Shiho Kitamura Portfolio
Shiho Kitamura 京都芸術大学プロダクトデザイン学科 s-kitamura0336@st.kyoto-art.ac.jp
NTTdocomo 5G challenge
特別賞
SONY U24 co-challenge 2021
ノミネート
Skill
Adobe
CAD
研究テーマ
Ai
Ps
Illustrator
Photoshop
Lr
Xd
Id
Xd
In design
Lightroom
F
S
360
Fusion360
Sketch up
Dn
Rendering Key Shot
Other
Solidworks
Dimention
カラーコーディネーター検定3級
draftsight
Ae After effect
ココロの動きかた
をデザインする
モノよりコトへ をデザインするのではなく、 モノのコト をデザインします。 人間の行動や仕草、感覚をプロダクトに落とし込むことで、人とモノを近づけるデザインを中心に制作をしています。 プロダクトデザイン、特に家電製品においてこれから 10 年先、20 年先には形としての価値観がなくなると考えています。 現在でもスマートフォンは平面化が進み、どれだけ薄くするか、軽いかがモノの評価の基準になります。 テレビもロール型のものが出たりそもそもプロジェクターが全てを賄ったり、また操作系のプロダクトは アプリとして UI に落とされます。モノの多くが平面化したその世の中で、人が モノ を買う、選ぶとき、価値観や基準が 今までは形状や性能がメインで選んでいたものが、 どれだけ人と触れ合うのか、コミニュケーションをとれるのか が メインに変化してゆくと考えています。 形がなくてもよくなったプロダクトがモノとして存在するとき、人間の行動や感情に寄せ、より人間に近づけてゆくことで 人とモノとの新しい関係が生み出され新たな価値観ができるのではないかと考え、研究しています。
感情をモノに取り入れるデザイン テレビが居眠りしてる...
人間と同じようにモノにも感情を持たせ、人とモノの新しい関わりを考えています。 人間が行動を起こす際の心理や、ふとした時に無意識に行う動作を分析し プロダクトの形状や操作方法に取り入れることで より人に近づけられると考えています。
人間の感覚のバグ(違和感)を視覚化し 無意識の感情を引き出す 生まれてから現在に至るまで、人は多くの記憶を蓄積します。 意識のあるもの(顕在意識)や意識のないもの(潜在意識)まで 膨大な感情や感性の記憶をストックしていると考えています。 そのような無意識のストックの一部分に触れ、気づかなかった 感情を引き出すデザインを考えます。
01
新感覚の体験を提供する、プロダクトと場の提案
DRA W I N G H O T E L 描 い て、つかう∼ 新 感 覚 の体験を提供するプロダクトと場の提案
ソフトウェア
部屋の中で、欲しいものを壁に描くと描いた絵が実際に機能する
窓で
テレビが欲しい…
外の景色を見たい
壁に欲しいテレビを描く
実際に番組が流れる
窓を描く
実際の時間帯の外の景色が映る
ホテル内のインテリアを、映像と音で表現 全ての機能を、右ページのプロジェクター内で行います
Light
1. 距離センサーでタッチペンの動きを感知
2. 描いたものの情報を処理
3. 映像内で実際のプロダクトのように動く
(デスクランプ→光を出す)
宿泊者の UX シナリオ ホテルにチェックインしてからの動き方の流れ
チェックイン フロントでタッチペンを受け取る ペンがルームキーに
部屋へ
ペンの使い方のチュートリアルを体験
描いて使う体験を楽しむ
外国人観光客にも感覚的に操作方法がわかるよう 導入として 描いたものを使う 体験をする 穴を描くと、 そこが滞在中の
F RONT
UI
穴に
ハードウェア
Projector 体 験と場を作るプロジェクター
描く
機能と技術
体験を作る形状
描く = ペンとキャンバスがある
壁の四隅に配置することで、部屋を丸く見せる形状を考察 壁のつなぎめをなくすことで、部屋全体がひとつのキャンバスに
一般的な部屋
四隅に配置することで
角がない空間に
360 度 キ ャ ン バ ス 空 間 を 作 る 形 状 で よ り 世 界 観 に 入 り 込 ま せ る 空間 を 作 る センサー スピーカー
投影レンズ
場所 なぜ ホテル事業 に落とし込んだのか
1
ホテルという場のあり方の変化 ホテル 今まで ↓ ふかふかのベットや綺麗な夜景、、、 が価値としてメイン
現在 ↓ 体験をメインとした宿泊施設や 宿泊 がメインの旅行などが流行
2
ホテル事業の現状
東京オリンピックなどによるホテル不足 民泊・空き家利用の増加
今回の提案 描いて使うというコンテンツ(キャンバス)を提供するプロダクト
寝る場所を買うという感覚から、 その空間を利用した新たな体験を買う へ
今まで
ホテル側が用意した、空間やコンテンツを買うという 受動的 な宿泊体験
四角い空間と、このデバイスさえあれば、 どこでもホテルを作ることができる
提案
描く という体験を使い 宿泊者に欲しいものを用意してもらうという
デバイス自体が、ホテルに
創造的 な宿泊体験
ホテル側のベネフィット インテリアの費用がかからず、月額制に ソフトウェアをアップデートしてゆくことで、リピートを喚起できる
宿泊体験として新規性を生み出し難いホテル事業への 新しい路線でのアプローチが可能に。
SWOT 分析
人間の行動の予測 世界観に没入できるアミューズメント施設の人気 写真 から 動画 への変化
Drawing hotel におけるプラス要素、マイナス要素を分析
プラス要素
マイナス要素
内部環境
活かすべき強み
克服すべき弱み
描いたものが動くという 非日常体験の提供 技術力
完全な体験型のホテル ↓ ただリラックスしたい人などには向かない
外部環境
回避すべき脅威
市場機会があるか 体験の提供プロジェクターを使用した 体験型イベントが現在注目↓ 実際に自分が描くという魅力に 市場機会があると言える
・複数プリセットを用意し、組み合わせて部屋を作る
アート空間の中で過ごす体験 アーティストの表現の場に ・塗り絵のようになぞって書く ・顧客の SNS 等から興味のあるコンテンツを 抽出し、映し出す
2018
自分自身で表現し、作り出したい という潜在欲求
写真・文字 元からあるものと 自分のコラボレーション
動画・体験型施設 自発的にアクションを起こす 自分で創りだす
絵を描かない 人へのサービス面
絵を描かない 人の楽しみ方
・アーティストコラボレーション
2013
自分自身がモノを生み出し、そこで時間を過ごすという体験を提供
02
クラウドファンディングでの商品開発
システム手帳の開発
夢を叶える女性に寄り添う手帳 今回、チームを作成しプロジェクトを立ち上げた際 夢を叶える、自立した女性 がたくさんいる世の中をつくる を目標としました。
プロで活躍する女性の知識・習慣・ノウハウを視覚化 全く分野の違う、プロとして活躍する女性が集まることで、様々な分野の知識が集結。 また、そのような方がどのように夢を叶えたか、どういった感覚で起きているのかを結集しました。
夢を叶えるには 人生のタイムスケジュールを組むことが必要 夢を叶えている人の多くは タイムスケジュールを組むことに長けているということがわかりました。 自分の時間を把握・分析し、より効率の取れた行動ができるようになると 自ずと今現在しなければならないことがわかり、夢を叶えやすくなります。
2
1
そこで、3 ヶ月ごとに自分自身を振り返り、自分の目標設定を再確認するページを作りました。
1 週間ごとに、メンバーからのワンポイントアドバイス
5 名の女性とチームを結成 ・女性経営者 ・メイクアップアーティスト ・パーソナルコーディネーター ・女性起業家 の中に、「デザイナー」として参加。 それぞれプロで活躍されている 5 名の女性でチームを組みました。
いろんな分野の様々なアドバイスを、1 習慣取り組むことで、自分自身を意識しながら 日々を過ごすことができます。
1
誕生日月のスペシャルページ お誕生日には、書き込み式のスペシャルページを使います。 Special mission と称し、 誕生日 1 ヶ月前から、自分が誕生日を迎えた時どのような自分になっていたいのかを書き込みます。 時系列に沿ってツリーのように書いてゆき、最後の日まで埋めてゆきます。 自分だけの特別な一日である 誕生日 を、特別扱いしてくれる手帳です。
2
03
3 年後期 自主制作
UI に落とし込めるプロダクトのモノとしての新しいあり方
空調リモコン
体温調節で操作する
数字ではなく
人間の自然な動作をモノに取り込む
室内温度
暖かく 着込む
(28℃強)
前を締める
前を開ける
服を脱ぐ 涼しく (24℃弱)
リ モ コ ンに服を着せるように操作する 寒く感じる時は着込むように前を閉じると、エアコンの温度が上がり室内が暖かく。 もう少し涼しくしたいと感じたら、自分自身が服を脱いでゆくように ゆっくりと開くことでじんわり涼しくなってゆきます。
ア イ デ ア ス マ ー トホーム時代の操作系プロダクト
形状の展開 最小限の要素で、 服を着せる という動作 を表現の形状を考えました。
UI でできる数値での温度調節ではなく
体温の感覚
電源スイッチ
初期アイデア
から調節するリモコン
人間のような形をした、角のない形状
センサ (シリコンゴムカバー) 覆っている部分を感知し 温度状態を把握
北風と太陽 に見られる、
人間の自然な動作 から操作方法を考える スマートホームや音声アシスタントにより
本体 赤外線受光部 エアコンへ温度情報を飛ばす
着せる 表現には、 着るものに見える部分が必要
リモコンは UI へ
空調と人を数字以外で近づけるプロダクト
自然な折り目をつけ、 襟 を表現できる形に
04
3 年後期 不器用な人に向けた横着プロダクトの提案
授業内容 「商品ブランドの構想」 デザイン学生が(実習室に)欲しい新発想雑貨 商品コンセプトを作成し、発売ブランドを設定。 パッケージやリーフレット等周辺物のデザインまでを行いました。
作業に関するアクションを減らすことで、
代用・ショートカットで作業を単純化し Start から Finish までのアクションを減らす
表現の幅を広げるツールブランド ターゲットユーザー 不器用なデザイン学生
?
START
なぜずれる?綺麗に完成しない?
Action
Action
GOAL
準備・罫書き・寸法合わせなど ひとつの作業に対するアクションが多すぎるため
提案するプロダクト 最低限の要素を使って、より多くの工程をカバーする ステーショナリーシリーズ
!
START
GOAL
アイデア
作業を最小化することで無駄な失敗がなく綺麗に仕上げることで 今まで手先が不器用で作りたいものを諦めていた人が 少しの近道をして、もっと表現の幅を広げられる
周辺物デザイン
パッケージのメッセージ性 切り口を全て切り離すと、定規に
ブランドロゴ + 使用方法がわかるイラスト + 切り口にメモリ 最小限でより多くの工程をカバーする という ブランドコンセプト ↓ 切り口にメモリのプリントがあるだけで機能を持つというメッセージ性
Adobe XD にて web サイトのプロトタイプを作成
親指に装着するだけで
片手がテープディスペンサーに
指のフィット感
idea
テープカッター自体の種類は多いが 全てテープ側に仕掛けをするもの 下半分がシリコンゴム性になっているので 親指のどんなサイズにもピッタリとはまる構造
Color
人差し指が軸、親指がカッターに
自分の手自体がテープカッターに なるという新しい感覚
指につけるだけで、片手がテープディスペンサーになり
両手で作業を続けることが可能に
両手で同時に作業することが可能に
テープの流れをイメージした形状
Start
Finish
テープを数枚切る
手の甲につける
淡いパステル調での展開 アクセサリー感覚で着用できるカラー
取って貼る
パッケージ 指自体がテープカッターになるので 片手での作業が可能に テープカッター というプロダクトの 概念を見直して要素を最小限にし より効率の良い動きを考えました。
ブリスターパックを使用 ブランドイメージを統一しつつ 形状の特徴を伝えるパッケージング
3D プリンターにて モックアップを作成・検証
折る
動作だけで
多くの工程を削るカッターマット
アイテムや機能を増やすことなく 従来より綺麗な作業を行う
測ると切るを一度に 定規を使い、印をつけながら 線に沿って切るところを 長さを測りながら、そのまま切る ことができます。 作業の時短ができ 通常より正確な作業が可能に。
折った時にできる、わずかな段差を使用することで 測る・印をつける・固定するなどの作業を一度に行うことができる
ズレを防止
Start
定規だとずれてしまって 綺麗に切れないところを 挟み込んで紙を固定するため 切る最中にずれて、思い通りの形 にならないことが無くなります。
Finish
準備
(定規・カッター・マット)
測る
印をつける
素材 ポリプロピレン TPE
端がパタパタと折り曲がることで カッターマットと定規・固定をすることができます。
全ての工程を一度に
このカッターマットは ・定規など道具の準備 ・数値を測る ・印をつける、直角を測る などの工程を 全て一度に行うことができます。
2 段階の折り目 2 つの折り目をつけ 紙の大小や切る形状の幅を 広くしました。
まな板などに使われる ゴムとプラスチックの中間の 素材を使用し折れる形状を可能に
05
3 年前期 コンペ応募作品 人を記憶する文具
モノが人を覚えていたら ♡というテーマを、私は モノと人との触れ合いと捉えました。 モノと人は、ふれあいます。 そして、人はモノを覚えています。
ond o モノは人を憶えている
幼い頃に使っていた玩具がふとでてきて懐かしんだり 学生時代の板書ノートでその時の記憶が蘇ったり。
モノが人に与える影響は、多くあると言えます。
あなたが鉛筆を使ったあと、 その鉛筆にはあなたの記憶が残ります。 モノは、使う人の手の温度を感じ、 その温度はモノの中に溶けてゆきます。
では逆に 人がモノに与える影響はないのか、と考えました。
そんなモノと人とのふれあいを、色で表現しました。 人に使われた
モノ
は、人の手の温度を感じます。
それはモノに、使われたという痕跡が残るということです。
co ncept ー記憶する文房具 使うと、手の温度によって使った跡が残る文具です。 優しい色合いで色が変化してゆき、時間が経つと消えてゆきます。 普段私たちが当たり前に「使っている」モノたちに、 もし感情があったら。もし、自分が使ったことをモノが憶えていたら。 人間と同じように、モノや道具にも 記憶 があるのではなかと考えました。 普段目に目に見えない人間とモノの繋がりを感じる ステーショナリーシリーズです。
その痕跡を
col or×memory モノに残った 跡 は 記銘→想起→忘却 という、人間の記憶のサイクルのように 強く濃い色からだんだん薄くなってゆき ゆっくりと色をなくしてゆきます。 人間との記憶はモノのなかに溶け込み、 そしてまた無色へ戻り、次のふれあいを待ちます。
モノに残った人間の記憶という言葉で表現しました。
06
3 年後期 ギャラリー展示 無意識の時間軸を意識させる時計
06
展示
人とモノの関係展
テーマ「壁」
学科の展示での作品。1 から4回生から選ばれた、総勢 10 人程度でのプロジェクトに参加しました。
「壁」というテーマを事象と事象の境界と定義づけました。 そしてその中でも、 時間 というものに目を向け 無意識の中に流れる時間を可視化する時計を制作しました。
展示時のキャプション
時間の感覚の壁 私たちが当たり前に過ごす時間の流れる速度は、人間の感覚によって異なる。 それは、同じ瞬間の中に、異なった時間軸が複数存在する、ということである。 これは、私たちが無意識に感じている時間の壁を意識させる時計である。 この時計を、一周じっと見ていて欲しい。60 秒の中にも複数の時間軸がある。 早くなったり遅くなったり感じ方は人それぞれだが あなたが無意識に感じた、 自分だけの時間軸 を意識してもらいたい。
時間の流れる速度は、人間の感覚によって異なる 感情的な時間軸
同じ瞬間の中に 異なった時間軸が多数存在する
充実した時間が早く感じるが、退屈なときは遅く感じる。 物理的な時間軸 時差など、同じ瞬間に多くの時間が存在する 感覚的な時間軸 水の中に入ると、時間の流れがゆっくりに感じる 地上と水中の感覚の違い
無意識の中の時間軸を、意識させる時計 60 秒という限られた時間の中に、音なった時間軸を 4 つ存在させ、時間の軸の多様性を感じてもらう
90°まではやく進む
180°までゆっくりに
270°まで少し早く
360°まで少し遅く(60 秒)
07
3 年後期 産学連携 授業 ラップのように引き出す家具
課題:5
10 年後の空間に基づくプロダクト
各自でテーマとする場を設定しリサーチした上で、未来の空間を予測。 また、コラボ企業である UNION さんの事業とも関連性を持ったものを考える。
蝶番(ヒンジ)を家具に組み込むことでできる 新しい空間づくりの提案
×
設定した「場」とリサーチ 単身世帯のワンルーム賃貸
東京圏への転入超過 土地や家賃の価格が高騰 ↓ 単身世帯の場合、住む部屋の広さが限られてゆく
今回の提案
狭い空間をより効率よく使用することが必要に 転入の大半は若年層 企業や大学の東京集中 ↓ 20 代から 30 代がもっとも多く
20 代の住む場へのニーズ 住宅購入意欲の低下 ↓ 身軽に転居できる空間の必要性
家具類の移動の簡易性
ラップのように引き出すトランスフォーム家具
構造 90度固定のストップヒンジを応用した機構を中に組み込む
ラップのように引き出す家具 壁から家具を引き出して、使う
1
壁から引っ張り出し
固定と解除
4
両サイドについているボタンを
2
押すと
固定時
固定が解除される
解放時
押す
5 3
好きなところで折り曲げ
椅子が完成
引っ掛かりが外れ 90 度ヒンジとして機能
新しい家具の変形方法
今まで 立体から、立体への変形 (折りたたみデスクなど)
今回の提案 平面から、立体への変形
この家具を住宅に組み込むことで、新しい空間の使い方ができる
ビ ル ト イン 式 に し 、 壁 厚 の 部 分 に 最 初 か ら 組 み 込 む
このような空間づくりが実現
使用パターン 1
使用パターン 3
使用パターン 2
全てしまった状態
移動が困難な大型家具がなくなるため 簡易的に収納でき、引っ越しが楽に
蝶 番 と い う 建 築資 材 を 家具に活用することでできた 固定設置型の家具この提案に置き換えることで 部屋の中に今までなかった余白が生まれ空間の自由度が上がる 空間を 2 面的に活用することも可能に
新しい空間づくりの提案
08
3 年後期 授業 生きている時間を可視化するプロダクト
課題:人生最後の七日間に欲しいプロダクト 人生があと七日間と知った時、どのような時間を過ごすかを設定し その時に欲しいプロダクトを提案する
theme
生きている ことを確かめる7日間
生きている とは? ・心臓が動いている ・感情がある ・温度がある
消えてゆく、自分の 生きている証拠 を可視化することで生の時間を際立たせるプロダクト
・髪が伸びる ・・・ 生きているからこそ存在する現象
”私の生きた7日間”
7 日後には消えてしまう 生きている ことを際立たせる要素
生きているからこそある 温度 を使い、モノを機能させる
手の温度を使うことで色が出るペン
ぺ
ペンを握ると手の温度でインクに色がつき、文字を書くことができる
手の温度がなくなると、インクに色がつかなくなる
生きている自分にしか、このペンを使うことができない
七日前
使い方
構造
PILOT インキ HA メタモカラー 七日間、ペンを使い日記や手紙を書く 加温することで色が現れる
温度が伝導し インクに着色。 ペンとして機能する
生きている自分が、最後の生きる証を使って文字や絵を残す
手の温度を伝導させるグリップ
自分が生きていた時にしか書けなかったものであるから 受け取る側(残された側)にとっても意味のあるものに 最後の七日間を共に過ごし 最後の自分の生きている証拠を使い 世の中に何かを書き残す
最後の日
そして 7 日目には 一緒に世界から消えてゆく
手の温度がなくなることで ペンの色もなくなってしまう
ペンにとっての存在価値→色が出ること→モノとして生きることができなくなる ペンにとっても最後の日
自分が死んでしまうことで、ペンも生きられなくなる
あと 7 日間の人生だと知った時 自分の 生きている証拠 を再確認する時間を提供することで 最後の7日間を際立たせ 最後の時間まで 共に寄り添う、優しいプロダクト
09
2 年後期 自主制作 水の波紋のように繋がる IH
水滴
から考えた
ポータブル IH クッキングヒーター
① 使 う
② つ な げ る
③ 片 付 け る
⑤ 持 ち 運 ぶ
キッチン、ダイニングテーブル での使用や、外出先でも使用可能
もちはこぶ、つなげる、まとめる
親機を中心に、 水の波紋 のように子機を繋ぐ。
蓋の裏にコードを巻きつける。 もちはこぶ際や収納時にも コードによる煩わしさがないよう 簡 単 か つ 早 く 収 納 で き る構造に
④ 蓋をする
もちはこぶ お弁当の保温や 外出先での使用が可能に 持ち運べる食べ物の幅が広がる
パーティーなどのツールとして
使うときだけ、出す ホットプレートを持ち歩くのは 大変ですがこれなら 片手で持ち運べます。
使わないときは壁に 設置できるので キッチンの省スペースに
同時にいくつかの調理が できるように。 繋げて使う 新しい体験を考えました。
アイデア展開
本体真ん中が空洞のため 手 で 持 っ て 巻 くことができる
同じシリーズのアイテムを繋げて 食卓をカラフルにしたり 食事や料理を楽しむツールに
形状のアイデア ・充電式案→CDプレイヤーのように抜き差しして使う →現在のバッテリー容量では不可能 →バッテリーの小型化が進めば、作ってみたい ・ 現代の囲炉裏 案→暖房と調理器機能を合体させる →日本人の生活をテーマに考えました ・収納のアイデア→輪投げのように積んでゆく片付け方 →カラフルなオブジェに
・卵をフライパンに落とした時の黄身の偏りを表現 ・水滴、水の波紋をイメージした形状 ・CDのように、抜き差しする形状 ・吊るした時の形の美しさ、面白さ
今までは据え置き型が一般的 ↓ 持ち運ぶ アイテム としてのクッキングヒーター の新しい姿を考えました。
10
2 年後期 自主制作 紙の揺れ動きから着想した、全方向への送風ができるエアコン
紙が揺れるように
自由自在に送風するエアコン
形状の考察
変 形 自 由 な 風向機構により、全方向への送風が可能に
タ ッ チパ ネ ル 式 リ モ コ ン
紙が風に揺れる時の形を表現
上下への送風
コンセプト 紙の 間から風が出て 揺れた紙に乗って部屋に出る
変形する機構 自由度の高い変形で 送風の範囲を大幅に広げる
+
カーソルやスイッチなど 実際の動きを取り入れ ゲーム性のあるUIに
斜め横への送風 格子状の機構に
シリコン性の カバーをかぶせ
より柔らかな動きに
全方向への送風が可能になり 節電効果が生まれる
掲示板に止められた紙 をコンセプトにした形状。
11
3 年前期 自主制作 触れるためのプロダクト 06
エンボス加工のスイッチ
壁に付いているスイッチやリモコンは UI に落とし込むことができます。 そうなった時、モノとしてのスイッチの新しいあり方を考えました。
人がモノを選ぶ際の価値観の変化 現在のプロダクトは、より平面により薄くが基準になりつつあると 考えています。スマートフォン市場に見られるように、 製品の形としてのアイデンティティは薄くなっていくといえます。
UI やスマートホームによりいらなくなるモノ
壁材と似た素材 のシール
そうした傾向で、技術の競争がある程度まで進んだ時 次の、人がモノを選ぶ際の価値観は何かを考えました。
触れる
ためだけのスイッチ
目立たせすぎず、しかし触れるとわかる構造のひとつに、エンボス加工 というものがあります。これは、本当は平面の紙面を立体にすることで紙と人が 触れ合うことができる表現です。
次のモノに対する価値観は、どれだけ人と触れ合うのかなどの 体験的な価値を重視するようになるのではないかと考えました。 体験を重視する新たな価値観 それは家電製品や家具はもちろんのこと、住宅建材にもあてはまる と思い、形にしました。
現在でも、極力見えないように、目立たないようにと 配慮がされたデザインが多い
タッチセンサを内臓
壁からのエンボス加工に見えるようにすることで、スイッチだけが目立っている ことがなくなり、自然に空間に馴染みます。 そして、触れるという動作で操作することにより、 新たなスイッチとしての価値観が生み出されると考えました。
12
1 年後期 企業コラボレーション 袈裟の生地を使った子供服のデザイン
Kids fashion show 袈裟メーカーとのコラボレーション
京都の法衣メーカー 株式会社安元武司商店様からのご依頼
袈裟などに使用される特徴のある布地の余剰分を使い、新しい市場参入 のきっかけを作ってほしいという依頼をいただき
子供と袈裟というかけ離れたふたつをコラボレーションさせる キッズファッションショーを開催。 デザインから製作、仕上げまでを行いました。 子供と袈裟というかけ離れたふたつのコラボレーション
この 3 着にはそれぞれコンセプトがあり、 京都 という場所の、穏やかながらどこか厳しく、また整然 とした一面を表現しました。
株式会社 安本武司商店
会場は平安神宮にて開催され、当日は大勢の観客が集まりました。 現在は、メーカーのショーウィンドーに飾られています。