が円滑にされる。 ② B領域(VS/ TS60~85%)
- 該当汚泥:下水汚泥(余剰汚泥、生汚泥、消化汚泥)、畜産廃水汚泥 -VS/ TS比率60~85%であり、一般的な下水汚泥に該当する。
-VS/ TS比が分からない時、一般的な下水汚泥の場合VS/ TS比率は70~75%基準とする。 ③ C領域(VS/ TS60%以下)
- 該当汚泥:製紙廃水汚泥、 メッキ廃水汚泥、化学的加圧浮上汚泥、油廃水汚泥、パーム油汚泥などVS/ TS 比率が60%以下である汚泥。
- 廃水処理過程の特性上、 生物学的処理よりも物理·化学的処理を主に利用して無機物が多く含まれている。 ④ D領域
- 該当汚泥:高度処理汚泥
- 流入水のBODが150mg/ L以上でA2O、AO、SBRなどの長期放棄、T-N除去工法で発生した汚泥はD領域 と見る。
⑤ E領域
Part 3 ● ARK脱水機の機種選定
- 流入水のBODが100mg/ L以下の場合VS/ TS比率が70%でE領域汚泥と見る。
45
Part 3 ● ARK脱水機の機種選定
3-2-3 固形物量の算定 1) 固形物量の算定 機種選定の際、最も重要な因子は固形物量である。固形物量は流量と濃度の積で算出され、固形物量を介
して、対応する機種を選定する。固形物の選定方法は以下の通りである。
固形物量(kg·DS/hr)=流量(㎥/hr)×濃度(mg/L)
- 固形物選定例 RT-Type
ST-Type
設計条件
1. 流入汚泥濃度 2. 流入流量 3. 脱水機の稼働時間
1. 流入汚泥濃度 : 8,000 mg/L (0.8%) 2. 流入流量 : 20 ㎥/day 3. 脱水機の稼働時間 : 8 hr/day
設計計算
30 ㎥/day ÷ 8 hr/day × 15,000mg/L = 56.25 kgDS/hr
20 ㎥/day ÷ 8 hr/day × 8,000 mg/L = 20 kgDS/hr
[ 流量、濃度が分かっている時 ]
設計条件
1. 汚泥ケーキ発生量 : 5 ton/day = 5,000 kg/day 2. 含水率 : 80 %
設計計算
5,000 kg/day ÷ 24 day/hr × 20/100 = 42 kgDS/hr
備考
汚泥ケーキ発生量と含水率が分かっている時、固形物量を選定して発生される汚泥がD区域 である場合は、ST-Typeを選定し、その他の場合は、RT-Typeを選定する。
[ 汚泥ケーキ発生量、含水率が分かっている時 ]
46
▶▷▷ 2014 ARK HAND Book
3-2-4 VS/ TSと含水率による処理量及び機種選定
脱水機の処理能力は、VS/TSと含水率に応じて差が発生する。 したがって3-2-3で求めた固形物量を汚泥領域
(A、B、C、D)別有機物含量(VS/TS) と目標含水率による以下の機種別処理容量を適用して機種を選定する。 (目標含水率別処理量に記載されている固形物量と一致しない場合、固形物量よりも高い処理量でTYPEを 選定すればよい。)
1) 汚泥の流入濃度2.5%以下の時 ① A、D領域(VS/TS85%以上) :汚泥の目標含水率別処理量 目標含水率の最大処理量(kgDS/hr) 80%
85%
101
6
8
102
12
16
201
10
13
202
20
26
203
30
39
40
52
401
35
40
402
70
80
403
105
120
601
80
100
602
160
200
204
60%
65%
70%
汚泥の特性上、含水率保証が難しい。
75%
[ 表A-2 ]
Part 3 ● ARK脱水機の機種選定
TYPE
47
Part 3 ● ARK脱水機の機種選定
② B領域(VS/TS 60~70%) :汚泥の目標含水率別処理量
TYPE
目標含水率別の最大処理量 (kgDS/hr) 75%
80%
85%
101
6
8
10
102
12
16
20
201
10
13
15
202
20
26
30
203
30
39
45
40
52
60
401
35
40
47
402
70
80
94
403
105
120
141
601
80
100
120
602
160
200
240
77%
80%
85%
101
6
7
9
102
12
14
18
201
10
12
14
202
20
24
28
203
30
36
42
40
48
56
401
35
38
42
402
70
76
84
403
105
114
126
601
80
90
105
602
160
180
210
204
60%
65%
73%
汚泥の特性上、含水率保証が難しい。
[ 表B-1 ]
③ B領域(VS/TS 70~80%の時) :汚泥の目標含水率別処理量
TYPE
204
目標含水率別の最大処理量 (kgDS/hr) 60%
65%
70%
汚泥の特性上、含水率保証が難しい。
[ 表B-2 ]
48
▶▷▷ 2014 ARK HAND Book
④ C領域(VS/TS 60%以下) :汚泥の目標含水率別処理量 目標含水率別の最大処理量(kgDS/hr) 73%
75%
80%
101
6
8
10
102
12
16
20
201
10
14
17
202
20
28
34
203
30
42
51
40
57
68
401
35
45
50
402
70
90
100
403
105
135
150
601
80
120
140
602
160
240
280
204
55%
60%
67%
汚泥の特性上、含水率保証が難しい。
[ 表C-2 ]
Part 3 ● ARK脱水機の機種選定
TYPE
49
Part 3 ● ARK脱水機の機種選定
2) 汚泥の流入濃度2.5%以上のとき 下記のように流量濃度によって流入汚泥濃度2.5%以上のときにはRT-Typeが選ばれる。ただし、高濃度の 場合、固形物量で算定する場合にはC領域を基準にして参考にし機種を選定し、流量だけで予測して選定す
る場合は以下の表を参考にして選定する。
- 固形物量の算定 RT-Type
設計条件
1. 流入汚泥濃度 : 25,000 mg/L (2.5%) 2. 流入流量 : 20 ㎥/day 3. 脱水機の稼働時間 : 8 hr/day
設計計算
20 ㎥/day ÷8 hr/day ×25,000mg/L = 62.5 kgDS/hr
[ 流量、濃度が分かっている時 ]
- 流量で算定
TYPE
目標含水率別の最大処理量(㎥/hr) 75%
80%
85%
101
0.25
0.3
0.35
102
0.5
0.6
0.7
201
0.5
0.6
0.7
202
1
1.2
1.4
203
1.5
1.8
2.1
2
2.4
2.8
401
2.6
3
3.5
402
5.2
6
7
403
7.5
9
11
601
5
6
8
602
10
12
16
204
60%
65%
70%
汚泥の特性上、含水率保証が難しい。
[ 表D-1 ]
50
▶▷▷ 2014 ARK HAND Book
3-2-5 機種選定例 1) 汚泥の流入濃度2.5%以下時 ◎ RT-Type ① 設計条件
- 流入汚泥濃度 - 流入流量
- 脱水機の稼働時間 - 固形物量
② 領域別の機種選定
- A領域(VS/TS85%以上、目標含水率80%のとき)
[表A-1]を見て固形物量56.25kgDS/ hrに該当するタイプを選ぶ。 目標含水率別の最大処理量(kgDS/hr) 80%
85%
101
6
8
102
12
16
201
10
13
202
20
26
203
30
39
40
52
401
35
40
402
70
80
403
105
120
601
80
100
602
160
200
204
60%
65%
70%
汚泥の特性上、含水率保証が難しい。
75%
[ 表A-1 ]
固形物量が56.25kgDS/ hrなので適切なTypeを選ぶと、上記の表に示すように402が選ばれる。
(固形物量よりも超過した処理量で製品選定)RT-402を選択する際の目標含水率を85%に維持すると、 固形物処理量が80kgDS/ hrに増加するが、含水率が高く、汚泥ケーキの発生量が増加する。
Part 3 ● ARK脱水機の機種選定
TYPE
51
Part 3 ● ARK脱水機の機種選定
- B領域(VS/TS80%、目標含水率80%のとき)
[表B-3]を見て固形物量56.25kgDS/ hrに該当するタイプを選ぶ。
TYPE
目標含水率別の最大処理量(kgDS/hr) 78%
80%
85%
101
6
7
9
102
12
14
18
201
10
12
15
202
20
24
30
203
30
36
45
40
48
60
401
35
38
42
402
70
76
84
403
105
114
126
601
80
100
120
602
160
200
240
204
60%
65%
70%
汚泥の特性上、含水率保証が難しい。
[ 表B-3 ]
固形物量が56.25kgDS/ hrなので適切なTypeを選ぶと、上記の表に示すように402が選ばれる.RT-402
を選択する際の目標含水率を85%に維持すると、固形物処理量が84kgDS/ hrに増加するが、含水率が 高く、汚泥ケーキの発生量が増加する。
52
▶▷▷ 2014 ARK HAND Book
- C領域(VS/TS60%、目標含水率75%のとき)
[表C-2]を見て固形物量56.25kgDS/ hrに該当するタイプを選定する。
TYPE
目標含水率別の最大処理量(kgDS/hr) 55%
60%
67%
73%
75%
80%
101
6
7
8
10
102
12
14
16
20
201
10
12
14
17
202
20
24
28
34
30
36
42
51
40
48
57
68
401
35
40
45
50
402
70
80
90
100
403
105
120
135
150
601
80
100
120
140
602
160
200
240
280
203 204
汚泥の特性上、 含水率保証が難しい。
[ 表C-2 ]
固形物量が56.25kgDS/ hrなので適切なTypeを選ぶと、上記の表に示すように402が選ばれる.RT-402
を選択する際の目標含水率を80%に維持すると、固形物処理量が68kgDS/ hrに増加するが、含水率が
Part 3 ● ARK脱水機の機種選定
高く、汚泥ケーキの発生量が増加する。
53
Part 3 ● ARK脱水機の機種選定
2) 汚泥の流入濃度2.5%以上時 ◎ 汚泥の流入濃度1%以上なのでRT-Typeが選ばれる。 ◎ 選定例 ① 設計条件
- 流入汚泥濃度 - 流入流量
- 脱水機の稼働時間 - 固形物量
② 機種選定例(目標含水率80%のとき)
固形物量を介して機種選定をする時[表C-2]を使用して62.5kgDS/ hrに該当するタイプを選ぶ。
TYPE
目標含水率別の最大処理量(kgDS/hr) 50%
60%
67%
70%
75%
80%
101
6
7
8
10
102
12
14
16
20
201
10
12
14
17
202
20
24
28
34
30
36
42
51
40
48
57
68
401
35
40
45
50
402
70
80
90
100
403
105
120
135
150
601
80
100
120
140
602
160
200
240
280
203 204
汚泥の特性上、 含水率保証が難しい。
[ 表C-2 ]
固形物量が62.5kgDS/ hrなので適切なTypeを選ぶと、上記の表に示すように204が選ばれる。
RT-204を選択する際の目標含水率を75%に維持すると、含水率が低く、汚泥ケーキ発生量が減少するが、 固形物処理量が57kgDS/ hrに減少する。
54
▶▷▷ 2014 ARK HAND Book
流量を通して機種選定をする時、以下の表にて2.5㎥/ hrに該当するタイプを選定する。
TYPE
目標含水率別の最大処理量(㎥/hr) 73%
75%
80%
101
0.25
0.3
0.35
102
0.5
0.6
0.7
201
0.5
0.6
0.7
202
1
1.2
1.4
203
1.5
1.8
2.1
2
2.4
2.8
401
2.6
3
3.5
402
5.2
6
7
403
7.5
9
11
601
5
6
8
602
10
12
16
204
55%
60%
67%
汚泥の特性上、 含水率保証が難しい。
[ 表D-1 ]
流量が2.5㎥/ hrなので適切なTypeを選ぶと、上記の表に示すように401 Typeが選ばれる。
1時間あたりの固形物量は204、402 Typeで、流量別に見る場合は、401 Typeなので競争性を見ると401
Part 3 ● ARK脱水機の機種選定
Typeを選定し、ある程度余裕率を持つには402 Typeを選定する。
55
Part 3 ● ARK脱水機の機種選定
◎ ST-Type(10,000mg/ L以下推奨) ① 設計条件
- 流入汚泥濃度 - 流入流量
- 脱水機の稼働時間 - 固形物量
② 領域別の機種選定
- A、D領域(VS/ TS85%以上、目標含水率80%のとき)
[表A-1]を見て固形物量20kgDS/ hrに該当するタイプを選ぶ。
TYPE
目標含水率別の最大処理量(kgDS/hr) 80%
85%
101
6
8
102
12
16
201
10
13
202
20
26
203
30
39
40
52
401
35
40
402
70
80
403
105
120
601
80
100
602
160
200
204
60%
65%
70%
汚泥の特性上、含水率保証が難しい。
75%
[ 表A-1 ]
固形物量が20kgDS/ hrなので適切なTypeを選ぶと、上記の表に示すように202が選ばれる。
ST-202 Typeを選択する際の目標含水率を85%に維持すると、固形物処理量が26kgDS/ hrに増加するが、 含水率が高く、汚泥ケーキの発生量が増加する。
56
ユーティリティ
ポリマー溶解設備
汚泥供給ポンプ選定
ポリマー供給ポンプ選定
シャワーシステム選定
Part 4 ● ユーティリティ
汚泥供給ポンプ選定 ⊙ RT-TYPE(ボールリュートポンプ推奨) < ボールリュートポンプ選定表 > モデル名
汚泥流入濃度による汚泥必要供給流量(㎥/ hr) 1%
2%
3%
4%
RT-101
0.6 ~ 0.8
0.3 ~ 0.4
0.2 ~ 0.3
0.1 ~ 0.2
RT-102
1.2 ~ 1.6
0.6 ~ 0.8
0.4 ~ 0.5
0.3 ~ 0.4
RT-201
1 ~ 1.5
0.5 ~ 0.8
0.3 ~ 0.5
0.3 ~ 0.4
RT-202
2~3
1 ~ 1.5
0.7 ~ 1
0.5 ~ 0.8
RT-203
3 ~ 4.5
1.5 ~ 2.3
1 ~ 1.5
0.8 ~ 1.1
RT-204
4~6
2~3
1.3 ~ 2
1 ~ 1.5
RT-401
3.5 ~ 4
1.8 ~ 2
1.2 ~ 1.3
0.9 ~ 1
RT-402
7~8
3.5 ~ 4
2.3 ~ 2.7
1.8 ~ 2
RT-403
10.5 ~ 12
5.3 ~ 6
3.5 ~ 4
2.6 ~ 3
RT-601
8 ~ 10
4~5
2.7 ~ 3.3
2 ~ 2.5
RT-602
16 ~ 20
8 ~ 10
5.3 ~ 6.7
4~5
備考
5040B (0.75, 2.8)
最大流量 : 3㎥/hr
5040B (0.75, 2.5)
最大流量 : 6㎥/hr
5040B (1.5, 2)
ポンプモデル (p311参照)
5040B (0.75, 2.8)
5040B (0.75, 2.5) 5040B (1.5, 2)
最大流量 : 18㎥/hr
汚泥供給ポンプの選定は流入汚泥濃度に応じて変更される。流入汚泥濃度は常に一定に維持されず、現場 の状況に応じて変更されるので、 これを適用してポンプを選定する必要がある。当社の基準はRT-TYPEの場 合、流入汚泥濃度2%を基準にポンプモデルを選定した。
58
▶▷▷ 2014 ARK HAND Book
汚泥供給ポンプ選定 ⊙ ST-TYPE(空気駆動式ダイアフラムポンプ&モノポンプ推奨) < 空気駆動式ダイアフラムポンプ選定表 > モデル名
汚泥流入濃度による汚泥必要供給流量(㎥/ hr)
ポンプモデル (p319参照)
0.6%
0.8%
1%
ST-101
1 ~ 1.3
0.8 ~ 1
0.6 ~ 0.8
ST-102
2 ~ 2.7
1.5 ~ 2
1.2 ~ 1.6
ST-201
1.7 ~ 2.5
1.3 ~ 1.9
1 ~ 1.5
ST-202
3.3 ~ 5
2.5 ~ 3.8
2~3
ST-203
5~8
3.8 ~ 5.6
3 ~ 4.5
ST-204
6.7 ~ 10
5 ~ 7.5
4~6
FAT-3
ST-401
5.8 ~ 6.7
4.4 ~ 5
3.5 ~ 4
FAT-2
ST-402
11.7 ~ 13.3
8.8 ~ 10
7~8
FA -3
ST-403
17.5 ~ 20
13.1 ~ 15
10.5 ~ 12
ST-601
13.3 ~ 16.7
10 ~ 12.5
8 ~ 10
ST-602
26.7 ~ 33.3
20 ~ 25
16 ~ 20
備考
FAT-1
FAT-2
FAT-4
FAT-1
最大流量 : 2.76㎥/hr
FAT-3
最大流量 : 11.7㎥/hr
FAT-2
最大流量 : 7.2㎥/hr
FAT-4
最大流量 : 34.2㎥/hr
汚泥供給ポンプの選定は流入汚泥濃度に応じて変更される。流入汚泥濃度は常に一定に維持されず、現場 の状況に応じて変更されるので、 これを適用してポンプを選定する必要がある。
Part 4 ● ユーティリティ
当社の基準はST-TYPEの場合、流入汚泥濃度0.8%を基準にポンプモデルを選定した。
59
Part 4 ● ユーティリティ
汚泥供給ポンプ選定 ⊙ ST-TYPE(空気駆動式ダイアフラムポンプ&モノポンプ推奨) < 汚泥流入濃度による汚泥必要供給流量(㎥/ hr) > モデル名
汚泥流入濃度による汚泥必要供給流量(㎥/ hr)
ポンプモデル (p325参照)
0.6%
0.8%
1%
ST-101
1 ~ 1.3
0.8 ~ 1
0.6 ~ 0.8
ST-102
2 ~ 2.7
1.5 ~ 2
1.2 ~ 1.6
ST-201
1.7 ~ 2.5
1.3 ~ 1.9
1 ~ 1.5
ST-202
3.3 ~ 5
2.5 ~ 3.8
2~3
ST-203
5~8
3.8 ~ 5.6
3 ~ 4.5
ST-204
6.7 ~ 10
5 ~ 7.5
4~6
ST-401
5.8 ~ 6.7
4.4 ~ 5
3.5 ~ 4
EH-236
ST-402
11.7 ~ 13.3
8.8 ~ 10
7~8
EH-375
ST-403
17.5 ~ 20
13.1 ~ 15
10.5 ~ 12
EH-1024
ST-601
13.3 ~ 16.7
10 ~ 12.5
8 ~ 10
EH-600
ST-602
26.7 ~ 33.3
20 ~ 25
16 ~ 20
EH-1500
備考
EH-236
EH-375
EH-236
最大流量 : 5㎥/hr
EH-1024
最大流量 : 25㎥/hr
EH-375
最大流量 : 10㎥/hr
EH-1500
最大流量 : 42㎥/hr
EH-600
最大流量 : 14㎥/hr
汚泥供給ポンプの選定は、流入汚泥濃度に応じて変更される。流入汚泥濃度は常に一定に維持されず、現 場の状況に応じて変更されるので、 これを適用してポンプを選定する必要がある。当社の基準はST-TYPEの 場合、流入汚泥濃度0.8%を基準にポンプモデルを選定した。回転速度を制御して、水量を一定に維持させ
るようにする。
60
▶▷▷ 2014 ARK HAND Book
ポリマー供給ポンプ選定
ポリマーの使用量
ポリマー 溶解設備 (当社基準)
最大の 洗浄水量 (L/hr)
0.15 - 0.2
CDS-1
50
0.12 - 0.16
0.3 - 0.4
CDS-1
100
KD 23H
0.1 - 0.15
0.25 - 0.375
CDS-1
50
2,000 ~ 3,000
KD 33L
0.2 - 0.3
0.5 - 0.75
CDS-1
100
RT-203
3,000 ~ 4,500
KD 43L EH - 164
0.3 - 0.45
0.75 - 1.125
CDS-2
150
RT-204
4,000 ~ 6,000
KD 73L EH - 164
0.4 - 0.6
1 - 1.5
CDS-2
200
RT-401
3,500 ~ 4,000
KD 43L
0.35 - 0.4
0.875 - 1
APD-1
50
RT-402
7,000 ~ 8,000
KD 93M EH - 164
0.7 - 0.8
1.75 - 2
APD-1
100
RT-403
10,500 ~ 12,000
EH-164
1.05 - 1.2
2.625 - 3
APD-1
150
RT-601
8,000 ~ 10,000
EH-164
0.8 - 1
2 - 2.5
APD-1
75
RT-602
16,000 ~ 20,000
EH-164
1.6 - 2
4-5
APD-1
150
ST-101
600 ~ 800
KD 13H
0.06 - 0.08
0.15 - 0.2
CDS-1
50
ST-102
1,200 ~ 1,600
KD 23H
0.12 - 0.16
0.3 - 0.4
CDS-1
100
ST-201
1,000 ~ 1,500
KD 23H
0.1 - 0.15
0.25 - 0.375
CDS-1
50
ST-202
2,000 ~ 3,000
KD 33L
0.2 - 0.3
0.5 - 0.75
CDS-1
100
ST-203
3,000 ~ 4,500
KD 43L EH - 164
0.3 - 0.45
0.75 - 1.125
CDS-2
150
ST-204
4,000 ~ 6,000
KD 73L EH - 164
0.4 - 0.6
1 - 1.5
CDS-2
200
ST-401
3,500 ~ 4,000
KD 43L
0.35 - 0.4
0.875 - 1
CDS-2
100
ST-402
7,000 ~ 8,000
KD 93M EH - 164
0.7 - 0.8
1.75 - 2
APD-1
200
ST-403
10,500 ~ 12,000
EH-164
1.05 - 1.2
2.625 - 3
APD-1
300
ST-601
8,000 ~ 10,000
EH-164
0.8 - 1
2 - 2.5
APD-1
150
ST-602
16,000 ~ 20,000
EH-164
1.6 - 2
4-5
APD-1
300
脱水機 TYPE
必要供給流量 (ml/min)
汚泥供給 ポンプモデル名
RT-101
600 ~ 800
RT-102
固状ポリマー (kg/hr)
液状ポリマー (40%希釈溶液) (kg/hr)
KD 13H
0.06 - 0.08
1,200 ~ 1,600
KD 23H
RT-201
1,000 ~ 1,500
RT-202
※ 汚泥供給ポンプモデル名 : ▒ - P329 参照 / ▒ - P325 参照
Part 4 ● ユーティリティ
< ポリマー供給ポンプ選定表 >
61
Part 4 ● ユーティリティ
ポリマーの使用量算定方法 1. ポリマー注入率は汚泥の性状に応じて変化することがあり、JARテストを通して、適切な注入率 を選定することができる。
2. ポリマーの注入率は、固形物対比1%を基準とした。 3. 選定例
202モデルの場合、固形物処理量は30~40kgDS/ hrである。 ポリマー注入率は、固形物対比1%なので
30~40kgDS/ hr×(1/100)=0.3~0.4kg固状ポリマー/ hrを使用する。
ポリマーは0.2%に希釈して使用するので注入率に希釈倍数を適用すると、
0.3~0.4kg固状ポリマー/ hr÷(2/1000)=150~200Lで希釈ポリマー/ hrを使用する。
これを毎分1分当たりの使用量に換算すると、
150~200Lで希釈ポリマー/hr÷60min/hr=2.5~3.3L希釈ポリマー/ minを使用する。
したがってポンプ算定は、3.3L/ min以上を定量供給することができるポンプを算定する。 4. ポリマー使用量
ポリマー必要供給流量はポリマーを原液で使用せず、水で希釈して使用する。
固状ポリマー溶液は0.2%に溶解させて使用することが良いので、希釈倍数は500倍を使用し
なければならず、液状は40%希釈溶液を基準として使用し、希釈倍数は200倍を使用しなけれ ばならない。
5. ポリマー希釈溶液の濃度は流入する汚泥が高い場合、例えば2%以上であれば0.2%より高い
0.3%程度使用すると良いと考えられ、一般的に低濃度の希釈濃度が0.2%、高濃度汚泥は希釈 濃度が0.2%以上で溶解するのが良い。
62
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4-1 ポリマー溶解設備 4-1-1 ポリマー溶解設備 1) フリーター ポリマー溶解装置と水に、高分子凝集剤(Polymer)を完全に溶解させる装置である。ポリマー溶解装置で
は、本社で開発した'フリーター'の選定が適切である。 'フリーター'は原液のポリマーの酸化によるタンクの
腐食、腐食酸化物の落下及び原液中の微細な結晶が原因で小容量移送ポンプの吸入側の淀み現象発生、 温度による粘性の変化及び吸入配管などのScaleによって薬品の吐出量が変化することによる希釈倍率の 激しい変化などの既存の設備の問題点を補完した製品である。
'フリーター'は、ピストンの往復運動によりピストンの容積量ほどの薬品移送や薬品筒のリサイクルが可能
であり、特別に設計されたチャンバーによって薬品筒に空気を供給させて円滑な薬品の流入および薬品の
撹拌が可能であるという長所がある。'フリーター'は上部に設置され薬品筒の薬品がフリーター内部のチャ
ンバーに自然流下式に流入してPiston Type定量注入装置(往復距離を変化させて注入量を変化させること ができる装置)によって一定量注入されるように構成されてある。 また、水は一定Levelまで注入され、 フリー
ター内部の別途攪拌機によって薬品と水が混合攪拌されている原理を使用して薬品を溶解させる。 種類
規格
設備動力
有効容積
備考
CDS-1
500 × 500 × 1250 (800mmHe)
0.4 kw
0.19㎥
薬品1筒 (20L)
CDS-2
700 × 700 × 1250 (800mmHe)
0.4 kw
0.375㎥
薬品2筒 (20L)
[ 表1 ] フリーター製品仕様
2) 液状の自動溶解装置 規格
設備動力
有効容積
備考
APD-1
2,300 × 1,100 × 1,200 (1,000mmHe)
3 kw
2㎥
原液タンク一体
Part 4 ● ユーティリティ
種類
[ フリーター ]
[ 液状自動溶解装置 ]
63
Part 4 ● ユーティリティ
4-1-2 ポリマー溶解設備選定 種類
RT-Type
ST-Type
CDS - 1
101
102
201
202
101
102
201
202
CDS - 2
203
204
401
-
203
204
401
-
APD - 1
402
403
601
602
402
403
601
602
[ 表2 ] ポリマー溶解装置選定
※ 本装置は液状ポリマー専用モデルである。 ※ 202モデル以前はCDS-1モデルを適用し、203モデル以降はCDS-2モデルを適用する。 ※ 402モデル以降は液状の自動溶解装置を選定する。 ※ 602Typeを複数設置する場合は、固状溶解装置を導入する。 (お問い合わせください!)
4-1-3 ポリマー溶解設備図面
[ CDS - 1 MODEL ]
[ APD - 1 MODEL ]
64
[ CDS - 2 MODEL ]
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4-2 汚泥供給ポンプ 下水及び廃水汚泥は他のポンプとは異なり、異物つまり、髪、 タバコの吸殻、糸など微細物質と言われるもの
が多く入ってくるので、ポンプを選定するために詰まりが発生しないようにNon clogポンプを選定すること が重要である。RT-Typeは脱水量を超える汚泥が凝集·混和槽に流入すると、Drainラインを介して汚泥貯留 槽に返送されるので、流量が変動してもいい特徴を持っている。 このような理由で、経済的な理由だけを考 慮すると、RT-Typeは汚泥供給ポンプに遠心ポンプを選定することが有利である。一方、ST-Typeは移送され
る汚泥を濃縮機に全部移送するため、汚泥負荷を一定に維持させることができるポンプTypeの選定が必要
である。 よってST-Typeは、汚泥供給ポンプでこのような特徴を網羅する構造を持つモノポンプを選定するこ
とが有利である。
4-2-1 汚泥供給ポンプの種類 種類
単段ボールリュートポンプ
空気駆動式ダイアフラムポンプ
モノポンプ
外形
長所
価格が安い。 価格が安い。 インバーターが必要ない。 インバーターが必要ない。 動力が小さい。 動力が小さい。 水中ポンピングが可能である。 異物による詰まり現象が少ない 。 自吸能力が優秀である
短所
流量変動がある。
流量変動がある。 AIR設備が必要である。 異物による詰まりが発生する。
価格が高い。 インバーターが必要である。 動力が大きい 異物による詰まりが発生する。
適用モデル
RT-TYPE / ST-TYPE
RT-TYPE / ST-TYPE
RT-TYPE / ST-TYPE
脱水機が良好な性能を維持するためには、汚泥の定量供給が必要である。 ポンプの選定は、現場の状況により適切な種類を選定する。
Part 4 ● ユーティリティ
備考
流量変動がない。
65
Part 4 ● ユーティリティ
1) 単段ボールリュートポンプ 遠心ポンプは案内羽根の有無に応じてボールリュートポンプとタービンポンプに分けられ、段数に応じて 単段ポンプと多段ポンプに分けられる。ポンプの詰まりを誘発する可能性がある汚泥の特性上、インペラの
周りに案内羽根がなく、詰まり現象が発生しないようにインペラが1つだけあり、低揚程に有利な単段ボー ルリュートポンプを使用する。
下の[図1]のようにボールリュートポンプはタービンポンプとは異なり、案内羽根がなく詰まりを予防し、その
スクリューは[図2]のような形をとっている。流量の変動に影響を受けないRT-Typeの汚泥供給ポンプで、単 段ボールリュートポンプが適している。
[ 図1 ] ボールリュートポンプとタービンポンプ
[ 図2 ] ボールリュート ポンプのスクリュー形態
① ボールリュートポンプの原理:密閉された螺旋状のケーシング内で回転車を高速で回転させ、その遠心 力を利用して水を出す。
② タービンポンプの原理:水の速度を圧力に変換するためには案内羽根が最も効果的であり、回転車か
ら送出された水は案内羽根によって速度が遅くなり、効率的な圧力に変換されることにより高圧水になっ て渦流室に入って吐出, 給水される。
[ 図3 ] 単段ボールリュートポンプ
66
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2) 空気駆動式ダイアフラムポンプ 空 気 駆 動 式 ダ イ ア フ ラ ム ポ ン プ は 、S E A L や P A C K I N G が な くて 漏 水 現 象 を 防 止
し,IMPELLER,ROTOR,VANE,GEARなどの回転体がないので摩耗を最小にすることができ、水中ポンピングが 可能な特徴を持つ。 しかし、流量変動が発生し、別途のAIR設備が必要な短所もある。
3) モノポンプ ST-Typeは、汚泥貯留槽から移送される汚泥を全量濃縮機に移送させるので、効率的な処理のために汚
泥の負荷を一定に維持させることができるポンプの選定が必要である。モノポンプは回転容積型の一軸 偏心ねじ式ポンプとして汚泥を連続的に定量移送することができ、ST-Typeの汚泥供給ポンプに適してい
る。モノポンプの動作原理は、オネジのロータ (金属製、断面は真円)を断面が長円形であるステータの中
に装着して、駆動軸及びUniversal Jointを使用して、ロータを偏心軸中心に合わせて回転させ、ロータがス
テータの内部を回転し、往復運動をするようにして、 この両者の間に生じる空間に満ちた液体が無限ピス
トン運動によって汚泥が吸引軸から吐出軸に定量移送される原理である。モノポンプの移送原理は[図4]
[ 図4 ] モノポンプの原理
[ 図5 ] モノポンプ外形
Part 4 ● ユーティリティ
と同じであり、その外形は[図5]の通りである。
67
Part 4 ● ユーティリティ
4-2-2 汚泥供給ポンプの選定方法 1) RT-Type
[ 図6 ] RT-Type汚泥供給ポンプ選定グラフ
TYPE
固形物量 (kg·ds/hr)
汚泥の流入濃度による汚泥必要供給流量(㎥/hr) 1.5%
2%
3%
4%
ポリマー 必要供給流量
(15,000mg/l)
(20,000mg/l)
(30,000mg/l)
(40,000mg/l)
(ml/min)
ポリマー 溶解設備
RT-101
6~8
0.4 ~ 0.5
0.3 ~ 0.4
0.2 ~ 0.3
0.1 ~ 0.2
600 ~ 800
CDS-1
RT-102
12 ~ 16
0.8 ~ 1.1
0.6 ~ 0.8
0.4 ~ 0.5
0.3 ~ 0.4
1,200 ~ 1,600
CDS-1
RT-201
10 ~ 15
0.7 ~ 1.0
0.5 ~ 0.8
0.3 ~ 0.5
0.3 ~ 0.4
1,000 ~ 1500
CDS-1
RT-202
20 ~ 30
1.3 ~ 2.0
1.0 ~ 1.5
0.7 ~ 1.0
0.5 ~ 0.8
2,000 ~ 3,000
CDS-1
RT-203
30 ~ 45
2.0 ~ 3.0
1.5 ~ 2.3
1.0 ~ 1.5
0.8 ~ 1.1
3,000 ~ 4,500
CDS-2
RT-204
40 ~ 60
2.7 ~ 4.0
2.0 ~ 3.0
1.3 ~ 2.0
1.0 ~ 1.5
4,000 ~ 6,000
CDS-2
RT-401
35 ~ 40
2.3 ~ 2.7
1.8 ~ 2.0
1.2 ~ 1.3
0.9 ~ 1.0
3,500 ~ 4,000
CDS-2
RT-402
70 ~ 80
4.7 ~ 5.3
3.5 ~ 4.0
2.3 ~ 2.7
1.8 ~ 2.0
7,000 ~ 8,000
APD-1
RT-403 105 ~ 120
7.0 ~ 8.0
5.3 ~ 6.0
3.5 ~ 4.0
2.6 ~ 3.0
10,500 ~ 12,000 APD-1
RT-601
5.3 ~ 6.7
4.0 ~ 5.0
2.7 ~ 3.3
2.0 ~ 2.5
8,000 ~ 10,000
10.7 ~ 13.3
8.0 ~ 10.0
5.3 ~ 6.7
4.0 ~ 5.0
16,000 ~ 20,000 APD-1
80 ~ 100
RT-602 160 ~ 200
APD-1
[ 表3 ] RT-Typeポンプ選定表 ⊙ 汚泥必要供給流量は流入汚泥濃度に応じて、必要供給流量が変更される。 このような変化はグラフで確認すること ができ、正確な流量は[表3]にて知ることができる。 ⊙ 例えば、RT-403モデルの場合、流入汚泥濃度が2%の時、ポンプ流量は5.3~6㎥/ hr以上のモデルを'6. 参考資料'の汚 泥供給ポンプカタログにてポンプを選定する。 ⊙ 流入汚泥濃度は変化することがあるので注意してポンプを選定する。
68
⊙ RT-Typeは、一定流量を送るために凝集混和槽からReturn式でポンプから送られる量を調節して送るので、価格が安 い単段ボールリュートポンプを選定するようにする。
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2) ST-Type
[ 図7 ] ST-Type汚泥供給ポンプ選定グラフ
TYPE
固形物量 (kg·ds/hr)
汚泥の流入濃度による汚泥必要供給流量(㎥/hr) 0.5%
0.6%
0.7%
0.8%
0.9%
1%
ポリマー 必要供給流量
(5,000mg/l)
(6,000mg/l)
(7,000mg/l)
(8,000mg/l)
(9,000mg/l)
(10,000mg/l)
(ml/min)
ポリマー 溶解設備
ST-101
6~8
1.2 ~ 1.6
1.0 ~ 1.3
0.9 ~ 1.1
0.8 ~ 1.0
0.7 ~ 0.9
0.6 ~ 0.8
600 ~ 800
CDS-1
ST-102
12 ~ 16
2.4 ~ 3.2
2.0 ~ 2.7
1.7 ~ 2.3
1.5 ~ 2.0
1.3 ~ 1.8
1.2 ~ 1.6
1,200 ~ 1,600
CDS-1
ST-201
10 ~ 15
2.0 ~ 3.0
1.7 ~ 2.5
1.4 ~ 2.1
1.3 ~ 1.9
1.1 ~ 1.7
1.0 ~ 1.5
1,000 ~ 1500
CDS-1
ST-202
20 ~ 30
4.0 ~ 6.0
3.3 ~ 5.0
2.9 ~ 4.3
2.5 ~ 3.8
2.2 ~ 3.3
2.0 ~ 3.0
2,000 ~ 3,000
CDS-1
ST-203
30 ~ 45
6.0 ~ 9.0
5.0 ~ 8.0
4.3 ~ 6.4
3.8 ~ 5.6
3.3 ~ 5.0
3.0 ~ 4.5
3,000 ~ 4,500
CDS-2
ST-204
40 ~ 60
8.0 ~ 12.0 6.7 ~ 10.0
5.7 ~ 8.6
5.0 ~ 7.5
4.4 ~ 6.7
4.0 ~ 6.0
4,000 ~ 6,000
CDS-2
ST-401
35 ~ 40
7.0 ~ 8.0
5.0 ~ 5.7
4.4 ~ 5.0
3.9 ~ 4.4
3.5 ~ 4.0
3,500 ~ 4,000
CDS-2
ST-402
70 ~ 80
14.0 ~ 16.0 11.7 ~ 13.3 10.0 ~ 11.4 8.8 ~ 10.0
7.8 ~ 8.9
7.0 ~ 8.0
7,000 ~ 8,000
APD-1
5.8 ~ 6.7
ST-403 105 ~ 120 21.0 ~ 24.0 17.5 ~ 20.0 15.0 ~ 17.1 13.1 ~ 15.0 11.7 ~ 13.3 10.5 ~ 12.0 10,500 ~ 12,000 APD-1 ST-601
80 ~ 100 16.0 ~ 20.0 13.3 ~ 16.7 11.4 ~ 14.3 10.0 ~ 12.5 8.9 ~ 11.1 8.0 ~ 10.0 8,000 ~ 10,000
APD-1
ST-602 160 ~ 200 32.0 ~ 40.0 26.7 ~ 33.3 22.9 ~ 28.6 20.0 ~ 25.0 17.8 ~ 22.2 16.0 ~ 20.0 12,000 ~ 16,000 APD-1
⊙ 汚泥必要供給流量は流入汚泥濃度に応じて、必要供給流量が変更される。 このような変化はグラフで確認すること ができ、正確な流量は[表4]にて知ることができる。 ⊙ 例えば、ST-403モデルの場合、流入汚泥濃度が0.8%の時、ポンプ流量は13.1~15㎥/ hr以上のモデルを'6. 参考資料' の汚泥供給ポンプカタログにてポンプを選定する。 ⊙ 流入汚泥濃度は変化することがあるので注意してポンプを選定する。 ⊙ ST-Typeは一定流量を送ることが非常に重要なので、モノポンプや空気ダイヤフラムポンプを選定しなければなら ない。
Part 4 ● ユーティリティ
[ 表4 ] ST-Typeポンプ選定表
69
Part 4 ● ユーティリティ
4-3 ポリマー供給ポンプ 4-3-1 ポリマー供給ポンプ
ポリマー供給ポンプには、モノポンプ、チューブポンプ、 ダイヤフラムポンプなどがあるが、5,000ml/min以下 はダイアフラムポンプが安いので、 ダイアフラムポンプを適用する。10,000ml/
min以上のモノポンプは安
価で機構的に安定しているため、モノポンプを適用して、5,000~10,000ml/ minは必要に応じて適用しても 可能であると判断される。
ダイアフラムポンプはエラストマー(ゴム、テフロン)になったゴム隔膜(ダイヤフラム)を使用するポンプと
して、腐食性、毒性、放射性気体や液体などを圧送するのに適した往復ポンプであるため、薬品を移送する
ポリマー供給ポンプに適している。 ダイアフラムは、モーターの回転をウォームとウォームフィルで減速して
偏心機構(ウォームフィルシャフト、 スライダー、 スプリングなど)によって回転運動を往復運動に変換させ、
この往復運動は、 スライドシャフトに直結されたダイヤフラムによってポンプ室内の容積を変化させ、ポン プ室内の容積変化とポンプヘッド部に設置されているチェックボールの作用によってポンプ作用をする。 ダ イアフラムポンプの外形と断面は下図の通りである。
[ 図8 ] ダイヤフラムポンプ断面図
70
[ 図9 ] ダイアフラムポンプ
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4-3-2 ポリマー供給ポンプの選定方法 ポリマーの使用量
脱水機 TYPE
固形物 (kg·ds/hr)
必要供給流量 (ml/min)
ポンプ選定
RT-101
6~8
600 ~ 800
KD 13H
0.06 - 0.08
0.15 - 0.2
RT-102
12~ 16
1,200 ~ 1,600
KD 23H
0.12 - 0.16
0.3 - 0.4
RT-201
10 ~ 15
1,000 ~ 1,500
KD 23H
0.1 - 0.15
0.25 - 0.375
RT-202
20 ~ 30
2,000 ~ 3,000
KD 33L
0.2 - 0.3
0.5 - 0.75
RT-203
30 ~ 45
3,000 ~ 4,500
KD 43L EH-164
0.3 - 0.45
0.75 - 1.125
RT-204
40 ~ 60
4,000 ~ 6,000
KD 73L EH-164
0.4 - 0.6
1 - 1.5
RT-401
35 ~ 40
3,500 ~ 4,000
KD 43L
0.35 - 0.4
0.875 - 1
RT-402
70 ~ 80
7,000 ~ 8,000
KD 93L EH-164
0.7 - 0.8
1.75 - 2
RT-403
105~ 120
10,500 ~ 12,000
EH-164
1.05 - 1.2
2.625 - 3
RT-601
80 ~ 100
8,000 ~ 10,000
EH-164
0.8 - 1
2 - 2.5
RT-602
160 ~ 200
16,000 ~ 20,000
EH-164
1.6 - 2
4-5
ST-101
6~8
600 ~ 800
KD 13H
0.06 - 0.08
0.15 - 0.2
ST-102
12 ~ 16
1,200 ~ 1.600
KD 23H
0.12 - 0.16
0.3 - 0.4
ST-201
10 ~ 15
1,000 ~ 1.500
KD 23H
0.1 - 0.15
0.25 - 0.375
ST-202
20 ~ 30
2,000 ~ 3,000
KD 33L
0.2 - 0.3
0.5 - 0.75
ST-203
30 ~ 45
3,000 ~ 4,500
KD 43L EH-164
0.3 - 0.45
0.75 - 1.125
ST-204
40 ~ 60
4,000 ~ 6,000
KD 73L EH-164
0.4 - 0.6
1 - 1.5
ST-401
35 ~ 40
35,00 ~ 4,000
KD 43L
0.35 - 0.4
0.875 - 1
ST-402
70 ~ 80
7,000 ~ 8,000
KD 93M EH-164
0.7 - 0.8
1.75 - 2
ST-403
105 ~ 120
10,500 ~ 12,000
EH-164
1.05 - 1.2
2.625 - 3
ST-601
80 ~ 100
8,000 ~ 10,000
EH-164
0.8 - 1
2 - 2.5
ST-602
160 ~ 200
16,000 ~ 20,000
EH-164
1.6 - 2
4-5
固状ポリマー 液状ポリマー (40%希釈溶液) (kg/hr) (kg/hr)
⊙ ポリマー注入率は汚泥の性状に応じて変化することがあり、JAR TESTを通して適切な注入率を選ぶことができる。 (1-4薬品注入率を参照) ⊙ ポリマーポンプの選定は、ポリマー注入率を固形物対比1%を基準とした。 ⊙ 例えばRT-203モデルの場合は、必要供給流量は4,500ml/ minであり、'6.参考資料'のポリマー供給ポンプカタログに てポンプを選定する。参考までに、ポリマーの使用量は固状の場合は0.45kg/ hr、液状の場合は1.125kg/ hrの薬品を 使用する。
Part 4 ● ユーティリティ
※ 汚泥供給ポンプモデル名 : ▒ - P329 参照 / ▒ - P325 参照
71
Part 4 ● ユーティリティ
⊙ ポリマーは原液で使用せず、水で希釈して使用する。固状ポリマー溶液は、0.2%で溶解させなければならないので 希釈倍数は500倍を使用しなければならず、液状は40%希釈溶液を基準として使用し、希釈倍数は200倍を使用しな ければならない。 ⊙ ポンプは必要供給流量対比上位レベルを選定する。ただし使用時の流量を調節バルブで調節してSet Upさせる。 ⊙ 計算方法の例 EX) 30kg·DS/hr × 0.01 = 0.3kg/hr(固状基準) ← 202, 401 Type 例 0.3kg/hr ÷ 0.002 = 150kg/hr 150kg/hr × 1/60hr/min × 1.0L/kg × 1,000ml/L = 2,500ml/min 余裕率20%を考慮して 2,500ml/min × 1.2 = 3,000ml/min 選定
4-4 シャワーシステム選定 脱水機の稼働時にリングとリングの間に異物が付着することがある。それを除去するために、脱水機の洗浄
が必要である。ただし洗浄は、 タイマーまたは手動調節バルブによって状況に合わせて調節して使用するこ
とができ、一般型である場合、汚泥特性上、粘性が弱い汚泥と外観上の重要度が少ない場合に採用し、特殊 型である場合は粘性が強いか、外観が重要である場合選定する。
4-4-1 シャワーシステムユーティリティ 固定式洗浄装置
移動式洗浄装置
必要 ユーティリティ
市上水または重水 (圧力:1kgf/㎠または市上水の圧力以下可能)
市上水または重水(圧力:3kgf/㎠) 圧力空気(Airシリンダ動作用)
バルブType
ソルバルブ(必要圧力:2kgf/㎠)
ソルバルブ
備考
重水など利用可能
雑用水利用時、洗浄ノズルの目詰まり現象が発生 することがある。
⊙ Φ200TYPE:固定式 ⊙ Φ400、Φ600TYPE:固定or移動式選択 ⊙ 洗浄水は、常時稼動しているのではなく、1時間当たり2回、その1回当たりに5秒間噴射することを基準に選定した。 ただし噴射時間及び周期は、現場条件に応じて変更後、使用するように設定された。 ⊙ 洗浄水量は最大量を基準に算定した。圧力の状況に応じて流量が大きく変更になることもある。 圧力の場合200Typeは常圧(1kgf/㎠)、400·600Typeは3kgf/㎠程度の高圧であればよい。
72
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4-4-2 Type別洗浄水量 Type別洗浄水量 Type
洗浄水量(L/hr)
Type
洗浄水量(L/hr)
RT-101
50
ST-101
50
RT-102
100
ST-102
100
RT-201
50
ST-201
50
RT-202
100
ST-202
100
RT-203
150
ST-203
150
RT-204
200
ST-204
200
RT-401
50
ST-401
100
RT-402
100
ST-402
200
RT-403
150
ST-403
300
RT-601
75
ST-601
150
RT-602
150
ST-602
300
4-3-3 特殊型シャワーシステム図面 ロボチェーン
シャワーライン
エアーシリンダ
[ 400P脱水機移動式シャワーシステム ]
シャワーライン エアーシリンダ
[ 600P脱水機移動式シャワーシステム ]
Part 4 ● ユーティリティ
ロボチェーン
73
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図面
SC(F&DT) EC
ポリマー溶解設備
Part 5 ● 図面
SC(DT)
1
Part 5 ● 図面
形式表示 1) RT-TYPE 2) ST-TYPE
l 汚泥を凝集·混和槽で凝集させ、脱水機で脱水するシステム。
l 低濃度汚泥を処理するために濃縮施設を別に置いて一括脱水する濃縮·脱水が可能なシス テム。
3) SC(F&DT) Class l 脱水機の濾過部の後半部分が穴あきメッシュで構成されている脱水機タイプで脱水機が受 4) EC Class 5) SC(DT) Class
① TYPE
ける負荷量が減少され、 よく詰まる汚泥に対応するために開発された脱水機タイプ。
l SC(F&DT) タイプ脱水機本体の長さを減らし、効率はSC(F&DT) タイプと似ており、経済性 の ために開発されたタイプで、普及型として単価が比較的安価な特徴を持つ。
l 濾過部の構成が流動リングと固定リングになるタイプ。
② CLASS
③ SERIES
SC (F&DT)
R-101 R-201 R-401 R-601
R-102 R-202 R-402 R-602
R-203 R-403
R-204
ST
SC (F&DT)
R-101 R-201 R-401 R-601
R-102 R-202 R-402 R-602
R-203 R-403
R-204
RT
EC
R-101 R-201 R-401
R-102 R-202 R-402
R-203 R-403
R-204
ST
EC
R-101 R-201 R-401
R-102 R-202 R-402
R-203 R-403
R-204
RT
SC (DT)
R-101 R-201
R-102 R-202
R-203
R-204
ST
SC (DT)
R-101 R-201
R-102 R-202
R-203
R-204
RT
① TYPE
RT : Regular Type ST : Special Type
② CLASS
SC (F&DT) : Special Class (Filter & Disk Type) EC : Economy Class SC (DT) : Special Class (Disk Type) SC (F&DT) 100 / SC (F&DT) 200 / SC (F&DT) 400 / SC (F&DT) 600
③ SERIES
EC 100 / EC 200 / EC 400 SC (DT) 100 / SC (DT) 200 / SC (DT) 400
76
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6) Voltage
1 2 3 4
Voltage
Herz
440V
50Hz / 60Hz
380V
50Hz / 60Hz
線式 三相三線式 三相四線式 三相三線式 三相四線式
5 6
單相三線式 220V
三相三線式
50Hz / 60Hz
三相四線式
7 8
110V
50Hz / 60Hz
單相三線式
7) 駆動モータの絶縁等級および接続口の絶縁等級 8) オプション (制御盤を含むなどその他) 9)表示例
RT - SC(F&DT) - R - 101 - 2 - 7) - 8) Voltage
Screwの大きさと個数(101 =Φ100 Type 1個)
Screw形式
Part 5 ● 図面
ARK脱水機の種類
77
5-1 SC(F&DT)
RT-SC(F&DT) ST-SC(F&DT)
Part 5 ● 図面
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5-2 EC
RT-EC ST-EC
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5-3 SC(DT)
RT-SC(DT) ST-SC(DT)
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Part 5 ● 図面
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5-4 Polymer Dissolving Device
APD-1
PRITA(1hole)_CDS-1 PRITA(dual)_CDS-2
Part 5 ● 図面
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Part 5 ● 図面
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Part 5 ● 図面
形式表示 1) RT-TYPE 2) ST-TYPE
l 汚泥を凝集·混和槽で凝集させ、脱水機で脱水するシステム。
l 低濃度汚泥を処理するために濃縮施設を別に置いて一括脱水する濃縮·脱水が可能なシス テム。
3) SC(F&DT) Class l 脱水機の濾過部の後半部分が穴あきメッシュで構成されている脱水機タイプで脱水機が受 ける負荷量が減少され、 よく詰まる汚泥に対応するために開発された脱水機タイプ。
4) EC Class
l SC(F&DT) タイプ脱水機本体の長さを減らし、効率はSC(F&DT) タイプと似ており、経済性 の
5) SC(DT) Class
l 濾過部の構成が流動リングと固定リングになるタイプ。
① TYPE
ために開発されたタイプで、普及型として単価が比較的安価な特徴を持つ。
② CLASS
③ SERIES
SC (F&DT)
R-101 R-201 R-401 R-601
R-102 R-202 R-402 R-602
R-203 R-403
R-204
ST
SC (F&DT)
R-101 R-201 R-401 R-601
R-102 R-202 R-402 R-602
R-203 R-403
R-204
RT
EC
R-101 R-201 R-401
R-102 R-202 R-402
R-203 R-403
R-204
ST
EC
R-101 R-201 R-401
R-102 R-202 R-402
R-203 R-403
R-204
RT
SC (DT)
R-101 R-201
R-102 R-202
R-203
R-204
ST
SC (DT)
R-101 R-201
R-102 R-202
R-203
R-204
RT
① TYPE
② CLASS
RT : Regular Type ST : Special Type SC (F&DT) : Special Class (Filter & Disk Type) EC : Economy Class SC (DT) : Special Class (Disk Type) SC (F&DT) 100 / SC (F&DT) 200 / SC (F&DT) 400 / SC (F&DT) 600
③ SERIES
EC 100 / EC 200 / EC 400 SC (DT) 100 / SC (DT) 200 / SC (DT) 400
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6) Voltage
1 2 3 4
Voltage
Herz
440V
50Hz / 60Hz
380V
50Hz / 60Hz
線式 三相三線式 三相四線式 三相三線式 三相四線式
5 6
單相三線式 220V
三相三線式
50Hz / 60Hz
三相四線式
7 8
110V
50Hz / 60Hz
單相三線式
7) 駆動モータの絶縁等級および接続口の絶縁等級 8) オプション (制御盤を含むなどその他) 9)表示例
RT - SC(F&DT) - R - 101 - 2 - 7) - 8) Voltage
Screwの大きさと個数(101 =Φ100 Type 1個)
Screw形式
Part 5 ● 図面
ARK脱水機の種類
75
REFERENCES
ARK DEWATERING MACHINE CATALOG SLUDGE FEEDING PUMP CATALOG
POLYMER FEEDING PUMP CATALOG
6-1 ARK DEWATERING MACHINE CATALOG
Dimension(mm)
TYPE
Length
Electricity(kW)
Height
Width
Thickener Dewatering maching
Weight(kg) Idle
Operation
Remarks
KS-ST 101
RT 101
1,900
1,700
1,130
410
0.4
0.1
400
700
-
KS-ST 102
RT 102
1,900
1,700
1,130
700
0.4
0.1
600
1,000
-
KS-ST 103
RT 103
1,900
1,700
1,130
990
0.4
0.1
800
1,300
-
KS-ST 201
RT 201
2,600
2,050
1,130
490
0.4
0.4
900
2,000
-
KS-ST 202
RT 202
2,600
2,050
1,130
830
0.75
0.8
1,200
2,600
-
KS-ST 203
RT 203
2,750
2,050
1,130
1,170
0.75
1.2
1,500
3,200
-
KS-ST 204
RT 204
2,750
2,050
1,130
1,510
0.75
1.6
2,000
2,800
-
KS-ST 401
RT 401
3,350
3,260
1,630
670
0.75
0.8
1,200
3,600
-
KS-ST 402
RT 402
3,500
3,260
1,630
1,200
0.75
1.6
1,700
4,400
-
KS-ST 403
RT 403
3,800
3,260
1,630
1,730
1.50
2.4
2,200
5,200
-
KS-ST 601
RT 601
4,600
3,870
1,830
990
1.50
1.1
1,800
4,700
-
KS-ST 602
RT 602
4,830
3,870
1,830
1,760
1.50
2.2
2,500
5,700
-
6,800
Negotitation to be requested
KS-ST 603
RT 603
5,100
3,870
1,830
2,530
1.50
3.3
3,300
6-2 SLUDGE FEEDING PUMP CATALOG
End Suction Pump
Air Operated Diaphragm Pump Eccentric Helical Rotor Pump
6-2-1 End Suction Pump
6-2-2 Air Operated Diaphragm Pump
6-2-3 Eccentric Helical Rotor Pump
6-3 POLYMER FEEDING PUMP CATALOG
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핸드북_ 영문 6장_ 4도.indd 331
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