風景の編集
明治大学空間論研究室 4 年 飯田 周悟
空 間 体 験 の 中 で 様 々 な 相 反 す る 感 情が同時に存在する建築がよいと考えた。 たとえば、距離と距離感が異なる空間、明るさと暗さが同時に存在する空間、内側と外側が同時にある空間。 そのような空間は 人 間 の 意 識 や 想 像 力 に 刺 激 を 与 え る 。 こ の よ う な 状 態 を 「距離の編集」を手がかりに作成した。 こうしてできる建築は、非日常性を高め、敷地の固有性を拡大し、風景と建築の現代的な関係をつくりだす。
キ ュ ー ブ を 歪 め る こ と に よ っ て コ ーン状のかたちができる。 空間の中は距離感が近くなったり遠くなったり不安定な状態をつくりだす。 このかたちを、組み合わせることで空間のなかにアンビバレントな 状 態 を も た ら す 。
先のすぼまった空間は拡大と縮小という相反する関係をもち、一方に体を向けるとその先の空間へとアフォードさせる
通常の見え
先のすぼまった空間は距離感の錯覚を引き起こし、その先の空間を二次元的にとらえる
先の開いた空間は風景をそのまま取り込み、風景と共に体験しているような状態をつくり出す
VIEW A
267M
1371M
1021M
85M
VIEW B
1530M 2091M
VIEW C
N
∞M VIEW D
149M
99M
266M
1371M VIEW A
1573M 1021M
1021M VIEW B
∞M
∞M
∞M 1427M
2091M VIEW C
2091M
VIEW D
敷地は小笠原諸島の埠頭でこの建築はゲートと資料館としての機能をもつ。 周囲は開けていて、島の色々な場所が様々な距離感で存在している。
∞M
N
site plan
1/2000
敷 地 周 囲 に 存 在 す る 対 岸 ま で の 距 離が異なる風景を切り取る。 海しか見えない場所、島の中で一番高い山、町の風景。 異なる距離の風景は一点に収束するように切り取られ、敷地の中に大きな中心をつく り だ す 。
敷 地の風景を切り取った様に、空間と空間を繋ぐ。 空間の先に空間が見えその先に小笠原の風景が広がる。 一つの大きな中心と複数の小さな中心が生まれる。
A
B-2
A-1
B-3
A-2
A-3
A-4
A-5
C
C-1
C-2
D
B
B-1
D-1
D-2
Sub+West
West+NorthWest
West
West+SouthWest
SouthWest
West+SouthEast
SouthEast
NorthEast
West+NorthEast
NorthWest
West+SouthWest+SouthEast+NorthEast+NorthWest
1
N
1 2 3 4 5
entrance foyer hall cafe museum
GL+1500
PLAN
2
4
2
3 2
1
1/400
N
GL+3500
5
5 5
5
PLAN
1/400
elevation north 1/400
elevation east 1/400
section AA`
1/400
sction BB`
1/400