ASANO Kakeru Project Book 2011-2013

ASANO KAKERU 2011-13

01 INCLUSIVE DESGN X DIGITAL FABRICATION 02 INCLUSIVE DESIGN FOR DIGNITY 03 ZERO EMISSION MOBILITY ECOSYSTEM 04 DESIGNEAST 04 TOPOPHILIA 05 ART AND CRAFT DESIGN AWARD 06 KINETIC DRAPE

01 インクルーシブデザイン

×デジタルファブリケーショ ン 02 尊厳のためのデザイ ンリサーチ・プロジェクト 03 ゼロエミッションモビリティ エコモビリティサービス 04 DESIGNEAST 04 場への 愛 05 アートアンドクラフト デザインアワード 06 キネテ ィックドレイプ

KAKERU Asano Project Book 2011-2013

01 INCLUSIVE DESIGN X DIGITAL FABRICATION ---

インクルーシブデザイン × デジタルファブリケーション

This project was initiated by Tanpopo-no-Ye, which is a Japanese social welfare foundation to evaluate the current art and design production environment for both the staffs and artists. Dr. Daijiro Mizuno who is an assistant professor in Keio Univerisity led the project group to explore the potential introduction of digital fabrication in the context of social inclusion.

I worked as an assistant researcher on this project to support to set several qualititative researches, analyze results and facilitate design workshop as well until June 2012.

Client: Tanpopo-no-Ye, a welfare foundation Term: April 2012 - March 2013 Position: Assistant Researcher Location: Nara, Japan

--社会福祉法人たんぽぽの家にある就労セン

ター「アートセンターHANA」の依頼により、高齢 化するテキスタイルグループでの新たな商品開

発と働き方が求めれた。慶応大学SFC・水野大 二郎氏引率のもと、定性的な調査による現状理

解と新たな働き方の応用可能性について提案

を行った。

水野大二郎氏のアシスタントリサーチャーと

して2012年6月まで、質的調査の設計、デザイン

・ワークショップを実施した。

依頼主：社会福祉法人たんぽぽの家 期 間：2012年4月 - 2013年3月

所 属：慶応SFC水野大二郎氏の調査員補助員 場 所：奈良県

This project aim is to create a sustainable production with digital fabrication instruments through inclusive design appoarch at Art center HANA, which is a social welfare instituion in Nara prefecture, at the point of both staff and artist working there.Fifteen staffs and artists in textile group of Art center HANA have created several hand-made fabric product until now. However, in these days, they have a problem artists are getting difficult to join the production because of their less abilities year by year.

Through three steps, 1) design research 2) digital fabricationworkshop 3) service design workshop, the concept and service model were created.

Kakeru Asano 2012-13 | Inclusive Design X Digital Fabrication, インクルーシブデザイン×デジタルファブリケーション

プロジェクト概要

インクルーシブデザインとは

ジタルファブリケーション機器を用い

れてきた人々を内包（Include）すること 応大学SFCの学生らによるシナリオラ

障がい者就労支援施設において、デ

作品の制作

これまで社会から除外（Exclude）さ 3)サービスデザインワークショップ：慶

た商品開発と利用者・スタッフの両視 を理念に掲げるデザイン手法。デザイ イティング、ビジネスモデルの創出、プ 点からなる働き方の提案が求められた。 ンの初期からリードユーザーとして障 ロトタイピングの制作

アートセンターHANAとは

奈良県で活動を行う社会福祉法人た

がい者や高齢者などをチームに招き、 調査・デザインを行なう。

んぽぽの家内にある就労継続支援B型 プロジェクトの進行

水野氏引率のもと、上記の３ステッ

プでプロジェクトは進められた。インク ルーシブデザイン手法による持続可能

事業アートセンターHANAでは、15名の

1)デザインリサーチ：５つの質的調査

いたプロダクトの生産を行っている。

2)ワークショップ：スタッフ6名とデジタ ション機器を用いたプロダクトが提案

利用者とスタッフがテキスタイルを用 を組み合わせた対象施設の実態把握

な制作方法や福祉サービスの提案、 こ れまでの制作とデジタルファブリケー

ルファブリケーション機器の理解と試 された。

Kakeru Asano 2012-13 | Inclusive Design X Digital Fabrication, インクルーシブデザイン×デジタルファブリケーション

Research Tool: Video Recorder for Video Interview

調査ツール：ビデオ誘発法によるインタビュー

Firstly, a group interview with five staffs was held as a initial brief

調査では、調査設計のためにスタッフ５

名とグループインタビューを行い、①スタッ

servey about the situation, working

フ２名が自身で撮影し、解説するビデオ誘

researches, which were video inter-

③10日間にわたる工房全体を記録する定

flow and environment. Four qualitatve 発法②観察者２名によるフィールドノーツ view, field notes, fly on the wall for 10 days and photo ethnography, were set up.

Video interview focused on how staff working, how staff and artist chosing good product, how staff and artist creating product together, so we designed research tool, questionary card. Staff chooses a card, he follows it. Record a video and voice to introduce their anartifact. Analyzing the text from video interview and field notes by “Step coding and theorization, developed by Dr. Ohtani” helped us to find the hypothesis about co-creation model in this institution.

Secondly, both digital fabrication for staff and service design workshop by Keio SFC student were held with these research results. We could find

点カメラ観測④フォトエスノグラフィを設定

した。

①ビデオ誘発法では、 「スタッフの働き方

利用者らしさが出ている作品例

」 「スタッフの価値観」 「利用者の価値観」 「 作品制作」の4項目について質問カードを

作成し、ビデオカメラとともに渡した。スタ

ッフはカードを主体的に選択し、ビデオカ メラで撮影しながら質問への回答と撮影を 行う。７点の映像インタビュー記録が回収

され、右図の映像とテキストをフィールドノ ーツとともにSCAT分析し、本施設における 共創プロセスの仮説を導出した。

本施設は利用者、スタッフ、外部委託の

利害関係者間で作業を分担し、商品の制作

を行っている。2)ワークショップからは、デ

ジタルファブリケーション技術を応用する

ことで、手仕事を部分的に機械へ任せること でスタッフの労働量を減らす可能性を発見

した。スタッフは部品を作るなどの制作補

助から逃れ、利用者の福祉的サポートに時

Series of products by enthusiasit for character

文字を偏愛する利用者の作品例

既存する商品の材料、利用者やスタッフだけでなく外部委託を経て商品は完成する

a possibility to reduce staff workload to make parts of product, therefore, spare time to support artist to create an artifact. It would help disabled artist to re-learn what to be able to make with staff and re-join the textile group as a one of production member.

The story board made by Keio SFC students at the service design workshop was much inspired by the that reult. They described a scenario that a small amount production but several items among mass production and a work of art could be made with digital fabrication instruments instead of the collaboration with service provider.

Digital fabrication technology would

間を割くことができるようになる。 これによ

り、生産から離れてしまった利用者が再学

習し、生産プロセスに再参画することができ

る。3)サービスデザインワークショップでは、 一回性の高い作品の販売フローが描かれ

た。少量変数のプロダクトは、大量生産され

る商品と一点ものの作品の間にあるような

付加価値あるプロダクトとして販売される 可能性が発見された。また、スタッフに集

中していた諸作業がステークホルダー間に

分散し、利用者らしさを中心に制作方法、 販売物、福祉サービスが取り決められてい

くさまが描かれた。

インクルーシブデザイン手法とデジタル

ファブリケーション技術を障がい者就労支 援施設に応用することによって、作業の単

純化がスタッフの福祉サービスに当てる時

間を生み出す可能性が発見された。それに

より、利用者が再び生産に関わることがで

design approach would adjust the

きる状況が生まれる。身体の不自由が原因

As a result, disabled artist excluded

に包括されていくこと仮説が得られたので

from the production group would re-join new creative community.

に、除外されてしまった利用者が再び施設

ある。

Service design workshop by Keio SFC stdudents

慶応SFC学生らによるサービスデザインワークショップの風景

Kakeru Asano 2012-13 | Inclusive Design X Digital Fabrication, インクルーシブデザイン×デジタルファブリケーション

Material for exist product, Production by not only artists and staff bu also outside supports

02 INCLUSIVE DESIGN FOR DIGNITY ---

尊厳のためのデザイン リサーチ・プロジェクト

Design research project to explore the dignity of the workers and patients through inclusive design approach at three fields, which are a hospital, a care home for the elderly and a care home for the physically and mentally impaired, was the challenge to come up with three designs to enrich the dignity of the users and staffs.

I worked as an assistant researcher on this project to support to set several qualititative researches, analyze results and facilitate workshop, arrange exhibition and symposyum.

Client: Tanpopo-no-Ye, a welfare foundation Term: April 2011 - March 2012 Position: Assistant Researcher Location: Osaka and Nara, Japan

--本プロジェクトでは医療機関（大阪市立大学

医学部付属病院）、障がい者福祉施設（財団法

人たんぽぽの家）、高齢者介護施設（特別擁護

老人ホーム甍） と異なる3つのフィールドにおい

てインクルーシブデザインの手法を用いつつ、 ケアする人、 される人と3名のデザイナーが協働

でデザインの調査と提案を行った。

水野大二郎氏のアシスタントリサーチャーとし

て、すべてのフィールドの質的調査の設計とワー

クショップ、展覧会・シンポジウムのを実施した。 依頼主：社会福祉法人たんぽぽの家 期 間：2011年4月 - 2012年3月

所 属：慶応SFC水野大二郎氏の調査員補助員

The project, Inclusive design for dignity, at three fields is based on the research “Inclusive design for patients dignity”by Royal Collegue of Art. The project aim is to care for care of people through inclusive design approach with three designers who are Sosuke Nakabo (product designer) at hospital, Shuhei Sasaoka (interior designer) at elderly nursing homeand Toshikatsu Ienari (architect) at social welfare institution.

Through four steps, 1) design research 2) proto-

場 所：大阪府、奈良県

typing and testing 3) mocking up 4) exhibition

助 成：2011年度ファイザープログラム「心とからだ

and symposium, the team comprehensively

のヘルスケアに関する市民活動・市民研究支援」

shared idea and methodology.

Kakeru Asano 2012-13 | Inclusive Design for Dignity, 尊厳のためのデザインリサーチ・プロジェクト

プロジェクト概要

ーとの恊働によって「関係性のデザイ

医療・高齢者・障がい者福祉施設の ン」 をデザインする。

３施設において 「ケアする人のケア」を 施設とデザイナー

テーマに、ケアする人・される人・デザ イナーが協働でデザインの調査と提案 を行った。

中坊 壮介（プロダクトデザイナー） └天王寺大学病院

笹丘 周平（インテリアデザイナー）

尊厳のためのデザインとは

└特別養護老人ホーム甍

の関係性としての尊厳を理解し、より

└社会福祉法人たんぽぽの家

自らも気づかなかった自己「と」他者

家成 俊勝（建築家）

能動的な他者との関わり方を生み出す プロジェクトの進行 ために「経験」を顕在化させてインス

1)デザインリサーチ：質的調査を組

ピレーションを発見し、多様なユーザ み合わせた対象施設の実態把握

2)プロトタイピングと検証：試作品

を施設で検証、フィードバックを繰り 返した

3)最終デザインの提案：異なるかた

ちでデザイン、モックアップの作成

4)展示・シンポジウム：インクルーシ

ブデザインの理解と普及のために展 示とシンポジウムを京都大学総合博

物館、東京大学i.schoolの２箇所で開 催した

Kakeru Asano 2012-13 | Inclusive Design for Dignity, 尊厳のためのデザインリサーチ・プロジェクト

Research Tools: Developing several research for the welfare institution

調査ツール：障がい者福祉施設のためにビデオ誘発法によるインタビューや日誌調査のツールも同時に開発している

Case study of Tanpopo-no-Ye Tanpopo-no-Ye, which is an advanced social welfare institution in Japan constituted of three facilities, coraborated with Toshikatsu Ienari, architect in this project. In this field, the research was embarked to focus

たんぽぽの家のケース

社会福祉法人たんぽぽの家では、建築

家 家成俊勝氏と協働で調査・デザインを行

った。先進的な試みを行う本施設には利用

者やスタッフだけではなく来場者も多く、 気分転換に着目した調査が進められた。

デザインリサーチでは、 日誌調査・ビデオ

機能付きメガネとハンディカメラを用いた

At the step of design research, we set ビデオエスノグラフィ・メールインタビュー five cultural probes, research tools

・フォトエスノグラフィを設計した。 また、パ

research with designer to understand

具合について調査を行った。使い方の説明

inspiration for first rapid prototyping

をスタッフに渡し、主体的に調査に参加し

we designed, and photo-ethnographic ーテーションボードを仮に配置し、利用の

from them.

As a result, staffs enjoyed distinctive relaxing activity beyond the space planning. Ienari suggested small

から記入用紙までデザインした調査ツール

てもらえるような工夫をしている。

調査結果より、施設の間や人の目につか

ないところで「一人ガーデニング」 「おまけ

ギャラリー」など各々が休憩をとっていたり

several kind of architectures, called

、作業に集中する取り組みをしているとわ

refreshment better at workshop with

を軽々と読み替え、自分たちの目的のため

staffs.

かった。あらかじめ決められた用途や機能 に改変しているようすが、見受けられた。

彼らの日常的な実践をそっとサポートす

るような小さな建築をデザイナーは提案し た。1/20サイズの模型を黒板スプレーで塗

オープンなオフィスで作業中断をされないためのスタッフの試み

会場ではプロジェクトの取り組みを紹介するブックレットも作成され、配布された

装し、展望台やガーデニングスペースなど INCLUSIVE DESIGN NOW 2011

INCLUSIVE DESIGN NOW 2011

うな福祉サービスに応用可能であるか、 ど method and the possibility of inclu-

インクルーシブデザインの理解と普及を目

などワークショップ形式でさらに記述して Kyoto University Museum in 2011.

ン事務所の取り組みを紹介するとともに、

TRANS-USE「変わりゆく-利用」 と名付け、デ

サーチ・プロジェクト」のプロセスや手法に

を設計し、表現した。 スタッフを交え、 どのよ The exhibition was held to spread the のようなアクティビティがその場で可能か sive design with eight institutions at い っ た 。家 成 氏 は 、こうし た 行 為 に Describing the process of artifacts, all ザイン案について説明してる。

prototypes, research results through “Inclusive Design for Dignity” project must be impressived for designer and

福祉施設における建築計画では誰もが 使いやすいデザインを提案することが多い

non-designer who never know this design approach as well.

と思いますが、それぞれに異なる用途をも The other contents from Helen っているユーザーには時に息苦しいもので Hamlyn Centre for design in Royal す。調査から浮かび上がった個人空間の使 Collegue of Art, Kyushu University, い方とその豊かさを踏まえたうえで、ユーザ

Koku Furniture, Kokuyo Furniture,

ーがこっそりとすでに発見している、あるい

studio-L and more,

は計画から積極的に逃れている用途に呼

I worked as a spatial designer, cordi-

応する空間の設計を試みました。

natorand exhibit my room in museum

（展示会場冊子より）

結果的に、スタッフが引け目を感じずに

as workshop space.

Term: December, 2011 気持ちのよいリフレッシュができることで、 Position: Designer and cordinator 施設利用者への福祉サービスの向上や働 Location: Kyoto University Museum WEB: http://popo.or.jp/info/2011/12/incl.html きやすさの向上が期待されている。

社会包摂を理念に掲げるデザイン手法・

的に８つの機関が出展。教育機関やデザイ

自身が参加した「尊厳のためのデザインリ ついて京都総合博物館にて展示した。

IDN2011では、英国王立芸術大学でイン

クルーシブデザインの実践と研究を行うヘ レンハムリン・センターフォーデザイン、国 内で活動する九州大学、京都大学、金沢芸

術工科大学、企業からはコクヨファニチャ

ー株式会社、オムロンヘルスセンター株式

会社、デザイン事務所からはstudio-Lらが 参加。

展覧会場の会場構成・施行、シンポジウ

ムの司会進行、自身の部屋をフィールドワ

ーク会場として展示した。 会 場：京都大学総合博物館 期 間：2011年12月

助 成：2011年度ファイザープログラム「心とか

らだのヘルスケアに関する市民活動・市民研究 支援」

Kakeru Asano 2012-13 | Inclusive Design for Dignity, 尊厳のためのデザインリサーチ・プロジェクト

Inclusive design booklet to introduce our contents was distributed to visitors at the exhibition

03 ZERO EMISSION MOBILIRY ECOSUSTEM ---

ゼロエミッション

エコモビリティサービス In the duration of exchange student in the department of International Design Business Management of Aalto university, I worked as a design researcher and visualizer with five colleagues on this project, which its aim is to create three scenarios for future mobility in 2025-2030 ed to present future emission-free transportation within cities in Europe with a population more than 100,000 but less than 1,000,000 inhabitants. The team was appointed to create and present something new with a fresh interdisciplinary perspective.

Client: Kansei Design Toyota Motor Europe Term: September 2012 - June 2013 Association: Aalto University Location: Helsink, Finland

--フィンランド・アールト大学IDBMコース交換

留 学 中 に 産 学 連 携 プ ロ ジェクトに お い て、 TOYOTAヨーロッパ内コンサルティング・グルー

プ Kansei Designの要請により、中・北欧の都市

部を対象とした2025-30年の環境に良い交通シ

ステムについて調査、 シナリオの提案を行った。 デザインリサーチャー、ビジュアライザーとし

In September 2012 the team inthe department of International Design Business

て、デザイン・エンジニア・ビジネスをそれぞれ

Management in Aalto University was

面的な調査、 ワークショップ、 コンセプトの創出、

three scenarios for future mobility in 2025

学ぶ、他4名のメンバーとともに、定量・定性両

assigned by Kansei Design*1 to create

シナリオライティングを実施した。

依頼主：カンセイデザイン（トヨタモーター） 期 間：2012年9月 - 2013年6月

Through five steps, 1) multi dicipline

場 所：フィンランド

4)service design workshop 5) exhibi-

所 属：アールト大学IDBMコース

research 2) research trip 3) ideation tion and handing in booklet to client, the team were heading to a goal.

European Research and Development.

Kakeru Asano 2012-13 | Zero Emission Mobility Ecosystem, ゼロエミッションエ・コモビリティサービス

プロジェクト概要

ションを推進する教育機関。Interna- プロジェクトの進行

トヨタモーターヨーロッパとの産学 tional Design Bussiness Mnagament 1)横断的リサーチ：質的なユーザー調

連携により、2025年の中・北欧の中規 では、さまざまな背景を持つ学生らに 査から定量的な技術のトレンド理解

模都市を対象としたエコモビリティサ よって構成され、NPO・国際企業・ベン 2)リサーチトリップ：インタビューとフィ

ービスのコンセプトとシナリオの創出 チャーらと実践的なプロジェクトを多数 ールドワーク調査

を目的とした10ヶ月に渡るプロジェクト。 実施している。 技術だけではなく、都市計画規模から人

3)アイディエーション：調査結果からコ

本プロジェクトチームは、自身を含む ンセプト創出とペルソナを作成

間中心設計などが包括的な提案が求め デザイナー２名、エンジニア２名、ビジ 4)サービスデザインワークショップ：プ

られた。

アールト大学IDBMコースとは

工科大学・経済大学・芸術大学が合

ネス１名で、出身国や専門領域はそれ ロトタイプとサービスモデルの創出

ぞれ異なる。 トヨタから４名、アールト 5)学内発表・ブックレットの作成と提出 大学からは２名がアドバイザーとして

併し、フィンランドを代表するイノベー 参加している。

NO. 1

Home

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Time required：

AREA

Age：

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Puropose：

AREA

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SEX：

／ 1

Home

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Kakeru Asano 2012-13 | Zero Emission Mobility Ecosystem, エコ・モビリティサービス

Ge

al al

Research Tool: Customer journey maps created by worker, student and traveler daily using tranportation

どのように、 どのような気持ちで交通サービスを利用しているのか調べるための調査ツールをデザインした

Multidicipline Research To get a broad in-depth understanding of the future the team divided the research into themes and specialized themselves in different subjects; the generation Y, mobility in different capitals, transportation behaviours, customer journey mapping and photo ethnographical research, Transportation infrastructure modelling and Reinventing mobility for future urban

知識横断型のグループ調査

1)横断的リサーチは、それぞれの専門性

を活かした個別調査と共有を２ヶ月間に渡

り複数回繰り返した。自身は、学生・ワーカ ー・旅行者を対象とした交通サービスの利

用実態把握とヘルシンキ市内のフィールド

ワークから自動車の利用実態把握を目的と

した２つの質的調査を実施した。調査結果

を元にカスタマージャーニーマップ作成し

た。それに加え、パーソナルモビリティのト

レンドや交通サービスの統計的な資料調

ecosystems. This report includes

査もグループ内で行われた。

methodology the research, data

四都市でのリサーチトリップ

collection and results, next steps and a brief conclusion.

Research Trip The team travelled across Europe during five days, in four countries in order to observe, interview and get insights about the concepts developed after the workshop.

Ideation: Persona and Urban City

より具体的なニーズ抽出のため、歩行者

天国や低速度エリアを設けている地域（ス

ウェーデン、デンマーク、フランス、 ドイツ） に出向き、シェアサービスプロバイダーと

ユーザーへのインタビューを行った。 フィー

ルドワークからシェアサービスが都市イン

フラとどう結びついているのか調査を行い

、新たな技術導入時に必要とされるモノ・ サービスのアイディエーションの材料とし

In order to create scenarios, the team

た。

decided to bring end-users to life by

ペルソナと都市モデルの作成

building 5 personas, which were

これまでの調査結果を元に現代の仮想

Field work at car parking lots in Helsinki

ヘルシンキ市内の駐車場で行ったフィールドワーク

represented by a modern family.

都市モデルを構築し、都市で生活する一世

Those personas were built based on

帯の家族がどのように１週間生活するの

friends and families.

を行い、 ワークショップで詳述した。

Service Design Workshop

サービスデザインワークショップ

The team has developed a strategy, which will enable Toyota to face this situation. The idea will help Toyota to explain why transparency and open-collaboration are needed in the

かをトヨタグループの参加者らと意見交換

3)ワークショップで作成した仮想都市と

ペルソナを元に、パーソナルモビリティを

支援するサービスモデルを創出。所有から 共有へとパーソナルモビリティの利用形態

が変わると予想し、より柔軟に利用できる

future, to different stakeholders.

サービスを複数提案した。

Exhibition and Booklet

学内展示・ブックレット作成

At the end of the project, the team had an exhinition at Aalto University.

However, we had NDA between

守秘義務契約があるため、学内展示では

来場者とワークショップ形式で交通サービ

スを考える展示とし、さまざまなアイディア

Toyota. So the team held workshop to や意見が寄せられた。

トヨタモーターへは、調査結果のレポー

opinion future mobility service. There- トとコンセプトを図式化したものやプロト fore, the team handed in the final タイプを掲載し、100ページに渡る冊子を report, I designed including research summary, our concept and visualized idea.

Toyota members gave us a good reception for research methods, visualization and multiple scenarios.

作成した。 レポートの一部執筆やダイアグ

ラムの作成、全体的なエディトリアルデザ インを担当した。

トヨタモーターから、調査手法やビジュア

ライゼーション、多角的な提案を評価され た。

Teaser video for the campus exhibition

学内展示で上映されたビデオを作成

URL: http://www.youtube.com/watch?v=BCiRT-h-jZo

Kakeru Asano 2012-13 | Zero Emission Mobility Ecosystem, エコ・モビリティサービス

Fieldwork at Freiburg, German

ドイツ・フライブルグでのフィールドワーク

04

Kakeru Asano 2012-13 | DESIGNEAST 04 Topohilia, DESIGNEAST 04 場への愛

Photo: Takumi Ota

DESIGNEAST 04 Topophilia 場への愛 DESIGNEAST 04 was held from 14th to 16th of September at Creative Center Osaka by Designeast committee. The theme for DESIGNEAST 04 was “Topophilia”.

Our aim was to focus on regional/localized issues in the context of social design with the rise of digital fabrication technology. We were hoping to explore microscopic issues and expand it to global scale.

I worked as a project manager on DESIGNEAST 04. Mainly, I supported to cordinate international and national guests, lead eighty volunteer staff members and publicitze this event.

Organization: DESIGNEAST committee Term: Sptember 14-16, 2013 Position: Project Manager Location: Osaka, Japan Subsidy: Embassy of the Kingdom of Netherlands, Embassy of Israel, Chishima Foundation for Creative Osaka WEB: http://designeast.jp

世 界 の E A S T 大 阪 から国 際 水 準 の

デ ザ イ ン を 発 信 する場として開催され

た第5回目となるDESIGNEASTは 『場への

愛』をテーマに、国内外から著名なデザイ

ナーや建 築 家 を ゲ ス ト に 招致 し 、 シン ポ ジ ウ ム と 展 示 を 3日間開催し、のべ 2,000人の来場者が訪れた。

来場者による自生的秩序に基づいた場

の形成を促すことを通して、地理

的・経済的な意味での 地産地消

のみならず、新しい生き方を考え、 デザインの価値 そのものを問い

Photo: Yoshihiro Masuda

“Design the Situation to Design” Teruhiro Yanagihara, DESIGNEAST Committee

「デザインする状況をデザインする」

直すことを目的として開催された。

2013年8月よりプロジェクトマネージャー

柳原照弘, DESIGNEAST実行委員会

として参加し、主に、国内外ゲストとの出演 交渉・マネジメント、80名に及ぶボランティ

アスタッフの引率、広報のサポートを行った。

主 催：DESIGNEAST実行委員会 期 間：2013年9月14-16日 所 属：プロジェクトマネージャー 場 所：大阪府

助 成：オランダ大使館、イスラエル大使館、 おおさか創造千島財団

Photo: Yoshihiro Masuda

Kakeru Asano 2012-13 | Art and Craft Design Awards, アートアンドクラフトデザインアワード

05

アクセサリー部門 採用賞 “MARURU - まるい アニマル” Art and Craft Design Award was established to support a social welfare institution in Japan to make a possible to create a sustainable production and become financially indepence.

Our proposal designed with Hiroko Ohtani is a series of a stuffed toy by felt-ball with the instrument to produce materials. This idea was

『「デザインによる付加価値」 と、 「作り手

にとってのバリアフリー」を両立させる商品

を生み出すことで、障がい者の方の経済的

・社会的自立の実現』 （ホームページより）

を目指し、消費者にとって付加価値が高く、 かつ障がい者の方が生産可能なプロダク

トのデザインコンペティション応募作品。

大谷裕子氏との協働により、インクルー

シブデザイン×デジタルファブリケーショ

ンプロジェクトの調査による機織り機と理

inspired by a handy weaving machine 学療法士の実践に着想を得た「制作器具と フェルトボールを用いたぬいぐるみ」を提

through the research of Inclusive design x Digital Fabrication.

MARURU is a larger stuffed toy made by felt-balls. This handmade toy’s color and shape are little different from each other, and it could make people to imagine the same situation with our world.

Co-Designer: Hiroko Otani WEB: http://barrierfreestyle.org/

MARURUは少し大きめなフェルトボール

The instrument has several cups and rubber bands. Pick a felt into a cup and flip it to make a felt-ball. Sustainable production for more challenging people.

で作る彫刻作品です。製作される色とかた

フェルトをカップに入れ、取手を動かしカップを揺ら

案し、 アクセサリー部門にて採用賞を受賞。

ちは一つとして同じものはありません。それ は見る人の想像力に働きかけ、いくつも並 べているとどこか私たち自身を見ているよ

す。カップの中でフェルトが弾かれボールとなる。障 がいが高齢化、重度化した現場でも持続可能な生産 方法。

うな気持ちになるかもしれません。 協働者：大谷 裕子

フェルトを使った商品は多いが、それを丸めて形づくるところに独自性があ る。 また、障がい者の個性や感覚が表現できるため、決まったものをただた くさん作るというより、障がい者側も楽しめる作品だと思った。＜沼田真親＞

06

Kakeru Asano 2012-13 | Kinetic Drape, キネティックドレイプ

Photo: Yasushi Ichikawa

KINETIC DRAPE This project, which was organized by

京都工芸繊維大学、当時、仲・城戸崎研

Nagisa Kidosaki, assitant professor

究室において能村膜構造技術振興財団助

ogy foundation for membrane struc-

ラクティブなインテリアプロジェクト。東日

KIT with susidy from Nomura technol- 成のもと、人工筋肉と布幕を用いたインタ ture, had the aim to propose interactive space made by membrance structure and artificial muscle.Assistant professor Nagisa Kidosaki, Japanese female architect, led four

本大震災以後に評価された軽く、変形可能

な布天井に着目し、利用状況や環境に反応

して変形する布を用いた実験的な天井の 制作を行った。

城戸崎渚佐准教授（当時）の指導のもと、

students to create spatial design,

４名のチームで、空間デザイン、 プログラミ

As a prototype, the ceiling was

として、8m×20mに及ぶ室内の天井を覆う

programming and developing system. ング、システム設計を行った。プロトタイプ covered by lace fabric (8m x 20m), and set a program to raise and fall by three patterns, enveloing table, passage and hole space.

I worked as a design-engineer for spatial design and programming.

Director: Nagisa Kidosaki Term: April 2011 - March 2012 Organization: KIT Subsidy: Nomura technology foundation for membrane structure

ように施工し、テーブルや通路上の膜が上

下する仕組みを展示した。展示では、①テ

ーブルを覆う②通路を塞ぐ/開く③全体を 覆う、 という定期的に変更する３つのプロ

グラムを実施している。

本プロジェクトでは、デザインエンジニア

として、空間デザイン、 プログラミング、器具 の開発を行った。

指 導：城戸崎 渚佐 期 間：2011年4月-2012年3月 所 属：京都工芸繊維大学 助 成：能村膜構造技術振興財団

Nine instruments have a motor, string and plastic case and their cables connect to one small computer, Arduino. Arduino commands motors to raise and fall ceiling to create a space. 梁に備えた9つのモーターはひとつのArduinoに接 続されコンピュータ制御により天井膜を上下し、変 形を可能とする。

デザインリサーチャー／サービスデザイナー

1987.9.24 兵庫県生まれ 経歴 2014 京都工芸繊維大学 大学院 工芸科研究科 デザイン経営工学専攻 環境デザイン経営分野 修了

ものづくりだけでなく、ネットワークや働き方・暮 らし方を視野に入れた包括的なデザインの在り方に

2013 DESIGNEAST 04 プロジェクトマネージャー

ついて調査・実践的研究を行う。

2011 尊厳のためのデザインリサーチ・プロジェクト

最終成果物がモノのデザインだけでなく、眼に見

アシスタントリサーチャー

えない領域に及ぶこともある。

KAKERU Asano Design Researcher, Service Designer

Born: September 24, 1987

EDUCATION WOKING EXPERIENCE 2014 M.E. Department of Design, Engineer-

suppots to develop

ing and Management in Kyoto Institute of

intangible subject, not only tangible object.

Technology

Design research implies a critical path to

2013 Project Manager, DESIGNEAST 04

create innovative idea.

2011 Assitant Researcher on Inclusive Design for Dignity MAIL pnch.0924(at)gmail.com WEB http://kakeruasano.com/

Kakeru Asano 2012-13 | Profile, プロフィール

あさの かける

浅野 翔