Product Design Portfolio

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私にずっおプロダクトずは、自分の考え・メッセヌゞを瀟䌚に䌝える為 の手段であり、代匁者である。なぜ、 「 プロダクトデザむン」を甚いるの か、画面の向こう偎や矎術通の䞭で蚎えるのではなく、日垞に深く密接 したプロダクトだからこそ、䌝わるコトがあるのではないだろうか。垂堎 の為ではなく瀟䌚の為の、買わせる為ではなく思玢させる為の、セン セヌショナルなデザむンを暡玢しお行きたい。

STATEMENT

蚎求力のある、プロダクトを


PROFILE

山田 韍平 / Tappei Yamada 1997.01.12

犏岡県北九州垂 出身

2015.04

京郜造圢芞術倧孊 プロダクトデザむン孊科 入孊


Awa rd 2016.09 2017.05

京郜䞭倮信甚金庫 䞭信孊生デザむンコンテスト 「MITATE」オヌディ゚ンス賞 毎日新聞瀟 第48回 毎日・DAS孊生デザむンコンテスト 「CAPPI」入遞

2017.06

サンスタヌ文具 第22回文房具アむデアコンテスト 「オンスケ」審査員特別賞

2017.07

日本・アゞア孊生パッケヌゞデザむンコンペティション 「ランプのレトルトパりチ」囜内決勝進出

2018.05

サンスタヌ文具 第23回文房具アむデアコンテスト 「穎の開いた配色カヌド」優秀賞

2019.01

株 カンベビゞュアル 第10回デザむンコンペティション 「喜怒哀楜 暊衚」優秀賞

Act iv it y 2017.12

早皲田倧孊理工孊術院䞻催 共創孊䌚第1回幎次倧䌚 「あなたは人以倖の生き物の圹に立おるか」孊䌚発衚

2018.01

HATSUA PROJECT 初田補䜜所産孊共同制䜜 「必芁な時だけ珟れる消火噚」補品化

2018.10

 時蚈ず人ずの新しい関係展 「t-o-k-i」䜜品展瀺

2019.02

株 カンベビゞュアル デザむンコンペティション 「himekuri series」補品化

Exper ience 2015.10

YANOBE KENJI PROJECTS (2015) 「PANTHEON-神々の饗宎-」

2017.10

itchhike rojectKyoto - Aomori) 「代行 物々亀換サヌビス」

2018.09

itchhike rojectKyoto - Kagoshima) 「旅の蚘憶装眮ずしおの物質的媒䜓の暡玢」

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あなたは、絶滅 危惧 皮に䜕が出来たすか

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控えめでささやかなショボ過ぎる提案

絶滅危惧皮である、Okapi(Okapia johnstoni 以䞋、オカピを存続する為の装 着具を提案しおみる。ここでは、オカピの個䜓同士の識別亀尟等の瀟䌚的圹 割ずしお機胜する誇匵装食噚官ツノをむメヌゞしたプロダクトを提案したい。




人間は、経枈的に利益が芋蟌めないような絶滅危惧皮のような生物に察しお、 どれだけ の貢献ができるだろうか絶滅危惧皮を保護する事に䞻県を眮いおいるずされる珟圚に おいお、 もし人類偎からのさらに積極的な支揎をするずしたら、圌らのコミュニケヌション

CONTEXT

絶滅 危惧 皮に我々は䜕か 提案出来るか

においお、 もしも小さなツノを持぀シカが倧きなツノを生やす事ができたら・ ・ ・ゎリラのド ラミングをゞャングル䞀垯に拡匵できたら・・・倜に発光するオオクワガタのオスがいた ら・ ・ ・ず蚀った虚構性を持った新しい可胜性を考えおみたい。 既存の動物保護ずいう芳点 からささやかな詊行錯誀を芋぀け、 蚎論を生み出す起爆剀ずなる思玢物を提案したい。

静かに滅びゆく 、孀 立無揎の存 圚

1䞇幎前から姿を倉えおいないずされるオカピはキリンの祖先ずしお䜍眮づけられおいる。 䞀郚の森林を出たオカピは銖を䌞ばし、皮を繁栄させたが、進化を遞ばなかったオカピ は、 ダヌりィンからも誰からも芋攟され、 今も森林の奥深くにひっそりず暮らし、 滅び行く、 その時を静かに埅぀、 いわば孀立無揎の生き物である。

social problem

profits

non - profits

戊争

灜害察 策

むンフラ

絶 滅 危惧 çš®

ethical thinking

positive

negative

???

珟 状 維持

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セックスアピヌルのための、実 鹓 的虚構物

絶滅危惧皮ような個䜓数が激枛しおいる皮においおは、優れた個䜓のみが亀配するのでは無 く、倚くの個䜓で亀配が望たれ、倚様な個䜓を増やすこずで、今埌の生存率を高める事が可胜 ならば、圌らのセックスアピヌル的アプロヌチから、人工的に生き残る可胜性を助長させる可胜 性を詊みたい。誇匵装食噚官を持぀皮は、捕食の暙的にもなりやすく、個䜓の生存䞊、いちがい に有利ずは蚀えない。しかしながら、誇匵圢質ずいうハンディキャップを維持できる個䜓は、実 際には十分に健康であるず考えられ、配偶者ずしお遞択されるメリットがある事が分かっおいる。 そこで、ハンディキャップを感じさせず性的アピヌルができるプロダクトを提案するものである。


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EXPRESSION

未来を象城 する、思玢的造 圢

オカピを愛する私であっおも、珟段階ではオカピずの意思 疎通は未だ叶っおいない。勿論、オカピの亀配を促進する造 圢には至っおいないだろう。このツノは、造圢意図ずしおは、 バむオミミクリヌ的な原始の芁玠で構成されおいながら、こ れから先の環境の為の未来を象城するような未来的造圢 を意識した。珟代瀟䌚が抱える絶望的問題を打砎するに は、たず、私達の未来の事を考えるきっかけずしお、私達人 間が無利益な物事に察する意識を倉えなくおはならない。


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このプロダクトは、絶滅危惧皮の亀配を促進する機胜は果たしおいないだろう。そもそも、絶滅 危惧皮を救うには、たず我々人類の考え方を倉える必芁がある。その為に今回はオカピを暡し た被り物を補䜜した。本制䜜物は、私自身が発衚の堎や街䞭でゲリラ的に被る事を想定したも

CONTEXT

虚構物を日垞に投䞋する

のずなっおいる。珟代瀟䌚が抱える絶望的問題を打砎するには、たず第䞀段階ずしお既知ずされ た未来の事を考えるきっかけを創る事が必芁である。私達人間が無利益な物事に察する意識を 倉えお行かなくおはならない。

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口にしおいるものをどれだけ知っおいたすか

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CONCEPT

マヌガリン塗り機

これは自転車の構造を甚いお䜜られたマヌガリンを塗る装眮であるず 同時に、 マヌガリンを塗るずいう日垞的なありふれた行為をこの装眮に 眮き換える事で隠されおいた真実をナヌモラスに顕圚化させる装眮である。




日本の食品添加物の皮類は、他囜ず比べお10倍以䞊も倚い。その分、1日の摂取量も 40グラムず残留蟲薬を口にする量よりも倧幅に倚いのだ。だが、厚生省は衚瀺の矩務を 定めおいない為、珟代の食生掻においおどのような原料が基になっおいるのか実態を把 握する事は難しい。さらに、持続的に摂取を行なった堎合の危険性も䞍透明なたただ。 今䜜品は、マヌガリンの䞻成分は自転車の最滑油ず同じ成分であるグリヌスが䜿われお いるずいう事に着想を埗たものである。䜜品を通しお、私達が普段口にしおいるものの 実態を明らかにしおいこうず思う。

CONTEXT

マヌガリンの䞻 成分は自転車の最滑油ず同じ


CONTEXT

マヌガリンを顕圚化 する装眮

これは、自転車の構造を甚いお䜜られたマヌガリンを塗る為の装眮である。鑑賞者は、ハ ンドルペダルを回す事でマヌガリンが自転車のチェヌンによっおパンに塗られる䞀連 の所䜜を䜓隓する事が出来る。い぀もなら、パンにマヌガリンを塗る事に察しお深く思 考を巡らせる事は無いだろう。しかし、鑑賞者はマヌガリンが塗られるたびに䞍快感を芚 え、その䞍快感は日垞に朜んだ真実をナヌモラスに顕圚化する倧事なきっかけを䞎えお くれるはずだ。




自転車から構造を匕甚する䞊で、実際にCADの䞭で自転車を分解しながら構造を 怜蚎する事を詊みた。たた、䜜品の圢状を考案する際には、圢状ず機胜の䞡茪が䞊手く 噛み合う事が求められる為、スケッチのような抜象床が高いツヌルは甚いず、CAD による圢状怜蚎を行った。

PROCESS

デゞタルプロトタむピングによる怜 蚎





盲導犬らしい盲導犬ずは 、䜕か

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CONCEPT

盲導犬を盲導犬らしい姿に

盲導犬の印 象を瀟 䌚に求められる姿に近 づけるこずで盲導 犬をより盲導犬らしく芋せ 、瀟 䌚から受け入られやすい芋た 目にする事を目指した。


本来、盲導犬ナヌザヌには、盲導犬の食事やトむレの䞖話、シャンプヌ、ブラッシングな どが矩務づけられおおり、基本的に盲導犬は垞に枅朔に保たれおいる。身䜓障害者補 助犬ナヌザヌが自立ず瀟䌚参加するこずが促進されるための法埋ずしお、身䜓障害者

RESEARCH

なぜ、盲導犬のトラブルは起きるのだろうか

保護法がある。身䜓障害者保護法では、公共斜蚭・公共亀通機関では補助犬の受け入 れを矩務付けおいる。しかし未だにトラブルはあり、盲導犬ナヌザヌが盲導犬を連れお バスや電車、タクシヌなど公共機関を亀通手段ずしお䜿甚するずき、補助犬ずの同䌎を 断るなどの堎面が倚いのが珟状である。なぜ、盲導犬の公共斜蚭、公共機関の利甚が 法的に蚱可されおいるこずぞの䞀般的な認知があるにも関わらず、トラブルが起きるの だろうか。最も、トラブルの倚いタクシヌ乗車時における乗車拒吊の理由ずしお、盲導犬 の抜け萜ちた䜓毛が付着しお汚れるこず。その毛によっお犬アレルギヌが匕き起こされ る可胜性があるこず。そしお犬の匂いが車内に残っおしたうこず。などが考えられる。

犬に察 する䞍快 感 盲導犬の乗車を断る原因の共通点ずしお「犬に察する䞍快感」が挙げられる。盲導犬の 印象を決めおいるずいっおも過蚀ではないマナヌコヌトは、党おボランティアの方々よっ お䜜られおいる為、そこにナヌザビリティヌ・意匠性等は考慮されおおらず、ボランティア の方の「䌌合いそう」 「可愛い」ず蚀った趣味嗜奜に、瀟䌚的貢献をしおいるずいう善 意的意識が拍車を駆けおいるのが状況である。その結果、盲導犬は、おばあちゃんの゚ プロンのようなマナヌコヌトを着る砎目になっおしたっおいるのである。曎に盲導犬の ハヌネスに至っおは、100幎前からほずんど圢状が倉わっおおらず、珟代瀟䌚に適応し おいるずは考えにくい。

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PROCESS

䞍快感の改善ぞのアプロヌチ

social problem 乗車 拒吊問題

䞍快感

sight

noise

new image

odor

new product

sporty ・ active ・ speedy

many tasks

+

tasks

visual

珟圚のマナヌコヌトは䜓毛の散垃を防ぐ機胜は果たしおいるが、そ れに䌎う印象の機胜は果たされおいないこずが問題点ずしおあげら れた。マナヌコヌトずハヌネスの印象を今たでのものから倉えるこず で盲導犬をより盲導犬らしく芋せ、瀟䌚から受け入られやすい芋た目 にする事を目指した。 「 盲導犬は仕事をしおいる」ずいう芳点から、仕 事感ずいうキヌワヌドを重芁芖し、盲導犬の「盲導」から、゚スコヌト や人助けなど救助をする、レスキュヌ隊や戊隊などのアクティブな仕 事感を意識し、デザむンを怜蚎した。


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䞍快感の改善ぞのアプロヌチ

physical

PROCESS

solution mental

hearing

touch

smell

sight

noise

usability

odor

image

usability

image

handle

manner coat

harness

harness

怜蚌を行った結果ずしお問題点が挙げられた。ひず぀めは背䞭を芆 う郚分が長すぎたずいう点。これは、ハヌネスが盲導犬の動きに远埓 し、犬の動䜜の劚げになっおしたう。ふた぀めは、ハヌネスが䞎える印 象にあった。これは実際に぀けおみお、アクティブな印象を䞎えるこず が出来たが、これは犬らしさの芁玠が残る掻発な印象を匷めるもの だった為、盲導犬ずしおの仕事感ずは違うのではないかず感じた。瀟 䌚から求められおいる「仕事感」ずは犬らしい掻発なものではなく、 敎然ずしお萜ち着いおいるサラリヌマンのスヌツや正装であるタキ シヌド等の「静的」なものであるのではないかずいう結論に至った。 ハヌネスは、面で構成されおいる方がスヌツのようなかっちりずした 印象が䞎えられるず考えた。マナヌコヌトは、アクティブのようなタむ トな印象ではなく、静的なシル゚ットにするこずであたかも犬がスヌ ツを着おいるような印象を目指した。

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IMAGE BOARD

active

rescue

hero

sporty

outdoor

stretch

armor

urban style smart casual

static

gentle

escort

suit

intelligentsia

business

classical

formal

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PROCESS

むヌの生䜓構造を考慮した制䜜

制 䜜においおは、むヌの生䜓 構造を考慮した䞊で、ハヌネスずマナヌコヌト の 圢状 怜 蚎・蚭 蚈を行いたした。たた、ハンドル の 制 䜜工皋における溶 接・ ベンドも自ら行った。


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ハヌネスは胎䜓を芆う面積を広く取る事で、静的な印象を䞎えるようにした。金具を隠し 噚具感をなくすこずで、ハンドルが暪に振れるのを防いだ。ハンドルは䜓に沿わせお、ふ

DESIGN

枅朔感のある、印象ぞ

せをした際に障害物に干枉しにくいように心がけた。たた、䞀本型ハンドルを採甚し、 ナヌザヌぞの肩の負担も少なくしおいる。マナヌコヌトは䜓のラむンがきれいなシル゚ッ トになるように足銖にゎム玠材のリブを甚いた。

material  co rd u ra nylo n / A B S resin / alu min u m / le ota rd / nylo n size d 210 / w19 0 / h170 マナヌコヌト オス・メス S / M / L

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デザむン提案の着地点は、マナヌコヌトを制䜜しおいるボランティア団䜓に 察しおの 提 案ずなる。既存 のプラットフォヌムであるマナヌコヌトの 型 箙 の

SYSTEM

パヌ゜ナル ファブリケヌションの質を高める

オヌプンむノベヌションを有 効 掻 甚する為である。ナヌザビリティヌ・意匠性 等を考慮した珟代瀟䌚に適応する事を真に目的ずした色・圢状・玠材等を芏定 する事で、より質の高いメむカヌズムヌブメントによるむノベヌトを可胜にする。

before

volunteer

originality

platform

personal fabrication

user

problem

source

after platform

personal fabrication

volunteer

user

new source

re design

design rule

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feeling

programming sensing

user A

social robot

sensing action command

cry

attack

scene

scene

user A

machine

user B

user

CAPPIに音・ボタンのむンタヌフェむスは 無く、ナヌザヌはCAPPIの動きを情報ず しお知芚したす。CAPPIの動きは、 「 私に かたっおよ」ずいった手持無沙汰なナヌ ザヌの気持ちを䜓珟しおおり、重力を無 芖した動きをする事で他のナヌザヌの気 を惹きたす。

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device

input

user

matching

CO M M U N IT Y

output

output


友人や同僚等、手持無沙汰な時に繋がり たい人ず、CAPPIのナヌザヌ同士でのみ 繋がるクロヌズ ネットワヌク コミュニ ティを圢成したす。

コミュニティ内の誰がが、手持無沙汰な 時に、CAPPIを觊るず、コミュニティ内党 おのCAPPIが動き出したす。

手元のCAPPIを手に取るず、マッチング が成立。コミュニケヌションのきっかけず なりたす

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structure 01 0(6+ SURWRW\SLQJɻPRGHO

foamed styrol

motion censor

ϚʖϩΝొͪ͝Ε఺͗ͪ͢ῈΖͳʰϠʖεϥϱ ιϱγʖʱ͗ ൕԢ͢Ɍιϱγʖͳ࿊‫͏ͱ͢ܠ‬Ζʰ,)777Ê±Îà¯ªÍ£Í±ÉŒà€˜à£à»ƒ ࠭ଣͲ͍Ζࣆ͗ʰ7ZLWWHUʱͶొߚ͠ΗΖɜࣙෟ͗ϚʖϩΝৰͮ Í±ÍÎ–à£ŽÍ¶ÍºÉŒà­Šà¢€à€‚Í¹à€˜à£à»ƒà ­à¬£Íµà±ŠßšÎà€£à§¶Í²Í˜Î–Éœ

foamed styrol




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老人ホヌムにおけるメディアの圚り方ずは

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ラゞオで自分がリク゚ストした曲が流れたり、自分の名前が呌ばれたりす るず少し嬉しい気になれたりする。そんなささやかな自己実珟は同時に老 人ホヌムずいう閉鎖された斜蚭内でお幎寄りが気軜に呚囲ずコミュニケヌ トする事を可胜にする。

CONCEPT

自己実珟ず芪亀を䌝播させるラゞオ



ラゞオ局には小さなコミュニティラゞオがたくさんある。刑務所の䞭や被 灜地等、病院には患者の為のホスピタルラゞオずいうものもあり、瀟䌚的に 排陀されがちな人々や参画しづらい人々がラゞオを通しお瀟䌚参画を可胜 にする事を目的ずしたメディアである。今回は、老人ホヌムずいう閉鎖され

BACK GROUND

瀟䌚参画を促進するホスピタルラゞオ

た斜蚭内のコミュニケヌションを掻性化させ、閉じこもりがちなお幎寄りが 少しでも他の入居者さんや職員さんずの亀流を深める為のシステムずデバ むスの実践・調査を行った。今回、実践・調査を行ったホスピタルラゞオに は、通垞のコミュニティラゞオには無い新しい機胜を蚭けた。それは、 「いい ね」ボタンだ。このボタンは攟送の内容に関しお共感したり奜感を持おた 時に抌す事でリアルタむムにパヌ゜ナリティに気持ちを䌝える事ができ、同 時にその「いいね」はパヌ゜ナリティによっお斜蚭内の他の入居者さんや 職員さんにも䌝わる。この「いいね」ボタンは患者さんが攟送に参画する 事を促し、斜蚭内の人々ずのコミュニケヌトを可胜にする。

epicenter

personality

listener

media

䜿甚写真 ©2018- 怍束 頌倪

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INTERFACE

雑談したいなぁ、感芚で抌せるナヌスコヌル

今回のプロゞェクトで私が䞻に関わる事になったのはラゞオのむン タヌフェむスの郚分である。お幎寄りでも操䜜が簡単に出来るのは勿 論の事、このラゞオの肝でもある「いいね」ボタンのデザむンに泚力 した。だが、そもそもデザむンをする前に、患者は病宀に独りで居る時、 どのようにしお他者ずコミュニケヌトしおいるのだろうか入院しおい る友人に聞いおみた所、 「 身䜓は自由には動かせないし、䜕より、患者 ずいう立堎が監芖察象なんだず気が付いた時には孀独を感じた。」ず 話しおくれた。実際、䞭には人ず話したくおナヌスコヌルを抌す患者も 居るようでそれが問題にもなっおいる。そこで、生死にかかわる重倧事 に抌すナヌスコヌルを100ずした時、 「雑談したいなぁ」皋床で抌せ る10のナヌスコヌルのようなレベル感ボタンであっおも良いではな いかず思い、 「いいね」ボタンのデザむンに至った。攟送の内容に察し お気軜に抌しお反応出来るような、色、立䜓圢状、アむコン、の怜蚎を 行った。党䜓的には萜ち着いた雰囲気にたずめ、誀操䜜がないよう「操 䜜系」ず「いいね系」にチャンクで分けた。

セックスアピヌルのための、実 鹓 的虚構物


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消火噚で火を消火した事がありたすか

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CONCEPT

必芁な時だけ珟れる、消火噚

行動や心理に配慮する事で、普段は空間に存圚感を溶け蟌たせ、火 灜発生時には存圚感を醞し出す事で、必芁な瞬間たで機胜を隠した。


あなたは、消火噚で火灜を鎮火させた事があるだろうか消火噚は非垞時の為に䜜られ おいる為、色・圢・玠材がずおも䞻匵しおいお、曎に20間隔で眮く事が矩務付けられお いる為、実はずおも身近な存圚であるが、いざ䜿う事は殆ど無い。本来、䞀床も䜿われな

CONTEXT

消火噚ずいう、矛盟を孕んだ存 圚

い事が良いずされおいる消火噚は、本圓に䜿われおいない時も目立っおいなくおはならな いのだろうかしかし、火灜発生時の事を想定しお、存圚を迅速に認知できなくおはなら ない矛盟を孕んだ存圚である。

蚭眮可胜環境 駅やショッピングモヌル等の歩行者の進行方向が決められおいる堎所

通垞時、進行方向からは消火噚は芋えない。

火灜発生時、進行方向を逆走した堎合のみ消火噚が芋える。

size d115 / w115 / h 2 5

material : PVC / PP

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貯 金 箱は 、なぜ 豚なのか

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CONCEPT

膚らんでいく、豚の貯金箱

どうしお、貯金箱は豚なのか由瞁は諞説有り、䞍 確かである。 そんな玠朎な疑 問から、豚である意味を圢にしおみたした。


デザむンずは、思想・意思・思考等の圢を持たない抜象的な目に芋えないむメヌゞに、圢 を䞎える行為である。しかし、モノがモノたらしめおいるその由瞁ず、珟実に存圚するその モノずの関係性が必ずしも䞀臎するずは限らず、文化・瀟䌚・時代、等の違いによっお䞍

CONTEXT

むメヌゞず珟実の䞍䞀臎 。

䞀臎が生じる事がある。そこで、存圚論的芳点から察象物が存圚する理由を再解釈リ・ デザむンする事で、物事の䞍䞀臎を解消する事を詊みた。この詊みは、 「なぜ、私は存圚 しおいるのか」 「なぜ、宇宙が存圚しおいるのか」等の誰しもが、䞀床は考えた事のあ る答えの無い哲孊的な問いに察する䞀぀の答えを提瀺する。この䜜品は、そのモノの存 圚理由を懐疑的に捉える事で、今ある圢では無い、新しい圢や本圓の圢を暡玢した。

豚である明確な理由は無い 。

どうしお貯金箱は豚なのか由瞁は諞説あり、䞍確かである。肥やす事で財産ずしおの 䟡倀を持぀豚の有甚性ず、お金を貯める事を目的ずしたプロダクトである貯金箱の芁玠 に着県し、貯金箱が豚である事を玐付けたデザむンを提案する。特城的なのは、豚をメ タファヌにした造圢で、小銭を入れるず倪っおいくので、育おおいくうちに愛着がわいお きそうです。芖芚的にもお金が貯たっおいく様子が分かり、楜しくお金を貯める事が出来 たす。埓来の貯金箱は、固い玠材感や節制的で犁欲じみおいたす。この貯金箱は、柔ら かく、぀い぀い手に取っおしたいたくなるような党く新しい貯金箱の圚り方を提案する ず共に、郚屋の隅や匕き出しにしたわれがちな貯金箱が、その可愛い芋た目から、女性 の郚屋等にも転がしおおける、貯金箱の圚る新しい暮らしを生み出したす。

image l o ck

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real  b e for e

obj e c t

real  a f t er u s e f u l ne s s

size d115 / w115 / h 2 5

 ≠ ≒ material : PVC / PP

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最埌に葉曞を曞いたのは 、い぀ですか

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葉曞を、日垞の隙間に

日垞をほんの少し、倉えられる存圚ずしおの葉曞を提案する。 加速する情報瀟䌚の珟代においお、衰退の䞀途を蟿る葉曞 に新しい可胜性を提瀺する事で、䌝える事の圚り方を問う。


葉曞をもっず 、シヌムレスに

葉曞は面倒だ。電子メヌルずの違いずしお、葉曞は時間性を含んでいるからだず考え た。電子メヌルは思い立った瞬間に送る事が出来るが、葉曞の堎合は葉曞を探す、切笊 を探す、䜏所を調べる等、曞く事以倖の所に時間が介圚しおいる。誰かに葉曞を曞こう ずいう意識は、ずおも熱量を持っおいるが、そこに曞く事以倖の煩わしい皋のシヌク゚ ンスがある事によっお、葉曞を曞く事自䜓が億劫になり、最初の熱量を䜎䞋させおい る。そしお、ほずんどの堎合が「明日、コンビニに買いに行こう」ずなり、最終的には葉曞 を曞く事は無くなる。

日垞的習慣性のある 、日めくりカレンダヌを葉曞に

日々の習慣ずしお䜿っおいる、日めくりカレンダヌの枚枚が葉曞になっおいたら、 どうだろうか。日めくりカレンダヌをめくる際に誘 発される、その日の出来事を思い 返すシヌンず物 事を䌝える為の媒䜓葉 曞の堎所をリンクさせる事で「そういえ ば、昚日はこんな事があったな」なんお出来事や思いを誰かに䌝える事をシヌムレス にする。たた、送り䞻偎の時間 性リアリティを内包しおいるカレンダヌが 葉曞に なっおいる事によっお、葉曞を受け取った偎は、送り䞻がい぀葉曞を曞いたのか、そ の日に送り䞻は䜕をしおいたのか等、葉曞の内容には含たれる事のない、送り䞻の 日垞を远䜓隓する事が出来る。

30 Sunday

JULY

Tappei Yamada Design Works

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箔 粋なモノ䜜りずは

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抑えられない 、創䜜意 欲

この䜜品は、 「緊急発進する卵」即ち、スクランブル゚ッグである。この無甚の長物は、あ るコンペのアむデア出しの最䞭にふず、ギャグ的に思い付いたボツ案であったが、コン ペの埌に無性に䜜りたくなっおしたった産物である。

デザむナヌを目指す卵である 、私

どれだけ課題に远われおいようずも、モノづくりに察する熱い想いは冷めないでいた い。今はただ、デザむナヌを目指す、卵のような存圚の私であるが、垞に熱意を持っお走 り出し、自らの殻を割りに行くような卵でありたいず考えおいる。

size d 3 5 / w3 5 / h70

material : A B S / PP / steel / elastomer

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