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Design Concept
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制作時間 30min. 兵庫県 甲子園会館
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構造と意匠が⼀体となり、 ⼈の⼼に残る建築を⽬指して
Design Concept 学部4年 後期 卒業設計 卒業論⽂
個⼈設計 敷地:⼤阪府⼤阪市住之江区南港北 ( 咲洲) ⽤途:多⽬的ドーム
蓮華ドーム
—人が集い、 花開くハレの場—
CONCEPT: 姿を変化させるドーム
時の流れ、 環境の変化に適応して⾃らの姿を変化させる植物に対し、 建築は完成してから形を変えることがない。
植物の形態変化に着⽬し、 建築を環境に合わせて変化させる。 建築の形態を変化させることで従来の建築と異なり、 ⾬や⾵、 気温の変化に⾃らの形を変えて適応する。
建築の形態を変化させることで、 開いている時と閉じている時の印象は⼤きく変わり、 何度も訪れる楽しみを持つ。 ここは、 ⼈々が集まり各々の花を咲かせるハレの場となる。
⒉ドームと広場が⼀体となる空間構成 搬⼊出 ・ 関係者動線
地下鉄コスモスクエア駅⽅⾯
1F:EV出⼊⼝
(開)最⾼⾼さ:86.6m
▲
2F:臨時(避難)出⼊⼝
35,100
カフェ+ショップ
来場客動線
2F:出⼊⼝
X’
賑わいの広場
選⼿動線
32,300
▲
アリーナ
▲
1F:関係者兼 搬⼊出⼝
7,200
4,000 4,000 4,000
70m
X
86,600
(閉)⾼さ:51.5m
▲
カフェ+ショップ 2F:臨時(避難)出⼊⼝ 140m
1F:EV出⼊⼝
□客席階 +2階平⾯図:賑わいの広場とドームの間に楕円形のデッキをつくることで軸性を強調し、
0m
20m
40m
⼈の流れや視線を導く
60m
□X-X’ 断⾯図:開いた状態でも花のように中⼼を囲むように屋根が広がること
Kaho Kusukawa / Graduate Student Architectural Major, Mukogawa Women’ s University 武庫川⼥⼦⼤学卒業設計
最 優 秀 賞 受 賞
JIA 近畿⽀部学⽣卒業設計コンクール 学校代表 Diploma×KYOTO’ 19 出展 デザイン⼥⼦ No.1 決定戦 2019 ⼆次選考選出 武庫川⼥⼦⼤学作品展 出展 ⽇本建築学会⼤会(北陸) ⼝頭発表
⒈シーンに合わせて姿を変える
□夜に⾒る、 広場からの眺め
ドーム内部の光がカーテンウォールから溢れ夜の広場を照らす。 屋根を閉じ、 姿を変えたドームは昼間の様⼦とは異る印象を訪れた⼈に驚き と感動を与える。
□屋根を閉じたドームの中の様⼦
□屋根を開いたドームの中の様⼦
⽬が集まり、 ⾮現実を楽しむ場となる。
えて、 ⾳が広場とドームを結ぶ。
屋根を閉じることでドーム内は屋内空間となる。 空間を屋外と切り離すことでステージに注 ⻘空が広がる屋外空間となる。 空間の境を超
建築概要
ユニーバーサル スタジオジャパン
主な⽤途:多⽬的ドーム 敷地⾯積:130,000,000 ㎡ ⼤阪万博 地下鉄コスモスクエア 2025 建築⾯積:36,856.1 ㎡ 延床⾯積:147,424,556 ㎡ 階数 :地上5階 敷地 客席数 :13000 席 出⼊⼝ :1 階 3 か所 2 階 3 か所 ⼤阪市住之江区南港北 ( 咲洲 ) ⼤阪万博 2025 に向けてインフラが整備さ れることで発展の可能性を秘めた場所で 構造 ある。 ⾳が問題になりにくい場所として住 屋根:S 造屋根を 6 分割 宅が周辺にない環境を選び、 ドームを設 地上 5 階まで:RC 造 計することとした。
0m
で、 中⼼に視線をあつめる。
20m
40m
60m
⼤阪湾
野⿃公園
賑わいの広場
地下鉄コスモスクエア駅⽅⾯
□ドームと広場が⼀体となって賑わいをつくる
⒊植物の形態変化を取り込む 卒業論⽂:植物の形態変化に着想を得た、 ⾃動式開閉構造の考案
ー模型による開閉実験を通してー
□研究背景
□建築に花の開花運動を取込む⽅法
⾃然界に⽣きる⽣物は、 環境の変化や時間の変化に合わせ形態を変化させている。
完成してから形を変えることのない建築が、 植物のように環境に合わせ⾃らの形を変えて環境 に適応することはできなかを考えた。
➡⼆重屋根による可動とし、 花弁の⼆重細胞構造を建築に取り込む
➡
これに対し、 建築は完成した後に形を変えることは殆どない。
花の開花運動を建築に⽣かす、 屋根の形態を考案 開花運動を建築の動きに置き換える。
開花運動の仕組みを建築に取り込む
蓮華の花を選んだ理由
・ 花弁中央に空間がある ・ ⽔辺に咲く花である
⾚い屋根が花の様に動くことで ⾒る⼈を楽しませる
花の開花運動を建築に⽣かす、 屋根の形態を考案し、 3 種類の形態を⽤いた、 稼働 に適した形態の検証した。
模型
⽴⾯
平⾯
形態の特徴
伸びる
円弧
屋根の形態の考察
円弧
形態 2
下屋根に対し上屋根が 線で接して可動する
下屋根の曲線
上屋根の下部の曲 ⾯が下屋根の曲⾯ に接する 尾根の曲率が⼆段
形態 3 下屋根の曲⾯
伸びる
下屋根に対し上屋根が 点で接して可動する
上屋根の下部の曲 線が下屋根と曲線 で接する 尾根の曲率が⼀律 下屋根の曲線
空間
伸びる
変形の様⼦
上屋根の下部の曲 線が円弧で下屋根 と点で接する 尾根の曲率が⼀律
形態1
内側の細胞が伸びる 開花
外側の細胞が伸びる 閉花
下屋根に対し上屋根が ⾯で接して可動する
下屋根の曲⾯
下屋根に対し 点で接する ⇩ 上屋根を⽀える部分 が少なく、 不安定 下屋根に対し 線で接する ⇩ 上屋根を⽀える部分 が少なく、 不安定 下屋根に対し ⾯で接する ⇩ 上屋根を⽀える部分 が⼤きく、 安定
⇧屋根の形態として形態 3 を選出
⒌開花運動をドーム屋根の開閉構造へ ①
ワイヤーによる 6 枚屋根の動き
屋根を交互にワイヤーで繋ぎ、 3 枚⼀ 組する。 ワイヤーが縮むことで内側へ屋 根を倒し、 閉じる。 3 枚⼀組で動かす ことで屋根に重なる部分をつくり⾬⽔処 理とする。
②
(開)最⾼⾼さ:86.6m
⼆重の屋根
上屋根と下屋根の間に⻭⾞の機構を設 ける。 ⻭⾞を回すことで上屋根が下屋 根に沿って可動することで屋根の開閉を 可能とした。
32,300
上屋根
(閉)最⾼⾼さ:51.5m
③
下屋根
屋根⼀枚の動き 【模型】 下屋根に沿って可動する上屋根
51,500
2~5 階:客席階
2F: メインエントランス階
可動式屋根機械室
1F:選⼿関係者階
7,200
4,000 4,000 4,000
3~4F: ラウンジ兼ホワイエ階
アリーナ
⑤ 20m
部分断⾯図 0m
5m
□花の開花構造の基盤である⼆重細胞構造をドームの屋根の構造に取り⼊れた
10m
20m
⾃昇式パンタドーム構法のケーブルによるジャッキアップの仕組みを参考に、 建築の形態変化に応⽤することで花の開花のような開閉 構造とした。 屋根の形態を⼯夫し、 花びらの構造である⼆重細胞構造を建築に⼆重屋根として取り込みスムーズな稼働を実現する形態を考案 した。 これにより円形のドームという典型的な形態を花のように開花させ、 どこにもないオリジナルの空間を作り出す。
④
⒋ドーム屋根の開閉構造 □屋根 1 枚の動き
回転軸と屋根の⾻組みが三⾓形を構成 ⇨スムーズな回転運動を可能にした
□6枚の屋根の稼働の仕組み
ワイヤー
⻭⾞
ピン⽀持
回転軸
屋根頂部を結ぶ
回転軸
屋根頂部下を結ぶ
「閉じた様⼦」
□Rhinoceros の活⽤
プログラムコンポーネントを組⽴て、 3 次 元曲⾯の検討 ⇨構造 ・ 意匠⼀体の形態を考案
屋内会場:閉じた蕾の姿
イベント会場、 ライブ会場、 サーカスとして利⽤
「開閉途中の様⼦」
屋外会場:開閉途中の屋根が庇になる テニス競技、 ライブ会場、 イベント会場として利⽤
「開く様⼦」
屋外会場:⾃然光を取込む満開の姿
テニス競技、 ライブ会場、 イベント会場として利⽤
⒍開いた屋根から賑わいが広がり、 広場とドームがつながる
多くの⼈が集まり、 賑わう広場
鉄⾻リブ + アルミパネル
リブとパネルによりシェル構造をとる。
楕円形デッキにから選⼿を出迎える
屋根頂部と屋根頂部下をワイヤーで結ぶ 3 枚の屋根を⼀組とし、 ⼆段階に分けて閉じる ことで屋根の境界で重なることで⾬仕舞とした。
カフェ + ショップ 円弧を描き広場を囲む。 半円のアーチ状の屋根が 連なる外観。
賑わいの広場
Design Concept 学部 4 年 前期 第 1.2 課題
構造と意匠が⼀体となり、 ⼈の⼼に残る建築
個⼈設計 敷地:兵庫県⻄宮市 ⽤途:特別養護⽼⼈ホーム、 病院
アトリウムが人と空間をつなぐ 雄⼤な六甲⼭の⼭並み
夙川の奥に⾒える甲⼭
病院
特別養護⽼⼈ホーム アトリウムで⾃然を取込む
アトリウムを中⼼に広がる 広場をつなぐ橋
防潮堤と⼀体化した広場 回遊性をもたせた散歩道
夙川を挟み並び⽴つ⽔辺の景⾊、 甲⼭を中⼼に横⽅向への広がるデザイン
CONCEPT:アトリウムが繋ぐ暮らし
特別養護⽼⼈ホームや病院は健康な時に訪れることが少ない場所であり、 訪れるときは病にかかっていることで気落ちしている。
甲⼭
そんなイメージを取り払い、 訪れたいと思える場所をつくる。
敷地
私は、アトリウムを中⼼に広がる空間を提案する。 アトリウムを通して、⾃然を屋内に取込むことで⾃由に外出できない⼈や病気で苦しむ⼈を光を通して少しでも元気づけ、 ⽀えることができる空間をつくりたい。 特別養護⽼⼈ホームらしさ、 病院らしさをなくし気軽に⼈が集まり活気のある場所を提案する。
⼤阪湾
アトリウムを中心に広がる病院と特別養護老人ホーム ⒈計画ダイアグラム
4階 (管理)
「波紋状に広がる動線」 →外来 ・ ⼊院患者 ・ 職員の動線を分離、 移動距離の最短化を⽬指す。 ⼊院患者動線 外来患者動線 職員動線
メディカル ル ホール ル EV
総合受付
3階 (病棟)
EV
吹抜け 外来診察 診療 ・ 検査
夙川を挟み、 六甲⼭と甲⼭が背景となる敷地。 病院、 特養を防潮堤を広場と⼀体化させ、 海 ・ 砂浜 ・ 建築 前⾯には御前浜が広がり夏には BBQ やレジャーで賑わい、 をつなぐ。 夙川沿を桜並⽊とすることで桜の街⻄宮を象徴する 多くの⼈が集まる場所。 景⾊をつくる。
□⼆層吹抜けのアトリウムがある待合空間 中庭に囲まれた明るい 空間。 メディカルモールをなくし たことで病院の均質な 空間を変えた。
2階 (⼿術)
1階 (エントランス)
⒉波紋のように広がる動線計画 六甲⼭
セミパブリックスペース
検査 ・ 診療部⾨
外来患者動線
総合受付部⾨
⼊院患者動線
階段 ・ EV
医療従事者動線
スリット窓
管理部⾨
もの動線
ナースステーション その他
雁⾏型
□1 階平⾯図:同⼼円状に広がる平⾯プラン
巨⼤なアトリウムが⾃然 を切り取り、 時の流れ を感じる。
4床室
凸型
個室
□2 階平⾯図:2 翼にわかれアトリウムを中⼼につながる病棟
⒊断面計画とアトリウムの関係 ⾃然光が⼊る
パーソナルスペース
両翼をつなぐアトリウム
アトリウムを中⼼に各処室を設け、 アトリウムを空間のサ インとすることで、 緑に向かえば病院の中⼼に戻れる。
建物の中⼼をアトリウムにすることで 光を中⼼に⼈の動きをコントロールする
⾃然を取込む
夙川
共有空間
特別養護⽼⼈ホーム ・ 病院 断⾯図
修⼠ 1 年 前期 第 2 課題
個⼈設計 敷地:キャンパス内 ⽤途:ゼミスペース + ラウンジ
遊楽
—大空間を活かしたゼミスペース— □実⼨⼤モックアップ
⽴体トラスを⽤いて、 直 径 5mのシングルトラスの 球をつくった。 ボールジョイ ントに⼒が加わっていき、 ひずみの微調整に苦労し て作成しました。
□構造計算 ・ 詳細設計
「⾃重に対する構造解析」 シングルトラスとダブルトラスを⽤いた形態。 全体に均⼀な 荷重である。 構造計算の結果から構造上問題ないと判断 し、 設計に取り組みました。
□⾃然環境と建築の関係
CONCEPT:⼤空間に浮かぶ、 ゼミスペース
トラスによってできる⼤空間。 ⼈の興味⾏動を呼び覚まし、 促すことで各々が⾃由に動き楽しむ。 フレームの配列を⽣物の⾻格に似せることでヒューマンスケールを超えた空間の中にも⾒知った要素を取り込み、 訪れた⼈の印象に強く語り掛ける。 ⽤途はゼミスペースとラウンジを計画し、 「学⽣ × 学⽣」 「学⽣ × 教員」 をつなぎより活発な活動を促す場を⽬指した。 学部 3 年 後期 第 1 課題
個⼈設計 敷地:兵庫県⻄宮市 ⽤途:劇場
修⼠ 1 年 前期 第1課題
恵比寿船劇場
CONCEPT:賑わいをもたらす⾈
□構造と意匠を掛け合わせる
⻄宮神宮の前に建つ” 恵⽐寿船劇場”。 恵⽐ 意匠:⼈の⾏動をを形にする 寿様が乗るの宝船をモチーフとし、 構造が意匠 場所性の演出 2 本の帆柱 と⼀体となるデザインとした。 ⻄宮に住む⼈、 訪れる⼈が⽇常を離れて娯楽を楽しむ空間を創 ⼈のたまる空間 空間に特徴を与える りだした。 構造の鉄⾻柱 ⇨外観に露出させる 逆円錐に広がる壁 ⇨円形をみせ、 曲 ⾯を感じる
場所をつなぐ ⼈の⾏動が場を繋ぐ
➡
➡ 2 本の円柱 塊のデザイン
逆円錐に重なる 影が形をみせる
塊の分節 形を引締める垂直線
照明 キャットウォーク 親⼦席
客席
花道
断⾯模型:舞台の⾒え⽅や、 視線を考慮し設計しました
舞台
ボールジョイントから床を 吊り、 床レベルの変化で 空間を仕切る
ゼミスペース
ローサイドから 見える樹木
個⼈設計 敷地:キャンパス内 ⽤途:歩⾏空間 + 休憩所
千歩の里
CONCEPT:陰翳がつくる歩くことの楽しみ
原初的な光と陰影という要素を⽤いて、 訪れる⼈々の感性に 働きかけ、 本能を呼び起こす。 陰影の変化によって⼈を導き、 ⼈の⾏動を誘発する。 建築学⽣の運動不⾜解消への” ⼀歩” として普段の⽣活に ” 千歩” 増やすことを⽬的に、 歩いていく中様々な表情を⾒せる 光と陰によって導く。
□陰翳による歩⾏空間と休息空間 ①光の階段
構造:塊のコントロール
☀夏至 (14:00,72°) ☀春分・秋分 (14:00,50°) ☀冬至 (14:00,31°)
ゼミスペース(吊り構造)
光に導かれ上へと昇る⾏動を起こす
②⽊漏れ⽇の櫓
樹⽊の存在をより⾝近に感じる
□実⼨⼤モックアップ
闇と光による空 間の⾒え⽅を学 び、 光で⼈を 導くような設計 に挑戦しました。
③光のシアター
⽵林が映るゆったりとした癒しの空間
Kaho Kusukawa / Graduate Student Architectural Major, Mukogawa Women’ s University
修⼠ 1 年 前期 第 1 課題
共同設計 「KIPA ツナグ +DESIGN」 敷地:京都 ⽤途:サロン
記憶交換所
担当:平⾯ ・ 断⾯パース ・ メインパース作成
「令和の交番」
—記憶と人が交わる路—
作品集掲載 □コンセプト
かぐ ・ あじわう ⾷⽂化を愉しむ
きく 記憶の声を聴く ⾃らの記憶を話す
⼈やものや情報が交わり、 つながる ところ。 ⼈々の記憶を可視化し、 ⼈と⼈と の体験を遺すところを創る。
みる 記憶を記した本や、 コメントを読む ⾃らの記憶を書き遺す ふれる ・ かぐ ⽇本の素材(⽊ ・ 畳 ・ ⽯)を感じる
京都を、 知りたい、 もっと⾝近に感 じたい、 そんな⼈たちが⾏き交う路。 ⾊濃く残る⽂化を未来につなぐサロ ンを提案。 さまざまな⼈や⽂化をつなぐ社交場 となること ここが拠点となり、 この街の⼈々と の出会いをデザインする。
主⼈から離れて記憶が遺る
記憶棚 18,000
□竣⼯時から時の経過を感じる ファサード にぎ ぎわいの場
記憶と旅⼈が 語らう
竣⼯当時
7,200 N
3. ふれる
18,000 平⾯図
ラウンジ
修⼠ 1 年 後期 実務実習
格⼦が記録で埋まり、 記 憶の交わりを感じさせる
1. みる
つくる
安らぎの場
遺された記憶を⾒て聞いて感じる場所
10 年後
くつろぎの場
□五感で感じ、 思い出を遺すつくる 遺す
格⼦のファサードが周辺の 街並みと調和する
旅⼈が記憶を ⾒る
4. かぐ
2. きく
5. あじわう
屋外ステージ
共同設計 「建築設計実務」 敷地:キャンパス内 ⽤途:学校
新校舎の実施設計設計
東棟:装飾の⼒を活かしたデザイン
設計実務演習を通して学んだこと
□装飾タイルの制作
新校舎に使う装飾タイルは本学⽣全員 で作成しています。 タイルの施⼯実験も⾏い、 落下防⽌の 施⼯⽅法を検証しました。
□⽡のモックアップ
□照明のモックアップ
照明のモックアップを作成しました。 照明がどのように⾒えるか、 器具が直接⾒えていないかを 実際に確認して設計に反映させていきます。
⇧東棟照明:照明の前のガラスの検討 ⇦⻄棟照明 アールの梁に間接光を あてることで柔らかな 光で室内を照らす。 照明の光の切れ⽬が 出ないようしている。
担当:東棟内観 CAD
装飾が美しい甲⼦園会館の隣に新校舎を計画する
⻄棟:⼥性らしさを感じるデザイン
担当:⾵除室
□新校舎:東棟
甲⼦園会館を踏襲した新校舎を設計する
□実務実習を経て
本校の新校舎の設計に携わり、 モックアッ プや CAD による検討や施⼯実験も⾏いま した。 演習ではわからなかった実際に建つ までの流れを知ることで、 ディティールの⼤ 切さを知り、 今後に活かして⾏きます。
新校舎の東棟は、 景観建築学科 1 年⽣がメインで使う校舎です。 甲⼦園会館に隣接しており、 甲⼦園 会館のデザインを踏襲することを考えら れています。 甲⼦園会館と同じスクエ アタイルを学⽣⾃⾝で作成し、 装飾に ⽤いられます。
建築スタジオと調和する⻄棟
□新校舎:⻄棟
□東棟 CAD 担当
東棟の CAD を担当しました。 素材感 や光の⼊り⽅⾒え⽅などを先⽣⽅と相 談しながら作成しました。 パースや模型が実際に会議や施主への プレゼンに使⽤し、 その都度 改善を繰 り返します。
新校舎の⻄棟は、 建築スタジオに隣 接しており、 建築スタジオの⽔平垂直 のデザインを踏襲している。 アールのデザインを構造に取⼊れること でを繊細な⼥性らしさを表現している。 エントランス
廊下の展⽰
Design Concept 修⼠ 1 年 前期 学外コンペ
構造と意匠が⼀体となり、 ⼈の⼼に残る建築
共同設計 「⽇新⼯業建築設計競技」 敷地:架空 ⽤途:複合施設
添生
—自然の厳しい変化に寄り添い生きる— 添生 -SOUSEI- 地球温暖化による海⾯上昇で、 今のまちが海の中に沈む頃 ⽔⾯から顔を出した⼭地こそが ⼈間の暮らす場所になるのではないか。 ” 蒼星” の厳しい変化に向き合い、” 相⽣” の暮らしを取り戻せるように… 住処を失った⼈々が 残された⾃然に寄り添い⽣きる、 未来の超⾼層
担当:⽴案 ・ 断⾯パース作成 「⾃然のうえに暮らす」
佳作受賞(298 作品中)
■五⾏思想(五⾏相⽣)
古代中国に端を発する⾃然哲学の思想「⽕ ・ ⽊ ・ ⼟ ・ ⾦ ・ ⽔」 の5要素が互いに影響 を与え合い、 また循環することで⾃然が形成 されているという考え⽅
木 水 金
火 土
■⾃給⾃⾜の” コロニー”
五⾏の5要素を取り⼊れた暮らし⽅が互いに 関わり合うことで、 それらが合わさった超⾼層 の建築が、 ⾃給⾃⾜が可能な 1 つのコロニー として機能する
■” ⽕” の暮らし
五⾏における” ⽕” ・ 光り輝く炎の様⼦ ・ ⽕のように灼熱の性質 暮らしの提案 ・ ⽇当たりがよく明るい ・ 開放的なヴォイドやテラス
■” ⽊” の暮らし 五⾏における” ⽊” ・ ⽊の葉が幹を覆う様⼦ 暮らしの提案 ・ ⼭地を離れ 建物が独⽴ ・ 専有の庭と、 共有の庭
■” ⼟” の暮らし 五⾏における” ⼟” ・ 季節の変わり⽬の象徴 暮らしの提案 ・ ” ⾦” の暮らしと” ⽊” の暮らしの繋⽬
■” ⾦” の暮らし 五⾏における” ⾦” ・ 光り輝く鉱物の様⼦ 暮らしの提案 ・ 地中の暮らし ・ コロニー全体の⽞関⼝
■” ⽔” の暮らし 五⾏における” ⽔” ・ 湧き出て流れる⽔の様⼦ 暮らしの提案 ・ ⽔産業と発電 ・ 胎内のように守られた場
Design Concept 修⼠ 1 年 前期 第 3 課題
構造と意匠が⼀体となり、 ⼈の⼼に残る建築を⽬指して
個⼈設計 敷地:⻄宮市 ⽤途:マリンスポーツセンター + レストラン + ショップ
重奏する風景と建築
—西宮のシンボルとな
CONCEPT:⾵景をつなぎ、 ⼈が集う膜屋根のシーサイド 現代の⽇本の海岸線は防潮堤などのコンクリートの塊によって、 ⾃然を切り離した⽣活をしている。
そこで私は、 防潮堤を親⽔公園に取り込み、 塊ではなく分節化し路地空間や溜りの空間をつくることで緩やかに街と⾃然を繋ぎ、 地 域の特⾊を遺した⾵景の⼀部となる新たな防潮堤のあり⽅を提案する。
六甲⼭、 甲⼭、 ⼤阪湾が周囲にあり、 豊かな⾃然に囲まれた特⾊ある敷地なことから、” ⼭ ・ 街 ・ 海” が共存している。 この関
係を分断せず、 ⾃然の⼒によって形が決まる膜屋根によって⾵景と調和する空間をつくる。
⒈敷地計画
跳ね橋から⾒える景⾊
膜越しに⾒える景⾊
2. デザインコードと景⾊の繋がり 六甲⼭
甲⼭
象徴的エントランスがつくる景⾊
□甲⼭をエントランスゲートへ □プログラミングを⽤いた膜 ⻄宮の象徴である” 甲⼭” をエント 屋根の美しい曲率の検討 ランスゲートのデザインコードに⽤いる ⇨ゲートを象徴化 ⇨ゲートの可視化
Rhinoceros と Grasshopper を⽤い て膜屋根の形状を検討し、 ⽴体 裁断によって模型を作成した。
3. 周辺⾵景と
防潮堤上のエントランスゲート
⻄宮の景⾊と調和する膜屋根
□⻄宮市⻄波⽌町
御前浜および⻄宮マリーナが あり、 歴史的には航路の宿 駅としても栄えた場所である。 また、 六甲⼭と⼤阪湾に囲 まれた敷地である。
□地形と景⾊がもつ特性 敷地周辺の地形は段丘となっ ており、 緩やかに海へと続くこと で⽔辺に寄り添う暮らし⽅を実 現している。
30 ⼈で⼒を合わせ、 ⽴体裁断し たパーツを溶着していきました。 ⼒の 流れや端部の仕組みをモックアップ を通して学びました。
▼最⾼⾼さ 6000
□モックアップから膜の性質 を学ぶ
21000 15000
エントランスゲート
動線
暗い防潮堤下に落ち
Kaho Kusukawa / Graduate Student Architectural Major, Mukogawa Women’ s University
なり、風景と調和する膜の空間—
学科 HP 優秀作品代表掲載
4. 全体構成と街とのつながり レストランゾーン
エントランス 2
ショップゾーン
職員 駐⾞場
路地のような⼩道と ⼊り組む階段にするこ とで、 ⼈が歩きたくな る場所。
広々とした屋外テラス ⼆階には膜の上から⾒ える景⾊を⾒ることがで きる特別な場所。
渡漁祭を望む
マリーナゾーン
海でのアクティビティを 充実させる。 膜が⼈を 迎え⼊れ、 ⼈々が集 う活気溢れる場とし、 ⻄宮の象徴となる。
客動線
エントランス 3
膜越しの海を眺める
膜がつくる⾵景
客動線
客⽤ 駐⾞場
⼦供の⽔遊び場所
エントランス 1
船が⾏き交う海に 桟橋をかけることで ⼦供が海で遊びやすいスペースを作る
船置き場
釣り桟橋
5. 膜構造による環境計画と構造計画 構造計画
突き上げる柱を⼀本の太いものではなく、 メンバーの⼩さい鋼材を⽤いることで軽やかなデザ インとした。 アーチ架構を斜めにし、 ダイナミックな様⼦を強調すると同時に両翼を広げ空間 を確保する。
環境計画
突き上げた上部に ETFE フィルムを⽤いて天窓を設けることで直接光を取り込む。 その光を 下部の柱の反射させることで防潮堤下の通路にまで⾃然光を導く光ダクトを形成する。
⾃然光防潮堤下まで通す 光ダクト ETFE フィルム 鋼管リング □90×180 押さえプレート t10
鋼材を斜めにすることで広がりを持たせる フラップ膜 膜定着ボルト M12(溶接亜鉛メッキ) 膜定着プレート 50×12t( アルミ) ボルト M24(溶接亜鉛メッキ)
13000
A 種膜材
アーチ膜材定着部詳細図
▼GL+3000 防潮堤上部
との調和
リブプレート t20 ベースプレート t20 無収縮モルタル t20 アンカーボルト t20
球状⽀承グローブ鋼球 リブプレート t20 アンカーボルト
膜の重なりが雁⾏する景⾊
斜めに傾く鋼管 空間を広げ、 迎え⼊れる形態
マリーナ
暗くなる通路利⽤し、 光と影を⽤いた 印象的な空間 膜の上から景⾊を楽しむレストラン
北⽴⾯図 GL+21000
ちる光の柱
膜の中を⾵が抜けることで、 熱気 を逃がして快適な環境をつくる
意匠計画
膜屋根のデザインは⻄宮のシンボルとなるような形を⽬指した。 四⽅から⾒える 敷地であることから⼒が集約し突き上げる形と、 ⻄の六甲⼭から緩やかに海へ と流れる形となるようにダブルの鋼管を⽤いてアーチ架構の膜屋根を採⽤した。
膜越しの景⾊
断⾯図