TM Architecture Portfolio

Page 1



TSUBASA MITANI

PORTFOLIO


三 谷 翼 空 MitaniTsubasa

「人々の振舞から空間を読み解く」 建築には人はつきものであり、ヒューマンスケールで行われる人々の振舞は人と人、 建築と人、自然と人にダイアローグを生ませ、物質とのつなぎ目となる。 話す、見る、座る、くつろぐ、遊ぶ、学ぶ、食べる、寝る、人々の振舞は多種多様に 存在し、それと同時に建築も人々の振舞に呼応する形で空間を読み解かなければいけない。 そうしてできた建築空間が人々の振舞に賑わいを潤し、魅力的空間へと変貌する。


profile

background

三谷 翼空 |Tsubasa Mitani

2001 0000 生まれ 2012 北区立東十条小学校 卒業

Nihon University

2016 東京都北区立十条富士見中学校 卒業

Japan 2001.01.07

2019 東京都立高島高等学校 卒業

mail : csts19100@g.nihon-u.ac.jp

2019 日本大学 理工学部 海洋建築工学科 入学

tel : 080-9977-6611

2021 海洋建築・建築デザイン研究室 配属

award 2020.12 学部 2 年設計課題 ( 集合住宅 )

優秀賞

2021.07 学部 3 年設計課題 ( 水族館 )

最優秀賞

2021.09 建築学縁祭~ Rookie 選~

100 選

skills

activities 2009-2019 サッカー 10 年間 2009

冬季フットサル大会 3 年男子

準優勝

2010

冬季フットサル大会 4 年生

2012

北区少年少女サッカーリーグ 1部

2012

春季フットサル大会 6 年生

第3位 第3位

優勝

2D Drawing

Vectorworks

2012

北区少年少女サッカー大会 高学年大会

3D Modeling

Rhinoceros(Grasshopper)

2015

北区大会

3D Rendering

Lumion

2016

地区新人戦

Twinmotion

2021

sketch 100days

Illustrator

2021

学生団体 natsuzemi 幹部

Photoshop

2021

建築学生ワークショップ明治神宮 2021

InDesign

2021

赤レンガ卒業設計展 実行委員

adobe

優勝 準優勝

優勝


02

03

綴る

水際の憩い

01

コ ン テ ン ツ works 渦状巡遊


静 壱

かな空間は人々に心のゆとりをもたらす。 使われていない空間(空き家)を京町屋という伝統的外観空間で保持したまま内部空 間をリノベーションすることにより、京都の伝統的空間を引継ぎ、新たな余白的空間 をつくる。

余白を重ねる

余白の使い方

木板と和紙と空白 を設け、光の射し 方を時間によって 変化させる

天井高にフレーム を配置し、可変性 ある内部空間への 実現を量る。

和紙で空間を区切ることで人の動きを間接的に感 じることができる。組み合わせ毎に人々が使うべ き空間が変化する。 可変式壁によって 生まれた和紙空間 は人と空間を間接 的に継なぐ

余白の作り方

床高を少し与えるこ とで不可視的な空間 境界を演出する

鴨居

可変式の壁は鴨居に通 すことで庇と壁は連動 する。

05

04

余白と余白 京都を訪れる人々が心身にゆとりを感じられる空間を提案する。

光の射し方

屋根と壁が一体となったフレームを動かすことで光の射し方を調節することができ、異なった表 情の空間を見せる。

多くの観光客で賑わう京都は人々が道中に溢れかえる問題を抱えている。

壁が動くことで余白が常に変化し続ける。 変化し続ける空間で人々の個室空間を提供でき、 半屋外空間を提供できる。

かな空間は人々に心のゆとりをもたらす。 使われていない空間(空き家)を京町屋という伝統的外観空間で保持したまま内部空 間をリノベーションすることにより、京都の伝統的空間を引継ぎ、新たな余白的空間 をつくる。

余白を重ねる

動 伍

06

きのある空間は人々の行動にゆとりをもたらす。 元々は京町屋としてあった空間が空き家となり、解体されてできた空間を再び京町屋の 雰囲気を再生させ、新たな動線経路をつくる。

07

動線の作り方

余白の使い方 敷地

木板と和紙と空白 を設け、光の射し 方を時間によって 変化させる この十字路は、道が狭い且つ、 観光客が多いため、窮屈である。

十字路に接する駐車場を敷地に 選定し、建築的解決を試みる。

敷地に動線を通し、窮屈な十字路 に動線の選択肢を増やす。

天井高にフレーム を配置し、可変性 ある内部空間への 実現を量る。

和紙で空間を区切ることで人の動きを間接的に感 じることができる。組み合わせ毎に人々が使うべ き空間が変化する。 可変式壁によって 生まれた和紙空間 は人と空間を間接 的に継なぐ

敷地に動線を通し、 囲うように形をつける。

レイヤを重ね、曲面を作る。

余白の作り方 陸

積層による空間の変化

床高を少し与えるこ とで不可視的な空間 境界を演出する

×

鴨居

可変式の壁は鴨居に通 すことで庇と壁は連動 する。

壁が動くことで余白が常に変化し続ける。 京町屋という閉鎖的な空間から開放的な公共的町屋をレイヤーの積層によって展開することによって 変化し続ける空間で人々の個室空間を提供でき、 視線や光、風の抜けが生まれる。 半屋外空間を提供できる。

新しい京都の街並み

光の射し方

空き家として解体され、駐車場となった京町屋空間を新たに「公共的京町屋」として再興させ、旧と 新の兼ね合いを図りつつ、オーバーツーリズムなどといった観光問題などの解決も量る。

2 つの余白

余白と余白

今の京都は外部では観光が栄え、賑わっているのに対し、京町

屋根と壁が一体となったフレームを動かすことで光の射し方を調節することができ、異なった表 情の空間を見せる。

断面表現

屋などの内部ではその外部との関係性が遮断されてるかのよう に壁で区切られている。この内部と外部の関係性を静と動の余

多くの観光客で賑わう京都は人々が道中に溢れかえる問題を抱えている。 白的空間を用い、静的余白空間では空間が動き、出来た空間に 人々が留まる。動的余白空間では人々の動きによって空間の見 京都を訪れる人々が心身にゆとりを感じられる空間を提案する。 方が変化する。この対比的な余白空間を京都に配することによ

きのある空間は人々の行動にゆとりをもたらす。 元々は京町屋としてあった空間が空き家となり、解体されてできた空間を再び京町屋の 雰囲気を再生させ、新たな動線経路をつくる。

0m

を誘発するきっかけを生み出す。

伍 動線の作り方 「動」の余白空間を横から見る

新たな「動」の余白空間

動く「静」の空間

敷地

この十字路は、道が狭い且つ、 観光客が多いため、窮屈である。

十字路に接する駐車場を敷地に 選定し、建築的解決を試みる。

敷地に動線を通し、 囲うように形をつける。

敷地に動線を通し、窮屈な十字路 に動線の選択肢を増やす。

レイヤを重ね、曲面を作る。

積層による空間の変化

×

京町屋という閉鎖的な空間から開放的な公共的町屋をレイヤーの積層によって展開することによって 視線や光、風の抜けが生まれる。

新しい京都の街並み

空き家として解体され、駐車場となった京町屋空間を新たに「公共的京町屋」として再興させ、旧と 新の兼ね合いを図りつつ、オーバーツーリズムなどといった観光問題などの解決も量る。

2 つの余白

断面表現

今の京都は外部では観光が栄え、賑わっているのに対し、京町 屋などの内部ではその外部との関係性が遮断されてるかのよう に壁で区切られている。この内部と外部の関係性を静と動の余 白的空間を用い、静的余白空間では空間が動き、出来た空間に 人々が留まる。動的余白空間では人々の動きによって空間の見 方が変化する。この対比的な余白空間を京都に配することによ り、内部と外部の空間をシームレスに繋ぎ、人々のコミュニティ

0m

を誘発するきっかけを生み出す。

新たな「動」の余白空間

「動」の余白空間を横から見る

動く「静」の空間

5m

「静」の余白空間を上から見る

5m

「静」の余白空間を上から見る

10m

10m

スケッチ

学外活動

余白と余白

都市の残余

り、内部と外部の空間をシームレスに繋ぎ、人々のコミュニティ



水族館 学部三年第Ⅱ設計課題


01

渦状巡遊

三年生第Ⅱ課題

award

敷地:横浜みなとみらい新港地区 用途:水族館 面積:5,000m²

学部三年設計課題 建築学縁祭 ~ Rookie 選~

最優秀賞 100 選

広大な海の空間に発生する水の流れ、うねり。 海中の流体的リズムから生み出される渦が海の魅力的空間へと引き込む架け橋となっているのではないか。 うねりなどの海中に発生する流体的リズムを多面体の空間、ポリゴン状の水槽によって 空間に歪みを与え、渦を通して海面・海中を行き交うような水族館を提案する。


水族館平面図

S=1/500

1

0

2

建物内を進むと、親水空間に変貌し、 海の水平線が視界の先に広がる

内部空間に光を 取り込む中庭を設置

10

5

管理施設を周りに 配置することで大きな 空間を確保し、魚の 世界へと引き込ませる

上部空間からスロープに よって上陸できるデッキ

機械室 キャットウォーク

+500 +1000 +1500

+2000

荷解き スペース

+2000 +1000

研究室

海上に設置した水槽は潮の 満ち引きによって時間ごとに 違った表情を見せる

+1500 +1500

+500

+2000 +1000 +2000

+500 +2500

カフェ

渦状巡遊

+1500 +1000

作業場 +500

作業場

キャットウォーク +1500

広大な海の空間に発生する水の流れ、うねり。

+1000

キャットウォーク

トイレ +500

海中の流体的リズムから生み出される渦が

+2500 +1500 +2000

+1000 +500

海の魅力的空間へと引き込む架け橋となっているのではないか。

レストラン

レクチャールーム

デッキ

うねりなどの海中に発生する ミュージアム ショップ

流体的リズムを多面体の空間、ポリゴン状の水槽によって

作業場

空間に歪みを与え、渦を通して キャットウォーク

海面・海中を行き交うような水族館を提案する。

+1500

キャットウォーク

+2000 +1000

+2000

作業場

+1500 +500

+2000

+1000 +500 +1500 +1000

作業場

+500

エントランス

海景色と水槽に 囲まれたレストラン

作業場 事務室 飼育室

入 口

一般のお客様も階段で 上がることができる作業場

会議室

館長室 宿直室 給湯室 荷解きスペース

受付

搬出入口

受付を済ませ、エントランスに入ると、 動線を固定しない水槽空間が広がる

中庭

作業場

ポリゴンによって生まれる多面体空間

横浜みなとみらい

水の流体的リズムから生まれる渦

水槽

展示スペースから見える キャットウォークは 魚の勉強をする機会を生む

海中に発生する水の流体的リズムを多面体の空間、ポリゴン状の水槽によって空間に歪

周辺に集客施設が立ち並び、地域全体が回遊性を持った「まち」としてある横浜新港地区に

空間に動きを出すポリゴ

ポリゴン状の水槽を周囲に

海中に発生する水の流体的リズムを

みを与え、海に存在する渦を通して海面・海中を行き交うような水族館を提案する。

おいて、人々が渦を通して水中を回遊するような水族館の在り方にアプローチを試みる。

ン状の水槽を設置する。

派生させ、空間を歪ませる。

建築として落とし込む。

天窓から水槽を通して光が点在する木漏れ日空間を演出

スロープ的役割と共に、中庭としても寄与する屋根空間

ポリゴン状に起伏のある空間を抜けた先に広がる水平線

時間の経過とともに海上ラインが変化する水族空間の演出

ID:029



リゾートホテル 学部三年第Ⅲ設計課題


02

綴る - 空間からコミュニティへ -

三年生第Ⅲ課題 敷地:横浜みなとみらい新港地区 用途:リゾートホテル 面積:22,000m²

コロナ禍の暮らしを経て、半屋外的な空間が重要視された今、 客室から外部への空間へと繋ぐアプローチがこれからのホテル空間において大切だと考える。 横浜という多種多様な人々が訪れる町に多種多様なコミュニティを外部空間を介して誘発し、敷地近辺との関係性、 人々の個々空間を配慮したホテル空間を提案する。


Concept 今回、リゾートホテルを考案する中で従来のホテルにはどのような特徴があり、これからのホテルに必要になってくる空間とは何か模索した。 ホテルの過ごし方として従来のホテルでは部屋内で生活が完結する形式が一般的である。 しかし、室内を出た外部空間こそホテルの魅力を存分に引き出し、ホテルに在住する人々の様々なコミュニティを誘発するきっかけを生み出す。 コロナ禍の暮らしを経て、半屋外的な空間が重要視された今、 客室から外部への空間へと繋ぐアプローチがこれからのホテル空間において大切である。横浜という多種多様な人々が訪れる町に多種多様なコ

綴る

~ 空間からコミュニティへ~

ミュニティを外部空間を介して誘発し、敷地近辺との関係性、人々の個々空間を配慮したホテル空間を提案する。

Site

敷地場所は横浜みなとみらいの新港地区。観光客も踏まえ、多種多様な人々が出向き、周辺には横浜港大桟橋・みなとみらい・横浜中華街・ 山下公園などの集客施設が存在し、地域全体が回遊性を持った「まち」となっている。多種多様な人々の個々空間、敷地周辺の場所性的空間 を考慮し、半屋外的な空間を介して回遊するホテル空間の実現を量る。

Diagram 水族館

半屋外 室

海 店 日本人

赤レンガ

外国人

交流

ホテルに出向く人々の空間から

ホテル内で発生する個々空間のからまりを

そのからまりしろを平面・断面上で

形態を歪ませる。

形態として表出する。

点在させ、空間を構成する。

Plan-twin/double-room

Plan-suite-room 「Off round」による断面計画

従来の躯体的客室空間は

躯体的客室空間の四隅を

Off round による客室空間の

ホテルの客室空間は基本的に

客室の平面空間をずらし、

後背にある客室空間に

内部と外部の関係性が遮断されている。

コンプレッションし、空間を歪ませ

連なりが上部 ( 風 ) と下部 ( 人 ) に

一方方向にだけ窓が配置され、

内・外の空間を混在させるとともに

高さを与え、ピロティ空間を

Off round による新たな客室空間の提示。

内部、外部との関連性をもたす。

空間を生み出し、内部と外部の調和を量る。

内・外の関係性が遮断されている。

3 方向窓の形式をもたせる。

配することで人々の動きを誘発させる。

External space

Off round により歪んだ客室空間の先には広大な海景色が広がり、眺望できる。

Area 1階

7,000m²

5階

1,550m²

2階

4,200m²

6階

1,550m²

3階

1,550m²

7階

3,500m²

4階

1,550m²

延べ面積

20,900m²

ホテル 表紙 3年 9100

佐藤先生班 三谷翼空



海の駅 学部三年第Ⅰ設計課題


03

水際の憩い

三年生第Ⅰ課題 敷地:横浜みなとみらい新港地区 用途:海の駅 面積:2,000m²

人と海をつなぐ役割を果たす沿岸。 気づいたら海の近くにきていた。そんな沿岸の魅力と建築の融合はできないか。 ボロノイ手法を用い、人々の空間をシンメトリーにつなぎ、 訪れた人々が海辺で憩う、そんな海の駅を提案する。


Environmental 環境課題

低炭素 省エネ

高齢化 水辺の 賑わい

Introspection

水際の憩い

人と海を繋ぐ役割を果たす沿岸。気づいたら 海の近くにきていた、そんな沿岸の魅力と建築の 融合はできないかというのが、本案の提案である。 ボロノイから派生する内部空間

Plan System

ボロノイ図法とは

~voronoi diagram system~

・ある領域をそこに置かれた点群の位置の関係性によって

Cross Section System

Proposals

分割する作図法である。 ・学校の配置や携帯電話のアンテナを設置するときに使わ

広場・図書スペース カフェ 展示スペース

れているもので、一定距離範囲内に何かをつくるときに 役立つ作図法である。

Architecture

カフェ 展示スペース

物販 事務室

ボロノイの点を内部空間に 配置する施設と置き換える。

休憩スペース

物販 事務室

それぞれの空間を結ぶ繋ぎの 部分に新たな点、間接空間を配置する

構造

外的要因

オーゼティック 構造

気温・風

Sea

カフェ

展示スペース

横浜市の環境課題として抱えている低炭素・省エネルギー。そして海風・陸風を Architecture

広場

休憩スペース 休憩スペース

素材

形状記憶 樹脂

利用した四季によって変化するファサードの考案の下、オーゼティック構造を用 いたファサードの提案をする。このファサードは温度によって樹脂が柔らかくな

物販

Sea

事務室

間接空間を媒介し、人の動きを 誘発する

り、風によって変化する。電子的,機械的制御を使わずとも,継続してファサー ドを動かすことができる。

沿岸の特性を活かして、建物の奥に進むにつれ、床高が下がり、 建物を抜けると、海辺に近い空間が広がる構成を演出する。

海の駅計画 表紙 3年 E班 桔川先生 9100 三谷翼空



狩猟採集の集合住宅 第 15 回長谷工住まいのデザインコンペティション


04

都市の残余

第 15 回長谷工住まいのデザインコンペティション 敷地:大阪府内 用途:集合住宅 面積:1,000m²

私たちの生活する現代は生産が消費を上回る時代である。 まちを見ると様々なモノが捨てられていたり、ご自由にどうぞと置かれている。 そんな都市に余るモノたちを使い集合住宅を構成する提案を考えた。 都市の一部として使われてきた物質がこの集合住宅内で再構成されることでこの空間は都市のレガシーとなり 住民がこの場を紡ぐ役割を担う。


01 現代の狩猟採集 都市の余り物

都市の残余

野原で獲物を狩る、 樹木の中で果実を採 る。 狩猟採集の生活を送っていた昔の人

残土

地下鉄駅

産業廃棄物

々はその土地に既に存在しているモノを利用し

私たちの生活する現代は生産が消費を上回る時代である。

生活してきた。 生活の中で既に存在するモノの

まちを見ると様々なモノが捨てられていたりご自由にどうぞと置かれている。

神社

再利用が現代の狩猟採集として置き換えられる

そんな都市に余るモノたちを使い集合住宅を構成する提案を考えた。

小学校

のではないか。 この集合住宅では都市の中に

都市の一部として使われてきた物質がこの集合住宅内で再構成されることでこの空間は都市のレガシーとなり

ある使われなくなったものをマテリアルとして利用

住民がこの場を紡ぐ役割を担う。

する。 建材として残土や空き家のたて壊しにより 生まれた廃材、 家庭内で生まれた様々な廃

敷地

公園

品を空間の構成要素として利用することで都市 の記憶がこの建築に宿るように考えた。 住民は

廃材

この建築を構成する一部であり、 都市の中にあ る循環する建材を集め利用する。 都市と人の 公園

間に新たな関係性が生まれ、 新しい暮らしへと 導く。

0 10

50

100[m]

N

1/200 平面図

03 住民が行う生活

02 構成マテリアル セルロースの空間

狩猟の生活

吊り構造

都市を狩場として想定する。 ある家の家

都市の狩猟

庭ゴミや空き家の廃材を譲ってもらうことで

廃材や廃品を再利用して作られるセルロースはこの集合住宅の 構造体となる。 セルロースナノファイバーの中に残土が詰められ

焚き火や自由に使える木材を調達する。

ることでスラブが立ち上がり、 大地の様な曲面が生まれる。 セル ロースナノファイバーの隙間では野菜や樹木が育ち、 透明な性

高強度繊維 ( セルロースナノファイバー )

質を持つことから地続きの様な空間が広がる。 またセルロースナ

これらは都市の生み出した私たちの生活 吊り構造の住宅

一般住宅

ノファイバーの性質を利用することで自由な形態を創ることが可能

にとって必要不可欠な物資であり、 この 集合住宅の獲物と言えるだろう。

であり、 住民に合わせた変化を許容することができる。

ネット的狩猟

地域的狩猟

環境的狩猟

住民がセルロースを機械で作製することもできる

自由な曲面の利用

セルロースファイバーの製造

+

椅子

廃材

住宅を吊り構造で配置する事で上部と下部にセルロースのスラ

加工 産業廃棄物

セルロースナノファイバー

ブができる。 セルロースの局面はレイヤーの様に積み重なり複 雑な動線が生まれる。 その間に住居があることでプライバシー

廃材を使った住民の空間 今後増加する空き

% 35

日本の住宅数と空家数

千戸 80,000

←実測値 予測値→

70,000

家から出る廃材を活

残土を使った新しい暮らし

60,000

建設時に排出される

25

用する。 良質な廃 材は住居の拡張とし て利用される。 住

15 30,000

S53

S63 H5 S58 空家数 (千戸)

H10

H20 H25 H15 総住宅数 (千戸)

H30

R4

R9 R14 空家率

0

※実測値は、 総務省 「平成25年住宅 ・ 土地統計調査」 より。 予測値は NRI。

は確保されつつ、 大きな庭の様な空間を上下に得ることが可 能となる。 またセルロースのスラブを歩く人の視線が住宅に遮ら

る。 普段何気なく通り過ぎる道にも何か

れないため空間の広がりを感じることができる。

お宝が眠っているかもしれない。 この集

35,000

昇している。 行き場 のない土がこの集合

民は自身のライフス

たな住空間を生む。

タイルに合わせて庭

土の量とセルロース

に屋根や椅子、 机

により洞穴のような落

を置き活用する。

ち着いた空間ができ

粗悪な廃材は焚き

る。 土との強弱に

火の薪として利用さ

よって多様

れる。 焚き火を囲

な空間が生ま

み、 住民同士で語

れる。

壊れた箇所の3D データ

セルロースでデータを

を取る

印刷する

都市のモノを狩猟採集する

残土からなる植物と共に生活する

合住宅に住まなければ気づかなかった新

18.5% 20,000

18.0%

たなモノの使い方を日常の中から拾い出

10,000

17.5% 5,000

17.0%

0

住宅の構造となり新

採集の生活

19.0%

30,000

15,000

5

10,000

20.0%

人が集まり語らう焚き火空間

採集の生活 都市にある自然と湧き出たモノを採集す

25,000

10

20,000

0

建設残土排出量グラフ

19.5%

残土の量は年々上

20 40,000

万t

40,000

30

50,000

45,000

セルロースのスラブの隙間から光が落ちる

H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 年

総排出量 (万 t)

建設排出量 (万 t)

都市との循環 (つながり)

し、 活用することができるだろう。

比率 (%)

都市と人

都市と文明

住民は都市へ狩猟

都市

都市は文明にきっ

し都市は住民へ生

かけをもたらし、 文

を与える。

明は都市を発展さ

DIY 的狩猟

農耕的狩猟

都市的狩猟

せる。 人

コンポスト

文明

人と文明

り合う場ができる。 野菜

生ゴミ

人は文明を促進させ、 文明は人へ貢献する。

00363



公共的空間 京都デザイン賞 2021


05

余白と余白

京都デザイン賞 2021 敷地:京都市二寧坂 用途:公共的空間 面積:200m²

多くの観光客で賑わう京都は人々が道中に溢れかえ、 オーバーツーリズムなどといった観光問題を抱えている。 本提案では空き家、駐車場をフィールドに静的、動的の公共的憩い空間 ( 余白 ) を 配置することで京都を訪れる人々が心身にゆとりを感じられる空間を提案する。


静 壱

かな空間は人々に心のゆとりをもたらす。 使われていない空間(空き家)を京町屋という伝統的外観空間で保持したまま内部空 間をリノベーションすることにより、京都の伝統的空間を引継ぎ、新たな余白的空間 をつくる。

余白を重ねる

余白の使い方

木板と和紙と空白 を設け、光の射し 方を時間によって 変化させる

天井高にフレーム を配置し、可変性 ある内部空間への 実現を量る。

和紙で空間を区切ることで人の動きを間接的に感 じることができる。組み合わせ毎に人々が使うべ き空間が変化する。 可変式壁によって 生まれた和紙空間 は人と空間を間接 的に継なぐ

余白の作り方

床高を少し与えるこ とで不可視的な空間 境界を演出する

鴨居

可変式の壁は鴨居に通 すことで庇と壁は連動 する。

余白と余白

壁が動くことで余白が常に変化し続ける。 変化し続ける空間で人々の個室空間を提供でき、 半屋外空間を提供できる。

光の射し方

屋根と壁が一体となったフレームを動かすことで光の射し方を調節することができ、異なった表 情の空間を見せる。

多くの観光客で賑わう京都は人々が道中に溢れかえる問題を抱えている。

京都を訪れる人々が心身にゆとりを感じられる空間を提案する。

きのある空間は人々の行動にゆとりをもたらす。 元々は京町屋としてあった空間が空き家となり、解体されてできた空間を再び京町屋の 雰囲気を再生させ、新たな動線経路をつくる。

動線の作り方

敷地

この十字路は、道が狭い且つ、 観光客が多いため、窮屈である。

十字路に接する駐車場を敷地に 選定し、建築的解決を試みる。

敷地に動線を通し、 囲うように形をつける。

敷地に動線を通し、窮屈な十字路 に動線の選択肢を増やす。

レイヤを重ね、曲面を作る。

積層による空間の変化

×

京町屋という閉鎖的な空間から開放的な公共的町屋をレイヤーの積層によって展開することによって 視線や光、風の抜けが生まれる。

新しい京都の街並み

空き家として解体され、駐車場となった京町屋空間を新たに「公共的京町屋」として再興させ、旧と 新の兼ね合いを図りつつ、オーバーツーリズムなどといった観光問題などの解決も量る。

2 つの余白

断面表現

今の京都は外部では観光が栄え、賑わっているのに対し、京町 屋などの内部ではその外部との関係性が遮断されてるかのよう に壁で区切られている。この内部と外部の関係性を静と動の余 白的空間を用い、静的余白空間では空間が動き、出来た空間に 人々が留まる。動的余白空間では人々の動きによって空間の見 方が変化する。この対比的な余白空間を京都に配することによ り、内部と外部の空間をシームレスに繋ぎ、人々のコミュニティ

0m

を誘発するきっかけを生み出す。

新たな「動」の余白空間

「動」の余白空間を横から見る

動く「静」の空間

5m

「静」の余白空間を上から見る

10m



natsuzemi 2021 学外活動


01

natsuzemi2021

建築有志学生団体活動 敷地:大久保商店街 用途:お休み処 面積:50m²

地域貢献を目的とした建築学生団体 NATSUZEMI が 「大久保に新たな居場所を作る」 をテーマに設計し、 大久保商店街のお休み処にて 多世代が休憩できる空間を作り上げた。 学生間で協力し、 材料の選定から実施制作を一環してやり遂げ、 お休み処を完成に導いた。


建築有志学生団体

大久保商店街

NATSUZEMI × お休み処 地域貢献を目的とした建築学生団体 NATSUZEMI が 「大久保に新たな居場所を作る」をテーマに設計し、 大久保商店街のお休み処にて、多世代が休憩できる空間を作り上げた。



建築学生ワークショップ明治神宮 2021 学外活動


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建築学生ワークショップ明治神宮 2021

全国学生合同ワークショップ 敷地:明治神宮 用途:フォリー 面積:9m²

全国の大学生参加型のワークショップ。 班員のみんなとともに明治神宮の背景をとらえ、これからの 明治神宮も見据えた提案を計画する。合宿を交えた地域滞在型の取り組みによって 小さな建築の実現を目指す。( 現在も進行中 )


原点

■Cite

2班・敷地①

・南参道出入り口の鳥居付近 :俗世と神域の境いとなる空間 ・人の流れが多く、速い場所

■Concept 明治神宮の原点ー「多くの人々の想い」 民意により造営

100 年たった今、それらの想いが詰まった杜は自然となり 我々にとっても当たり前にあるものとして風景化している

音や光、風を通して自然を感じることで、森 のありがたみ、自然のありがたみ、その場所 が存在するありがたみなど、もう一度明治神 宮の原点である思いに触れる空間としたい。



赤レンガ卒業設計展 2022 実行委員 学外活動


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赤レンガ卒業設計展 2021 実行委員

卒業設計展実行委員 会場:横浜赤レンガ倉庫 展示:卒業設計 年度:2022

全国から卒業設計作品を募集し、一次審査を経て展示及び建築家の方々による 公開審査を行う設計展。会場班の副代表の立ち位置として 「出展者ができるだけアピールできる場」、「来場者が楽しく、見やすく、学びになる場」を もとに会場レイアウトを計画し、卒業設計展の運営を行った。( 現在も進行中)




sketch 100days


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スケッチ

100days 対象:建築 期間:約 3ヶ月 枚数:100 枚

研究室の先輩に影響されて始めたスケッチ。 毎日習慣として何かやることの大切さ、 細部に至る建築のこだわり、 自分の好きな建築、 建築空間から生まれる影の存在、 sketch 100days を通して見えてきたものがある。




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