Architecture portfolio 2011-2016

Page 1


Profile

Shun Tsurugaya

1


2


History competition & project

START B1 B2

B3

B4

M1

NOW

3


competition & project

2


Principle

私は設計する際に、空間と空間、建築と都市など、2つの物のつなぎ目を意 識して設計しています。特に断面的な空間同士のつながりや建築と都市の関 係を意識的に設計していくことで、今まで出会うことの無かった空間同士や 人と建築、人と人の関係を新しく生み断面的にもつながりを持った都市の姿 を作り出す建築を設計していくために常に接続性を意識しています。

5


6


Contents 9 ー 28 Diploma

【B4】

47 ー 60 DesignⅡ

【M1】

Design

Diploma

1

29 ー 46 DesignⅠ

【M1】

61 ー 70

【B3】

SPORTS PLAZA

MUSEUM OF JAPANESE CONTEMPORARY ART

Design Ⅰ MUSEUM OF JAPANESE CONTEMPORARY ART

SPORTS PLAZA

7


73 ー 76

81 ー 82 SIT E

敷地

北側に銭湯を配置

湯船を水源とした足湯を張り巡らせる

足湯をリボン状の空間で覆う

二子玉川の居間に必要な機能

カフェ

生まれるつながり

レンタルサイクル

足湯

銭湯

これらの施設が複合することで二子玉川全体を巻き込み、様々なアクティビティが生まれる

足湯によって空間が分けられる

ラ・アトレ学生実施コンペ

83 ー 84 73

74 ■モザイク状の植生による屋島らしい山頂公園

■公 園地形 と調 和する ビジタ ーセ ンター

マツ林 マツ・落葉広葉 樹混交林 上緑・落葉広葉樹混交林 ウバメガシ・落葉広葉樹混交林

獅 子 の 霊 巌 展 望 台 とつ な が る 散 策 路

ウバメガシ林

給水所

落葉広葉樹林 常緑広葉樹林

+1000

植林地

交 流 イ ベ ントの アクティビ ティが アイキャッチとなりま す。

その他

大 型 イ ベ ントに も 対 応 で きる 広 場

駐輪場スペース

車イス駐車スペース

瀬戸内海展示コーナー

-600

多目的ホール

瀬戸内海浜公園 につ いての 展 示

■「自然・眺望」「歴史・生活」の体験=屋島のシンボル

B

多目的屋外ひろば

商 店 街 からの 動 線

ツル類

EV

築山

-600

観光info.

-2000

-3000

地形地質展示コーナー

スタッフルーム 搬入スペース

屋 島 ジ オラ マ

-1000

エントランスホール

物販コーナー

歴史展示コーナー

-4000

動植物展示コーナー -2000

発掘調査報告

( 生活・歴史)と屋根から飛び出る空間(自然・眺望) ができます。

-1000

-2000

地形地質展示

鑑賞をする中で屋根 から出たり潜ったりする体験は、屋島の体験型シンボルと言えます。

屋外自然環境展示エリア

歴史映像展示へ

'

大屋根は地形に這うような勾配屋 根によって、屋根下の空間

B

公園植生モザイク

A

竹林 屋島植生モザイク

屋島特有のモザイク状の植生のように、敷地内にまだらに屋島の植生を配置し、南嶺の回 遊に参加する山頂公園となります。

A

'

源 平 合 戦 につ いて (模型展示)

■山頂に回遊性を生むビジターセンター

-4000

談古嶺

屋島寺

獅子ノ霊巌

自然環境展示 ( 剥 製 など )

ビジターセンター

高 低 差 を 解 消 するス ロ ー プ の 散 策 路

血の池

配置 図兼1 階平 面図  S=1 :3 00

■屋 島のモ ザイ ク状に 分布す る植 生のサ ンプリ ング

屋島商店街 敷地は、景観がよく、北嶺を目指す屋島の中心的な位置です。 ビジターに開かれた、みんなに親しみやすい、山頂に回遊性を生むビジターセンターをつ

展望デッキ

収納庫

くります。

①クラピア

既 存 樹 とあ わ せ た 屋 島 の 植 生 の 特 徴 を 体 験 する

・多年生植物 ・典型的な海浜植物

■大屋根がつくる、地層の中のような空間

北 嶺 方 面 へ 抜 ける

・花は 5-6 月に咲き、 淡紅色で、4-5cm

② ハマヒルガオ

③モミジ

④コナラ

・多年生植物

・落葉広葉樹

・落葉広葉樹

・花は 5-6 月に咲き、

・花期3月∼5月

淡紅色で、径 4-5cm

・紅葉 10 月∼11 月

・匍匐性植物となって

・1m∼30m の高さ

機械室

・花は 4 - 5 月、若葉が

のものが多い

EV 歴史展示コーナー

実(ドングリ)が熟す ・雑木林では 10m 内外

い、毛はなくなめらか

休憩・ 飲食コーナー EV

広がる時に咲き、秋に

いる。茎は砂の上を這

歴史映像展示 -4000

歴史展示コーナー

⑦ 水平地層や畳石などの水平な要素を抽出し、公園内に水平ルーバーの大屋根を挿入しま す。ル ーバーの 仕上を屋 島の 安 山岩 や庵 治石とし、屋島 の 地層 に潜り込むような 展示 空 間 とします。

⑤クスノキ

⑥カエデ

・クスノキ科

⑦カシノキ

⑧ウバメガシ

・ブナ科の常緑高木

・常緑広葉樹

・花期3月∼5月

・高さ 20m以上、

・密生した森を作る

・花期 5 ∼ 6 月

・紅葉 10 月∼11 月

直径 2m

・通常は 5∼6m 程度の

・紅葉 10 月∼11 月

・落葉広葉樹

クスノキ属 常緑高木

・1m∼30m の高さ

低木が多い

・高さ 20m以上、

-4000

直径 2m

地下 1階平 面図

■南嶺の回り方で変わる2つのファサード

■地 域の資 源を 活かし た大屋 根

■屋 島散策 の延 長線上 にある よう な多様 な展示 室

■大 屋根と 地形 の関係 による おお らかな 計画

■地 形を活 かし た配置 計画

2 階平面図

■構 造計画

残土利用

ガラス

タイル仕上げ モルタル St. 折板 グラスウール St. 折板

■誰 もが使 いや すい施 設

St.H350-350 St.ct850-400

≦1/14

St.φ216-355

海側のファサード

北嶺側のファサード

南嶺の一筆書きの道のどちらから来訪しても、それぞれ違ったファサードがビジターを迎 え入れます。方向性 のない自由な南嶺の回り方に対応したファサード計画です。

スロープを利用したアクティブな展示室 (屋島の石材を手に取れるハンズオン展示など)

空とみどりを感じる自然環境展示室 (屋島に生息する動物の剥製展示など)

歴史映像展示室

≦30°

お遍路道で見られる畳石

ルーバーイメージ図

(源平合戦のわかりやすいアニメーションなど)

公園の散 策路のような展示室を提案します。スロープの壁面に沿った展示の他、踊り場でジオラマ 等の大型展示や、フレキシブルな 可動 パネ ル展示、地下を利用した 映像展示など様々な展示を巡る事ができます。散策路のような展示室の延長として屋外展 示を積極的に設

階段状ル ーバーの外部仕上や、公園の遊歩道と、それと連続する展 示室 は、自然 公園等の施設として、屋島 の安 山岩 等による石材を使用し、お遍

ここに示されたプランは暫定的なものです。大屋 根と地形の関係 によっておおらかに計画 することができるので、水 族館の動向や、

ビジターセンターの整備に際して自然の改変 が最小限になるよう、現状の地

路道の畳 石のような屋根面の 姿は、屋島の環境と調和するビジターセン

関係者の 意見に応じて、諸室 の様態や規模はフレキシブル に変更

工コストの削減を行 います。また、残土を公 園内の築山に利 用する等、公園も

ターとなります。

することが可能です。

合わ せた合理的な 計画とします。

ープとフラットな床の連続とし、車椅子でも

大地震時 に備えた交換可能 な制震ブレース部材により構 造躯体の超

、あらゆる人々が屋島の自然 散策を体験・共

寿命化を図ります。

形を最大限活 かした配置計画、外 構計画とし、切り土、盛り土を最小 限にし施

定し、屋内展示と相互に補完しあう関係を創 造します。また、ワンルームのような館内は、様々な利用者が一体 感に包まれ 、屋島や瀬戸内 海への興 味を誘発する事 ができます。

誰もが 屋島の自然を体 験しながら学べる施 設として、1/14勾配以下のゆるやかなスロ

鉄骨架構 は特殊な部材を用い ずに一般流通材 により構成します。

有する事ができます。またエントランスと同

地下躯体を構 成する水 密コンクリートの 混和 剤は 将来 にわ たってメ

一のワンルーム空間はビジターにわかりや

ンテナンスが最小 限となり維 持費が削減できます。

すく一目瞭 然です。

■文化観光資源の拠点となる施設

■高 さにつ いて の考え 方 高松平家物語歴史館 ビジターセンター

旧旅館跡 地の急勾配を自然 な勾配に復元するようなビジターセンターを

イサム・ノグチ 庭園美術館

目指します。最低部と最 後部は13m以内に抑えな がら、3m毎の平均地 盤

▽+7000

面の高い 側に展望と飲食スペースを2階に設け、その他は 地形に沿った 勾配屋根 下に抑え、山頂の景 観に調和しながら眺望を得られる断面計画 としています。

ジョージナカシマ記念館

発掘調査報告

四国村

B

3m

B

▽-2000

(剥製など)

A

A- A 断 面図  S= 1:3 00

の拠点ともなる施設となります。

83

77 ー 78

エントランスホール

自然環境展示

眺望

眺望

A 山頂の拠点としてだけではなく、屋島周辺の文化観光資源とネットワークをつくり、それら

84

85 ー 86 最新案模型写真

日本大学生産工学部建築工学科の小島研究室 に茶室を設計するプロジェクトである。体育館 のような伽藍堂の大きい研究室の空間に小島さ んのデスクスペースと学生の研究活動スペース の間に茶室を計画する。小島さんは、心がやす らぐ場所がある研究室を望んでいる。実際にお 茶を学ばれている小島さんにとって茶室のある 研究日常空間と茶道をする非日常空間が交じり 合う場となる。

明日の市役所 . . . 市役所をまちにする 自由な活動を誘発し、まちの中心に憩いの場を作る 多種多様な人々が混じり合い新しい風景が作られる

1. 地方都市の中心市街地活性化

2. 配置計画・プログラム間のつながり

3. 断面計画

地方都市の中心市街地空洞化に対して、公共建築をまちの中心に戻し、中心市街地を活性化さ

建築の構成は、市役所のボリューム、集合住宅のボリューム、商業のボリュームにわけた。

断面は、全てのボリュームを一層分あげることでグラウンドレベルに開放的なパブリックスペースを設ける。ボリュームのずれた場所がデッキな

せる試みがされてきた。明日の市役所では、中心市街地に建てられた市役所に高齢者が住むこ

市役所と商業は、大手通りに面した場所に配置する。3つのボリュームに関係性を持たせ

どの外部になり色々なレベルからの視線が交差する。中央には中庭があり太陽の光を地面まで落とし、くぼんでいる中庭を明るく照らす。傾斜の

とを提案する。高齢者がまちなかに住むことは、郊外の不便な生活から自立した豊かな老後を

るため、ボリュームをぼかす。重なり合った場所にホール、集会場、フィットネスクラブ

ある中庭では、子どもたちが走り回ったり、昼寝をするという行為を誘発する。集合住宅のボリュームにも吹き抜けを設けることで内側にも光を

過ごす良い場所である。また、新しい夫婦などがまちなかに住むことで、まちの賑わいを回復

を配置する。

落とし、豊かな住空間を作る。集合住宅の吹き抜けと中庭の吹き抜けのつながりを作ることで、生活している雰囲気が伝わったり、活気ある中庭

させる良い環境になる

の風景が住人にまで届くようにした。

そんな市役所を提案する

自然光を地面までおとす

風の通り抜け

目線のぬけ

吹き抜けと吹き抜けのつながり

くぼんでいる中庭 市街地の喧騒からかけ離れた憩いの空間

1/20

既存は伽藍堂な空間

79 ー 80

現場での仮墨出し

茶室が 4 つの領域を作り出す

85

86

87 ー 88

個 ( 内 ) が生活していた建築の窓を残し、地域 ( 外 ) で共有する。今までの個の生活を切り取り外部に映していた窓、あるいは内部に外部の活動を 取り込んでいた窓は、地域の活動を映し出す装置として生まれ変わる。そこには今までの内と外の関係とは違う新しい関係がつくられる。

一人一人が彩ってきた街の風景の一部であるひとつの建築の窓が個人から地域に継承されたとき、地域で共有さ れる窓となり、今までのコミュニティを継承されながら新しい窓を介した風景を作り出す要素となる。

一般的な椅子を回転

79

80

87

8

新しい座り方ができそう

角をスムージングし、滑らかな流線型へ

88


Diploma

9


10


Problem consciousness

硚

11


箱が解体され、アリーナが周囲へ解放される 12


Composition diagram

体育館のまちに対する閉鎖感

敷地に直行する街路からの見え方

周辺は住区という小さな地域コミュニティをもつ住宅街 13


SITE PLAN

14

S=1/2000

0

50

100

200m


入れ子状の閉鎖的な平面構成

箱を複数の壁に分解

壁のずれによるアリーナの解放

15

周辺のまちへ拡張されていく


区民公園

バス停 ジム 図書室

音楽室

区民ギャラリー

アリーナ 1

卓球場

アリーナ 2

図工室

住区コリドー

カフェ

事務室 シェアキッチン

更衣室

1F PLAN S=1/300 0

16

5

10

20m

N


17


住区コリドーはスポーツセンターと住区センターが重なシーンを作り出す 18


1

弓道場

会議室

スタジオ

柔道場

集会場

2

剣道場

集会場

2F PLAN S=1/300 0

19

5

10

20m

N


1

建築を回遊するランニングコースとランニングコースによって作られた広場空間

2

建築内部に挿入されたランニングコースが様々な活動と接続していく

20


まちから人々を引き込むアルコープ空間

スタジオ

区民ギャラリー

まちに対する閉鎖感

ボリュームを分解する

21

まちを引き込むような高低差


柔道場から音楽室を挟んでアリーナを立体的にの望む

柔道場 アリーナ1

音楽室

住区コリドー

まちを引き込むピロティ空間

ひな壇状の視線の抜け

22


23


周辺の町並みに合うようにスポーツセンターのボリュームを解体したファサード 24


公園と接続するランニングコースによって囲われた広場空間

25


建築の内部まで抜ける建築の表層

26


27


28


Design Ⅰ MUSEUM OF JAPANESE CONTEMPORARY ART

29


30


Problem consciousness

31


32


Object 日本の最先端を発信している場所である渋谷に、日本現代アートを展示する。現代アートが内包 している日本の社会状況などが渋谷の強い情報発信性によって日本や世界に発信される。

Flow planning 渋谷の街路構造である回遊性・迷路性を動線計画に取り込む。回遊性を二重螺旋構造をした主動 線、迷路性を空間のヒエラルキーをつける展示室の大小へと置き換える。

回遊性

二重螺旋

迷路性

33

空間の差


PARCO

Shibuya Sta. SITE PLAN

34

S=1/2000

0

50

100

200m


−戦後の日本画・ルポルタージュ絵画・戦後の前衛・アンフォルメル−

前衛美術の転換期 −反芸術 / ハプニング・抽象・インターメディア−

Structure plan

35

1970

戦後の再出発

1960

1950

Exhibition plan

作ることの失墜 −もの派・絵画の復権・概念芸術・インターメディア−


多元化・平準化・電脳化する社会の中で −ニューペインティング・立体 / インスタレーション−

36

2000

−ニューペインティング・立体 / インスタレーション−

1990

1980

同一性の芸術から差異の芸術へ

美術館の解放・場所への執着 −ストリートアート/パブリックアート−


shop

EV

EV

storage

EV

staff room

unpacking room

service entrance

N

1F PLAN S=1/200 0

37

5

10

20m


SHIBUYA view

contemporary exhibition 90’ s exhibition

80’ s exhibition

60’ s exhibition

70’ s exhibition

contemporary exhibition

contemporary exhibition entrance

50’ s exhibition

38


contemporary exhibition

50’ s exhibition

EV

EV EV

EV

60’ s exhibition

EV EV

contemporary exhibition

3F  PLAN S=1/200

5F PLAN S=1/200

contemporary exhibition

EV EV

EV

EV EV

EV contemporary exhibition

terrace

entrance

S=1/200 2F PLAN

4F PLAN  S=1/200

39


60’ s exhibition

90’ s exhibition

50’ s exhibition

80’ s exhibition

40


80’ s exhibition

EV

lecture space

EV

contemporary exhibition

EV

EV

EV EV

90’ s exhibition

view space

70’ s exhibition

7F PLAN S=1/200

8F PLAN S=1/200

80’ s exhibition

lecture space

foyer

EV

EV

60’ s exhibition bar

EV

EV

EV

contemporary exhibition

EV

90’ s exhibition

70’ s exhibition

6F PLAN  S=1/200

M7F PLAN S=1/200

41


contemporary exhibition(2000’ s)

42


axonometric detail

import urban

contempor exhibition

60’ s exhib

43


detail

hall

rary

80’ s exhibition

70’ s exhibition

bition import urban

contemporary exhibition

50’ s exhibition

view entrance

section model 44


45


美 46


Design

47


48


Problem consciousness

49


劇場空間を継承した壇状の庁舎空間 50


Composition diagram 0.

1.

2.

3.

館 民 区

区民館

ホールの空間性を継承

館 民 区

既存のホールと公園

区役所と区民館で挟む

公園の軸に直行する区民活動の軸を創出

区役所

劇場空間の継承

SECTION PERSPECTIVE 51


SITE PLAN

52

S=1/2000

0

50

100

200m


市民アリーナ

EV

EV

総合案内

2

EV EV

バスターミナル

執務

ホール

ギャラリー

カフェ

1

川崎競輪場 富士見中学校

1F PLAN S=1/400

53

N


1. 公園に飛び出してくる市民活動のチューブとピロティ

2. 1 階から見上げる待合空間(ホールラウンジ)

54


4F PLAN S=1/800

3F PLAN S=1/800

2F PLAN S=1/800 55


庁舎空間から望む区民館の活動 56


Facade

57


建っていた公共施設の立面を継承したシンボリックなファサード

58

ELEVATION S=1/400


59


60


SPORTS PLAZA

61


62


Problem consciousness

63


section model 64


構成の分解

ドミノシステムのように積み上げられた都市型スポーツセンター

構成を崩す事で生まれる新しい空間

ボリュームを差し込む

視線 動線

異なるスポーツ同士のボリュームを差し込む

差し込まれたボリュームが動線と視線の抜ける空間となる

再構築

MAINARENA

見る・見られる関係をボリュームを積み重ねることで作り出す

見る・見られる関係を都市スケールでも作り出す

65


SITE PLAN

66

S=1/2000

0

50

100

200m


EV

EV EV

N

1F PLAN S=1/300 0

67

5

10

20m


視線が交錯するメインアリーナ

68


EV EV

EV

EV

3F PLAN S=1/400

5F PLAN S=1/400

EV EV

EV EV

4F PLAN S=1/400

2F PLAN S=1/400

69


70


competition & project

71


72


ラ・アトレ学生実施コンペ

73


74


0.

扉を開閉することで、キッチン、水回りとリビング、ベッドルームを分ける 下部の配管との関係から 水回りをこちら側に集約する

既存の住戸は約30㎡の室内と約20㎡のテラスを有する特異な形状をした一室

1. FL±150 FL±0

FL±400

既存の形態を横断するように床の高さに変化を付ける

2. 内部3

内部1

内部5

外部 内部4

内部2

既存の床仕上げを外すことで -150mm とし、

半外部

高さ 850mm のキッチンとなるように高低差を調整する

不整形の躯体

900mm に増幅

ある夫婦の一日

既存の平面形状、梁・配管などの天井面の変化と床のレベル差の関係 によって50㎡のワンルームを分節する

3.

一枚のテーブルが部屋を横断する事で分節された領域が再接続され、 生活のシーンに合わせてテーブルの使われ方が変化する

75

7:00

8:00

起床

朝食


通常時はリビングとして、就寝時は板下収納から布団を取り出してベッドルーム

板に腰掛け夫婦や友達でおしゃべり +400 の板がテラスに飛び出て縁側に

植栽を置いたり 簡易的な机になったり

上部オーニング 窓を開けると広くて気持ちのいいリビングに

体と板の関係から板幅が

幅しキッチンとして成立する 窓に面して奥行き 600mm の勉強・作業机となる

平面図 S=1/30

今日は何を料理しようかしら。

11:00

13:00

16:00

18:00

21:00

アイロン掛け

テラスで洗濯物を干す

夕食の準備

夫が帰宅

夕食後の縁側で晩酌

76


1. 地方都市の中心市街地活性化 明日の市役所 . . . 市役所をまちにする 自由な活動を誘発し、まちの中心に憩いの場を作る 多種多様な人々が混じり合い新しい風景が作られる そんな市役所を提案する

77

地方都市の中心市街地空洞化に対して、公共建築をまちの中心に戻し、中心市街地を活性

せる試みがされてきた。明日の市役所では、中心市街地に建てられた市役所に高齢者が住

とを提案する。高齢者がまちなかに住むことは、郊外の不便な生活から自立した豊かな老

過ごす良い場所である。また、新しい夫婦などがまちなかに住むことで、まちの賑わいを させる良い環境になる


2. 配置計画・プログラム間のつながり

3. 断面計画

性化さ

建築の構成は、市役所のボリューム、集合住宅のボリューム、商業のボリュームにわけた。

断面は、全てのボリュームを一層分あげることでグラウンドレベルに開放的なパブリックスペースを設ける。ボリュームのずれた場所がデッキな

住むこ

市役所と商業は、大手通りに面した場所に配置する。3つのボリュームに関係性を持たせ

どの外部になり色々なレベルからの視線が交差する。中央には中庭があり太陽の光を地面まで落とし、くぼんでいる中庭を明るく照らす。傾斜の

老後を

るため、ボリュームをぼかす。重なり合った場所にホール、集会場、フィットネスクラブ

ある中庭では、子どもたちが走り回ったり、昼寝をするという行為を誘発する。集合住宅のボリュームにも吹き抜けを設けることで内側にも光を

を回復

を配置する。

落とし、豊かな住空間を作る。集合住宅の吹き抜けと中庭の吹き抜けのつながりを作ることで、生活している雰囲気が伝わったり、活気ある中庭 の風景が住人にまで届くようにした。

自然光を地面までおとす

風の通り抜け

目線のぬけ

吹き抜けと吹き抜けのつながり

くぼんでいる中庭 市街地の喧騒からかけ離れた憩いの空間

78


個 ( 内 ) が生活していた建築の窓を残し、地域 ( 外 ) で共有する。今までの個の生活を切り取り外部に映してい 取り込んでいた窓は、地域の活動を映し出す装置として生まれ変わる。そこには今までの内と外の関係とは違う

79


た窓、あるいは内部に外部の活動を う新しい関係がつくられる。

一人一人が彩ってきた街の風景の一部であるひとつの建築の窓が個人から地域に継承されたとき、地域で共有さ れる窓となり、今までのコミュニティを継承されながら新しい窓を介した風景を作り出す要素となる。

80


二子玉川の居間に必要な機能

カフェ

レンタルサイクル

生まれるつながり

足湯

銭湯

これらの施設が複合することで二子玉川全体を巻き込み、様々なアクティビティが生まれる

81


SI TE

敷地

北側に銭湯を配置

湯船を水源とした足湯を張り巡らせる

足湯をリボン状の空間で覆う

足湯によって空間が分けられる

82


■モザイク状の植生による屋島らしい山頂公園

■公園地形と調和するビジターセンター

マツ林 マツ・落葉広葉 樹混交林 上緑・落葉広葉樹混交林 ウバメガシ・落葉広葉樹混交林

獅子の霊巌展望

ウバメガシ林 落葉広葉樹林 常緑広葉樹林 植林地 竹林 屋島植生モザイク

商 店 街 からの 動 線

ツル類

公園植生モザイク

その他

大 型 イ ベ ントに も 対 応 で きる 広 場

屋 島 特 有 のモザイク状 の 植 生 のように、敷 地 内 にまだらに屋 島 の 植 生を配 置し、南 嶺 の 回 遊 に参 加 する山 頂 公 園となります。

■「自然・眺望」「歴史・生活」の体験=屋島のシンボル

大 屋 根 は 地 形 に這うような 勾 配 屋 根 によって、屋 根 下 の 空 間

発掘調査

(生 活・歴 史 )と屋 根 から飛 び 出る空 間 (自然・眺 望 )ができます。 鑑 賞をする中で 屋 根 から出 たり潜ったりする体 験 は、屋 島 の 体 験 型シンボ ルと言えます。

■山頂に回遊性を生むビジターセンター 談古嶺

ビジターセンター

屋島寺

獅子ノ霊巌

血の池

屋島商店街 敷 地 は、景 観 がよく、北 嶺を目指 す屋 島 の 中 心 的 な 位 置で す。 ビジターに開 か れ た、みんな に親しみ や すい、山 頂 に回 遊 性を生 むビジターセンターをつ

くります。

既 存 樹 とあ わ せ た 屋 島 の 植 生 の 特 徴 を 体 験 する ■大屋根がつくる、地層の中のような空間

⑦ 水 平 地 層 や 畳 石 などの 水 平 な 要 素を抽 出し、公 園 内 に水 平 ル ーバーの 大 屋 根を挿 入しま す。ル ーバーの 仕 上を屋 島 の 安 山 岩 や 庵 治 石とし、屋 島 の 地 層 に潜り込 むような 展 示 空 間 とします。

■南嶺の回り方で変わる2つのファサード

■屋島散策の延長線上にあるような多様な展示室

海側のファサード

北嶺側のファサード

南 嶺 の 一 筆 書きの 道 のどちらから来 訪しても、それぞ れ 違ったファサードがビジターを迎 え入 れます。方 向 性 の な い自由な 南 嶺 の 回り方 に対 応したファサード計 画で す。

スロープを利用したアクティブな展示室 (屋島の石材を手に取れるハンズオン展示など)

空とみどりを感じる自然環境展示室 (屋島に生息する動物の剥製展示など)

歴史

(源平合戦のわかりやすいアニメーシ

公園の散策路のような展示室を提案します。スロープの壁面に沿った展示の他、踊り場でジオラマ等の大型展示や、フレキシブル

パネル展示、地下を利用した映像展示など様々な展示を巡る事ができます。散策路のような展示室の延長として屋外展示を積極的

定し、屋内展示と相互に補完しあう関係を創造します。また、ワンルームのような館内は、様々な利用者が一体感に包まれ 、屋島や 海への興味を誘発する事ができます。 ■文化観光資源の拠点となる施設

高松平家物語歴史館 ビジターセンター

ジョージナカシマ記念館

イサム・ノグチ 庭園美術館

四国村

山 頂 の 拠 点としてだ けで は なく、屋 島 周 辺 の 文 化 観 光 資 源とネットワークをつくり、それら の 拠 点ともなる施 設となります。

83


望 台 とつ な が る 散 策 路

給水所

+1000

交 流 イ ベ ントの アクティビ ティが アイ キャッチとなりま す。

B

多目的屋外ひろば

駐輪場スペース

車イス駐車スペース

瀬戸内海展示コーナー

A

-600

多目的ホール

瀬戸内海浜公園 につ いての 展 示

EV

築山

-600

観光info.

搬入スペース

-2000

-3000

地形地質展示コーナー

スタッフルーム

屋 島 ジ オラ マ

-1000

エントランスホール

物販コーナー

歴史展示コーナー

-4000

動植物展示コーナー -2000

査報告

-1000

-2000

地形地質展示

B

'

屋外自然環境展示エリア

歴史映像展示へ

A

'

源 平 合 戦 につ いて (模型展示)

-4000

自然環境展示 ( 剥 製 など )

高 低 差 を 解 消 するス ロ ー プ の 散 策 路

配置図兼1階平面図 S= 1 :3 0 0

■ 屋 島 の モ ザ イ ク 状 に 分 布 す る 植 生 の サ ン プリング

展望デッキ

収納庫

①クラピア ・多年生植物 ・典型的な海浜植物

北 嶺 方 面 へ 抜 ける

・花は 5-6 月に咲き、 淡紅色で、4-5cm

② ハマヒルガオ

③モミジ

④コナラ

・多年生植物

・落葉広葉樹

・落葉広葉樹

・花は 5-6 月に咲き、

・花期3月∼5月

・花は 4 - 5 月、若葉が

淡紅色で、径 4-5cm

・紅葉 10 月∼11 月

広がる時に咲き、秋に

・匍匐性植物となって

・1m∼30m の高さ

機械室

・雑木林では 10m 内外

い、毛はなくなめらか

のものが多い

EV

EV 歴史展示コーナー

実(ドングリ)が熟す

いる。茎は砂の上を這

休憩・飲食コーナー

歴史映像展示 -4000

歴史展示コーナー

⑤クスノキ

⑥カエデ

⑦カシノキ

⑧ウバメガシ

・クスノキ科

・落葉広葉樹

・ブナ科の常緑高木

・常緑広葉樹

クスノキ属 常緑高木

・花期3月∼5月

・高さ 20m以上、

・密生した森を作る

・花期 5 ∼ 6 月

・紅葉 10 月∼11 月

直径 2m

・通常は 5∼6m 程度の

・紅葉 10 月∼11 月

・1m∼30m の高さ

低木が多い

・高さ 20m以上、

-4000

直径 2m

地下1階平面図 ■大屋根と地形の関係によるおおらかな計画

■ 地域の資源を活かし た 大 屋 根

■地形を活かした配置計画

2 階平面図

■構造計画

残土利用

ガラス

タイル仕上げ モルタル St. 折板 グラスウール St. 折板

■誰もが使いやすい施設

St.H350-350 St.ct850-400

≦1/14

St.φ216-355

史映像展示室

≦30°

お遍路道で見られる畳石

ルーバーイメージ図

ションなど)

誰もが屋島の自然を体験しながら学べる施 設として、1/14勾配以下のゆるやかなスロ

鉄骨架構は特殊な部材を用いずに一般流通材により構成します。

ープとフラットな床の連続とし、車椅子でも

ルな 可動

階段状ルーバーの外部仕上や、公園の遊歩道と、それと連続する展 示 室

ここに示されたプランは暫定的なものです。大屋根と地形の関係

ビジターセンターの整備に際して自然の改変が最小限になるよう、現状の地

大地震時に備えた交換可能な制震ブレース部材により構造躯体の超

、あらゆる人々が 屋 島 の自然 散 策を体 験・

的に設

は、自然公園等の施設として、屋島の安山岩等による石材を使用し、お 遍

によってお おらか に計 画 することができるので、水 族 館 の 動 向 や、

形を最大限活かした配置計画、外構計画とし、切り土、盛り土を最小限にし施

寿命化を図ります。

共有する事ができます。またエントランスと

や瀬 戸内

路道の畳石のような屋根面の姿は、屋島の環境と調和するビジターセン

関 係 者 の 意 見 に応じて、諸 室 の 様 態 や 規 模 はフレキシブル に変 更

工コストの削減を行います。また、残土を公園内の築山に利用する等、公園も

地下躯体を構成する水密コンクリートの混和剤は将来にわたってメ

同一のワンルーム空間はビジターにわかり

ターとなります。

することが可能です。

合わせた合理的な計画とします。

ンテナンスが 最 小 限となり維 持 費 が 削 減できます。

やすく一目瞭然です。

■高さについての考え方 旧旅館跡地の急勾配を自然な勾配に復元するようなビジターセンターを 目指します。最低部と最後部は13m以内に抑えながら、3m毎の平均地盤

▽+7000

面の高い側に展望と飲食スペースを2階に設け、その他は地形に沿った 勾配屋根下に抑え、山頂の景観に調和しながら眺望を得られる断面計画 としています。

発掘調査報告

エントランスホール

自然環境展示

眺望

眺望

A

B

3m

B

▽-2000

(剥製など)

A

A-A 断面図 S= 1 :3 0 0

84


日本大学生産工学部建築工学科の小島研究室 に茶室を設計するプロジェクトである。体育館 のような伽藍堂の大きい研究室の空間に小島さ んのデスクスペースと学生の研究活動スペース の間に茶室を計画する。小島さんは、心がやす らぐ場所がある研究室を望んでいる。実際にお 茶を学ばれている小島さんにとって茶室のある 研究日常空間と茶道をする非日常空間が交じり 合う場となる。

既存は伽藍

85


最新案模型写真

1/20

堂な空間

現場での仮墨出し

茶室が 4 つの領域を作り出す

86


一般的な椅子を回転

87


新しい座り方ができそう

角をスムージングし、滑らかな流線型へ

88


Summary 9 ー 28 Diploma

【B4】

スポーツセンターとまちが接続するデザイン

29 ー 46 DesignⅠ

47 ー 60 DesignⅡ

【M1】

公園と区民活動が接続する劇場型区庁舎のデザイン

【M1】

61 ー 70

【B3】

MUSEUM OF JAPANESE CONTEMPORARY ART

SPORTS PLAZA

都市と接続する美術館のデザイン

スポーツ同士を接続する立体広場型スポーツセンターのデザイン

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74 ー 76

81 ー 82

83 ー 84

テーブルが住人と既存住戸を接続するデザイン

77 ー 78

85 ー 86 City Hall Plaza

スポーツセンターとまちが接続するデザイン

79 ー 80

87 ー 88

90


91


Shun

Tsurugaya Architecture Design Portfolio

2016 年 2 月 10 日 第 1 版第 1 刷発行 著者 敦賀谷 俊 発行者 敦賀谷 俊 発行所 Shun

Tsurugaya Architecture Design

装幀 敦賀谷 俊 印刷所 日本大学理工学部建築学科 電算室 Printed in Japan

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