FROMEYES
2018 portfolio, Y-GSA, TKY Matsumura
産業転換地
鬼怒川温泉街における林業サイクルの提案
0 廃れた観光地「鬼怒川」 日本各地に存在する温泉型の観光地において、山奥の温泉地を再興する手法の 一つとして地域社会圏化を考える。 特に鬼怒川では日光林業地の地史から木材産業をサブの経済圏とする。 木材の消費の流れの中で温泉や観光、宿泊などの別産業と重なり合いながら鬼 怒川の新たな “基盤” を作り出す。
00
提案概要
01-03 p
01
栃木県 鬼怒川温泉
04-09 p
02
温泉地 × 地場産業 林業
10-17 p
03
1:√2 のグリッドフレーム
18-19 p
04
Plan
20-33 p
05
Section × 69
34-69 p
栃木県 鬼怒川温泉 戦後の経済成長と共に発達した街 鬼 怒 川 温 泉 は 古 く は 滝 温 泉 と 藤 原 温 泉 に 分 か れ て い た。江 戸 時 代 に 滝 温 泉 が 発 見 さ れ、明 治 時 代 に は 藤 原 温 泉 が 発 見 さ れ、鬼 怒 川 を 挟 ん で 2 つ の 宿 場 町 が 存 在するだけであった。
滝
温
鬼 怒 川 上 流 が ダ ム に よ っ て せ き 止 め ら れ る こ と で、新 た に 川 底 か ら 水 源 が 発 見
泉
さ れ た こ と に よ り、川 沿 い に 大 型 観 光 ホ テ ル が 乱 立 し、日 本 経 済 の 成 長 と と も に団体客向けのツアーによって繁栄した。
1752
江戸
滝温泉
鬼怒川西岸
1869
明治
藤原温泉
鬼怒川東岸
1927
昭和
鬼怒川温泉
鬼怒川全域
駅
温泉
鬼
怒
川
川 鬼怒
←至
宮
宇都
藤
原
温
泉
日
光
面
人 積
口
市
:
10
97 7人 2 密 標 .27 度 準 1 : 財 財 40 km² 政 政 規 人 力 経 模 /k 指 常 : m 数 収 産 3 ² : ,03 支 業 0 比 . 2 : 7 地 ,54 率 79 観 域 : 8千 光 資 9 業 6.2 源 円 : % 鬼 怒 鬼 川 怒 ・ バ 川 イ 治 パ 温 ス 泉 口
:
27
若松
会津
鬼 怒 川 公 園 駅
人
廃
墟
益
交
町
量
怒
道
子
通
鬼
国 :
バ
イ
-日
光
2,7
パ
12
79
ス
1号
市
/日
+
(鬼
線
怒
会
川
津
)-
西
ホ
会
街
津
道
若
松
市
-米
沢
会
津
西
街
道
市
テ
ル
至→
パッケージ化された大型観光ホテル
鬼 怒 川 温 泉 の 宿 泊 施 設 は 大 型 の 観 光 ホ テ ル に 限 定 さ れ て お り、そ れ ぞ れ の ホ テ ル で は 一 定 規 模 の 浴 場 や 遊 戯 設 備 が 備 わ っ て お り、建 物 内部で完結する滞在スタイルとなっている。
渓谷のふちに建つホテル群
廃墟ホテル群
鬼怒川温泉全体を見下ろす
街全体における遊歩空間の欠如 川沿いの観光ホテルは客室からの眺めを重視し、川沿いには遊歩道などの街を歩かせる装置がな い。また、会津西街道は道幅が狭いこともあり歩道がない区間が多く歩くのは危険なほどである。 対岸に渡る橋梁は数が少なく、また複雑に入り組んでいるので動線が煩雑な街並みである。 幹線道路
道路
道路 幹線道路
鬼怒川温泉全体を見下ろす
廃墟になった東岸のホテル群 鬼怒川温泉には廃墟と化したホテル群が存在しており、それらは主に鬼怒川東岸の上流側に位置 し て い る。鬼 怒 川 東 岸 の 会 津 西 街 道 は 道 幅 が 狭 く、車 通 り が 激 し い の で 歩 行 者 の 移 動 が 厳 し い 区 間 が い く つ か 存 在 す る。ま た、藤 原、滝 の 両 地 区 中 心 街 か ら も 離 れ て い る こ と が 廃 墟 に な っ た 理 由であると考えられる。 各地域の地形断面モデル
下流側 - 中心市街
上流側 - 廃墟
那須湯本温泉
大丸温泉
栃木県温泉街 比較 Actor Scale 地 域 の 共 同 意 識 は 様 々 な 役 に 応 じ て ス ケ ー ル が 変 わ っ て い く。地 形やインフラシステム、周囲の商業施設、街の感受性などに依る。 鬼 怒 川 温 泉 と い う 廃 れ た 温 泉 街 に お い て、栃 木 県 に あ る ほ か の 温 泉地と比較した。 圏域:
急峻な山に 2 方向を囲まれ渓谷状の地形が地域規模の境界を明確に示している。わず かな平坦地においても 2 つの幹線道路に挟まれた宿場町としての様相を残している。
施設:
鬼怒川沿いの大型観光ホテルは周囲の民家からスケールが逸脱している。大小のコン トラストが激しい地域である。
交通:
鬼怒川温泉駅を中心として徒歩圏内に主要施設が位置している。
湯西川温泉
1 塩の湯温泉
鉄輪、草津などの有名温泉との比較
演出:
鬼怒川温泉の泉質はアルカリ性単純温泉であり無色透明、無臭のため、温泉そのもの としての魅力はあまりない。また、湯温度も低いため湯けむりなどの風景は期待でき ない。
6
圏域:山・河川・幹線道路により規定される
鬼怒川温泉
施設:建物の規模感 宿泊施設 / 温泉 / 自然 交通:公共交通の有無 / 歩行者路の充実性
1 2 3 4
演出:建物のファサード / 湯けむり / 浴衣 / 川沿い
5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22
道の駅はがロマンの湯
ゆらら
圏域 施設
の比較
交通
18
板室温泉
新那須温泉
2
3
4 大田原温泉
川治温泉
7
8 日光湯元温泉
13
15
14 前日光つつじの湯交流館
16 ふくろう乃湯
20
10 日光温泉
喜連川温泉
コール宇都宮の湯
19
川俣温泉
馬頭温泉
中禅寺温泉
5
9
12
11
塩原温泉
17 真岡井頭温泉
21
22
温泉地 × 地場産業 林業 観光産業依存した鬼怒川に林業を挿入する 経済の降下とともに廃れてきた鬼怒川温泉をモデ ル と し て、山 間 部 の 温 泉 街 を 林 業 に よ っ て 地 域 社 会 圏 化 す る こ と を 考 え る。戦 後、急 速 に 開 発 さ れ てしまった鬼怒川の川沿いを木造のフレームに変 換することで人工から自然へと還元していく。
温泉を供給するアクターとしての高原山
恒常性
林業 維持管理 林業 大工
温泉 住民と滞在者の性質
ここに恒常的に住まう地域住民たちは 林業やグリッドフレームを維持管理す
エネルギー 伝統工芸職人 農作業
もともと鬼怒川温泉に住んでいた住民は鬼怒川を恒常的に維持 管理することを職としている。資材としての林業や、バイオマ ス発電、農作業の管理や大工などの年通して活動が必要な職に よって生計を立てることができる。
る マ ネ ジ メ ン ト の 担 い 手 で あ る。一 方 で住み込みで働く長期滞在者などは田 植えや釣りなど季節性の高い仕事を行 う遊牧的な半住人である。
地域住民
単身高齢者 核家族 独身の若者世代
日光林業地に存在する人工林 カラマツ
スギ
38
32
アカマツ 24
6
ヒノキ
カラマツ
比較的柔らかく燃焼しやすいため白炭
スギ
が適している
季節性
資源生産
偶発性
消費・協働
田植え(4~7 月)
体験型観光
あゆ漁業(6~10 月) 伐採職人(9~3 月) イチゴ収穫(10~3 月)
ロングステイをする層は季節性産業を基盤としている。田植え
ツーリストは従来のように短期の滞在観光客である。ただし、
や収穫、伐採やあゆの漁解禁などの季節性を有する産業を職と
経済圏を観光対象とするため、従来の物見遊山的な観光ではな
して長期滞在を行う。ロングステイ者は観光客ではなくその場
く、体験型の観光スタイルを基盤としている。また、この体験
所に役割演技のように住んでいる住民である。ロングステイ者
型はツーリストにロングステイの体験版としての機会を与えて
は都市の匿名性を持ちながら経済圏を作る中枢メンバーであ
いる。
る。
単身高齢者
ロングステイ
定年後の夫婦 単身赴任の中年 独身の伝統工芸アーティスト フリーター
ツーリスト
高齢夫婦 核家族 若者のカップル
鬼怒川温泉 地域経済のネットワーク 温泉から見た時 ダム
渓谷 鬼怒川
共同浴場
温泉 川下り
集団的遊戯 釣り
自然
アユ
麻雀
観光
河川
団体 少人数遊戯
マス
ビリヤード
宿泊
山 ロープウェイ
カラオケ
大型観光 食事 サル
スナック
バイキング 定食屋
鬼怒川温泉が発展した時代の資源移動
ホテル
・カラオケ ・遊戯
日本の経済成長期とと
・温泉
労働
もに発展してきた鬼怒
滞在 / 金
・食事
川温泉は団体客向けの い る。ホ テ ル 内 に 遊 戯 施設や温泉があり街に 出ていく必要性があま
観光客
住民 労働 / 金
らの資源移動が少な い。
金 地元商店
り な い。そ の た め 地 域 住民に対して観光客か
サービス
金
大型ホテルが乱立して
金 / 商品
商品
・食材 ・食事 ・土産
t
rke
ma
鬼怒川温泉 地域経済のネットワーク 温泉と木材から見た時 囲炉裏
屋台
白炭
食事 足湯
炭焼き
歩路
工務店
地元泉
ゲストハウス型
窯 製材所 カラマツ
木材
宿泊
温泉 工芸工房
観光
林業 山 架線集材
ロープウェイ
渓谷
釣り 川下り
サル
宿泊
林業を取り入れた時の資源移動
・個人風呂 ・共同囲炉裏
林 業 を 取 り 入 れ、グ
滞在 / 金
金
労働
貸間
リッドフレームを計画 し た 場 合、林 業 関 係 の 維持管理による地域循 環 が 生 ま れ る。ま た グ
商界 労働 / 金 住民
商品 / 金 / 憩い
リッドフレームにおい
商品
材木 / 金 金 / 労働
観光客
m
メンテナンス 林業 ・炭焼き ・製材 ・工務店
m
in
ta
n ai
t
ke
ar
・遊戯
化 す る こ と で、観 光 客
なる。
・食品 ・足湯
包している機能を外部
ても経済循環の起点と
・屋台 ・囲炉裏
て大型観光ホテルが内
にとっても住民にとっ
金
木材の循環
観光産業依存した鬼怒川に林業を挿入する 温泉を基盤とした観光業が低迷している
山:高原山
鬼 怒 川 温 泉 に、温 泉 と 同 じ く 山 か ら の 恩 恵物として木材の循環システムを挿入す る こ と で 鬼 怒 川 に 新 し い 経 済 圏 を 作 り、 温 泉 依 存 型 の 観 光 業 か ら 温 泉 観 光+林 業 というサブ経済圏を形成する。
加工:製材
集材:架線集材
中規模の製材所が木材利用の拠点として 機能する
加工:集成材
架線集材によって急峻な鬼怒川に 低コストのインフラを作る 集成材工場によってフレームの供給を行う
スラブ
商界徒路 8,0 00
ウォール
ビーム サブフレーム
規格材
一般流通商品として規格材を生産する
一般建材
構造材としての一般利用
小径材
木片
間伐材などの小径材を製材する
製材時に余った部材を木片として利用する
日光市の伝統工芸 今市の挽物
指物
日光下駄
日光茶道具
日光彫
杉線香
炭焼き
カラマツなどの材を白炭として利用する
樹皮
皮むきの工程において出る樹皮を利用する
肥料
バーク堆肥として農業利用する
木粉
最終工程で木粉を生産する
壁材
MDF や木質コンクリートとして利用する
ルーフ
用紙規格 A シリーズ
A x3
1:√2 A x2
A x1
鬼怒川沿いに建つ大型観光ホテル群はグリッド状のファサードを展開する
用紙規格 A シリーズ
A x3
1:√2 A x2
A x1
pillar
slab
用紙 A 規格にも用いられる白銀比でフレームを構成することで住民がフレームに手を加えるガイドを作り出す
1:√2 のグリッドフレーム 白銀比を用いたグリッドフレーム 集成材によるグリッドフレームは白銀比を基に作られている。白銀比は古来から日本建築に用いられて おり、ここでは 8,000×5,657mm の寸法で作られている。
住民の手によってならされていくフレーム 白銀比は用紙の A シリーズでも採用されている規格であり、A4 や A3 の用紙の外形がそのままグリッ ドに当てはまる。これによって住民がグリッドフレームに手を加えやすくなり、結果として土木的に作 られた均質なフレームが地域になじんでいく。
A シリーズ
A4 A3
廃墟ホテル群(既存)
8,000×5,657
フレームの積み方
川
道
幅
90°回転
高さ
フレーム化
川と道路の間の幅に応じてフレームの高さが変 わる。川側 2 グリッドは最大 2 層までで、順に 山側に 3 層、4 層、3 層、2 層と山形のようにフ レームが積層する。
2×2
1×3
1×4
会津西街道 車通りが激しく、歩道がない。 また、道幅が狭い。
廃墟ホテル(既存)
通り - market
木材の生産の場であり、消費の場である。 木材を基盤に地域循環が生まれる。
鬼怒川 急峻な渓谷状になっている。
Scale=1:2000
集成材による土木的ビッグフレーム
North
Plan
集成材によるビッグフレームを基盤として、地域住民が 2 次部材を用いてグリッドに手を加えていくこ とで整然と並んだグリッドが徐々に街になじんでいくことを提案する。 大型観光ホテルという急成長的な開発が行わた鬼怒川において、廃墟と化してしまった東岸を自然地形 へと還していくプロセスの一つとして木造集成材によるグリッドフレームが生まれた。
断面位置 B1F
1F
1 架線集材
2
機械室
3 貯木場
製材所
4
5 1 6
架線集材
2
機械室
3 貯木場 集成材工場 製材所
7 4 8 5 9 6 10
乾燥機
集成材工場 製材置き場
架線集材 機械室
11 1 7 12 2 8 13
Scale=1:500 2F
3F
4F
事務所
事務所
WC
テラス
事務所
酒屋
事務所
太陽発電 WC
事務所
テラス
事務所
酒屋 スナック
事務所 WC
事務所
テラス
太陽発電
19 13
画材屋
貸間 貯木場
20 14 7 15 製材所 21 貸間 16 8 22 17
集成材工場 プレカット作業
雑貨屋 工務店
架線集材 機械室
10 24 19
アトリエ 画材屋
11 25 20
乾燥機 集成材工場 アトリエ
製材所
雑貨屋 製材置き場
アトリエ
1
23 14
2
24 16
架線集材 プレカット作業
乾燥機 機械室 集成材工場
3
貯木場
製材置き場
画材屋
4
製材所
工務店
15
17 25 18 26 19 27
5 6
プレカット作業 雑貨屋
12 26 21 13 27 22
工務店
アトリエ
9 23 18
乾燥機
20 21 22
商界徒路 製材置き場 アトリエ
画材屋 集成材工場
23 7 24
貯木場
場
場
3 4
事務所
5
事務所
1 6 貸間
貸間 WC
喫煙所 テラス
貸間
酒屋
貸間
3
8 5
貸間
事務所 事務所 WC
事務所
テラス WC
事務所
貸間
テラス
貸間 事務所 WC
7 12 貸間
9
キッチン
酒屋 太陽
スナック
ランドリー WC
テラス
貸間
10 11
太陽
スナック
事務所
貸間
6 9
8 13
テラス
物干し
事務所
2
4 7
WC キッチン ランドリー
物干し
事務所
テラス
貸間
喫煙所
事務所 貸間
14 事務所 貸間
WC
テラス
10 15
ランドリー
16 事務所 11 貸間 17
WC
貸間
物干し
事務所 WC
事務所 貸間
酒屋
太陽
スナック キッチン テラス
喫煙所
12 18 13 19
貸間
貸間
貸間
テラス
太陽発電
15 16
プレカット作業 工務店 アトリエ
17
貸間
WC
18 貸間
貸間
商界徒路
28
貸間
雑貨屋
29
アトリエ炭焼き窯
商界徒路
魚屋
アトリエ
囲炉裏食堂
26
29 34
31 36 32 37 33 38
27
肉屋
木材置場
縁側
地元泉 炭焼き窯
商界徒路
魚屋
八百屋
WC
地元泉 囲炉裏食堂
34 39 40 35 28 41
24 25
八百屋
28 33
30 35
21
23
木材置場
肉屋
32
20
22
30 31
19
アトリエ
画材屋
縁側 地元泉
更
ランドリー 物干し
23
貸間 喫煙所
24 25
貸間
26 27 キッチン 貸間
テラス
貸間
貸間
茶室
木工室
カフェ
テラス
更衣室 茶室
木工室
テラス
45 32 40
八百屋
28
46 41 33
29
47 42 34
30 肉屋 賃貸
48 35 43
31 32
50 45 37
28 33
51 46 38
35 31 36
41 49
32 37
42 50
44
賃貸
52 53
46
肉屋 賃貸
54
地元泉炭焼き窯
魚屋
55
賃貸 八百屋
WC
地元泉
52 59 53
縁側
60 54
地元泉
魚屋
48
八百屋
BBQ
44 39
WC
カフェ
賃貸
囲炉裏食堂 賃貸
45 40
57 58
賃貸
42 37 炭焼き窯 43 38
56
囲炉裏食堂
木材置場
47
49
木材置場縁側
41 36
肉屋
33
囲炉裏食堂
40 35
45
足湯
WC
34 39
28
32
地元泉
33 38
51 43
31
炭焼き窯
30
48 40
30
縁側
八百屋
29 34
47 39
29
木材置場
地元泉 魚屋 賃貸
49 36 44
BBQ
囲炉裏食堂
地元泉
WC
61 55 56 62 57 63 58
足湯
64 59 ガーデン
茶室
木工室
カフェ 更衣室
テラス
茶室
木工室
カフェ
テラス
更衣室 茶室
木工室
カフェ 更衣室
茶室
テラス
38 39
45 50 自販賃貸
40
賃貸地元泉
46 51 47
釣り具屋
48 賃貸
C
59 67
賃貸
賃貸 定食屋
49
更衣室
43 44
57 65
更衣室
58 66
41
42
56
ガーデン
50 賃貸
カフェ
51
52 63 足湯
46
賃貸
49
53
ガーデン
47 48
65 55
賃貸
賃貸
釣り具屋
56
カフェ
57 58
足湯 定食屋
51
64
54
50 賃貸
61 69 62
賃貸地元泉 更衣室
45
販
地元泉
60 68
賃貸
更衣室
ガーデン
地元泉
59 52
地元泉
66 67 68 69
53 60
更衣室 釣り具屋
54 61
カフェ
55 62 56 足湯
ガーデン
定食屋
57 63 58 64
更衣室
室
物干し 賃貸
52 53 54 55 56
賃貸
57
賃貸
ランドリー
カフェ
物干し
58
賃貸
59 60 61 62 63 64 賃貸
65 66
賃貸
ランドリー
カフェ
物干し 賃貸
67
地元泉
68 69
賃貸
賃貸
ランドリー
カフェ
物干し
ガーデン
65 66 釣り具屋
67
定食屋 更衣室
地元泉
更衣室
地元泉
68 69
賃貸
賃貸
ランドリー
カフェ
テラス
物干し 8000
賃貸
5657
North
Section × 69 各フレームごとに綴られる林業と鬼怒川の循環物語 鬼怒川上流側には林業地帯から運搬された丸太を製材し、集成材や木片などの材料を生産する場であり、 上流から下流に下るにしたがって木材が消費され、各々フレームのメンテナンスや温泉観光に付随した 炭焼きなどに用いられる。 こうしてビッグフレームが林業の産業基盤になり、また一方で地域住民の生活の基盤にもなっている。
5657
5657
1
5657
Scale=1:400
林業と街との新しい関係を生み出しているシーン
2
3
5
4
6
製材所とオフィスの関係
7
9
8
10
11
余った空地で樹皮を堆肥させる
13
12
製材工程をギャラリーのように見せる
14
15
17
グリッド全体をマネジメントする工務店
16
18
貯木場はプレカット作業場でもある
19
ここで働く人の住まいとして貸間がおかれる
21
20
22
23
25
24
26
27
28
商界徒路 住民がグリッドフレームを区画によって賃貸して、自由にカスタマ
×15
グリッド
イズできる区画であり、白銀比を基にしているため A4 A3 にラフ スケッチを描き工務店が施工する。
・幅 1.2m以上の路を取ること ・路は隣の路との接続点から始めること ・計画から施工までグリッドの工務店と共同すること ・長編側の張り出しは境界線から 2m 以内とする ・短編側の張り出しは認めない
29
30
炭焼き窯
32
31
囲炉裏食堂と道路の向かいにある食品店舗
33
34
36
グリッドフレームの中には地元泉が発生する
35
37
38
40
39
41
既存住宅に隣接することで店を開く
42
自分の通りたいところから橋を架ける
44
グリッドフレームを家のテラスとして拡張する
43
グリッドフレームを幹に様々なものが絡まる
45
46
48
47
49
50
52
住宅街の中には賃貸住宅が現れる
51
53
54
56
55
57
58
60
59
61
62
64
63
65
66
68
賃貸住宅、ランドリー、地元泉の複合棟
67
5657
5657
5657
5657
69
5657
5657
5657
5657
5657
5657
FROMEYES 2018 p or t folio, Y-GSA takuya matsumura Design
松村 拓哉
Edit
松村 拓哉
Published
2018.08
Printed
in Tokyo by ACCEA
© 2018 Takuya Matsumura, Tokyo. All rights reserved.
Takuya Matsumuraʼ s architectural genesis