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庄川 手取川 黒部川 常願寺川 攻略!!! ガイドブック


HIGHLIGHT SCENE

シーン1

富山県 庄川

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インデックス & ハイライト シーン

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シーズン解説

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庄川

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常願寺川

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黒部川

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手取川

シーン 2

常願寺川

シーン 3

黒部川

シーン 4

手取川

特典映像

INDEX 2

テーパー アンド シェイプ社


日本の渓流釣りは都道府県や河川により違いが あるもののおおむね2月もしくは3月から9月頃ま でが漁期でありそれ以外の期間を禁漁としていると ころが多い。 これは在来種のイワナやヤマメが秋に 産卵し、翌年の春に孵化するために保護するのが目 的と考えられる。 釣りのシーズンとしては地方により差があるが2 月、3月の解禁直後、ユキシロと呼ばれる雪解け水 の流れる頃、ユキシロが治まった春から梅雨明けま での初夏の時期、梅雨明け後から夏の渇水時期、産 卵を意識し始めた禁漁直前の時期に分けることが 出来るように思う。 当然のように解禁直後は多くの地方で残雪の残 る景色の中での釣りとなり、低水温で活性の低い魚 を狙って流芯を外した流れの緩やかな石の周りや 淵、淀みなどを釣ることになる。 ユキシロの時期は水が濁ることや増水などで釣 りにくいことが多いがそれを考慮に入れれば、流芯 を外した岸近くや流量の少ない支流や沢などが狙 い目となる。 ユキシロが治まる頃からは水温も上昇しエサとな る昆虫や小魚も活発に活動するようになりそれにつ れてトラウトの活性も上がる。冬を越した魚たちのサ ビがとれ美しく銀鱗が光を増す頃が一年でいちば ん数釣りも楽しめる時期と言えるだろう。 梅雨が明け、7月下旬から8月に入る頃になると 川の水量も減り、魚の付き場が変わるといわれる。 強い陽射しを避けた深場や岩陰、樹木の影などを 重点的に狙うことになる。 また、 シーズンが進み魚 が釣られることやエサの減少などで個体数も減るこ と、魚自身が釣具に対する学習をするためか釣果が 目に見えて厳しくなってくる頃でもある。

シーズン解説 お盆を過ぎて徐々に産卵を意識するシーズンに なると産卵に適した上流部や支流へと魚が遷るこ ともポイント選びに考慮する点となってくる。 それに 加えオス同士が警戒しあったり、産卵床を作るため に狭いポイントに執着するようになるためかバイト させるポイントが次第にピンポイントになるように も感じられる。 トラウトフィッシングではよく水温による魚の活性 や居場所について話されることが多いが、湖など三 次元的にタナを考慮すべき場所ではともかく、通常 の川ではその地形や流れの強弱がより大きなファク ターではないかと思われる。 それは回遊しながら食 餌するのではなく縄張りを持ってエサを待ち受ける スタイルの行動を示すといわれていることによる。 天候による活性もよく言われるところであるが、強 い日光を嫌うことなどもふまえ、陽射しの強い時間 帯や晴天の場合はシェードになるところやストラク チャーの影、比較的深い場所を狙い、曇天や朝夕の 光量の少ない時間帯は水面に浮いたり広範囲に泳 ぎ出したりと、他の魚を狙う時のセオリーと共通す る部分も多い。 このほか、釣り人によるプレッシャーのためストラ クチャーにタイトに付いたり、警戒して隠れ場所から まったく出てこないなどがあるため、釣れるかどうか を状況判断する能力が釣果を左右したり、釣れる状 況でも必要以外に立ちこんだりして警戒心を増幅さ せる行動をとらないなど、経験による釣果の差が出 やすい釣りだとも言えると思う。 3


岐阜県に端を発し、昭和時代後期までは 秘境と言われた合掌集落で有名な飛騨地 方から富山県の五箇山地方を流れ、富山 湾に注ぐ庄川。 その流程の多くが電源開発 用などのダムに占められ、 もはや秘境のイ メージが無くなって久しい。 それでも流域 の大部分に渡ってアユなどの清流魚、ヤマ メやイワナなどの渓流魚が釣れる川として 知られ、今なお北陸を代表する銘川と言え るであろう。 個人的な意見を言わせていただくと、庄 川は大きくわけて河口からおよそ20km のところにある合口ダムまでの本流域(下 流域) と、それより上流になるダムおよびそ の間をつなぐ途中区間と支流で構成され る上流域の二つの顔を持っていると思う。 本流域もしくはダムへの降湖型などの 大型魚や、支流域のきれいなパーマーク を纏った魚を狙うなどの選択肢もあるの が魅力。

♦WATCH 50-S

50mm / 3.2g / Sinking アップストリームからダウンまで いろいろな場面で。比較的川底 を意識した釣りに使用。 4

今回のビデオでは同年夏の集中豪雨で下流 域が荒れ、いい魚が期待できないと踏んで比 較的被害が少なかったと思われる支流からの チェックだったが、季節的に秋も押し迫ってお り流れに残る魚を狙うのか産卵のためさらな る細流に遡上しようとする魚を狙うのかを決め かねる状況だった。 ただ、ルアーの見せ場と言 えばやはり極端な細流よりも流れの中からポイ ントを意識しながら撃って行くということがそ の面白さ。夏の状況を引きずった魚を探しなが らのスタート。 春夏にかけて好釣だったポイントを主体に 08年に発売したワッチ、 トゥートゥイッチャーを 駆使して釣り始めるが、意外に苦戦する。何と か数尾をランディングするも納得がいかず、下 流域もチェックするが…。 魚を探すためのラン&ガンの様子を画面を 通して充分お伝えできているかはともかく、場 所を決めて溯行するイメージの渓流釣りとは違 う一面を読み取っていただきたいところ。

♦TWO TWICHER 55-IM

55mm / 2.8g / Imtermdiate 澄んだ水のヒラキや鏡のようになった比較的緩流の 部分で使う。表層から中層がメイン。


日本の屋根と言われる北アルプスを 源流とし、2600mの高低差を約60km の短い区間で駆け下りる常願寺川。 当然のことながらその水は冷たく清冽 で、魚たちの体躯を美しく締め上げる。 ロケーションでは立山町の芦峅寺付 近を攻めるが連休とあって大場所は県 外からの多くのアングラーに入られて いた。 それでも、少し探せば良さそうな ポイントの連続で嫌がおうにも気分は 高まって行く。 これが夏のロケならどん なにか多くの魚と出会えるのだろう、そ んな景色の中での撮影だった。 勾配のきつい、山岳地の川だけに 川石も大きいものが多く、ポイントを 絞り込みやすいのもこの川の特徴で ある。 また、広い河床幅の中にいくつ もの細かい流れとなっているところも あり、 ここはと思うポイントを数投ずつ 撃っていっても相当時間をかけなくて は撃ちつくしたと思えないほど複雑な 流れを持っている。いい時期にくれば どうなるのだろうという期待を抱かせ る川である。 そんなふうにこの川の印象を楽しみ ながらの釣りを初めて間もなく、元気 な魚がヒットした。案の定きれいなヤ マメだと思っていたら、体側に朱点の あるアマゴであった。 ここは日本海に注 ぐ河川なので本来ヤマメの生息すると ころなのだが、 と思いつつもおおらか な周囲の風景に圧倒されてか気分は 高揚したまま楽しい釣りとなった。

♦WANDER 45

45mm / 2.1~2.6g / Sinking プレッシャーが少なく、何にでも興味を示 している場合

♦CRA-PEA SERIES

45mm / 2.1~2.6g / Sinking 使用場所はトゥートゥイッチャーと同様、 落差の少ないところが多い。

WATCH 50-S COLOR VARIATION

ヤマメシルバー

ヤマメシャンペン ゴールド

ヤマメコッパー

ヤマメオレンジ ゴールド

アユパール

アユゴースト

ベイトクロキン

ベイトクロギン

ヤマメチャート バック

ヤマメゴースト

ベイトモスバック ベイトピンクバック

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遙か雲の上、北アルプスに源を発する黒部川。有 名な黒四ダムなどの電源開発の物語でご存知の方 も多いであろう。 この川も富山県東部を流れる河川 の例に漏れず、かなり急峻な勾配を持つ。 この川も 秋晴れの中ロケハン無しの撮影だったが意外と楽 しめた。 遡上時期には海が見える河口付近からヤマメやイ ワナなどが相手をしてくれる河川だが、今回はそれ よりは上流を探る。常願寺川でもそうだったが、秋と はいえ本流域に残った魚を求め、比較的水深のある 場所を探しながらの釣り。淵とまでは言わないまでも 流芯の石に隠れた魚や落ち込みの白泡に隠れた魚 を広範囲にルアーを引いて探って行く。 ロケーションに合わせたルアーローテーションを 無意識に行っていることを気づかされたのはこの黒 部川を釣っている時であった。庄川からスタートし た今回の撮影では、普段ホームグラウンドにしてい る庄川では比較的ピンポイントを突く釣りをしてい たものの事前情報をほとんど持たず現地での川の 様子を見てポイント探しをすることの多くなった常 願寺川、黒部川ではサーチベイトとしてハンプバッ クミノーやビーフリーズ48LBを用いることが増えて きたことに気がついたためである。 もしお手元にグ ローバルマガジンをお持ちであれば合わせてご覧 いただきたい。

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♦HUMPBACK MINNOW 50

50mm / 3.0~3.5g ウォブンロールが強くただ巻きでも使 えるので、バス釣りの感覚で言うと魚が いるかどうかを探るパイロットルアー的 な使い方。

♦B’FREEZE 48LB-F

48mm / 2.4g / Floating 落ち込みの反転流など深い場所を 探るときに多用。


富山県の河川を撮り終え、今回は お隣の石川県を流れる手取川。晩秋 になると河口付近では毎年サケの 有効利用調査が行われていること で有名な川である。扇状地の扇頂に 位置する鶴来町より踏み込むと両岸 が切り立つ手取峡谷となる。 この川 も本流域の上流部を釣るのは今回 が初めて。春先から魚を探して釣る のはともかく、 この時期に少ない情 報を頼りに魚を探し当てることの難 しさを痛感する釣りであった。来年 はぜひ早い時期にリベンジしたい。 COLOR ROTATION

カラー ローテーション の秘訣!

ベイトクロギン

濁りの中、近距離 で目立つ色

ベイトクロギン ヤマメチャートバック

シルバー系 より視認性の 強くなる色で アピール! ! !

刺激の強い色の 入ったカラー

ヤマメコッパー

シルエットがはっ きりする濃色系

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Yasuo Kawahara Lucky Craft U.S.A. 川原康夫のネイティブマスター Scene 1

秋色のイワナを求めて

ハンプバックミノー

Scene 2

アルプスからの急流に磨かれた渓魚

フラッシュミノー Tr.65

Scene 3

冷水に映える銀色のヤマメ

ビーフリーズ 48LB

Scene 4

渓魚を探してラン&ガン

トゥートィッチャー 55-IM

Scene 5

ホームフィールド:近郊の下流域を釣る ワッチ 50S

特典スペシャル映像 Part 1

テーパー&シェイプ社訪問

Part 2

ワッチの可能性とロッドの相性

Part 3

トゥートゥイッチャーとロッドの技法

Part 4

マグナムクラピーとロッドの特徴

Part 5

テーパー&シェイプ社と島津的釣論

渓流探検人 川原康夫(カワハラ ヤスオ) 協力: 映像制作:ラッキークラフト 写真提供:KKプランニング

希望小売価格 ¥1,574 (¥1,499 + 税) 本編:75分 複製不能 NTSC ステレオ 製作・著作・発行:LUCKY CRAFT, INC. Made in U.S.A.


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