PORTFOLIO by Gai Muranishi

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2017-2021

PORTFOLIO

GAI MURANISHI

Nagoya City University,School of Design & Architecture


× Product

× Landscape

Architecture

「さまざまなスケールを行き来して考える」 Date

Tool

Hobby

Exprience

生年月日 1997年12月18日

Illustrator CC

建築をみること

2017.4 名古屋市立大学入学

出身地 香川県

血液型 AB型

tel ××××××××

mail

gaimuranishi

@gmail.com

Photoshop CC

Rhinoceros

vecterworks

twinmotion

音楽を聴くこと

ものを集めること

2017.5 卓展プロジェクト「deep」参加(プロダクトデザイン)

2018.5 卓展プロジェクト「asso」参加(プロダクトデザイン)

2018.8 アアルト展模型製作プロジェクト 参加

2018.11 みなとまち空き家プロジェクト 参加

2019.3 名大・名市大合同住宅講評会 最優秀賞受賞

2019.5 卓展プロジェクト「exize」設立(UXデザイン)

2019.8 五十嵐淳建築設計オープンデスク 参加

2019.11 第14回 長谷工住まいのデザインコンペティション

佳作受賞

2019.5 卓展プロジェクト「mado」設立(プロダクトデザイン)

2020.6 Luchta Challenge 2020 20選 選出


名古屋市立大学 芸術工学部 建築都市デザイン学科4年

村西 凱

GAI MURANISHI

「まずはなんでもやってみる」精神からプロダクト、模 型づくり、空き家解体、実施設計プロジェクトまで幅広 いプロジェクトに参加しました。さまざまなスケールを 横断する中で、とにかくいいものをつくりたいという想 いを常に持ちながら、試行錯誤を繰り返しています。


01 02

Human Vernacular

人間的土着性による世代・国籍を超えた非言語的コミュニケーション

第14回 長谷工住まいのデザインコンペティション 佳作受賞

擁壁と切妻屋根の家

擁壁を積極的に取り込んだ暮らし方

名古屋大学×名古屋市立大学合同住宅設計講評会 最優秀賞


03 04 05

Clo th e s Pa le tte

体験をコーディネートするレンタル衣服サービスの提案 第8回 ヒューリック学生アイデアコンペ 応募案

NUCO

みなとまち空き家プロジェクト

監修:米澤隆建築設計事務所

put 買い物の途中で拾うことができる 、 新しいショッピングカート


Human Vernacular

人間的土着性による世代・国籍を超えた 非言語的コミュニケーション

異なる国の文化が交わることによって新たな文化や

芸 術 が 生 ま れ る 一 方 で、グ ロ ー バ ル 化 が 発 散 し た 社

会 は 世 界 中 の 文 化 を 均 一 化 の 方 向 へ と 向 か わ せ る。 移住者は移住先の文化に溶け込むことによって本来

持 っ て い た そ の 土 地 固 有 の 文 化 は 希 薄 化 し、失 わ れ ていく。本提案では移住者の記憶や経験、個性によっ て場に形成される風土性 ( 人間的土着性 ) が住みこな

し に よ っ て 表 出 し、そ れ ら を 通 じ て 他 の 住 人 の 為 人 が分かるような非言語的コミュニケーションが発生 する世代・国家間を超えた集合住宅を提案する。

第14回 長谷工住まいのデザインコンペティション 佳作受賞



background 01. 人と土着的営み

風土

温度

文化

立地

降水量

建築

芸術

園芸

祭事

個性

教育

交通

食事

上足

金銭感覚

道具

趣味

床座

時間感覚

季節感

髪型

遊戯

宗教

気候や立地がその場の植生や動物の営みを形成し、そこに住む人々の活動といっ

土地固有の文化は社会に生活している人々の使用する道具や上足・下足などの習慣、教育

に 根 付 い て お り 、ヴ ァ ナ キ ュ ラ ー と 呼 ば れ て い る 。

人の記憶や経験に根付く。多様に存在する個性の根源である風土はこの先の多様性が求め

た風土に応じて人は建築を含めた文化を作り上げてきた。それらは現在でも各地

や金銭・時間感覚などの価値観、好きな食事や髪型など趣味嗜好等の個性を形成し、その られる現代において、失われてはならない重要なものである。


01 Human Vernacular

problem 03. 東京の土着性

02. 人と土着性の乖離

故郷

移住

均一化

均一化

均一化

一般世帯の家族類型別構成比 (H27)

核家族世帯

単独世帯

都市

単独世帯

土着性の喪失

核家族以外の世帯

インバウンドの増加や出入国管理法の改正により、外国人が増加している。自身の住んでい

東京都では定住する人の割合が少なく、集合住宅において、入れ替わりの激しい状

らし方や文化がその人中で徐々に薄れていき、損なわれていく。新たな土着性を身につけて

内で閉鎖的になってしまう家族で住まう住戸形式を一度解体し、一人が住む単位が

た故郷から異なる場所で住み始め、その地で暮らす過程に置いて、元々住んでいた故郷の暮 いくと同時に元の土着性は失われていくのである。

況に対応できるような柔軟な可変性のあるプランが必要と考える。そこで、共同体 集まってできた集合住宅形式を提案する。単 身 者 が 移 住 し て き た 際 に も 個 人 単 位 で形成された集合住宅が既存コミュニティ内に入りやすい状況を作り出す。


concept 04. ヒューマンヴァナキュラー ( 人間的土着性 ) の可能性

風土・文化

記憶・経験

場・空間

現在

提案

内向的プラン

外向的プラン

住人の営みは室内で完結し、 屋外に表れる土着性は失われる。

住宅内の私的空間を確保しながら その他の機能を共有・表出させる。 その場が住民の土着性を受容し、表れる。

風土や文化が住民の記憶や経験・個性を通じて場として表れる

個性が風土・文化の文脈を受けた周囲の環境から形成されるならば、その人の生まれ育った土地での記憶や経験に風土は根付いていると考 えられる。ならば逆にその記憶や経験、その人の個性を通して、場や空間に造られる風土・文化があるのではないだろうか。そこで、ある 個人の記憶や経験、個性から生まれる土着性を、ヒューマンヴァナキュラー ( 人間的土着性 ) と定義づけ、提唱する。そして、その人間的 土着性を受容する住戸プランとして、現在の閉鎖的な住戸形式から、私的空間を確保しながら活動や生活が表出する外向的な住戸形式を提 案する。住人のもつ土着性がこの集合住宅に根ざし、表出した住みこなしによって様々な風景が生まれ、それらを通じて直接住人を話さな くても為人が分かるような非言語的コミュニケーションが発生する世代・国籍間を超えた集合住宅となっていく。



constitution

04. 住戸(単位構成) ▪表れる人間的土着性

コア

ルーバー・柱による

レベル差による通路

ギャラリー化

拡張領域空間の顕在化

部分との境界形成

セカンドハウス的利用

ポール配置

カーテンによる 拡張領域→見世

既存構造躯体を利用した 空間の私有化

可変的間仕切り

段差の居場所を生かしたピット的利用 オーニングによるバルコニー化 素材の切り替え による境界の形成

拡張領域

居間的に利用

プランター配置

屋外が生活の中心

物の配置による

下足→上足

空間の私有化

住 戸 は 私 的 性 の 高 い コ ア と生活の中心となる拡張領域の二つから工業規格的に成る。コア部分は主に寝室となる。拡張領域は共用部とコア 部 分 の 中 間 に 位 置 す る 。 公 共 空 間 と 私 的 空間の緩衝領域部分であり、その共用部と拡張領域の境界は住人によって、様々な形で規定され、拡張領域には住 人 固 有 の ヒ ュ ー マ ン ヴ ァ ナ キ ュ ラ ー が 表 れる。


01 Human Vernacular

05. 部分構成

隣接する複数を住戸を借りることで

商店の連なりが商店街を形成する。

家族の領域の形成する

ユニット

拡張領域の共有化に

拡張領域を動線として共有

よって居間のように利用

複数 の 住 戸 の連 な り で 部 分 が 構成される。各住戸の拡張領域が他の住戸との距離を形成し、その間に半共有空間が形成される。隣あう住人との 関 係 性 に よ っ て様 々 な 関 係性 が つ く ら れ 、 家族で住まえば一つの密接な空間となり、商店が並べば動線を共有した商店街となる。



01 Human Vernacular

05. アイソメトリック図

みち

み ち を 敷 地 内 へ と 入 れ 込 むこ と に よって

広場

そ れ を軸 に パブリック性 とヴォイドが 形 成

さ れ る 。ま た 、こ の み ち は 単 に 道 路 として

だ け で は なく、あ る とき は 市 場 に 、あ る と

きは 遊 び 場 に 、という風 にヒュー マンヴァ

ナ キュラー が 表 れ 住 みこ な さ れ る 。ま た 、

こ の よう な 住 み こ なし が こ の 場 所 を 起 点

に まち へ と広 がって いくことを 期 待 する 。

公道


擁壁と切妻屋根の家

擁壁を積極的に取り込んだ暮らし方

計画地であるよし川周辺を歩いていると傾斜と高い擁 壁が特徴的に連続している。一見すると擁壁は家をと

じ た も の に し て い る よ う に 思 え る が、周 辺 の 街 並 み

を つ く る 大 き な 要 素 の 一 つ と な っ て い る 。そこで、 北垂れの傾斜と擁壁を生かしたこの場所の特徴を積極的 に取り込み、活かした暮らしのあり方を提案する。

学部 2 年前期 住宅課題 名大・名市大合同プレゼン最優秀賞



Site 擁壁

ン イ ラ


02 擁壁と切妻屋根の家

background

擁壁ライ

01. 擁壁のあるまち

scale=1:1000

計画地であるよし川周辺を歩いていると傾斜と高い擁壁が特徴的に連続している。一見すると

擁 壁 は 家 を と じ た も の に し て い る よ う に 思 え る が、実際に歩いてみると擁壁に落ちる光や影、 植栽などに目が止まり、案外魅力的なものに思える


problem

concept

02. 北傾斜の地形と採光

03. 擁壁と暮らす

SーN

sun light

Site

EーW

Site

北 傾 斜 が 連 続 す る 北 垂 れ の 土 地 で は、南 側 の 住 宅 に 自 然 光 が 阻 ま れ、敷

北 傾 斜 が 連 続 す る 北 垂 れ の 土 地 で は、南 側 の 住 宅 に 自 然 光 が 阻 ま

様々な工夫が必要となる。

えるためには様々な工夫が必要となる。

地 内 に 影 が 多 く 落 ち る。北 垂 れ の 土 地 で は、環 境 条 件 を 整 え る た め に は

れ、敷 地 内 に 影 が 多 く 落 ち る。北 垂 れ の 土 地 で は、環 境 条 件 を 整




plan 1f scale=1:70

+3000

+2400

+3200

吹き抜け

study +2800

living

+2500

+2200 吹き抜け

0

1

2

3

5(m)



plan B1 scale=1:70

bathroom +1000

kitchen

dining

+150

children’ s room

±0

0

1

2

3

5(m)

±0

bedroom


process ボリュームスタディ 1 敷地操作

・擁壁の引き継ぎ

・アプローチの数、在り方

ボリュームスタディ2 外部空間の決定 ・空

、ボイドの引き継ぎ

・外部空間同士の関係性

ボリュームスタディ 3 ボリューム配置 ・外部空間と内部空間の関係 ・外部空間ごとの性質とボリ  ュームの関係

プロトタイプ製作 ・外部空間と内部空間の中間領域 の設計 ・断面的な操作

西側道路からのアプローチ 昼から夕方にかけて日当たりが良い アプローチから見えるコモンスペース 通りからはあまり目に入らない

・アプローチが1つ ・遮断感が強い

・建築スペースが少ない

アプローチ、採光が難しい 駐車スペース

よし川からの繋がり、植栽 通りからはあまり目に入らない

・外部同士に特徴が生まれずらい

・採光がハイサイド頼り ・アプローチとして使う空間が 3000 上がって  いるので人を引き込みづらい ・3つのボリュームによって南東から北西への  抜けが生まれる

・全体からアプローチ可能

・外部空間同士のつながりが弱い

・採光条件が悪くなる

・よし川からの繋がりを絶っている

・擁壁のつながりが弱い

・北側道路からアプローチ可能 ・採光条件が悪くなる

・内部同士に特徴が生まれずらい

・段差によって分けられた外部空  間がアプローチとしての空間と

・くぼみ部分での断絶感 ・よし川からの繋がりを絶っている

少し閉じたプライベートな空間 ・隅切り側からアプローチ可能

との境目を作る(マトリックス

・よし川からの擁壁のつながり  が切れる

:土浦邸)

・採光が確保できる内部空間が少ない ・3つの外部空間と接するボリューム  が少ない

・北西に日当たり、見晴らしのい ・北面道路の一部からアプロー  チ可能 ・日当たり、見晴らしの良い場  所が限られる ・北面道路の一部からアプロー  チ可能 ・日当たり、見晴らしの良い場  所が多い

い建築スペースを確保

・南側の外部空間を大きく取るこ

・南側に光を取り入れられる外部空間を取ること ・1つの外部空間に対するボリュー

でボリュームに光を取り入れる

ムとの関係が少ない

・真ん中のボリュームを下げることで北東から  南西への抜けが生まれる

とで土地への採光を確保 ・各ボリュームで異なる採光ができる ・隅切り→よし川への方向の意識が生ま  れる(マトリックス:サマーハウス)

・北西部に北側道路に正対する居場所を作ること  で道路に賑わいを生み出す


02 擁壁と切妻屋根の家

・土地の傾斜に合わせて敷地を ±0と+

・前面道路と隅切り部分をセットバック

・レベル差が少なく場所の多様性がない

・東西にレベル差を設けても自然光的に

・建築を中心に配置することで周辺から

・外側に壁を設けず、外部と繋がるよう

・擁壁に囲まれた+1500のレベルが

・擁壁との距離を調整して居場所の特徴

・+1500のレベルにより、擁壁は腰

・外部空間を含め様々なパターンの回遊

・+6 0 0 0 の 高 さ に キ ャ ン チ し た ボ

・擁壁を積極的に取り込み擁壁の隙間で

3000に分割する

さまざまなアクティビティをつくる

させる

をつくる

壁のようにもなり、人の活動が感じられ るようになる

はメリットが少ない

性を持たせる

・構造を含め様々なグリッドや屋根形状をスタ ディする

光を取り込む

リュームをつくることで夏は日陰に、冬 は日向となる場所をつくる

・擁壁より低いレベルまで屋根を落とすことによ り、自然光は擁壁をつたって B1へと入り込む

な暮らし方

生活するような B1をつくる

・擁壁と長方形ボリュームの間に屋根だけがか かった空間を設けることにより、擁壁と屋根に 覆われたおおらかな空間ができる


Clothes Palette 体験をコーディネートするレンタル衣服サービスの提案

千 駄 ヶ 谷 は 国 立 競 技 場 や 新 宿 御 園 を は じ め と し て、 これまでに積み重ねられてきた様々な価値が体験で きる場所である。そこで本計画地を千駄ヶ谷の玄関

と位置づけることによって、千駄ヶ谷全体の体験を

コーディネートすることを試みる。様々な体験にマッ

チする衣服はパレットにだす絵の具のようにこの建 築にストックされ、そして利用者の体験を通じて千 駄ヶ谷全体が自然と彩られていく。

第8回 ヒューリック学生アイデアコンペ 提出案



新宿御園

国立能楽堂

明治神宮

北参道

将棋会館

千駄ヶ谷駅

SITE 国立競技場


03 C lo t h e s P a le t t e

background Area 千駄ヶ谷 - 様々な体験の玄関となる -

民音音楽博物館

明治神宮外苑 本 敷 地 は 千 駄 ヶ 谷 駅 か ら ほ ど 近 い 入 り 口 に 位 置 し す る 。 千 駄 ヶ 谷 に は 東 京 体 育 館 ,国 立 能 楽 堂 , 東京将棋会館,新宿御苑などこれまでに積み重ねられてきた様々なレガシーを体験できる施設 が存在し、年齢層やターゲットなどニーズが混ざり合う可能性が考えられる。


concept S e r vise 体 験 を コ ーデ ィ ネ ー ト す る

S e q ue nce 利用の流れ 形成ダイアグラム Service

遠心性

10 10 10 10

レンタル

訪れる

散策性

体験

利用者

独立したヴォリューム群

記憶に残る

ヴォリュームを傾ける

強い体験 Media

衣服

写真・動画

記憶の想起

利用後

ワイヤーによって

人々の活動と自然を

建築と自然をつなぐ

建築が纏う

一般的な旅行では必要最低限の荷物を持ち運ぶため,ラフな格好で観光する場合が多い。一方で京都をは

独 立 し たヴォ リ ュ ー ム に ひ と つ ず つ 機 能 を 与 え て い く こ と で キ ャ ラ ク

サービスが提供されている。そこで、本提案ではこの場所を千駄ヶ谷の豊富な体験をさらに豊かにするた

こ と で、森 の よ う な 散 策 性 を 有 し な が ら も 上 階 で は 広 場 の よ う な 遠 心

じめとする歴史的観光地では , 体験に合わせた衣服をレンタルすることで体験を相乗的に豊かにをする

め の “ 玄 関 ” と し て 位 置 付 け る こ と で 、千 駄 ヶ 谷 全 体 の 体 験 を コ ー デ ィ ネ ー ト す る こ と を 試 み る 。 ア ク テ ィ ビ テ ィ に 相 応 し い 服 装 は ,場 所 の も つ 価 値 ( 物 理 的 要 件 ) と 人 の 記 憶 や モ チ ベ ー シ ョ ン ( 心 理 的 要 件 ) を マ ッ チさせ,体験を相乗的に豊かなものとする。

タ ー を 纏 っ た 検 索 性 の あ る 空 間 と な る。そ し てヴォ リ ュ ー ム を 傾 け る 性 を も ち、こ れ か ら の 行 き 先 へ の 期 待 感 を 高 め る。そして衣服や自然 と建築を関係づけるワイヤーで建築は地面に根を下ろす。




03 C lo t h e s P a le t t e

S e qu e nce 利用の流れ

⑦休憩する

⑥受け取り・返却

③試着する

⑤街へ繰り出す

④手荷物を預ける

②服と出会う

①訪れる

利用者は森のような空間を散策しながら、目的の体験にあった服装を探す。内部はジャンル分けされた塔のよう

な空間になっており、利用者は衣服を探す。3階は塔が合流した広い空間で、試着や家族での買い物を楽しみ、 手荷物を預けて衣服をレンタルする。そしてコーディネートされた人は上階から目的の体験へと出かけていく。


architecture section



NUCO

みなとまち空き家プロジェクト 監修 : 米澤隆建築設計事務所

みなとまち空き家プロジェクトでは、空き家が問題視

されている地域の一つである愛知県名古屋市港区を中

心にまちづくりに取り組んでいる。この NUCO は三 軒長屋のうち、空き家となっていた真ん中の長屋を改

修、耐震補強し、みなとまちの活動の拠点となるよう

な居場所を設計・施工し カ フ ェ と し て 運 営 し て い る 。



01 施工を見据えたリアル な設計 課題とは異なり実際に施工するということを 見据え、より細かく人の居場所を考えた。

02 解体を通じて木構造を 体験する 解体をしていく中で授業や本では学べないリ アルな構造に触れ、より構造への理解が得ら れた。

03 実際に施工しながら学ぶ 空き家再生スクール 実際の大工さんに講師をしていただき、柱や構 造壁の取り付けなど、施工を経験することがで きた。

猪苗代町


自 分 た ち が 自 ら 設 計・ 施工に 携 わ っ た 場 で 竣工パーティー兼 忘年会を行う 施 工 前 と の 変 化 や 図 面 、模 型との感覚のズレを実感し 今後の設計に生かすことが できる貴重な体験となった



買い物の途中で 拾うことができる ショッピングカート 買い物の際、買い物かごが予想外に重くなってしまうことが あります。スーパーの通路途中に設置する “ついで” に 取れるカートがあれば、「気軽に買い始め、満足いくまで 続ける」という新しい買い物スタイルを確立します。


BACKGROUND

カゴだけとって買い物へ しかし途中で重くなってしまう スーパーでの買い物。ついつい特売品などを買っていると、 買い物かごが予想外に重くなってしまうことがあります。 しかし、通路の途中にカゴが置かれていても、カートは 置かれていません。重くて疲れてきたから早くレジ行って しまおう、こう思ったことはありませんか?

CONCEPT

通路に設置する “ ついで” に取れるカート カートが買い物途中に “ついで” に取れ、カゴのように手軽に 使うことができれば、快適な買い物を続けることができます。 通路途中に設置できるよう、コンパクトにスタッキングされ、 商品のレイアウトを邪魔しない高さに抑えたショッピング カートを提案します。


DESIGN POINT

お 客 様 が使いやすく、 お 店 に 置きやすいデザイン 「カゴを置いてそのままカートになる」アイデアを採用し、 カゴとカート双方のデザインを考えた。そうしたことで、 お客様はスムーズな動作で買い物を続けることができ、 お店側はスーパーの通路途中に設置が可能になりました。

既存カート

コンパクトなスタッキング

スムーズな動作

カゴを載せない時の取手

商品レイアウトを邪魔しない高さ


01

04

日常生活での「運ぶ」に 関する問題の抽出

買い物途中の コンパクトなカートでの 新しい買い物体験を 目指しました

フォトエッセイとポストイットを用い、日常 生活の実体験から、身の回りの潜在的な問題 の発見を目指した。 ! 運ぶ際の「一手間かかる」問題に着目した。

買い物での “カートを取る手間” に着目。お客・ お店双方のニーズを満たすアイデアを考えた。 「店内の通路にカートは設置されておらず、途中 でカゴが重くなってしまう」という問題を発見。

02 ブレストを行い アイデアの発散 様々な運ぶシーンでの「一手間かかる」問題 に対して、グループ内でアイデアラッシュ。 アイデアからシーンの方向性を決定した。 ! 「スーパーでの買い物」シーンに着目した。

03 フィールドワークと インタビューによる調査 何度もスーパーに足を運び積極的にフィールド ワークとインタビュー調査を行った。同時に アイデアの発散と収束を繰り返した。 ! 「カートとカゴの一手間」問題に着目した。

“店 内 に 設 置 す る コンパクトなカート”


05 気 軽に使いや す く コ ンパクトな カ ートの構造 を プ ロトタイプ 検 討 買い物途中に手に取りやすく、店内に設置しや すいコンパクトに設置できる構造を検討。木の 端材やキャスターを用い、素早くプロトタイプ を作り、構造やサイズ・使用感を検討した。

“ カ ゴ の 持 ち手がそのまま カー ト の 持ち手になる”


DISPLAY

学内展示会 で 展 示 を 行いました 。 2017 年学内展示会「卓展」で提案作品を展示しました。 スケールモックを製作し、来場していただいた方々から 様々なフィードバックをいただきました。

“ カゴだけとって 気軽に買い物を楽しめる ” カゴだけで買い物スタート。ついついカゴに入れすぎ ても、このプロダクトがあれば食材が重くて疲れるこ とはありません。「気軽に買い始め、満足いくまで続 ける」という新しい買い物スタイルを確立します。


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