Ryo Tokiyoshi Portfolio 2021

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Niigata - 杉本博叞「海景」ぞのオマヌゞュ - 2020


○経歎

Career

1999 愛知県 春日井垂 生れ 2015 私立春日䞘高等孊校 普通科 入孊 2015 同校 侭退 2016 愛知県立愛知総合工科高等孊校 建蚭科 入孊 2019 同校 卒業 2019 長岡造圢倧孊 建築・環境デザむン孊科 入孊 2021 珟圚 同校第二孊幎 圚孊䞭 ○受賞歎・資栌等

Prize and Qualification,Others

2016 あいちトリ゚ンナヌレ 2016 ボランティア 2017 第 31 回 日本工業倧孊蚭蚈競技倧䌚 奚励賞  2017 第 10 回 高校生いすデザむンコンテスト 審査員特別賞 2018 枬量士補 取埗 2020 JIA 関東甲信越支郚 孊生蚭蚈課題コンクヌル 新期発衚䌚 銀賞 2020 JIA 関東甲信越支郚 孊生蚭蚈課題コンクヌル JIA 山梚クラブ賞

Ryo Tokiyoshi

a192033@st.nagaoka-id.ac.jp

01


原点ずなった掻動たち

Activities at the roots of my creation

蚭蚈課題 コンペティション グラフィック䜜品

02

04 06

Architectural works

08 42

Competition

44 46

Graghical works

48 52


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原点ずなった掻動たち

04

Activities at the roots of my creation


AT2016 ボランティアずスリバチ孊䌚

äž­å­Š 生のずきにあいちトリ゚ンナヌレ2 013に蚪れた。ほが 初めお珟 代 矎 術ず いうのに 觊 れ、ありきたりな感 想ではあるが 、 「 本圓にこんなものが アヌトず å‘Œ べるのか 」ず思った。特に「 映 像 」ずいう手 段を䜿っお衚 珟されおいる䜜 品 はよく蚘 憶に 残っおいる。 時はなが れ、2 016 幎 。新しい高 校に入 孊するタむミングで 、䜕か 新しいこず に 挑 戊したいず考え、A T 2 016 の 䌚 å Ž 運 営のボランティアに参 加し、今 床は 参 加 者ではなく運 営 偎に立っおあいトリに関わるこずずなった。高 æ ¡ 生で の 参 加は珍しく、䜕も分からず オロオロしおいる私に様々な人 が 声をかけおく れた。 ボランティアの掻 動はもちろん、あいトリに 付 随 する様々な掻 動の 存 圚も知 るこずができた。その䞭で 名叀 屋スリバチ孊 䌚ずいう街 歩きの団 䜓 があるこ ずを知り、フィヌルドワヌクに参 加するようになった。母 芪 の圱 響で 幌少 期 から地 圢 や æ­Ž 史には興 味 があり、名叀 屋の 様々な堎 所の高 䜎 差を蚪ねた。あ る時 、䞭山 道ず名叀 屋 城 䌝 銬町を結 ぶ「 例 街 道 」の 街 道 筋を名叀 屋スリバチ å­Š 䌚で 巡るこずずなり、私 の 地 元である春日井 坂 䞋から内接たでを歩いた。 私は案内人ずしお 街 道 筋の調 査 や 坂 䞋の 郷 土 史の調 査を行った。 文 化 人 類 å­Š 的な 芖 点からの 䜜 品が 倚く集たったあいちトリ゚ンナヌレ2 016 の 参 加ず街 歩きフィヌルドワヌクを通しお「 街 」を趣 味 的な 芖 点から分 析するス リバチ孊 䌚で の 経 隓は地 域 のコンテクストからできるだけ倚くの 情 報を匕き 出すずいったような 私 の蚭 蚈の 進 め方に匷く圱 響しおいる。

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02 転孊ず高校生コンペ

「 æž¡ 蟺 節 史の 建もの 探 蚪 」が 奜きでよく芋おいた。たた、䜏 宅 展 瀺 堎に 足を運 んだりず、 「 䜏 宅 」ずいうものに興 味を持っおいたので 、将 来は 建 築 å­Š 科に 進 もうず挠 然ず思っおいた。高 専を受 隓したが 萜ちおしたったの で 、普 通 科 の 高 校に 進 んだ のち倧 孊で 建 築をやろうず思い、愛 知県内の 私 立 高 校に入 孊した。しかし、やはり建 築 の 勉 匷 が できなかったので 飜きお したっお3ヶ月で 蟞めおしたった。次 の 幎から新 蚭される公 立 の å·¥ 業 高 æ ¡ に建 築 ç³» の å­Š 科 が できるず聞いたので 、受 隓し入 孊した。しかし、新 èš­ æ ¡ でただカリキュラムが 定たっおおらず 、あたり蚭 蚈 や 蚈 画 の 授 業は少ない こずに入っおから気 づ いた。 そこで 高 æ ¡ 生 建 築コンペ ティションずいうものがあるこずを知り、応 募し はじめた。課 題に 察しおど のような 解 答を出し、たたそれをど のように è¡š 珟 するのかずいうデ ザむンにおける基 本 の 考え方は高 æ ¡ 生コンペ で å­Š ぶ こずが できたず思う。 蚀い 蚳をする぀もりはないが 、高 æ ¡ 生コンペを受 賞するのは倧 抵 毎 幎 受 賞 しおいる垞 連 校ば かりで 、䞀 人 の 建 築 の 先 生 が äž» 導ずなっお 䜜 品 䜜りに取 り組む。私 の 高 校は 新 èš­ 校ずいうこずもあり指 導しおもらえる先 生 が おら ず 、䞀 人 で 取り組むしかなかった。私 はその䞭で 受 賞するためにはどうす るべきかずいうこずを考えた。建 築 蚈 画 の 知 識はなく、蚈 画 や èš­ 蚈 の 授 業 も少なかったので 、コンセプ チュア ルに 攻めるしかなかった。 課 題に 察しおの 明 快な 解 答をもち、それを適した衚 珟 方 法 で è¡š せるように 尜くした。蚈 画 的には倧 倉 未 熟 な 䜜 品であり、ある皮 奇をおらった 䜜 品ば かり䜜った。続けるに぀れそれにも慣れお、毎 回ではないが 入 賞する ようになっおいった。

06


07


蚭蚈課題

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Architectural works


暪断する舞台 / 倉化する様態 第二孊幎 建築・環境デザむン挔習Ⅱ 「アヌトセンタヌ」課題 RhinoGH/jwcad/twinmotion/Photoshop/Illustlator

絵画や圫刻などの倚くの芞術䜜品は䜜者自身が筆を、もしくは ナむフを眮いた瞬間にそれは FIX され、その埌䜜品自䜓が倉化 するこずはありえない。経幎劣化などの理由は陀く。 そのような䜜品は鑑賞者自身の自らの䜓隓ずそれらから読み取 れる情報ずが擊り合わせれるこずによっお、䟡倀ずいうものが ぀いおいく。 近幎、矎術雑誌や囜際芞術祭などで「パフォヌミングアヌツ」 ずいうものがよく取り䞊げられる。 これは圢を持たず人間の䜓によっお衚珟されるアヌトであり、 ダンスや舞螊、たた挔劇なども含たれるこずもある。 これらは台本や振付けなどの「型」はあれど、その堎で人間の 䜓を甚いお䞊映されるので、同じものが繰り返されるこずはた ずありえない。「即興のアヌト」なのだ。 それらは挔技や圢態に珟れなくずも、その堎の環境や空間によっ お挔技者自身の感情は確実に倉化する。 敷地を暪断するように幅の回遊型舞台が蚭けられる。それ は挔技者ず鑑賞者ずの境界を建築的に定矩しないで自由な䜜り ずする。 様々な 空間 を巡り、それによっお䞊映される䜜品はパフォヌ

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ミングアヌツならではの即興性を促し、 「様態」が倉化しおいく。


芞術における即興性

芞 術に眮ける即 興 性ずは即 興 。アドリブずも呌ば れる。 C h a r li e P a r k e r Jr が 侀 般 化した、 「ビ バップ 」以 降 のゞャズ ではコヌド 進 行 やテヌマの みを芏 定し、その䞭で 即 興で 音 楜を䜜っおいくずいうのはよく知られおいる。たた、近 幎 流 行しおいる HipH o p 文 脈 のフリヌスタむルラップ バトル やレゲ゚文 脈 の D e e J a yクラッ シュもビヌトの 䞊で 即 興でリリックを䜜り、盞 手を攻 撃しあうずいうものもある型 の䞭の 即 興 性ずいう面では同じである。 このように音 楜における即 興 性はずおもわかりやすいが 、音 楜 以 倖 の 芞 術にもそのプロ セスには少なからず 即 興 性は含たれおいるず感じる。 2 018 幎 公 開 䜜 品「 侇 匕き家 族 」を監 督したこずで 知られる是 枝 裕 和 監 督は子 圹には台 本 を枡さずに挔 技させるこずで 有 名である。初 期の 歌 舞 䌎もこのような倧 筋の 展開だけを 芏 定し、现かい å Ž 所は çšœ 叀などで の 即 興 性にゆだ ねるずいった手 法を甚いた「口立お」を

倖川

甚いるこずが 倚かった。挔 者 の語る「自然な挔 技 」ずいうものは時に 䞍自然に 感じるこず が 倚いが 、䞇 匕き家 族は 本 物の自然 の 挔 技をうたく捉えられおいるのではないかず感じ る。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Charlie_Parker,_Tommy_Potter,_Miles_Davis,_Max_Roach_(Gottlieb_06941).jpg

https://www.google.com/url?sa=i&url=https%3A%2F%2Fprtimes.jp%2Fmain%2Fhtml%2Frd%2Fp%2F000000045.000031348.html&psig=AOvVaw0 nntRWwlar1Q2xf9YRmwN1&ust=1613457490295000&source=images&cd=vfe&ved=0CAIQjRxqFwoTCPjQ2tqj6-4CFQAAAAAdAAAAABAD

たた、日本 のお 笑いの 侖 界ではアドリブずいう手 法は 非 垞にポピュラヌであり、芞 人を評 䟡する指 暙の䞭にアドリブ 力ずいうのは倧きな比 重を占めおいるのではないかず思う。 倧 阪を拠 点に公 挔を続けおいる吉 本 新 喜 劇もストヌリヌ党 䜓 の 構 成自䜓 が 挔 者 のアドリ ブによっお倉 化しおいくこずを拒 絶しない 構 造ずなっおおり、台 本ずいう枠 組みを䞎え即 興によっお党 䜓 が 䜜り䞊げられおいく過 皋はビ バップ 以 降 のゞャズず非 垞に 䌌おいる。 このように、完 å…š 即 興ではなく「 型 」ずいうのが アヌトにおける即 興 性を促 す倧きなカギ ずなっおいる。 それらのも぀ 䞍 確 定 性ずいうのは党 䜓 の 魅 力に぀ながる。珟 代 矎 術 家の 村 侊 隆は自身の 著 曞で「 今 、来ようずしおいる これ は以 前あった あれ の匕 甚なのではないかずかを コンテクストずしお、理 解する。それが 知 性ずされるのが 珟 代 アヌトのシヌン」ず述 べお いるが 、アヌトの 即 興 性を扱うこずは 珟 代 アヌトの「コンテクストに 察する応 答 」ずいう 抂 念ず芪 和 性が 高い 気 が するのだ 。自分 の䞭から湧き出おいる衚 珟ではなく、環 境 や空 間によっお圱 響されおいくずいうプロセスはアヌトの 本 質に近 づく気 が するのだ 。 今 回のアヌトセンタヌでは挔 劇における埓 来 型 の 舞 台ではなく、敷 地 å…š 䜓をめぐるよう に挔 劇の 舞 台が 展開され空間や 芳 客に圱 響されながら進 んでいける「 型 」ずなる舞 台を持

https://blog.kaerucloud.com/wp-content/uploads/2016/11/20160128032307.jpg

https://www.google.com/url?sa=i&url=https%3A%2F%2Fwww.crank-in.net%2Fnews%2F55889%2F1&psig =AOvVaw2_WW1U_ZL0uaB5xpmWRMyY&ust=1613457792308000&source=images&cd=vfe&ved=0CAIQjRxqFwoTCLDWreik6-4CFQAAAAAdAAAAABAJ

ち、パフォヌミングアヌツの 拠 点ずなるようなアヌトセンタヌを構 想した。

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02 敷地ず拠点ずしおのアヌトセンタヌ

倖川

長 岡に藩 が 眮かれる前 、長 岡 城 珟 圚の長 岡 駅 呚蟺 から北に3 k mほど 離れ た堎 所に蔵 王 堂 城ずいう城が 眮かれた。そこを䞭心ずする蔵 王 地区が 今 回の 敷 地だ 。珟 圚は金 峯 神 瀟ずしお倚くの垂 民が 集たる堎 所ずなっおいる。長 岡 移 転 埌も叀くからこの土 地は「 蔵 王 様 」ず厇められ、街の人々にずっお特 別 な堎 所であったこずがよくわかる。広 倧な 越 埌 å¹³ 野 の䞭に長 岡はあるが 、信 濃 川やその 支 流 の自然 å € 防や、珟 圚も残る蔵 王の 城 郭などの 埮 劙なラりンド もたたこの 街の人々にずっお特 別なものである。今 回のアヌトセンタヌでは ä¿¡ 濃 川の å € 防を造 成によっお敷 地内に取り蟌 み 敷 地内にラりンドを䜜った。

Site 蔵王堂城跡

蔵王゚リア 信濃川

長岡゚リア

長岡城跡

13

新 期には倧 地の芞 術 祭ずいう倧 芏 暡な芞 術 祭がある。長 岡に近 い十日町を䞭 心に様々な堎 所で 珟 代 アヌトが 展 瀺 、䞊 映される。これらの倚くは自然のな かや 廃 校ずなった孊 校の䞭など 分 散しお配 眮されおいる。しかし、これらの 分 散しおいるアヌトをアヌカむブし、研 究 公 開する珟 代 アヌトの 拠 点のよう な堎 所が 䞍 足しおいるず感じおいる。十日町 垂に原 広 叞蚭 蚈の「キナヌレ」 があるが 、情 å ± 公 開や 研 究が 盛 んに行われおいる斜 蚭になっおいるずは蚀い 難い。特にパフォヌミングアヌツなどのような圢を持たないアヌトは拠 点の ような堎 所がないず䞊 映も難しく、倧 地の芞 術 祭は 他 の芞 術 祭ず比 べるず、 「 圢をもたないアヌト」が 少ない印象がある。 このような芞 術 䜜 品は䞀回きりや䞀 定 期間の䞊 映 の堎 合 が 倚く、アヌカむブ の 必 芁は軜 芖されがちだが 、消えおなくなっおしたうものほど 、映 像 や 道 具 や手 法などをアヌカむブし、それを䞀 般 の人にも広く公 開し、觊れおもらう こずが 重 芁であるず考える。 今 回のアヌトセンタヌではパフォヌミングアヌツの 拠 点を蔵 王に 䜜る。たた、 それらを公 開し教 育する堎ずしおの芞 術 図曞 通を蚭け、コンテポラリヌダン スやパフォヌミングアヌツに持たれる高尚なむメヌゞを解く。たた挔 劇やダ ンスのワヌクショップによっお倚くの垂 民に觊れおもらうこずを目的ずした。


 ゚ントランス ミュヌゞアムショップ

カフェ

搬入口

颚陀宀

ホヌル倉庫

荷解き宀

m

第䞀駐車堎 台

ステヌゞ

チケット売り堎

ロッカヌ宀

屋倖舞台

第二駐車堎 台

スタゞオA(ホヌル

ホヌル倉庫

ホワむ゚

EV

機械宀

譊備管理宀 スタッフ出入口

楜屋

楜屋

シャワヌ宀

機械宀

楜屋

バックダヌド .C . 男子

.C . 倚目的

楜屋 .C.



楜屋

映写宀

.C.(女子

スタゞオ(ミニシアタヌ



スタゞオ

垂民ギャラリヌ

機械宀

地䞋ピット



N

䞀階平面図 1/600

0

14

10

20

40

60

100【m】

䞀階平面図 1:300




調敎宀 PS

EVホヌル

機械宀

w.c.

w.c. 通長宀

リハヌサル宀

䌚議宀 オフィス

控宀





資料宀

収蔵庫

研究宀

資料宀

曎衣宀 叞曞宀

..(女子 機械宀

. . 倚目的

芖聎芚コヌナヌ

.C . 男性

図曞通

むンフォメヌションセンタヌ

貞出カりンタヌ

芖聎芚コヌナヌ



配眮図 1:500

二階平面図 1:300 二階平面図 1/600

N

配眮図 1/1000

15

0

10

20

40

60

100【m】


通長宀

オフィス

調敎宀 ホワむ゚

スタゞオA 屋倖舞台

ホヌル倉庫

映写宀

スタゞオB

バックルヌム

ステヌゞ倉庫

GL トラップルヌム

機械宀

地䞋ピット

B-B 断面図 1/600

A-A断面図   

機械宀

オフィス 叞曞宀

収蔵庫

図曞通 垂民ギャラリヌ

スタゞオB

機械宀

ロッカヌ宀

チケット売堎

機械宀

GL 地䞋ピット

地䞋ピット

B-B断面図   

A-A 断面図 1/600

GL 東偎立面図   

東偎立面図 1/600

GL 西偎立面図   

西偎立面図 1/600

0

16

10

20

40

60

100【m】


課題文 第二孊幎 埌期蚭蚈挔習 第二課題 「アヌトセンタヌ」 アヌトずは ?鑑賞するもの ?䜕を ?䜓隓するもの ?䜕を、誰が ? 衚珟するもの ? 䜕を、どうやっお ? ■蚭蚈条件 䜏 所 : 長岡垂西蔵王 3 䞁目 5-1 を含む街区 面積 : 箄 27,700 m 構造自由 ※街区内には 160 台皋床の駐車スペヌスが確保されるものずする ■プロゞェクト・ストヌリヌ 長岡垂蔵王地区。察象地は珟圚工業地域ずなっおいる䞀画であるが、隣接する蔵王の森゚リア は長岡垂たちなか居䜏区域であり、か぀蔵王颚臎地区指定が察象地の䞀郚にかかっおいる。 珟圚この地には H コヌポレヌションの研究所や同瀟のグルヌプ䌁業である N 瀟工堎が存しおい るが、H コヌポレヌションの事業再線に䌎いこの䞀画が長岡垂に払い䞋げられた。垂は長岡 発祥の地である蔵王地区に文化斜蚭を䌎った公園敎備を蚈画し、その建築提案を募るこずずし た。あなたはその提案者のひずりに指名された建築家である。              ■文化斜蚭を巡っお 垂の蚈画、特に文化斜蚭を巡っお様々な議論がなされた。論点の䞭心ずなったのは䜕の文化斜 蚭であるべきかずいう点で、信濃川巊岞のリリックホヌルや近代矎術通の゚リア、あるいは垂 民劇堎、さらには倧地の芞術祭ずの関係がずりただされ、その䞭で垂民の芞術掻動の拠点ずな るアヌトセンタヌが構想されるに至った。耇数の芞術領域の拠点ずするこずが合意されたが、 同時に長岡発祥の地における垂の芞術拠点性を高めるべく、垂が芞術コレクションを保持・管理・ 展瀺するこずのできる機胜を持たせるこずずされた。 ■アヌトセンタヌ 垞蚭展瀺が可胜なコレクションを有し、垂民の芞術掻動の拠点ずなるアヌトセンタヌを䞭心ず した公闖敎備蚈画が進められるこずずなったが、コレクション、垂民の芞術掻動の皮類に぀い おは未定で、これに぀いおは具䜓的な建築蚈画ず䜵せた提案を募る運びずなり、本公募が䌁画 された。すなわち、アヌトセンタヌの栞ずなるコレクションはどんなものか、 そしお垂民の芞術掻動の具䜓的な内客を想定したうえでの建築提案が求められおいるのである。

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積みあがる歎史が境界をほどく 第二孊幎 建築・環境デザむン挔習Ⅱ「集合䜏宅」課題 Rhino/jwcad/Photoshop/Illustlator

長岡城の倖堀ずしお機胜した柿川。か぀おは倖川信濃川 に察しお、内川ず呌ばれか぀おは貿易で栄えた。今回の敷地 は柿川の 倖 である。すなわち藩の統治法の倖偎法 倖にある堎所だ。敷地呚蟺の䜏宅街には埌付けで぀けら れたような建築物が倚い。 雁朚を始め、長岡の人々は単管パむプや朚材のような RC に 比べお脆い材料を䜿っお埌付けで構造物を䜜り、厳しい気候 に察応しおきた。その土地に䜏む䜏人自䜓が自らの手で䜜ら れた建築物は建築家や郜垂蚈画家が行う 蚈画 の匷さを ほどき、ゆるくしおゆく。 柿川の倖ずいう歎史的にもおおらかな土地に蚭蚈された、構 造物が持぀「しろ」ず「きっかけ」に導かれるように埌付け 建築が積み重なり、たたそれらが壊されるずいう集積が、日々 匷くなり続ける 境界 をほどいおゆく。

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敷地ず歎史

敷 地は新 期県長岡垂䞭島 4 䞁目。長岡の 街䞭を流れる柿 川に面しおいる。 長 岡 城の倖 堀ずしお機 胜した柿 川。か぀おは倖 川 ä¿¡ 濃 川に察しお内 川ず呌ばれ、 か぀おは貿易で栄えた。柿 川には河 戞ずいう船 着き堎が蚭けられ信 濃 川を埀 来する船のすべおの 荷 物を河 戞で取り扱う定 法を䜜った。 今 回の敷 地は柿 川の倖 、すなわち藩の統 治 法 の倖 偎 法 倖 にある堎 所だ。 同じ柿 川の倖で敷 地より南に1k m 繋 離れた堎 所に遊 郭があり、戊 埌は GHQによっお赀 線が匕か れ実 質的に法 倖なものが蚱されおいた。このようにゆるくおおらかさのある土 地だずいうこずが蚀え

site

法倖

倖川

る。

内川

たた、敷 地 呚蟺の䜏 宅 街には埌 付けで぀けられたような建 築 物が倚く、雁 朚を始め、長 岡の人々 は単 管パむプや朚 材のような R Cに比べお脆い材 料を䜿っお埌 付けで構 造 物を䜜り、厳しい気 候 に察 応しおきた。珟 圚も R Cや朚 造で建 蚭された 本 䜓 よりも早いペヌスで壊され䜜られ続けお

法内

いる。それらの倚くは建 築申請が出されおおらず 、ある皮「 法 倖な建 築 」ずも蚀える。冬の積 雪に 察 応するため䞀階 郚 分が R Cで造られおいる䜏 宅が倚く、倖 郚に察しお閉じた倖 芳を持぀ 本 䜓 だが、これらの建 築 物があるこずにより、この街のゆるさが保たれおいる気がした。

脆い材料でできた付属建築たち

本䞞 遊郭

20

二の

äžžè·¡

長岡城幎䞭行事絵図

è·¡


1/200 䞀階平面図

21


ダむアグラム

02 22


1,626 2,000

06

1,8

B-10宀 00

00

0

C-1

1,0

2,0

0

900

2,00 1,00

1,0 00

0

4,9

01 1,0

1,00

99 9

00

1,0

0

00

C-

1,000

2,000

1,000

2,00

1,00

2,00

1,00

00

00

家

母子

 宀

0

,00 0 1

0

00

1,0

00 1,0

0

0

庭

1,100

0

0

C

家

母子

宀

 -0

庭

0

00

4,0

1,0

1,00

00

2,0

1,000

2,00

C-

庭

子家

母

宀 0

1,0

2,000

0

1,00

56

1,3

00

00

売

宀(建

B-10

,000 0 1

00

1,8

600

1,000

1,8

600

1,00

1,0

600

00

600

,000 0 1

00

1,000

1,00

00

00

C

マン

宀

2,000

2

00

1

0

1,000

9 2,99

,000

2,00

0

1,00

2,0

2,0

1 -20

1,000

宀

2,000

3,000

1,000

00



ン マ

1

00

ヌ スリ

ヌ

スリ

1

00

0 ,00

00

1,0

0 ,00

1,0

0 ,00

52

00

2,4

00

C-2

1,0

5,0

1,0

2,0

00

1,0

00

1,0

00

1,0

0

マ 宀

0

00

00

リ

ンス

0 1,0

ヌ

C

2,0

マン

( 建売

1,0

2,0

1,000

1,000 1,000 1,000 1,000 1,000 1,000

宀

0

C-2 

宀

2,000



リヌ

ス マン

00

マ

0 C-2

2,000

1,000

3,000

2,0

リ ンス

宀

 -20

人

ヌ

2,0

ヌ スリ

00

2,0

00

1,0

( 建売

00

00

1,0

00

1,0

B-10宀

2,0

00

1,0

0

0 1,0

00

1,000

00

4,0

00

3,1

00

1,0

2,0

1,0

00

2,0 00

1,0

00

0

00 3,0

00

00

0 ,00

1

23

1,0

00

1,0

0 2,0

1,0

2,0

1/200 二階平面図


ゟヌニングず関わり方

03 3 çš® 類 の 䜏 戞タむプを䞀぀の 敷 地内に配 眮するこずで 匷い 境 界 が 匕かれる。 「しろ」ず「きっかけ」に導かれ、䜏 民は 䜏居郚分

付 属 建 築を自分 のためや 他 人 の

䜏居郚分

ピロティヌ 共甚郚

めに増やしおいく。たず

えば自分 がタバコを吞うために 屋 倖に喫 煙 宀を䜜るのもい

䜏居郚分

いし、家 族 のためにテラスに 屋 根をかけるのもいい。 たた、居 䜏 環 境ずしおは採 光が 難しい北 偎 侀階 郚 分には共

個人

自分のための喫煙所

家族

家族のための倉庫

隣人

お隣さんず共同の自転車眮き堎

甹郹 分を蚭け、敷 地 北 偎の䞭島 集 䌚 堎の 機 胜を移 転させる。 地 域 のために 集 䌚 堎に぀いたおを䜜ったりするこずなども この 集 合 䜏 宅は蚱 容する。

A 棟䜎 所 埗 者 䜏 宅 賃 貞 契 箄  4 人 ×6 戞   2 4 人 居 䜏 可 胜 åž‚ 営䞭島団 地 3 号 通の入 居 者を移 転 侀 郚 。垂 営䞭島団 地 3 号 棟は長 岡垂が 母 子 家 庭 向けに貞し出しおいる䜏 宅 。 3階 建お2 K 12 戞 

C棟

B棟

B 棟建 売 䜏 宅 人 ×3 戞   二階 建お  人 居 䜏 可 胜

集合䜏宅 街区

ゎミ眮き堎

集䌚堎のパヌテヌション

集 合 䜏 宅内に建おられた建 売 䜏 宅

界

境 匷い

C 棟マンスリヌマンション A棟

2 人 ×5 戞   4 人 ×1戞   14 人 居 䜏 可 胜

たち党䜓

賃 貞 䜏 宅より短 期の契 玄を想 定した䜏 戞。短 期出 匵などオ フィスが 増えおいる長 岡 駅 前で 働くオフィスワヌカヌなども 利 甚する。トむレずシャワヌが 完 備されおおり、入 济 や 掗 濯 は䞀階 の 共同 利 甚の æ–œ 蚭を利 甚する。

24


各ナニット平面図 1,000

2,000

1,000

1,000

2,000

6,000

2,000

1,000

1,000

1,000

1,000 500 900

600

1,450

2,000

1,000 1,000

䟿所

脱衣 シャワヌ

掋宀

1,000

1,000

掋宀

500 1,500

脱衣 シャワヌ

500 1,000

侀階 2,000

䟿所

2,000

3,000 1,000

掋宀

1,000

2,100 2,000

1,000 1,000

2,000

掋宀

2,000 1,000

4,000

W.I.C

1,000

1,000

2,000

1,000

5,000

1,000

4,000

1,000

1,900

LD

掋宀 垖

1,000

1,000

K

2,000

3,000

1,000 2,000

LDK

1,000

1,500

1,000

䟿所

収玍 800

1,000

2,000 2,000

1,000

2,000

1,000

玄関

8,000

1,000

2,000

11,000

1,000

800

1,000

掗面脱衣

3,900

掗面脱衣

800

1,000

2,100

玄関

1,000

1,000

収玍

1,000

济宀

1,000

2,100

700

1,000

3,000

和宀 垖

1,000

1,000

1,000

1,000

1,000 4,000

1,000

2,000

1,000 1,000 4,000

二階

550

8,000

25

A-101 号宀母子家庭甚䜏戞 1/130 平面図

B-101 号宀建売䜏戞  1/130 平面図

B-101 号宀 ( マンスリヌ  1/130 平面図


課題文 2020 建築・環境デザむン挔習川第 1 課題 「集合䜏宅 +」 集たっお䜏むずはどういうこずか、そしおそこに付加されるべき機胜は䜕か ? ■蚭蚈条件 〇敷地 䜏所 : 長岡垂䞭島 4 䞁目 12-5 を含む街区の䞀郚 面積 :1,018.95 m 甚途地域 : 近隣商業地域 ( 建

率 80%、容積率 300%)、準防火地域

構造鉄筋コンクリヌト造 芏暡50 人 ( 組合せ自由 ) が暮らす集合䜏宅 + 長岡垂䞭心垂街地のフリンゞにあるべき付加機 胜 蚈 3,000m2 以䞋 * 駐車堎は察象敷地倖に確保されるものずする。 ■プロゞェクト・ストヌリヌ 長岡垂柿川沿いの平和の森公園の察岞に䜍眮する街区 ( 面積 =2,200m2)。ここに長岡の䞭心 垂街地における新たな郜垂居䜏のモデルを提瀺すべくプロゞェクトはスタヌトした。しかし、 土地の入手に難航し、珟圚蚈画察象ずなっおいるのは街区東半分の 1,018.95m2 である。 事業者は土地取埗に関しお継続的な働きかけをし぀぀も、この蚈画地に第 1 期の建築プロゞ ェクトずしお郜垂居䜏モデルを実珟し、それによっお残りの土地の地暩者ヘアピヌルし、第 2 期以降に街区党䜓を完成させるずいう決断をした。 あなたはこのプロゞェクトの建築提案を行う建築家である。ず同時に開発事業者から、あら たな郜垂居䜏モデルを実珟する䞊で必芁な事業提案も求められおいる。プレれン資料提出期限 は 2020.11.04JST9:00。第 2 期の蚈画ビゞョンも瀺唆するこずができればプレれンの成功率 は高くなるだろう。 ■発 泚 事業者から瀺された蚭蚈条件は䞊掲のずおり。 郜垂居䜏モデルの提案にあたり、敷地に関する珟圚の気候状況や長岡垂における䜍眮づ け等のリサヌチに加え、歎史的な珟圚地の芖点も重芁であろう。 構造圢匏ずしおは RC 造が指定されおいる。居䜏空間のシェルタヌ性胜を確保せよずい うメッセヌゞずも捉えられる。 芏暡指定がポむントのようだ。50 人ずいう人口指定 ? 䜏居ナニットのスケヌル蚭定は 提案を求められおいる付加機胜の怜蚎にも倧きく関わるず思われる。

26


トチニリズム 第䞀孊幎 建築・環境デザむン挔習Ⅰ「䜏宅」課題 JIA 関東甲信越支郚 孊生蚭蚈課題コンクヌル JIA 山梚クラブ受賞 Sketchup/Cinema render/jwcad/Photoshop/Illustlator

敷地は新期県長岡造圢倧孊に隣接する䜏宅街の䞀角。 もずもず信濃川の䞀郚だったこのトチは 1970 幎ごろ に造成された。類䌌面積で綺麗に敎列された効率の良 いトチの䞊に建぀䜏宅たちはたるで箱が䞊んでいるよ うだった。戊埌、急激に増えた人口に察応するために、 「nLDK」ずいう抂念のもず芏栌化された倧量に䜏宅が 開発された。家だけではない、街だっおそうだ。しかし、 豊かさの本質ずいうのは効率ずか芏栌ずかの倖偎にあ るず思う。効率的なものに

れたこの䞖の䞭で少しで

いいから、その秩序を厩そうずするこずが生掻に豊か さを䞎えるチャンスかも知れない。少しず぀ズラすこ ずによっお、蚈画敷地の秩序を厩し、土地にリズムを 䜜り、非効率的な䞍完党な空間に䜏たう。

27


28


ダむアグラム →

東西に䞊ぶ隣地に習っお南北方向 に等間隔で壁を立ち䞊げる。

→

その壁同士の間隔をずらし リズムに倉化を加える。

→

さらにその壁の角床を埮劙に振り、空間的に

南偎の高䜎差を誇匵するように高さにも倉化を加える。

リズムを倉化させる。

さらに壁ずは圢態の性質もテクスチャも異なる 朚質の塊を入れ蟌み、リズムを厩し耇雑にする。

29


30


敷地南偎、長岡造圢倧孊䞊朚道より眺める。ガラスの配眮や梁の䜍眮によっお倖郚ず内郚が曖昧ずなる。

31


32


1,900

4,271

4,769

2,375

A

2,770

3,774

道路幅員 6m

1820

2,216

B

GL ±0

4,394

割栗石

GL ±0

3,079

GL ±0

収玍 济宀

GL +20

WC

玄関

2,697

K

掗面脱衣

æ°Žå Ž GL +50

3,946

7,856

GL +50

GL ±0

L

ゲストルヌム

光庭 GL -1030

GL -1500

D

サンルヌム

GL -1000

GL -1000

GL -1000

倖壁杉板ばり

2,462

曞斎

GL ±0

割栗石

割栗石 倖壁FRP防氎

B

A

N

1,486

33

3,501

2,994

5,046

1,462

4,478

1,916

䞀階平面図 1:200


1,750

3,002

A

2,416

2,715

道路境界線

隣地境界線

B

GL +2520

2,300

6,440

50

2,000

2,300

䞻寝宀

1FL

GL

2,994

テラス

200

2,300

2FL

2,300

W.I.C

2,300

1,575

2,500

200

1,390

最高高さ

GL +2550

B-B 断面図 1:200

子䟛宀

子䟛宀

GL +860

GL +860

道路境界線

収玍

隣地境界線

2,705

収玍

2,350

2,300

5,173

2,350

2,200

200

719

6,440

最高高さ

2,200

A

二階平面図 1:200

34

1,511

GL

B

A-A 断面図 1:200


GL

南偎立面図 1:200

35

隣地境界線

隣地境界線

隣地境界線

隣地境界線

GL

北偎立面図 1:200

192033 時


課題文 第䞀孊幎 埌期挔習課題 第四課題 「キャンパス䞊朚沿いの䜏宅」 ■䞻旚 第 1 課題では自分ず友人の共同生掻の空間を蚭蚈し、第 2 課題では土蔵に座敷をデザむンする こずで和颚のむンテリアを孊び、第 3 課題ではランドスケヌプ・デザむンの初歩を孊びたす。 本課題ではいよいよ䜏宅の蚭蚈に挑戊したす。䜏空間は第䞀に、日垞的な生掻行為の堎であり、 基本的な空間寞法や寝・食・衣・掗・玍などの生掻単䜍空間を理解し修埗しおいきたしょう。 第ニに個人䜏宅は、個人的たた家族的空間であり密接な぀ながりを持った人々ずの共生の堎で す。ゆえに機胜的芁求䟋えばシェルタヌずしおの䜏宅、採光や通颚などの快適な宀内環境など を満たすず同時に「䜏み手」固有のニヌズを満足させねばなりたせん。倧孊キャンパスに面す る倖壁は南面なので、ふたり郚屋で孊んだこずを生かしおください。そのファサヌドデザむン も重芁です。そしお隣人や呚蟺環境、街䞊み等ずの関係性ずいった瀟䌚的偎面も重芁ずなっお きたす。今回はみなさんの 10 数幎埌かもしれたせん。そんな「30 代倫婊子䟛 2 人 + 小型犬」 のための䜏宅をテヌマに取り組んでみたしょう。ずは蚀え、個人的な思い蟌みによらず、䜏み 手 にずっお豊かな生掻空間を蚈画するこずを通し、環境デザむンの幅広い思考ずプロセスに぀ いお孊ぶこずが期埅されおいたす。 ■課題 〇敷地 敷地は長岡造圢倧孊キャンパス北偎の、宮関 2 䞁目 ( 別玙 A,Btc,D+F より遞択する ) の䞀角です。 〇建築䞻 今回の䜏宅の建築䞻がこの敷地でどのような生掻をするのか、この家族のためにどのような空 間が可胜か、倚面的に考えながら゚スキヌスを進めおいっお䞋さい。 建築䞻は以䞋のように想定されおいたす。゚スキヌスの段階で、生掻のスタむルや趣味、家族 ずの関係など、さらに詳现な条件蚭定をし、堎合によっおは倉曎を加えおも良いものずしたす。 ・家族構成 30 代倫婊、子䟛 2 人 ( 小孊生、性別は自由 )。小型犬 1 匹。 ・芁求条件 「家族、ぺットが快適に暮らせるようにしたい」 「キッチンや氎回りの家事動線をスムヌスにしたい」 「仕事や子育おに忙しいが、デザむンも重芖しお欲しい」 「䞡芪や友達が来おも察応できるゲストルヌムが欲しい」など。 以䞊の芁望は、圓初、建築䞻が思い぀いたものに過ぎたせん。蚭蚈を進めおいくためには建築 䞻に様々な質問を投げかけおいくこずが必芁です。趣味はなにか、食事は誰が䜜るか。建築䞻 の生掻を理解する䞊で重芁です。本課題では自問自答したり、友人や家族に聞いおみおも良い でしょう。

36


第䞀孊幎 建築・環境デザむン挔習Ⅰ「ふたり郚屋」課題 Sketchup/jwcad/Vray/Photoshop/Illustlator

各々の持ち物をしたいこたずに、向かい合う二枚の壁 に囲たれる魅力的な空間から各々の持ち物が「ちょっ ず芋える」ずいう関係性で暮らし、興味を広げるキッ カケを䜜る。友人に刺激され、自然ず趣味や興味が広 がっおいくような暮らしを提案する。

37


38


1/60 䞀階平面図

1/60 二階平面図

39


1/60

40

A-A 断面図

1/60 二階平面図


41


課題文 建築・環境デザむン挔習Ⅰ第䞀課題「ふたり郚屋」 ■課題䞻旚

■プラむベヌトスベヌス / 個別空間

. 長岡造圢倧孊の孊生駐車堎のどこかに建蚭されるドミトリヌの䞀宀を想定しおみおくださ

9. 同居するふたりは、ベッド ( シングルサむズ )1 台ず぀ず A1 サむズのテスクを所有しおいる。

い。そこに、建築・環境デザむン孊科の同居するこずを考えおみたしょう。初めお芪元を離れ

テレビ、オヌディオ、ビテオは、個別でも共有でもかたわない。

お独立した生掻をしなければならない状況を想像しおください。

10. それぞれには、1 ケ所ず぀のワヌドロヌブ ( 収玍 ) がある。1 週間分の衣料が収玍でき、さ

同じデザむンの道に進む友人ずはいえ、今たで知らなかった他人ずの共同生掻です。さたざた

らにテニスやスキヌなどの運動靎も、ここに収玍するこずにする

な事柄を話し合い、匷力に助け合う盞手になるかもしれたせん。同ヌの䜓隓を経るこずによっお、

11. 本棚も、それぞれ 1 ケ所ず぀持っおいる。

䞀生の良きずもになるにちがいありたせん。

12. 個宀には、倖に開攟する窓が、絶察になければならない ( 非垞に重芁 )。

2. 䞖界䞭どこの郜垂 (NY、パリ、ロンドン、ミラノ、りィヌンなど ) でも、倚くの人達が、知

13. 個宀盞互は、䞀郚カヌテンなどで簡易的に間仕切りされおいおもよい。

り合いず郚屋をシェアしお暮らしおいたす。ひず぀の玄関のなかに、男女 5 人が共同生掻しお

■パブリックスペヌス / 共有空間

いる堎合すら、めずらしくありたせん、

14. 玄闘、䞋駄箱を蚭けるこず。玄関は、ロフト階 (FL+27m) にあっおもよい。

ただし、そこにはひず぀の明確なルヌルがありたす。それは、各人がプラむベヌトスペヌス ( 個

15. トむレ・掗面・シャワヌ・バスルヌムは、ルヌムメむト同志で共有する。

別空間 ) を持ち、䞀方で、みんなで䜿うパプリックスペヌス ( 共有空間 ) があるずいうこずです。

16. 奥行き 600、幅 2400 以䞊のシステムキッチンも、共有する。

この課題では、個人のプラむバシヌを確保しながら、ふたりで䞀緒に䜿う空間をどのように楜

冷蔵庫・キャビネット ( 食噚収玍も共有する。

しく蚭蚈するのかが重芁になりたす。

17. ダむニングテヌプルず怅子も共有する。奜みで゜ファタむプずしおもょい。 18. バルコニヌには怍物を配するこず。奜みで怅子やテヌブルを配眮しおもよい。

42

■蚭蚈の条件

■孊生寮

〇䞀般事項

19. その孊生寮は、倧孊の孊生駐車堎゚リアのどこかに建蚭されるものずする .

1. 倧孊の孊生駐車堎に、鉄筋コンクリヌト造のドミトリヌ ( 孊生寮 ) が建蚭されるこずを想定す

20. その孊生寮は、䞀般ビルで蚀えば、5 階建おほどの倧きな芏暡ずする

る。皆さんは、その最䞊階の䞀宀を、自分ず友人のふたりが䜏む郚屋ずしお蚭蚈する。

21. その孊生寮の階高 ( 各階の高さ ) は、䞀埋 2.7m ずする ( ぀たり 5.4m の半分 )。

2. その孊生寮は、すべおの䜏戞ナニット ( 䞀戞 ) が、内法寞法 5.4mx5.4mx5.4m の立方䜓である。

22. 蚭蚈するナニットは、孊生寮の最䞊階に䜍眮するが、䞡偎に隣宀があっおもよいし、角郚屋

3. 床面積の合蚈 ( 延床面積 ) は、45m2 ぎったりずする ( 足りなくおもダメ、オヌバヌでもダメ

でもよいし、3 方が開攟されおいるナニットでもよい。隣宀ず自分達のナニットが、どのよう

4. スケルトン & むンフィルの圢匏で、そのむンテリアを自由に蚭える、ずいう蚭蚈を孊習する。

に䞊んでいるのかを考えるこず。

5. 䜏戞ナニットには、芁求された床面積に埓っお、ロフト階を蚭ける ( ただし朚造で )。ロフト

23. 玄関は、共有廊䞋あるいは共有階段に面するものずする。共有廊䞋のレベルは、孊生寮の階

階のレベルは、FL+2.7m にしなければならないが、その他の䜍眮に远加しおもよい。

高にあわせ、FL+0m あるいは、FL+27m のどちらかずする。

6. 倖郚にはバルコニヌ ( 鉄筋コンクリヌト造 ) を蚭ける。そのレベルは、FL 士 0m たたは FL

■その他

士 2.7 m あるいはその䞡方でもよい。

24. 窓 ( ガラス ) の向きに泚意。陜が入るべき郚屋ず、陜が入らなくおもいい郚屋をよく考える

7. 階段の面積は、建築基準法で算入する堎合があるが、、この課題では含めなくおもよい。同じ

こず。

く、バルコニヌの面積も含めなくおよい。

25. 空間のデザむンを勉匷しおいる矎倧孊生の郚屋らしい、個性ある快適な郚屋の蚭蚈ずするこ

8. 居宀に差し蟌む倪陜の光は、非垞に重芁である。マドを倧きくしお、陜の圓たらない陰湿な

ず。

空間やバルコニヌを぀くらないこず。

26. 新聞のチラシにのっおいるような、ちたたのマンションの間取りを求めおいるわけではない。

9. 窓からは、信濃川の察岞たで芋るこずができ、長岡の花火が芋えるものずする。

各人が 建築家やむンテリアデザむナヌになった぀もりで、デザむンに取り組むこず。


43


コンペティション

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Competiton


歪む / 流れ      第 27 回ナニオン造圢デザむン賞「叀さの戊略」 出展 Rhino/Photoshop/Illustlator 共同制䜜者長岡造圢倧孊 新村垌和

砂防堰堀にキャンプ堎を䜜る。 ここは新期にある郜垂。人工的に海ず郜垂の境界を維持しおいる堎所だ。 日本海の倕日を芋にいくず今も護岞工事が行われ続けおいる。 我々は郜垂生掻を維持するために流れ続ける砂を砂防堰堀で止め、その 砂を浚枫しゅんせ぀しお削られた倧地を盎しおいく。 本来であれば山から砂は流れ続け、海に堆積する。 このよう に自然に圢成された地圢を我々は感芚的に捉えるこずができ る。「重力」ずいう自然ずの共通の蚀語を持っおいるからだ。 そこに人工的な操䜜が加わるずそれは「違和感」ずなっお、我々はうた く地圢を捉えるこずができなくなる。 しかし、我々はそれがきっかけずなり䞀定に流れおいくはずの空間や時 間の党䜓の構造に気が぀くのではないかず感じる。 䞀定に流れおいく時間に点が打たれる感芚だ。 浚枫の方法を再考し、倩幕をかけお空間を圢䜜る。 それはいずれ流れ蟌む砂によっお埋たり、たた来幎に、もしくは再来幎 に砂防堰堀が埋たるペヌスは䞍芏則である。 浚枫される。 倉化し蓄積されおいく空間に柔らかな圢態によっお確かな珟圚ずしおの 拡散された光が差し蟌む。

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グラフィック䜜品

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Graphical works


TripRoom の掻動。

私は音 楜が奜きで様々なゞャンルの音 楜を聎く。クラシックやポップスも奜 きだが、ヒップホップやゞャズなどのブラックミュヌゞックに匷く惹かれる。私 も日本のヒップホップブヌムに乗っお日本のヒップホップの曲を聎き始めた。 地 元の䞭孊の仲間でもヒップホップを聎き始めた友 達がおり、 「自分たちで も぀くっおみたい」ずいう気 持ちから私ずラッパヌの He k Aずビヌトメヌカヌ の G e n e fずずもに T r ip R o o mを結 成した。最 初は3 人で曲を䜜り、ラップ を入れおいたが、スタむルが倉わっおいき、ラップずビヌトメむクずそれらを取 り巻くデザむンずいうように分 業した。私はその掻 動の䞭で倚くのゞャケット のデザむンや M Vの撮 圱 ç·š 集に関わった。ラッパヌHe k Aの楜曲や M Vは ネットレヌベ ル P R K S 9で玹 介されるなど、泚目を集め぀぀ある。もずもずグ ルヌプずしお結 成した T r ip R o o mだが、今 埌は仲間を増やし、ビヌト提 䟛 やデザむンでの支 揎などを積 極 的に行う音 楜レヌベ ルずしお今 埌 展開しお いこうず考えおいる。

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https://www.youtube.com/watch?v=UtKi7L_8KKQ

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https://youtu.be/UdlRXzBpI0I


HekA/Twisted 2020

HekA/Fuq 2020

TripRoom/2ripRoom 2019

https://linkco.re/ab1tRQHY

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HekA/life style 2020

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HekA/Future_Past_ 2020

Genef/POKET OF TIME 2020



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