企画書
最初は、ネットで皆川明が設立した「ミナ ペルホネ ン」というファッションブランドを見て、時に胸が熱 くなっていた。デザイナーの手を離れた服が、着る人 の新しい時間軸の中で育って行くが大事なことだ。発 表される絵柄は幸福感があり、新たなファッションの 可能性を追求し、皆にどのような共鳴を得るについ て、その独特な理念を伝いたい。 『キクマガ』(旧:人生を変える一冊)という本の内 容に「人の話には、人生を開ける気づきがある」と考 えて、人生のターニングポイントとなった出来事・物 ・人から、自分の人生に新たな気づきを与えてくれる。 自分に影響を与えてくれ、感動を与えてくれた人はた くさんある。 世界観や人生観という方向から、皆川明の姿を通し て、ミナペルホネンの魅力を発見し、この世はどのよ うに変化するのかを探る。微力ながら、人々にミナペ ルホネンの真意を理解してもらうように努力して参り たい。それは、常に気になっていた皆川明を人々に紹 介して行くという雑誌だ。
1
皆
川
明 らか
2
の
如
な幸
の
世界
く流
せ
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に
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も
た
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つ
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じ 企画書
ファッションデザイナー
さん知っているか? mina
1
初期の模様
デザインの世界に着きこむ
魅力あふれるフィンランド
11
花の都パリ
13
15
5 7 9
も
卵
虫
3
蛹
物が伝いたい
服の物語
生命の樹
読書道
デザイン画
シーズンテーマ
32
細節の細胞から
不思議な力
皆川流 29
参考文献
4
23
24
25
28
17 19 20 21
蝶
1995 年
NA
皆川明がブランド「ミナ」を設立した。ブラ ンド名は皆川明が大好きなフィンランドの言 葉を選んだ。使われている単語で、ミナ(minä)は 「私」、「自分」 の意味で、誰がデザイナーになっても、その人を目指して百年以上 続けたいという願いが込めている。
持ちして、蝶がその舞う姿、美しい羽、自由的な模様、周りの柔ら かな空気、枝で待てる瞬間が人を和ませてくれる。それから、羽の 種類が数え切れないのような図案を無限に作っていきたい。
知 っ て い る か ?
ペルホネン」に改名した。ペルホネ 2003 年に「ミナ ル(perhonen)は「ちょうちょう」の意味を
さん
MI
「一枚の服が、着られて着 られてすっか り体のクセが しみこ んで。記憶を たどるクタク タの一着を、 僕がこの仕事 を終え るとき、どこ かで誰かが着 ていてくれる。そんな一着 をつく ることがあったらいいと思っている。」- 2006 年『第 24 回毎 日ファッション大賞』を受賞した時の皆川明コメント。 5
ブランド / ミナ ペルホネン デザイナー / 皆川 明
en rhon e p onən] minä h u r ɛ [p ɪnɑ] m [ 音:
発
ブランドロゴは、「四角の中の様々な粒の集合」 で表す。人と会う時に、その人との関係で自分が ちょっと変わっていくと感じた。そして、minä perhonen のロゴの上に不ぞろい点々が入れて、 「自分の中にたくさんの個性がある」という意味 をもする。四方の幸せを目指そうと思っている。
BRAND/MINÄ PERHONEN DESIGNER/AKIRA MINAGAWA 6
ファッション きっかけ
デザイナー
?
1
967 年東京生れた皆川明は学生時代まで陸上競技選 手として、そのまま体育大学に進学したかったそう。 しかし骨折して長距離のランナーへの道を諦めてしま い、「次にやる仕事はとにかく一生のこと」という希望 が心の中で種を播いた。そして、初めての海外旅行はフ ランスへ行って、電車で色々な所を回って、ヨーロッパ に数ヶ月を旅行した。
皆川 明 みながわ あきら Minagawa Akira 洋服との
出会い
最初はヴェルサイユでホームステイした。同じフラ ンス語の言語学校の日本女性は、パリコレクショ
ンを手伝うアルバイトした。皆川明がしたいとお願い して、あの日に服のラインを修正した事も初体験だっ た。モデルが服を着せて、ランウェイで音楽に合わせ て歩いた。その旅で洋服を作ることに繋がって来た。
●コレクション collection:ファッションウィー ク Fashion Week とも呼ぶ。世界四大コレクショ ンとも呼ばれているニューヨーク、ロンドン、ミ ラノ、パリの順で続けて開催される。 ●ヴェルサイユ Versailles:フランス北部の都市。 7
たかが服
服の勉強
帰
国してからファッションデザインの勉強を始めた。文化服装学院を 受験して、夜間部に入った。最初は服作りはちゃんとできなかった。 その間、昼間は縫製工場で布をカットする仕事をして、毎日同じ作業を したが、皆川明も最初から淡い夢を持ち野心もなく過ごしていた。課題 を出せなく旅行に出かけるため、欠席の時が多く、学校に行けないのは つらいから、除籍の危機を乗り越えて、1989 年に無事に卒業した。 PJC という小さ その後、オーダーメイドのメンズで働いた時、近所の なアパレル会社はパタンナーを入社した、そこのオーナーが教えく れた。人は少ない、規模も小さいけれど、複雑で糸作り始まる生地から 洋服を作って売ること、納品から営業まで一人で何役もした。時間と手 間を惜しまずにかけて、一つの色を表現するのは数百色も使い、数回サ ンプル製作を重ねることによって、美しい究極と言われるまでそんな態 度は、皆川明に影響された。そこで三年ほど働いた後、自分の洋服を作 って見ようかと思っていた。それが27歳の夏だった。
されど服
●大西和子 PJC KAZUKO ONISHI http://www.pjc-kazuko-onishi.com/index.html 8
模様
初期の
shirokanedai
東京都港区 白金台 5-18-17 3 階
minä perhonen arkistot 東京都港区 白金台 5-13-14 2 階
minä perhonen piece,
1995 年に皆川明が東京八王子に、自宅兼ねアトリエ を「ミナ」を設立した。「六畳+四畳半+台所、白と 茶の斑猫、近所の仲間、そして私。」最初は最高の場 所で洋服を作る量が少なかったが、すべてがうまく行 くはずはないと思って、あまり期待せず楽しみしてい た。初めのタイトルは「hoshi*hana(星 * 花)」、星 と花が軽やかに舞うから始まった。 数年間に工場や小規模なアトリエで型紙を作ったり、 生地のデザインの仕事を経験した。そのころ染め屋さ んで染料を計るアルバイトした時、たまたま新聞で見 かけた魚市場の求人広告で、朝四時に築地へ行って、 マグロをさばき寿司屋に卸し、洋服分野が全然違う仕 事しても、頭のチャンネルも疲れられなかった。最初 の三年間にお昼までアルバイトをしながら、午後から 洋服を作り続けていた。時々不安な気持ちがある過渡 期を経て、ミナが独立ができるになった 30 歳の時に、 魚市場を辞めた。
東京都渋谷区 神宮前 3-41-3 1 階
matsumoto
長野県松本市 大手 2-4-26
9
ミナペルホネンは紳士、婦人や子供の服から展開し、食器、家具、文房具などの生活雑 貨も手がけている。2000 年に東京白金台に直営店をオープンした。理想的な空間に単な る売り場にしたくなく、お客様が店に留まれるような何か予感できる場所として、オリ ジナル商品をはじめ、海外の雑貨、絵、本やデザインも店に置く。アトリエと店が隣り、 現場で人々の声が聞けるのは面白いだ。店で物をとって、デザイナーとお客様の関係が 自然だ。そして、2003 年にブランド名を「ミナ ペルホネン」とした。 2007 年京都に、昭和の初めに建てられた「寿ビルデイング」の中、2 店舗目となる 1 階の「minä perhonen」から、2009 年に 3 店舗目の 3 階に直営店として、ミナペルホネ ンの過去の服をあつかう「minä perhonen arkistot」をオープンした。Arkistot(アルキ ストット)とは、フィンランド語で「アーカイブ」を意味する。これまでコレクション の中から、その時の空気に合わせて書庫みたいな空間に過去が展開される。 それから、2013 年に同じフロアのニュートラルカラー服を中心に「minä perhonen galleria」という店ができた。Galleria(ギャラリー)もフィンランド語だ。洋服を絵画 や作品を見れるスペースになれ優雅の画廊だ。黒、ブラウン、グレーや白など、流行に 左右されずに活躍する色を使って、素材の質感を感じる大人っぽい服が展示される。 2010 年ビルの 4 階に 4 店舗目として、服作り際に生じる余り布から新しい物を作るた めの「minä perhonen piece,」をオープンした。piece,(ピース ,)は、スタッフが制作 する工房になっていて、ミナペルホネンのかけらを集め、リメイクを進める店だ。「デ ザインの永続性」と「材料を有効に活用する」の 2 つの視点から、残り布を利用して服 は別の形に変わって、ボタン、バッグ、アクセサリーなどの小さな物を生み出す。
寿ビルデイング 251-2
3F minä perhonen galleria
京都府京都市下京区 河原町通り四条下ル市之町
ファッション
1F minä perhonen
3F minä perhonen arkistot
4F minä perhonen piece,
とリビングが一 緒 の 売 り 場 10
デザインの世界に着きこむ
北
欧の
ラ
一般的に北欧と呼ばれている国は、
フィンランド
イ フ ス タイル
スウェーデン
デンマーク
ノルウェー
アイスランド
の5ヶ国だと言われている。
●ムーミン Moomin:フィンランドの作家トーベ・ヤンソンの『ムーミン ・シリーズ』と呼ばれる一連の小説及び『ムーミン漫画』作品の総称だ。 ムーミントロール妖精たちはムーミン谷に住んでいる架空の物語だ。 ●アンデルセン:ハンス・クリスチャン・アンデルセン(Hans Christian Andersen)デンマークの代表的な童話作家、詩人だ。代表作品はマッチ 売りの少女、エンドウ豆の上に寝たお姫様、人魚姫と裸の王様などだ。 ●ラクリッツ lakrits:リコリス菓子は甘草の根からエキスされた。漢方薬 の香りは強い、独特な風味を持つ。
森や木の文化だけでは なく、実は北欧と日本は 深い関連して色々な共通 点がある。例えば、森林 が多く木造建築が立ち並 んでいること、物作りの 関心が高く大事に使うこ と、人々は勤勉でシャイ な性格だなどがある。日 本人の感性や精神にも通 じるものがある。ムーミ ンやアンデルセンなどの 物語があり、日本にも多 くのファンがいる。 北欧デザインの面に は、 無 駄 な 装 飾 を せ ず に、機能とデザインのバ ランスに優れて使いやす い。自然環境のために、 配慮した材料の使用や技 術が高度なレベルで維持 されている。自然と共に 明るく素直に生きるとい う精神が息づいている。 家具や雑貨のインテリア が爽やかな印象があり、 非常に良く合うことでも 知られている。
11
Finland-Swed
眺め という ているだ け れ て ことは皆 では幸せ い 川 な のよう る。「hü 明のデザ 気分にな インに t れる ッ パ に家の森 te( 小 屋 も 感 ) で を じ ス)」 親 し ま れ 描かれた 」 は モ ザ ら 。昔か イク てい 子 ラ は甘草の る ら 「 ヨ lic ク 根 ー キャン リ ッ ツ だ より抽出 orice( リ ロ 作りの 。 コリ ャンド ドル)」 「snow 黒 いお菓 cand ルのよ 月光が うに暖 森を照 le( ス ノ ー かい光 らすと を放つ 木がキ 。 hü
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millefiori
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12
way -Iceland
en-
Denmark-Nor
1986 年
●ロヴァニエミ ( Rovaniemi ) フィンランド北部の都市。 ●ヘルシンキ( Helsinki ) フィンランドの首都で同国最大の都市。
魅力あふれる フィンランド
「古い も ること のは新しく生 もない まれ変 。 わ だ。」 – フィン そして常に新 りはしない が しい形 ラン建 態に修 、完全に消え 築家ア 復する ルヴァ ことが 去 ・アア ルト( 可能 Alvar A alto)
祖父母が東京でヨーロッパの輸入家具を営んでいた。19 歳にヨ ーロッパのデザインに興味を持った皆川明は真冬にフィンランドの 地を踏んだ。フィンランド国民は自然と深く結びついている。緑の 森、光る湖、オーロラ、真夜中の太陽に囲まれている。皆川明はマ イナス30度くらいになる北極圏にも愛着している。 フィンランドはデザインの国だ。デザインはただ美しい物ではな く、本質を生活の中に入れて体験してみるができる。皆川明はロヴ ァニエミに滞在中時々図書館に行ったり、ヘルシンキで美術館めぐ りをしたりした。フィンランド人は道に迷っている旅行者たちをよ く手伝ってくれる。フィンランド人が無口だとよく言われて、実際 には心が温かく、とても誠実だ。そして、男女同権思想があって社 会階級がない。 13
日本から地理的に一番近いヨーロッパの国は フィンランドだ。スカンジナビアの中でもフィ ンランド人の印象は、日本人との静かなメンタ リティーに近いだ。『かもめ食堂』という映画 はフィンランドの首都ヘルシンキを舞台に、美 しい景色、美味しい料理や個性的な人々が登場 する。日本人の女性が開店させた「かもめ食堂」 というレストランに、食べ物を通して交流を深 めていく様子を描く。幸せを感じられる雰囲気 やゆっくりと流れる時間はこの映画の魅力だ。
●スカンディナヴィア( Scandinavia ) ヨーロッパ北部のスカンディナヴィア半島周辺の地域だ。歴史 的な理由により次の三国を指し、スウェーデン、ノルウェーと デンマークだけと、ドイツ語圏ではフィンランドを含み、英語 圏ではそれに加えてアイスランドを含む。 ●かもめ食堂
http://www.nikkatsu.com/movie/official/kamome-movie/ ●マリメッコ( Marimekko ) 年創立されたフィンランドのファブリックブランドは、大 1951 胆で鮮やかな強い色を使い、明るい気分をくれて、機能的なデ ザインして、自由で様々な世界観を持っている。 ●フィンランド政府観光局公式
http://www.visitfinland.com/ja/ 14
そして、北欧デザインの美しさや平等さは皆 川明を影響しているかもしれない。 現代的な北欧デザインを代表しているイッタ ラ(Iittala)が製造する製品の中で、建築家アル ヴァ・アアルト(Alvar Aalto)が 1936 年デザイ ンしたガラス器のフラワーベース(アアルトの 花瓶)が有名だ。 清潔で品質の高さで知られるフィンランドの 陶器ブランドアラビア(Arabia)は、伝統を継 承しつつ、高い創造性を求める。カイ・フラン ク (Kaj Franck) は実用的なガラス器のデザイナー として、農民の古い文化や工芸品を理想の手本 とした機能を追求する。 個性的なマリメッコのインテリア用品は特別 形式にこだわらなく、代表する図柄ウニッコ (UNIKKO)けしの花が簡約風を感じられてい る。
パリに設立された「エコール・デ・ボザール(School of Fine Arts)」と いう美術学校が見に行きたいから、皆川明の始めての海外旅行はフランス に訪れた。パリは歴史が深い芸術のフランスの首都で、工芸品や服飾品の ビジネスの集積地だ。2004 年にミナペルホネンはパリコレクションに参 加した。コレクションは多くのデザイナーが独創性を重視した新作発表会 の形を開催するファションショウだ。世界中のメディア、バイヤーやアパ レル業界関係者が訪れて、観客席の前列に並び、モデルには服を着せ展示 して出演する。
リ
パリコレのプレゼンテーションには長い舞台のランウェイのショウ形式 ではなく、舞台に時間や空間のうちに服を見せたいとした。「一番の希望 はできるだけたくさんの人に、とにかく見てもらいたい。」生活と繋がり、 着ている服の感触を感動できるの考えに海外の人にも共感してくれる事は 大切だ。
Pari
07/08 年秋冬のショウは「ある小さな村の小さなお祭り」というテーマ に、洋服 15 体 10 分で見せた。即興的に口笛で音楽を残った事にも、皆川 明にとってはリアルな体験をした。女性達が頭巾を着て、村の伝統な靴を 履いて、親から受け継がれた古い物を持ち、刺繍がある手作りのお祭り衣 装を着て来た。咲く木の図の床で、人々は童話の中に飛び込むのように、 個人風格が着飾り服を着て集まって祝う。昔からの生活を守る小さな村の お祭りの一日だ。
s
2007–2008 → Autumn / Winter Collection Paris 15
花の都 2008 年春夏シーズンには「natural & industrial(ナチュラルとインダス トリアル)」で、自然な本来の姿と生産する産業の繋がりを思い、対極に あるかのような対立ではなく、電流を流れるために作ったコレクション。 工業製品はすべて同じ服がちだけと、パーソナルな服にする可能性を目指 した。彼女はハサミで真っ紺のドレス上に、表面の布をサークルを切って 隠される蝶が出だという静かな瞬間にショーを開いた。会場でライブのピ アノ演奏しながら、モデルたちはゆっくりステージで歩いた。膝までのレ ギンスや蝶がついた靴の組み合わせは美しいだ。ミニバック、エッグバッ クやトリバックなどは、ミナの特色バックも現れた。そして、少数の男性 服装も展示した。
2008 → Spring / Summer Collection Paris 16
パ
物から観察 皆 川 明 は 特 に 車 の こ と が 好 き だ。 車 の エ ン ジ ン 性 能、 外 側 の デ ザ イ ン と 内 側 の 空 間 がバランスで作り視点から洋服と同じこと だ。 隠 し た 機 能 は 見 ら れ な く て も 素 敵 な 完 成 度 が で き る。 長 い 時 間 に 人 と 生 活 し て 続 け る 物 を 作 り た い。 表 と 裏、 互 い の 存 在 を 証 明 す る べ き、 矛 盾 し て い る こ と は 人 生 に も あ る 価 値 が 生 き て い く。 服 の 魅 力 は、 人 はずっしりと重そうな服を手に触られて軽 や か な 感 覚 に 感 動 さ れ た。 外 か ら 見 え な い と こ ろ で、 着 て い る 人 だ け が 知 っ て い る か ら、その服に愛着を持っていた。
長い目で見ると 皆 川 明 は 中 学 校 に 入 っ た 時、 背 が 高 く な い か ら 選 手 の レ ベ ル で も 足 り な か っ た。 陸 上部の顧問の先生は指導の範囲外にも厳し く て 教 え て、 弱 い 人 た ち が 続 け る よ う に、 具 体 の 計 画 を 立 て く れ た。「 や る 気 が あ る な ら、 長 期 戦 で 強 く な る よ う な ト レ ー ニ ン グ プ ラ ン を 組 ん で や る ぞ。」 と い う 観 点 も 影 響 さ れ た。 二 年 生 に な っ た 時、 早 い 走 り の 後 輩 二 人 が 入 部 し た。 体 の 限 界 や 能 の 差 別 を 実 感 さ せ ら れ て、 自 分 は 勝 て な い け れ ど、「 も っ と 出 来 る と こ ろ ま で や っ て み よ う 」、 毎 日 練 習 す れ ば 距 離 が 縮 ま る か も し れ な い と 思 っ た。 駅 伝 競 走 の 方 式 も ブ ラ ン ト の チ ー ム ワ ー ク で は 必 要 だ。 皆 様 は 同 じ 目 標 を 見 て、 お 互 い 理 解 に 努 め て、 精 神 が リ ラ ッ ク ス で き 進 ん で い く。 デ ザ イ ナ ー、 パタンナー、マーカー、生産、管理、企画、 営業や販売など、それぞれの仕事があるが、 一緒に協力して服の完成美を目指す。
一生のもの
家 具 や ク ッ シ ョ ン な ど、 イ ン テ リ ア に 適 した新素材ファブリック dop が開発した。 ( ド ッ プ ) は イ タ リ ア 語 の「 doppio 」 dop ダ ブ ル に 由 来 し て い た。 表 裏 が 異 な る 配 色 で 表 の 糸 が 擦 り 減 る と、 裏 の 色 が 現 れ る と いう特性を持っている。生地の宿命を変え、 新 し い 価 値 を 与 え る。 年 月 を 経 る 劣 化 す る 家具に張られた布は別の色が登場する。「ド ッ プ 」 と い う 名 の 通 り、 つ 2 の色が組み合 わせて、使う人が使い込むに愛着が湧く。
一 方 で、 フ ァ ッ シ ョ ン は 春 夏 と 秋 冬 と い う シ ー ズ ン に 合 わ せ て、 そ の 時 期 に 生 産 が 集中して工場も機械も職人も忙しくなって き た。 作 る 人 も 守 る た め、 閑 散 期 に イ ン テ リアファブリックという季節性のない物作 り が で き れ ば、 工 場 の 生 産 性 を 上 げ、 安 定 し た ビ ジ ネ ス を 生 み 出 す こ と が で き た。 一 気 に 大 量 生 産 す る の で は な く、 同 じ 布 を 長 期 間 に 渡 っ て 作 り 続 け る の で、 総 量 が 多 く と な る と い う こ と が 大 切 だ。 長 い 間 工 場 と 付 き 合 い を 続 け、 お 互 い に 成 長 し 合 う こ と ができる。
物 伝いたい が
17
東京都八王子市は古くから織物が盛んな地域だ。大原織物は細やかな織 りの可能性を追求して来た。織り機は高級な生地ができ、縦糸と横糸の シンプルな布を組織され、「soda water(ソーダウォーター)」や「multistripe (マルチストライプ)」の生地も生まれた。
①
②
2008 年から京都市で西田染工に染めによるプリントを依頼する。特殊 な染めの技術で手間や時間をかかって、染料も惜しみなく、物作りの 技術や強く意識を持っている。「flower, bird, me(花、鳥、私)」は白色抜 染や着色抜染の加工プリントだ。
百年に行こう 「 フ ァ ッ シ ョ ン は、 自 分 の 人 生 に お け る 時 間 の 中 で、 自 分 を 心 地 良 く 過 ご さ せ る も の。」 自 然 に 歩 調 に 合 わ せ て 感 情 を 込 め て 生 命 を 感 じ る。 服 を 作 る 動 機 は い つ も 日 常 に 起 こ っ て い る こ と か ら 生 ま れ る。「 長 距 離ランナーが走り続けるようにずっと終わ ら な い 物 が い い な。」 と い う 夢 が 持 っ て、 大 量 生 産 し な く、 小 さ い 規 模 で 一 歩 を 歩 い 続 い た ら、 時 間 の 流 れ は 財 産 に な れ る。 流 行 を 追 わ ず、「 百 年 後 に 存 在 す る た め に 」 長 く 価 値 が 持 っ た 物 を 作 り た い と 言 っ た。 これは百年に経ってもミナペルホネンは永 遠に続く愛の証だ。
職人さんとの付き合い
18
日 本 で 繊 維 産 業 の 空 洞 化 は 厳 し い が、 生 地工場は大きくないで高度な技術を持って いる。糸選び、配色、図柄、加工方法から、 それぞれのステップが重要だ。 ミ ナ の 生 地 は 精 一 杯 に 力 を 尽 く す 織 り、 刺繍やプリントといった手法を描いた絵を 様 々 な テ キ ス タ イ ル で 表 現 す る。 日 本 の 国 内 産 地 が い ろ い ろ 分 か れ て い て、 布 が 何 ヵ 月間に旅行をして最終的にミナに着いて来 た。 機 能 だ け で は な く、 作 り 手 の 思 い や 感 情 も 入 っ て 旅 し た 生 地 た ち だ。 フ ァ ッ シ ョ ン 産 業 は 一 着 の 服 が 全 員 で 作 っ て、 生 地 や ボタン工場にも対等的に仕事だ。
機械の時間を借りて手刺繍のように、ミナの刺繍柄は主に神奈川レー ス工場と共同作業で作られている。刺繍針を運べ、糸を刺す量や方向 などを表現していく。最も複雑な「forest parade(ラフォーレパレード)」 は刺し数の多い図案で、刺繍の疎密が微妙な色の濃淡が描く、服の中に生き 生きと来た。
③
③染め ②刺し ①織り
服
物 の 語
絵を描く事が好きだ。コンピューターを使えないので、全部手描きで図案を描く。絵 には力がある。皆川明の絵は純真な子供らしいだとよく言われている。心理学的には彼 の絵はいつも平和や安定を反映する。 服にも力がある。良い所と悪い所で分けではなく、自分の風格が大切だと思って芸術 大学が入らなかった。お客様は同じ身体の人はいないから、オリジナルで生地から洋服 を作る事は最初から決めていた。布を作るからという意識をしたが、ずっと遠い昔の記 憶の中で、母が着ていた昭和のワンピース、飴の色やお菓子の缶の絵柄など、子供の頃 見ていた物を思い出した。
「yuki-no-hi( 雪 の 日 )」 という柄は、雪が降っている 冬の中で、東京のアトリエか ら自宅へ帰り道に、電柱が立 って電線が空を分割している という景色を見た時の風景だ った。 想像力が洋服にある。ミナペルホネンのデザインは花、蝶と鳥 が少なく、もっと多いのは動物だ。ほとんど現実と空想を乗せた い、「こんな動物がいたらいいかな」という感じで考え、目に見 えない物の様子を描かれて生まれた図案だ。洋服はまるで絵本の ように、着ている人が座るたびに、動物が地上を歩き出す。「ま ず決めちゃう。アイディアはそれから意外と浮かぶ。」山に行こ うと思えば山に行ける。直感は最高の答え、架空の動物が洋服の 中を旅している。冬の森の中に、動物たちは雪に馴染む体の色を 失って、白い毛を変えた保護色を身につける。高揚感と好奇心を 持って自由に散歩して、未知の世界に足を踏み入れる。
★豆知識: なぜ動物は主に頭を左向きにして、尻尾を右に描くか。 特に右利きの人は左から右に向かって進む。脳解剖学 の児玉教授によると、「人間は右脳に情動の中枢があ り、これは左顔に良い表情が出る」と言われているそ うだ。皆川明は右利きだよ。 19
細 節の 胞から 細
言葉が先にあるとデザインのイメージは作って来た場合 が重要だ。テキスタイルの細部もメッセージを隠れている。 例えば、2001 年に発表した「soda water(ソーダウォータ ー)」は “ 人の目の想像力 ” というテーマに、 ソーダ水の 中で泡がはじけて行くみたい事だ。独立した丸(ドット) を一つも描かなくて、すべての丸は重ねている。視覚的に 丸の集合体だと感じる。最初の裏コンセプトは「not dot」 で、“ 水玉じゃないけれどドットだ ” という柄の美しさやバ ランスを兼ねて備える。織り方が丸の一つ一つの織りによ る斜紋は右下がりと左下がりを変えて、光を受けた時にド ットの光沢が現れる。そして、色は温度を伝わった直観的 だ。青には海のような大空間を感じられて、目は無意識の うちに自然な感覚がある。ミナの生地はこいうふうに作ら れている。
choucho(蝶々)」は 2001 年をはじめに、この以後 はたくさん作る。幸せそうにふわりと飛び回るような模 様で、少しずつ距離がある自由な空気感を感じられてい る。蝶は復活の意味を持ち、羽の形は数学記号「無限∞」 のように、出発地点への到着だ。過去から未来へ大切な ことは誰かと繋がっているという事だ。
人生は繰り返し変化する。反復して続けることに挑戦 する。ミナのスタンダー柄の一つになった「tambourine (タンバリン)」は小さなドットが集まって輪をつくる。 円を構成するドットの間隔が不均一で円は正円ではな く、それぞれドットの刺繍も形にはちょっと違いがある。 不一致が同じようにしているが、その小さい微妙感も表 現されてる。非対称のは私たち人間にとって自然なこと だろうか。
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元気
good luck letter of flower fujisans
笑顔 繋がろう!
smile
「good luck」 伝 説 に よ れ ば、 四 つ 葉 の 花 言 葉 は「Be mine」だ。それぞれ希望、信仰、愛情や幸運を象徴している とされる。普通に見かける三つ葉のクローバーと偶然に見つ ける四つ葉は交互に寄り添う。「letter of flower」は万年筆で 描かれた様々な花たちが咲く。インクの持つ独特の濃淡が柄 に軽やかな印象をくれた。「fujisans」新しい視点から富士山 が山脈としての存在だ。山と山の境界は斜線を変えることに より表現した。見慣れた物の中に新しい要素が隠れている。 「smile(スマイル)」の絵が最初に描いた第一代だった。ど んな事でも笑顔からはじめることが大切だ。2012 年発表した シンプルな笑顔がある Smile の「ほぼ日手帳」は、震被災地 の方に手帳をお送るというプロジェクトによって提案した。 収益の一部は「あしなが育英会」を通して東日本大震災で被 害した子供たちのために寄付されることになった。鮮やかな 黄色が太陽のような人々に希望を与える。
魚経済学
天然なものしか買えなく、仕入れの目で判断することが重 要だ。魚の肉質と同じ、服の品質はよい材料から作られる。 そして値段と価値の違いを知ると、物の価値は高い安いもの わけではない。寿司屋として少し塩や酢の調味が必要だ。こ れは魚市場で働いたとっても勉強になったことだった。 魚の柄は面白いで、「pacific(パシフィック)」は網のような 波にゆらゆらと身をゆだねている魚たちだ。「mermaid(人 魚)」表情を変えながら描いたが、遠くから見ると波のよう にも映る。「coral(コーラル)」珊瑚は深海に分裂や出芽を 繰り返して生息し、樹枝状の群体だ。それから、貝殻は幾何 学の形など変異に富み、特にアサリは同じ模様の個体はいな い。
Pacific mermaid coral 21
Brick ringo lulu
魅力的な学問として宇宙の万物は数学が発見できる。黄金 比とは近似値は 1 対 1.618 ということだ。「brick(ブリック)」 煉瓦のような長方形は縦と横の長さの比が黄金比だ。黄金比 やフィボナッチ数列が自然界に多く存在して、雪の結晶、巻 き貝の螺旋、「ringo(林檎)」植物の枝葉と「lulu(ルル)」 花びらの数の中にもある。「honeycomb(ハニカム)」の正 六角形の集合体が並んだ蜂の巣は典型だ。「jelly(ゼリー)」 は数独ゲームの応用で九色選んだ四角い図柄だ。「実生活の 役に立たないからこそ、数学の秩序は美しいのだ」これは《博 士の愛した数式》という映画のいい言葉だ。geometric から 「geo(ジオ)」と名づけられ、幾何学的な線で結晶体を描か れた。「frost garden(フロストガーデン)」氷の結晶のよう に霜が下りた花を刺繍で描いたテキスタイルだ。
frost ga
rden
geo
roof jelly honeycomb 22
不思議な
素敵な数学
力
tsä
生 命 の 樹
皆川明の想像はどのような表現しているか。葉がない木は孤 独 感 を 感 じ ら れ る。「 fogland 」曇り空や霧の中に辛く悲しい 思いをしている。「 merci 」はフランス語のありがとうを意味す る。咲いた花や実があり、理想を持っていて自信がある。葉が茂 った図は逆境を解決し目標に到達した。「 ringo 」はエデンの園の 知恵の樹ようなリンゴが収穫できる。
frutta
ringo
「木の文化」と「巨木信仰」は古来から日 本では森や古い木を「神」として崇めてき た。 柿の さ 「 るかに合戦 や 」 竹の か 「ぐや姫 」や 桃「太郎 な」ど、樹や実にまつわる民話が多いだ。 日本人と木の関わりは相当に深いことが想像できる。 仏教の開祖「釈迦(ゴータマ・ブッダ) が 」 悟りを開いたの が 菩提樹の根元だった。木が生命力、生産力の象徴となってきたこ とは人の成長と同じだ。「樹木は内なる物を外に出す法則を有し、内面 と外面、深層と表層の混合である。」とはドイツの心理学者コッホが言 った。創案した バ 「 ウム テ ・ スト 樹 」木画法の判断の仕方は、樹=心、幹 = エ ネ ル ギ ー・ 生 命 力、 枝 = 発 展、 葉=感情 活 ・ 力、 根 = 感 覚 知 ・ 性、 実=願望 目 ・ 標などを通して被験者 の心理状態を読み取ることができ る。
merci
me
snow c
andle
fogland
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皆川明は海 内 外の本を買い集め てきた。影響を受けた本たちと 出会いたり、写真家、画家、作 家、 詩 人 の 思 い が 見 え た り し た。どのような書物に親しんで きたのか。 好きな詩集『谷川俊太郎詩集』 は様々な文体で書き分けられ たリズム感あふれる言葉の宇宙を俯 瞰 す る。 少 し ず つ 読 む と 水 を 飲 む よ うにずっと心に入ってくる。 2015 年 出版した絵本『はいくないきもの 谷( 川 俊 太 郎 さ ん の「 あ か ち ゃ ん か ら 絵 本」 』 ) は皆川明の絵と谷川俊太郎の 言 葉 で、 見 た 事 も な い よ う な 不 思 議 な 生 き 物 た ち と 共 に、 子 供 や 大 人 も 楽しむ絵本だ。
書
道
アーティスト ピ エ ロ・ マ ン ゾ ー ニ( Piero Manzoni, ) は、 20 世紀のイタ 1933-1963 リアの美術家、画家、彫刻家だ。 最 も 重 要 な 作 品 は、 自 身 の 排 泄 物 が 金 属 製 の 缶 詰 に 封 印 し『 芸 術家の糞』だ。 ヨ ゼ フ・ ス デ ッ ク( Josef Sudek, ) は、 戦 間 期 を 主 と し 1896-1976 て活躍し、「光と影の作家」や「プ ラハの詩人」と呼ばれたチェコプ ラハ出身の写真家だ。 映画 『 ミ ツ バ チ の さ さ や き 』( The Spirit Of The Beehive / El Espiritu De La ) は、 1973 年のスペイン映 Colmena 画だ。静寂な自然の視覚映像から、神 秘的な情感を生み出して、自分が子供 だった頃の感覚を想起させた。 『 紅 い コ ー リ ャ ン 』( 紅 高 粱 / Red )は、 1987 年の中国映画だ。 Sorghum 「紅(赤)」を基調とした鮮烈な色彩 を強調した映像が特徴だ。 クラシック音楽 グレン・ハーバート・グールド( Glenn ) は、 カ ナ Herbert Gould, 1932- 1982 ダのピアニスト、作曲家だ。
皆川明スケッチ やデザ イン画から見ると、日本 の宗教の 思想も描いた。日本の禅は物事の本 質を捉える考え方や静謐な美 意識が生活の中で取り入れら れ、 日 本 の 文 化 性 に も 深 い 繫 が り を 持 ち、 精 神 性 豊 か な ラ イフスタイルを求める形とな っ た。 元 来 の 禅( ぜ ん ) は イ ンドから中国へ伝わった大乗仏 教の一派だ。『弘法大師空海全 集』〈全 巻 8 〉は仏教ばかりで はなく、世界中に様々な倫理、 哲 学、、 精 神 が 相 互 の 関 係 持 っ て き て 真 言 論 書 だ。 皆 川 明 は 弘 法大師の本が日常よく読むことも影 響された。
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読
皆川明好きな__
デザイ
ン画
デザイ
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イン画
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デザイ
ン画
ミナ図鑑
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シーズンテーマ
Autu m Sprin n / Winte g/S r umm Collectio er Co n llecti on
1997-98 a / w→「子供の絵本」「ジェリービーンズ踊ってる」 1998-99 a / w→「Lapland」 1999 s / s→「シャボン玉」 2000 s / s→「ミックス」 2001-02 a / w→「変化する布」 2004 s / s→「12° C の夏」 2004-05 a / w→「冬の深い森にあったこと」 2005 s / s→「海の匂い、土の匂い」 2005-06 a / w→「沈黙と情熱の花の咲く」 2006 s / s→「木陰にある色」 2006-07 a / w→「黒いドレスを着た白鳥」 2007 s / s→「見えない未来」 2007-08 a / w→「ある小さな村のお祭りの一日」 2008 s / s→「ナチュラル&インダストリアル」 2008-09 a / w→「レリーフ」 2009 s / s→「青空に満天の星」 2009-10 a / w→「深く輝く森の」 2010 s / s→「夜明け前に」 2010–11 →a / w「親しき晩餐」 2011 s / s→「いつか見た夢」 2011–12 →a / w「わたしという あなた」 2012 →「森と風の小屋へ」 2012–13 →a / w「絵の服」 2013 →s / s「特別な日常へ」 2013–14 →a / w「発光」 2014 →s / s「海と砂漠」 2014–15 →a / w「結晶」 2015 →s / s「出会ったような、前から持っていたような服」
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皆
流
皆川明は東京都に生まれる。
川 1967 1968 神奈川県立港北高等学校卒業。
「ミニバック」誕生。
大西和子のメーカー「 ・ P ・J 」 C勤務を経た。 ブランド「ミナ( minä )」を設立。アトリエは東京・八王子。
1989 文化服装学院 服飾専門課程 部 II 服装科(夜間)卒業。 1995 1996
1997 魚市場でのアルバイトを辞め。「エッグバック」誕生。
日本に加えパリ・コレクションでも発表を初める。
ブランド名を「ミナ ペルホネン( minä perhonen )」と改める。 書籍『皆川明の旅のかけら』(皆川明 著 文 / 化出版局)刊
2000 アトリエは白金台を移し、東京・白金台に直営店をオープン。 「トリバック」誕生。 2003 2004
2005 書籍『ミナ ペルホネンのプリント』 ― print) (minä perhonen (ミナペルホネン 著 文化出版局)刊 / 書籍『ミナ ペルホネンの織り』 (minä perhonen ― textile) (ミナペルホネン 著 文 / 化出版局)刊 書籍『ミナ ペルホネンの刺繍』 (minä perhonen ― embroidery) (ミナペルホネン 著 文 / 化出版局)刊 2006
「第 回毎日ファッション大賞」(毎日新聞社主催)大賞受賞。 24 デンマークのテキスタイルメーカー「クヴァドラ( kvadrat )」よりデザ インの生地発表。
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2007 2008
京都に 店 2 舗目の直営店をオープン。 シーズンブック『紋黄蝶』の作製を始める。
秋冬コレクシ 2010
多摩美術大学美術学部客員教授。 ホームランドリーで洗濯できるライン「ミナペルホネンランドリー( minä )」スタート。 perhonen Laundry
2009 京都に 店 3 舗目の直営店をオープン。 青森県立美術館のユニフォームデザインを手がける。 英 国 の テ キ ス タ イ ル メ ー カ ー「 リ バ テ ィ (LIBERTY) 」 ョンにてデザインを発表。 2010
京都に 店 4 舗目の直営店をオープン、続けて東京にも「アルキストット」 「ピース,」をオープン。
書籍『ミナペルホネンの時のかさなり』(皆川明 著 文 / 化出版局)刊 書籍『今日のまかない (CASA BOOKS) 』(皆川明 著 マ / ガジンハウス) 刊
書籍『レター 』(ミナペルホネン 著 ビー・エヌ・エヌ新社)刊 01. / 書籍『ミナを着て旅に出よう』(皆川明 著 文 / 藝春秋)刊
2011 東京スカイツリーのユニフォームデザインを手がける。 書籍『ミナ ペルホネン 』?(ミナペルホネン 著 ビ / ー・エヌ・エヌ新社) 刊 2013
2014 2015
川
流
書籍『はいくないきもの 谷川俊太郎さんの「あかちゃんから絵本」 』 ( ) (谷川俊太郎 著 皆 / 川明 イラスト ク / レヨンハウス)刊 書 籍『 ミ ナ ペ ル ホ ネ ン の テ キ ス タ イ ル minä perhonen textile 1995』(ミナペルホネン 著 文 2005 / 化出版局)刊
皆
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参考文献
Ⅰ . 単行本、文庫類 1. 林怡芬著(2008)『十二味生活設計』大塊文化 2. 皆川明著(2011)『minä perhonen ?(ミナ ペルホネン?)[通常版]』ビー・エヌ・エヌ新社 3. 皆川明著 黃碧君譯(2013)『穿著 mina 去旅行』布克文化 4. 皆川明著(2014)『ミナを着て旅に出よう』文藝春秋 5. 皆川明著(2014)『ミナ ペルホネンの時のかさなり』文化出版局 6. 菊池亜希子著(2014)『菊池亜希子のおじゃまします 仕事場探訪 20 人』集英社 7. 皆川明著(2014)『ミナ・ペルホネン紋黄蝶 2014–2015 Autumn / Winter Collection』ミナ ペルホネン
Ⅱ . 新聞、インターネット類 1. 皆川明「minä perhonen」 http://www.mina-perhonen.jp/en/(2014 年 10 月 6 日 閲覧) 2.ELLE「ミナペルホネン長江青の日記」http://blogs.elle.co.jp/mina/category/%e3%83%9f%e3%83%8a-%e3%83%9a%e3%83%ab%e3%83%9 b%e3%83%8d%e3%83%b3/(2015 年 1 月 20 日 閲覧) 3. 神戸学校フェリシモ「皆川明さん(ファッションデザイナー)レポート」 http://www.kobegakkou-blog.com/blog/2003/01/post-42da.html(2015 年 2 月 23 日 閲覧) 4. 海外旅行特集トラベルコちゃん「北欧デザインに出逢う旅フィンランド - ヘルシンキ」 http://www.tour.ne.jp/w_special/nordicdesign/(2015 年 3 月 4 日 閲覧) 5. ELLE SHOP「mina perhonen( ミナペルホネン ) のファッションアイテム」 http://elleshop.jp/web/brand/mina-perhonen/(2015 年 3 月 8 日 閲覧) 6. pieni huone「mina perhonen ミナペルホネン –clothes」 http://www.pienihuone.com/minaperhonen/clothes.html(2015 年 3 月 10 日 閲覧) 7. T.T. GARRET「mina perhonen (ALL) 」 http://www.tt-garret.com/fs/ttgarret/c/minaperhonen-all(2015 年 3 月 20 日 閲覧) 8. キナリノ「ミナペルホネン (mina perhonen) まとめ」 https://kinarino.jp/brand72-%E3%83%9F%E3%83%8A%E3%83%9A%E3%83%AB%E3%83%9B%E3%83%8D%E3%83%B3(2015 年 4 月 1 日 閲覧) 9. Fashionsnap.com「ミナペルホネンについて - About minä perhonen」 http://www.fashionsnap.com/dictionary/mina-perhonen/(2015 年 4 月 20 日 閲覧) 10. 日経ビジネスオンライン「新しさは、ファッションの売りに、なりません」 http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20150119/276393/(2015 年 5 月 4 日 閲覧) 11. 日経ビジネスオンライン「布までデザインするから、長続きする」 http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20150121/276546/(2015 年 5 月 4 日 閲覧) 12. 日経ビジネスオンライン「ファッションとブランドに想像力を練り込む」 http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20150202/277038/(2015 年 5 月 4 日 閲覧) 13. 日経ビジネスオンライン「デザイナーは、作り手と使い手を幸せにする仕事です」 http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20150202/277040/(2015 年 5 月 4 日 閲覧) 14. 装苑 ONLINE FASHION「装苑 9 月号連動:ミナペルホネン 東欧からのインスピレーション vol.2 」 http://fashionjp.net/soen/fashion/feature/minaperhonen120731/(2015 年 5 月 6 日 閲覧) 15. fashionjp.net「minä perhonen piece, 望の東京店オープン」 http://fashionjp.net/shop-open/mina100922.html(2015 年 5 月 6 日 閲覧) 16. CALEND-OKINAWA「minä perhonen(ミナペルホネン)皆川明トークイベント@ Shoka 後編」 http://calend-okinawa.com/event/pickupevent/mina-talk-event2.html(2015 年 5 月 7 日 閲覧) 17. 本の話 WEB「[ 文庫化記念対談 ] 皆川明×平松洋子 トレンドを超越するテキスタイル・デザインの力」 http://hon.bunshun.jp/articles/-/2284(2015 年 5 月 10 日 閲覧) 18. CREA WEB「皆川明ワールドを堪能 京都の「ミナ ペルホネン」を訪ねて|伊藤まさこの京都てくてく大人の散歩」 http://crea.bunshun.jp/articles/-/3661(2015 年 5 月 10 日 閲覧) 19.pass-the-baton「皆川明×松浦弥太郎 Interview」 http://www.pass-the-baton.com/index.php?ses=ad9d18&t=interviewdetail&articleid=d4689357c16530f6aac669fc997b36b0(2015 年 5 月 10 日 閲覧) 20.jiku 連載 DESIGNEAST PRESS001「皆川明インタビュー ファッションにおけるデザインサスティナビリティの在り方」 http://www.axisjiku.com/jp/2010/04/07/%E9%80%A3%E8%BC%89%E3%80%80designeast-press%E3%80%80001-%E3%80%80%E3%80%8C%E7%9A% 86%E5%B7%9D-%E6%98%8E-%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%93%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%80%80%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%83/?s=%E7 %9A%86%E5%B7%9D+%E6%98%8E&limit=20(2015 年 5 月 10 日 閲覧) 21.miho「minä perhonen」 http://www.mihofamily.com/miho/member/brands.do?brandId=7(2015 年 5 月 10 日 閲覧) 22. フィンランド大使館「ブランド名にフィンランド語を使ったファッションブランド「ミナ ペルホネン」2015 年に創立 20 周年」 (2015 年 5 月 10 日 閲覧) http://www.finland.or.jp/public/default.aspx?contentid=319050&nodeid=41264&contentlan=23&culture=ja-JP(2015 年 5 月 10 日 閲覧) 23. fashionjp.net「minä perhonen の検索結果」 http://fashionjp.net/mtfjp/mt-search.cgi?search=min%C3%A4+perhonen+&IncludeBlogs=1%2C2%2C3%2C4%2C5%2C7%2C9%2C10%2C12%2C 14%2C15%2C16%2C17%2C18%2C19%2C20%2C22%2C23&x=43&y=17(2015 年 5 月 10 日 閲覧) 24.FASHION HEADLINE「ミナペルホネン 特集・ニュース」 http://www.fashion-headline.com/special/13/recent/%E3%83%9F%E3%83%8A%E3%83%9A%E3%83%AB%E3%83%9B%E3%83%8D%E3%83%B3(2015 年 5 月 10 日 閲覧)
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ミナ・皆に幸せ ―皆川 明の世界―
淡江大学日本語学科 卒業プロジェクト 雑誌作品 SPECIAL THANK 廖 兆陽 教授
DESIGN E-MAIL
張 珈瑋
changiriskazu@gmail.com
2015 年 5 月 27 日 @ Taiwan 33
糸 作詞作曲 中島みゆき なぜ めぐり逢うのかを 私たちは なにも知らない いつ めぐり逢うのかを 私たちは いつも知らない どこにいたの 生きてきたの 遠い空の下 ふたつの物語 縦の糸はあなた 横の糸は私 織りなす布は いつか誰かを 暖めうるかもしれない なぜ 生きてゆくのかを 迷った日の跡の ささくれ 夢追いかけ走って ころんだ日の跡の ささく こんな糸が なんになるの 心許なくて ふるえてた嵐の中 縦の糸はあなた 横の糸は私 織りなす布は いつか誰かの 傷をかばうかもしれない 縦の糸はあなた 横の糸は私 逢うべき糸に 出逢えることを 人は 仕合わせと呼びます
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