teppei miyazwa architecture portforio

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Miyazawa Teppei

Architecure Portfolio 2020 Hosei Univercity, Japan


Contents...

私とあなた、みんなの廻りみち

解‐マチと共存する明日の小学舎 -

建築新人戦 100 選、JIA 千代田優秀賞等

ひろがる「わ」

学内優秀作、記録紙掲載

福岡デザインレビュ―57 選、学内最優秀等

掲載作品 P1-8

掲載作品 P9-16

掲載作品 P25-36

Bonsai Museum

都市はフィルムのように

マチアイのある生活

福岡デザインレビュー 67 選

建築新人戦 100 選 32 位

都市まちづくりコンペ出展

掲載作品 P17-24

掲載作品 P37-38


構法スタジオ「テラコヤステイ」

フィールドワーク「深大寺と水」

学内優秀、記録紙掲載

JABEE 展出展、学内最優秀、記録紙掲載 掲載作品 P39-40

宮澤 哲平 /MiyazawaTeppei 「ゆずると できる すごいこと。」 子供のころから、電車で老人が立っているとゆずりたくなる。 しわくちゃなじいさん、ばあさんの「ありがとう」が自分にはない暖かさを与えてくれる。 ゆずるとは互いに弱いところに気づき、許しあい、補うことである。 地縁に富んだ過去はあったという譲り合う精神は、現代も変わらずあるだろうか。 譲り合いは人は再集合させ、社会を変革する力をもっていると思う。 その手助けになる活動・建築をしたいと企てている。

1998

神奈川県大和市生まれ

2017

法政大学デザイン工学部建築学科 3 年

受賞 2018

建築新人戦 2018 100 選

JIA 千代田「千代田区を舞台にした学生設計展 2018」優秀賞 建築法規「BoiD.」

課外活動「北茨城市桃源郷芸術祭」

福岡デザインレビュー 67 選 2019 JABEE 展 出展 建築新人戦 2019 100 選 32 位

掲載作品 P41-42

2020 福岡デザインレビュー 57 選 都市まちづくりコンクール 入選 資格・スキル 柔道初段、宅地建物取引士試験合格者 Illsustrator ◎/Photoshop ◎/ Autocad 〇/Archicad ◎/Rhinoceros ◎/SketchUp 〇/ Vray 〇


01. ひろがる「わ」

2 年前半課題 指導教員(敬称略):赤松佳珠子、岩佐明彦、山道拓人、 白川在、山岸綾 課題文:市ヶ谷駅の南東側に位置する東郷元帥公園に小さ な絵本ライブラリを併設した幼稚園を計画する、絵本ライ ブラリーは一般利用も可能とし、敷地の高低差や南東側に ある千代田区立九段小学校(建て替え工事中)との関係も 配慮に入れた計画を行う。従来の幼稚園の枠にとらわれる ことなく、新しい幼稚園を構想すること。 敷地:東郷元帥公園(千代田区三番町 18)約 7,100 ㎡

市ヶ谷駅

Site


公園内の異なる 3 者を 断絶していた斜面を利用して一つにする

【新しい幼稚園 = 地域園 ( 幼児を切り離して学ぶのではなく、 社会の様相の縮小を作り出す建築 )】と定義した。 地域園は都市の中に人が無目的でも集まれる広場空間ができ、地域縁を生み出す。 地域縁は縮小しつつある都市に新しい共同体を作り出すのではないだろうか。 今回の地域園はコダンのファミリステールを参考に、5m 幅の中庭型チューブを 3 つ積層させて設計した。各チューブは、市ヶ谷の喧騒から離れ休みに来る都市活 動者、校庭がなく遊びに来る保育児達、遊び場がなく集まってくる地域の子ども 達が主に利用する。各 チューブ同士を平面的、断面的に交差させることで、ある程度セキュリティを保 ちつつ、視線や空間が繋がる場を設けることで間接・直接的にソーシャルキャピ タルを生み出そうとした。 コダンのファミリステールは閉鎖的な中庭型だが、この地域園は敷地の高低差を 利用し、3 層積層させることで、外に開いた半解放的な中庭型を実現した。


Site 敷地である東郷元帥公園は周囲では唯一の都市公園であり、大通りの高層ビル群の裏手に位置している。喧騒から距離 を置いたこの地は都市生活者のオアシスのようなポテンシャルをもっている。周囲には校庭がない保育園や中層マン ションが建ち並び、公園に訪れる。以下の 3 者はお互いに距離感を保ちながらひと時を過ごしている。このゆるい関係 が建築化され、地域縁を生む地域園を設計する。

休みに来る都市活動者

3 者は高低差を挟んで独立している。

3 者を5mの「わ」に見立て、斜面に積層させる。

集まってくる地域の子供

視線・解放中庭ができるように、「わ」をずらす。

遊びに来る保育園児

「わ」を変形し、3 者のつながりをつくる。


01.

ひろがる「わ」

ゴダンのファミリステールは閉じた中庭型のコモンにより

中庭型の5mチューブを斜面に積層させることで

共同体を形成しているが、共同体外からの侵入はしずらい。

半開放のコモンを形成、外部から人が入ることで風通しの良い関係性が作られる。

4


Section Diagram

公園内が高低差によって分断され、

地域園を斜面地に建てることによって

それぞれの居場所は独立していた。

独立しつつ、集合した居場所が生まれる。

千代田区立九段小学校

上段は平時使っているように公園として利用可能

図工の場

幼稚園利用者の動線

都市利用者の動線 大人の中庭

大人と地域の子供が

大人専用テラス

混ざりあう場

中庭


01.

ひろがる「わ」

コンクリートのはざまのオアシスで集まる人々。 都市化で流れ出してしまった地域縁を 3つの「わ」によってふたたび縫いなおす。

場2

みんなのテラス

絵本ライブラリー

地域の子供の動線

A-Aʼ Section S=1:400


01.

ひろがる「わ」


建築することとは現在の敷地のよさに設計者自身が考える付加価値を与え、社会を豊かにすることだ。 既存の公園を維持しつつ、緩やかにつながる異なる 3 者の関係性は「わ」のように広がるだろう。


02. 私とあなた、みんなの廻りみち

3 年前半課題 Life Scape in the Park- 職住遊の複雑な全体をめざして 指導教員(敬称略):渡辺真理、下吹越武人、 津野恵美子、稲垣淳哉 課題文:現代の、地域社会やコミュニティの変化、多様化する家族形態、ライフ スタイルをみつめて、自由な価値観で住まいを考えてください。そして、従来の大 量供給型の集合住宅を超えた、これからの社会に相応しい、持続的で地域と繋がる、 ユニークな集住を提案しましょう。 本課題は、埼玉県さいたま市の、別所沼のほとりを敷地とします。歴史のあるこの 沼は、現在さまざまな施設を 有する公園となっています。公園に隣接する集合住宅は、プライバシーやセキュリ ティに慎重になれば、現在の公園周囲の住宅のように、過防備に閉鎖したものにも、 一方で風景や人々との集い、賑わいを価値としたものともできる。できうる限り明 るい想像力をもって観察し、公園や、周辺地域、過去と未来を含めて洞察してくだ さい。

敷地:さいたま市別所沼公園 約 1,000 ㎡

別所沼公園

Site


住宅の「閾」としてよりみち ( すること ) を介入させ、 住民 = 私、お隣さん = あなた、公園訪問者 = みんな 3 スケールのノード空間を産み出す

私は住宅が核家族のものになってしまっているこの状況に違和感を感じている。 自分が家族と、所属団体のもののように感じるからだ。

だから、【住宅には「閾」空間を作るべきだ】と思う。 本設計は外の世界が入ってくる、広場のようで私的空間のある、よりみちがある 住宅を作りたい。 敷地はさいたま市別所沼公園隣地。公園からの通り抜けのための無用地である。 この敷地は広場性を持ちながら、隣の住宅に挟まれているため公園広場とはスケー ル感が小さく感じる。この独特な広場感からよりみち ( すること ) を住宅の「閾」 として活用しようと考えた。公園内外にはよりみちしたくなるヒントが多く隠さ れていたことがリサーチからわかった。そのヒントから設計をした。大小異なる スケールで入るよりみちは、私の・あなたの・みんなのよりみち ( すること ) を ゆるく分節しつつ、なんとなくのまとまりを産み出す。大家族的な関係性がつく られることを期待する。

【建築詳細】 延床面積:837 ㎡ (1 階 /273.25 ㎡ 2 階 /422.75 ㎡3階 /141 ㎡ ) 建築面積:878.57 ㎡ 構造:S 造 階数:地上 3 階建


Site

Reserch Yorimichi 広がる花壇

通り抜け通路

ふと見ると広場

地域の通り道

みちのヒント

ヴォリュームのヒント

遠景のまとまり

林立する木々

緩急分かれた道

急な坂道

最小限住宅

連続する切妻

柱のリズム

緩やかな道

先が見えない斜面

最小限の室内

先まで見える道

造成でできた崖

ささいなもののヒント

並べられた花壇

公園内の掲示板

営みが見えるもの

住宅内の活動

敷地である別所沼公園はさいたま市浦和駅と東浦和駅の狭間に位置している。 関東大震災後は浦和画家と呼ばれる文化人が現れたりした。また敷地内には詩人

透明性のある要素配置 わざとオーバーな崖

立原道造が設計したが実現には至らなかったヒアシンスハウスが、建てられてい る。このように文化と自然の堆積地であるこの場所は、現在では市の指定公園と

この公園にはあてもなくくる人が多くいる。私も惹きつけられた一人なのだが、その謎をリサーチによって分析した。結果、「よりみち性」がこの地にはあると考察した。以上は分析したよりみち性である。

して、犬の散歩や遊びにくる子供など様々な人が集まる。

今回、【よりみち性=第 3 の集合体を生むトリガーとなるもの】とした。「閾」を作るにあたって、閾に入る人を引き込む要素として設計に取り込んだ。

Diagram

元々は空き地で通り抜け通路として

既存の道に合わせてみんなの道をつくる。

その場をさけてヴォリュームを配置する。

リサーチからよりみちのヒントを埋め込む。

利用されていた。

両端は地域の広場をつくる。

ヴォリューム内もよりみちの場をつくる。

道はただの道ではなく魅力的なよりみちとなる。

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02.

私とあなた、みんなの廻りみち

休憩所

この道で近くの住民が入りやすくなる 。 公園に来るとき、 帰るときにほっと一息つく。

こんなところもあったんだ。 子供たちのいつもの集合場所。

私だけの土間。 私だけの外部空間。

住人、 地域の人が交流する場。

中庭2 カクレガスペース

少し外れた通り道。

畳スペース1

住戸E

住戸F

縁側スペース

懐かしい畳の場でゆっくり。

住戸I

メタセコイヤの木とは違って 落ち着いた庭。 私だけの庭。

住戸B 場1

畳スペース2

住戸D 住戸G

中庭1

住戸C

住戸H

私の庭 3F Plan 1:500

土間は家のもの。 だけどちょっとだけ みんなに開放。

住戸A

住戸J 住戸K

住戸E

私だけのテラス。 こっそり休憩。

住戸C 土間と軒下で空間にたまりができる。

メイン通りをちょっと抜けて ふらっとよりみち。

住戸I

住戸D

畳スペース3

住戸F

畳スペース4

住戸D

住戸G

住戸A 住戸B

畳に座って中庭を眺める。 あー、 いい景色だな。

住戸C 住戸H

テラスB

テラスA

吹き抜けは下が見えて 通り抜けするひとが見える。

メタセコイヤの木々と 別所沼が見える。

通り抜けするような感覚の通路。

2F Plan 1:500

1F Plan 1:100

N

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■両面にふさわしい屋根の現れ

■地域社会と住宅群での機能

■スケールごとのよりみちの意味 スケール みんな=社会

通り抜け通路とみんなのスペース

あなた=地域

中庭と縁側、とどまる場

わたし=住民

家の内外の場と よりみちする感覚の家

都市と公園それぞれの面にふさわしいファサードになるように

それぞれの住宅は独立しており、

住宅内の機能が半外部空間へ

みんな=社会、あなた=地域、わたし=住民の 3 者のことなるスケールの範囲の人々が互いに緩やかにかか

立面を調整した。

相互にかかわりをもたない。

よりみちするひとが通ることで地域社会とのつながりを

われるよう設計した。

もつ。

別所沼公園


﹁ちょっと寄っていこうよ﹂ 今日は久々にこの公園に来た︒林立するメタセコイアの木々は昔と 変わらす残っている︒茂る葉の隙間からぼおっと現れる大きな屋根 に驚いた︒﹁なんだこれは︒﹂道と分岐した通路に吸い込まれるよう に中へと誘導される︒林立する柱で支えられた空間は外空間の入れ 子のように錯覚する︒わき見すると知らない誰かがご飯を食べてい たり︑パソコンをたたいている︒だれかわからないのに︑程よい距 離感が心地よいのはなぜだろう︒畳があったのでもたれていたら︑ うたたねしてしまった︒﹁また来てしまうだろう︒﹂そういって緑を

休憩所 住戸 I

抜けた︒

﹁ちょっと寄ってみるか﹂ 細い路地には誰かが置いた花壇が鮮やかな色彩を放って笑顔で迎え てくれる︒路地を抜けるとうっそうとした木々の中に見知っている 奴らのにやつきがちらつく︒﹁ストロングゼロと生︑それからお前た ちが大好きなあれ︒﹂これが私のささやかな幸せなのだ︒

﹁ちょっと寄ってくか﹂ 自分の部屋に行く前に妻に内緒の一人空間でくつろぐ︒満員電車で 疲れ切った後のちょっとしたご褒美︒秘密のワインをを丁寧に一口 ずつ︒それとチーズ︒﹁あなたもう帰ってきて頂戴︒﹂ふう︑さて戻 るとするか︒

カクレガスペース 畳スペース2 畳スペース1 キッチン

住戸 J 住戸 H 住戸 G

私とあなた、みんなの廻りみち 02.

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02.

Many Yorimichi...

私とあなた、みんなの廻りみち

通り抜け路地

通り抜け花壇

こっそり囲い

わきを見るとダイニング?

大屋根の軒下の細い路地を進む。

通路に置かれた花壇はみんなを

小さな囲いは住人の隠れる

先には青々とした緑が見える。

迎える花道のようにふるまう。

秘密のよりみち場所となる。

ふと横をみるとご飯を食べてる人

急な坂道通路型

広土間

テラスから見える沼

地域広場

先が見えない坂道は先に何があるか

みちのはずれに広い土間が。

2F から沼を望む。生い茂る木々の

ここにあつまっておしゃべりする

想像を膨らませる。

ちょっと休憩していこう。

中を歩いている感覚だ。

地域の人をわき見する。

外部にあるような吹き抜けと柱

大きな切妻

高さが違うテラス

先々の要素が見える構成

柱を漂うように歩く人。

公園のちいさなランドマーク。

高さ違いでプライベートを保ちつつ

路地を進む人、階段を上る人。

それを上から見る人。

第二の我が家のような包容力がある。

気配が伝わる心地よい関係だ。

仕事をするひと、ここはどんな場?

奥には窓から人の影がある。

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よりみちによって「閾空間」に人が流れる。この集合住宅は単なる集合住宅をこえて、 小さな公共施設として社会に対して機能するだろう。

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03. 銀座はフィルムのように

3年前半課題 NEW CINEMA LIBRARY 指導教員(敬称略):下吹越武人、渡辺真理、津野恵美子、稲垣淳哉 課題文:ソニービル跡地にニューシネマライブラリーを設計する。改めて言うまでもなく、 銀座は東京を代表する都市であり、映画館や映画配給会社が集積する映画の街でもある。21 世 紀に入って、銀座地区の高度利用を促す法整備 ( 地区計画等 ) を背景にして建物が次々により高 く、より大きく更新されている。本課題では〈垂直性〉と〈時空間〉について考察してほしい。 一般的な積層建築や商業建築から離脱し、垂直に展開する時空間を構想することがテーマとな る。時空間とは何だろうか?哲学者ジル・デゥルーズは大著『シネマ』において映画の特徴を「運 動エネルギー」と「時間エネルギー」という概念で提起した。私たちも映画から学び、 「運動」と「時 間」を「空間」に再編成する動態的なデザインとして時空間を捉えよう。その思考の先に「建 築の紛れもない建築性」が立ち現れることを期待したい。

敷地:銀座ソニービル跡地 約 3,500 ㎡

Site


映画の撮影手法を使って資本都市銀座に 時層集積所となる公共図書館をつくる。

銀座は冷たい高級な人の行く場所。そんなイメージが漠然とあった。 そんなとき、「銀座の恋の物語」という映画を見た。そこには銀座の生き 生きした姿があった。銀座の時層は表面では見えにくくなっているのだと 感じた。 この提案では経済によって流れてゆく【銀座の時層を残すため、公

共建築であり、記憶の物化である図書館を計画する。】 映画の撮影方法から学ぶ建築の設計手法を用いて、銀座の時層を集積する 記憶装置を作り出した。 また、図書館の計画とともに映画館とのコンプレックスの提案でもある。 能動的であり、自己との対峙である本を読むという行為と、受動的であり、 みんなとの共感をよぶ映画を見る行為を織り交ぜることで、人々の結束と 知を集積させる場としても機能する。

【建築詳細】 延床面積:18274.8 ㎡ 建築面積:3024.6 ㎡ 構造:S 造 階数:地上7階建


Propose

Site 敷地は銀座ソニービル跡地。銀座の公共性を担っている。

映画の撮影方法を題材に、銀座の時層を集積した流動的な公共映画図書館を提案する。

この敷地に銀座の公共性に富んだ都市空間を映画的建築手法で「撮影」し、次世代の公共建築をつくる。

Site

グリッドの都市空間

ぽっかり空いた場

大通りと小通り

広場的な大通り

ビルの谷

広場的な空間

広場的な大通り

距離のある都市 ぽっかり空いた場

閉じた流動性のない箱のような図書館。

開いた流動的な道のような図書館。 「出会いの知」を創造する。

大通りと小通り

Shooting 銀座の都市を「撮影」する上で、都市の特徴が活きるよう、適切な映画の撮影方法を用いた。撮影手法は主に人主体のため、この手法で建築を構築することで、建築主体の銀座の街並みに、人主体の公共建築が現れる。

トラベリング

ゴーラウンド

チェイシング

同じレベルを横移動

ズームイン・アウト

旋回しながら移動

流れに追従するように移動

スケールを大きく / 小さく

パン・ティルト 上下に移動

スティル

ロング / フル / クローズ

フォーカス

定点で撮影

視点・スケールが上下に変化

ピントをぼかす

Comparison with Movie 映画と建築の構成や空間のとらえ方は類似点がある。映画の空間のとらえ方で都市を建築に落とし込み、流動的で人が物語を織りなす建築をつくる。

映画 ショット

ショット

ショット

ショット

ショット

ショット

モンタージュ フレーム

フレーム

あらすじ フレームの連続がショットをつくり、それを編集することで映画がつくられる。 ストーリーの流れは1直線で、作者の意図の通りに演者は動く。

それぞれの場面で個別の撮影の方法をとり、それらをモンタージュしストーリーをつくる。

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03. 銀座はフィルムのように

A 学習室2

階段広場2 読書室1

閉架書庫1

w.c

階段広場4

場3

歩いている人も

映画広場 都市から距離を置いて

開架書庫 2 読書室 2

シネマ1

映画を楽しめる。

銀座歴史記念館

ビッグコア

ビッグコア

ビッグコア

場1

歴史に触れる。

学習室1

開架書庫1

古本広場

階段広場1 階段広場3 場2

テラス

通りの広場をちょっと入ると

ビッグコア

通り抜けできる道。

内部へと繋がっている。

2FPlan S=1:600

N

閉架書庫 2

階段広場1

3FPlan S=1:600

N

4FPlan S=1:600

階段広場6

N

階段広場6

溜まった半外部で ゆっくりと。

正面広場

場5

階段広場5

ライブラリーショップ

ビッグコア

場4

読書室4

多目的ホール

ビッグコア

ビッグコア

場6

場6

展望テラス

銀座ソニーパークの 広場性を継承した広場。

1FPlan S=1:300

5FPlan S=1:600

N

6FPlan S=1:600

N

7FPlan S=1:600

N

N

建築 グループ

グループ

場 場

グループ

グループ

グループ

グループ

エレベーション

ビッグコア 場の連続でまとまりを生み、それをエレベーションでつなぎ建築をつくる。

銀座の都市の個性を抽出し空間化させる(撮影)。抽出されたスケールの異なる場を連続させ、

作者の作るストーリーはあるが、実際の経験は使い手にゆだねられている。

1 つの建築をつくる。人々は自由に放浪し、自分自身のストーリー、出会いの知を作り出す。

20


Diagram

Movie Research

銀座の都市空間を映画的建築手法で再編集する。

昭和の銀座の都市を映した映画である「銀座の恋の物語」の撮影方法と描かれる都市構造をリサーチした。

ビッグコア

展望テラス

ライブラリーショップ

多目的ホール

「銀座の恋の物語」 主演;石原裕次郎、浅丘ルリ子 監督;蔵原惟繕

谷壁

読書スペース

伴 次郎は銀座で貧乏暮らしをしながら画家を目指す青年。次郎の恋人秋田久子 は銀座高級洋装店のお針子。次郎との結婚を望んでいたが、次郎が美術会社の 就職を蹴ったのに落胆し別れを告げる。次郎は久子のため就職を決意。二人は

開架書庫

スタディスペース

屋外テラス

新宿駅で待ち合わせるが、姿を消してしまう。

読書スペース

読書スペース 閉架書庫 屋外シネマ 階段広場 シネマ広場

正面広場

Prosess 1.

中心にビックコアを設ける。( あらすじ) 昇降と本の回収、空間の再体験の機能を

2.

都市の延長のように面をまとわせる。 流動的な空間が構成される。 (ストーリー)

3.

都市の中の建築空間をつくる。(スティル) 開架書庫やスタディスペースとして機能する。

4.

銀座の都市性を 1 本の流れの中に台本化する。 台本に沿って面を変化させ ( 撮影)、空間化する。

5.

撮影され再編された都市空間で流れるように内部 へ。

21


03. 銀座はフィルムのように

移動動線がすれ違うことで 先の空間が想像できる。

展望台テラス

ショップ

場6

場5

階段広場6

移動した空間を再び 俯瞰してみる。

滞留する外部空間で 都市の中で本を読む。

開架書庫2

開架書庫1

開架書庫3 ビッグコア 横移動しながら上下の人と 目線でつながる。

都市建築と対等な高さで 都市を愉しむ。

View

都市から隠れて シネマを愉しむ。

階段広場3 場1

読書室2

場2

都市のスケールから 人のスケールにズームインする。

受付 読書室1

階段広場1 銀座歴史記念館

内外にあるモニターで 銀座の歴史の変遷を知る。

テラス

都市の延長のようなアプローチ

A-Aʼ Section S=1:150 22


03. 銀座はフィルムのように

Scene......

街区の流れを引き込む映画広場がストーリーの始まりだ。

できた空間をスクリーンがコラージュし、一体感を生みだす。

溜まりの空間で偶発的に出会った人が映画や本を通じて交流する。

ビルの間の空間を見下ろして、以前いた空間を「引き」で見る。

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メリーゴーランドのように変わってゆく銀座。銀座ソニーパーク跡地に建つ 公共図書館は、その風景を撮影し、集積させる建築となりうる。


04. 解 - マチと共存する明日の小学舎 -

3年後半課題〈コミュニティコア〉としての学校を考える 指導教員(敬称略):渡辺真理、後藤武、渡辺健介、山道拓人 課題文:( 前略 ) デザインでこういった問題をすべて解決できると考えるほど 設計者は楽天的ではないが、教室が抑圧的な授業あるいは権威主義的な詰め込 み教育の場ではなく子供たち自身と仲間との積極的な学びの場となるにはどう したらよいかを検討するところには建築計画と建築設計が関与する余地があ る。 地域社会と学校は深い関係がある。(中略)人口減少と人口による高齢化が地 域社会を苦しませている今日、学校に地域社会の中核となる「コミュニティコ ア」の役割を積極的に与えることで、地域社会の問題を緩和することはできな いだろうか?「コミュニティコア」となるためには学校にはどのような機能を 新たに持つ必要があるだろうか?すでに行われている「学校開放」では何が不 足しているのだろうか? 君の卒業した小学校 ( または中学校 ) をテーマに、学校の新しい社会的な役割 を考える中で、新しい学校のデザインを考えてみよう。

敷地:神奈川県大和市草柳小学校 約 17000 ㎡

Site

大和駅


かつては町との連続体であった小学校を ヴォリューム・仕組み・セキュリティラインを 3つの「解」によって取り戻す提案。

教育とは社会と関わるうえで、必要な素養や能力を身に着けるものだ。 そして、学校とは【その能力を伸ばす場であり、凝縮された社

会を体験し、個人の思想を自由に伸ばし、共感してもらう場】 だと考えている。 ゆえに、学校はマチ ( 約 800m 円の圏内 ) の縮図であり、発信源であり、連 続体であると考える。そしてマチの変化に応じて呼応するものである必要 がある。本設計はマチの連続体のような形態をしながら、縮図たるライン を設け、マチへ発信する建築を構想したものである。パタンランゲージを 参考に、小学校にマチの縮図となる商店を付加して設計した。 敷地は地元の小学校である大和市立草柳小学校である。四方を大都市に囲 まれたベッドタウンで、住宅が建ち並んでいる。駅周辺では商店街が数多 く残っているが、隣駅に大型ショッピングモールが建ち、活気は衰退しつ つある。相鉄地下化によってできた線状広場も併せて提案する。

【建築詳細】 延床面積:3654.4 ㎡ (1 階 /2574.4 ㎡ 2 階 /1080 ㎡ ) 建築面積:3654.4 ㎡ 構造:1F RC 造 2F 木造 階数:地上2階建


■大和の始まり、泉の森

泉の森は現在水源地・貯水池として利用している。

この地は縄文から様々な大和の歴史が堆積する土地で

しかし、厚木飛行場ができ、今や大和市民でさえも訪

森林が生い茂り、バーベキューやキャンプもできる。

あり、大和の始まりの地でもある。

れることはあまりない。

■相鉄の地下化、地上の広場化 1941 年

現在

提案

大和駅は相鉄線と小田急線が交差する駅である。1960

相鉄線が地下化、線上空地ができた。その空地を広場

相鉄線が地下化、線上空地ができた。その空地を広場

年代は相鉄は地上に駅があり、街を分断していた。

化しお祭りなど、市民はここに集まるようになった。

化しお祭りなど、市民はここに集まるようになった。

■大和商店街の成り立ちと賑わい

Izumi Forest

Site 商店街のある日の日常。 今や活気は薄れる。

大和中央商店街群

昭和通り商店街群

大和銀座商店街群

コの字型

中庭型

リニア型

大和には数多くの駅前商店街・商会が立ち並ぶ。都市計画によって産まれた道を飲み 込むように商店が軒を連ね、街区の形態がコの字型、中庭型、リニア型を形成している。 設計では街区配置が商店街の 3 形態をなすような形状を継承する。

Yamato Shopping Street

近隣住区論を読んだ。敷地の大和市草柳地区は東西に横浜・海老名、 南北に藤沢・新宿とアクセスがいい郊外地であり、市の中心は大和駅周辺となっている。 学校周辺は住宅地であるが、小学校は周囲と強烈に分断し、エッジとなっている。 本提案は小学校を町のノードにするにはどう設計すべきか思考したものだ。

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A Pattern Language Research

Tipology Study

中庭型

04.

パタンランゲージから設計に関する部分を取り出し、マチと共存する小学校設計をするための必要条件を検討した。

18 学習のネットワーク

学ぶことを重視する社会になってはじめて、創造的で活動的な個人が育つ。

19 商店網

商店は経済活動主体ではなく、人々の使いやすい場に置かれるべきだ。

20 ミニバス

大都市地域ではいかなる地点間の移動も公共運送機関でまかわなわければならない。

35 世帯の混合

あらゆる近隣でタイプの異なる世帯を混合させ、ライフスタイルを共助すべきだ。

36 公共度の変化

過ごす人に応じて公共度の異なる空間を用意すること。

38 連続住宅

ヴォリュームをずらし、多面採光・多面換気がとれるようにすべきだ。

39 段上住宅

3・4階建てを作る場合は採光・コミュニティ上、段状にすること。

40 どこにも老人

若者と老人を接触させ、お互いに支えあう仕組みをつくること。

43 市場のような大学

学習プロセスが、社会のすべての成人の日常生活の一部となるようにすること。

44 地区タウンホール

コミュニティごとに政治活動の核となるタウンホールが空間として物化されること。

57 都市の子供

子供が勝手気ままに安全に振舞えるような場所をつくること。

68 つながった遊び場

クラスター同士をつなげあわせる共有地に子供の遊戯空間を用意すること。

84 十代の社会

十代の社会が大人のふりを演じる模擬社会ではなく、成人社会の縮図となるようにすること。

85 店先学校

子供が社会の行動を自ら学び取り、基本的な学習技術や学習習慣を得ること。

95 複合建物

建物を人間的なものにするために、より小さい建物や部分の複合体とすること。

98 段階的な動線領域

大小の建物や集合体では段階的に連続する領域を通過して一定の地点に到達できるようにすること。

100 歩行者街路

車主体ではない、人主体の街路を設けること。

101 通り抜け街路

公的な建物で、屋外の歩行者街路が全く期待できない場合は異なるタイプの屋内街路を設けること。

106 正の屋外空間

建物の間の屋外空間は、主従を逆転させるなど計画すること。

解 - マチと共存する明日の小学舎 -

【教育的意味】 実際に市民が小学校に付随する空間構成とする。 子供も大人も社会の縮図としての小学校を通じ、自ら学ぶ力を養う場を設計する。

【公共的意味】 経済や権力から解き放たれた市民のアジール空間をつくる。場は車はなく 人のための自由空間である。商店の活気により様々な人を取り入れる。

【空間的意味】 人間的スケールをメインに、幅広い公共度の空間をつくる。 ヴォリュームの操作により、4面採光・換気を実現させる。

【コミュニティ的意味】 近隣の多世代な人々を呼ぶ。共有地間は子供と市民のふれあいの場とする。 子供は市民を見て学び、市民は子供の活気をうける。

【動線的意味】 主従・大小・広狭・様々な屋外街路空間を敷地内に作り出す。 街路は進むにつれ、内外の反転を起こし、市民の場になりうる。

小学校建築の平面図を50作品リサーチ、タイプ別に分類し、空間構成の長所・短所を比較、敷地との対応を合わせて設計した。

触手型

ワ型

フィンガー型

円型

半中庭型

L字型

分棟型

田の字型

ずらしリニア型

複合型

Study Prosess

28


分棟型の建物を子供が走り回る。

マチに近い教室群が「小学校」を分解する。

商店や地域の人を見て子供は学ぶ。

建築が分解される。 ■敷地の歴史と都市建築的提案

1941 年頃。小学校は田畑に囲まれ、 周囲のシンボルだった。 1964 年頃。住宅が周りにでき、 フェンスができ都市のエッジに。

コミュニティが

■スケールごとの役割と建築形態 都市スケール

■大和市の商店街とコミュニティ形成の提案 建築群スケール

建築スケール

教科制+特別商店教室

クラス制

→ 国語

提案

英語

特別教室+商店

理科

社会

都市のヴォリュームに合わせ、建築を分割する。 街に溶け込みながらもノードとなる場を目指す。

敷地は私の地元である大和市である。郊外地であるこの敷地は戦後急速に住宅が立ち並び、

分割されたヴォリューム

校庭と、それを囲む建築群

3 連の教室。3面換気ができる。

従来のクラス制では、子供のコミュニティが

教科教室制で子供のコミュニティは流動性をもつ。

池田小事件後は小学校の周囲にはエッジとなる高いフェンスが建つ。

街と一体化した形態を見せる。

中庭のような空間で守られ、外部と距

ユニットは同じ教科で学年が違い、教

強く規定されてしまい、いじめや差別につながる。

特別教室に地元の商店街の店舗の分店を誘致することで

離を取りながら遊ぶ。

えあいを促す。

本提案は通う子供のみの場所になった小学校をマチへ取り戻すものである。

マチともかかわりをもち小学生のコミュニティは溶ける。


04.

解 - マチと共存する明日の小学舎 -

都市南立面図 S=1:400

建築フェンスがマチと小学校の境界を解かす。

時限ごとにマチのように子供が外に出る。

融解する。

セキュリティラインに解答する。 ■マチの人が小学校に入り込みやすくなる雁行形態

■マチとの境界をあいまいにする提案

■授業形態 国語

奥性のある学校はマチの人を内部へといざなう。

英語

図工

数学

理科

フェンスラインが建築に

フェンス

提案

授業

移動

授業

移動

授業

ご飯を食べる

授業

移動

授業

セキュリティのためのフェンスを建築に置き変える。 建築の形態により、時間ごとに教室を移動する。

フェンスへは誰も近づくことなく、

移動することで外部とのかかわりをもち、活気が街に染み出す。

小学生と街を強烈に遮る。

子供の視線や振る舞いが街に表出する。 地域住民は商店へと向かい、 子供との関わりをもちセキュリティラインは溶けてゆく。

従来のセキュリティライン。 建築とは切り離され、街のエッジになる。

セキュリティラインを雁行させ、 街との表面積を広くする。 街の人が入りやすく、街のノードとなる。

30


フェンスライン 学校内部 普通教室 特別教室+商店

31


04.

解 - マチと共存する明日の小学舎 -

32


Phase0

Phase1

Phase2

1940

1980

2020

自然と人が一体であった。 学びは地域と一体で、子供は大人をみて育った。

近代化、敷地の郊外化によって住宅地化、

旧小学校を減築して、現在の街に合わせた

場の分離化が進む。

ヴォリュームを林立させる。

小学校は閉じマチのものではない

フェンスラインは一部建築化され、商店街

独立した空間を持つようになった。

が移る。

旧草柳小学校建校

無境界

旧草柳小学校解校

セキュリティラインとしての境界

広大な田畑が広がる。

高いフェンスで小学校が町から独立する。

小学校が小さなヴォリュームに解体される。


04.

解 - マチと共存する明日の小学舎 -

Phase3

Phase4

Phase5

2030

2050

xxxx

マチと建築が連続的になる。

子供と社会の関係性が連続することで

商店街が学校の中に入り、

学舎はマチに還元されるようになった。

子供と社会の関係性が培われ始める。

この地は大人と子供の交流・自主学習の場となる。

旧小学校を減築して、現在の街に合わせた ヴォリュームを林立させる。 フェンスラインは一部建築化され、商店街 が移る。

新草柳学舎建校 新草柳学舎解校 社会 / 学舎の境界

商店に買い物にくるマチの人を小学生は見て社会を知る。

社会 / 地域の境界

ついには小学校という施設はなくなり、お互いがお互いを学びあう。

生物としての無境界

生物と人間の境はなくなり、人間は再び自然から学び生きる。


04.

解 - マチと共存する明日の小学舎 -

マチ要素の展開‐マチの人と子供を分節しつつ混在させる‐ a. マチの人が自由に見れる体育館

b. 活気を分け合う八百屋と家庭科室

c. 体育館裏を通った先のちょっとした広場

d. 走り抜ける子供と下から見るマチの人

1F の八百屋と2F の家庭科室を吹きぬけがつなぐ。

プールと体育館の隙間の路地を抜けると少し開けた広場空

2F のブリッジは子供スケールにあった遊び空間である。

間が現れる。ひっそりとしたこの場所はマチの喧騒の隙間

走り抜ける子供の活気がマチに表出し、

のようで、普段とは違うマチの人の様子をみれる。

マチは元気さを取り戻す。

view

体育館を3m地下にする。子供が遊んでいる姿をマチの人 は階を上がらずにふらっと立ち寄れる。加えて、巨大スケー ルの体育館ヴォリュームを低層にすることもできる。

八百屋に来る人々は子供から元気をもらい、子供は八百屋 に来る人々から社会の豊かさを学ぶ。八百屋の売れ残り野 菜は家庭科室で活用し、フードロスの解消も果たす。

e. 教室の間を抜ける2階の回廊

f. マチの人のための公民館空間

g. 連結され相互に教えあいが生まれる教室

h.ヴォリュームのずれによってできるマチ広場

家スケールのヴォリュームが雁行することで子供は家の路

小学校1F 中央部はマチの人のための場が構成されている。

4つのヴォリュームで1棟の建物を構成しており、開口部

地を走っているように感じる。その隙間から建物群の屋根

教室群を抜けるとマチ図書館や公民館、半外部テラスがあ

の操作により視線が通る。通る視線は子供同士の学びあい

分割されたヴォリュームが敷地内部へずれることによって、

やマチの人が垣間見える。

り、建物内部から子供の姿が見れる。

を助長する。

マチの人が集える余剰空間が生まれる。小学校の敷地とい う意識を忘れて、人々の憩いの場となる。

35


かつてはマチを分断させていた巨大ヴォリュームは溶け、フェンスは小さな建築 群へ解けた。小学校はマチのものへと還元され、 明日へは人民の自由のためとなる。


Other Works 1... マチアイのある生活

37


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道路が隔てる団地と公園の要素を、重なる壁と大屋根に

よって掛け合わせる。車中心の道が歩行者中心の道に変 わる。各マチアイへ届く惣菜の製作拠点がある。

②百人町四丁目

ポケットパークにニワの役割を持たせる。回り込んだ縁

→ポケットパークキッチン広場

側テラスに野菜が並べられ、児童公園へ来た人が立ち寄

ポケットパーク×児童公園

る。共用キッチンは惣菜作りのサテライト拠点となる。

③小瀧橋

都市の裏手になっている川に正面性を持たせる。

→小瀧橋自然待合所

二面から座れるベンチが緑道を取り込み、内外をシーム

青果店×緑道

レスに繋ぐ。青果店に来た人の閑談の場にもなる。

①高田馬場三丁目

マンションの住民の動線であるホールにマチアイを付加

→サンハイツ内路地待合

する。青果店と繋がるマチアイは住民や付近の学校に通

青果店×マンション

う学生達の帰り道に寄り道の時間を作り出す。

⑤新大久保駅前

駐車場として使用されている場所に路地を取り込み、

→百人町駐車路地前

車のスケール落としたマチアイをつくる。雁行した要素

青果店×駐車場×路地

が作り出す壁は滞在の長さに応じた居場所を生む。

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⑤新大久保駅前

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バス路線ルート

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④高田馬場三丁目

青果店

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③小瀧橋

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②百人町四丁目

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→百人町緑団地前

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38


Other Works 2... フィールドワーク+設計「蕎麦道」

〇歴史 - 近代化が周辺の森林と湧水に影響 -

→ 1950 年代頃には一帯は原生林に覆われ、各地

技術革新や郊外化により、森林は減少し、川

で水が湧き出ていた。水は合流を繰り返し自

は整備され、湧水は姿を消していった。それ

然の水道ができ、その中でそばが発展。

と共にそばの製法も閉鎖的になった。

〇水かるた

地域では水に関してかるたをつくっていた。 調査内容をかるた形式でまとめ、 私たちの水かるたを作成した。

深大寺周辺は深沙大王、水の神が宿る地。森林と湧水の名所であり、それによって水車やそば作りが発展していました。その周囲に人が集い、水車の掃除や川での洗濯・川遊びをし、 水を身近に感じていました。「水への感謝」を表しながら生活していたそうです。昨今の郊外住宅開発により森林の減少に伴い、湧水や川の流れが衰退し、その姿はなくなりつつあるこ とが調査によって判明しました。上下水道等が整備され、当たり前となった水。「水への感謝の気持ち」を深大寺周辺の方々から学び取り、設計に消化した。

〇敷地

東京都調布市深大寺周辺 - 湧水への感謝と蕎麦の背景と現状 東京唯一の原生林が今も残る調布市深大寺地区。 かつて深沙大王により清水に恵まれたこの地では その水を活用した蕎麦づくりが盛んになり、水へ

〇調査結果とコミュニティ再編へ

〇現在の深大寺の現状 現在深大寺は観光地化が進んでいる。観光地化が進むにつれて本来の湧水は減っていき、ホタルなどの生態系が破壊されていっている

周辺の聞き込みにより、具体的なコミュニティの風景をドローイングで再現した。これらのもつ場所性や行為を蘇らせ、現代に適合した諸機能を付加することで、かつて親しん

そうだ。もともとの水車も電子機械化されることによって1台に減少し、歴史性のない観光のためだけのテーマパークになろうとして

だ水との再会を果たし、現在我々が失った「水への感謝の気持ち」を取り戻す。

いる。

の感謝の心から水神信仰が人々に根付いていた。 現在では観光地化が進み、水量の減った細い川の 流れとともに店舗が寺の周辺に立ち並んでいる。

〇深大寺そばと水 - そばを食べることはみずを食べること -

保存された水車。利用法はなく、観光財としての利

ゲゲゲの鬼太郎にちなんでいる鬼太郎茶屋なんてもの

用しかない。

も営業している。

水の流れは細くなり、水車は 1 台に減少。

観光客は増加。

川遊びをする人はいなくなった。

そば屋は現在まで残っている。

数ある遊水地の一つ。

水車を親子で協力して掃除する。

深大寺用水は生活用水として使われていた。

野菜を洗い、川をシェアする。

霧が立ち込め光が入ると幻想的だった。

湧水を井戸からとり、入れてこねる。

水車湧水が可視化、水へ感謝をした。

昔は水量はもっと多かったという。

以前のそば作り=水への感謝の思いの結晶

深大寺周辺ではそばをつくることで 湧水と親しんできた歴史がある。 冷たい湧水はそばをつくるのに適しており、 そのそばは水車で引く。ひいたそば粉は湧水と混ぜられ、 切って提供される。 そば作りは水なしでは成り立たず、そばを食べることは 水を食べることなのではないか。

湧水地は 8 箇所から 2 箇所に減少。 いずれも深大寺から流れている。

屋台形式のそばを湧水の近くで食べる。

水車大工が水車を組み立てた。

39


蕎麦道

- 深大寺周辺における湧水コミュニティ再編計画 そばによってできた水を感謝するつながりは そばがなくなってもずっと続いてほしい。

〇湧水コミュニティ - 蕎麦作りを通じて育まれた心地よい関係性 深大寺周辺ではそばをつくるために共同水車や湧水を集めた深大寺用水が発展し、手入れや掃除、利用を通じて独自のコミュニティを形成してきた。機能はなくなりコ

水切り体験

ミュニティも同時に消失したが、地域の方々はかつてのコミュニティの再構築と湧水の価値保存を切望している。

地域休憩場 地下広場

水車大工養成所

豊かな森が広がり、湧水から川が形成。そ

そば粉を引くための水車出現。

技術の進歩により水車の機能喪失。

地域に根付いている「そば」を媒介に以前

ば作りが発展。

使用のため水車や川にコミュニティ形成。

コミュニティ消滅。

の湧水コミュニティを再編する。

〇蕎麦道 - 以前の蕎麦の作りかたを再編し、湧水コミュニティを再編させる -

湧水の合流地点 そば打ち体験

昔の原生林 集まる水車

時代が移ろい技術が進歩していき、共同水車の運用など生活のなかで水が直接見えてくる要素がなくなったことで水への感謝の気持ちが薄くなり、水辺周辺に形成されていたコミュニティも失われた。

体験者 × 地域の庭

そばギャラリー

知が集まる食事処

そこで、以前のそばの製法が追体験できる“道”を設計する。この地の原点となる場を設計することでそば作りを通して現在失いつつある水への感謝を再認識する。さらに、原風景が再編された場を点在さ せることで地域の人々が望んでいる湧水コミュニティを再形成する。我々はここを訪れることで、効率重視の思考で失った大切なものをふと気づかされるだろう。

蕎 麦 作 り コ ミ ュ ニ テ ィ 再 編

公民館 育てる畑

そば

育てる

ひく

博物館

育てる畑

集まる水車

こねて伸ばす

切る

宿泊

公民館

泊まれるそば屋

湯がく、水切り

ギャラリー

食べる

未来につなぐ

休憩所

大工養成所

じゃぶじゃぶ水場 知が集まる食事処

水車大工養成所

蕎麦道の始まりはうっそうとした原生林だ。水の音がすると水車がぼおっと現れ、瓦門をくぐると地域のたま

水は現代になり閉架、消滅する。しかし我々が水に寄り添い、生きていることに変わりはない。霧に光が差し込み、水は我々

り場。蕎麦引き体験をする観光客に「昔は水に感謝しながら蕎麦を引いていたんだよ」と声をかける。

を許し、我々は水と共に生きることを決意するのだ。

40


学内でグルーブを結成して、東京藝術大学大学院の学生と共同で北茨城市の桃源郷芸術祭に出展した作品。北茨城市にある改修された小学校、文化施設、 漁村センターの 3 つの施設は有効活用の見込みがある。参加者に小学校模型にこうなってほしいアイデアを付箋で貼ってもらうワークショップをし、

Other Works 3... 北茨城桃源郷芸術祭

設計に役立てた。同時に芸術祭内の芸術品をつなげるストーリーをナゾトキ形式で提案をした。

展示会場動線を巻き込んだ謎解き企画

旧富士ヶ丘小学校(期待場)

Workshop Method 2

岡倉天心ゆかりの地、北茨城市にて「芸術によるまちづ くり」を目指すアートイベント。” こし協力隊がプロデュースした、アート作品の展示や販 スティックライブなど美術と音楽と食の催しだ。 2019 のテーマは「山笑い、木々が騒めく、アートの学校」。 来場者の方が北茨城の魅力を見つけ、楽しんでもらえる 展覧会だった。

みんなでワイワイ

ひとりで熱中

アートとともに生きるまち” を目標に、北茨城市地域お 売、クラフトマルシェやカフェ、ワークショップ、アコー

Workshop Method 1

active

この模型は桃源郷芸術祭の会場、期待場の模型です。 みなさんはもしここで住むとしたらどんな

alone

together

場所にしたいですか? 模型の他にもこの机にはアイデアのきっかけ が散りばめてあります。 あなたの理想の家、形にしてみませんか?

少人数でゆっくり

みんなでリラックス static

小学校 WS

↑実際に自身で作成したポスター。約 2000 部印刷、配布した。

冊子・ボードを見て、実際の芸術祭を練り歩く。

小学校のそれぞれの場所でしたい行為を大まかに4分類し、芸術祭に来ている人たちに書き込み、貼り付けしてもらった。

3月3日

3月3日

3月3日

3月3日

3月3日

7日間で小学校の模型は4色で分類されたトレーシングペーパーでいっぱいになった。この意見から小学校の新しい活用法について検討、設計した。

実際の会議の様子。何度も話し合いをしてより良いものにした。

謎解き部の集合写真。クラウドファンディングも行った。

色トレぺに文字をどんな場所になるか考えてもらい、張ってもらった。

当日は予想をはるかに超え、子供でにぎわった。

41

謎解きをする親子。この後小学校の WS にも参加してくださった。


大津漁村センター(ポートオオツ)

漁業民族資料館(よう・そろー)

外部空間を区切り、各庭にテーマを与える

周辺資源との連携(公園併設の公共施設へ)

fig1)庇や地面の素材で領域を区切っていく 庭6

庭5

庭1

fig2)対面する建物同士のプログラムを関連づける 敷地内には大津漁協直営市場食堂、

のが現状です。そこで庇や、犬走り、

海産物の販売所や実習室、伝承館な

木の横断歩道、芝などを用い庭を小

ど様々なプログラムの建物が計画さ

分けにすることを計画する。あえて

庭4

分けていくことで使い方のわかりに くい広い外部から、使いやすい小分

庭3 庭2

fig1)公園と漁村センターの関係を計画する

外部の大部分が駐車場となっている

学 買

えることで訪問者にとっても利用し

人々の活動が展開される。

やすい場となります。

レンタサイクルの導入

サイクリングコース 1. よう・そろー

5

場となり、施設内で完結しない地域 コミュニティーの拠点を目指す。例

物と対応させ、小分けにされた庭に

は多様な庭を纏い、そこでは訪れた

えば、現状の利用者に加え、公園で

2. 五浦岬公園

4. 天心記念美術館

3 N

2

1

5. 大津港駅

の交流を生む。

北茨城市には魅力的なスポットが多

9

数存在します。町を知ってもらい、

市民の教育 学習の場へ

来訪者へ

歴史の伝承

北茨城市を

郷土資料の

発信する場へ

保管

長期的な

利用率の

施設の活用

向上

お祭りの庭 →船祭りに使用する船が 大開口から見える。

月曜

第 2 水曜

市を感じ、サイクリングで町を散策

日曜

近年の改修もあり、 「当面現 よう・そろー正面を見る

御船祭で使用する神船

施設 A

施設 A

第 1、第 3、金曜

う距離感で観光スポッタや駅などが 点在するため、レンタサイクルの導

N

2 階展示室を見る

1)施設概要

北茨城市漁業歴史資料館(よう・そろー)は平成 25 年にリニューア

勉強したりと滞在 のメインとなる場 カフェエリア

ルオープンした施設です。震災に関する展示、特産のあんこうに関す る展示、クイズ形式やプロジェクションマッピングを用いた漁業に関

海側から漁村センターを見る

2 階大会議室から、港への抜け

する展示など多様な形式で北茨城市に関して知ることができます。ま た、御船祭で使われる船の展示もよう・そろーに訪れる魅力のひとつ です。敷地内には食堂も備えており、平日でもお昼時には地域の方々 が訪れる場所となっています。今回は、この漁村センターの適正配置 における位置づけ目的から現状の課題点を探り、地域の人々だけでな く、北茨城市への訪問者にとっても魅力的な場となるよう考えます。

木の横断歩道

→広い外部を小分けにし、テーマを持った庭へ

を延長 物産エリア 特産品、工芸品などを

2. 民間の活力の利用を提案(現状維持ではもったいない)

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現在の公民館サークルの活動

金曜 第 1、第 2、第3月曜

土曜

絵てがみ

薫書道

いきいきヘルス体操

詩吟

パッチワーク

北茨城能楽会

和布を楽しむ

民舞

ヨガ

ちぎり絵

提案する活動 例えば、 、、 寺子屋 →自発的な学習の場の提供 子育て相談会 →保護者の繋がりを生む場の提供 囲碁・将棋 →遊び × 学びの場の提供

その活動は高齢者や仕事帰りの大人を対象とした時間帯や曜日がメインです。そこでサークルの活動自体を幅広い年齢層に向け設定することで

機能維持

拠点の形成

施設 A+B

吹き抜けに囲われたホール 2 階にいても 1 階

施設の有効利用

子育て支援室・授乳室 小さな子供を持つ

取れる。

1 階と 2 階をつなぐ吹き抜け

人にとっても

公共資源の有効活用を目的

利用しやすい施設

に「大津町公民館」との複

既存テラスと新設

を計画する。

合化を計画しています。

複合化

の賑わいを感じ

のテラスを接続

・施設の周知と気軽に訪れやすい場作り

充実させ、ここに来れば 正面の庭 →施設の顔となる場所

海鳥公園から漁村センターを見る 2 階ホールから、港、公園への抜け

・多様な世代のニーズに応えた施設計画

北茨城市ならではの物が 買えるという場所とする。

り、漁業者や地域住民のコミュニケーションの場として設けられてい ます。東日本大震災の津波被害により浸水した 1 階部分は改修されて

買い物の庭 海産物の販売所と

階の大きな窓からは港を一望でき、開放的で爽やかな場所となってい

物販エリアが

今回は、この漁村センターの適正配置における位置づけ目的から現状

面する。

4)提案

離れの和室

1. 周辺資源(海鳥公園)との関係を計画

おり、寄り合いの開ける大きな和室や入浴施設も備わっています。2

→公園側にも正面を設け、公園利用者を誘い込む 2. 建物の表層にアクティビティーを纏わせる場作り

ます。また、浴場を備えていることも大津漁村センターの特徴です。 の課題点を探り、地域コミュニティーの拠点となり、多様な世代によ

正面を設ける

たり、併設された浴場 から上がって一休みと

図書コーナー

→屋外や、半屋外、内部と連続的な活動・滞在の場の計画

気軽に好きな本を手に

3. 公民館サークルの活動を継承し、更新

とってお気に入りの

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西立面図 Scale1/200

海を眺めたり

様々なシーンで活用

座って話せる濡れ縁

出来る。

場所で本が読める。

→多様な世代を捉えたサークル活動の展開

る施設利用の向上について考えます。

夕方には寺子屋を開い

公園側へも建物の

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南立面図 Scale1/200

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3)現状の問題点と課題

1)施設概要

デッキのステージ

過ごすこともできる。

→場所の使い方を明確にすることで使いやすい施設へ

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大津漁村センター(ポートオオツ)は北茨城市唯一の産業系施設であ

デッキに出て、外で

3. 地域の人々、訪れる人々共に滞在できる場へ

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・幅広い層の人々による施設利用の促進

アクティブラーニングスペース 自発的な学習を支える場

1. 広い敷地(外部)の活用を計画

→物産エリアの充足、カフェエリア、レンタサイクルの導入

地域コミュニティ

施設 B

が面する。

学びの庭に向かって伸びた

4)提案

防災拠点としての

施設 A

カフェエリア

・施設内において、滞在できる場の充足

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なるコミュニティーを生み出します。

北茨城市の公民館では「公民館サークル」という活動が行われており、大津町公民館も例外ではなくサークル活動が行われています。しかし、

2)適正配置における位置付け→複合化

だりお話ししたり、

・リニューアル後の有効活用 2 階展望デッキから海を見る

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ンター内へ地域の人々を誘い込み、更

多種多様な人々による施設の利用を促し、施設利用率をあげることで大津漁村センターの存在の周知にも役立ちます。その結果、防災拠点とし

ゆっくり本を読ん

・活用仕切れていない外部空間

垣間見れるアクティビティーは漁村セ

ての役割の強化にもつながります。

食の庭 食堂、実習室と

3)現状の問題点

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第 1、第3月曜

第 1、第 3、土曜

状のまま継続使用」 、という 方針を取っています。

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するからこそ得られる発見も有効で

エリアと伝承館 が面する。

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自転車で移動することで直に北茨城

学の庭 アクティブラーニング

建物は人々の賑わいを纏い、外部から

第 1 水曜、第 4 木曜

きっかけをつくります。

2)適正配置における位置付け→現状維持

人々の滞在と活動の場を設けることで

公園側へも正面をズラす

公民館サークルの活動を継承し更新する

入により北茨城市の魅力を発信する

遊びの庭 →地面にお絵描き したり出来る。

きます。また、外部から見える位置に

子供達の遊び場となり、多様な人々

す。歩くには遠いが自転車ならとい 3. 六角堂

う計画することで、公園との関係を築 海 鳥 公 園

遊ぶ親子連れを誘い込み、放課後に

体験してもらうには自動車と異なる

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いますが、公園側にも正面をズラすよ

賑わいの発信

動の場、漁村センターが内の活動の

館内のプログラム配置を対面する建 特徴を与えます。各庭にテーマを与

現状、施設の正面は大通り側に面して

セットで計画を行う。公園が外の活

れています。そこで、漁業民族史料

けの庭へと読み替える。漁業史料館

fig2)公園側にも正面を計画する

施設単体ではなく、周辺の資源との

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8

1

南立面図 Scale1/200

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西立面図 Scale1/200

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