Port Forio
Profile 名前
脇田 Wakita
樹
Kizuku
23歳 / 男性 23years old / men
1999/4/15
神奈川県横浜市生まれ
2018/4
多摩美術大学 美術学部 入学
2022/3
多摩美術大学卒業
展示歴
受賞歴
2023/1
Portforio Account https://www.instagram.com/wakita____/
Hokkaido Baseball Park Art Award 特別賞 ( F VILLAGE にて作品常設展示 )
2020
六本木デザイナーズフラッグコンテスト 最優秀賞
2019
CSデザイン賞
2018
JAGDA International Students Postar Award 2018 準グランプリ
銅賞
2023/4
個人展示予定 @gallery TATSUMI
2022/3
個人展示「あなたへ、」 @New Space Pa 多摩美術大学卒業制作展
WORKS
Belation belation
どうしようもなく、そこにあるものごとってたくさんある。 それらはそこにただあるだけなのに、色んな関係や、名前や、立場や、理解や、観念とかを誰からか付けられてる。 自分だってどうしようもなくそこにいるはずなのに、 なんでかそうじゃないことばかりが頭や気持ちや身体に染み付いていっている気がする。 だから扉を壁として閉じてみた。 何かとは関係なく、ただ、どうしようもなくそこにいる自分であると確認したかったから。 その壁としての扉は自分がそこにいるから閉じていてくれる。 まずはどうしようもなくそこにあろうと思う。 それで、もしも許せば、壁とも扉とも言えるこの場所を叩いてみてほしい。 一緒に確認してみたい。 勝手に名前を付けて欲しい。 好きに思ってみて欲しい。 けど、だってみんな、 どうしようもなく そこにあるんじゃないのか。 空間を閉じた。 閉じた扉と自分を繋いだ。 扉は自分の重みを伝えてくれた。 自分はどうしようもなくそこにいるんだと教えてくれた。
素材 / material 本人, ミクストメディア, / people, mixdmedia,
じじつのうつわ Vissel of Fact
この作品では、私の身体にガーゼと石膏を巻き付け硬化後に剥がし、再度組み合わせている。 そこには、自らの存在が、身体の痕跡として刻まれている。 それを型として別のマテリアルに置き換えるのではなく、 私自身の存在が刻まれた直接的な証拠として提示する。 私から切り離された、私の存在という事実は、白く薄い皮膜により空っぽの器となったが、 そこにはどんなに逃れようとも逃れられない事実が残されている。 私の実存が刻まれた器を共有することにより、 この時代に忘れがちな事実を再確認したい。
当時はうつわに溢れる程いっぱいのわたがしを詰めたけれども、 今後は何を詰めるべきか、何も詰めないべきなのか、同じ事実を抱えているはずの鑑賞者に委ね、 ともに考え、話していきたいと思う。
共通の事実の再確認。 どんな場所で、 どんなことを、 どんなようにしていても、 私たちには付いて回る事実が無数に存在する。 重さがあること、身体があること、あなたということ、 そこにいること。 ありとあらゆる出来事が起こり、 またすぐに過ぎ去る今の世界。 そこでは、共通の事実は多くの情報に流され、忘れがちになり、 自分自身という存在への自覚が希薄となる。
素材 / material ガーゼ,石膏,わたがし, / gauze,plaster,cotton candy,
Land Mark Dance - naked Land Mark Dance - naked
体全体に墨をふりかけ、数百枚の紙の上で自らの体を動かした記録。 自らがそこにいるという瞬間の動きを写しとる。
その時その瞬間その場所、 その自分の中で確実なモノゴトは思いのほか少ない。
素材 / material 紙,墨, / paper,ink,
empty of me
full of there
うつわ Vissel
自らの痕跡にその土地の土を盛る。 それにより、古墳や貝塚のように、 100年後1000年後10000年後に発見されるかもしれない、 その土地に自分が生きていたという事実を眼前に出現させる。
自らがそこにいるという事実。 それはその土地に刻まれる際には空白の痕跡となる。 生きていたという事実は、痕跡となり土地に刻まれるが、 土地すら軽々と超えてしまう現代では次々に私たちの痕跡は流れ去っていく。
素材 / material ミクストメディア, / mixtmedia,
そこにいるということ。 To be there.
ここでは壁を建てることによって鑑賞者それぞれが持つ変えられない属性を認知させている。 そして同時にこの壁は、鑑賞するかどうかの選択の前に、鑑賞者に壁の前に立っているという属性を付与している。 実は、変えることができないと思っていたその属性を与えているこの壁は、 時間の経過とともに光が移り変わることによって、内部の状況が刻々と変化している。 自らに存在している不可逆的な属性。 その事実が、本当はありとあらゆる色と側面を持っているのだということの顕在化。
誰しも、避けられないものごとがある。 例えば、息をしている、重力がある、身体のこと、生まれのこと。 それらは、ただそこに事実として存在している。 同時に、 その事実は、場所や時間、経験や考え方、感じ方、立場など、 あらゆる要素によって、鮮やかに変化し、 それぞれの前に立ち上がる。 また、 それらは、 けして変わることない事実としてあり続ける。
素材 / material ミクストメディア, / mixtmedia,
海の穴 Sea Hole
砂浜に1m×1mの正方形で穴を掘った。 自然では発生し難い状況を発生させることで人はそこに意図を感じる。 しかし結果としてはそこにあるのはただの穴である。 人は神話や星座のように、仮に全くそこに意図がなかったとしても物語と関係性を生み出して行く。 それは、本来その場所が与えるはずの身体性から離れていく要因になり得る。
関係性が断絶された現象にも人は関係性を見出してしまう。 それらはただそこに存在しているだけにも関わらず。
素材 / material 土, / soil,
Baseball Canvas Baseball Canvas
白い余白を赤い糸にによって紡ぐ事で、球体が成立しています。 その広大な余白を投げ、打ち、捕る。ダイナミックだと思います。 そのダイナミズムを、余白を、そのまま画面に起こそうと思いました。 平面というメディアが持つ余白と、無限の奥行きそのものを支持体に、 このアイコンを競技を超えた余白に再構成出来ないか試みました。
HOKKAIDO BALLPARK ART AWARD 2023 特別賞 受賞 北海道日本ハムファイターズホームスタジアム 「F villege」 常設作品
素材 / material キャンバス, 木材 / canvas, wood,
分身
The avatar of breath.
ここでは、自らの呼吸を有機的な素材で閉じ込め、最後には土地に埋めている。 呼吸という避けられない関係性を自らと切り離し、 それが自らと離れた場所で時間をかけて分解されほどかれていく。 自分から自分を切り離してみた時、 それに形を与えた時、自分から距離が出来た自分を意識する。 普段無意識の中で土地や場所へと溶け合っていることを再認識するかもしれない。 多動な時代や膨大な情報によって自らがどこに立っているのかが流されてしまわないように、 私の分身は私から離れて世界に溶け込んでいく。
素材 / material 有機物,息, / organic matter,breath,
today today
365日間、紙を風化させ、毎日一枚ずつ剥ぎ取りそこに todayというスタンプを押し真空に閉じ込めた。 毎日の微差の集積を顕在化する。 素材 / material 紙,墨, / paper,ink,
ひなたぼっこ HINATABOKKO
素材 / material 枯れ葉, / deadleaves,
Look the earth look the earth
認知に対する無関心と、それに対する不注意で起こる大きな間違いについて。
素材 / material ビデオワークス, / video works,
主張しないと主張する I have no assertion
そこに込められたものごとがない時にはそこに対してどんな意見も虚弱に映ってしまう。
素材 / material ミクストメディア,パフォーマンス, / mixtmedia,performance,