Kam-pai Divertimento for Koto and Vibraphone
- For Koto and Vibraphone -
世界初演:2018年7月28日
Indonesia/Yogyakarta TeMBI RUMAH BUDAYA
国際交流基金アジアセンター「NOTES」インドネシア公演
箏:金子展寛 ヴィブラフォン:會田瑞樹
音源:ISBN978-4-87540-180-3
国際交流基金アジアセンターNOTES:Composing resonance
Program Notes
作曲家野村誠さんの推挙を受けて、国際交流基金アジアセンターが主催する「NOTES」というプロジェクトに参加することになった。
その時点で決まっていたことは、2018年1月に二週間インドネシアの音楽家を日本に招聘し「なにか」をする計画を立てる。 そして7月には我々もインドネシアに赴く。というただそれだけ。しかもその「なにか」は自分たちで考えてくれ。というものだった。
座長を務める青柳利枝さんは天衣無縫な存在で、面食らうことも多々あったが妙に人を引っ張る牽引力があり、メンバーは親しみを込 めてボス、と呼んだものだった。
インドネシアの音楽家との交流を通して僕の中で今まで閉じ込めていた「作曲」という行為が妙に実感をもって迫って来た。 インドネシアに行くとなれば、日本人チームの共演曲は必須だろうと思い立ったある日、ある音階に強い霊感を得た。 直ちに書き留めた音列が13弦箏にチューンアップされ、インドネシアの流行歌ダンドゥット(DANGDUT)のご陽気なリズムが脳内で炸裂。 その場の即興性も取り入れ、混沌の中から浮かび上がるさくらさくら...全てのイメージが出揃ったとき、作曲に手間はかからなかった。 2018年7月、インドネシアでのリハーサル。青柳さんは一聴しとても喜び、メンバーの1人のWellyは音出しが終わるなり僕に抱きついて来た。 インドネシアの蒸し暑い空気の中での初演は爆発的な喝采に包まれ、僕はもう一度「作曲」をはじめよう。と決意したのだった。
Notation
Section V, VI is freely. Please make noisy sound. We can choice when staying in Jogjukarta!!