分割されたボリュームごとにともる光
座標となるトポス
深谷に最初に足を踏み入れたときに感じたのは「非日常的な風景」だった。円であるが故に一定の感覚に見える敷地周辺の 風景は 気楼のようにぼんやり浮いているようで、異世界に迷い込んだ感覚を覚えその風景を守りたいと思った。非日 常的な体験をすることが現代社会と分断することと繋がり、生き生きとした豊かな暮らしを実現できるのではない だろうか。
本瀬系課題の敷地は、横浜市の深谷通信基地跡地周辺の直径1キロ、面積約77ヘクタールの広大な範囲である。 このような敷地で何を手がかりに設計を始めれば良いのだろう?周辺との関係か、敷地内の起伏か、古地図にヒン トを求めるか、あるいは敷地内に軸線をひき、新たな幾何学を導入するか、1/1と1/10000の往復から考える。
ランドアートに注目した。ランドアートとは、屋外で土や砂などの自然の物質を用い、土木工事に匹敵する大 規模な制作プロセスを経た美術作品のことであり、美術を人の身体に触れながら訴えかけてくる。アースワーク を施した場所や彫刻作品を置いているアート座標と駐車場やレストラン、マウンド 、などを混在させることで、ア ートが目的でない人も自然に触れられるようにした。
大学院デザインスタジオⅠ(M1)
スタジオ内 一位 バーティカルレビュー 選出
球をキャンバスに
NEW YORK CENTRAL PARK
日常のパイオニア公園 標の設置とかつての復元
直径1キロの都市公園を計画するにあた り、ニューヨークのセントラルパーク (短手800m)を1キロ角で切り出し緑 化率、水率、建築面積、道路率、歩道率 を割り出し、それを参考に提案する都市 公園の全体の割合を決めていった
セントラルパーク
・緑 74.5%
・湖 1.9%
・建物 5.6%
・道路 10% ・歩道 8%
70.4%
10.5% ・建物 5.6% ・道路 1.7% ・歩道 11.8%
築建築の構築
座 非 版
できる限り新しい材料を入れずに今ある深谷が持っ ているものを最大限活かすため、版築で構築する。
TOPOS AS COOR DINATES
(Topos)
9
THE CENTER OF THE TOPOS⦆
ITʼS A HUGE MUSEUMU ON THE HISTORICAL CONTEXT
中心であるトポスから外周を見渡すと円であることから一定間隔に周囲の住宅街がみえ「非日常的な風景」が広がっている
「非日常」を感じることが現代社会との分断を促し、生き生きとした豊な都市生活を支える基盤位なるのではないだろうか
水明 スイメイ
2020年東京オリンピック開催に伴い、横浜にも多くの外国人観光客、また国内からの観客が押 し寄せることが予測され、港湾沿いには高級ホテルなどが進出をはかっているなど横浜はひそか な開発ブームにある。そこで今回はこうした港湾都市のシンボルとでも言える、国際センターを 設計する。
設計課題(B2)
敷地は横浜JR関内駅から徒歩10分に位置し、河川に対して埋め立てられており敷地の三方向 を川に囲まれた特殊な場所である。川の向こう側にはみなとみらいが顔を見せ、横浜駅周辺で活 気付いている場所の一つと言える。しかし、このエリアに限らず都市部の建築は四角い箱が人間 を圧迫するかのように立ち並んでおり、とても過ごしやすいとは言えない。
水辺に建つ国際センター 目の前には透き通る川が流れ、透明性を持った川、建築が並び横浜 の風景を映し出す。ここをあとずれるのは、会社員や乗船客はもちろん、勉強をする学生やみ なとみらを眺める海外の観光客など様々である
周辺敷地には角ばった硬いイメージの建物が多い
丸みを帯びた透明度の高い建築
ランドマーク要素として都市にストレートに表出する
中心のコアの上部から釣り構造により各階のスラブを無柱空間にする
パース
一階から最上階まで続く螺旋階段は上下導線としてはもちろん、展望台としても使われる
5階 オフィス周りの動線 目の前のかわと横浜の都市を綺麗に映し出す
competition challenges
遊ばれる都市 - あそび仕事との職住一体-
新型コロナウイルスの影響により、これまでの当たり前の日常は変わりました。人々の移動は制 限され、働く場所が自由になりつつあり、自宅で過ごす時間が圧倒的に増えました。しかし、こ れまで生活時間が異なっていた同居人が共存せざるを得なくなると、自分の住まいなのに何か居 心地悪く感じてしまいます。狭い敷地に建つ都市型住宅では、働く場所を提供できる余白が必要 ではないでしょうか。働きながら暮らすことができる「職住一体の家」を提案してください。
敷地は、新富町にあるオフィスビルとオフィスビルに挟まれた敷地である。このような都市は、理性的 に区画・整備された街並みが広がる。
そんなフォーマルな都市に建つ、フォーマルなオフィスビルの 間に“動き”を与えられる住宅を設計し たい。
まさに、都市“を”遊ぶのである。
敷地は東京にあるオフィスビル とオフィスビル に挟まれた場所に位置する。今や都心やその周 辺にはどこにでもある理性的に区画・整備された街並みだが。そんなフォーマルな都市に”動き”
を与えられる住宅を設計できなかと考えた。
木の家設計グランプリ(B4)
共同設計:黒柳静希 村田錬太郎
ビルの壁で映画観ちゃおっと
遊び仕事とは 「マイナ サブシステンス」とも言い換えられる。
農村における里山の管理に伴う狩猟や採集などの経済的には 頼りに ならず” 成果や収穫は 当てにならず 作業としては けっこうきつい” が いったんその楽しさにハマったら なかなかやめられない” とい うものである 今回、自分の本業との職住一体を目指すことよりもこういった生業と遊 びのあいだにあるものが生活にあることが 結果的に本業へのクリエイ ティビティに繋がってくるのではないかと考えた
敷地は、新富町にあるオフィ スビルとオフィスビルに挟ま れた敷地である。このような
コロナの影響もあり、人々は地方への関心を強めている。
その理由の一つとして、集まることの難しさから都市 “で” 遊ぶことができなくなり、都市の中の行き場を失ったため だ。
しかし一方で、コロナにより人が集まることの大切さもわ かってきた。
人は都市を捨てることなどできるのだろうか。
もし 都市 “で ではなく 都市 “を 遊ぶことができたなら、 何か新しい都市での振る舞いを見つけることができるかも しれない。
20 代のデザイナ と建築家が暮 らす家。
スリットのように入ってくる
法定建蔽率:80% 法定容積率 :500%
敷地 み
何かのコラボレ ションも生まれ るかもしれない
都市は、理性的に区画・整 備された街並みが広がる。
そんなフォ マルな都市に建
なフォ
つ フォ マルなオフィスビ
ルの隙間に “動き を与えら れる住宅を設計したい。
まさに 都市 を 遊ぶのだ
効率を求め 単なる床の 積層でできたビルは活動 が外に表出する隙がな い。
それに対して、階高や床 にもズレをつくり 活動が 表出する隙ができることで 都市に動きを与える
壁柱は さまざまな居場
所をつくるとともに、その
居場所同士の関係を視覚 的に曖昧にする。
開く 閉じると両極端に するのではなく、曖昧に あることで境界が透けて 周りとの柔らかい人間関 係をつくる
GINZA Event Consumption
ヒューリック学生アイディアコンペ(M1)
共同設計:黒柳静希 村田錬太郎 井川日生李
新宿への誘い(いざない)。
今回の敷地は、新宿三丁目界隈の大型商業施設の並びに位置していいます。また、敷地内には地下鉄 の出入口があり、新宿駅にも直結しています。新宿駅へ降り立ち寄った多くの人々はこの場所を通っ て「新宿の横町」へと流れていきます。この場所に、オーセンティックな新宿への入り口となる施設 を提案してきださい。
銀座にはかつれ百貨店の前身と呼ばれる「勧工場」が多く存在した。
「勧工場」は、斜路という立体的な動線に配し、当時ではなかった土足での入場ができる商業施設であ り、ウィンドウショッピングという新しい消費活動を生んだ。「銀ぶら」はまさにそのような商業活動 から埋めれた言葉である。
消費者は時代によって、消費スタイルを変えてきた。ハードとしての「モノ消費」ソフトとしての「コ ト消費」。しかし、そのような体験はSNSなどの体験を共有するツールによって自ら体験する積極性 を失う。そこで登場したのが「トキ消費」である。
世の中の多くの体験に既視感が生まれてしまった消費者は「今しか体験できない」再現性の低いトキ の過ごし方に価値を見出す。
東京都 新宿区 三丁目
SECTION 00.
BACK GROUND 01.
GINZA Event Consumption
02. DESIGN CONCEPT
1.トキ消費=イベント消費 1ヶ月単位で店舗が入れ替わるイベント型商業施設
03.
Configuration
1.アンジュレーションスラブと コラボアベニューによる構成
2.アンジュレーションスラブによって生まれるコラボ空間
3.立体的関係をつなぐように挿入されるコラボアベニュー
04. SYSTEM CONCEPT
1,アンジュレーションスラブによる環境要素
2,吊り構造による無柱空間
hlc-0187
心と〇〇号室の「かべ」 エイブル空間デザインコンペ(M2)
心と〇〇号室の「かべ」
壁と会話する WALL ROOM 「壁」一枚で空間ができる、私たちの部屋は「壁」でできていると言えます。
毎日常に向き合う「壁」。未来の空間はどんな「壁」に囲まれているでしょうか。自由な発想で アイデアを募集します。
人の心には「かべ」がある。それは自分の内なる心を外の人から 隠すためであり 守るためだ。その「かべ」は1枚ではなくグラデー ショナルないくつかの層になっていて、ゆっくりと剥がすことに よって人との親密な関係をつくっている。
建物の「かべ」も同じであり人間の心に大きく作用するモノだ。 従来のワンルームは玄関というたった1枚の「かべ」によって内 外が隔たれることによって心の切り替えが追いつかないまま内外 を行き来することになる。「朝起きて出かけるまで」、「家に帰って 寝るまで」、建物の「かべ」は人間の心の切り替えに合わせて剥が れ、時に被さってくれるものでないといけない 「かべ」は内外を 隔てるものでなくむしろつなげるモノなのだ。
ワンルーム24㎡ (幅4m×奥行き6m×高さ2.4m)の賃貸住宅空間 バス・トイレ・キッチンを設置 (ユニットバス可)
剛(コンクリート)
共同設計:黒柳静希 村田錬太郎
心の「かべ」 心の「かべ」は1枚ではなく、グラデーショナルないくつかの層になっている。
〇〇号室の「かべ」
1枚の「かべ」で内外を隔てるのではなく、いくつかのグラデーショナルな「かべ」でつなぐ。
柔(木) 淡(中空ポリカ)
人の心には「かべ」がある。それは自分のウチなる心をソトの人から隠すためであり、守るた めだ。僕たちはその「かべ」を壊すことなく、ゆっくりと剥がすことによって人との親密な関 係を作っている。
建物の「かべ」も同じであり人間の心に大きく作用するものだ。従来のワンルームは玄関とい う一枚の壁によって内外が隔たれることによって心の切り替えが追いつかない。「かべ」は人 の心の切り替えに合わせて剥がれ、時にかぶさってくれるものでないといけない。「かべ」は 内外を隔てるものでなくむしろ繋げるものなのだ。
諸条件
に「かべ」が柔かく薄く、剥がれていった。その緩やかな連 続に生活が付随していく。
competition challenges
competition challenges
こずみのANNEX
実施施工(B4~M1)
京急金沢文庫駅から徒歩10分の距離に位置する空き家の改修 を行い、学生の シェアハウスでありながら、そのキッチンやリビング、庭といった共有部分を まちに開き、地域の人々ともシェアすることで誰もがその場所を居場所と出来 る地域活動の拠点となる”まちのシェアハウス”となることを目的とする
食器棚やタンスなどゴミのように溜まっていた家具を片付けていきました。そんな中、アポロ11号が月に到着した時の 新聞が見つかり、歴史を肌で感じました。
天井や壁、浴槽やコンクリートの塀などを解体していきました。とても大変な作業でしたが、日々の設計課題で溜まっ たストレスを発散するのに効果的でした。また、剥き出しになった梁や柱、天井裏の木組はどんな教科書よりも勉強に なりました。
施工段階では、防湿シートを引き、床の根太や合板を貼り、フローリングを敷いていく作業 プラスターボドを貼る作業 珪藻土で壁を塗る作業などを行いました。こだわりが強い性格上何度も微調整を繰り返し、見えないところまで丁寧に仕 上げました。自分が実際に住む家を自分の手で仕上げてくのはとてもやりがいのある作業でした。
mass rest
ビルディングワークショップ(B2)
スマートイルミネーション横浜2019出展
共同設計:野崎光 村田錬太郎 江島凌輔 濱竜司 石原理花 板橋芽美 香川唯 高木仁美 渡辺紗也
授業内で最優秀作品に選ばれスマートイルミネーションに出展
スマートイルミネーション横浜2019
会期
2019年11月1日(金)~11月4日(日) 17:30~21:30
会場
象の鼻パーク・象の鼻テラス 他
主催
スマートイルミネーション横浜実行委員会
共催
横浜市
後援
インドネシア共和国大使館
オフィシャルパートナー
株式会社FREEing
柱の感覚を910mmに統一 スラブの数や高さを検討
最終模型案
X面の軸組を5面制作
各梁と接合するために
L字金物を付ける
X面軸をもとにY面を立 ち上げ筋交を入れていく