RGB #0

Page 1


Reset "G________" Boys 略して RGB

高橋哲平/ Teppei Takahashi

毎回 G________ をテーマにイラストレーターやグラフィックデザイナー、フォトグラ

1976 年生まれ 大分県出身 成安造形大学卒業後、2002 年に上京。建築業界から写真業界へデザイナーとして転 身。WEB/ グラフィック / 写真、好きなことを仕事にできていることに幸せを感じる。 2009 年にフリーランスになる。好奇心と行動力に弾みをつけるため同年 SONAR に参 加。

ファーやライター、様々な分野のクリエイターが世の中のあらゆる G ____ を再 評価、再構築していくというコンセプトの PDF マガジンです。 Reset …なぜかネガティブな、敗者的な印象の言葉。それはファミコンのリセットボタ ンを押す時の無念さのトラウマ。もしくは最終兵器。地球環境の悪化や冷えきった彼氏 彼女との関係、世の中リセットできないものや事があるのは分かっている、しかし想像、 創造(クリエイト)というポジティブな行為でそれを置き換える…そんなことをしちゃ

小川段/ Dan Ogawa

う多少 強引 (Goin') な Boys です。

76 年産まれ奈良出身、東京在住現在 33 歳。 主に、いやほぼ WEB 制作にて食を得る毎日、ブラウザには足を向けて眠れない歴・ 約 10 年。 SONAR 代表トイレットにウォシュレット運動推進課長。 肛門に愛を∼ SPIRITS of KOUMON ♥∼発起人件唯一のメンバー。

今回は0号ということで各クリエイターが担当ページを自由に構成しています。RGB プ ロトタイプと踏まえて頂ければ幸いです。

今回は渋すぎる町・SONAR のある町台東区を中心に制作しました。 次号からはもう少し読み物として成立する物を制作していこうと思っています。 その次号から本格的なナンバリング号ですので、今回に懲りず次回も是非ご覧下さい。

ヒロ・コジマ/ Hiro Kojima 1970 年生まれ。東京都出身。 東京デザイナー学院卒業後、印刷会社勤務を経てイラストレーターとして細々と活動中。 イラストや似顔絵で楽しんでもらえれるともっとがんばります。 「コツコツと日々精進」をモットーに毎日過ごしております。

www.hirokoji.net

畠瀬廉/ Ren Hatase 1974 年生まれ 岡山県出身 成安造形大学卒業 2000 年に上京し、イラスト素材集の仕事にありつく。その後少しづ つ人脈を広げてデザインの仕事も頂くようになる。雑誌のページデザイン、イラストカッ ト描きなどを中心に活動中。ただ好きでバイクの絵を描いたり、T シャツのデザインを している。

2

3


TEPPEI TAKAHASHI

4

5


sing Model : 高鈴(山本高稲/山口彰久) Hair&make-up: MUTSUMI(ROBBIN) Photographer : 高橋哲平(SONAR)

6

7



10

11


12

13



高鈴

等身大の " 今 " を生きる全ての人々に、 繊細な感情を唄で表現している京都出身のアコースティックユニット。 伸びやかな力強い唄声は まるで何かをさとすように突き刺さり、照らし合わせ、 共感という、多くの女性の気持ちを包み込む表現者、山本高稲。 研ぎ澄まされた自身の感覚に全てをゆだね、繊細な味わい深い音色には、ノスタルジックな古 き良き日本の情景さえも色鮮やかに浮かび上がる、山口彰久の旋律。 1998 年、繊細な鈴のかすかな音の響きや、感情を表現したい気持ちを反映させて、 高く鳴 る鈴 「高鈴 ( コウリン )」と命名。 2002 年、初の自主制作 CD にして名盤「クローバーテール」を発表。 2003 年 Sony Music Records よりメジャーデビュー。 シングル 1 枚、ミニアルバム 2 枚、フルアルバム 3 枚をリリース。 2009 年 9 月に念願の自主レーベル『little dance music』を設立。 同レーベルより『うたかた』を 12 月発売予定。 忘れかけていた大切な何かが、" きっと " あります。



DAN OGAWA

20

21






HIRO KOJIMA

30

31






REN HATASE

40

41


18 歳になり、大学に通うようになった。学校まで結構な距離がある。徒歩、電車、バスと乗り継いで 40 ∼

50 分。時間もかかるし、お金もかかる。数少ない車通学などをしている友人がうらやましい。しかしそん

な経済力はない。では自転車 ? いやかなりしんどい。そうか、バイクだ。バイクはかっこいいし、興味あるし、

いいんじゃないか ? そう思ってからすぐに原付きの免許を取る。長めのローンで HONDA JAZZ50 を購入。 はじめての自分のバイク。かわいい ! 無駄に洗車する。お金のかからないカスタムをする。京都から岡山ま

で帰る。楽しい ! そんな JAZZ との思い出で一番激しかったのは、琵琶湖一周ではないだろうか。友人 ( ビラー

ゴ 400) と共に、ひたすら琵琶湖岸を走る。バイクは車なんかより遥かに気を抜けない機械で、走行中は色々

と気を使う。その為けっこう疲れる。その疲労が原因か、休憩先でコンタクトを落とす。広い駐車場のアス

ファルト。かなり強い風も吹いている。やばい ! 急いで見つけないと ...... と探すものの、ほぼ絶望的な状況。 残る行程はまだ半分以上ある。行くも地獄、帰るも地獄。眼は片方見えない ...。と思ったのもつかの間、数

メートル先にてコンタクト発見。奇跡。そんなトラブルにも見回れつつ、なんとか琵琶湖一周完了。このプ

チツーリングで、バイクの基本的動作を覚えた気がする。実家にも帰った。その時住んでいた京都から岡山 まで。400km はあったと思う。大阪で道に迷い、気がつくと和歌山方面に下っていたり、神戸あたりでも

うすっかり帰りたくなったり、夜寂しかったりした。長距離一人で走ることの、たのしさも不安もたっぷり 感じた。何よ実際の距離を思い知ったことはよかったと思う。100km という距離の遠さを体感することは

意味あるなあ。想像と体感はやはりちがう。たかだか 50cc のバイクでも、その時の自分にとってはスペシャ ルな道具だった。その後バイクを乗り換えるのだが、それはまた今度書こうと思う。


ライドローブ (riderove)= バイク乗りを意識したウエア、アイテムを扱うブランド。国井律子さんを コンセプトメーカーとしてお迎えし、質、デザインにこだわって活動しています。現在ネットショッ プとして稼動中。T シャツのデザインを中心に私畠瀬はお手伝いさせていただいています。直接的

にバイクを意識したもの、まったく関係ないもの色々ですが、あまりヘビーなものにならないよう にしていて、色数、版数も少なめにしているのはシンプルさに対するこだわりです。限られた中で どれだけ楽しいものができるのか、日々考えております。

自分自身がバイクに乗る人間として、気に入ったブランドやデザインのものが少ないと感じており、 その思いを少しでも解消できればと思ってデザインを始めました。ペースや量は一定ではないので すが、7 年ぐらいはもう関わっています。昔やった物を見るとどうにも粗が気になってしまい、あ

まりいい気分にはなりませんが、今見てもいいなあと思えるものもいくつかあります。瞬発力で作っ たものの方がその傾向が強いような気がします。考え過ぎたものは残念ながらあまり面白くない。 力量不足が原因と思われます。思考した結果いいものになるのが理想ではあります。




#0:編集後記 ■高橋 哲平 先日、自分が本格的にフリーランスという立場になり、何か今までとは違うスタンスで何かを作 りたいと思っていた最中にこの RGB を発行することが決まり、とても興奮しています。またこの RGB が何かのきっかけになり、また次の何かが動き出せばいいな…とニヤニヤしてます。

■小川 段 久しぶりに自分に向けてデザインしました。 自由なスペースに対してあまりにブランクがあったので、まだまだ自分らしさは表せなかったが、 RGB は気持ちも新たに自分の好きな物、好きな事について考えるきっかけになり、それによって 今までとは違うポイントを見つけることができそうで、ワクワクしている。 ただ、おしりはムズムズしている。

■ヒロ・コジマ 試行錯誤の 0 号。回を重ねるごとに 4 人の個性がうまく絡まるといいなと思います。 ラーメンも麺とスープが絡んだ方がうまいですしね。今回はおじいさん一色となりました。しょっ ぱななので自分の「色」を出してみました。おじいさんを通して人や動物との愛情が伝わればと思 います。お年寄りは、たくさんの経験を積んだ人間の完成形だと思います。

■畠瀬廉 なんとか終わった、いや、実は終わっていない。これを書いている時点で、私だけ遅れている。ぶっ ちぎりで間に合ってない。なんでこうなったのか、DQ9 が原因の一つであることは事実として書 き記しておこう。占い、なんでやるって言っちゃったんだろう。占い師でもないのに。ギリギリま で想像力のみで構成された占いを作ろう。だれにも文句言われないような、やさしい∼やつにしよ う。今回の試みで、少なくとも 1 点はイラストを描いた。これはれっきとした成果である。やはり 何ごともやってみないとだめだ。仕事以外での締めきりを設けることはやはり意味があった。一緒 に何かをやれる仲間がいることに幸せを感じつつ今後も続けたい。読んでくれた人たち、ありがと うございます。これからも興味がありましたら宜しくお願いします。


Copyright (C) 2009 SONAR All Rights Reserved. 本誌掲載の記事、写真、イラストなどの無断転載を禁じます。


Turn static files into dynamic content formats.

Create a flipbook
Issuu converts static files into: digital portfolios, online yearbooks, online catalogs, digital photo albums and more. Sign up and create your flipbook.