YOSHINOBU YAMATO ARCHITECTURE PORTFOLIO

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YOSHINOBU YAMATO

2017 - 2021

ARCHITECTURE PORTFOLIO


山戸 善伸

Yamato Yoshinobu 設計理念

人と地球の架け橋となる建築 土地のもつ魅力を引き出す空間を設計し、 地球を愛し、人が豊かになる建築をつくる。

略歴

���� 日本大学豊山中学校 卒業 野球部所属 ���� 日本大学豊山高等学校 卒業 水泳部所属 ���� 日本大学理工学部海洋建築工学科 卒業 ���� 日本大学理工学研究科海洋建築工学専攻 研究室総括

賞歴

卒業設計海洋建築工学科 日本大学理工学部 千�建築学生賞 JIA 全国学生卒業設計コンクール 赤レンガ卒業設計展 オンライン卒業設計展 学生設計優秀作品展 建築新人戦 POLUS 学生建築デザインコンペティション 建築文化週間学生グランプリ ���� 歴史的空間再編コンペティション ひろしま建築学生チャレンジコンペ � 年次設計 住宅 � 年次設計 集合住宅 � 年次設計 リゾートホテル

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yoshinobu yamato architecture portfolio

学内最優秀賞 海建賞 優秀賞 �� 選 ( 千�代表 ) �� 選 大庭拓也賞 学科代表出場 ( 審査中 ) � 選 (�����) 佳作 原田祐季子賞 �� 選 最優秀 SNOW 賞 �� 選 優秀賞 優秀賞 最優秀賞


卒業設計

01

- 未成熟の遺産 -

学部三年次設計

02

-Residence-

修士一年次設計

03

- 福祉の GL をあげる -

学部三年次設計

学部四年次設計

集合住宅 植物園 遺産博物�

水族�

福祉施設

04

- 旅のヨリドコロ -

05

- 都市の商住共棲 -

海の駅

集合住宅

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yoshinobu yamato architecture portfolio


01 未成熟の遺産

住 × 遺産 × 植林 × 観光の交わる足尾銅山転換計画

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01 未 成 熟 の 遺 産 卒業設計

敷地:栃木県日光市足尾町 用途:集合住宅、苗木育成場、遺産博物� 面積:15,000 ㎡

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yoshinobu yamato architecture portfolio

住 ×遺 産 ×植 林 ×観 光 の 交 わ る 足 尾 銅 山 再 構 築 計 画


“地球の構成に倣った建築” は人間と地球を繋ぎ、 まちづくりの核となる。

| 未成熟の遺産

“足尾銅山通洞選鉱所跡” 解体され始めているこの建築物は産業 の革新と共に人間が破壊という行為で地球と繋がった結節点で す。公害という歴史によって、隔たれた人間と地球が植林活動 によって寄り添い始めた今 “人間と地球の狭間に存在する建築” はどう在るべきでしょうか。私はその土地の地球の構成に倣う 建築を提案し、土地の魅力を建築から生活にまで届けることで、 地球に寄り添う足尾町の植林文化を支えながら、より人と地球 が近ける建築空間と地域コミュニティの場を計画しました。

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yoshinobu yamato architecture portfolio


01. - 失われる産業遺産と新たな植林文化 -

栃木県日光市足尾町に残る足尾銅山通洞選鉱所跡。かつて日本の産業に大きく貢献した工場跡地である。しかし工業形態により地球を 壊した事実は “足尾銅山鉱毒事件 “となり、日本における公害の原点である。

鉱毒によって枯れ果てた禿山に事件後 30 年間続けられている植林活動。地球の尊さから始まった植林活動は、鉱毒事件の足尾町から地

球に寄り添う足尾町へと変えつつある。地球の尊さを�の遺産として伝え続けてきた歴史を引き継ぎ、町の植林文化を支える集合住宅 を計画する。

02. - 未成熟の遺産へと再構築 -

球的建築と考え、既存の工場跡地に�合する設計とする。人間的建築と地球的建築が対�され双方に際立ち、住む人間と育つ苗木の� 在した建築は地球の尊さを伝える役目を引き継ぎ、人間、地球、建築が一体となった “未成熟の遺産” となる。

| 未成熟の遺産

地球を破壊してしまった工業の歴史を象徴する工場跡地を人間の目的ためだけに建てられた建築とする。地球から構成された建築を地

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03-1.- 地球の建築化 -

この足尾町における大地を建築化していく。鉱石、岩石、地殻、地層の順番に小さな物質の集合により構成される大地の仕

組みを建築化する。�ジュール、部屋、住戸、集合住宅、町となる様、最小単位の�ジュールを足尾町における黄銅鉱の金 属結晶である四面体とした。

03-2.- 足尾町を支えてきた “銅”・支えていく “木” [銅]

[木]

更新され常に増築され続ける地球的建築には植林活動のこれからの活性化を図り、地産地消となる “木” を主に使用する。 鉄骨造による�ジュールの骨組みとし、木で面を作る。外壁として足尾町を支えてきた “銅” から銅板を使用する。銅は酸

化皮膜を作り、経年変色する。時間の経過とともにここで暮らす生活の歴史が色の変化としてファサードに浮かび上がる。

03-3.- 全建築内に浸�する親水空間 雨という自然の恩恵は建築間に流れ込み全建築内に親水空間を作り出す

銅板によって温められた空気は狭間空間から上昇する

銅板に反射した日光は室内を照らす

苗木育成場 3 年ごとに苗木の出荷と共に変化する

多様な形態に変化する 1 モジュールは 様々な生活スタイルに順応する

坑道から流れる空気は地下ピット を通り建築全体を循環する。

既存工場跡地の柱は螺旋階段へと活用

人間、苗木、工場跡地、地球的建築 の重なる狭間空間

水との乖離は地球との乖離と言えるだろう。水辺だけでなく、全ての住空間に地球における “水” を感じる親水空間が必要

だと考える。人間において最も身近な水である雨を増築されていく住戸同士の隙間に流れる仕組みを作る。ガラス越しに見

え る 隣 の 住 戸 の 外 壁 が 内 壁 と な り 、隙 間 に 流 れ る 雨 は 正 四 面 体 の 傾 � を 活 用 し 、地 面 に 浸 � す る 水 を 全 建 築 内 部 に 作 り 出 す 。

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| 未成熟の遺産


動�と苗木路が狭間空間を生み出す

人の動�、苗木路を計画し工場跡地との 交差点を狭間の空間とする。狭間空間は ボイドとなり、採光と空気の吹き抜けの 機能を�う。

狭間空間を核に変化する

狭間の空間を�に地球的建築が増築され 広 が る。 重 な り、 繋 が り、 住 み 手 に よ っ て様々に形を変えていく。

空間は常に更新され続ける

時間経過による銅の変色が建築の歴史を フ ァ サ ー ド に 表 す。 人 の 入 れ 替 わ り、 苗 木の成熟により空間は更新され続ける。

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敷地 : 栃木県 日光市 足尾町 通洞選鉱所跡 建築用途 : 宿�施設 � 住宅 � 苗木育成場

坑道口

敷地面積 : 約 �����m�

スタッフルーム 搬入

立体苗木育成場 宿�スペース

住宅スペース

展望スペース

宿�スペース

立体苗木育成場

苗木広場

宿�スペース パブリックスペース

ラウンジ 立体苗木育成場

足尾町広場 苗木管理室

レストラン

スタッフルーム

苗木育成場 苗木育成場

住宅スペース

苗木育成場

屋外イベントスペース

メインロビー 宿�スペース

遺産博物�

歴史資料� 渡良瀬鉄道

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03-4.- 坑道とつながる空気の循環 -

黄銅鉱を採掘後、最初に鉱石の選別が行われる選鉱所から坑 建材である銅板は�伝導率が高く、日光によって温められた

道口と隣接している。坑道内を吹き抜ける風を活用し、建築 空気は上昇し、空気が建築全体に流れ�む。雨の通り道を坑 全体に空気の循環を生み、エネルギーの効率化を生む。

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道に向けて配置計画を行い、更なる空気の循環を促す。


既存工場の骨組み は螺旋階段の柱へ

苗木 アトリウム 児童館 図書スペース

既存工場の骨組みを 活用したガラス屋根

屋外空間には 苗木路が広がる

ワークスペース

住戸

狭間空間

既存の工場跡は骨組みを残し、螺旋階段やアクリル板による屋根をかけ、人の集う広場の半屋外空間を演出する。 地球の尊さを伝え続けてきた遺産の意思を未来につなぐ。

| 未成熟の遺産

遺産を活用した ミュージアム

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植林に用いられる苗木を苗木路として�的に配置し、建築によって持ち上げられ立体的になった苗木育成場。 苗木の育成と共に立体植物園として住人と観光者を結ぶ新たな観光産業となる。

採掘した黄銅鉱の選鉱に用いられていた遺産構造物は他の歴史的機器を展示する遺産ミュージアムとして活用する。 4 つのコンセプトを持ったミュージアムではそれぞれ歴史と魅力的な空間体験ができる。

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| 未成熟の遺産


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-住

遺産

未成熟の遺産 植林

観光の交わる足尾銅山転換計画 -

足尾銅山通洞選鉱所跡 解体され始めているこの建築物は 産業の革新と共に人間が破壊という行為で地球と繋がった結節点である。 公害という歴史によって、隔たれた人間と地球が寄り添い始め様々な取り組みが行われている今 人間と地球の狭間に存在する建築 はどう在るべきだろうか。 生命体の狭間の建築にも生命を灯し、共に更新し 人間の地球を理解する気持ちを創出することで人間と地球を近づける存在だと考える 地球の尊さを伝える遺産の役目を引き継ぎ、 負の遺産から人と地球と建築が更新し続ける未成熟の遺産へと転換する

人間、苗木、工場跡地、地球的建築の狭間空間

01 - 失 われる 産業遺産 と 新 たな 植林文化 -

Site 新たな苗木場

03-1 - 地球 という 集合体 -

Diagram

物質

鉱石

岩石

地層

地球

空間

部屋

住戸

集合住宅

03-3 - 足尾町 を 支 えてきた 銅 ・支 えていく 木 酸化皮膜による変色

-

Building materials

雨という自然の恩恵は建築間に流れ込み全建築内に親水空間を作り出す

地産地消な建材

銅板によって温められた空気は狭間空間から上昇する

植林

工場跡地 見るだけでなく活用

新たな文化を支える

赤褐色

3 年周期

足尾町の住人

褐色

暗褐色

黒褐色

緑青色 新たな足尾の文化

銅によって生活の歴史が三次元方向に浮かび上がる

苗木と共に住まう

500

観光客

銅板に反射した日光は室内を照らす

足尾町における銅の金属結晶体 から四面体を空間モジュールとした

栃木県日光市足尾町に残る足尾銅山通洞選鉱所跡。 移り住む住人 かつて日本の産業に大きく貢献した工場跡地である。しかし工業形態により地 球を壊した事実は 足尾銅山鉱毒事件 となり、 日本における公害の原点である。 鉱毒によって枯れ果てた禿山に事件後 30 年間続けられている植林活動。地球 の尊さから始まった植林活動は、鉱毒事件の足尾町から地球に寄り添う足尾町 へと変えつつある。遺産を活用した植林文化を支える集合住宅を計画する。

地球を構成する要素の 1 つである大地。地球の各地で性質の異なる大地。 この足尾町における大地を建築化していく。鉱石、岩石、地殻、地層の順番に 小さな物質の集合により構成される大地の仕組みを建築化する。モジュール、 部屋、住戸、集合住宅、町となる様、最小単位のモジュールを足尾町における 黄銅鉱の金属結晶である四面体とした。

更新され常に増築され続ける地球的建築には植林活動のこれからの活性化を図り、地産地消となる 木 を主に使用す る。鉄骨造によるモジュールの骨組みとし、木で面を作る。外壁として足尾町を支えてきた大地である 銅 から銅板 を使用する。銅は酸化皮膜を作り、経年変化と共に変色する。その銅の特性は時代ごとに積層した地層のシステムの様 に、地球的建築の歴史が色の変化としてファサードに現れる。

02 - 未成熟 の 遺産 への 転換 -

03-2 - 坑道 とつながる 空気 の 循環 -

03-4 - 全建築内 に 浸透 する 親水空間 -

Architecture

熱伝導率の高い銅板に

狭間となる空間 が 双方 を際立 たせる

人間

人間的建築 足尾銅山 地球的建築 (選鉱所跡地)工場跡地

Air way

雨水

日光

暖められた空気の上昇

Hydrophilic space

既存工場跡地の柱は螺旋階段へと活用

多様な形態に変化する 1 モジュールは 様々な生活スタイルに順応する

坑道

地球

苗木育成場 3 年ごとに苗木の出荷と共に変化する

坑道を循環する空気は設備ピットを通り建築全体に空気を送り込む

地球を破壊してしまった工業の歴史を象徴する工場跡地を人間の目的ためだけ に建てられた人間的建築と定義する。地球から構成された建築を地球的建築と 定義し、既存の工場跡地に融合する設計とする。人間的建築と地球的建築が対 比され双方に際立ち、住む人間と育つ苗木の混在した建築は地球の尊さを伝え る役目を引き継ぎ、人間、地球、建築が一体となった 未成熟の遺産 となる

黄銅鉱を含む鉱石を採掘後、最初に鉱 石の選別が行われる選鉱所。その関係 上坑道口と隣接している。坑道内を吹 き抜ける風を活用し、建築全体に更新 され続ける空気の循環を生み、エネル ギーの効率化を生む。

水との乖離は地球との乖離と言えるだろう。水辺だけでなく、全ての住空間に地球における 水 を感じる親水空間が 必要だと考える。人間において最も身近な水である 雨 。重力に従って落ちる雨を、増築されていく住戸同士の隙間 に流れる仕組みを作る。ガラス越しに見える隣の住戸の外壁が内壁となり、隙間に流れる雨は正四面体の傾斜を活用し、 なだらかに流れる川、地面に浸透する水を全建築内部に作り出す。

Residence 05 - 狭間 の 空間 から 増築 し 更新 され 続 ける 未成熟 の 遺産 -

04 - 生命体による住まい方の変化が人間と地球を近づける 住戸の拡張

建材である銅板は熱伝導率が高く、日 光によって温められた空気は上昇し、 坑道から吹き抜ける空気が建築全体に 流れ込む。雨の通り道を坑道に向けて 配置計画を行い、更なる空気の循環を 促す。

坑道から流れる空気は地下ピット を通り建築全体を循環する。

Plan 06 - 住

人間、苗木、工場跡地、地球的建築 の重なる狭間空間

観光の新たな産業

立体苗木植物園

Industry

苗木 アトリウム

山路を登りながら

ワークスペース

-

苗木育成場

民宿

建築の更新により浮かび上がる苗木路 建築の更新と共に苗木路は浮かび上がり、苗木アトリウムと繋がり立体苗木植物園となる。 展示のためだけの苗木ではなく、住人によって育った苗木がそのまま足尾町の生命として植 林される。植林という新たな文化を支えるこの仕組みがより足尾町と観光客を結びつける。

生命体になるということは変化し更新し続けることであり、変化に対応するには相手のことを理解する必要がある。 今回生命体となる建築を地球に習って設計したことにより住人の入れ替わりや苗木の出荷により住まい方が変化する。 地球化した建築に対応しようとする人間の気持ちの創出こそが人間と地球を近づける建築の在り方だと考える。

既存工場の骨組み は螺旋階段の柱へ 人の動線、苗木路を計画し工場跡地 との交差点を狭間の空間とする。

苗木 アトリウム 児童館 図書スペース

既存工場の骨組みを 活用したガラス屋根

坑道手前には最も空気の吹き抜ける 象徴となるボイド空間が建つ 増築され続ける地球的建築による 人の空間と苗木の空間の可変性

苗木の育成・植物園

屋外空間には 苗木路が広がる

ワークスペース

住戸 遺産を活用した ミュージアム

工場跡地との融合により生まれた 歪な空間はこの世界に地球の尊さを 伝え続けるモニュメントとなる

時間の変化によって銅の変化が建築の歴史を ファサードに現す。人の入れ替わり、苗木の 成熟により常に空間は更新され続ける

狭間の空間を軸に地球的建築が増築され広がる。

狭間空間

人間・苗木・工場跡地・地球的建築 の重なった狭間空間

三次元方向に広がる苗木路が植物園となるアトリウム

07 - 遺産 を 活用 し、 地球 の 尊 さを 伝 え 続 ける -

Museum

子供の集う遊びの拠点。遊び場は 苗木路を通じて三次元方向に広がる

浮遊式選鉱法の遺産は大型遺産展示場となる 四面体のショーケースによる小型遺産展示場

住宅と一体化した 苗木アトリウム

観光ツアーに活用されるパブリックスペース

雨が四面体の中を流れ、水の音が響き渡る

屋内パブリックスペース ワークスペースへの活用

新たな苗木場が足尾町の新たな 植林の文化を支え、促進する。

遺産を展示したミュージアムは 渡瀬鉄道からも眺めることができる

浮遊選鉱法により使われていた遺産を 住宅と町を結ぶパブリックスペースに

遺産である工場機材を展示するミュージアム

日光があたる場所に苗木路が浮かびあがる 雨が住戸間を流れ、積層する 全建築に親水空間が浸透する

既存工場跡の屋根をガラス屋根に張り替え、 地球的建築と工場跡地の融合した半屋外空間となる。

坑道から出る空気は設備ピットを 通り、建築全体の空気の循環を生む

渡瀬鉄道の車窓から工場跡地の 遺産展示を眺めることができる

渡瀬鉄道の車窓から新たな足尾町の町並みを望む

断面図

- 未成熟の遺産 - 住 × 遺産 × 植林 × 観光の交わる足尾銅山転換計画

「地球と共にあらんことを」:いつまでも地球がそばにいてくれるよう願いを込めて

[b�] 卒業設計

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02 Residence

コンテナを媒�として人と魚の住処が干渉する水族�

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02 R e s i d e n c e 三年生第 II 課題

敷地:神奈川県横�市中区 用途:水族� 面積:4000 ㎡

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コンテナを媒�として人と魚の住処が干渉する水族�


魚を閉じ�める水族�からコンテナを媒�とした、 “魚の方から住み着く水族�”

今、年間約1万個のコンテナがコンテナ船から海に�下している事 実がある。自然破壊に繋がりそうなその事実の中でも時に逃げ場の ない魚の住処となり、魚たちを守り、生態系を作り出している。

人の都合のいいように作られ、コンテナ建築として人も住むその人 工物もそこでは魚の住処であり、魚が主人なのである。

人工物と自然の�合であるこの現象を、魚を閉じ�める今までの水 族�ではなく、コンテナを媒�として魚の方から住み着く水族�と

| Residence

して提案する。

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00. Site - 横�とコンテナ -

都市開発による近代建築と歴史的建築が多く存在し観光�所となっている横�みなとみらい。埋め立てをし人間にとってさ 的な空間と変貌を遂げてきたこの街において、再び自然に目を向けるきっかけとなる水族�を計画する。建材として三大貿 易港である横�港のコンテナを再利用することで横�の土地に調和する新たなシンボルとなると考えた。

01. Back Ground - 人→コンテナ←魚 -

毎年約 1 万個のコンテナが

�下したコンテナは海�に沈

年 月 が 経 ち 、隠 れ 場 所 で

コンテナを媒�とし住処にす

�下している事実がある。

場所となる。

住み着く。

点である。

嵐などの影響により、海に

み、逃げ場の無い魚達の隠れ

あ る コ ン テ ナ に は 、魚 が

02 Diagram - 人の住処+魚の住処 -

三大貿易港横である横�港 のコンテナを再利用する。

縦 横 を � と し、 人 に と っ て 都合の良い人工的な構成。

るという事実が人と魚の共通

魚の住処である海中では、陸部 住処を分け、繋げることで違

とは逆に珊瑚礁のように海にば う住処への行き来を感じても らけた�規則な配置とした。

らう空間へ。

03.Model- 珊瑚礁のように魚の住処となるコンテナ -

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04. Aquarium - お邪魔します。 -

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~コンテナに住まう魚の水族館~

今、年間約1万個のコンテナがコンテナ船から海に落下している事実がある。 自然破壊に繋がりそうなその事実の中でも時に逃げ場のない魚の住処となり、魚たちを守り、生態系を作り出している。 人の都合のいいように作られ、コンテナ建築として人も住むその人工物もそこでは魚の住処であり、魚が主人なのである。 魚との境界を無くすという水族館の永遠のテーマがある中でこの事実は魚の方から境界を無くしてきているのではないかと考え、 人工物という共通点を持った人と魚の住処に着目した水族館を提案する。

展望台

海底都市横浜を体感するレストラン 横浜の街並みと自分の間に水槽を挟むことでまるで横浜が海に沈んだの様な 異世界感を感じることができる。

~ 人 コンテナ 魚 ~

毎年約1万個のコンテナが嵐 などの影響により、 海に落下 している事実がある。

未来計画

360° 水槽

3階にある展望台からは海中部分から飛び出した水槽を眺めることができる。

魚の住処が集まった海に飛び込んだ様な壮大感を味わうことのできる水槽。 東京湾の水質改善と共に凹凸を活かしたダイバースポットを見ることができ、 ダイバーさえも展示物となる

03 Plan ~ 住処の対比 ~ 隠

落下したコンテナは海底に沈み、 年月が経ち、隠れ場所となって 人のために作り出したコンテナが 逃げ場の無い魚達の隠れ場所と いたコンテナには、住み着く魚 海に落ち、魚の住処になるという なる。 が増え、生態系が作られ、住処 事実が人と魚の共通点である。 となる。

01 Diagram ~ 人の住処+魚の住処 ~

10m

20m

。。

40m

�� Aquarium~ お邪魔します。~ 陸

縦横を�とし、人にとって 都合の良い人工的な構成。

三大貿易港横である横浜港の 使われなくなったコンテナを 再利用する。

魚の住処である海中では、 陸部とは逆に海にばらけた 様に�規則に配置する

住処を分け、繋げることで違う 住処への行き来を感じてもらう 空間へ。

02 Site ~ 横浜を盛り上げる新たなシンボル ~

海中部分の水槽は魚の住処であり、魚が主人である。 よって 「魚を人が見る」 のではなく「 、魚の住処に人が入らせていただき、見させていただく」

水族館、海の駅、リゾートホテルで

みなとみらい駅・パシフィコ横浜

ランドスケープを計画する関連課題より 海からも観光客が来ることを想定し、 海からの入り口としてもシンボルになる 計画をする。

水族館

リゾートホテル

コンテナを背景に新しい 住処の共有という感覚を体感する水族館 を設計する。

海の駅

馬車道駅方面 赤レンガ倉庫

日本人だけでなく外国人観光客も

宿泊での観光が少ない横浜に旅行で来る 目的となる様な水族館に

25m 50m 100m

-Residence- コンテナにすまう魚の水族�

[b�] 学部課題 水族� 建築新人戦 35


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03 福祉の GL をあげる 街の動�となる福祉施設の提案

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03 福 祉 の G L を あ げ る 日本財団みらいの福祉施設建築プロジェクト 2021 敷地:東京都目黒 用途:福祉施設 面積:4000 ㎡

�路跡地の細長い土地だからこそできる 様々な勾配で構成された福祉施設

自由が丘駅大井町�は�路地下化計画が進められてお

り、後に�路跡地となる場所に、細長い�路だからこそ できる緩やかな勾配を活用した福祉施設の提案。

ランドスケープの 1�15、建築内の 1�12、�護用ベッド の適正角� 1�2 など様々な建築における勾配の要素で空 間を構成することで利用者が自由に活動のできる開放的 な福祉施設を目指しました。

また、ブラックボックス化された福祉施設というものが 街を分断していた�路を街との接点へと変えることで、 街と福祉の接続性を見�した提案にもなります。

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街の動�となる福祉施設の提案


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| 福祉の GL をあげる


00. 今を生きる人たち 01. 福祉施設の今

今の世の中には、日々の生活を当たり前と思い「日常=ノーマル」を過ごしている

人と、人の助けを得て初めて「日常=ノーマル」を過ごすことのできる仁がいる。 そして、人と仁の暮ごす時間の流れには大きな差があるのではないだろうか。

02. まちづくりの核を点から�へ

我々の持つ福祉施設のイメージは、人とは分断され固定的で閉鎖的、平面的といっ た孤立した暗い印象を持つ。しかし、仁にとっての人生の最後の日常を送る場所が このような場所であって良いのだろうか。今までの暗いイメージを脱却し、人と仁 がそれぞれを送る日常の場を流動的で開放的、立体的な空間へ転換していく。

03. 計画敷地 “自由が丘駅�路跡地”

街を俯瞰してみると、流動的、開放的、立面的で3つの面を持ち合わせるのは駅で

ある。駅は核として点であり、 まちづくりの中心に位置し、 広がりを見せる。しかし、 街に対してより多くの交点を持つものは点ではなく�であり、�ではないか。そこ で街の中で�としての役割を�うのが、�路である。�路と街の交点は様々な顔を 併せ持ち向かい合うことで、多様な核が街に生まれる。

04. 福祉の GL をあげる

計画地は自由が丘駅周辺。起伏の多い土地特性にもかかわらず、�リアフリー体制 が整っていない現状がある。また、街を分断する「開かずの踏切」が問題となり人 や車の流れが止まってしまっている。現在、都市計画案の中で東急大井町�の立地 交差化が計画され、その跡地を今回の計画地とする。

05.

福祉に新たな視点と寄り添う場所へ

従来の平面的な福祉施設を立体的に捉え�し、これまでにない開放的な福祉施設の あり方を提案する。東急大井町�跡地の�状の形態を生かすことで、効率的な階段 による上下運動ではなく、スロープによって緩やかで流動的な上下移動が可能とな

る。長い距離で街と触れ合い、福祉が街の�そして新たな核となり、広がっていく。

GL を上げることで、仁は人の助けを得つつも自らの足でスロープを�してゆっく

り登る。今まで埋もれていた福祉が街を見下ろし、新しい視点が生まれる。また、 仁が過ごす福祉の GL を�白に分けることで、日常の中で同化していた仁と人の位 置や存在を再認識することになる。今までは�交じることのなかった�者が互いに スロープを使い、ゆっくり歩み寄ることで福祉に流れるノーマルな日常や時間を共 有し、寄り添い合う。 40 yoshinobu yamato architecture portfolio


06. 様々な勾配を使った空間構成

07. �関図

福祉の GL を上げる操作として、勾配による建築を提案する。勾配が立体的な空間 をつくりだし、スロープや屋根、机や椅子にまで派生して広がっていく。自力で登 配など、福祉においての様々な適正勾配が建築の�となることで、仁と人が日常の 要素を共有し、共存できる空間をつくる。

福祉施設として、 仁の利用する小規模多機能型居宅�護施設と特別養護老人ホーム、 人の利用する医療施設を��的な配置計画として�状の敷地に提案する。人は緑道 や駅を利用することで間接的に�者が�じり合う。また、人の生活動�に施設が交 わることで福祉が日常の一つとなり、将来的に街の人が利用することが自由が丘で の当たり前の風景となる。仁と人の生活の重なりの上に風景が生まれ、この場所が 街の福祉の玄関となる。

| 福祉の GL をあげる

ることのできるスロープや寝転がりやすい勾配、ベットから起き上がったときの勾

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43

| 福祉の GL をあげる


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| 福祉の GL をあげる


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- 福祉の GL をあげる - 街の動�となる福祉施設の提案

[m�] 日本築学会設計競技 47


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04 旅のヨリドコロ 海を引き�む、人を引き�む海の駅

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04 旅 の ヨ リ ド コ ロ

海を引き�む、人を引き�む海の駅

三年生第 I 課題

敷地:神奈川県横�市中区 用途:海の駅 面積:3000 ㎡

水の流れ、と人の動�がリンクし、 ミクロな視点で人と海が馴染んでいく海の駅

近代的なビル�や歴史的建造物が立ち並び、観光�所と なっている横�みなとみらいに求められる海の駅とは、 ミクロな視点で人と海が馴染んでいく海の駅と考えた。 海の流れと人の動�から造形を立ち上げ、賑わう横�の 中継地点として、手に取るような距離感で海を感じる海 の駅として設計した提案。

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| 旅のヨリドコロ


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横�のみなとみらい地区は 1983 年から「みなとみらい

21」というウォーターフロント計画が行われた場所である。 ランドマークタワーや赤レンガ倉庫、コス�ワールドなど 観光�所が多い海際の都市に海からの一つのアクセス口と して小型船用の「海の駅」を計画する。

みなとみらい地区山下公園付近には元々横�港大さん橋国際客船ターミナルがあり、2019 年 10 月には新港ふ頭客船ターミナル も開業し、みなとみらいが日本の入り口としてさらに大きな存在となった。大型客船での海外からの観光客が増える中で小型船 でのアクセスや屋形船の運航、海からのみなとみらいの夜景を眺める�アーは今でも人気の観光として行われている。

東京からの観光客も多く、位置関係から日�りの観光客が多い。そのため、ランドマークとなる施設が多いみなとみらいでは 徒歩での移動が多くなる。一日をかけて横�を歩いて巡る上で、休憩がメインの施設があっても良いと考えた。賑わう横�で 次の施設へ向かうスケジュールを考えたり、船を�つ時間や船旅で冷えた体を癒せる「旅のヨリドコロ」になる計画をする。

施設の外観計画として陸、海から来た人を一本の導�にまとめ、他の施設へつなぎ届ける際の道に癒し空間が付与されるイメージ

を持って計画を行った。同時に海流から着想を得て人の動きと海流がリンクすることでアクティビティにもより人と海とが近づき

| 旅のヨリドコロ

手に取るような距離感で海を感じる海の駅として造形を立ち上げました。

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室内へは円形部分から伸びた船着場から海からの観光客、陸からの観光客をまとめて建物内へと誘導する。尾の様に伸びた 船着場は木の温かみと植�との海辺の�歩道となる。横並びの植�は寒い海風を防ぐ役割も�っている。自然を感じる�歩 道の空間を作るだけではなく、陸側への海風を防ぐことで外部空間をできるだけ心地の良い空間にすることができる。

建物全体をルー�ーで囲ったファサードには内外の人の視�を操作する。建物内の雰囲気を閉鎖的にせず少し見せることが興味 を沸かすと考え、円形建物に対してルー�ーを用い、端になるにつれ密になったルー�ーで建物内が隠れる効果を施した。さら に動�計画として 360°方向眺められる一本動�から、外観に対して内からの眺めは開放的に見える効果を計画した。

「足湯」という癒しシステムを取り入れた。次のスケジュールを決めたり、予約した船を�つ時間をより良い時間にできないか

と考えた。陸と海の狭間は体感温�の差が大きいことに着目し、夏は街を歩いて暑くなった体を水で冷やし、冬は船で冷めた体 をお湯で温めることができる海の駅とした。足湯の配置に角�をつけて海、船、街と座る場所で景色が変わる配置とした。

中心にはなぎさ空間を作り、海に触れられる親水空間を計画した。円形の特性上なぎさで遊ぶ賑やかな雰囲気は建物内に伝わり、

建物全体の賑わいとなる。他にも小型ボートやカヌー、サップなどのマリンス�ー�のレンタルなども配置し、海辺の建物だか らこそのマリンス�ー�でリフレッシュできる施設としても集客に繋がる。

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海、船を眺めるレストラン

旅のヨリドコロ

近代的なビル�や歴史的建造物が立ち並び、観光�所となっているみなとみらいに求められる「海の駅」とは。

海 の 旅 を 楽 し む 人 の 出 発 点 、� 着 点 や 施 設 間 の 中 継 地 点 で あ る た め 、旅 や 次 の 施 設 に 進 む た め の 心 の 準 備 や 計 画 を す る 場 だ と 捉 え 、 その目的に向かう前の一息できる空間が必要と考えた。

旅の�れをとる足湯

みなとみらい、日本の入り口となる船着場

��.� - 横�みなとみらいの海辺 -

��

コス�ワールド

新港ふ頭客船 ターミナル コス�ワールド

大さん橋

Site 赤レンガ倉庫

馬車道駅方面

��.�

- 旅の中継地点 ランド マーク タワー

横�のみなとみらい地区は 年から「みなと みらい 」というウォーターフロント計画が行 われた場所である。ランドマークタワーや赤レ ンガ倉庫、コス�ワールドなど観光�所が多い 海際の都市に海からの一つのアクセス口として 小型船用の「海の駅」を計画する。

- みなとみらいに求められる「海の駅」-

赤レンガ倉庫

海の駅 海

・目的地へのスケジュール決め 山下公園 大型客船 ターミナル

次の施設へ

大型客船 ターミナル

足湯

海の駅の計画として円形部分が室内となり、休憩をメインとした複合施設となっている。その室内への アクセス方�は円形部分から伸びた船着場から海からの観光客、陸からの観光客をまとめて建物内へと 誘導する。この時の尾の様に伸びた船着場は木の温かみと植�との海辺の�歩道となる。海が好きな人、 船が好きな人、カ�メを見たい人もここならゆったりとした安らぎを感じることができる。 この横並びの植�は寒い海風を防ぐ役割も�っている。自然を感じる�歩道の空間を作るだけではなく、 陸側への海風を防ぐことで外部空間をできるだけ心地の良い空間にすることができる。

�� - ルー�ーを用いた2つの効果 -

? みなとみらい地区山下公園付近には元々横�港大さん橋国際客船ターミナルがあり、 年 月には 新港ふ頭客船ターミナルも開業し、みなとみらいが日本の入り口としてさらに大きな存在となった。 大型客船での海外からの観光客が増える中で小型船でのアクセスや屋形船の運航、海からのみなとみら いの夜景を眺める�アーは今でも人気の観光として行われている。 そこでみなとみらいの観光�所が多い特性と海辺の観光の中心となる海の駅には様々な観光�所を巡る 間の中継地点として、陸と海の狭間の休憩所としての機能を充実させることが必要だと考え、計画した。

海風

- 動�による空間形成 ❷

�� - 海の駅だから「足湯」-

・乗る船を�つ時間

みなとみらいには東京などからの観光客も多く、位置関係から日�りの観光客が多い。そのため、ランド マークとなる施設が多いみなとみらいでは徒歩での移動が多くなると読み取れる。 丸一日をかけて横�を歩いて巡る上で、他の施設の様に食事どきに食事とともに休憩するだけではなく、 休憩がメインの施設があっても良いのではないかと考えた。外国人も多く、 連日賑わっている横�では様々 な施設を巡ることで次に向かう施設のスケジュールを考えたり、海の駅ということから船を�つ時間や船 旅で冷えて�れた体を癒せるといった「旅のヨリドコロ」になる建築計画をする。

��

�� - 外部空間と機能 -

施設の外観計画として陸、海から来た人を一本の導�にまとめ、他の施設へつなぎ届ける際の道に癒し空 間が付与されるイメージを持って計画を行った。 1. 平面計画として人の動�が広がり、膨らみ、空間となっていくと考える。 2. 陸、海の狭間の特性を活かし、陸から来た人は海を、海から来た人には街並みを眺められる様丸める。 3. 動�の尾を入り口とし、海から人を迎えられる様引き伸ばし、船着場とする。 4. 一本にまとめられた動�となる海の駅は中継役として�階が出口であり、次の施設への入り口となる。

休憩がメインとなる海の駅において「足湯」という癒しシステムを取り入れた。みなとみらいを旅する 上で次のスケジュールを決めたり、予約した船を�つ時間をより良い休憩時間にできないかと考えた。 海の駅の特性として陸と海の狭間にあることで体感温�の差が大きいということに着目し、夏は街を歩 いて暑くなった体を水で冷やし、冬は船で冷めた体を解凍するかの様にお湯で温めることができれば海 の駅ならではの癒しとなると考えた。建物自体が円形ということから足湯の配置を右上の図の様にし、 角�をつけて海、船、街と座る場所で正面の景色が変わる面白さも工夫の1つである。

��

- なぎさがもたらす賑わい -

レストラン

なぎさ

小型ボート

カヌー サップ

建物全体をルー�ーで囲ったファサードには内と外の人の視�に大きな効果をもたらすと考えた。 まず見た目だけではなく、建物内でどの様なことが起きているのか、何の施設なのか、興味を持たせる ために閉鎖的すぎずにチラ見せすることが興味を沸かすと考え、円形の建物に対してルー�ーを用いる ことで正面の部分からは少し建物内が見えるが、端は密になったルー�ーで建物内が隠れるというチラ 見せ効果を施した。さらに動�計画として °方向眺められるという点が大事となるため、 ルー�ー があることにより内からは開放的に見えるが、外からはチラ見せという2つの効果を計画した。

物販 �歩道

船着場

円形の建物は導�を丸めたため中心には中庭の様に空間ができている。一階部分には海を引き�み、渚 の様な空間を施した。人によって�れの�合いは違う。親は�れたが遊び足りない子供は休憩だけでは もの足りないだろう。そこで海を引き�み、海に触れられる親水空間があれば遊びの場として活用でき ると考えた。円形の特性上渚で遊ぶ賑やかな雰囲気は建物内に伝わり、建物全体の賑わいとなる。 他にも小型ボートやカヌー、サップなどのマリンス�ー�のレンタルなども配置し、海辺の建物だから こそのマリンス�ー�でリフレッシュできる施設としても集客に繋がるだろう。

足湯

レストラン

�歩道 船着場

- 旅のヨリドコロ - 海を引き�む、人を引き�む海の駅

なぎさ

[b�] 学部課題 海の駅

art complex project

-ART COMPLEX PROJECT-

[b�] 学部課題 ランドスケープ

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60 yoshinobu yamato architecture portfolio


05 都市の商住共棲 商店街における商店と住宅の新たな暮らし

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05 都 市 の 商 住 共 棲 歴史的空間再編コンペティション 敷地:東京都葛飾区立石仲見世商店街 用途:集合住宅 面積:1000 ㎡

62 yoshinobu yamato architecture portfolio

商店街における商店と住宅の新たな暮らし


歴史を継承する再開発の在り方として、 防災面から設計をした商店街 戦後の闇市から始まった立石仲見世商店街。

一階で商いをし、�階に人が住み、生活をした。しかし都市の現代化 に取り残された、闇市由来の狭く暮らしにくい空間によって人が住む ことは無くなった。そしてここも再開発の波から逃れることはできな い。現在の再開発の手�はその場所の風景を跡形も無く失くす。

この場所の地域性の継承と土地の持つ特性という観点から新たな再開

| 都市の商住共棲

発の手�を提案する。

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01. 敷地 -立石仲見世商店街- 01.1 時代の変遷が刻まれた商店街

01.2 狭すぎる空間

東京都葛飾区立石にある仲見世商店街。暮らしの変化が積み重なってでき た商店街であり、時代の変遷を経て積層した歴史の断面を見ることのでき る場所である。アーケードの下にある雨戸や所々統一された看板を含むこ の場所を歴史的空間と捉えた。

戦後の闇市が元となった区割りから「3640 × 2600」という狭い空間を最小 限の単位として構成している建物が多い。住居としてあった 2 階は既に使 われておらず倉庫または空き家となっている。しかし、個別の店舗が並ぶ 権利関係の問題から再開発されずに昔ながらの商店と建物が現存する。

01.3 木密

計画地は 60 年前に建設された木密地帯である。現在の建築基準�を満た していない建物�であり、地震による建物の倒壊や、火を利用する店舗 が多いことから火災による延焼では多大な被害が想定される。

02. 社会背景 -そこに住まう意味- 02.1 衛星都市の暮らし

01.4 洪水

荒川・中川・江戸川に囲まれている計画地は海抜 0m 地帯であり、洪水は �近の問題として挙げられている。洪水の際には高さ 5m まで浸水し、完 全に水が引くまで 2 週間かかる。全員が避難しきれないことを想定し、高 さ 5m 以上の場所で留まることができる対策が必要である。

02.2 都市型商店街の暮らし

衛星都市に暮らす人は�って来る時間が遅く、コンビニの弁当で食事を済 スーパーやチェーン店では利便性の高さから利用者が増加している。昔賑 ませることが多い。寝るための住まいに�る人には、そこに住む意味を見 わっていた商店街がシャッター街と化しているのは、売り手と買い手の時 言い出せているのだろうか。 間�のズレが大きな原因の一つである。

02.3 再開発

近年、確実に迫りくる都心部への震災に備え、老朽化した街に早急な対策 防災の対策は確かに必要だが、それに加えその土地の地域性や価値観を残 が求められている。駅を挟んだ北口エリアは再開発が始まっており、街の す方法が必要だ。 計画地では現在の形を継承し、商店街に働き手と暮し 面影が跡形も無く変わってしまう。 手の混在する豊かな街並みを創造する。

64 yoshinobu yamato architecture portfolio


03. 歴史的空間を再編する -新たな暮らしを積み重ねる- 03.1 衛星都市と商店街

03.2 住宅と商店街

計画地には住宅街とチェーン店が立ち並ぶ商店街が隣接している。昔なが 衛星都市に住む人の住い方はホテル暮らしと変わらないものとなっている。 らの文化と風情を生かした周辺に開いた住まいを作ることで界隈性と雑多 本提案では、住宅において共有可能な用途を商店街の使われなくなった2 性が生まれ、アーケード下で多�多様な人々の日常が街並みを彩り始める。 階に組み�む。商店と生活が�在する、商住共棲の暮らしが地縁性を促進 させる。

商店街を多様な要素が組み合わさった 1 つの住まいとして提案する。 「外」を都市、 「内」を商店街と捉えた。商と住が一体となった生活の仕組みを構築し、人の拠り所を作る。そこから生ま れた賑わいによって内が外へと広がっていくことを考えた。 そこで、減築と増築をすることで「商店×住宅」という1つの住まいを計画した。

| 都市の商住共棲

04. 提案 -商店街という一つの住まい-

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66 yoshinobu yamato architecture portfolio


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| 都市の商住共棲


05. 防災 - 歴史をつなぐ処方箋 -

現存する建物は木造で築 60 年ほど経っており、老朽化が大きな問題となっている。さらに、敷地が海抜 0 m地帯であることから洪水対策も必要である。 全て作り変えるのではなく、今ある建物を活用しながら防災計画をしていく。

06. 空間構成 - 小さなグリッドの集合体から成る一つの家 -

「3640 × 2600」を一つのグリッドと 生活の中で、共有できるスペースを 建物の中で個々に切り分けられていた空間を横に繋げ、生活の場を配置した。 して構造のフレームと生活の部屋を 低層部に設けることで住まいが商店 商店街の中で生活することから、現在の店の配置を考�し、居酒屋の延長と して�イニングがあるような商と住が�在し、一体化する配置とした。 構成していく。 街に広がっていく計画とした。

68 yoshinobu yamato architecture portfolio


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| 都市の商住共棲


70 yoshinobu yamato architecture portfolio


- 都市の商住共棲 - 商店街における商店と住宅の新たな暮らし

[b�] 歴史的空間再編コンペティション

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72 yoshinobu yamato architecture portfolio


73


山路を登りながら な�人は山に登るのか

そこに山があるからと言う 登山家の言�には続きがある様に考えた。 登りついた先に感じる高所からの�景 自然に囲まれた�んだ空気 神に近づける神域としてのイメージ 達成感などから人は山に登るのだろう。 山の生活環境の�遇さから 人は高層の建物を建て 高所からの�景という魅力を選んだ。 最高のホテルを計画するため、 全ての魅力が�まった山にホテルを計画したが 埋立地であるみなとみらいに山などない そうだ、みなとみらいに「山」を建てよう。

site - 横�みなとみらい

敷地は横�みなとみらい。近代 宿�客が少なく、日�りの人が からである。そんなみなとみら

diagram - “ � ” を設計

「山」を建てようと計画し 配置から計画した。水族� からの人の動きも配�し、

みなとみらいで山に「登る」

宿�客以外の観光客や地域住民も自 � 階建ての建物を歩いて登ることは� この山では自然に囲まれた空気を�

宿�客だけでなく全ての人の癒しの みなとみらいに山という癒しを与え

- 山路を登りながら -

74 yoshinobu yamato architecture portfolio

学内最優秀賞


い-

design - 連なる山� -

site

代的なビル�と歴史的建造物により賑わいのある街である。観光�所のみなとみらいには 埋立地であるみなとみらいは人間のために都合よく出来上がった街と言えるだろう。そんなみなとみらいで�大な山を登り、達成 が多い。東京都が近くにあることから横�で � 日を過ごし、別日は東京で過ごす人が多い 感が味わえるようなホテルを計画する。植�を付け加えるだけでなく、自然に向き合った時の感情が味わえることもリゾートホテ らいに都心でも地方でも味わうことのできない近代と自然の�合したホテルを計画する。 ルの非日常を感じることができると考えた。外形には grasshopper を用いて屋根形状を検討することにより山�の連なりを表した。

計する

した時、まずホテルの機能の �、客船ターミナル、など 、図の様になった。

要所に�イントを作り、それを山の�点と考え る。繋ぎ合わせることにより山�を形成してい き、ホテルの�となる。

山�を�とし、そこから�面で拡�すること により、形状としても山�を形成する。

全ての�イントを結びつけ、glasshopper を用いて最適な屋根、外壁形状 になる様計�し、最�的な形状を決めた。

自由に山を登ることができる。 ��することであるが、 �い、��しながら登った先には開かれた海と共に�景が�っている。

の場であるこの山はみなとみらいに�く根付き、 え続けていくだろう。

奮 合 5合 4合 3合 合 1合

[b�] 学部課題 リゾートホテル

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- 周郷住宅 - 暮らしがとおる外的空間の演出 -

76 yoshinobu yamato architecture portfolio

POLUS 学生建築デザインコンペテ


ティショ

佳作

[m�]POLUS 学生・建築デザインコンペティション

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「土」と「木」で作られた�つのリビングを各住戸に持たせることで、季節によっ

この住まい方は住居の更新を促し、そ

生活と地球の時の流れをつなげた建

健やかに萌える自然が

隔たれた日常生活と地球

素材特性を活かした空間が四季に対応する

季節が巡るも生活に変わり映えの無い現代の住まい

�つのリビングを縦にずらし、土と木の特性を活かす

大地の蓄�性と保温性 を利用するために土の

木と土の特性によって季節と共に暮ら �溜まる冬、風抜ける夏 冬季

リビングを地中に埋め、 木のリビングは高い位

土の蓄�効果

保温効果

�チニワ

煙突効果

生活圏

置に上げ、地下からの 通風で涼を得る。2つ 日本の四季は生活に色を与えてくれるが、現代の住宅内環境は常に 一定であり、その方�は自然を遮断するもので、人工的である。

自然素材で作る�つの空間

四季の循環

木のリビング

春 秋

土のリビング

木の通風性を利用した木のリビングと、土の保温性を利用した土の

リビングを作り、地球の循環と共に生活が住居内を巡る提案をする。

冬:セルフビルド中の土壁越しに�チニワの賑わいが住宅内に伝わる

- 地に足つけて、木にまた登って -

78 yoshinobu yamato architecture portfolio

のリビングが冬季と夏 季に対応し、快適な棲

冬季の�チニワは太陽光を十分に取り�み暖を取り、夏季

み分けを可能にする。

日陰空間として機能させ、木のリビングまで続く空間が空

暮らしのアップデートが生む住人同士の繋がり

共有の温室空間” �チニワ” を持つ住戸配置

水回りと炊事スペース と寝室の通年エリア 木のリビングは高 床にし通風を確保

�チニワ

地下の土のリビング

中心に配置した環境装置となる共有の�チニワは、住人が良好な環境

を共有すると同時に、コミュニケーションの�ールとしても機能する。

版築 土壁 DIY

植物の維持管理

住人

冬:�チニワは集住に住む人々の交流の場として利用され、土の壁は自由に加工し楽しい空間に。


って住居内で快適な空間が移ろう、” 地球の循環と共に巡る暮らし” を提案する。

その行為は暮らしに楽しさを与える。

建築は、住む人が自然ともつながり、

が人々の暮らしを彩る

らしが巡る

緑のカーテン

生活圏

自然がもたらす暮らしの快適化 貯水を用いて風を冷却し涼しく住まう:夏季 夏季

地下に貯水槽を作り、水で冷やさ

れた風を室内に取り�み涼を得る。 災害時にはこれを生活用水として 使い、自分たちだけでなく近隣の 住民の非常事態もサ�ートする。

季は屋根に緑化を施し

空気の流れを作り出す。 暮らしが巡ることで 建築の衣替えが行わ

れる。建物環境のアッ

ヒート�ンプを用いて地中�を利用し暖かく住まう:冬季

一年を通して安定している地中の �を室内に取り�み、かつ土の蓄 �効果で冬でも暖かく済むことを 可能にする。夏は地中で空気を冷 まし、室内に使い涼しく住まう。

浴室

生活のコア

Dining・Kitchen

土のリビング

季節によって住み分ける

寝室

子供部屋

個人の�チニワ 前 庭 を 活 用 す る

みんなの�チニワ

空 間 を 共 有 す る

木のリビング

季節によって住み分ける 土間としての活用

菜園としての活用

リビングを拡張可能

緑が建築を纏う

緑化と温室効果により 夏は涼しく冬は暖かく

通風の良い快適な空間

街の緑化の推進と環境改善に貢献する建築

プデートを定期的に 住人が行うので、暮 らしのための協同が 住人同士のつながり

のきっかきにもなる。

地球と繋がることを目的に生まれたこの建築は積極的に自然を受け入れ、利 用するものであり、緑化を施す姿勢は良好な環境と景観を街にも提供する。

夏:地下からの涼しい風が抜ける木のリビングは夏場を快適に過ごせる。

夏:緑化されたこの集合住宅には草花や動物も集まり、住み手にも街にも優しい建築となる。

[b�]POLUS 学生・建築デザインコンペティション

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時間が差し�む家

- 自然光で家族の暮らしを調律する -

自然の時間�というものを朝日や夕日、月光が差し�むことで感じ、 時間を感じられず行動がばらばらな家族は 自然の時間によって暮らしが調律されていく・・・ 時間�が整った家族には、 失われかけていた「家族団らん」の時間が取り戻されていく。

Back Ground - ばらばらな家族 -

今、外と内が遮断された家やオフィスが多くなり、家の中にいても時計を見なければ時間が分からないことが多い。 夕暮れ時に、夜ご飯の準備を親子でするという風景は現在少しずつ失われていき、 よって人に流れる時間は家族でさえ�ラ�ラとなっている。 その結果、コミュニケーションという人間にとって大切なものがかけていき、 家庭内の様々な問題から、社会での問題、犯罪率などにまで影響している。 家族の団らんというコミュニケーションは�制されるものではないが、あるに越したことはないと考える。

Site - 街の時間�は家族の時間� -

飲食店や観光地が多く賑わう場

Diagram - 時間、それは自然光 -

川に向かって空間が広がるように三角錐を配置

川や子供の遊び場のある安らぎの場

目の前に川が流れる門前仲町のこの敷地。リビングにある大きく 開かれた窓からは流れる川、その付近で遊ぶ子供達が見え、川の 流れる音、子供達の笑い声が自分も水に触れているかの様な空間 を創り出し、家の中であってもそこは親水空間となる。 敷地に生まれた親水という特性は、視覚や聴覚に外の「様子」を 伝え、その場にいる生物の時間�を整え、調律されていく。 つまり住むと決めた敷地の特性こそ生きていく上での時間�とな り、家族がその時間�に寄り添うきっかけとなる建築的仕組みが そこに住む人の人生を決めていくと考える。

Plan - 自然光感じる仕組み �

Entrance

光の差�口となる様に三角の建物を三つに分断 自然光が差し�むスリット窓 からは階段に光を�とし�み、 そこから見える庭中央の木は 時間、季節、天候で表情をか える生きた絵画となる。

฀m 間隔に切り口を広げ、その間が渡り廊下となる

�ree room

三つの建物を丸め�み、自然光の入る角�をずらす。 これにより全ての時間で自然光が差し�む形となる。

Section - 時間が差し�む -

Entrance

「時間が差し�む」ことで�ラ�ラな家族の時間が調律される。 感覚的に集まり、家族団らんが生まれ、家族の信頼感が高まる家となっていく。

Veranda Bed room

Kids room WC

�ree room

Entrance

- 時間が差し�む家 - 自然光で家族の暮らしを調律する 80 yoshinobu yamato architecture portfolio

Dining room

学内優秀賞

Living room


天窓による光の差し�み方は 時計の針が回る様に移り変る。

Bath room

Kids room WC

Kitchen

Dining room

ガラス張りの渡り廊下を部屋間の 移動の際に通れば、日光、雨、雪、 月光を感じ、無意識に感じる外の 時間が家族の時間のズレを調律し ていく。

Living room

Bed room

壁と天井をつなぐ L 字型の窓は 寝る前には、見える星空が心を �ち着かせ、朝の差し�む朝日 が目覚まし時計となり、体内時 計をリセットさせる。

Veranda

玄関までの道ではルー�ーから 差し�む朝日が 日の始まりを 伝えるかの様に出かける人達を 見送る。

ベラン�からは風を感じながら 川や周囲で遊ぶ子供達を眺める ことができ、休日に心を休める 空間となる。

水辺側に大きく開いたこの窓からは 光と共に、癒しとなる親水の風景が 入り�み、暖かく心地の良い家族の 団らんの空間となる

建物に囲まれ、その中心に位置 するこの木は、影ができること で自然の時計となる。

m

Crossing corridor

m

m

m

S= :

Living room

[b�] 学部課題 住宅 81


水 庵 � 水 紋 が 交 わ る 静 寂 の ひ と 時 �

- 水庵 - 水紋が交わる静寂のひと時 82 yoshinobu yamato architecture portfolio

水�が�ち水紋が広がる一�の美しさ。 そんな水紋と水紋が交わる�間を「ひと会」としました。 �道の��が水紋のように広がっていく�室空間を設計し、 「水」を�して人と人が出会い、つながるひと時をつくります。

建築文化週間学生グランプリ ����


��. 素材

��. 施工方�

��加工 ��

��. �イアグラム

���

��き

水紋

A-A� 断面

A�

A

エ�キシ��

� ��の�体を��、化学�応により �化させる。���が高く、��性、 ��性のある素材。 建築部材にエ�キシ��を使用する

水紋を立体化

部材の型�となるパー�を �D プリンターで生成 型�の�面を��に加工し、水面のゆらぎを表現する

�化�

ことにより、自由な形状の部材と水 の�過性、ゆらぎを表現する。 水紋を部材化

主� ��プリンターで生成した型�と、エ�キシ��

パー�をつなぎ合わせ、部材の型�をつくる 型�に��を流し�み�化させる

型�にエ�キシ��を流し�む

「�ックアップ作成」

�交する部材の��き部分を差し�み、 部材を組み立てる

�化後、型�から取り外す

��. 図面

�主と正客、 中にいる人と外から見ている人、 ひと会の�間に存在する対�関係の�者を表す

水の揺らぎ

エ�キシ�� レジン�

レジン�の構造体の表面は�� があり、光が通ると水の揺らぎ のような光として�ちる

�つの�体を��ることで�化す る素材を建材として使用 ��

�つの水紋

���

����

ひと会の� 水紋が交わる 静寂のひと時

ひと会の�

ひと会

�つの水紋が重なり合ったとき、 �の交差点に「ひと会」のラインが生まれる

原田祐季子賞

���

�り止めとしての�ムカ�ー 構造体が実施で作られた時、自 重で開かないよう、構造体の着 地点に�ムカ�ーを使用する

��

����

��

��

���

��

接合部の��

エ�キシ��の�げ��応力� �=��.�N�mm ��する�げ応力� �=�.��N�mm 検定�=���=�.�����.�=�.� �

[m�] 建築文化週間学生グランプリ ���� 83


気遣いのたね

「また、0時を回ってしまった。」 理工学生の生活リズムは皆違う。夜中に帰って来る者、朝に帰って来る者、忙しい生活の中で時に しかし、住人は学生だけではない。学生同士で起きるトラブルだけでなく他の住人とのトラブルに そのたねからは「知り合う」という芽が芽生え「気遣い」という花が咲く。

お互いのことを「知り合い」、「気遣い」が咲き続ける住宅となれば、自由な生活を送りながらも 住人に「気遣い」が咲く賃貸住宅を提案する。

様々な生活に適応する引き戸 可変式間取りで賃貸住宅に多様性を 持たせ自由な空間に。

01 Site ~ 理工学生が多く住む街 ~

船橋日大前駅 隣接道路② site site

船橋アリーナ

隣接道路①

02 Back Ground ~ 大学生の多い賃貸住宅での問題点 ~ < 住人 >

大学生が一人暮らしをするこの一帯

・理工学生

では、夜遅くまで作業をして帰って 来ることが生活リズムのズレを生み

・社会人

騒音などの問題を引き起こしている。

・高齢者

気遣いのたねが撒かれたゴミ捨 気遣いの花が咲けばゴミ捨て場 空間となる。

03 Emotion ~ 気遣いという

知り

他人

気をつかう 気遣い

他にも時間のズレや住人の替わりの

・夫婦

全員

多い賃貸住宅の特性が、他の住居人 との関わりを無くし、住人を思いや

日本大学船橋キャンパス 船橋日大前駅、日本大学理工学部船橋キャンパスから徒歩 1 分の場所に、理工学生が 主に 1 人暮らしをする賃貸住宅を提案する。大学生特有の生活リズムのズレや遊びに よって起きる問題を空間的に解決できる仕組みをこの住宅内に蒔いた。 しかし、ここに住むのは学生だけではなく社会人や高齢者も住むため、様々な人が住 むことで生まれる問題を解決し、お互いにメリットが生まれる計画をした。

05.2 Arrangement Plan ~ 配置で騒音を解決 ~

気遣いのたねとなるゴミ

自然を感じる空間

陽や風を感じながら住人と のコミュニティースペース。

る気遣いが薄れてしまうことで皆で

他の人のことを知り、気遣い合える関係が

使うゴミ捨て場が汚くなる問題も起

されると考える。

きている。住人同士の「知り合う」

しかし知り合うというのは親密になり、お

が気遣いを生み、様々な問題を解決

活を望む訳ではなく、ふと隣人のことが頭

できると考えた。

と自発的に思える様な関係性を考え、人と

05.3 System ~ 多様性のある引き戸 ~

L 字状にできた住居 を重ねることで、 内側に多様な空間 が生まれる。

05.4 Eco ~ 自然環境への 木材 ゴミ捨て場

賃貸住宅の特徴は住人の入れ替わりが頻繁にあることである。住む人が心地よく

自然材料を取り入れ、日射しや風を利用

暮らせる為に引き戸を使った「可変式の間取り」を取り入れることで、一つの空間

出した。それぞれの屋根が外側に開けて

を二つに分けることが可能になり、夫婦でも自分の空間を持ちながら自由に暮ら

に広がりを持たせることで心地よい生活

配置計画として、二つの住居をズラしながら重ねることで騒音問題が起きにくい配置

すことができる。友達が家に泊まりに来た時、隣の家の音が気になる時に、引き戸

て場にリサイクル用の空間を設けること

とし、パブリックスペースを囲むことで人と人が関わりやすい配置となっている。

を使うことで騒音対策になる。

船橋市の問題のゴミの排出量の削減に繋

- 気遣いのたね -

84 yoshinobu yamato architecture portfolio


ゴミ捨て場・・・住宅の中心に設けることで意識改革 陽に当たりながら読書や BBQ を行うスペースを設けることで

には部屋で楽しく騒ぐことも・・・ に「気遣い」というたねを空間的な仕組みとして撒いた。

住人同士の仲を築く。

3F

パブリックスペース・・・多様性のある仕組み 玄関・・・パブリックスペース側に設けることで住人との関わ りを持たせる仕組み ベランダ・・・隣の住居との視線をずらすことでプライバシー を持たせる仕組み ゴミ捨て場

も皆が心地良い生活を送れる賃貸住宅となっていくと考え、

2F

1F

パブリックスペース ・模型作業を行えるスペースを設けることで、学校 で与えられた課題を自宅でも広々と作業すること

ミ捨て場

知り合うが芽生えるパブリックスペース

捨て場に 場と感じない

住人の自由に使える空間が「知り合う」という きっかけを生む。

玄関

が可能になる。

キッチン

・提出の終わった自分の作品を展示することもできる。 ・読書スペースを設けることで、外の空気に触れな

リビング

がら読むことができ他の住人とのコミュニティー を生むことができる。

ベランダ

トイレ

洗面所

お風呂場

一室平面図 1/150

う距離感 ~

り合い

04 Emotion Diagram ~ 様々な人が知り合う ~ 親密

学生 就職についての知識の共有 後輩との繋がりを楽しむ

05.1 Public Space ~ ゴミ捨て場という気遣いの種 ~ スモークガラス

気遣いがある

気遣いがない

高齢だからこその知識の共有 高齢化による孤独死の削減 力仕事などの助け合い

自由

気遣いが生まれる仕組みとして、現状が端に追いやられ、壁に囲まれ見えないことで 汚くなるゴミ捨て場の問題に着目した。本計画では敢えてゴミ捨て場を中心に配置し その周りを囲む空間をパブリックスペースとして計画した。もう一つの工夫として、 中心に配置したゴミ捨て場の外壁をスモークガラスとした。これにより皆が気遣い合 い、綺麗に使えばゴミが見えないという「住民の気遣い次第でパブリックスペースが お互いが強制的に気をつかい合う窮屈な生 より心地の良い空間となる仕組み」を計画した。 社会人 高齢者 頭に浮かび、相手に迷惑がかからない様に 誰もが使うゴミ捨て場に気遣いの種を蒔き、住民全員で心地の良い空間を作り上げて と人の距離感が作り出せる空間を計画する。 「知り合う」が様々な人との間に気遣いを生み、お互いにメリットを生む関係となる。 いくことが気遣いの花が咲くことに繋がると考える。

が築ければ、今まで起きていた問題も解決

~

経験やスキルの共有

話し相手がいることで 認知症対策に繋がる

「気遣い」の咲いたパブリックスペース

用することで環境に配慮した賃貸住宅を作り

ていることで雨水をしのぐことができ、中央

活が展開される。さらに建物の中心のゴミ捨

とで、模型材料などの再利用効果が向上し、

繋がり、資源の節約が環境への気配りとなる。

[b�] 大東建託賃貸住宅コンペ

85


おトイレに上がる ~お邪魔します。~

あなたはトイレに住むことができますか? 感覚的に汚いと思ってしまうトイレを縮景園という日本の歴史的文化の中で計画すると考えた時に、 という動作を加えることで、 トイレの清潔感が 「上がる」 と考えた。 日本固有の所作である一段 「上がる」 という所作を感じると共に、庭園内の名所を指し示す梁により、人々の視線が上がり、清潔感も 「上がる」 一段 「上がる」

男子トイレ 18.33 ㎡ 女子トイレ 18.33 ㎡ 多機能トイレ 5.5 ㎡ SK 1.54 ㎡

m

m

- おトイレに上がる -

86 yoshinobu yamato architecture portfolio

m

累計

43.7 ㎡

ひろしま建築学生チャレンジコンペ

�� 選


020

一段「上がる」

縮景園は季節ごとに様々な花が園内に景観を彩り、多くの人々の憩いの場として親しまれている。 「おもてなし」 ・ 「公共性」 ・ 「景観の調和」 を日本固有の所作を取り入れることで表現し、 トイレに対して敬意を抱いてしまう様な建物を構成する。

「おもてなし」 日本特有の所作を一段「上がる」動作と 靴を脱ぐ動作で感じてもらい、まるで人

」。

の住まいにお邪魔するかの様な緊張感と 謙虚さを抱いてもらう。

「公共性」 縁側には家族や友達と待ち合わせ する機能と他人とのコミュニケー ションを取ることができる機能が ある。回廊を設けることで、人々 に高揚感を感じさせる。

「景観の調和」 四季によって変わる景観と一体感 を産むために木造建築とし、壁と 屋根を分けて構成することで通気 性を良好にする。さらに、通気性 と CLT パネルによるスギの成分 を使用することで景観だけでなく シロアリ対策にも繋がる。

視線が「上がる」

断面図

屋根を支える梁は縮景園の各名所を指し示している。

人が自然と訪れるトイレの屋根に地図を

サイン計画として、観光客にトイレの間でも上を見

当てはめることで、人々が中に訪れた時に

上げてもらうことで庭園を理解してもらう。

発見とその後の会話の話題性を生み出す。

立面図

[b�] ひろしま建築学生チャレンジコンペ

87


文化 敷地 ฀฀. 漁業という “まちの核” ฀฀. 気仙沼市

伝統 ฀฀. ナライの風とまちづくり

宮城県の北東端に位置する気仙沼市。リアス式海岸特有の美しい景観をもち、親潮 と黒潮が交差する三陸沖に近く、国内有数の水揚げ量を誇る港町です。

気仙沼の伝統文化の一つに「ナライの風」があります。一般的にナライの風とは山 に沿って流れる風のことを言いますが、この町では港湾に集まる漁船の帆を押して 漁船を送り出す風のことをナライの風と呼びます。この土地ならではの自然と暮ら しが一体となった文化は、漁業の豊作を願う祈願のような存在でもありました。

東日本大震災 ฀฀. 災害と歩んできたまち

世界三大漁港である三陸沖を操業域とする漁船の主要な水揚げ港の一つです。漁業 が核となり海と密接に関わりながらこのまちを支えてきました。気仙沼周辺には多 くの小漁の漁師がいますが、高齢化に加え ฀.฀฀ の震災が拍車をかけ、漁師の数は 減少。漁師がいなくなり、漁協に根差した地域の文化も失われてきています。

฀฀. 海と暮らしを分断する防波堤 問題点

ナライの風の文化は気仙沼のまちづくりにも大きく影響しています。風の流れを妨 害しないように風の通り道を確保する建物の配置となっています。そしてナライの 風により沖に出発した漁師を応援するように屋号を掲げた建物の正面を海に向けた まちづくりとなっています。この伝統文化がこのまちの風景を作り上げています。

฀฀. 歴史が宿る風景 当たり前の風景

฀฀฀฀ 年 ฀ 月 ฀฀ 日マグニチュード ฀ 超えの大地震から発生した津波がこのまちに覆 東日本大震災から ฀฀ 年が経ち、まちの嵩上げと共に巨大な防波堤がたちました。 い被さりました。多くの死者とともにまちもの原型も崩壊しました。このまちの人 人命を最優先したこの防波堤の存在により暮らしと海は大きく乖離しました。時間 にとっての海が恐怖のものとなり、共に生きてきた海による災害により長きに渡り の経過とともに住民の間にストレスがたまり、津波は恐怖の記憶だが、海とは以前 築いてきた文化に亀裂が入りました。 のように密接に関わって暮らしたいという声が上がっている。

海と暮らしを分断する防波堤も新しく生まれてきた子たちにとっては当たり前の風 景となるだろう。そんなこれからの人の当たり前を壊さずにまちの記憶を継承する には何ができるのだろうか。

提案 ฀฀. 海と暮らしがつながるランドスケープ

様々な歴史の変化を空間で感じる

提案

実体験のない人にとって震災の記憶を伝えるには震災によってどのようにまちが変 化したかを知ることでより本当の意味で継承されると考える。よって本提案とは海 と暮らしの再び密接に関わるランドスケープを計画する。震災の物体的な記憶であ る防波堤を壊さず活かし、震災の歴史を活かして海との暮らしの歴史を継承します。

฀฀. 新たな道 平面構成

BRT

自然が芽生えている場所は避けて形成

防波堤

N

BRT から防波堤までをシーム レスにつなぐランドスケープ

デザイン ฀฀. ナライの道が海と暮らしをつなげる BRT

防波堤

BRT

防波堤

防波堤

暮らし

暮らし

海と暮らしがつながるランドスケープを考えるにあたって様々な要素が縦に面として存在していると考え ました。この壁のような面に対し一つ一つの面をまたいで海へと誘導するランドスケープを計画する。

- ナライの道を辿って -

88 yoshinobu yamato architecture portfolio

ナライの風

฀฀฀฀฀

ナライの道

デザイン ฀฀. 歴史の可視化

様々な面をまたいだ先には高台である 防波堤からの海の眺めがお出迎えする

山 暮らし 海 ナライの道が船を送り出していた伝統文化のように現代では人を海に誘導するナライの道となる。一つ一 つの面を乗り越える際に暴力的に横断するのではなく、ナライの風にも沿って緩やかにまたぐナライの道 とすることでシームレスに海と暮らしをつなぐ。

新たな歴史 ฀฀.「再び海と暮らしがつながる」という歴史

住人

漁師

海とつながる

海への関心部よる

観光客

฀฀฀฀

ナライの風を受け止める 帆を使った半屋外空間

฀฀฀฀

ナライの道の途中には船の帆を屋根材として活用した半屋外空間を設置した。長いナライの道の中間休憩 所となるとともに連続性がより人を海に引き寄せる効果をうむ。そしてナライの風を受けるように配置す ることで風を受けるたびに帆が揺れ、ナライの風の可視化と共に、人に揺れによる癒しを与える。

豊かな暮らし

若い漁師の増加

まちの新たな魅力が 観光資源となる

ナライの道によって再び海と暮らしが近づくことによりこのまちに新たな風景が作り出される。しかしそ れは全く新しい風景ではなく、様々な歴史の積層の末辿り着いた私たちが求める風景である。ナライの道 によって人の暮らしに変化が起き、それがこの時代の文化となる。 「再び海と暮らしがつながる」もまた一 つの歴史となり、これから先もその歴史を継承しながら暮らす風景となることを願う。

[m�] 日本造園学会全国大会学生デザインコンペ


-DOKODEMO HOUSE-

[b�] タイニーハウス小菅デザインコンテスト 89


-SAKARIBA-

90 yoshinobu yamato architecture portfolio


[m�] ストリートファニチャーデザインコンペ

91


瓦が創る古書店街ストリート

東京都千代田区神田神保町にある古書店街は歴史ある街を代表する知の集積場である。 そこに雁木を挿入し未だ嘗て無い本のための中間領域を作り出す。 人々の滞留を誘発する瓦屋根が創り出す古書店前の空間は古書店同士を一本の帯としてつなぎ合わせ、利用者に新たな知への遭遇をもたらす。

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歴史ある街・古書店街 Site

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古書店街の現状とこれから Background

・古書店店主の神保町の魅力向上と将来イメージ ��%

くつろげるスペースがほしい (N=���)

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もっと緑を増やしたい (N=���)

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近隣住民 来場者

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そう思う

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ややそう思う

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古い建物を残したい

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もっと賑やかにしてほしい

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そうとも言えない

あまりそう思わない

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そう思わない

増大 �%

・来店する客数の変化 (N=��)

減少 ��%

来店する客数は「減った」 という回答がもっと多く 約 � 割であった。

92 yoshinobu yamato architecture portfolio

雁木が作り出す中間 Proposal+Diagram

変わらない ��%

・今後の営業継続の意向 (N=��) どこか別の場所 で出店の出店も 検討している �%

「今後も神保町に出店し 続けたい」という回答が 約 � 割を占めた。

わからない ��%

今後も神保町に 出店し続けたい ��%

敷地は東京都千代田区神田神保町。世界でも有数の古書店が集積した本 古書店街のアンケートによると「くつろげるスペースがほしい」 「もっと の街であり、近代以降当地に大学が多く集積立地したことを背景に現在 緑を増やしたい」 「もっと賑やかにしてほしい」 「古い建物を残したい」 まで日本の様々な学術的文化的基盤となっている地域である 。ネット販 という肯定的意見が近隣住民、来場者ともに多く見受けられる。しかし 売の展開による経営継続の危機や、店舗の老朽化など、課題を抱えている。 ながら、来場者数減少という現状を抱え、次なる一手が必要な状態である。

- 知の瓦礫 - 瓦が創る古書店街ストリート

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現在抱える問題解決として、ゆっく それぞれの古書店が一連となり、古 を瓦による雁木空間で実現する。今 なる雁木空間を挿入し、 人々の滞留


間領域

くりと本を読めるスペースに加え、 古書の宝探しを行えるような環境 今までのストリートに中間領域と 留を誘発する空間を作り上げていく。

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瓦による中間領域のデザイン Detail

人々が滞留する仕掛け

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瓦空間+古書店が作り出す新しい風景 Section

雁木を挿入したことにより空間の境界を曖昧に作り出す。ストリート自体のス 瓦屋根が作り出す空間によって中間 ピードを制御し速い空間と遅い空間を作用させ、用途に適した空間にしていく。 領域を古書店にふさわしい空間へと 変えていく。瓦を使った仕掛けは新 たな本との出会いを助長する。 瓦看板 雁木による中間領域

サイン計画

椅子 掲示板・譜面台

花壇

看板

瓦花壇

速い空間

瓦椅子

瓦掲示板 遅い空間

瓦サイン計画

瓦が古書店街の景観を更新し、新しい古書店街の歴史を作り出していく。

[m�] 瓦屋根設計コンクール

93


94 yoshinobu yamato architecture portfolio


95


・デジタルファブリケーション研究活動

一般人の施工を考え、大きさの同じ木材パネルをレー ザーカッターにて加工し、組み合わせることで空間を

作る研究をしました。実際にキャンパス内に設置し、 人がどのように活用するのか試しました。

・研究室内 CAD 講座

研究室では総括をつとめ、CAD を含めた操作を後輩 や研究室志望の学生に教える講座を広きました。コロ

ナ禍における ZOOM での講座も行い、人に伝えると いうことを深く考えました。

・研究室内コンペ

研究室内でグループに分かれプロジェクトに対してコ ンペを行うことが多くあり、その中で学年関係なく自 由な発想で設計に取り組みました。

左図では有福の温泉地に陶芸の大学寮を設計するプロ ジェクトであり、3D プリンターを用いた伝統×最先 端の提案は現地の人にも賞賛していただき、実施プロ ジェクトとして進行しています。

・入試フォーラムスタッフ

海洋建築工学科の魅力を受験生に伝える入試フォーラ ムに意匠設計から代表で卒業設計を展示しました。実

際にスタッフとして色んな人に意匠設計だけでなく学 科の魅力を伝える貴重な経験となりました。

96 yoshinobu yamato architecture portfolio


・保育園改修計画ワークショップ

埼玉県に位置する保育園の改修プロジェクトにて保育 園スタッフや保護者の方と意見を交わし実際の経験を 踏まえて設計案を考えました。

・赤レンガ卒業設計展スタッフ

赤レンガ卒業設計展のスタッフとして皆で協力しイベ ントを成功することができました。審査の裏側や様々 な作品を見ることもでき、自分自身のパワーアップに もつながりました。

・軽井沢の別荘プロジェクト

大学の非常勤講師である先生のひまわり設計事務所に て軽井沢に 10 棟の別荘を設計するプロジェクトに参 加しました。

・アトリエ兼住宅リノベーション

大学の非常勤講師である先生のアトリエ兼住宅のリノ ベーションの解体作業に参加し、建築のありのままの 空間を体験しました。

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