ARCHITECTURE PORTFOLIO 2017 - 2020 Taiga Mando
まんどう
たいが
萬藤 大雅 16/02/1998
Nationality : Japan Phone : 090-1323-2726 Email : buzz.neil.1969@gmail.com Address :
EDUCATION
EXPERIENCE
2016 年 ‒ 鹿児島大学工学部建築学科 2017 年 夏 自転車日本縦断 2018 年 春 東京の建設現場で派遣アルバイト 2018 年 夏 山梨県北岳の山小屋で住み込みアルバイト 2018 年 冬 アラスカ・シアトルで年越し旅 2019 年 秋 ワーキングホリデー制度を利用し渡豪
SKILLS
AutoCAD ARCHICAD Adobe Illustrator Adobe Photoshop Adobe InDesign Model making
LANGUAGES
HOBBIES
PORTFOLIO
日本語、英語
旅、トレッキング、自転車、スケッチ
https://issuu.com/taigamando/docs/_______a4__
CONTENTS 01. 刑務所の解体
p. 04
02. 共育する建築 - 都城市民会館の活用再生 -
p. 14
03. 自然に還る家
p. 28
04.
の一角から - 日本ガス本社リノベーション -
05. OTHER WORKS
p. 38
p. 48
04
刑務所の解体 卒業設計 04/2019 − Location : Toon, Ehime, Japan
刑務所は「受刑者の更生及び健全な社会復帰のための施設」であるが、現代の日本においてその役割を果たしている だろうか。これからの時代において、必要とされる刑務所のカタチは違うのでないか。本設計は、「刑務所」を対象 とした、移ろいゆく建築の提案である。
敷地
愛媛県東温市に位置する現松山刑務所の敷地を設計の対象とする。
05
1
2 6
3
4
5
東側には川が流れ敷地と高低差がある。 北側には学校があり、こちらも敷地と高低差がある。 南側には傾斜のある道路を挟んでスーパーが建っている。 西側には住宅地が広がる。
SITE 0 20
100
40
N
1000m
200
1
2
3
4
5
6
06
提案 受刑者が健全な社会復帰をするための建築を用意する。また、全国の刑務所の収容者数が減っていること、刑務所は 無くしていくべき施設であるという考えから、刑務所の無くなり方を提案する。
1. 塀内部では無く、塀外周に仮設的建築を構築 刑務所を囲む塀をただの壁では無く、建築の壁として利用する。 塀と仮設的建築の間で受刑者に新たな生活空間を提供する。 また、出所後の人々が生活できる空間をつくり、社会復帰しやすい環境を整える。
2. 段階的に既存建築を解体 耐用年数、使用機会減少によって不要となった建物を取り壊す。 - 壁の外 塀外周につくられる建築がまちに対して違和感を与えないよう、 解体前に既存建築を一度スケルトン化させ、増築部と調和させる。 - 壁の中 塀内部の建築跡地は基礎の深さ分掘り下げられたまま残す。 建物の跡を残すことによって刑務所があった歴史を伝え、同じ過ちを二度と起こさないようにする。
07
解体手順
7 1
2
8
15
16
3
21
1-5. 職員宿舎
11 V1
9
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8. 柔道場 18
5 10 A
14
1
12. 医務棟
24
20
25
B"
13. 食堂 14,20-23. 工場
D
15. 対面共同室棟 16,17. 片面単独室棟
B A"
C
18. 片面共同室棟 V4
D"
C"
19. 片面共同室棟跡 24,25. 工場跡
-PHASE 1FIRST FLOOR PLAN
. 既に必要のない建物の解体
西側及び南側塀外周に仮設的建築を構築
50
10. 拘置所 11. 体育館
19
V2
20
9. 職員待機所
23
13
6
0 10
7. 倉庫
12
V3
4
6. 職員宿舎跡
17
500m 100
08
N
-PHASE 2-
2. 築年数の新しい建物を除き、塀内部の建築を解体
FIRST FLOOR PLAN
塀外部の既存建築は躯体だけ残し、他用途として活用
-PHASE 3-
3. 塀の解体
わずかな仮設建築と敷地の地形が過去の刑務所のカタチをとどめる
09
FIRST FLOOR PLAN
塀外周部と南側道路のレベル差がないところで
B-B' SECTION
地面の高低差によって作られた空間には階段から光を取り込む
塀外
塀内部に建っていた建築の掘り下げられた基礎部
既存職員宿舎のスケルトン化が
A-A' SECTION
では出所後の人々が住まい、市民の人と暮らす
C-C' SECTION
塀外周と南面道路との高低差によってできた空間が新たな受刑者の居住部となる
D-D' SECTION
部を残す事で過去に刑務所があった記憶を残す
SOUTH ELEVATION
が増築部とのつながりをつくる
0
1
2
5
10
20m
V1
塀外周の建築はスケルトン化され、備わっていた機能は増築部へ移動する
V2
増築部には適当な間隔で植栽を施す 統一された寸法で構築された建築は壁の挿入により閉じた空間を作り出す
12
V3
塀の中の刑務所を知るためのスロープ
V4
塀内部を眺めながら塀外周を歩く
13
共育する建築 - 都城市民会館の活用再生 -
04/2018 − 06/2018 Location : Miyakonojo, Miyazaki, Japan 本提案は地域の人々と観光客の交流の場を設ける事でまちの活性化を図るコンバージョン計画である。地元の人々が気軽に 訪れる事ができる公園、観光客へ向けたゲストハウス、人々の交流をもたらす農園を中心として活性化を図る。都城市民会 館が市民に愛されるようになり、まちづくりの核となることを期待する。
都城市民会館: 日本の建築家、菊竹清則によって設計されたメタボリズムを代表する建築。 1966 年竣工、2019 年解体。
14
NORTH ELEVATION 0
1
2
5
10
20m
SECOND FLOOR
FIRST FLOOR
NORTH ELEVATION
EAST ELEVATION
SECTION
SECTION
EXISTING PLAN 01
5 2
16
50m 10
PROGRAM 1. 既存建築 2. 主構造を除き、ホールの屋根を取り払う 3. 人々の交流の場を設ける 地域の人々の場
観光客の場
交流のための場
農園は農業団体と市民が協力して運営。農園で作られた作物は 1 階で調理・販売する。 子供からお年寄りまですべての人が農業に参加し、都市部では体験できない場となる。
17
26
17
18
19
4
15
16
13
10 8
20
14
21
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25
N SITE / FIRST FLOOR PLAN 0 1 2
5
10
50m
12
24
6
11
9
7
5
3
2 1
1. まちなか食堂 2. みんなのキッチン 3. 中庭 4. 事務室 5,10. 倉庫 6. 休憩スペース 7. 和の間 8. 機械室 9. 農作物売り場 11,12. お風呂場 13,14. トイレ 1524. ゲストルーム 25. 日本庭園 26. 電気室 27. 芝生広場 28. 木登り場 29. 植物公園 30. まちなか農園
30
29
27
28
SECOND FLOOR PLAN 0 1
5 2
20m 10
EAST ELEVATION 0
1
2
5
10
20m
SECTION 0
1
2
5
10
20m
ファサードは既存のまま保存する
24
ホールとして用いられていた大空間は公園として生まれ変わる
25
敷地東側の日本庭園も既存のまま保存 1 階は縁側によって人々が近寄りやすい状況をつくり、ご近所付き合いを誘発する
26
屋上農園は自然あふれる場となる
27
FORMAL DIAGRAM 敷地を囲むようにして既存の石垣がある
石垣に沿うようにボリュームを配置
自然に還る家 06/2018 − 08/2018
Location : Kagoshima, Kagoshima, Japan
環境に配慮した建築とはどのようなものだろう? 今日の建設事業は、建設資材の生産、施工、運用、維持、解体等の建物のライフサイクルを通して少しでも環境負荷を 減らし「持続可能な社会」へ転換することが求められている。そこで、本設計では「建築としての役目を果たし、取り 壊した時に自然に還る家」を提案する。どのような材料が使われるべきかを考え、自然との共生を目指した。
これからの日本で必要とされる家などんなカタチだろう? 日本は世界一高齢者率が高い国である。今もなお高齢化が進む現代社会では悲観ばかりしていても何も解決しない。こ れからの日本では高齢化を好ましいものに変えるアイデアが必要である。そこで、こどもと親、高齢者の関係に焦点を 当てる。高齢者は仕事を退職しており、時間に余裕がある。一方、子供を持つ親は仕事で忙しく、子育ての時間が取れ ない場合がある。そこで、祖父母の家に子供を預ける感覚で、気軽に高齢者に子供を預ける環境が作れないかと考えた。 高齢者は子供たちに様々な経験や知識を伝えることで生きがいを感じることができる。外部との関係が断たれた高齢者 で
れかえる現代において、こどもとのつながりが超高齢社会を前向きに捉え直すきっかけになるのではないか。 28
中心に
に向かってセットバック
各階に軒を出す
各住戸へ向かう専用階段を設置
29
スラブ・階段
外壁
主要木構造体
敷地
EXPLODED AXONOMETRIC
30
外壁の断熱材には穀物栽培の副産物である、藁をブロック状にしたストローベイルを用いる。藁は 断熱、蓄熱、遮音性に優れた自然素材であり、環境に配慮した建築材料であると言える。 仕上げは 調湿、消臭効果に優れた漆
を用い、防火性能、断熱性能、耐久性能を高める。
ガルバリウム鋼板(0.4) アスファルトルーフィング (1) 野地板 :ラーチ合板(12) 通気桟 : ベイツガ (39 60) スタイロフォーム (45) 化粧野地板 :ラーチ合板(24) 飼木
通気層(12)
広小舞 : スギ (30 105) 破風板 (105 30) 500mm
0
漆 (2) 土 (20)
ストローベイル (500)
0
500mm
木製スノコ
フローリング :ヒノキ (15) 構造用合板(12)
根太受け スタイロフォーム (45)
0
500mm 0
31
1
SECTION DETAIL
5m
A
N SITE / FIRST FLOOR PLAN 0
1
2
5
10
一般住戸 : 4戸 高齢者住戸 : 4戸 床面積 : 873.76m² 共用部 : 170.64m²
30m
FOURTH FLOOR PLAN 一般住戸 : 6戸 床面積 : 497.56m² 共用部 : 76.6m²
A
THIRD FLOOR PLAN 一般住戸 : 3戸 高齢者住戸 : 5戸 床面積 : 599.74m² 共用部 : 136.4m²
用途 : 規模 :
階数 : 構造 :
タウンハウス 一般住戸 : 高齢者住戸 : 共用部 : 延床面 : 建 率 : 容積率 : 地上4階建て 木造
SECOND FLOOR PLAN
15戸 15戸 511.34m² 2702.36m² 59.89% 181.98%
一般住戸 : 2戸 高齢者住戸 : 6戸 床面積 : 731.3m² 共用部 : 127.7m²
0
2
5
10
20m
SOUTH ELVATION
A-A SECTION
0 1 2
5
10
30m
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37
の一角から
- 日本ガス本社リノベーション 10/2017 − 12/2017
Location : Kagoshima, Kagoshima, Japan
敷地の中で建物の配置場所は周囲環境に大きな影響を与える。本設計の敷地では、既存の増築部が敷地に「裏」をつくっ ている。そこで、敷地の「裏」を無くし、敷地全体の調和を図ることで周辺環境を活性化させるリノベーション方法 を考えた。また、歴史的建築をリビングヘリテージとして使い続けるためには人々からの愛着が必要であると考える。 そのためにオフィス以外の機能を設け、様々な人々を引きつける仕掛けを施した。この建築は鹿児島のまちを活性化 させるランドマークとなるだろう。
日本ガス本社ビル: 近代日本の建築家・渡邊節 (1884-1967) によって設計された地下 1 階・地上 3 階建ての鉄筋コンクリート造オフィ スビル。 1931 年竣工。
38
0
2
5
10
SOUTH ELEVATION
20m
SITE PLAN
鹿児島中央駅
EXISTING FLOOR PLAN
B1
1F
M2F
EXISTING ELEVATION PLAN
WEST
SOUTH
40
B
A
A
B
敷地南側は鹿児島中央駅へと続く大通りが面してお り、人通りが多い。対して、敷地北側は既存の増築 部が通りを圧迫しており、活気が感じられない。 0 5 10
25
50
N
250m
2F
3F
EAST
41
0 1 2
5
10
0 1 2
5
10
20m
NORTH
20m
N
Strategy 1. 既存の増築部を取り払う 2. 既存建築の北側を一部切断、東側道路に沿って木造建築を配置する 3. 北側道路と南側道路をつなぐように広場を設ける
4. 既存建築と増築部の 2 階・3 階を渡り廊下でつなぐ 既存建築と増築部の調和と対比を目的とし、増築部は木造とする。柱梁にはグルーラムを、床スラブとコア周りの壁には CLT を用いる。地下一階と同じレベルには広場をつくり、更に観光客を引きつける為にレンタル自転車ショップを広場前に設けた。 また、オフィスで働くワーカーには都市部での通勤手段として自転車を推奨する為、地下一階に駐輪場を設けた。
42
4F
3F
16 17
2F 13 14
15
B 9
1F
10 A 8
11
12
A
7
B
3
5
1. 駐輪場 2. レンタル自転車ショップ 3,4. トイレ 5,6. エレベーター 7. カフェ 8. 自転車専用スロープ 9. 広場 10,11. 応接室 12. 受付 13. 給湯室 14,15. 会議室 16. 食堂 17. 厨房
6 4
B1 2 1
0
10
FLOOR PLAN
N
50m
NORTH ELVATION
0 1 2
5
10
20m
A-A SECTION
B-B SECTION
光に満ち
れた木の香漂う新築オフィス
既存建築の食堂と増築部をつなぐ渡り廊下
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敷地北側に大きく開いた広場 オフィス敷地内にまち行く人の新たな通り道が生まれ、敷地周辺の活性化に貢献する
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OTHER WORKS 1. 住宅
模型
5. 美術館
2. オフィス 3. タウンハウス 4. 劇場
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6. 都城市民会館コンバージョン
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COMPETITION
第 47 回日新工業建築設計競技
テーマ:遊びのうえに暮らす 制作日数:1 日
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DRAWING
1 日 1 スケッチ 2020/03/07 ∼ 黒ボールペン 0.38mm
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