DAISAKU MATSUDA WORKS
NAGAOKA CITY HALL COMPETITION
CONTENTS
[NAGAOKA CITIZEN PIAZZA] TERM:July, 2007-September, 2007
FUNITURE, LIGHT
SITE: Nagaoka city, JAPAN
TERM:October, 2004-November, 2004 SITE: Matsumoto city, Nagano, JAPAN
HASEKOU DESIGN COMPETITION SCHOOL [NABEYATA ELEMENTARY SCHOOL]
[YURUITOIUKOTO] TERM:November, 2007 SITE: Tokyo, JAPAN
TERM:April.10th.2005-June.15.2005 SITE:Nagano city, JAPAN
TEPCO COMPETITION 2007 MUSEUM [ZENKOJI TEMPLE MUSEUM]
[TONARI NO OTO TO MONO] TERM:November, 2007
TERM:June.17th.2005-July.20th.2005 SITE:nagano city, JAPAN
REHABIRITATION HOSPITAL [ATOMOSCAPE] TERM:November, 2006-January, 2007 SITE: Nagaoka city, JAPAN
MASTER DIPLOMA [OCYANOMIZU STATION] SITE: OCYANOMIZU, TOKYO
ARCHITECTUAL INSTITUTE OF JAPAN COMPETITION 2007 [LAND CONECTION AND FLOWER CONECTION] [SYOUGAKKOUDEMAKURANAGE] TERM:June, 2007-July, 2007 SITE: Nagaoka city, JAPAN
WORKS
FUNITURE, LIGHT TERM:October, 2004-November, 2004 SITE: Matsumoto city, Nagano, JAPAN
TWISTEDE LIGHT SITE:MATSUMOTO, NAGANO, JAPAN
2003 年、この照明は長野県松本市の ANOTHER LOUNGE のため に作られた。主な素材は和紙と竹ひごで構成されていて、竹ひ ごを熱で炙ることで、複雑な形体を維持している。また、四面 のうち、二面は和紙の裏側に厚紙を貼り、ひねりが伝わる構成 としている。
SCHOOL [NABEYATA ELEMENTARY SCHOOL] TERM:April.10th.2005-June.15.2005 SITE:Nagano city, JAPAN
6
5
+2000
4
10 1
+2000
3
+2000
9
2
8
7
+2000
1F PLAN 1. class room 2. 音楽室 3. 図工室 4. 理科室 5. 家庭科室 6. 体育館 7. 職員室 8. 給食室 9. 昇降口 10. 図書スペース
10 1
2F PLAN 1. class room 10. 図書スペース
MUSEUM [ZENKOJI TEMPLE MUSEUM] TERM:June.17th.2005-July.20th.2005 SITE:nagano city, JAPAN
concept:
character of exhibition room
この建物は、長野市の善光寺の歴史を展示するための博物館である。この博物館は、善光寺の秘仏の歴史をトレースした形態 をしている。秘仏の移動は、善光寺にとって重要であり、さらに、そこに生活していた人たちにとっても重要であった。その ため、この博物館を設計するに当たって、秘仏の移動の歴史と、建物を関連させることが大事である。地上は主に、エントラ ンス、研究員室などの諸室があり、地下がすべて展示室である。 来館者は、歴史の形の上を歩き、展示物を多角的に鑑賞し、さらに展示物を通じて他の来館者を見ることができる。
surveyng the charactor of the old town Nagano told me interesting character of old town, the built history the history depends on movement of a Buddest image not usually shown to the public. this museum has character of the movement of Buddhist image. and this character makes museum space. you can see you and others through exhibition.
main exhibition room is under ground. and this room branch off path from exhibition room. its form is design by movement of Buddhist image not shown usually to the public. this path has both vaery high space(7000 hight) and very small space(2100 hight). this change makes us wonder and you can see many people through exhibition.
Nagoya In 1586
秀吉が島津氏討伐のため、吸収へ遠征する キリシタン禁令が発布される 聚楽第が完成する
Hamamatu In 1593
文禄の役始まる 李瞬臣、 日本軍を撃破 朱印船貿易始まる 太閤地検始まる
Kofu In 1596
movement of a Buddhist image not usually shown to the public
イエズス会の第2日本司教マルチネスが、長崎に到着する 太閤地検本格化する 「大阪城中壁書」発布。豊臣政権の基本方針を打ち出す TRACE HISTORICAL MOVEMENT OF BUDDHIST IMAGE
Kyoto In 1597
豊臣秀吉によって御本尊は京都の方広寺に移される 伏見城天守完成 秀吉朝鮮出兵
Nagano In 1598
秀吉の侵略戦争に終止符 秀吉が伏見城で病死 MODIFY TO FIT FOR SITE
Nagano In 1598
織田信長が本尊を岐阜に移す 少年使節をローマ教皇のもとへ派遣する 本能寺の変 秀吉が大徳寺で信長の葬儀をおこなう
Kyoto In 1597
Gifu In 1582
Kofu In 1596
平戸城主松浦隆信が、 イエズス会の宣教師ビレラを領内から追放する 信長が、京で将軍義輝に謁見する 大友宗麟が、府内を開港し、外国商人に交易を許可する
Hamamatu In 1593
Kofu In 1558
Nagoya In 1586
仏宣により長野に遷座する 皇極天皇が即位 文化の改新が起こる
Gifu In 1582
Nagano In 642
Kofu In 1558
聖徳太子が法隆寺を建立 隋が滅び、唐が成立する 百済の味摩之が来日し、呉の歌舞伎を伝える 法華経
Nagano In 642
Iida In 617
Iida In 617
難波の堀江にて、本多善光が百済から送られてきた阿弥陀三尊像のお告げを聞く 百済の僧観勒が来日し、暦法、天文などを伝える 高句麗の僧僧隆と雲聡が来日する
Osaka In 602
Osaka In 602
9
10 11
8
3 6
2
5 4
1
1. entrance 2. cafe 3. art library 4. exhibiton path entrance 5. malt room 6. garally 7. exhibition path 8. storage 9. staff entrance 10. staff room 11. exhibition path exit
This architecture form was made by movement of Buddhist image not shown usually to the public. History of this site depends on the movement of Buddhist image. I did survey about history of Zenkoji-temple. A result of survey is right ďŹ g. I found that the there wasBuddhist image several place in history.. And I tried that architecture has that history and we can share that history.
movement of a Buddhist image not usually shown to the public
Nagano In 1598
Kyoto In 1597
Kofu In 1596
Hamamatu In 1593
Nagoya In 1586
Gifu In 1582
Kofu In 1558
Nagano In 642
Iida In 617
Osaka In 602
So I did arrenge exhibition room underground and separatepath and exhibition room..
PLAN G.L-1000
PLAN G.L-2000
A-A SECTION
F-F SECTION
B-B SECTION
G-G SECTION
C-C SECTION
H-H SECTION
D-D SECTION
I-I SECTION
E-E SECTION
J-J SECTION
A
B
C
D
E
F
G
H
I
J
A
B
C
D
E
F
G
H
I
J
:exhibition room
:slab
REHABIRITATION HOSPITAL [ATOMOSCAPE] TERM:November, 2006-January, 2007 SITE: Nagaoka city, JAPAN
PLANTS DIAGRAM
既存の植生を残し、さらに既存の植生から 3-8m の距離を保ちながら、新たな植生を植えていった。 植物の選定は、①一年を通じて変化のあるもの、②においのあるもの、③比較的高さのあるもの、 とした。 I GET ELEMENTS OF ATMOSPHERE FOR PEOPLE, PLANTS AND ARCHITECTURE.
THIS ATMOSPHERE OF ARCHITECTURE MAKES PLANTS AND PEOPLE.
ATMOSPHERE HAS SOME ELEMENTS,SOUNDS, COLOR, PEOPLE AND SMELL.
PLANTS AND PEOPLE HAVE SPECIFIC SMELL AND COLOR.
I MADE GUILD FOR PLANTS.
ATMOSPHERE IS BROUGHT BY WIND.
GUILD GAP IS ABOUT 8M.
THIS SITE HAS SPECIFIC WIND.
I CHOISE STORONG SMELL PLANTS. AND I REMEIN ALMOST EXISTING PLANTS.
モミジ ヤマコウバシ ヤマナラシ コナラ ハクモクレン イチョウ キンモクセイ ロウバイ ボダイジュ ソメイヨシノ イチイ
ハクモクレン
モミジ
イチョウ
ヤマコウバシ
ボダイジュ
ヤマナラシ
ソメイヨシノ
コナラ
イチイ
ロウバイ
キンモクセイ
Maple Lindera glauce Populus Quercus Magnolia Ginkgo Fragrant olive Japan allspice Linden tree Cherry tree Yew tree
WIND ANALYSIS
SITE DIAGRAM.
I SURVEYED WIND ON THE SITE FOR 6 MOUNTH.
WIND OF THIS SITE IS VERY SPECIFIC.
THIS ANALYISIS SHOWS FREQUENCY TOTAL OF WIND DATE.
THIS DIAGRAM POINTS 3 PATTERN OF WIND.
AND YOU CAN SEE THAT SOME SPECIFIC POINTS EACH TIME.
SO, ITHINK THAT THIS WIND MAKES VERY IMPORTANT ATMOSPHERE.
EACH HOURS HAVE ONE OR TWO VERY SPECIFIC DIRECTION.
AND I THINK THIS WIND CAN MAKE ATMOSPHERE IN THIS ARCHITECTURE.
0 1 2 3 4 5 0
6
1
2
3
4
5 FROM NEXT BUILDING
7 8 9 10 FROM OPPOSITE SHORE
11 12
6
7
8
9
10
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14
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20
21
11
13 14 15 16 17 18 19 20
17
21 22 23 NUNBER POINTS HOUR.
N
W
E
S
22
23
TOTAL
23
SLAB DIAGRAM
SLAB OF THIS ARCHITECTURE LOOKS LIKE LANDSCAPE. SLAB WHICH IS MADE LANDSCAPE MAKES PEOPLE ACTIVE.
MAIN STRUCTURE IS SLAB. EACH LAYER IS CONECTED UPER AND LOWER LAYER.
AND PATIENT AND DOCTOR CAN USE THIS LANDSCAPE FOR REHABILITATION.
FIRST DIAGRAM
JAPANESE MOUNTEN
MAKE GUILD EVERY 500mm
MODIFY SLAB LOKE LANDSCAPE
SECOND DIAGRAM
PUT SLAB EACH OTHER
CONECT EACH OTHER
STRUCTURE IMAGE CG
3F: HOUSINGS 2F: MAIN REHABIRITATION ROOM 1F: CONSULTING ROOM+CAFETERIA POOL+LIBLARY
ARCHITECTUAL INSTITUTE OF JAPAN COMPETITION 2007 [LAND CONECTION AND FLOWER CONECTION] [SYOUGAKKOUDEMAKURANAGE] TERM:June, 2007-July, 2007 SITE: Nagaoka city, JAPAN
地縁に花縁
計画概要
人口減少、それは市街地の空洞化という形であらわれる。本提案が対象とした善光寺門前町 もその一例である。若者の地方流出や少子化が顕在化した現在、短冊状に割られた一筆の屋敷 地の内側は余剰している。とりわけ、屋敷地のオクは空き、その集合である街区のウラはぽっ かりと空いている。この状況は、善光寺門前町の繁栄を築いてきた「地縁」の脆弱化を意味し、 「地縁」によって担われてきた街区のいとなみ(祭など)の断絶を意味する。 近年、善光寺の表参道では、新たに「善光寺花回廊」という祭が起こった。この祭は、善光 寺の表参道を花で飾るもので、観光客の誘致を目的としている。この祭で用いられる花の多く は他県で生産されたものであり、スタッフの多くは町民以外で構成されている。つまり、この 祭は現場に即していない。 本提案は、ストックされた空間として一筆の屋敷地のオクが集積してできた街区のウラに着 目し、ここに「善光寺花回廊」のための花畑と住居を段階的に計画する。この花畑と住居は、 花を育て、観賞する街区内外の人からなる新たな縁を形成し、既存の「地縁」と密接に関わる。 本提案では、この花を介して生じる新たな縁故関係を『花縁』とよぶ。すなわち、本提案は、 人口減少にともなって脆弱している街区の「地縁」に『花縁』を添加することによって、街区
オモテから花畑に入っていく風景
30 年後のウラの風景
計画住居の通り土間からウラの花畑を見る
さらにはその集合である町を段階的に再生し、失われつつある町のいとなみ(祭など)を次世 代に承け継ぎ伝えていくものである。 30 年後の未来・・・
前段階の道
・地縁
前段階の花畑
善光寺周辺のいたる街区でこのモデルプランが実行されることによって、各街区の「地縁」は『花縁』によって再構築され、
「地縁」とは住む土地にもとづく縁故関係である。この地縁によって、全国の祭りは維持されてきた。
新しく挿入された花畑
失われつつある町のいとなみ(祭など)は次世代へと受け継がれていく。
しかし、現代、住み場所を容易に変えることが可能となり、生涯を通じて特定の場所に住む人は少なく
新しく挿入された道
なった。これによって、 「地縁」は脆弱化し、 「地縁」によって担われてきていた街区のいとなみ(祭な
計画住居
ど)の断絶が危惧される。現に、善光寺門前の祇園祭に曳かれる屋台の多くは、曳き手が不足し、長年
phase 2
phase 1
使われていない。
・善光寺花回廊 2002 年より、善光寺の表参道を主な舞台として「善光寺花回廊」と呼ばれる祭が年に一度催されるよ
1
うになった。この祭は、主に善光寺の表参道を花で飾り観光客の誘致を図るもので、今年で 6 回目をか
3
ぞえる。 しかし、この祭で使用する花の多くは他県で生産されたものであり、スタッフの多くは長野県各地か
2
らのボランティアによって構成されている。つまり、 「善光寺花回廊」は祭の現場に即していない。結果、 その規模は年々縮小している傾向にあり、2007 年の規模は 2002 年に比べると 1/3 程度に縮小している。
P
P
P
P
a
今、 「善光寺花回廊」は新たな動きを求めている。
a'
1f plan s=1/200
・花縁 P
「善光寺花回廊」は新たな動きを求めている。本提案では、街区のウラに「善光寺花回廊」のための花
P
畑と住居を段階的に計画する。この花畑と住居は、非日常的に行われる「善光寺花回廊」をささえる日
計画住居の設計主旨
常的な場である。この花畑と住居は、花を育て観賞する街区内外の人(住民・学生・市民団体・観光客
1階の単身用住居 ×2戸と2階の家族用住居 ×1戸からな
など)からなる新たな縁を形成し、既存の「地縁」と密接に関わる。本提案ではこの花を介して生まれ
る集合住宅である。住居部分はRC構造であり、これを木造の
る新たな縁故関係を『花縁』とよぶ。
覆いで包む。
『花縁』によって育てられた花は、町家がたちならぶ歴史的な町並みの背後にしっとりと咲き、観光 花畑に向かって小さな道ができる。
街区のウラの一部を借りて花畑をつくる。
客に新たな感動をあたえる。そして、街区のウラで育てられた花は、「善光寺花回廊」の開催期間にオ
1階の単身者用住居の西側には縁側を配し、2階の家族用住 居の西側にはテラスを配し、花畑に対して積極的に開く計画と
モテに飾られ、善光寺の表参道を彩る。
する。北側は通り土間になっており、住居のエントランスと街
phase 4
phase 3
区のウラへのアプローチ空間を兼ねている。ここには、花畑で 作業するために必要な水回りと用具庫、談話室を配している。
a
2f plan s=1/200
a'
敷地の選定 善光寺へと続く表参道沿いに位置する大門町の一街区を対象の敷地とする。この敷地は、長野市中 心市街地に位置し、表参道を北にのぼると国宝の善光寺が、表参道を南にくだると長野駅がある。表 参道沿いには、今なお、善光寺門前町として栄えた頃の面影をのこす町家がたちならび、多くの観光 客が見学に訪れる歴史的な魅力を十分に秘めた敷地である。しかし、若者の地方流出や少子化が顕在
P
P
化した現在、短冊状に割られた一筆の屋敷地の内側は余剰している。とりわけ、屋敷地のオクは空き、 その集合である街区のウラはぽっかりと空いている。そこは空き地や駐車場となっている。
P
P
P
a'
a
P
a-a section s=1/200
東山魁夷館 信濃美術館 善光寺
新しくできた道によって、駐車場が花畑に変わる。 そして、 その花畑には抜け道ができる。
花畑に沿って小道ができる。 さらに、花畑のすぐ隣に新しい花畑ができる。
信州大学 教育学部
phase 5
phase 6
ぱてぃお大門
SITE! 表参道
ごん堂広場 イトーヨーカ堂
後町小学校 セントラルスクゥエア 長野県庁 鍋屋田小学校
TOiGO もんぜん ぷら座
P
提案
ホテル JAL シティ長野
長野市役所
本提案は、ストックされた空間として街区のウラに着目し、ここに「善光寺花回廊」のための花畑と住居を段階的に計画するものである。この花畑と住居は、花を育てることを目的
P
P
とした街区内外の人からなる新たな縁故関係すなわち『花縁』を形成する。この『花縁』を人口減少によって脆弱している「地縁」に添加することによって、街区の「地縁」は『花縁』 によって再構築され、失われつつある町のいとなみ(祭など)は次世代へと受け継がれていく。 本提案のモデル敷地として、善光寺へと続く表参道沿いに位置する大門町の一街区をとりあげる。対象敷地と同様に周辺の街区もウラが空いている。つまり、このモデルは、近隣の 街区においても展開することが可能であり、街区の集合である町に波及していく。
AGAIN
ちとせ公園
ながの東急 長野バス ターミナル
MIDORI JR 長野駅
1 街区では、人口減少によって地縁が脆弱化 している。
主要施設
2
1
公共施設
住宅ができ、その庭に花畑ができる。 また、南側の駐車場にも花畑ができる。
3
街区のどの庭でも花がさかんに育てられるようになる。
計画住居からウラの花畑を見る
s=1/1000
学校 商業施設
日常:街区のウラ
善光寺花回廊
2 「善光寺花回廊」の様子
「善光寺花回廊」で用いられる花の多くは 他県で生産されている。
「善光寺花回廊」で用いる花を街区のウラ
脆弱している「地縁」に『花縁』を添加す
街区のウラに設けられた花畑は 『花縁』を形成し、既存の「地縁」
で育てることで、新たな縁『花縁』が生ま
ることで人は花を介して繋がり、街区にあ
と密接に関わる。すなわち、花が
れる。
らたないとなみが生まれる。また、街区の
咲いているウラは、非日常的に行
ウラで育てられた花を用いることで「善光
われる「善光寺花回廊」をささえ
寺花回廊」は現場に即したものになる。
る日常的な場である。また、『花 縁』によって育てられた花は歴史 的な町並みの背後にしっとりと咲 き観光客に新たな感動をあたえる。
非日常:表参道 街区のウラで育てられた花は、 「善光寺花回廊」の開催期間にオモ テに飾られ、善光寺の表参道を彩 る。こうして、日常である街区の ウラに支えられた「善光寺花回廊」 は、祭の現場に即す。
NAGAOKA CITY HALL COMPETITION [NAGAOKA CITIZEN PIAZZA] TERM:July, 2007-September, 2007 SITE: Nagaoka city, JAPAN
/@F@NJ@ BHSHYDM OH@YY@
大手通
A 4つのブロックで街と連続する
動線計画
ゲート柱
周辺街並みは小規模ビルの集合であ
−分かりやすく明快な動線の分離ー 複雑な機能の集積に対し,分かりやすく混乱を生じさせない動線計画とする.
る.特に敷地北側は隣接ビルが小規 模かつ,敷地が不整形である.南側 市役所
5000 人を収容するアリーナへの
屋根付広場
架構を支えているゲート
で敷地南側には比較的大規模で規則
動線は,屋根付広場より大階段 市
柱には,ルーバー照明が
的形状であるアリーナを,北側には
設 置 さ れ て い る.ま た,
周辺街並みに呼応させ4つの小ブ
稲荷神社 厨房
オフィス棟1
内部空間にある各棟をつ
ロックに分割した市役所を配置す
アリーナ
来訪者
屋根付広場の鉄骨トラス
は比較的大規模で整形である.そこ
る.
メインエントランス
スを設ける.東側にもエント
上 屋
リーナ西側に植栽を十分多く
WC
配置する。一般市民がスポー
オフィス棟3
ホール棟
付広 屋根
場
所
市役
所 市役 ンジ ラウ 市民
防災センタ ー
線計画とする.
サービス動線
神社
オフィス棟2
倉庫
MR
市道1号
器具庫
も市道 1 号線沿いの荷捌より搬
議場
可動席
まとまり
市民活動ホール,文化ホールへ
庭園 屋上
F-更衣室
を作る.屋根付広場側にメインのエントランスを設けることで,市民ピアッ
ら搬入,搬出,会場設営,撤去
ホール棟
器具庫
人通りの多い大手通り側に屋根付広場を設け,大手通りに対するたまり空間
出入できるように計画する.市
ル ホー 文化 ル ホー 活動 市民
器具庫
可動席収納庫
控室
役所へは市道1号線からスロー プを通り,地下駐車場にある地 アリーナ
ツァに屋根付広場の賑わいを取り込む.長岡駅からの動線も考え,西側にも WC
エントランスを設ける.また敷地東側の稲荷神社とバスケットコートがある 周辺街並みのランダム性に小ブロッ 広場にも出入り口を設けることで,東西方向にも通過動線を生み出す.
WC
内部空間は,市民ピアッツァを中心として4つの棟を配置し,メインエント
WC
クは呼応する.小ブロックのランダ
可動席
駐車 地下
可動席
市道1号線
ランス脇に市民の憩いの場として読書,情報交換などが行える市民ラウンジ
大屋根
人々の賑わいの演出装置として機能
構造計画
控室
を設ける.市民ピアッツァは絶えず人が入り乱れる動きのある賑やかな空間
" "
都市広場としての市民センター
する一方で,アリーナは規則的形態
この施設のシンボルは広場である.屋根付広場,屋外広場と連続する市民ピアッツァに
形を大小の屋根によって統一させ
器具庫
であるのに対し,市民ラウンジは落ち着いた静かな空間である .
ー建築計画との整合ー 安全性,経済性,施工性,耐久性を考慮した計画とする.
器具庫
M-更衣室
で構成される.この対極的な2つの
下荷捌よりエレベーターでの搬 出入を行う.
場へ
アリーナ
ムネスはより小さなスケールの中で
直接トラックで進入し,そこか
等を行えるようにする.また,
アリーナ 事務所
可動席収納庫
スカレーターでアリーナに訪れる
市役所
市役所
器具庫
人々を2階に上げ導く.
大屋根の統一感 小ブロックの賑わい
号線から,アリーナフロアへは
オフィス棟1
駐輪場
荷捌
つのエントランスから大階段及びエ
メインの搬入経路である市道 1
オフィス棟3
場者を見せつつ動線を分離する.2 アリーナへ
密着した市政が行えるような動
3 on 3 コート
市役所
雑が予想される.そこでアリーナ来 UP
に触れ合うことで,より市民に
へ
す る 時 は,総 合 窓 口 横 の ア
倉庫
地下駐車場 への斜路
来場者は多いため,イベント時は混
利用し,市民のアクティビティ
地
の人々が集まる.特にアリーナへの
UP
議会議員,市長も同様の動線を
車場 下駐
管理室
もできるようにする.
本施設には様々な目的を持った多く
エレベーターでアクセスする.
ジを利用する.市役所職員や市
所 市役
リーナエントランスから入場 MR
を通り,各棟のエスカレーター,
ホール棟
オフィス棟1
ツ行事などでアリーナを利用
からアクセスする.
る.市役所へは市民ピアッツァ
園 庭
地下駐車場へは市道 1 号
WC
ホール,市民活動ホールへは市
ル ホー 文化 ル ホー 活動 市民
圧迫感を軽減させるため,ア
東エントランス
人の流れを制御する 使いやすさ アリーナへ
市民 ピアッツァ
を考え,またアリーナからの 西エントランス
ホール棟
誘導し,ホワイエへ導く.文化
水平移動は各棟をつなぐブリッ
敷地西側の道路への環境配慮
MR
のある場所として残す.
うことが小ブロックの狙いである.
ナ アリーース コンコ ェ カフ
場
オフィス棟3
DW
た人たちにとって親しみ
から「新たなまちなか」へ人々を誘
市役所
れた東西の通過動線を蘇らせ
西エントランス
2の2F アリーナコンコースへ ナ
民ピアッツァよりアクセスす
市役所
る.
し,コートを利用してき
広 場 の よ う で も あ る. 「ま ち な か」
市役所
とエスカレーターでオフィス棟
アリー
議
オフィス棟2
WC
市役所
オフィス棟3
ナ ー リ エ ア ワイ口 ホ 窓 合 総
建物敷地となったことで失わ
オフィス棟1
UP
れたすき間は,あたかもまちなかの オフィス棟 3
WC
のものと同じ位置に配置
ようにデザインされ,それらに囲わ
ホール棟
考慮し,西側にもエントラン
た 3 on 3 コ ー ト は 既 存
ブロックはそれぞれ独立した建物の
オフィス棟 1
3on3 コート
稲荷神社の南側に配置し
れ人の流れを作り出す.これらの小 オフィス棟 2
WC
ランスを設け,市道 1 号線が
照らす.
付広場・屋外広場に呼応し,配置さ
屋根付 広場
長岡駅からの将来的な動線を
MR
おり,日没後に各広場を 小ブロックは周辺の街並み及び屋根
WC
オフィス棟2
同様の照明が設置されて
すき間が人を誘う 気ままさ
オフィス棟2
MR
カウンタ ー
なぐブリッジの下面にも
役 所 市 役 所 市 役 所 市 役 所
市民ピアッツァには北側にカフェ,つきあたりには総合窓口を設けアクティ ビティと利便性を高める. る.
WC
可動席
ホール棟1階部には市民活動ホールを設け,間仕切り及び出入り口を解放す
老若男女が集い,通り抜け,遊び,休む.
小屋根
倉庫 可動席収納庫
WC WC
ると,市民ピアッツァと一体となった展示会やイベントが可能になる.
B 冬でも明るい屋根付広場 明るさ
12000
16000
屋根付広場の屋根はアリーナからの
文化ホールのホワイエからあふれる賑わいや,市役所,議場など,この施設
びる大屋根よりスケールダウンし,
の全てのアクティビティを感じることができる.屋根付広場を外部とするな
中央部に向けて16~12mの水勾
ら,市民ピアッツァは内部の外部である.
配をとる.さらにガラスの下面に設
市役所員や市議会議員,市長も,市民が集う屋根付広場や市民ピアッツァを
置する電熱ヒーターを併用し雪を滑
通り登庁することによって,より市民に開かれた市役所となる.
駐輪場
ステージ収納
最高23mの吹き抜け空間を持つ市民ピアッツァでは,アリーナホワイエや
アリーナバック
中楽屋
小楽屋
荷捌 MR
倉庫
MR
倉庫
12,467.6 ㎡ 1,421.0 ㎡) 1,073.0 ㎡) 1,526.5 ㎡ 346.4 ㎡ 865.2 ㎡ 1,237.6 ㎡ 520.1 ㎡ 2,082.2 ㎡ 9,257.7 ㎡ 11,196.7 ㎡ 39,500.0 ㎡ 341 台
市役所 ( 総合窓口 ( 議場 屋根付広場 文化ホール 市民活動ホール 市民ピアッツァ ラウンジ アリーナフロア その他の付帯施設 駐車場 延床面積 駐車台数
建物の地上部分は,大別すると アリーナ部分と市役所部分とか らなり,エキスパンションジョ
exp-J
イントにより分離しそれぞれに 相応しい構造形式を採用する. 大屋根
市役所部分の構造 オフィス棟1,2,3,とホー ル棟はいずれも鉄骨造とし,各 建物の外周部分にブレースをバ
らし溶かし,明るいガラス屋根を構
ランスよく配置した外殻構造を
成する.融雪水は立体トラスを支え
ガラス屋根
採用する.ホール棟は 18m スパ
るゲート柱に格納されている大型縦
融雪水
ンを無柱空間とし,H 形鋼の梁
樋を用い放流する.
1F PLAN 1:500
オフィス棟3
によって床を構成する.オフィ
アリーナ
ス棟は内部にも適宜柱を設け,
C 緩やかな勾配の滞雪屋根 安全さ
床スパンは 12m 以下とし,経済 性を考慮する.ホール棟から屋
敷地面積に余裕のない本計画では屋
根付広場は,コンクリート部分,
根は滞雪型が適当と考える.そのた アリーナコンコース Lv.4000
め屋根形式は緩やかな水勾配と融雪 大屋根
ヒーターのついた大きな樋を設けた
市役所 Lv.4000
滞雪方式とする.また,構造的には
市役所 Lv.8000
#
$
根付広場の架構は両端に鉛直の 屋根付広場
上傍聴 下倉庫
するため,大屋根はフィーレンデー
議員応接室
文化ホール
ホールホワイエ Lv.6000
ステージ
アリーナホワイエ Lv.4000
ホール上部
ホール棟
議場 Lv.12000
市役所 Lv.12000
ており,鉄骨トラス造の構造と
ガラス屋根を支えるゲート柱
する.オフィス棟2と3はア
議員控室 楽屋
D 賑わいを見せる 賑わいを生み出すために多様な施設
WC WC
正副議長室
バックステージ
リーナ屋根を連続させた大屋根
議会事務局
応接室
脇ステージ
を設ける.大屋根は,2棟のオ
文書庫
2階はアリーナへの動線
3階は市役所の各機能を
4階はホール棟には議
として、アリーナコン
配置する.オフィス棟3
場とその付随の諸室,
動線は混乱を生じないように明快に
コース・アリーナホワイ
のスラブに大きな吹き抜
また他の各棟には市役
分離しつつ,人の集積が感じられる
エを設ける.アリーナコ
けを設ける.そこはガラ
所を配置する.全ての
ような視覚的な連続性を計画する.
ンコースは外部空間で、
ス壁で区画し,アリーナ
棟がブリッジでフラッ
内部空間であるアリーナ
ホワイエの賑わいを上か
トにつながっている.
ホワイエへと続く.西側
ら感じることができるよ
オフィス棟3の市役所
に市民ピアッツァから直
うにする.
には,アリーナを眺め
の集積をうまく利用する.
接アクセスできる文化
ることができる憩いの
ホールを配置する.
場を設ける.
ガラス屋根
ブレース構造
を用い,積雪荷重に対しても十
は RC 造とし,客席部分と一体
4F PLAN
化した片持ち柱を長手方向に
ら,人々の活動を見せる内壁を作り
6階オフィス棟2に市役所, ホール棟に屋上庭園,オフィ ス棟3に会議室,またアリー ナを眺めることができる憩い の場を配置する.
上げる.
8.2mピッチに並べている. 荷捌 倉庫 倉庫
設備計画
市民ピアッツァに面したこれらの開 市役所 Lv.16000
口は賑わいを演出すると共に,人々 にどこに何があるのかを一目で理解
市役所 Lv.20000
させるものとなる.
MR空調
ブロックをつなぐブリッジはボック
議場上部
地階は,341台の駐車 場と,機械室を配置する. 地下駐車場へは,敷地西 側のスロープから入る. 市役所への搬出入は,地 下の荷捌から行う.
大会議室
屋上庭園 Lv.18000
ス梁とFBトラスにガラスをはめ込
断熱:E PS による徹底した 外断熱を行なう
荷捌
MR水源
市役所 Lv.20000 市役所 Lv.16000
−環境にやさしい設備計画ー CO2を削減し,地球温暖化を防ぎながらランニングコストを大幅に削減する.
荷捌 MR熱源
RF Lv.16000
RF Lv.16000
見せるブリッジ 見通しのよさ
小会議室
んだ透明感の高いものとして、歩く
AC
AC
外断熱
日射遮蔽:二重断熱サッ シュ,緑のカーテン,屋根 における断熱塗料を用い日 射の影響を最小限に食い止 める
AC
夜間電力の利用:蓄熱調整 契約を行い基本電力を削減 し従量料金の 60%削減を目 指す
人々を見せるブリッジにしつらえ る.ブ リ ッ ジ 下 面 に は 木 製 の ル ー
6F PLAN
5F PLAN
AC
バー照明を設け市民ピアッツァを照 屋上庭園
の 賑 わ い を 生 む と 同 時 に,こ の ブ
正副議長室
リッジはピアッツァのイベントを見
バック ステージ
市役所 議場
委員会室
文化ホール
ホールホワイエ
市民活動ホール
る観客席ともなる. 熱源MR
見せるアリーナ 楽しさ
空調MR
市役所 市役所 市役所 総合窓口 地下駐車場
RF 6 F.L 5 F.L 4 F.L 3 F.L 2 F.L 1 F.L B1 F.L
B‐B´ SECTION
市役所 市役所 市役所 市民ラウンジ
RF 6 F.L 5 F.L 4 F.L 3 F.L 2 F.L 1 F.L B1 F.L
市民ピアッツァ 地下駐車場
A
A’
B
B’
市役所 市役所 アリーナ・ホワイエ
%$
荷捌
AC
AC
FR 床放射冷暖房
B1F PLAN 1:1000 C’
ガラスとシャッターを併用し区画を 市役所
市役所 市役所 市民ピアッツァ
有料イベント中はシャッターを閉め、
給湯機能付ビル用マルチ システム 夏 ( 冷房 ):排熱は給湯利用 ・昼 … 冷房として運転 ・夜 … 蓄 熱
市役所
市役所
市役所
市役所
市役所
市役所
市役所
アリーナ
地下水
シャッターを開ける.シャッター開 放中市役所を訪れた人々はアリーナ のイベントを垣間見ることができる.
AC
空調廃熱利用:冷房時の廃 熱からお湯を作り厨房,シャ ワー給湯に利用する AC
FR
A‐A´ SECTION 1:1000
市役所上層階とアリーナとの境界は
無料イベントが行われているときは
AC
AC (除湿用)通常の1/3程度の数 (夏期のみ利用、排熱は給湯)
形成しながら透明感を高める.
アリーナ
AC
C
らす.人々の往来は市民ピアッツァ
市役所
り平面形状を考慮して一方向に
とする.梁せい 4m の鉄骨構造
3F PLAN
5階オフィス棟2とオフィス 棟3に市役所機能を配置す る.オフィス棟1は5階はな く他棟の視界が広がる.
と耐熱ガラスを配し区画を作りなが
市役所
屋根は 50mx80m の大きさであ
架け渡すフィーレンデール構造
FR
ス構造で壁面を構成し,シャッター
すりガラス
ル棟,オフィス棟1から鉛直荷
アリーナの構造 ガラス屋根
分な強度を持たせる.下部構造 2F PLAN
開口をランダムに配しながらブレー
透明 ガラス
フィスと一体の構造とし,ホー
重のみを支える柱で支持する.
大屋根架構
見せる開口 分かりやすさ
#
ン 30m を無柱とし,さらに入り 口側に 5m の片持ち部分を持っ
オフィス棟1
会議室
市役所 Lv.8000
ホワイエ上部
ゲート柱を設け,その間のスパ
オフィス棟2
理事者控室
脇ステージ
ル梁,ガラスで覆われる小屋根は立 体トラスとする. (構造計画参照)
鉄骨造として統一している.屋
市役所 Lv.12000
その分の荷重に耐えうる屋根構造と
小屋根
ガラス屋根部分があるが構造は
市役所 Lv.12000
市役所 Lv.8000
総合窓口
小屋根
C‐C´ SECTIONAL PERSPECTIVE 1:750
冬 ( 暖房 ):給湯として運転 ・昼 … 停止 ・夜 … 蓄熱
輻射冷暖房の併用:輻射冷 暖房と空気冷暖房を併用す ることで少ないエネルギー で効率的に体感温度を上下 させる 地熱利用:周辺状況を十分 に調査の上可能であれば冷 暖房廃熱を地下水に放熱す ることで地球温暖化防止の 一助とする
MASTER DIPLOMA [OCYANOMIZU STATION] SITE: OCYANOMIZU, TOKYO
水 JR 御茶ノ水駅リノベーション計画
駅ような雑踏の中では、私は意識を内省化させてしまう。 そのような多くの人々が集まる場所において、携帯や広告など、 私を内省化させてしまう手段は、多く、また、それによって、内省化する機会も多くなった。 人の意識に、建築はどのような係わり合いを持つことができるのであろうか? 本設計では、人の意識に最も迫れ得る設計手法を模倣とし、 模倣対象を水とした。 そして、模倣手法を取り入れた連鎖的設計手法を提案し、 その設計手法を JR 御茶ノ水駅のリノベーション計画として提案する。
From east bird s eye view From north bird s eye view
連鎖的設計手法 連鎖的設計手法は、建築のスタディーと水のイメージを結合させ、スタディーを変容させていく。
A
D
1
1
A,A : 建築のスタディー D:
水のイメージ
本設計では、模倣対象を水とし、下図は、設計のスタディーの変容を表したものである。
A
D
2
2
襞
ジュゼッペ・サンマルティーノ
「ヴェールをかけられたキリスト」1753
霧
Anthony Gormley 『blind light』 2007
Olafur Eliasson 『the weather project』2003
雫、雨
涎、唾 鳴門の渦潮 川の流れのイメージ 川の流れのように、流動的な形態。
折板構造
二次元方向ではなく、三次元方向に 拡がり、ぶつかり、交わり、また流れていく。 映画『エイリアン』 リドリー・スコット監督 1979
氷柱
形態は、水道管のイメージを用いるが、void は、襞から得たイメージを用いる。 すなわち、地と図が反転しあう建築となり、駅のホームからは、襞 void からお ちる光によって、大きな水の空間を体験する。
Image
複雑に絡み合った配管
立体的な void、襞 void textile
textile tube
structure diagram
設計手順 present: 現在の御茶ノ水駅の状況。神田川に挟まれ、狭隘な敷地。 さらに、ホームへの出入り口は、聖橋と御茶ノ水橋よりにしかない。 また、神田川沿いの擁壁は補強が必要であり、 そのため、駅自体の改修が困難な状態である。 from platform
from platform
phase 1: まず、神田川をなるべく遮らないように、新しいホームを作る。 また、新しいホームのために、HEP&JES工法と杭を用いて、 チューブ一本を挿入し、擁壁を補強する。
under Hijiri bridge
phase 2: ホームを移設したので、ホーム間にできる空間を有効利用する。 この部分が、 カフェとなる。 from Hijiri bridge
from opposite side 0 10
50m
site plan 100m
phase 3: 新たに駅舎と図書館を併設した文化複合施設を設計する。
from opposite side
千代田区は、東京23区の中で、公立図書館の蔵書数が最も少ない。さらに、千代田区の図書館は分館であり、四番町図書館、千代田区図書館、神田まちかど図書館、 昌平まちかど図書館に分けられている。そこで、本計画では、千代田区図書館の移設、及び蔵書の増加を考慮に入れた設計を行った。図書館の床面積は、ほぼ2倍に設定し、蔵書数は20万冊を超えるよう設定した。(現在の蔵書数、10万冊) さらに、千代田区図書館では、 「としょかんのこしょてん」として、書籍の販売などの仲介も行っている。 そこで、本設計では、千代田区図書館の新設と、書店、駅をプログラムとして選定した。
構造は、主に柱梁で構成される。下図は、構造を簡略化したものである。黒い棒状のものが、柱梁の構成を示している。 各柱は、10∼15mのスパンで、地面と接している。同様に、各チューブをつなぐ構造も、10∼15mのスパンで 各チューブと接している。
ർ ⨹Ꮉ ᢥ੩
᧼ᯅ ⼾ፉ
ᷦ⼱ ⋡㤥
᧖ਗ ✵㚍
↰⼱
บ᧲ ა↰ ਛᄩ ᳯ᧲
architecture date 用途地域:第一種住居地域且つ第一種文教地区
ජઍ↰
ᣂኋ ਛ㊁
⿷┙
᷼
建蔽率:60% 延床面積
⪾㘼
ຠᎹ
tube0: 1305 tube1: 1255
ᄢ↰
ᳯᚭᎹ
tube2: 3153 tube3:2744 tube4: 3657
東京都23区の区毎の蔵書数
:蔵書数
下図は、本設計の diagram である。各プログラムは、各々のエントランスを持ち、またひとつのチューブになっている。 各々のプログラムから、他のプログラムへの移行ができるように、path が設けられている。さらに、各々のチューブは、 4°勾配で上下し、path もどうように4°勾配である。この勾配によって、書くチューブは、緩やかに繋がれている。 設計 diagram は、以下の図のように、複雑に絡み合ったチューブとなる。 TUBE 0
cafe
:entrance and exit
TUBE 1
gate
:path
TUBE 2 TUBE 3 TUBE 4
pubric library bookshop pubric library 設計 diagram
下図は、diagram を建築化したときの、俯瞰である。
下図は、diagram を建築化したときの、神田川側から見た立面 diagram である。 from arial
from opposite side of river
2 1
0 1
5
10
50m tube plan
1. machine room 2. cafe
1
2
1
0 1
5
10
50m tube plan 1. station sta oďŹƒce 2.view plaza
tube inside
+4000
+11000 +4000
+4000
+12000
+7000 +10000
+11000
+8000 +10000
+7000
+7000 +5000
3
+9000 +6000
1 +8000
+9000
2
+7000
+8000
0 1
5
10
50m tube plan 1. library 2.pedestrian brige 3.stock library
tube inside
+8000 +4000 +9000
+4000
2
1
+10000
+7000 +6000
+7000
+8000
+5000 +6000
+13000 +7000
+10000
+9000
+13000
+14000
+12000 +10000
+11000 +14000
+14000
0 1
5
10
50m tube plan
1.sta room 2.book shop
+12000
+11000
+11000 +10000
+12000
+13000
+12000
+11000
+9000 +14000
+13000
+10000
+9000
+13000
+12000
+9000 +9000
+8000
0 1
5
10
50m
tube plan 1. sta room 2. library
tube inside
short section
short section
0 1
5
10
50m SECTION
壁面、天井、床の区別のない、チューブ
断面は、様々な天高を持ち、人に合わせた選書スペースを提供する
書店は、本を本棚に置く
BOOKSHOP PATH 断熱材:スタイロフォーム 図書館には、壁面に取り付け式の書棚を配置し、チューブを閲覧のためのスペースとする
空気層
PC
ウレタン塗装(全ツヤ)の上、
本を寝転びながら読める、
モルタル金ゴテ仕上げ
光触媒塗装
極小閲覧スペース
3D 形状 GRC パネル (ガラス繊維補強セメント複合材)
100
50
50
400
LIBRARY 610
tube inside
tube fasade
model photo
自然の模倣シリーズ
20080417
山とトンボの羽の模倣
形式的な模倣 山を内側から見ることはないが、建築化することによって 普段絶対見えない部分を表現する。
20080624
空間色、水への興味
内側からしか見えない山に蓄えられている水を表現
Mistを発生させる装置としての側面を持つガラス
ガラスでストロー状の断面を持つ屋根を挟んでいる
厚みが変化することにより、疎密のある現象を可能にする
20080912
空間に色を発生させる装置としての void
光を折り曲げることによって生じる空間
光を伝達させる void を、任意の面に対して最大限配置できる 枝の発生ダイアグラムと重ね合わせる
人の模倣シリーズ 20080504
人の動きの模倣 模倣の概念の中に時間を取り込んだ
20080708
断片化した人間のコラージュ
鏡、点描画の模倣
腕を見れば必ず自分が見えてしまう。
そして、生身の身体と偽装された身体が同時に見える。
それぞれの点は、右図のように一つの写真であり、一つの記憶であり、あなたはそのどれ一つを欠いてもあなたではなくなる。
自分を構成する様々な断片化のイメージをひとつのかたちに。
ひとつひとつの点は、外面を反射し、同時にあなたに語りかける。
TEPCO COMPETITION 2007 [TONARI NO OTO TO MONO] TERM:November, 2007
ROOF
DOOR
+3500 Roof line
+2500 Door line
TOP LIGHT +800 chelf and table line +500 Chair line +0 Ground line
TABLE
CHAIR
SHELF
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
⑪
⑫
⑬
A B C D
A
B
D
E
F
G
H
I
J
K
L
M
E F G
+4000 +3250 +2500
H I J
+0
K L M
SECTION 1:200
PLAN 1:200
table chair roof shelf
funiture arrengiment
SAKAUSHI-LAB ONE-DAY-PROJECT [SMALL KUNST MUSEUM]
A
3
2
4
1
6
5
exhibition room entrance stock room
1. entrance 2. reception 3. toilet 4. toilet 5. exhibition room 6. stock room
B
B
A PLAN SCALE 1:200
+7000
+6500
+7500
+7000
+5000
A-A SECTION SCALE 1:200
B-B SECTION SCALE 1:200
WORKS
Out of Architecture schems
建築を建築たらしめる最大の要因は、線であり、衣服を規定する要因もまた線である。 建築の多くが平面図、断面図、アクソメトリック、パースペクティブなど、建築自体に近い図面が多いのに比べ、衣服は主に前身頃、後ろ身頃などの部分的な図面が多く、その全体像が見えない図面が多い。 このような全体像や閑静系を想像させないような図版を提示することが、衣服的建築の観点からの、新しい建築の提案になるだろうと考えた。 これらの図版は、すべて建築の所有物である。
schem1. plan=section
schem2. fold
schem3. too much big
schem4. cloud
schem5. development view
schem6. contur map