tomoha ikeda portfolio.

Page 1

T O M O H A  I K E D A p o r t f o l i o

Short direction Section



C

O

N

T

E

N

T

S

01 02 03 04 05


01 2つの庭を持つ家

北東に広がる緑道と、南西にたたずむ畑。性格の異なる2つの緑を庭とよび、1 つの住宅に引き込む。本を愛する夫婦のための住宅の提案。

2年生後期課題 / 敷地:東京都目黒区自由が丘 / 期間 :3ヶ月 / 用途 : 住宅

住宅課題賞 2015 入選 学内合同講評会 大西麻貴賞受賞


はじめのはなし

2つの緑と5つの道

この物語の主人公は、本をこよなく愛する1組の夫婦。世界各国を旅して

敷地は東京都目黒区自由が丘。目の前を豊かな緑道が通る五叉路の一角に位置す

集めた書籍の数は膨大で、大きな書庫が必要だろう。それらには美しい写

る。また、敷地の南西側には隣人の畑がある。畑は、緑を視覚的に感じることは

真や絵が記録されていて、とてもただしまっておくだけではもったいない。

できるが、普段は立ち入ることのできない個人の居場所である。一方緑道はそこ を訪れる人を選ぶことはない。道でありながら人々はそこに立ち止まり、集う。

東深沢小学校

呑川緑道 緑道が大きな木陰をつくり、ゆっくり歩く人 が多い。立ち止まり話をする人も見受けられる

保育園の子供達がかけっこをして遊んでいた

めぐみ保育園

車通りは一時間に1台程度 夕方頃家に帰る人が使う道

対象敷地

座れるベンチはない

小学校・保育園の子供達の通学路。めぐみ 保育園の子供達はこの道から緑道へ向かう。

目黒通りからの車が通るが交通量は そこまで多くない。ここで立ち止ま る人はいなく、足早に歩く人が多い。

目黒通り

緑道と畑をプロット

そこで、地域に開く本棚を持つ住宅を提案する。そこは夫婦にとっての セカンドリビングとなりつつ、図書館よりも親しみがあって、人と人と のつながりが生まれる場所となるだろう。

五叉路の様子

緑道で遊ぶ保育園の子供たち

目黒通り


性格の異なる2つの庭

自緑道の緑と畑の緑、ここではこの地域の特徴的な2つの緑を考える。緑道の緑 は地域全体に開いており、人々が集うたまりのできる場所。畑の緑は個人の管理 のもとにあり、開くも閉じるも所有者の判断で開き方が変化する場所である。こ の2つの緑を”みんなの庭””ひみつの庭”と呼び、1つの住宅への取り込んでいく。

緑道の緑

みんなの庭

まん なか広場

□ 公共の空間 □ 地域の人の”立ち止まれる場” □ ベンチなど休める場所はない □ 子供達が積極的に遊ぶ場 □ ランニングコースや犬の散歩、絵を描く人などが おり多様な用途で使われている □ 誰もが好きな場所に好きなだけいることができる

緑道の特性からパブリック性の高い”みんなの庭”を提案する。緑道 のような親しみがあり、人を選ぶことなく自由に過ごせる庭を考える。

畑の緑

ひみつの庭

□ 私有の空間 □ 所有者のみこの場を自由に使うことができる □ 視覚的に緑や広がりを感じることができる 2つの庭を1つの建築に取り込む。滲みだす2つの庭の色はあいまい

□ 所有者は自分のスペースを設けることができる

な中間的領域を生み出し、この空間の作用の仕方で一歩踏み込んだコ

□ 基本的に所有者以外立ち入りはできない □ 所有者によってこの場所を地域に解放することも 可能であり、状況に応じて場所の性格が変化する

畑の特性からプライベート性の高い”ひみつの庭”を提案する。普段は 施主のためのプライベートスペースであるが、施主の判断によって地域 へと開くことのできるような、パブリックの度合いが変わる庭を考える。

ミュニティや機能にとらわれない新しい暮らしのあり方が生まれる。


考案スケッチ

緑道側に大きく開き、畑側に小さく閉じる。北東の緑道と南西の畑、2つの環境を少しずつ取り込み展開して いく。光の入れ方やマチに対する開き方・閉じ方、プライベートやパブリックの度合いの変化や共有を考える。


構成ダイアグラム C o nfi g u ra t i o n di a g ra m

目の前の緑道、外へと広がる目線

住宅のリビングと吹き抜けで 繋がるブックカフェ

ブックカフェへの自由動線 子供達の遊び場にもなる 地域の子供達の作品展示・絵本読 み聞かせなどのイベントが行われる

みんなの庭 パブリック性ー高 幅広の階段は外に開く

ひみつの庭 プライベート性ー高 リビング・バスルームに隣接

2層の住宅部分は半地下になっている。 ”みんなの庭”から少しあがるとブックカフェ ( セカンド リビング ) につながっている”みんなの庭”と“ひみつの庭”への行き来は半地下にあるまんなか 広場のガラス戸を開くことで可能となり、施主である夫婦の選択によってプライベートが変化する。


1 2 3 4 5 6 7 8

キッチン・ダイニング ブックスペース リビング トイレ 子供部屋 寝室 玄関

9 10 11 a b c d

まんなかテラス ブックカフェ まんなか広場 ひみつの庭 みんなの庭 畑 緑道

風呂

10 d 9

9

b

c

2

1

a

Short direction Section S=1:80


1 4

2

3

11

5

a 6

8 4

Underground floor plan S=1:60


1 2 3 4 5 6 7 8

b

キッチン・ダイニング ブックスペース リビング トイレ 子供部屋 寝室 玄関

9 10 11 a b c d

まんなかテラス ブックカフェ まんなか広場 ひみつの庭 みんなの庭 畑 緑道

風呂

d

10

9 b

c

a 9

Ground floor plan S=1:60


PUBLIC SPACE 外に開いた空間

ブックカフェ - セカンドリビング -

まんなか広場

放射線状に並んだ本棚によって緩やかに空間が仕切られている。シェアハウスやゲストハウス的に自分の

ここでは施主による地域のイベントや展示が開催される。ガラス戸の向こう

所有をまちに開く。一階の住宅のリビングと吹き抜けで繋がっており、ひみつの庭へ向かうテラスもある。

に垣間見えるひみつの庭からは光がもれ、外部の緑道と一体感をあらわす。


PRIVATE SPACE 内に向いた空間

キッチンからリビングを眺める

バスルーム

南側に面したひみつの庭から光が入り、風が抜ける。手前の階段はブックカ

プライバシーの守られたひみつの庭に面するバスルーム。角度のついたプラ

フェへと続くもの。一階のリビングから二階のセカンドリビングへの通り道。

ンによって共有空 間からの目線を気にすることなく、くつろぐことができる。


02 ア ト リエ ム ラ

目黒川沿いの敷地に、おおきな傘のような集合住宅を提案する。入れ子が 重なり、噛み合わさることで小道や小さな庭が生まれ、個 々 の 特 色 を 持 ち ながら地域へと発信していく集合住宅。

4年前期課題 / 敷地 : 東京都 目黒区 / 期間:3ヶ月 / 用途:集合住宅

学内講評会 優秀賞受賞


東京都目黒区上目黒

敷地は東京都目黒区上目黒。ここには、事務所やアトリエなどが点在しており、芸術・

目黒川周辺には街区ごとに建物がぎっしりとつまっており、街区ごとに直線的にしか

文化に敏感な土地柄から国を問わず芸術や様々な文化に関心のある若者がよく見られる。

歩くことができない。人の流れはゆるやかで、川沿いは時間がゆったりと流れている。


代官山

住宅密集地 川のを挟んで南側は建物の高さが北 側と比べて高い。北側が 3-4 階建て な の に 対 し て 南 側 は 6 -7 階 建 て 。

川沿いの個人経営店

川沿いから1本入った道 西郷山公園 高台にあり、目黒川を一望できる。公園の北側に保育 園と小学校があるため、子供達の遊び場となっている。

歩行者のみが通れる橋はここの み。橋の幅もこの橋が一番狭い。

対象敷地

北野神社 対象敷地の隣にある神社。塀があり北 側からしか入ることができない。年に 一度の収穫祭ではここに地元住民が 集まり、神輿を担ぎ祭りが行われる。

首都高速中央環状線 車通りが多く、音がうるさい。歩行者は少なく、足早に 通るサラリーマンの姿が見られた。この通りの建てもの は 10 階以上のものもみられ、タワーマンションもある。

一階には個人の経営するカフェや古着屋、 アクセサリーショップなどが立ち並び、 その上に住宅がある建物が多い。店の商 品は道路に出ているものが多く、店と道 路の境界があいまいなものとなっている。

アイドルのショップやレストラン、大き な雑貨店など、川沿いのお店と比べて規 模が大きいものが多い。祝日は人で賑わ い、朝は犬の散歩をする人が多くいる道。

歩行者のみが通れる橋

高級住宅街 一軒一軒が大きく、この辺りは自家 用車ではなくタクシーの通りが多い。

新しい建物が並び、主に店舗やアトリエ、事務 所など。土日には家族連れやカップル、女友達 同士の歩行者や外国人の旅行客の姿も目立つ。

掲示板

中目黒駅

目黒川沿いに数カ所設置されている。 地域のおしらせやバザーの案内、教 室の生徒募集などの掲示がされている。

川沿いの雰囲気とはうって変わり人 が多く慌ただしい。車通りや騒音も あり駅前の店も人の出入りが激しい。


崩し B re a k t he m o l d

配置する建物を分棟とし、角度をつけることで区画内に自由動線を設ける。ボリュー ムに角度をつけることで抜け道のような小道ができ、小さなたまりがいくつもできる


住宅

休憩所

古本貸し出し所

キッチンスタジオ

駐輪所

住宅 スパイス研究所

北野神社

常設屋外マーケット

フェルトアトリエ

住宅

住宅

バザー広場

飲食店

木陰広場

住宅

ハーブティ専門店

歴史研究アトリエ

花瓶制作アトリエ

航海図研究所

自由工房

音楽スタジオ

木材加工アトリエ

陶器アトリエ 住宅

被服製作アトリエ

古本市

住宅

茶器制作所

額縁考案所

グラフィックデザインアトリエ

企画展示 屋外ワークショップ

目黒川

Ground floor plan S=1:200


共有キッチン

住宅

共有キッチン

住宅

住宅

店飲食店

読書スペース

共有キッチン 共有キッチン

住宅

カフェ

作業準備室

住宅 共有キッチン

共有キッチン

住宅

目黒川

2 階平面図 S=1:200 2nd floor plan S=1:200


住宅

住宅

共有キッチン

住宅

共有キッチン

店飲食店

屋外リビング    共有キッチン 住宅 共有キッチン

共有テラス

住宅

住宅

目黒川

3 階平面図 S=1:200 floor plan S=1:200


住宅

住宅

共有キッチン

住宅

店飲食店

住宅

住宅 住宅

目黒川

4th floor plan S=1:200


East Elevation S=1:200

South Elevation S=1:200


Long direction Section S=1:200

Short direction Section S=1:200


03 緑 ノ結 目

神社は昔、人々の共同体の中心であった。しかし現在では環境の変化に伴い地 域と神社とのつながりも薄れ、同時に地域間のコミュニティも希薄化している。 時代が変化してもその場に在り続ける神社の機能を展開し、地域と絡めて再編 していくことで現代における新たなパブリックスペースのあり方を提案する。

卒業制作 / 敷地:埼玉県大宮区 / 期間 :5 ヶ月 / 用途 : パブリックスペース

レモン展 2017 レモン賞受賞 せんだいデザインリーグ 100 選・50 選入賞 (33 位 /352) 学内学科合同卒業制作展 最優秀賞受賞



神 社 は 昔 、 地 域 の 共 同 体 の 中 心 で し た 。

年に数回の祭りの日、そこでは華やかな提灯と賑やかなお囃子、そして老若男女関係なく人々の笑い声が夜まで聞こえるような空気が生 まれる。いつもと変わらない朝、その神社には地域の守り神を慕う者たちが自然と集まる。人々は参拝をし、丁度その場に丁度居合わせ た知人達と何気ない会話を交わし、その場を後にする。昼になれば子供たちが集い、境内は明るく賑やかに。夜になると灯籠に小さな光 が灯り、今日の終わりを静かに告げる。誰かが呼びかけることなく神社は人々が集まる場所であり、地域の人々から愛される場であった。


し か し 、 現 在 は 以 前 あっ た 神 社 と つ な が り は 薄 く な っ て し ま い ま し た 。

何百、何千年とその場にある神社に対し周辺環境は急速に変化し、神社=自分たちの守り神という意識も薄 まりつつあると同時に、神社という場所が結びつけていた地域間での人々のつながりもなくなりつつある。

そこで、時代が変化してもその場に在り続ける神社の機能を展開し、地域と絡めて再編していくことで現代における新たなパブリックスペースのあり方を提案する。


全国 280 社の総本” 武蔵一宮氷川神社”

約 2400 年前に出雲大社から勧請したとされる古社中の古社。現在の首都・武古社中の古社であり、年間を通して約 60 もの祭事が開催される。2000m の日本一の長さを誇る氷川参道をもち、 ハレ ( 祭り ) の雰囲気は参道まで滲みでる。


2000m の参道 - 高層化に対する防波堤 -

参道及び参道周辺調査

参道を挟んだ左側は大宮駅からの新築の高層化の波がきている。参道がひとつの”防波堤”

2000m の氷川参道を大きな2つの通りを区切りとして3つの区間 (A,B,C) にわけると、

のようになり、東には古くからある低層住宅街、西側には近年開発が進む高層のマンショ

それぞれ異なる特色が見えてくる。また3つの区間はそれぞれ歩行者と車道の幅や向き

ンが並ぶ。大宮駅周辺は現在も開発が進み、その影響か西から東側へと高層化が進んでいる。

の計画が異なっており、それによってその場を訪れる人の目的も異なることがわかった。

対象敷地 参道の中心およそ 400m の区間にはかつて闇市が 60 年近く滞在していたが、現在では コンクリートでうち固められ閑散とした広場となっている。その広場の中でも東西で 環境の差異が激しい場所を敷地として設定し、参道を中心として2つの社を提案する。


滲みだす空気 - サーベイスケッチ -

ケノヒ

ハレノヒ

参道の露店

花鎮め祭

例大祭

神前結婚式

お囃子本番

はっぴを着る子供

お参りに来る人々

参道脇の人気店

参道脇マンション

静かに清めを行う人

武蔵一宮氷川神社には年に約 60 回もの祭りが開催される。その雰囲気は神社

神社で祭りが開催される日とは異なる静かな表情がこの場所にもある。神社

の境内にとどまることはなく、参道やその周辺地域に自然と滲み出す。ハレ

とそれに続く2000m の参道にも、この地域で暮らす人々の日常がでてくる。

の日にはその雰囲気の変化と共に人々の振る舞いも日常との違いを見せる。

また、神社の表情もどこか凛として静かに佇み、参拝する人々を受け入れる。

夜の舞殿

お囃子練習日


近くにあるが、 遠い

” 恐れ” の顔

diagram1 参道を挟んだ西側と東側の周辺の建物の高さが反対になっている。周辺環境に対比 的な建ち姿は開かれた公共空間という性格をもちつつも、一般的な建物とは異なる

「近くにあるが、遠い存在」としての宗教建築ならではの表情をあらわす。

調査をして行く上で、一場面ではハレ・ケどちらにおいても神社という場特有の厳かで恐れ多い表情を感じた。境内 は昔から地域に開きつつも一般的なパブリックスペースとは異なる「その場におじゃましに行く」ような感覚をもつ。

diagram2 氷川参道という一本の強い軸に対して、もう一つの軸を通す。そうすることによって、交差する場 が人々のたまり場としてひとつの結びとなる。開かれた神社機能は地域の人々が以前も関わってき た機能であり、参道が本来持つ本殿に行くまでの気持ちを高める場・準備の場としても機能する。


舞殿

市民ギャラリー 相談室 祭事準備室1

祭事準備室 2

低ノ社 sectional plan S=1/150


神社機能 Features of the shrine

祭壇 ( 結婚式場 )

本殿 ( 流造り )

神楽殿

拝殿

新郎準備室

祓殿 親族待機室 2

親族待機室1

舞殿

祓殿

祓いの様子

神社カフェ テラス広場

歴史資料 製作所

WS 開催場所

朝開催場所 仲見世通り

資料+企画展場

屋内市開催場所

テラス

出張社務所 ライブラリ

祭事衣装保管室

神社 - ギャラリー

高ノ社 sectional plan S=1/150


低ノ社

参道の西側に敷地を持つ。約 20-30m もの高いマンションが並ぶ中央に舞を踊る舞殿を 機能の中心とした低層の建築を提案する。一階は広場になっており、舞の練習や子供達 の遊び場となる。二階には舞台を設け、ハレの日にははここで舞や神楽が披露される。

祭事準備室1

舞殿

祭事準備室 2

相談室 神楽練習場

舞練習場

市民ギャラリー

HARE(sacred) KE(secular) THE HAND BASIN

program construction

underground plan S=1/125

Ground floor plan S=1/125


低ノ社 舞殿で舞を披露する

社までの通りは賑わいのある仲見世通りとなる


高ノ社

参道の東側に敷地を持つ。周りは約 10m 前後の戸建住宅があり、周りの環境とは 反対に 30m の塔建築を提案する。最上階は祭壇と結婚式場になっており、人々の ケに近いものほど低層階に、ハレの要素が強いものほど高層階に配置している。

朝市開催場朝市開催場

朝市開催場 朝市開催場朝市開催場 朝市開催場

テラス

テラス

テラス テラス

テラス テラス

製作所 製作所 出張社務所出張社務所 氷川神社札所 氷川神社札所 氷川神社札所 氷川神社札所 氷川神社札所 氷川神社札所 氷川神社札所

出張社務所 出張社務所 出張社務所 出張社務所 出張社務所 屋内市開催場所 屋内市開催場所 屋内市開催場所 屋内市開催場所 屋内市開催場所 屋内市開催場所 屋内市開催場所

神楽練習場神楽練習場

製作所

製作所

製作所 製作所

神楽練習場 神楽練習場神楽練習場 神楽練習場

ギャラリー ライブラリライブラリ

ライブラリ ライブラリ ライブラリ 図書ライブラリ ライブラリ 神社 - ギャラリー 神社 - ギャラリー 神社 - ギャラリー - ギャラリー 神社 - ギャラリー 神社 - 神社 ギャラリー

WS 開催場所 WS 開催場所 WS WS 開催場所 WS 開催場所 WS 開催場所 開催場所 WS 開催場所

歴史資料 歴史資料

歴史資料 歴史資料 歴史資料

祭事衣装保管室 祭事衣装保管室 祭事衣装保管室 祭事衣装保管室 祭事衣装保管室 祭事衣装保管室 祭事衣装保管室 歴史資料

資料+企画展場 資料+企画展場 資料+企画展場 資料+企画展場 資料+企画展場 資料+企画展場 資料+企画展場

1 階平面図 S=1/100 1 階平面図 S=1/100 階平面図 S=1/100 1Ground 階平面図 S=1/100 1 階平面図 S=1/100 floor plan S=1/125 1 1階平面図 S=1/100

2nd floor2階平面図 S=1/100 plan S=1/125 2階平面図 S=1/125 2階平面図 S=1/100 2階平面図 S=1/100 2階平面図 S=1/100 2階平面図 S=1/100

3階平面図 S=1/100 3階平面図 S=1/125 3ed floor plan S=1/125 3階平面図 S=1/100 3階平面図 S=1/100 3階平面図 S=1/100 3階平面図 S=1/100


HARE(sacred) KE(secular) THE HAND BASIN program construction

神は上からおりてくるという神社の考えから、高層階になるにつれて神社の要素が強い ( ハレの ) 機能を配置している。低層階ではライブラリや広場など、 ケの要素が強く出る機能が配置されている。

解放会議室解放会議室 広場テラス広場テラス

会議室 解放会議室 解放会議室 解放会議室

テラス広場 広場テラス 広場テラス 広場テラス 広場テラス 衣装保管 衣装保管

神社カフェ

神社カフェ神社カフェ

衣装保管 衣装保管 衣装保管

衣装保管

親族待機室1 親族待機室1 親族待機室1 親族待機室1 親族待機室1 親族待機室1

神社カフェ 神社カフェ 神社カフェ 神社カフェ 親族待機室親族待機室 2 2 親族待機室 親族待機室 親族待機室 2 2 2親族待機室 2

祭壇 ( 結婚式場祭壇 )祭壇 ( 結婚式場 ( 結婚式場 祭壇 結婚式場 ) ( 結婚式場 ) ) ( 祭壇 結婚式場 ) )(祭壇 新婦準備室新婦準備室 新郎準備室 新郎準備室

祓殿

4階平面図 S=1/100 4階平面図 S=1/100 4階平面図 S=1/100 4階平面図 S=1/100 4 floor 4階平面図 S=1/100 plan S=1/125

祓殿

祓殿 祓殿 祓殿

新婦準備室 新婦準備室 新婦準備室 新婦準備室 新婦準備室

新郎準備室 新郎準備室 新郎準備室 新郎準備室 新郎準備室

祓殿

5階平面図 S=1/100 5階平面図 S=1/100 4th floor 5階平面図 S=1/100 plan S=1/125 5階平面図 S=1/100 5階平面図 S=1/100 5階平面図 S=1/100

祭壇 ( 結婚式場 )

6階平面図 S=1/100 6th floor plan S=1/125 6th floor 6階平面図 S=1/100 plan S=1/100 6階平面図 S=1/100 6階平面図 S=1/100 6階平面図 S=1/100

7th floor 6thplan S=1/125 floor plan S=1/125 7階平面図 S=1/10 7階平面図 S=1/1 7階平面図 S= 7階平面図  7階平面図 S=1/100


00

高ノ社 ライブラリ 身近な存在として親しまれる

高ノ社 祭壇 最上階ハレの舞台


2000m 続く参道に対して正中を向く2つの社 その交点を”緑ノ結目”と呼ぶ この場所が人々の交わるきっかけとなることを願って。


04 旧片 野 医 院 改 修 プ ロ ジェ クト

3 年前に起きた川の氾濫によ る 水 害 に よ り 、 使 え な く な っ て し ま っ た ” 片 野医院”。ここに病気でか か り に 来 る 人 は 少 な く 、 用 が な くて も こ こ に 立 ち寄れば誰かがここでおし ゃ べ り し て い る よ う な 場 所 で あ っ た 。 水 害 に よ り床や壁はぼろぼろに。使 え る 躯 体 を 使 用 し て 、 こ こ に 地 域 の 人 が 集 ま れ るカフェ兼公民館的な役割 を 持 つ 建 築 を 計 画 す る 。

修士 1 年時研究室プロジェクト / 敷地 : 茨城県常総市水海道 / 期間 : 7 ヶ月 / 用途 : 地区集会場+カフェ

ヨコミゾ研究室でのプロジェクト


基本設計 = モデルとパースで検討 =

外観計画

使用可能な躯体を残しながら、ここに地域の人々が集まれるカフェ兼公

この建物のメインの顔(右の図)と人が一番よくたまる角のスペー

民館的な役割を持つ建築を計画する。WS を数回開催し、地域の人々の

ス(左の図 ) を意識した。高さ 1 5 0 0 mm ほどの塀との敷地内の木

意見を模型や図面へと反映させながら設計を進めた。

を撤去することで、外から中の様子がわかる外観計画を提案した。


3 ヶ月間の基本設計 こ の プ ロ ジ ェ ク ト は 既存建物の実測及びその図面起こしに始まった。最初は個々に自由な提案をして い た が 、 徐 々 に 案 が 絞られ、構造や採光、また予算の関係からプランは具体的なものになっていった。

3 months

2 months

1 month


実施設計 = 予算と擦り合わせプラン再検討 = 建材及び工事期間から見積書を制作。 予 算 内 に 収 ま る よ う に 何 度 も 調 整 を 重 ね 、プ ラ ン を 検 討 し た 。

夜道を照らす建築 周辺には街灯がなく夜は真っ暗になる為、人が集まるスペースを人通りが多い道側に配置し、大 きな開口部を設けた。この建築自体がランタンのように暗い夜道を照らし、人々に安心感を与える。

WS 及び自主施工の様子 近隣住民への説明会及びを重ねた上で、現在は自主施工も交えながら施行中である。






1820

1820 3640

1820 1820 9100

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1820 3640


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5460

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1219

605

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15470

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05

越後妻有アートトリエンナーレ 2015

3年ゼミ活動 / 敷地 : 新潟県十日町市中里清津峡地区 / 期間:1 年間 / 用途:大地の芸術祭インフォメーションセンター・関連するアート作品の企画設計施工運

世界的に有名な広域にまたがるアートプロジェクトである。私は、約 50 人を束ねるプロジェクトリーダーとして関わった。2015 年度は 堀研究室でのプロジェクト

研究室で約 10 年程管理している「こいでのいえ」の管理運営と新たな作品「うつすにわ」の設計施工に加え、廃校体育館利用の「清津

プロジェクトリーダーとして活動

倉庫美術館」の管理運営、隣接する廃校校舎棟利用の「きよつや」の企画設計施工運営まで行った。地元から行政まで巻き込んだプロジェ

( 東京電機大学電機山本研究室と共同 ) 2014.07-2015.09

クトであり、約1ヶ月半の会期で約 3 万人の来場者を記録した。


施設名

作品名

企画

設計

施工

運営・管理

⑥清津峡小学校記憶のアーカイブ

こいでのいえ

N-072 清津倉庫美術館 (元体育館)

①うつすいえ 2007∼2009年

2007∼2009年

2007∼2009年

⑤kiyotsu-kyo bento

②うつすにわ ③なじょだい?

⑦清津川ピザワークショップ

④清津川をつくろう

N-077 きよつや (校舎棟)

④清津川をつくろう

きよつや

⑤kiyotsu-kyo bento レシピ考案補助

清津川

会期中毎日調理

⑥清津峡小学校記憶のアーカイブ

⑦清津峡ピザワークショップ ピザ釜

清津倉庫美術館

N-054 こいでのいえ

N-073 青木野枝  ふりそそぐものたち Ⅰ-3

②うつすにわ

②なじょだい?

N-074 戸谷成雄  ミニマルバロックⅣ「双影景」 N-075 原口典之  無題4 (1970年からのシリーズ)

①うつすいえ

N-076 遠藤利克  空洞説-木の船2009

企画

設計

施工

運営

会期が始まる 1 年以上も前から運営会社、地元、行政など様々 な立場の人と打ち合わせを行った。

模型やモックアップなど様々な方法で、 チーム全体で意見を 共有し、 形をひとつにまとめていった。

芸術祭会期までに全作品を学生のみで施工を行った。 東京と現地での施工スケジュールを綿密に計画した。

作品のひとつであるお弁当の仕込み ・ 調理から、 美術館 の運営、 お客様対応まで学生で行った。


こ い で の い え の 内 部 空 間 の 作 品 で あ る う つ す に わ ( 2 0 0 9 ) に 使 わ れ て いる格子を外に展開した。「こいでを映す」という

②うつすにわ

コ ン セ プ ト で わ た し た ち が 関 わ っ て き た 小 出 の 自 然 を 、 来 て く れ た 人 にきちんと感じてほしいと考えた。う庭に溢れた格 子 は こ い で の す べ て を 感 じ 取 る ツ ー ル で あ り 、 こ い で を 見 つ め 直 す き っかけを与えてくれる。

2×4

Sina veneer t=4mm Wood blocks

Steel pipeφ48.6 h=1000,1500,2000

Right angle clamp

Fixed base (Fixed to the control panel)

③なじょだい?

こいでのいえの内部に設置した作品。「なじょだい?」とは妻有地方で「お元気です か?」という意味である。会期中にハガキを入れて会期終了後に手紙が届く仕掛けで ある。会期中で 1 2 6 7 人の方々に W S に参加していただいた。

Reflect garden Overall plan S=1:300


④清津川をつくろう

旧 清 津 峡 小 学 校 内 部 に 作 ら れ た 、芸 術 祭 公 式 イ ン フ ォ メ ー シ ョンセンターに付随する作品。近くを流れる清津川を模したテー ブ ル の 川 に ビ ー 玉 を 流 し 会 期 中 に ビ ー 玉 を 貯 め て い く 参 加 型 作 品。同じテーブル上に中里エリアの作品紹介も展示してある。

Let's make the Kiyotsu river S=1:150

Overall plan

Flooring material A Flooring material B Plywood

2×4、Cedar wood


⑥清津峡小学校の記憶のアーカイブ

⑦清津川ピザワークショップ レシピ考案・調理指導 今井義浩

周 辺 の 清 津 峡 地 区 の 方 々 か ら お 借 り し た 写 真 を 元 に 展示を行った。廃校になる前の小学校の 写 真 を 多 く 展 示 し て 、 来 場 者 に 小 学 校 の 元 々 の 姿 を 知ってもらうきっかけにした。

会期中には不定期でピザワークショップも行った。 参 加 者 に は 川 の せ せ ら ぎ を 聞 き な が ら ピ ザ 作 り を 楽 しんでもらった。


⑤Kiyotsu-kyo bento

料 理 人 が 考 案 し た レ シ ピ を 元 に 学 生 と 地 元 の 方 と 一 緒 に 毎 日 お弁当を販売した。仕入れや地元の人のシフト

レシピ考案・調理指導 今井義浩

管 理 、 保 健 所 と の 協 議 を は じ め と し て 、 値 段 設 定 な ど 学 生 が 主となって六角形のお弁当を完成させた。



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