Design Works Kento
Tanaka
Department of Architecture Kobe uni. Endo Syuhei Studio
Education 2008.4-2010.3
大阪府立三国丘高等学校
2011.4-2015.3
神戸大学工学部建築学科
2015.4-
神戸大学大学院工学研究科建築学専攻 建築設計・環境デザイン遠藤秀平研究室
Site job 2011.4-2012.6
駿台予備学校 模擬試験監督
2011.4-2012.3
文理学院 家庭教師
2012.6-2014.3
河合塾マナビス
2013.4-
昭和設計
2013.6-
竹中工務店
Internship 2013.8-2013.9
藤本壮介建築設計事務所
2015.8
オリバー
2015.8
オプト
2015.8-2015.9
ADK
2015.9
乃村工藝社
2016.1
丹青社
Honer 佳作
2015.2
神戸大学卒業設計賞
2015.3
卒業設計日本一決定戦 100 選
2015.3
福岡デザインレビュー 82 選
2015.8
Real Size Thinking 2015
2015.9
佳作 第 11 回ダイワハウスコンペティション
2016.1
第 4 回大東建託賃貸住宅コンペ 入選
審査員特別賞
Skills Photoshop, Illustrator, Rhinoceros, Vectorworks, Autocad, Skechup, V-ray, Artlantis
Kento Tanaka 1991. 08. 17
201 12
201
201 8
201
回
境
回
回 リ
回
合
家・
ナーハウス
学
秀作
学
秀作
学
作
学
作
工
リ
境
ンス
21
建築
コ
ュ
10
ス
8000 本
ープ
ュー
ーション
テーマ 験
日
境
中
験
入
ン
ス
201
設
国
神戸大学卒業設計賞 佳作 卒業設計日本一決定戦 100 選 福岡デザインレビュー 80 選
ープ
・
ト
ト
大阪・中
4
20
1回
コンペ 合
学
コンペ 設計
設 作
研究室 所
中国
環
ー 立
国 設計 シン ー 業 設
建 ンダ
ー 計
入
ー
201 8
社
201 8
201
4
中
ト
プ
建
中
ト福
Master 1st
イ
秀作 作
験
一 ・文
・
一
建築 河
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河
備
イン
201 11
マイナス
合
ープ
研究室プ
Master 1st
神戸 リ 特
中
201 4
201
2014
学 学
ス
ディ
境
卒業設計
ン
ワー ワー 1回
研究室プ 国
設計
ト
研究室プ
コンペ 合
作
ディ
験
4回
設
1
本 シー
合
ト
ュ
研究室プ
ト
国立
作
家
設 作
コンテスト
家 ショ
プ
計 リー
ン
ス
ープ
卒業設計
ープ設計
4回
ン
ス
ープ
設計
遠藤
平 国立
国立 作 建築
模
模
合
模
作 シン 大
設
第
回
賃貸住宅
学
コンテスト
2014
MAR
学
ワー 福
FEB
賃貸住宅
2014 4th Grade
第4回
作
設
MAR
レーション
合
ント
福
4回
回
福 イ
JUN
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学
DEC
所
ト
NOV
建築
ペー
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OCT
ープ
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研究室
Master 1st
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AUG
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JUR
設計
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設
藤本壮介建築設計事務所
リ
JUR
JUN
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APR
2013 3rd Grade
回
シ
Master 1st
一 リーンイン
JUN
大阪
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備 台
NOV
ト 建 日
OCT
システ
大阪 備
Master 1st
予 計
SEP
Master 1st
作
01
表出のまほろば 2014 年度 2015.3
神戸大学建築卒業設計 卒業制作 / 個人設計 / 複合施設
神戸大学卒業設計賞
佳作
( 6 位)
卒業設計日本一決定戦 100 選 (70 位 /350 作品) 福岡デザインレビュー 80 選 (19 位 /400 作品)
表 出のまほ ろば
スケールの差異
Background
Before 済美小学校の風景
After 15 層の高層マンション 計画敷地には現在 15 層の高層マンションが存在し、その他一部に暫定的に住民の交流の場として地域集会所である、済美福祉センター・中崎コミュニティホールが存在する。 この敷地は 1930 年∼済美小学校があり、地域のにぎわいの中心としてシンボル性をもった場であったが、少子化の影響により 2004 年に閉校となりそのポテンシャルが失われた。
これら抽出した 8 つのイメージを包含しながら設計を行う
Program
住居
PCaPC 工法 -
店舗
工房
シェアオフィス
Structure : 積層構造
宿泊施設
イベントスペース、コミュニティスペース、
t=240mm t=120mm 工場で部材を生産
現場に搬入
組立
積層
ギャラリー、広場、スタジオ、ワークショップ、 展望台、マーケット、レストラン、バー
工場で生産した部材(t=120,240:PC 板)を積層する。折れ壁の接合部に関してはトップコンクリートを現場にて打設する
System 内部 infill の変化
外部 / 増減築の変化
Detail
slit
240mm 120mm
t=240mm PC 板 180×240
t=120mm
ファサードにある 240mm のスリットが 住民が住み始める
自由に素材、舗装をはりかえていく
時間の中で境界があいまいになっていく
可変性を許容する。材を差し込み床をはり増築していく
500×240 500×120
1. ゲートをのぞむ - 都市から空間へのゲートをくぐる -
2. 路地をすすむ
Pass
中崎町に存在する空間スキーム 建築内の道空間のスケール 明治 19 年(1886)
4尺
1200
6尺
明治 42 年(1909)
3600
- ずれた壁により見え隠れする -
axnometric
中崎町の長屋・町家のスケール
明治 40 年(1907)
1800
9尺
2700
昭和 14 年
4000
h = 2500mm
大阪府の路地の幅の変遷 / 長屋建築規則より
中崎町にある路地空間のスケールを建築内の動線空間におとしこむ
中崎町にある長屋・町家のスケールを内部空間の 高さにおとしこむ
grid から微妙にずれた路地空間を抽出する
3. 路地からの見上げ
4. ななめ壁の隙間
- 動線が立体的に交錯する -
- 拡張した領域が頭上でつながる -
1. テラス 2. 厨房 3. レストラン 4. ラウンジ 5. 機械室 6. 宴会スペース 搬入口
ゴミ置き場
5
2 4
1
6
13
7
12
8
8
7. シェアハウス 8. コミュニティスペース 9. ミーティングスペース
3
10. シェアオフィス 8
18
7
7
-600
11. イベントスペース
-600
12. 店舗
11 -1000
8
店舗 -200
-400
-600
-800
15
14 -1000
7
16 9
8 7
10
周辺の道に接続するよう主動線を東西に 2 本、南北に 1 本設定します。
13. マーケット 14. 広場 15. 資材置き場
主動線 副動線
18 店舗
搬入EV
都市から中崎町へ
配置 Diagram
12
17
18
19
7
12
16. パフォーマンス 17. 倉庫
12
18. 作業スペース 19. フリースペース
さらに副動線を設定していき平面を分割していきます。
Plan ground level scale 1:800
路地の構成にならい縦横 grid から各々ずらした配置にしています。
01 2
N
5
10
20
5. 広場
stock
店舗
宿泊 店舗
+6600
大浴場
+7100
- ヒューマンスケールに分割された L 字のスラブが積層する -
店舗
シェアハウス +7100
コモンスペース
+7100
+8000
店舗
店舗
店舗
6. シェア空間
- 蛇行した床は自然都市としてのこの街を物語る -
+5700
+5700
+4000
店舗
店舗
店舗
シェアオフィス
シェアハウス +5700
コモンスペース +7100
+5700
店舗
シェアハウス +5700
イエ
イエ 店舗
店舗
+5700 店舗 店舗
+7100
コモンスペース シェアハウス +5700
+7100
コモンスペース
収蔵庫 シェアオフィス +7100
ワークショップ
店舗
コモンスペース +7100
店舗
店舗
+5700 玄関
+5700
店舗
店舗 店舗
+7100
店舗
店舗
+5700 +5700
+7100 +7100
コモンスペース +7100
+5700
店舗
店舗
店舗
搬入EV
店舗 店舗
ワークショップ
+7100 店舗
ギャラリー
店舗
店舗
店舗
シェアハウス
店舗
店舗
店舗
シェアハウス
スモールオフィス
+8000 住居
店舗
公共
表出の場
+16000
roof N
下層は街と接続しながら上層に行くほど表出の場として時間の中での変化を許容する場がより貫入してきます。
scale 1:800
01 2
5
10
20
7. 店舗空間
Section
8. 増築風景
- 時間とともに表出し変化していくファサード -
- 創造行為に触れながら人間っぽさを取り戻していく -
Diagram
(a)
A-A’Section
A A
A’
A’
20 19 18
商空間の平面的つながり
平面的つながりを維持しながら
街と接続させるよう下層に public 空間、表出
断面的にもつながりをつくっていく
の場としての空間を上層に貫入させていく
17 16 15 14
中崎町の平面的つながりを保持しながら立体的に混在させていき、そこに パブリックスペースと表出の場としてのコモンスペースを貫入させていく
13 12 11 10
9 8
(b)
7 6 5 4 3 2
level20+28.100 level19+26.700
1
level18+25.300 level17+23.900 level16+22.500
2
level15+21.100 level14+19.700
level12+16.900
3
level11+15.500 level10+14.100
7
level9 +12.700
8
level8 +11.300
level6 +8.500
10
9
level4 +5.700
5
10
level3 +4.300
店舗
level2 +2.900
level1 +/−0.00
0 1 2
内部空間構成。人と建築の距離をより近いものにする。
7
7
level5 +7.100
6
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11
展望台 ホワイエ ワークショップ スタジオ ギャラリー 広場 店舗 住居
シェアハウス 倉庫 マーケット
10
A’
螺旋状の空間構成
路地を立体化する。L 字のスキップフロアを螺旋状に巻き上げる
4
7
A 平面的な路地の空間体験を立体的に構成し建築内にとりこむ
4
level7 +9.900
11 1
3
8
level13+18.300
5
10
20
9. アプローチ - 回廊
- 空間体験をふりかえりながら自己と向き合う -
B-B’Section
19 18 17 16 15 14 13 12 11 10
9 8 7 6 5 4 3 2
level19+26.700
1
level17+23.900
2
level16+22.500 level15+21.100 level14+19.700
7
level13+18.300 level12+16.900
7
level11+15.500 level10+14.100
3 7
3
ホワイエ
C
8
7
ギャラリー 広場
20
店舗
19
住居
18
コモンスペース
17
シェアオフィス
16
シェアハウス
15
イベントスペース コミュニティスペース 収蔵庫
13 12
資材置場
11
4
9
7
8
8 7
level6 +8.500
9
level5 +7.100
6
14
5 9
level3 +4.300
9
10
11
level4 +5.700
5
9
10
4
11
3
level2 +2.900
13
12
7
6
B
B’
15
10
level20+28.100 level19+26.700 level18+25.300 level17+23.900 level16+22.500 level15+21.100 level14+19.700 level13+18.300 level12+16.900 level11+15.500 level10+14.100 level9 +12.700 level8 +11.300 level7 +9.900 level6 +8.500 level5 +7.100 level4 +5.700 level3 +4.300
2
level2 +2.900
1
level1 +/−0.00
9
level1 +/−0.00
5
14
10
4
C’
スタジオ
level7 +9.900
0 1 2
C
ワークショップ
level9 +12.700 level8 +11.300
C’
展望台
7
11 1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15
B’
B
level20+28.100
level18+25.300
- 日常の都市を眺め何を想うのか -
C-C’Section
B’
B
20
10. 展望台から都市をのぞむ
s=1:500
20
A’ s=1:500
C 0 1 2
C’ 5
10
20
s=1:500
Roof
Alleyway Roof
Wall / Skelton
11. 鳥瞰図 - さまざまなものが表出する風景が広がる Flow
of
Timeline
現在
Timeline
10 年後
20 年後
30 年後
50 年後
2025
2035
2045
2065
100 年後
Slab / Infill
建築 住民が住み始め建築が変化していく 状況の変化
住民の層が徐々に変化していく
形式、開口などインフィルが変化し
さらに浸食し
内部の要素が徐々に浸食していく
境界があいまいになる
素材、舗装のはりかえなど
新たな住民が自由に素材をはりかえていく
拡張された領域の出現 材の利用
増築部分の機能が変化していく
Site
変化過程ででた材 以前の素材を増築部分に利用する
中崎町 家賃が高くなっていく
梅田の開発に伴い、利便性の高い 中崎町の価値が高まっていく
梅田に近い側の部分、大通りに面している
さらに道路に面している部分が
部分が開発され建て替えられる
徐々に開発され、高層マンションに
中央部分の長屋・町家は有形文化財となり街に残っていく
建て替えられていく
材の利用
建替の際生じた長屋・町家の廃材
梅田 2016
2017
2017
中之島 3 丁目
中之島 5 丁目
2023
2025
中津の開発 梅田北ヤード 2 期
ヨドバシ梅田 大型複合ビル
北梅田駅
情報化社会 , 少子高齢化が進行していく
モノ、人の都市への集積がさらに進む
Axnometric
全体の風景
路地の天井高が変化していく
Models
路地の風景
路地が立体化する
まっすぐでない路地が奥へと誘う
広場の風景
ギャラリーではここに住む人の作品が展示される
ヒューマンスケールに分割されたスラブ
作業スペースには資材がストックされる
表出により徐々に変化していく風景
好きなところに床を張り領域を拡張していく
分割された Volume が周辺に対応する
内部の領域が街に拡張されていく
さまざまな素材、個性が表出する
やがて表出が建築を埋め尽くす
街につながる風景が残っていく
02
の 3 回生前期課題 「面構造によるメモリアル空間」
2013.8
学部課題 / 個人設計 / メモリアル空間
学内優秀作品 / 学内保存作品
場には固有の時間が流れる 異なる時間の記憶の積層 それが手塚治虫の世界観の知覚となる
の
の
の
の の
の の
の の
の
の
の の
の
の
の
1
の
2
の
3
4
街
阪急宝塚駅 宝塚ガーデンフィールズ
宝塚フラワーロード
阪急宝塚南口駅
空間は常に時間を内包しています。空間体験の過程で
異なる 10 種類の斜度のスロープをつなぎ空間を
周辺の動線をまきこみながら全体を構成します。
異なる時間を内包するために手塚治虫が漫画手法
時間を身体感覚として重ねていき、手塚治虫の世界観
構成します。場所ごとに異なる時間の流れを身体
既存の要所を結びつけ街のハブとして働くこと
として用いた多様なコマ割りを表現したファサー
を空間化することを考えます。
を通して知覚する空間を考えます。
を考えます。
ドが周辺の風景を切り取ります。
5
の
6 の
建物内で閉じるのではなく外部に対して
動線の流れに沿った Dowble Grid により
開くよう円形を基準として設定します
面を割り、重ね、手塚の手法に従い、 平面に奥行き、広がりを与えます
の
の
ストーリー全体に流れる時間
空間を構成する道に固有の時間
勾配が大きい道
コマとコマの間の時間
展示空間の雰囲気から感じる時間
勾配が小さい道
読者が読み進める時間
人が空間を体験する時間
断絶、登れない道
手塚治虫のマンガ手法にコマとコマの間の余白に時間をこめるというものがあります。
勾配が大きい道
・・・
up: 感じる時間性 → slow down: 感じる時間性 → fast
勾配が小さい道
・・・
up: 感じる時間性 → fast down: 感じる時間性 → slow
断絶、登れない道
・・・
マンガのストーリー全体に流れる時間、コマとコマの間の部分的な時間、読者が読み 進める時間。これら3つの時間性を重ね、自らの世界観を形成していきます。 この空間においては次の3つの時間性をそれぞれ対応させるものとして設定します。
の
時間は止まる
Site
阪急宝塚駅
道幅が広い道
阪急今津線
国道 176 号線
道幅が狭い道
宝塚フラワーロード
敷地は兵庫県宝塚市。 手塚治虫の世界観に多大な
途切れた道
・・・
感じる時間性 → fast
道幅が狭い道
・・・
感じる時間性 → slow
途切れた道
・・・
時間は止まる
の
コマ割りの多様性を表すファサードにより日常的な周辺の風景や空が切りとられ、
影響を与えたといわれる
宝塚ガーデンフィールズ
この地にメモリアル空間を提案する。 武庫川
宝塚歌劇
非日常の風景として印象づけられます。この空間を体験していくうちに風景の断 片を記憶として積層させていき、 風景の全体を印象的なものとして知覚します。
→
道幅が広い道
の
宝塚南口駅
鳥瞰で全体の空間を臨む
ギャラリー 空間が周辺の動線と連続してつながる
ギャラリーには手塚治虫の作品が展示される
ギャラリーには手塚治虫の作品が展示される
時間の記憶を積層していく
ファサードにより切り取られた風景を見上げる
Section scale 1:300 0
5
10
20
Axnometric
Drawing
∼ +8000
Roof 周辺環境を多様に切りとり、日常のものを 非日常のものにするフィルター
Sub structure ∼ +3000
ギャラリー内からの風景を多様に切りとる
Gallery ギャラリー内の雰囲気が感じる時間性に影響を与える
∼ +2000
Route 知覚し積層する時間性の関係を考慮しつつ、 10 種類の勾配を設定している
Stair -1500 ∼ +1000
Plan
scale 1:1500
03 第 4 回 大東建託賃貸住宅コンペ「賃貸住宅の公」 2016.1 Competition / 個人設計 / 賃貸住宅
入選 (2 位:学生 / 7 位 : 社会人含 /313 作品)
審査委員長 小泉雅生(建築家 首都大学東京教授) 審査委員 五十嵐淳(建築家 五十嵐淳建築設計事務所代表) 鍋島千恵(建築家 TNA 共同主宰) 小林克満(大東建託株式会社取締役常務執行役員)
若者たちが家際によりできた公に集う
新たにできたくぼみでは お年寄りの井戸端会議 頭上に布をかけて 畑の直売店
共有のお店 大階段の途中で休憩
若者のシェアハウス 路地と接続する窓
お隣の子供たちが集まる シングルマザーの相談会
新しくできた小さな公で 布をひろげてピクニック
様々な人が変化する道で関わりあう
一人暮らしのお年寄りと会話 シングルマザーどうしのシェアハウス
シングルマザーと若者の交流
新しくできたカフェに 街からのお客さん 生まれた庭でシングルマザーと子供があそぶ 街にあふれだす公 買い物から帰って立ち話
私の畑で収穫。カフェでふるまう。
家際 を 纏う 公のあり方が変化し、その時々の公の状態をもつ賃貸住宅を提案します。 路地はかつて住まい手の私から生まれた公であり、私とあいまいにつながりながら住まい手の行為や表出により変化する公でした。 今の街は行政により計画された公としての道路から私が生まれ公私の境界ははっきりしています。同様に賃貸住宅においても公私の境界は明確に感じます。 かつてのように住まい手の私のうつりかわりにより公が刻々と状態を変えながら生まれることがこれからの時代においての賃貸住宅の公となるのではないでしょうか? そこで街と接続しつつ、立体化した路地を内包し、建具としての“家際”を纏った賃貸住宅を考えます。 ここでは住まい手による日々の行為、住まい方が重なり、私から公の状態が刻々と変化し、全体の公の状態が生まれていきます。 そしてこの賃貸住宅はストックされる存在として、これから人々がつくる街の公の拠点となっていきます。 家際を纏う。これからの賃貸住宅の公。
の
1
の
2
公
の
の
公
公
私 私
私
私
公
賃貸住宅においても公私に固定化されたはっきりとした境界があります。賃貸住宅において住まい手による 日々の行為やあふれだし、移り変わり、住まい方が重なり、公私がゆるやかにつながりながら、その時々の 公の状態が生まれることがこれからの賃貸住宅の公となると考えます。
かつて公は住まい手がつくる私からつくられ、公私はゆるやかにつながっていました。しかし現在、行政による公として の道から私がつくられ、街において公私にははっきりとした境界があります。2040 年には高齢化がピークに達し、少子化、 生産年齢人口の減少が進行し、これからは住まい手が街の公をつくることに関わる必要があります。街に多く存在する賃 貸住宅において住まい手が私から公をつくることで公私がゆるやかにつながる街の公をつくっていくことを考えます。
ま
3
4
Site
高齢者
− 一室空間
シングルマザー , 一人暮らし カフェ、お店を開く
シェアハウス
賃貸が複合化していく
複数人で共有する
+
2040年には人口減少、超高齢社会が到来し、賃貸住宅には多種多様な住まい方が要求されます。 住み手の日々の行為、時間経過により公私の境界が拡大縮小したり、住み手が変化し新たな生活規模の住まい 方に対応し領域が拡大縮小する空間を考えます。
中崎町の一画を対象敷地とします。中崎町は都市部に近いが江戸時代の田畑の畦道に由来する路地が長屋・ 町家とともに今も残っている街です。この街には公私の境界があいまいな路地と境界がはっきりした道路が 混在しています。その路地と道路が混ざる境界部分を敷地とします。
小さな公が集まった大きな公が街に溢れ出します
家際により公は変化し、その時々の状態をみせます
3 つのいえが若者にシェアハウスとして使われる風景です。家際により 私が公となり、近隣のこどもたちやお年寄りも巻き込んでいきます。
の
の
の の
の
の
道路 VS 路地という構図
の
個別に使う
2 つに拡張して使う
2000
の
5
の
のの
ま
各室私としての庭と公としての
家際を纏う賃貸住宅
路地をもつよう計画しする。 公の路地と接する家際だけでは
3 つつなげて使う
なく、住戸の間の家際を操作す ることにより時に応じた多様な
の
の
住まい方を可能にする
unit scale 1:800
住まい手による表出により公私の境界があい まいに姿を変える路地を立体化しながら内包 する賃貸住宅を考えます。この空間はこの地 域に根付いた公の文脈と接続しながら街の公 を住まい手がつくるきっかけとなります。
暮らしのなかで生まれた路地にはその時々で 公の状態を変化させる要素が存在します。こ れらの要素を路地とともに空間的に取り込み ながら住まい手の行為が公私の関係に影響し 、時々の公の状態をつくる建築を考えます。
オーク材 t=20mm 公に還元する
の
ここでは窓・扉などの可動式の建具と棚を一体化した建具を新たに“家際”と呼びます。 各室に纏う家際は公私のゆるやかなつながりをつくりながら、住まい手の行為や住まい方にあわせて 公 / 私の領域を拡張・収縮する機能をもちます。家際が棚としてあふれだしを許容したり、視線を通 す小さな窓の集まりとなったり、可動することにより室の部分の状況を変えていくことが重なり時の 流れの中で全体としての公の状況をつくりあげていきます。
点在し街の公をつくる拠点となっていく
家際を纏う賃貸住宅はこれから街 に点在し、ストックされる存在と して住まい手が私から公をつくる ことにより街にとっての公をつく る拠点となっていきます。
家際により新たな公と私が生まれます
プライベート性が増し、より公の私化がすすみます
私の生活風景が公に表出します 街の路地と接続し私の公化がみられます
公としての街の広場
街と一体となりながら路地の集まりが地形として立体化し、私から生まれる賃貸住宅の公が街に広がります
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−1500
既存の公としての道路、路地に接続し、より街に対しての公を帯びる。 家際が纏うことにより道の変化や庭を巻き込んだたまりの場所が多く現れる。
−1500
+6000
+4500
より私性が高まり、公の私化が他の平面より顕著にあらわれる。 家際が纏う各室の規模も比較的大きくシェアハウスなどの住み方が多くみられる。
+6000
04
第 11 回ダイワハウスコンペティション
2015.9
「呼吸する家」
Competition / 共同設計 (2 人)/ 個人住宅
佳作
(8 位 /192 作品 )
審査委員長 小嶋 一浩(建築家 CAt パートナー) 審査委員 堀部 安嗣(建築家 堀部安嗣建築設計事務所) 平田 晃久(建築家 平田晃久建築設計事務所) 西村 達志(大和ハウス工業 代表取締役専務執行役員)
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敷地は江戸時代から焼き物の町として栄えた、栃木県益子町です。この町は益子焼により全国的に
近年焼き物の需要が低下し、窯業は衰退傾向にあります。その背景にあるのは大量生産・大量消費の現代社会の流れです。
有名となり、観光地として栄えてきました。窯業は町を支える重要な産業で、約 300 の窯元が存在
それに加え、益子町では少子高齢化、人口減少、都心部への若年層の人口流出が進んでいます。その影響で焼き物を代表
しています。他にも農業が有名であり、この町には古くから手作りの文化が根付いてきました。
とする益子町の地域力は減退し、日常の人の暮らしから土が離れたものとなっています。都市部にはない、手作りの温か
このように益子町は土と生活が深く結びつき、土とともに歩んできた町です。
みのある焼き物の魅力を益子町から発信していくきっかけをつくることが必要ではないでしょうか?
の 現代のいえは外部に対して閉じ、他者が入り込むことを遮断して
土とともに歩んできた益子町に、土の建築を提案します。土を家
土の交換により土が家の中を循環し、家は呼吸します。その過程
います。快適さを求め、日常の生活はいえの中で完結し、変化の
の中に取り込み、移動・交換することにより新たな空間が生まれ
で徐々に土の建築としてのいえは有機的な形へと変化していきま
ないものとなっています。いえは大地の上にありますが、いえと
ます。土が日常の暮らしに変化を生むきっかけとなります。
す。このように土の建築は呼吸する家になると同時に益子町から
大地の間に関係性はありません。
土の魅力を発信するシンボルとなります。
土の交換により大地はいえに取り込まれ、いえは大地に吐き出されます。 土の交換としての土壁をつくる、崩す、大地を掘る、埋めるというふるまい によって土とともにある日常の暮らしは刻々と変化していきます。
土壁は新しい空間を生み出す
拡張
移動
移動
新たに土壁をつくり空間を拡張する 大地をほってできた穴は新しい空間となる
土の変化
暮らしのふるまいにより土壁は削れたり増えたりしていく
“取り込む”
“吐き出す”
版築工法 - 簡易な土壁のつくり方 1. 木材で仮枠をつくり 土を敷きつめる 2. 土を棒で突き固める 穴をほる
土壁をつくる
3. 木枠をはずし、土壁完成
穴を埋める
土壁を崩す
いえから大地に吐き出された 土は再利用できる
大屋根により空間の拡張の領域がゆるやかに決まる
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plan
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scale1:300
土壁に囲まれた空間が変化を許容します。いえの
土の交換により穴や壁ができ、新たな空間が生まれ
いえは拡張され大きくなりました。土は年月を経て、
いえは有機的な形に変化しました。土の循環により
中の小さなくぼみをきっかけに変化が生まれます。
ます。土は変形し、住まい方に変化を生みます。
ゆがみ始めます。穴は大きくなり、部屋となります。
いえは呼吸し、日常的に刻々と変化し続けます。
phase1
phase2
phase3
phase4
益子焼を販売するお店をつくった
手作りの焼き物の魅力を発信したいと思い、空間を拡張
土を介していえ、ひと、まちがつながる
夫:陶芸家。手作りの益子焼を販売する 妻:ガーデニングが好きな専業主婦
益子焼を介して地域とつながるスペースをつくった 小さな二人の子供のために部屋をつくった
しながら、登り窯を内部化し陶芸体験のスペースをつくった 夫婦の寝室にあった中庭は子供の遊び場にしよう
もっと多くの人に焼き物の魅力を発信するために陶芸体験 のスペースをさらに拡張した。リビングを拡張し地域の人
長男:絵をかくのが好きな小学 1 年生 次男:3 歳児。ピアノをはじめる
夫婦仲よく一つの寝室。夫の書斎もできた リビングには落ち着くスペースができた
夫は自分の書斎を拡張した。リビングも少し広くなった 大きなお風呂がほしくなり、お風呂を拡張した
が集まることのできるイベントスペースをつくった 大きくなった次男のためにもうひとつ子供部屋をつくった
家族構成:夫婦、子供 2 人の 4 人家族です
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05
Crystal Gazer 住空間 eco デザインコンペティション Real Size Thinking 2015
2015.8
Competition/ 個人設計 / インスタレーション
審査員特別賞
(5 位)
SECTION SCALE 1/50
ch=100
ch=1800
ch=2400
06 My Thread - New Dutch Design on Films -
04
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07
Other Works 2014.4∼2015.12
- Visual Design -
個人制作 / ビジュアル表現
CG & Drawings
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