幾多の人のいえ
Structure
私達は膨大な存在と共に暮らしている。私達自身が把握しきれないほどの人やものや情報。そんな環境・関係性がそのまま空間として立ち上がったような住宅を提案する。
様々な平面規模と勾配屋根
敷地は東京のある住宅地。このありふれた住宅地にも、多様な存在が溢れている。この住宅は、複数の平面規模をもつ架構が群れるように組み合わされ、一定の比率の勾配をもつ屋
周辺のスケールにあわせた をもつ架構が、無数に組み 合わされる。
根が光を求めるようにかけられ、様々なレベルに床がわたされる。自由な断面・伸縮する外部空間・透明に錯綜する風景・不規則に差し込む光は、多様な住戸・広場・路地・テラス ・屋根裏・ピロティなどが混在した空間を生みだす。そうして無造作に組み合わされた多様な空間が、4 人家族・5 人家族・夫婦・単身者・友人同士・恋人同士・子供・老人、あらゆ る住まい方と人々を受け入れる器となる。 混在性・多様性・冗長性をそなえた空間が、膨大な存在を分け隔てることなく等価に共存させ、私達の生活に新しい広がりと彩りをもたらす。 14 8
単位:m
12
8 6
4
10
6 4
8 8
8
10
12
12
14
12
4
N
GL, -500, -1000 Plan 1/300
Section 1/300