portfolio Akihiro Kimura/木村晟洋

Page 1

PORTFOLIO AKIHIRO KIMURA| 木村 晟洋


Profile Akihiro Kimura| 木村 晟洋 Born in Japan 3th May 1995

e-mail: akihiro425997@gmail.com phone: address:

Skills

Language

Vectorworks 2015

Sketchup Pro

Adobe PhotoshopCC

Autocad 2016

Japanese

English (TOEIC 800)

Adobe IllustratorCC

Archicad 20

English (TOEFL ibt )

Adobe IndesignCC

Microsoft

Rinoceros6

Pencil drawing

CEFR B2

Grasshopper

Watercolor painting

V-ray for rinoceros

Pen drawing

Lumion9.5

Biography 1995 Born in Wakayama 2014 Kawawa high school Tsuzuki|Kanagawa 2015~2019 Tokyo city university Setagaya|Tokyo 2019~2021 Graduate School of Tokyo City University Tezka lab Setagaya|Tokyo

Experience

ALT Architecture Design office in Japan employee 2019 JUN AOKI & ASSOCIATES Part time Job Hiroshi Nakamura & NAP Internship Akihisa hirata architecture office Opendesk Chiaki Arai Urban&Architecture Design part time job

Academic Awards

首席 Tokyo City University Faculty of Engineering Top graduate Tokyo City University graduate scholarship student 2019~2021 Tokyo City University university scholarship student 2015~2019

Architectural Awards

Architectual Design 4 Yuko Nagayama award Architectual Design 5 Chiaki Arai award Junji Suga award Architectual Design Adv 1 Soutarou Yamamoto award Architectual Design Adv 2 Koji Aoki award Graduation Design 蔵田賞 Kurata Scholarship Gold Awards 2019 (Tokyo City University Gold Prize) (Yuuji Harada Junpei Nousaku Satoru Ito Ryo Matsui Ken Sasaki Honami Kashiwagi Oguri Mikio award) Modern architecture company Published work Sedai Design League Best of Diploma Selected 1st Works(Works in 334,Japan 1st) JIA Tokyo Graduate Awards 2019 Yui Tezka award JIA National Graduate Awards 2019 Bronze award (Japan 3rd) 8th Hulic Student Idea Competition Top 10 Winner Architectural design for master's degree in Tokyo city university

Tomohiko Yamanashi award

JIA STUDENT WORK EXIBITION MASTERS DEGREE Outstanding performance award ( 優秀賞 ) Tokyo Architecture Collection Finallist (top10 1st place in qualifying round)


1 Factory

Graduation Design for master's degree Project Salt factory Date

February 2021

Location Wakaura in Wakayama Duration 5months Master

2 Museum

Takaharu Tezka

Graduation Design Project Space experience Date

February 2019

Location Daimonzaka in Wakayama Duration 5months Master

3 Large complex

Takaharu Tezka

Hulic Design Competiton Project Large complex Date

July 2020

Location Sendagaya in Tokyo Duration 2months Master

4 Hyper complex

Architectual Design 5 Project Hyper complex Date

July 2018

Location Kamata in Tokyo Duration 4months Master

5 Hall

Chiaki Arai

Architectual Design 4 Project Hall Date

January 2018

Location Akasaka in Tokyo Duration 2months Master

6 Housing

Hiroshi Horiba

Architectual Design Adv 2 Project Housing Date

December 2019

Location Duration 3months Master

Katsuya Fukushima



幻塩風景 ~ 言葉のある風景の研究と実験建築 ~

Tokyo Architecture Collection 2021 Finallist (top10) JIA STUDENT WORK EXIBITION MASTERS DEGREE2021 outstanding performance award Architectural design for master's degree in Tokyo city university Tomohiko Yamanashi award

令和の時代になり和歌が注目された。私の出身地の日本景観遺産「和歌浦」は かつて歌人達が無数の和歌を歌ったことから、この土地名が付き、和歌山県が 生まれたといわれている「和歌の聖地」である。その中でも万葉の原風景を色 濃く残す歌がある。「一に権現、二に玉津島、三に下り松、四に塩竈よ」とい う時代性を表す歌がある。これは紀州徳川時代に万葉の原風景を時代に沿っ た、権現 ( 東照宮 ) に対しての塩や干物などを奉納したルートである。しかし ながらこの奉納のルートは和歌浦の開発や埋立地によって奉納のルートが変更 され、塩の文化が衰退し、原風景は失われたと言われている。そこで私は新し い奉納のルートの延長線上「一に権現、二に玉津島、三に下り松、四に塩竈よ」 という万葉の原風景に沿った懐かしい未来の復活を計画すると共に、新しい製 塩所のプロトタイプとなる実験、研究を行い、この生命の母や神と言われた塩 が万葉的風景の一部である観光、産業、生態系をも巻き込み、塩は古代の風景 と未来の和歌浦の風景をつなぐ架け橋となる。 この土地の塩竈神社は塩 = 神と祀っている。全ての時代にとって塩は神で あることは変わらない和歌浦であるが、時代によって塩の役割は変わってきて いることがわかる。塩というものはかつて、全ての生き物の源といわれ生命の 母であったといわれおり、全ての生き物の生態系維持に携わってきた。万葉の 時代になると和歌浦の多くの和歌は遠歌といわれ、実際の和歌浦に訪れず、風 景を想像して和歌を歌ったといわれている。まさに塩を取り扱った幻想風景を 作っていったのである。その後の近世から現代まで塩を人間独自の物に占有し、 ただ塩を製作していた生活風景が描かれている。時代ごとに役割が切れつつあ るのが和歌浦の塩文化である。これらのことを踏まえて和歌浦の未来型の塩の あり方は近世の人間独自の塩の製作に加え、幻の風景を具現化し、塩本来の役 割、生命の母となることではないか、万葉的な幻想風景から幻塩風景を構築し ていく。そこで、和歌浦の和歌の用語の意味から、それぞれの言葉の意味を抽 出し、そこで得た言葉から幻想風景の痕跡をリサーチし、この風景が今後どの ように未来へ繋いでいくか、塩の実験をしていく試論であり詩論である。


原風景の生態形態と産業形態の歴史

幻塩風景 ~ 言葉のある風景の研究と実験 ~ 令和の時代になり和歌が注目された。私の出身地の日本景観遺産「和歌浦」 はかつて歌人達が無数の和歌を歌ったことから、この土地名が付き、和歌山 県が生まれたといわれている「和歌の聖地」である。その中でも万葉の原風 景を色濃く残す歌がある。「一に権現、二に玉津島、三に下り松、四に塩竈 よ」という時代性を表す歌がある。これは紀州徳川時代に万葉の原風景を時 代に沿った、 権現 ( 東照宮 ) に対しての塩や干物などを奉納したルートである。

Wakaura1.0 : All creature Salt Culture

しかしながらこの奉納のルートは和歌浦の開発や埋立地によって奉納のルー トが変更され、塩の文化が衰退し、原風景は失われたと言われている。そこ で私は新しい奉納のルートの延長線上「一に権現、二に玉津島、三に下り松、

Seawater

Stone with salt

Several creature

四に塩竈よ」という万葉の原風景に沿った懐かしい未来の復活を計画すると 共に、新しい製塩所のプロトタイプとなる実験、研究を行い、この生命の母 や神と言われた塩が万葉的風景の一部である観光、産業、生態系をも巻き込み、 塩は古代の風景と未来の和歌浦の風景をつなぐ架け橋となる。 この土地の塩竈神社は塩 = 神と祀っている。全ての時代にとって塩は神であ ることは変わらない和歌浦であるが、時代によって塩の役割は変わってきて いることがわかる。塩というものはかつて、全ての生き物の源といわれ生命 の母であったといわれおり、全ての生き物の生態系維持に携わってきた。万 葉の時代になると和歌浦の多くの和歌は遠歌といわれ、実際の和歌浦に訪れ ず、風景を想像して和歌を歌ったといわれている。まさに塩を取り扱った幻 想風景を作っていったのである。その後の近世から現代まで塩を人間独自の 物に占有し、ただ塩を製作していた生活風景が描かれている。時代ごとに役 Wakaura2.0 : The singers landscaped the salt

割が切れつつあるのが和歌浦の塩文化である。これらのことを踏まえて和歌 浦の未来型の塩のあり方は近世の人間独自の塩の製作に加え、幻の風景を具

幻塩風景( 自然的風景)

Wakaura1.0 ~2.0

和歌の風景( 人的 +自 然的 )

現化し、塩本来の役割、生命の母となることではないか、万葉的な幻想風景

現実風景( 人的風景)

から幻塩風景を構築していく。そこで、和歌浦の和歌の用語の意味から、そ

れぞれの言葉の意味を抽出し、そこで得た言葉から幻想風景の痕跡をリサー チした。そこでこの幻想風景の痕跡と未来型の幻の風景の提案を繋いでいき、

鹹水 採かん

過去と未来をつなぐ建築を設計する。 ホンダワラ( 海藻 )

塩松

藻塩焼き

幻塩風景は塩と根強く残っていることが約 46 億年前からわかる。私はこの 生命の母であり、神である塩を 46 億年前から現在まで遡り、幻想風景を抽 出し、この風景が今後どのように未来へ繋いでいくか、塩の実験をしていく 試論であり詩論である。 01 原風景の生態形態と産業形態の歴史 02「一に権現、二に玉津島、三に下り松、四に塩竈よ」 03 和歌の言葉の意味の解体 04 和歌と建築の修辞技法 05 一人二十五首 06 幻塩の実験 07 縁語による和歌浦のネットワーク 08 建築構成

Wakaura3.0 : Only human salt culture 製塩

01~08 の題目リストから試論を展開していく。

海洋産物

若芽

観光産業

地域産業

一に権現

和歌祭

しらす

二に玉津島

天神祭

牡蠣

三に下り松

詠唱歌祭

生態系( 生物 )

作物

塩性植物

真空式蒸発菅 魚

万葉芸祭

塩食動物


和 歌

Wakaura1.0

Wakaura2.0

Wakaura3.0

Wakaura4.0

4.6 billion years ago Wakaura1.0

7C˜15C Wakaura2.0

All creature Salt Culture

The singers landscaped the salt

16C˜20C Wakaura3.0

Proposal

21C˜ Wakaura4.0

Only human salt culture

Salt landscape and ecology

二 四

16C~20C

Wakaura3.0

Only human salt culture The singers landscapeded the salt

Shiogama

Kudarimatu

7C~15C

Tamatushima

Gongen

Wakaura2.0

Tourist attractions that make up Wakaura

Wakaura2.0

Wakaura3.0

Site Fishing ground Fishing Market Reconstructed Salt Factory and Fishing ground

「一に権現、二に玉津島、三に下り松、四に塩竈よ」 和歌祭の奉納のルート最初の権現 ( 東照宮 ) と最後の塩竈神社を繋いだ歌で、東照宮に海の幸と塩の干物と塩を奉納する歌であると同時にこの塩竈神社は塩の神が宿っている と言われており、塩の神が漁民達の安全を願った風景と和歌とも言われている。しかし近現代の時代に人口増加に伴って埋め立て地を作り、漁場の移転が行われて、新和歌浦 が作られた。この漁場移転により、かつて神だった塩の生産が失われたが現在先ほどの塩の復活事業が行われている。加えて漁場の移転により、塩の奉納ルートが変わったと 言われている。この和歌祭というものが今もなお、かつての奉納ルートに沿って、神輿を担いでいる祭りである。この新しくできたルートの延長線上に製塩建築とそれに付随 する建築を設計をすれば、この東照宮の新しい奉納するルートを保ちながら、塩 = 神が海の人の安全を願った風景を取り戻すことができると同時に現在塩の文化の復活に対し ての設計ができる。


和歌の言葉の意味の解体 和歌の浦に塩満ちくれば片男波 あしべをさして鶴なき渡る

山部赤人

来てみれば磯の岩根よかけそへん言の葉もなき和歌の浦の波

わたの原よせくる波のしばしばも見まくのほしき玉津島かも 若の浦に白波立ちて沖つ風寒き夕は大和し思ほゆ 紀伊の国の吹き上げに立てる白菊は花かあらぬか波の寄するか 年を経て波のよるてふ玉の緒に貫ととどめなむたま出づる 玉出づる島にしあらばわたつ海の波立ち寄せよ見る人ある時などてみな帰りぬ 物おもふに見れば忘るる浜風にすむ海人いかに塩をたるらん 年をへて和歌の浦なる海人なれど老いの波には成りぞ濡れける

藤原公任

和歌の浦といふにて知りぬ風吹かば波のたちこと思ふなるべし

主題

おぼつかな立ち寄る波のなかりせば玉出づる島といかでしらまし

紀の国や白良の浜の知らせねばことわりなりやわかのうらむる 藻塩草かくとも尽じ君が代のかずによみおくわかのうら波 和歌の浦に月の出しほのさすままに夜なく鶴の声ぞかなしき

神・生命の母

和歌の浦や沖津塩会に浮び出るあはれ我身のよるべしらせよ もしほ草かきおく跡やいかならんわか身によらぬ和歌の浦波 和歌の浦に塩木かさなる契をばかける玉もの跡にてぞ見る 和歌の浦に浪まぜ帰る藻塩草かき集めてぞ玉もみがける

西行法師 太上天皇

和歌の浦や塩干の潟にすむ鰲むかしの跡を見るもかしこし 和歌の浦やへだてし後の藻塩草かく数ならで又やくちなん わか浦や藻に埋もれし玉も今光をそへて神ぞみるらし 和歌の浦にみがける玉を拾ひ置て古へ今の数を見るかな 藻塩草かくかひあらば和歌の浦に跡つけぬべき言のはもがな 名ほかけし跡を尋て藻塩草又ももらすなわかの浦波

神・生命の母

塩を作る漁民の風景と生命の母と言

波は時間としての波と物理的な波の

われる塩の風景想起していた。この

両要素を兼ね備えている。多くは時

風景は●和歌であり、現実の風景で

間の儚さ、変わりゆく波の美しさと

はなく歌人達の想像であり、幻であ

時間によって変わる風景を表わす言

葉である。

和歌の浦やむかしの波の跡にしも身を浮船のなど迷ふらん 雑賀野ゆ 背向に見ゆる 沖つ島 清き渚に 風吹けば 白波騒き 潮干れば やすみしし わご大君の 常宮と 仕へまつれる 空晴れて浦浪とほくさひさかたの天玉散る玉津島山 君がため 春の野に出でて 若菜摘む 我が衣手に 雪は降りつつ 和歌の浦に 白波立ちて 沖つ風 寒き暮は 倭し思ほゆ

光考天皇 {j「

秋風に こゑを帆にあけて くる舟は 天のとわたる 雁にぞありける

紀の国の 雑賀の浦に 出て見れば 海人の燈火 波の間ゆ見ゆ ほのぼのと霞みたりけん和歌の浦の春のけしきはいかがみてこし 返し

行尊

和歌の浦は海人の塩屋に煙たち霞の間より花ぞにほひし そとほり姫のこの所を面白がりて、神になりてをはるなり 波の音はあはれと聞けど和歌の浦の風の姿を誰かを知るらん

藤原俊成

あはれてふ人はなき世に住吉の松やさりとも我を知るらん 浦寒く八十島かけてによる波を吹上の月に松風ぞ吹く 沖つ風吹上浜にすむ月は霜か氷か浦の海士人 しほ風や吹上の月に雲消えて霜より上に霜ぞこほれる 夜の鶴鳴く音ふりにし秋の霜ひとりぞ干さぬわかうら人

兵衛内侍 藤原範宗

神聖さ、歌人自身、天下人

藻塩草さすがかきおく跡なれや八十年を越るわかの浦なみ 和歌の浦やまだ道知らぬ波の上にうきたる船はやる方ぞなき

藤原康光

吹きまよふ和歌の浦風しるべせよ玉津島守る神のまにまに 若の浦やよるべもしらで行く船の跡吹きおくれ沖つ塩風 和歌のうらや風を便のしるべにも身ぞ出がでの海人の釣り船 住吉の松はあはれをかけやせん八十年過ぎぬわかのうらの波 和歌の浦のしるべとなれる老の浪けふ住よしの松もしるらん 和歌の浦の神にかきやるもしほ草心になびく手向ともがな

藤原俊成

何とただ浮びいづらん和歌の浦の波の下草下に朽にて

和歌の浦に今呼び尋ねる友鶴の契は千代も絶じとぞ思ふ 民部

和歌の浦の波まの千鳥諸声に心を寄せて跡したふなり

慈円

今ぞしる若の浦なみ浮き身にもかけられる塩(神)

の恵有とは

崇高性かつ庶民的の両義性をもつ表

松に潜む目に見えないものを表す言

す言葉

葉。和歌の風とは声や音を表してい る。この音から時間の流れを感じ、 感情が芽生える

若の浦に家の風こそなけれども波ふく色は月に見えけり 若の浦に月の出しほのさすままに夜なく鶴の声ぞかなしき 若の浦といふにて知りぬ風ふかば波のよりこと思ふ成りべし 若の浦を松の葉ごしに詠れば梢によする蟹の釣船 若の浦を浪まぜ帰る藻塩草かき集てぞ玉もみがける かき置しわかの浦路のもしほ草いかなるかたに波のよすらん わかの浦に波よせかくるもしほ草かき集てぞ玉もみがける 若の浦や五代かさねて浜千鳥七たび同じ跡をつけつる 若の浦やかきおく中のもくづにも隠れぬ玉の光をぞみる 和歌の浦にとしふる田鶴の雲弁まで聞えあげたる道ぞかしこき

安察使実継 後西園寺入道大政大臣

若の浦に玉拾ふべきみことのり道を守らば神もうくらん

前中納言親賢娘

和歌の浦の松に尽きぬ風の音に声打そふる田鶴ぞ鳴なる

左大臣

和歌の浦や老木の松に降雪の積もれる年も今ぞかひある

左大臣

和歌の浦にかよひけりとも浜千鳥心の跡をいつかしられむ

和歌の浦のしるべとなれる老の浪けふ住よしの松もしるらん

若の浦に君がひかずは綱手縄たゆたふ塩やよるべなからん

左大臣

左大臣 左大臣

若の浦に今よび尋ねる友鶴の契りは千代も絶じとぞ思ふ

たつ波ものどかなる代に成にけりはや玉ひろへ若の浦人 和歌の浦に成るるやなにぞ友景跡もとめじと捨し浮世を 比度と波よせ尽くす玉津島みがく言葉を神はうくらし 玉津島哀れとみずや我方に吹き絶えぬべき若の浦かぜ 和歌の浦に又もひろはば玉津島おなじ光の数にもらすな

鹽竈神社を大きく覆っている岩は母

光る月は結晶のような綺麗さを表す

の子宮の中に見立てられ、生命の母

言葉である

の一部であると言われている。加え

和歌浦や心をかくる白波の岩にくだけておもふとはしれ 時しあれば玉の光もあらはれてかたへに越る若の浦波

月光の結晶

神聖な土台、母の土台

若の浦の入江に朽し藻塩草ことし始て世にひかれぬる たらちねの心をしらば若の浦に夜深き鶴の声ぞ悲しき

環境用語

たつ波ものどかなる代に成にけりはや玉ひろへ和歌の浦人

建築構法

万 葉 時 代

和歌の浦や羽打かはし浜千鳥波にかき置跡や残さむ

て、歌神達を支える土台としても使

民部

われ、和歌浦の原風景である。

前内大臣 不明 不明 不明 津守国道

鶴・鳥

鎌倉右大臣

雪積もる若の松原ふりにけり幾代経ぬらん玉津島守

後京極

玉津島宿れる月の影ながら寄せてくる波の秋の塩風

実隆

ためなき光をそふる玉津島世世にも超えて神やうくらん

実隆

霜積もる岩の松原ふりにけり幾代経ぬらん玉津島

兼家

玉津島入江の小松人ならば幾代か経しと問はましものを

公朝

玉津島空に千鳥の声更けて波にかたふく冬の夜のつき

後鳥羽院

玉津島岩ねのすすき穂に出てまねけば帰る若の浦波

藤原雅永

玉津島拾ふより立つ波もしづかに成りぬよもの浦風

聖武天皇

湊こそ塩風寒し紀の国や浦のはつ島雪は降りつつ

光明峯寺入道前摂政左大臣

伊勢島や塩干のかたの影なきに霞にまがふわかの松原 若の浦に今よび尋める友鶴の契りは千代も絶じとぞ思ふ 和歌の浦や言の葉風に立波を心にかけて契とをしれ 和歌の浦の神にかきやるもしほ草心になびく手向ともがな

屯阿 慈鎮

生き物

もしほ霜はかなくすさふ若浦に哀をかけよ住よしの波 和歌の浦に塩みちくれば巡礼も紀三井寺まで船にてわたる

後京極

妹にこひ若の松原見渡せば塩ひのかたに田鶴鳴きわたる

聖武天皇

いせしまやわか松原みわたせば夕塩かけて秋風ぞふく

後鳥羽院

和歌の浦契もふかし藻塩草しづまん霜をすくへとぞ思う

中 世 時 代

玉津島磯辺の松の木の間よりおぼろにすめる春の夜の月

藤原康光

わが道の光をそへよ玉津島月こそ春はおぼろなりとも

藤原為家

和歌の浦や道をばたえず守りつつ光をそへよ玉津島姫

藤原源承

玉津島もとの光にまさるらし都にうつす神の宮居は

藤原師良

神もさぞ光を添へむ玉津島あらたにみがく時を待ち得て

藤原義栓

うづもるる宮居はここにあらはれて光も添ひぬ玉津島姫

藤原為遠

目に見えぬ神のあはれむ道を成わきてぞ守る玉津島

風景

雪降れば若の松原理もれて塩干の田鶴の声ぞ寒けき

太陽光

鳥は万葉の原風景の一部である。鳥

崇高性、神聖さ、天は神の道となる。

は天と地をつなぐものとしての乗り

天に登る天橋立に見立てることがあ

物と見立てられる。天と地をつなぐ

る。加えて、時空の広がりや時間軸

歌を歌う際に使われる詞である。

を表す言葉とも言われており、物理 的な上空と地上の時間軸を表してい る。

和歌の浦にあとたれしより代々をへて光ぞまさる玉津島姫 七本の松を姿の神垣に君が八千世を成ぞ祈らむ 松うづむ真砂は山もさだまらずたえず吹上の風にまかせて

眺めてきてしのぶにかへる道もあれな心をよする和歌の浦波 わかの浦に塩道とは神がいはく塩のみちて潟の無くなると也 わかの浦に塩道とは神がいはく塩のみちて潟の無くなると也 うれしくも六十の塩の満ちぬまにさやかに見つる玉津島かな 隔つなよ道にぞまよふいたづらに老とはならぬ和歌の浦波

時間軸 今日はきて手に取るばかり霞むにも筆をぞ捨つる若の浦の波

近 世 時 代

打ち出て玉津島より眺むれば 緑立ちそう布引の松

豊臣秀吉

風すさぶ松のひびきもうちそへて波ここもとに吹上の浦 おもふぞよ霞も晴れて玉津島光にあたる和歌のうら人 行春に若の浦にて追付たり

松尾芭蕉

この霜を小春といふこと思ひて、今日ののどけさを詠める 七本の松を姿の神垣や君が千歳を祈らん

etc

時間軸

万葉の原風景の一部である。かつて

白く美しい花に見立てられるが、雪

の和歌浦は干潟に葦群落があり、そ

は日常生活では面倒なものであると

の葦を見ながら、歌を歌ったと言わ

考えられていた。主にこのような二

れている。葦は神ではなく、日常を

面性がある出来事に使われる時が多

象徴するものであった。

いと言われている。


和歌と建築の修辞技法

手法 1 言葉を失った原風景の痕跡を和歌から再構築

序詞

垂木

垂木 ○○

枕詞的建築の事例 意味 機 (能 は ) な い が、 単 な る 記号である。しかしながら普段 必要性の無いものをあえて作る ことで、視認性を高め、意味 機 ( 能 を ) 与え、情緒を与える。

しろたへの ↓ 衣、雪 あしひきの ↓ 山 ちはやぶる ↓ 神 ひさかたの ↓ 光、雲居

枕詞

序詞的建築の事例

見立て建築の事例

構成、形態を見立てるが、見立

何 も 具 体 性 も 持 た な い 感 情、 意

祀る = 祭る

寄る = 夜

階段→展望台

屋根→階段

言葉を掛け合わせることで形態

機 能 に 二 面 性 を 持 た せ る。 人 間

と 自 然 の 二 面 性、 人 間 の 感 情 と

自然の事象といった様々な二面

性をもたせる修辞技法である。

松↓待つ 枯れぬ↓離れぬ

会ふ↓合ふ 長雨↓眺め 秋↓飽き 夜↓寄る

掛詞

本歌取り

伊勢物語より

みて鵜なくなり深草の里

夕されば野べの秋風身にし

建 (築 に ) 新たな意味を与える。

る が、 機 能 意 (味 が ) 変 わ る。 言葉を合わせることで前の和歌

既存の和歌 建 (築 を ) 新しく読 み 直 す こ と で、 形 状 は 同 じ で あ

本歌取り建築の事例

泅 = 泳ぐ

掛詞的建築の事例

眺め = 長雨

実在する事物 を a 非実在事物 b と見なす修辞技法である。概念、 味 機 (能 を ) 組み合わせること で、形を与える和歌の修辞技法

てる前と見立てた後は風景が一

桜↓雪 波↓花

変する。

である。

高島の磯超す波

月↓霜 梅↓雪 塩↓神 柳↓糸

見立て

← しくしく思ほゆ etc

序詞

壁→リアス式海岸

基礎→リビング

修辞技法

五空間

四機能

三部材

二背景

一材料

建築 一二三四…… 建築構築

柱→樹木

修辞技法

+

和歌

……………………

一二三四…… 文章構築

ガラス→山

柱→見えない間仕切り

+

=

砂利→大海

……………………

=

+ + 天 塩 =

(修辞技法による各々の詩人の感性・思想) +

(言葉の意味) + (原風景の痕跡) =

言葉のある風景 / 建築

(自己構図) (語り手の生きた風景) + = 和歌建築


扇垂木

光る月は結晶のような綺麗さを表す

茅葺屋根

万 葉 の 原 風 景 の 一 部 で あ る。 か つ て の 和 歌 浦 は 干 潟 に 葦 群 落 が あ り、 そ の 葦 を 見 な が ら、 歌 を 歌 っ た と 言 わ れ て い る。 葦 は 神 で は な く、 日 常 を 象徴するものであった。

松に潜む目に見えないものを表す言 葉。 和 歌 の 風 と は 声 や 音 を 表 し て い

る。 加 え て、 時 空 の 広 が り や 時 間 軸

天に登る天橋立に見立てることがあ

崇 高 性、 神 聖 さ、 天 は 神 の 道 と な る。

的な上空と地上の時間軸を表してい

を 表 す 言 葉 と も 言 わ れ て お り、 物 理

る。 加 え て、 時 空 の 広 が り や 時 間 軸

天に登る天橋立に見立てることがあ

崇 高 性、 神 聖 さ、 天 は 神 の 道 と な る。

言葉である。 る。 こ の 音 か ら 時 間 の 流 れ を 感 じ、

を 表 す 言 葉 と も 言 わ れ て お り、 物 理

感情が芽生える

的な上空と地上の時間軸を表してい

岩釜

突き上げ戸

鹽竈神社を大きく覆っている岩は母

の 一 部 で あ る と 言 わ れ て い る。 加 え

の 子 宮 の 中 に 見 立 て ら れ、 生 命 の 母

鹽竈神社を大きく覆っている岩は母

す言葉

崇高性かつ庶民的の両義性をもつ表

神聖さ、歌人自身、天下人

鹽竈神社を大きく覆っている岩は母

われ、和歌浦の原風景である。

て、 歌 神 達 を 支 え る 土 台 と し て も 使

の 一 部 で あ る と 言 わ れ て い る。 加 え

の 子 宮 の 中 に 見 立 て ら れ、 生 命 の 母

鹽竈神社を大きく覆っている岩は母

す言葉

崇高性かつ庶民的の両義性をもつ表

神聖さ、歌人自身、天下人

われ、和歌浦の原風景である。

て、 歌 神 達 を 支 え る 土 台 と し て も 使

の 一 部 で あ る と 言 わ れ て い る。 加 え

の 子 宮 の 中 に 見 立 て ら れ、 生 命 の 母

鹽竈神社を大きく覆っている岩は母

周望台

の 子 宮 の 中 に 見 立 て ら れ、 生 命 の 母

て、 歌 神 達 を 支 え る 土 台 と し て も 使

の 子 宮 の 中 に 見 立 て ら れ、 生 命 の 母

排水口

の 一 部 で あ る と 言 わ れ て い る。 加 え

われ、和歌浦の原風景である。

の 一 部 で あ る と 言 わ れ て い る。 加 え

桟橋

貝を拾うという行為は美しさと寂し

さを兼ね備えた出来事であると言わ

れ て い た。 貝 は 一 人 で 拾 う ほ ど 美 し

く、 皆 で 拾 う こ と は 寂 し さ が 伝 わ る ものである

松に潜む目に見えないものを表す言

葉。 和 歌 の 風 と は 声 や 音 を 表 し て い

る。 こ の 音 か ら 時 間 の 流 れ を 感 じ、

松に潜む目に見えないものを表す言

て、 歌 神 達 を 支 え る 土 台 と し て も 使

近世の時代の奉納のルートに沿って、

て、 歌 神 達 を 支 え る 土 台 と し て も 使

感情が芽生える

葉。 和 歌 の 風 と は 声 や 音 を 表 し て い

われ、和歌浦の原風景である。

近世の時代の奉納のルートに沿って、

塩 を 奉 納 し た と い う。 塩 は 神 と 見 立

斜め干し

白 く 美 し い 花 に 見 立 て ら れ る が、 雪 は日常生活では面倒なものであると 考 え ら れ て い た。 主 に こ の よ う な 二 面性がある出来事に使われる時が多 いと言われている。

崇 高 性、 神 聖 さ、 天 は 神 の 道 と な る。 天に登る天橋立に見立てることがあ る。 加 え て、 時 空 の 広 が り や 時 間 軸 を 表 す 言 葉 と も 言 わ れ て お り、 物 理 的な上空と地上の時間軸を表してい

る。 こ の 音 か ら 時 間 の 流 れ を 感 じ、

近世の時代の奉納のルートに沿って、

塩 を 奉 納 し た と い う。 塩 は 神 と 見 立

て ら れ て お り、 万 葉 時 代 か ら 風 景 の

る。

神聖さ、歌人自身、天下人

塩 を 奉 納 し た と い う。 塩 は 神 と 見 立

一部となっていた。

て ら れ て お り、 万 葉 時 代 か ら 風 景 の

塩 を 奉 納 し た と い う。 塩 は 神 と 見 立

近世の時代の奉納のルートに沿って、

る。

一部となっていた。

て ら れ て お り、 万 葉 時 代 か ら 風 景 の

塩 を 奉 納 し た と い う。 塩 は 神 と 見 立

近世の時代の奉納のルートに沿って、

る。

す言葉

感情が芽生える

崇高性かつ庶民的の両義性をもつ表

一部となっていた。

一部となっていた。

われ、和歌浦の原風景である。

吸う水ことは

哀しきよ

日の捨う水よ

古の和歌

美し望む

哀しきことよ

歌い廊

しおの松風

影となる

吸排水口

街中に

吊り干し戸

待つ人ぞ

吊り上げ時ぞ

岩釣り場

天神

桟橋の揺れ

風をもうれゆ

まつ人求む

和歌浦に降る

身にしみて

和歌の浦 漁火を彩る

うづらなくなり

まつやどの 天へと登る

塩岩の里

落としうる 天へと登る

雪景色

落塩突

て ら れ て お り、 万 葉 時 代 か ら 風 景 の

+

= 岩支えゆる

序詞 漁民の灯火

捨う 和歌浦の

吸う

て ら れ て お り、 万 葉 時 代 か ら 風 景 の

+

= 網引き神よ

網干し

本歌取り

一部となっていた。

+ 岩

= ほしきものかな

松風よ

本歌取り 塩神よ

= 葦辺立つ鶴

幻塩茅葺構法

+

+ 雪

本歌取り 嬉しくおもゆ

風吹けば

+ 風

塩神よ

幻塩屋根

序詞

降りゆく神は

本歌取り

+ 葦

+ 霜 天

霜となりけり

ちはやぶる

掛詞

( 言葉の意味 )

= ( 和歌建築 )

序詞

( 原風景の痕跡 )

+ ( 修辞技法 )

一人二十五首


( 修辞技法 )

奉納階段

崇 高 性、 神 聖 さ、 天 は 神 の 道 と な る。 天に登る天橋立に見立てることがあ る。 加 え て、 時 空 の 広 が り や 時 間 軸 を 表 す 言 葉 と も 言 わ れ て お り、 物 理 的な上空と地上の時間軸を表してい る。

鹽竈神社を大きく覆っている岩は母 の 子 宮 の 中 に 見 立 て ら れ、 生 命 の 母 の 一 部 で あ る と 言 わ れ て い る。 加 え て、 歌 神 達 を 支 え る 土 台 と し て も 使

近世の時代の奉納のルートに沿って、

の 一 部 で あ る と 言 わ れ て い る。 加 え

の 子 宮 の 中 に 見 立 て ら れ、 生 命 の 母

鹽竈神社を大きく覆っている岩は母

置き岩

塩 を 奉 納 し た と い う。 塩 は 神 と 見 立

われ、和歌浦の原風景である。

て ら れ て お り、 万 葉 時 代 か ら 風 景 の

入母屋屋根

崇 高 性、 神 聖 さ、 天 は 神 の 道 と な る。 天に登る天橋立に見立てることがあ る。 加 え て、 時 空 の 広 が り や 時 間 軸 を 表 す 言 葉 と も 言 わ れ て お り、 物 理 的な上空と地上の時間軸を表してい

御橋廊下

野面積み

波は時間としての波と物理的な波の

両 要 素 を 兼 ね 備 え て い る。 多 く は 時

間 の 儚 さ、 変 わ り ゆ く 波 の 美 し さ と

時間によって変わる風景を表わす言 葉である。

の 子 宮 の 中 に 見 立 て ら れ、 生 命 の 母

鹽竈神社を大きく覆っている岩は母

の 一 部 で あ る と 言 わ れ て い る。 加 え

る。 加 え て、 時 空 の 広 が り や 時 間 軸

天に登る天橋立に見立てることがあ

岩釜

万 葉 の 原 風 景 の 一 部 で あ る。 か つ て の 和 歌 浦 は 干 潟 に 葦 群 落 が あ り、 そ の 葦 を 見 な が ら、 歌 を 歌 っ た と 言 わ れ て い る。 葦 は 神 で は な く、 日 常 を

鳥 は 万 葉 の 原 風 景 の 一 部 で あ る。 鳥

象徴するものであった。

は天と地をつなぐものとしての乗り 物 と 見 立 て ら れ る。 天 と 地 を つ な ぐ

て、 歌 神 達 を 支 え る 土 台 と し て も 使

波は時間としての波と物理的な波の

雁木釣り場

の 子 宮 の 中 に 見 立 て ら れ、 生 命 の 母

鹽竈神社を大きく覆っている岩は母

野面積み

波は時間としての波と物理的な波の

両 要 素 を 兼 ね 備 え て い る。 多 く は 時

間 の 儚 さ、 変 わ り ゆ く 波 の 美 し さ と

時間によって変わる風景を表わす言

足で感じる時間軸の情緒を表わす言

葉である。

葉 で あ る。 草 は 特 別 な も の で は な い

が、 日 常 の 景 観 を 表 わ す 何 気 な い 言

神聖さ、歌人自身、天下人

の 一 部 で あ る と 言 わ れ て い る。 加 え

る。

塩 を 奉 納 し た と い う。 塩 は 神 と 見 立

近世の時代の奉納のルートに沿って、

の 一 部 で あ る と 言 わ れ て い る。 加 え

の 子 宮 の 中 に 見 立 て ら れ、 生 命 の 母

鹽竈神社を大きく覆っている岩は母

一部となっていた。

て ら れ て お り、 万 葉 時 代 か ら 風 景 の

塩 を 奉 納 し た と い う。 塩 は 神 と 見 立

近世の時代の奉納のルートに沿って、

われ、和歌浦の原風景である。

近世の時代の奉納のルートに沿って、

て、 歌 神 達 を 支 え る 土 台 と し て も 使

て、 歌 神 達 を 支 え る 土 台 と し て も 使

葉である。

塩 を 奉 納 し た と い う。 塩 は 神 と 見 立

て ら れ て お り、 万 葉 時 代 か ら 風 景 の

葉である。何気ない言葉は和歌にとっ

鹽竈神社を大きく覆っている岩は母

て ら れ て お り、 万 葉 時 代 か ら 風 景 の

ても大切な言葉である。

の 子 宮 の 中 に 見 立 て ら れ、 生 命 の 母

一部となっていた。

す言葉

崇高性かつ庶民的の両義性をもつ表

われ、和歌浦の原風景である。

歌を歌う際に使われる詞である。

間 の 儚 さ、 変 わ り ゆ く 波 の 美 し さ と

両 要 素 を 兼 ね 備 え て い る。 多 く は 時

る。

神聖さ、歌人自身、天下人

崇 高 性、 神 聖 さ、 天 は 神 の 道 と な る。

崇高性かつ庶民的の両義性をもつ表

を 表 す 言 葉 と も 言 わ れ て お り、 物 理

近世の時代の奉納のルートに沿って、

の 一 部 で あ る と 言 わ れ て い る。 加 え

一部となっていた。

的な上空と地上の時間軸を表してい

塩 を 奉 納 し た と い う。 塩 は 神 と 見 立

て、 歌 神 達 を 支 え る 土 台 と し て も 使

時間によって変わる風景を表わす言

て ら れ て お り、 万 葉 時 代 か ら 風 景 の

われ、和歌浦の原風景である。

われ、和歌浦の原風景である。

葦辺によ

岩に座れば

あがめゆる

塩のまつばよ

波すぎて

越ゆるものかな

時代の波を

しみじみと

足踏む草よ

道ゆくは

塩の源

天の光ぞ

たまりゆく

波の雫よ

塩岩田

天へとつなぐ

またまつるかな

道草

塩の橋

幻塩土台

老い波過ぎ

波釜

波打つ岩よ

鳥のあしあと

天入り母屋

塩になりけり

岩に落つ

おき岩そ

天へと登る

時をまつ人

和歌の浦

塩の神

和歌浦やどの

嬉しくおもゆ

暗闇に 祀りにゆくぞ

塩神よ

幻塩橋

一部となっていた。

す言葉

+

= 降りゆく鳥は

見立て

て、 歌 神 達 を 支 え る 土 台 と し て も 使

+

まつ人となる

本歌取り 守護神よ

本歌取り

= いわう歌人は

序詞

= 嬉しくおもゆ

本歌取り

われ、和歌浦の原風景である。

+

+ 波

+ 葦

+ 天

和歌の祭

抹る塩は

+

一部となっていた。

掛詞 岩い椅子

序詞

+ 天

新たな神ぞ

採塩階段

本歌取り

( 原風景の痕跡 )

+ ( 言葉の意味 )

= ( 和歌建築 )


祀り手摺

鹽竈神社を大きく覆っている岩は母 の 子 宮 の 中 に 見 立 て ら れ、 生 命 の 母 の 一 部 で あ る と 言 わ れ て い る。 加 え て、 歌 神 達 を 支 え る 土 台 と し て も 使

神聖さ、歌人自身、天下人

旧船着場

神聖さ、歌人自身、天下人 崇高性かつ庶民的の両義性をもつ表

廻り縁

神聖さ、歌人自身、天下人 崇高性かつ庶民的の両義性をもつ表

われ、和歌浦の原風景である。

崇高性かつ庶民的の両義性をもつ表

木階段

波は時間としての波と物理的な波の

間 の 儚 さ、 変 わ り ゆ く 波 の 美 し さ と

両 要 素 を 兼 ね 備 え て い る。 多 く は 時

波は時間としての波と物理的な波の

引き網

両 要 素 を 兼 ね 備 え て い る。 多 く は 時

時間によって変わる風景を表わす言

抜け穴

波は時間としての波と物理的な波の

間 の 儚 さ、 変 わ り ゆ く 波 の 美 し さ と

養殖場

万 葉 の 原 風 景 の 一 部 で あ る。 か つ て

の 和 歌 浦 は 干 潟 に 葦 群 落 が あ り、 そ

の 葦 を 見 な が ら、 歌 を 歌 っ た と 言 わ

れ て い る。 葦 は 神 で は な く、 日 常 を

象徴するものであった。

鳥 は 万 葉 の 原 風 景 の 一 部 で あ る。 鳥

は天と地をつなぐものとしての乗り

物 と 見 立 て ら れ る。 天 と 地 を つ な ぐ

歌を歌う際に使われる詞である。

貝を拾うという行為は美しさと寂し

さを兼ね備えた出来事であると言わ

れ て い た。 貝 は 一 人 で 拾 う ほ ど 美 し

く、 皆 で 拾 う こ と は 寂 し さ が 伝 わ る

の 子 宮 の 中 に 見 立 て ら れ、 生 命 の 母

鹽竈神社を大きく覆っている岩は母

歌を歌う際に使われる詞である。

物 と 見 立 て ら れ る。 天 と 地 を つ な ぐ

は天と地をつなぐものとしての乗り

鳥 は 万 葉 の 原 風 景 の 一 部 で あ る。 鳥

す言葉

崇高性かつ庶民的の両義性をもつ表

神聖さ、歌人自身、天下人

葉である。

の 一 部 で あ る と 言 わ れ て い る。 加 え

の 子 宮 の 中 に 見 立 て ら れ、 生 命 の 母

鹽竈神社を大きく覆っている岩は母

葉である。

す言葉

崇高性かつ庶民的の両義性をもつ表

神聖さ、歌人自身、天下人

葉である。

塩 を 奉 納 し た と い う。 塩 は 神 と 見 立

近世の時代の奉納のルートに沿って、

ものである

近世の時代の奉納のルートに沿って、

の 一 部 で あ る と 言 わ れ て い る。 加 え

煙突

両 要 素 を 兼 ね 備 え て い る。 多 く は 時

時間によって変わる風景を表わす言

塩 を 奉 納 し た と い う。 塩 は 神 と 見 立

て、 歌 神 達 を 支 え る 土 台 と し て も 使

岩手摺仕口

鳥 は 万 葉 の 原 風 景 の 一 部 で あ る。 鳥 は天と地をつなぐものとしての乗り 物 と 見 立 て ら れ る。 天 と 地 を つ な ぐ 歌を歌う際に使われる詞である。

万 葉 の 原 風 景 の 一 部 で あ る。 か つ て の 和 歌 浦 は 干 潟 に 葦 群 落 が あ り、 そ の 葦 を 見 な が ら、 歌 を 歌 っ た と 言 わ れ て い る。 葦 は 神 で は な く、 日 常 を

間 の 儚 さ、 変 わ り ゆ く 波 の 美 し さ と

象徴するものであった。

時間によって変わる風景を表わす言

近世の時代の奉納のルートに沿って、

て ら れ て お り、 万 葉 時 代 か ら 風 景 の

す言葉

近世の時代の奉納のルートに沿って、 塩 を 奉 納 し た と い う。 塩 は 神 と 見 立

一部となっていた。

す言葉

塩 を 奉 納 し た と い う。 塩 は 神 と 見 立 て ら れ て お り、 万 葉 時 代 か ら 風 景 の

われ、和歌浦の原風景である。

て、 歌 神 達 を 支 え る 土 台 と し て も 使

われ、和歌浦の原風景である。

て ら れ て お り、 万 葉 時 代 か ら 風 景 の

一部となっていた。

和歌浦よ

海人の燈火

和歌浦の

岩居へつなぐ

ひさかたの

鳥が舞い降り

えん火へと

若のまつだい

とりのながめぞ

葦辺にぞ

時代のなみよ

和歌浦の

鹽竈の神

逃げ抜くおもゆ

抜け穴よ

山に埋もれた

あしひきの

波の間ゆ見ゆ

海人の燈火

出て見れば

松間吹く風

紀の国の

しみじみ見ゆる

時たち葦よ

貝ひろゆ

見えぬ境目

幻塩境界

まてばまつほど

しみじみと

まぼろしの 塩の化身よ

天へと繋ぐ

干し手摺

= 塩の道かな

抜け入り口

本歌取り 塩の道

茅葺展望台

本歌取り

= 刻んだしるし

巣塔

枕詞

= おもゆかなしき

岩手摺仕口

本歌取り まつる場よ

一部となっていた。

+ 鳥

= 塩の神々

抹つ 流らふ見れば

待つ

哀しきぞ

見立て

て ら れ て お り、 万 葉 時 代 か ら 風 景 の

+ 岩

塩みてまてば

まつる場

掛詞

なつかしおもゆ

採塩手摺

枕詞

天へといわう

まつられる

本歌取り

一部となっていた。

す言葉

+ 鳥

+

+

+ 松

+

+ 松

+ 岩

しみじみと 埋もれ近代

祀ポンプ

枕詞

( 原風景の痕跡 )

+ ( 言葉の意味 )

= ( 和歌建築 )

( 修辞技法 )


幻塩の実験 T = 表面張力 θ = 接触角 ρ = 液体の密度

h = 2T cos θ/ρgr

g = 重力加速度 r = 管の半径

毛細管現象

EX) 式

1 表面張力によって液面は縮まろうとする方向に力が加わっている。

T = 0.0728 N/m(20℃)

2 壁面付近の傾きをもった液面が縮まろうとすることによって結果的に

θ = 20°

水面を持ち上げる。つまり、液体の上昇する力は壁面付近の表面張力の

ρ = 1000 kg/m3

垂直成分に等しい。

g = 9.80665 m/s となり、次の式で液面の上昇高さを計算できる。 h= 2×0.0728×cos20/1000×9.8r 管の半径が r = 0.5 mm であれば、液面の上昇は 約 28 m となる。

3 上の二つの力と持ち上げた液体の重さがつりあうまで液面は上昇す る。液体の重さは密度 × 体積(管断面積 × 高さ)で求まるが、細い管 の場合はこの管断面積が微小となる。このため液面の上昇する高さは非 常に大きいものとなる。

浸透圧

塩田は和歌浦の製塩を最もよく表している和歌浦の原風景である。万葉時代から明治の時代までの和歌にこの塩田について書 かれた和歌が多数存在している。この塩田は日常の製塩作りにおいて重要な要素であったが、塩田製塩を行う上で面積を広く 使うので、近代化の影響や埋立地により、塩田製塩方法は現在の日本に無くなっている。この製塩方法はかつての和歌浦の日 常の原風景を表す。砂に海水を巻き浸透圧により、海水が砂全体に浸され、それが乾くことで、塩を精製する方法である。か つての万葉時代から近世時代までは塩は風景の一部であった。

建築家のダイアナアグレストは数々の実験を試みている。事例として、1つ上げる。Salt Flat である。、 この盆地の地下淡水とアー テシア帯水層は、季節的な水循環に溶け込む残留湖塩によって絶えず汚染されている。​、ボンネビル湖の塩分を含んだ沖積堆積

実験論文 Diana Agrest

物は押し上げられ、地下帯水層の水路を通過する。​盆地の底にある帯水層の表面が地殻の割れ目を通過すると、淡水は海水になっ て蒸発し、ボンネビル塩平原に再補給するために塩が残る。当プロジェクトでは、盆地の地殻がその等温平衡に達する可能性 が高い 4 万年後には、帯水層がボンネヴィル湖の有害な塩の土壌を完全に浄化し、それらを 1 つの隔離された体、ボンネヴィ ル塩平原に再融合させると仮定している。​その結果、土壌の塩分が除去され、土壌が浄化されると、帯水層は再び、塩類平地 に覆われていない盆地の底に飲料水を運ぶ。​この水は、5500 万年近くの間、景観にとって異質な植生や野生生物の多様性を 提供することができる。現在の実験では時間軸は数千年単位であるが、マテリアル検討を繰り返すことで、この建築は土壌を 吸収する装置になり、機械を取り入れない、自然の風景が建築となる実験的プロセスである。

採塩階段

幻塩土台

まつる場

幻塩境界

幻塩橋

右図はこの実験の現象における図である。この現象における材料

を 検 討 し な が ら、 繰 り 返 し 行 う。 こ の 繰 り 返 し 行 う こ と に よ り、

材料を選定する。結果は繊維材料を用いることが重要であること

がわかった。繊維材料は細い繊維の集合体であることから、この

実験を初めて1ヶ月で 2m 登り、2ヶ月で 3m まで登っていった。 この実験を初めて期間は短いが、すでに塩の量は一年に一回の塩

田式製塩に近い塩の量を生産できるようになった。この塩を全面

的に外部へ表出することで、観光客を呼び寄せる。この塩は繊維

材と凝結材と固まり、この構造材に圧縮力を与える。圧縮力を加

えることで、この建築は時間が経てば経つほど、補助的にながら

構造も変わっていき、風景と共に建築が変わっていく。このよう

な脆弱な生態系内に構築することの意味についての投機的な調査

であると同時に、新しい建築材料としての塩の構造的および空間

的可能性に関する根拠のある技術的研究でもある。建築は、物理

モデリングを通じて絶えず開発され、その後、計算モデルにフィー

ドバックされた。実際の実験と : 1 の 1 研究を使用して、現象を 綿 密 に テ ス ト し た。 こ の 提 案 は、 非 常 に 想 像 力 に 富 む と 同 時 に、

現象的にみても可能であることがわかる。構造実験は行えなかっ

塩結晶

Salt

たが、理論上では可能であることから、ポルトランドセメントに

凝結材

+Diana Agrest

結晶構造

浸 + 透圧

Coagulant

変わる新しい持続可能な建材になりうる。

毛細管現象

Proposal

幻塩茅葺構法

幻塩屋根

炭素繊維

Cabon


透過性

実験模型

圧縮力

経年変化

腐食性

構成要素

天日実験

部材実験

繊維実験


宿泊処

吊り干し戸

潮干狩り

貝を拾うという行為は美しさと寂し さを兼ね備えた出来事であると言わ

提携

岩い椅子

食事処

産地直送 新和歌浦漁場

観光客

幻 +塩 干潟

洗浄化

万 葉 の 原 風 景 の 一 部 で あ る。 か つ て の 和 歌 浦 は 干 潟 に 葦 群 落 が あ り、 そ

二葦

鳥 +

幻 +塩

特産品の復活

住処を与える 塩を与える

奉納

波釜

釜煎熬

海水ポンプアップ

吸排水口

採かん

葦細工

海水

伝統工芸復活

の 葦 を 見 な が ら、 歌 を 歌 っ た と 言 わ

落塩突

釜煎熬

採かん

れ て い る。 葦 は 神 で は な く、 日 常 を 象徴するものであった。

茅葺展望台

採かん

幻塩構法

行政共同塩分土壌吸収

鳥 + 栄養塩

奉納

貝を捜索するための塩

採塩

奉納

天日干し

栄養塩

出荷

加工

天日干し 構法一体

三貝

和歌祭

岩釣り場

産地直送

釣り処

干物干し

網干し

養殖業

出荷

天日干し

祭事

奉納

物 と 見 立 て ら れ る。 天 と 地 を つ な ぐ

は天と地をつなぐものとしての乗り

鳥 は 万 葉 の 原 風 景 の 一 部 で あ る。 鳥

眺望

巣塔

塩田

塩岩田

朝の海水ポンプアップ

採かん

提携

出荷

紀三井寺

食事処及び万葉館

鹽竈神社

和歌浦漁場

両 要 素 を 兼 ね 備 え て い る。 多 く は 時

波は時間としての波と物理的な波の

出荷

歌を歌う際に使われる詞である。

産地直送

れ て い た。 貝 は 一 人 で 拾 う ほ ど 美 し

く、 皆 で 拾 う こ と は 寂 し さ が 伝 わ る

出荷

天日

提携

干潟の釣り場復活

ものである

奉納 奉納

Proposal

加工

幻 +塩

採かんと出荷

天日干し製塩

提携

一漁場

自然な塩作り

葉である。

時間によって変わる風景を表わす言

間 の 儚 さ、 変 わ り ゆ く 波 の 美 し さ と

和歌浦東照宮

修辞技法「縁語」による幻塩 ( 縁 ) ネットワーク

産地直送

三葦 貝 + + 幻 塩 の ネ ッ ト ワ ー ク は 幻 の 塩 を 作 り だ す こ と で、 同様に人を介した持続可能な建築となる。二に加えると、生

態 系 を も 取 り 戻 す こ と が で き る。 こ の ピ ロ テ ィ に な っ て い る

が 鳥 の 住 処 に な る。 こ の 干 潟 の 敷 地 は 既 存 に 貝 の 養 殖 が 行 わ

幻の塩を求めて万葉の原風景の鳥が干潟へと戻ってくる。葦

れている。この鳥が戻ることで、鳥の糞が貝の栄養塩となる。

葦は貝に必要な栄養塩を吸収してしまうが、鳥を呼び戻すこ

とで、干潟の水質のバランスが安定する。このように幻の塩

はかつて生命の母と言われた役割を取り戻すことができ、ブ

貝 +

幻 +塩

ラックボックス化された観光産業建築に対して、カウンター

的提案となる。

三葦

二葦 鳥 + + 幻 塩 の ネ ッ ト ワ ー ク は 幻 の 塩 を 作 り だ す こ と で、 和 歌 浦 の 万 葉 の 原 風 景 で あ る 葦 の 成 長 を 妨 げ て い る、 地 中 の

塩 分 土 壌 問 題 を 解 決 す る。 葦 の 減 少 に よ っ て 原 風 景 の 喪 失 と

干潟の水質バランス、生態系の喪失に繋がり、社会問題となっ

究論文から、葦の成長を促進する。この葦が成長することが

ている。この幻の塩は塩分土壌濃度を下げることができる研

で き れ ば、 和 歌 浦 に お け る 社 会 問 題 の 改 善 を 補 助 的 な が ら、

行うことができ、この建築は塩を取り続け、塩職人が製塩を

鳥 +

幻 +塩

続けることで、社会問題を解決することができる、人を介し

た持続可能な建築となる。

二葦

一漁場 幻 + 塩のネットワークは幻の塩を作りだす、幻塩構法 か ら 天 然 の 塩 を 製 作 す る。 そ の 塩 は 直 接 漁 場 に 出 荷 す る か、

釜煎熬するかの2択である。またこの幻の塩の表面は繊維材

と 凝 固 剤 の 中 の 塩 の 結 晶 構 造 は 内 部 へ 充 填 し、 こ れ が モ ル タ

ルやセメントの変わりになる。また天日干しの製塩業を行う

際は、2階にあり、釜煎熬における鹹水は落煙突から塩を落

と し、 吸 排 水 口 ポ ン プ か ら 組 み 上 げ ら れ た 海 水 で 濃 縮 す る。

既存漁場に一番近い波止場にこの建築を設計することで、和

歌浦の特産品である塩の干物と加工が一体化され、近代化に

幻 +塩

より分散された、観光産業が一体となる。

一漁場

和歌の修辞技法、縁語は一つの言葉から連想ゲームのように

ネットワークを築いていく、修辞技法である。この連想ゲー

ム の 縁 語 は ま ず 一 つ の 言 葉 を 選 ば な け れ ば な ら な い。 言 葉 は

テ ー マ で も あ る 原 風 景 を 選 ん だ。 原 風 景 か ら 連 想 さ れ る の は

現在の風景、そして歌人達の思想である幻風景がある。この

することで、この和歌浦が一つのネットワークを構築できる

連想された言葉から私は歌人達が残したの幻の風景を具現化

ク 状 に あ ら ゆ る 出 来 事 を 生 み 出 し、 近 代 化 に よ る 埋 立 て か ら

ような幻塩構法を提案した。この一つの提案から、ネットワー

観光産業地のブラックボックス化を解消する。この一二三縁

語のネットワークから、ある一つの歌を残し、この建築をま

とめる。

闇に埋もれし

世の中の

和歌浦よ

幻与え

二 +

三 + 縁語ネットワーク

天へ架けうる


一漁場

幻 +塩


ており、この和歌文化を末長くの繁栄

和歌浦東照宮の扇垂木は末広を意味し

ぐ わ な い と し て、 減 少 傾 向 に あ る。 修

がら、この展望台は和歌浦の景観にそ

と か ら、 展 望 台 が 多 く あ る。 し か し な

和歌浦は日本景観遺産とされているこ 表すものである。かつてこの手すりか

城や宮殿にある廻り縁は格式の高さを

を大きくしたと言われている。この原風

めに漁獲物を干して、日光に当てる面積

この和歌浦地域は干物生産地である。斜

景はかつての和歌浦の海岸に日常的に広

ら和歌浦の風景を見たと言われてい る。 修 辞 技 法 に よ り、 手 す り の 下 か ら

野面積みの排水口は街中の痕跡として 多く残っている。このことから野面積 みと建築が一体となっていたのが和歌 浦であると考えられる。この排水口は

祀り手摺は重要な文化財の周辺に設計 されている崇高性を帯びた原風景であ る。海水組み上げポンプは普段神聖な ものではないが、塩の源として取り扱 うもので重要で、あえて神聖なものに することで、隠されるはずの機械を神 聖な風景に更新した。

であるが、この継手仕口の背景は未だ

れている。当時存在した岩文化の痕跡

り、和歌浦以外の地域には無いと言わ

いた。和歌浦独自の岩の継手仕口があ

和歌浦の製塩場の痕跡に岩釜が残って

えた。

か け、 塩 を ま ち、 祀 り、 抹 る 場 へ と 変

漁民を待っていた船着場に修辞技法を

現在は使用されていない。かつて栄え、

旧 船 着 場 和 歌 浦 に は 多 く 存 在 す る が、

不明である。

住 宅 周 辺 に に 紀 州 の 青 石「 緑 泥 片 岩 」

が 列 を な し て、 置 い て あ る。 岩 は か つ

て 神 を 支 え た 土 台 か ら 神 に な ぞ ら え、

守り神として置いていると言われてい

る。修辞技法により、かつて歌人が祝っ

ていた椅子に置き換え、家具として残

した

和歌浦の街中に使われなくなった桟橋

の 痕 跡 が 残 っ て い る。 か つ て、 釣 り 場

や波止場として使用されており、昔か

ら漁場盛んだったと言われる痕跡であ

る。

桟橋

を意味していたという諸説がある。扇

建築に新たな機能を加えることで、近

置き岩

岩釣り場

代化された街から痕跡を掘り起こす。

旧船着場

岩い椅子

という要素からこの和歌浦地域の塩文 がっていたが、近代化によって失われた。 建築に取り込むことで、新たな風景を構

岩釜

まつる場

築する。

祀り手摺

落塩突

神 = に対しての格式の高さを表

塩を採取することができるよう設計 し、塩

排水口

祀ポンプ

天神

した。

斜め干し

吸排水口

和歌浦に降る

辞技法から歌人達が見た風景の場所を

廻り縁

網干し

まつられる

雪景色

構築する。

周望台

採塩手摺

塩の化身よ

岩支えゆる

化の末長くの繁栄を意味した設計し

扇垂木

歌い廊

まつやどの

しみじみと

漁民の灯火

た。

幻塩屋根

日の捨う水よ

埋もれ近代

海人の燈火

まつる場よ

塩の神々

流らふ見れば

待つ人ぞ

松風よ

哀しきよ

天へといわう

桟橋の揺れ

漁火を彩る

吸う水ことは

身にしみて

和歌浦よ 和歌浦の

源となる

おき岩そ

和歌の浦 まてばまつほど 網引き神よ

和歌浦の

ちはやぶる 哀しきぞ ほしきものかな

うづらなくなり

まつ人求む 塩みてまてば

和歌浦やどの

天へと登る 哀しきことよ なつかしおもゆ

塩岩の里

美し望む

守護神よ

塩神よ 古の和歌

いわう歌人は

降りゆく神は

嬉しくおもゆ

霜となりけり


10 29

60 54

40

36

40

30

65

10 49

t=

30

00 20 材

10 :集

29

.5 20 12

板 段

13

97 12

UP

# ! '

6

00 .5

=1

18 97 12

pe

$ +

0 .3 33

.3

33

40

27

.5 12

36

65 36

:st

, (

0 80 &

60 %% '( 12

13

97 12

40

八天日干し場

十養殖場

10

36

Φ

九採塩場

49

%

15

&%

15

25 4. 82

1365

ee

% %% !(

%

%%

&%

l pi

&%

18

十養殖場

3185

九採塩場

7280

七釜煎熬場

20 30 27

六海水貯蔵場

#&

+

65 $

13

'

五海水汲み上げ場

%% 0

'(

%% '(

&

四水揚げ場

800

三雁木釣り場

1365

三雁木釣り場

40 36

4700

0

60

767 780 780 780

00 !!"! ∅15

"%% 45

九採塩場

00

500

27 24

800 12

800 00

(

00

!!#$ 12

!

40 36

,

18

UP 20 12 #

1466

90

00 80 72

40 36

2066

17

15

二食事処 40

九採塩場

23

600

00

00

10

10

47

2000

九採塩場

一入り口

49

15

85 40 36

1800

幻 + 塩平面図一階

一入り口 二食事処 三雁木釣り場 四水揚げ場 五海水汲み上げ場 六海水貯蔵場 七釜煎熬場 八天日干し場 九採塩場 十養殖場 十一既存養殖場

一漁場

10

00 49

47

54

60

3640

94

0

36

40

N

36

40

しらす

住 宅 周 辺 に に 紀 州 の 青 石「 緑 泥 片 岩 」

が 列 を な し て、 置 い て あ る。 岩 は か つ

て 神 を 支 え た 土 台 か ら 神 に な ぞ ら え、

守り神として置いていると言われてい

る。修辞技法により、 かつて歌人が祝っ

ていた椅子に置き換え、家具として残

した

る。

ら漁場盛んだったと言われる痕跡であ

や波止場として使用されており、昔か

の 痕 跡 が 残 っ て い る。 か つ て、 釣 り 場

和歌浦の街中に使われなくなった桟橋

えた。この塩は養殖業の栄養塩となる。

か け、 塩 を ま ち、 祀 り、 抹 る 場 へ と 変

漁民を待っていた船着場に修辞技法を

現在は使用されていない。かつて栄え、

旧 船 着 場 和 歌 浦 に は 多 く 存 在 す る が、

桟橋の揺れ

待つ人ぞ

流らふ見れば

塩の神々

まつる場よ

海人の燈火

和歌浦の

旧船着場

身にしみて

桟橋

おき岩そ

うづらなくなり

置き岩

和歌浦やどの

塩岩の里

まつる場

守護神よ

岩釣り場

いわう歌人は

岩い椅子

嬉しくおもゆ

眼仁奈

笠子

障泥烏賊

牡蠣

若芽

海老

浅利


一日後 製幻塩

一五日後 製幻塩

一ヶ月後 製幻塩


二葦

鳥 +

幻 +塩


説的な屋根となっている。

こ す よ う た め、 葦 を 天 日 干 し で き る 仮

言 わ れ、 万 葉 時 代 の 人 の 行 動 を 呼 び 起

た。「 葦 」 を 使 っ て 屋 根 を 設 計 し た と

は製塩工場としての機能を担ってい

万葉の原風景の一部であった茅葺屋根

に な っ た り 、 釣 り 場 に もなる

の 風 景 を 眺 め る こ と が で き る、 展 望 台

幻 塩 に よ り 育 っ た 葦 を 干 せ た り、 万 葉

板が木になっている。修辞技法により、

所 に 多 く あ る が、 街 中 の 住 宅 街 に は 段

岩の階段は街中の万葉ゆかりの観光名

寄せるものとなる。

と か ら、 万 葉 の 原 風 景 の「 鳥 」 を 呼 び

この痕跡は鳥の住処になりつつあるこ

あ り 原 風 景 の 痕 跡 と し て 残 っ て い る。

築 が 現 れ て、 煙 突 は 不 必 要 に な り つ つ

塩の煙突は現在換気ができるような建

近代化によって埋もれた道は掘り返す と、 岩 を 発 掘 で き る。 こ の 発 掘 は 和 歌 浦の時代の流れを表していると考え た。 道 草 は 埋 も れ た 岩 を 掘 り 返 し て、 道 を 設 計 し、 野 面 積 み の 隙 間 か ら 自 然 に 草 が 生 え る こ と で、 万 葉 か ら 未 来 へ の時代の道しるべとなる。

引き網漁業が万葉時代から現在まで行 わ れ て い る。 網 引 き 天 神 と 言 わ れ、 網 には神を支えるものであると言われテ い る。 修 辞 技 法 に よ り、 神 を 支 え る も のとしてこの手すりに塩漬けの干物や 幻塩からできた葦を干すことができる ようになっている。

は負の時代の遺産として残りつつあ

て活用されている。この原風景の痕跡

使われていた。近代になり防空壕とし

抜け穴は江戸時代の武将が逃げる際に

風景に沿って塩作りすることで、和歌

海水を確保できるようになる。干潟の

潟 の 満 潮 時 に、 海 水 が た ま り、 自 然 に

行うことができるように設計した。干

修辞技法から時間軸によって塩作りを

の風景を体験として感じられる。

る。

野面積みは万葉時代から現代まで残り

続 け る 岩 の 文 化 が あ っ た 痕 跡 で あ る。

か つ て 歌 人 や 神 を 支 え た 構 法 で あ る。

修辞技法から、この岩に海水が付着し、

自 然 乾 燥 す る こ と で、 塩 を 生 産 す る。

この岩は塩に付着し、神の土台となる。

波すぎて

岩手すりの仕口は和歌浦独自の建築構成

要素である。背景や意味は不明とされて

いるが、和歌浦独自の構成要素を取り入

れることで、失われつつある独自性を保

存し、未来へ継承していく。

万葉時代からある釣り場は今はその機

修辞技法からかつての原風景である塩

能が失われている。この機能に対して、

ら干潮時になる際に海水を貯めれる田

田に見立てた。この見立ては満潮時か

の役割を果たす。

んぼの窪みを作り、製塩工程の採かん

波の雫よ

塩の源

天の光ぞ

たまりゆく

岩に落つ

刻んだしるし

ガラス

30×30@303

t=12

挟み梁 90×90 展望デッキ t=30

垂木

炭素繊維チューブ

おもゆかなしき

塩の道

ひさかたの

雁木釣り場

和歌の浦

塩のまつばよ

あがめゆる

岩に座れば

またまつるかな

岩居へつなぐ

岩手摺仕口

波打つ岩よ

野面積み

塩になりけり

岩釜

あしひきの

時をまつ人

抜け穴

山に埋もれた

嬉しくおもゆ

引き網

抜け穴よ

野面積み

紀の国の

逃げ抜くおもゆ

煙突

松間吹く風

鹽竈の神

木階段

道ゆくは

出て見れば

茅葺屋根

えん火へと 足踏む草よ 海人の燈火

塩岩田

鳥が舞い降り しみじみと 時代の波を 越ゆるものかな 波の間ゆ見ゆ

岩手摺仕口

しみじみと

幻塩土台

和歌浦の

天へと繋ぐ

波釜

時代のなみよ

塩の道かな

抜け入り口

葦辺にぞ

干し手摺

風吹けば

とりのながめぞ

道草

天へと登る

若のまつだい

巣塔

25

茅葺展望台

= φ

幻塩茅葺構法

塩神よ

幻 +塩

葦辺立つ鶴

鳥 +

嬉しくおもゆ

二葦


三葦

貝 +

幻 +塩


かつての製塩工場や観光建築は入母屋 屋 根 で 設 計 さ れ て い た。 こ の 入 母 屋 屋 根には格式の高さと神や人を祀るため に 使 用 さ れ て い た と 言 わ れ て い る。 修 辞技法から塩=神のから入母屋屋根に 天 の 光 を 与 え、 塩 が 登 る 風 景 を 設 計 し た。

突き上げ戸は住宅の開口部を担ってい た が、 近 世 の 徳 川 時 代、 岩 落 と し の 機 能 で 使 わ れ 始 め た。 住 宅 を 街 へ 開 放 す る側面と敵から守る面の二面性があっ た と 考 え ら れ、 修 辞 技 法 か ら 貝 を 干 す のと開口の二面性へと変えた。

御橋廊下は和歌山城をつなぐ廊下であ

る。この橋は人と神を繋げる橋である。

このような橋は和歌浦の日常的に構法

と し て 残 り 続 け て い る。 日 常 の 桟 橋 に

神 = から痕跡の背景を復活させ

も用いられていた構法に修辞技法によ り、 塩

和歌祭の塩の奉納のルートにある百八

段 の 階 段 で あ る。 徳 川 は 自 身 を 神 と 見

立てた和歌の風景を我が物にしたと言

わ れ て い る。 こ の 階 段 は 神 へ 奉 納 し に

神 = を抹る風景を設計した。

いく場所であったことから修辞技法か

ら塩

和歌浦の干潟養殖場は木で境界を分け

て い た。 こ の 境 界 に 修 辞 技 法 を 与 え、

幻 塩 化 す る。 境 界 に 付 着 し た 塩 は 潮 干

狩 り の 際 に 貝 を 見 つ け る も の に な り、

葦の成長を促す。葦が成長することで、

鳥が戻り貝の栄養塩となる糞を残すこ

とで、人を介した生態系を構築する。

祀りにゆくぞ

塩の神

しみじみ見ゆる

時たち葦よ

貝ひろゆ

見えぬ境目

まぼろしの

養殖場

和歌の祭

奉納階段

葦辺によ

抹る塩は

御橋廊下

天へとつなぐ

新たな神ぞ

突き上げ戸

塩の橋

入母屋屋根

落としうる

老い波過ぎ

幻塩境界

しおの松風

鳥のあしあと

採塩階段

街中に

幻塩橋

暗闇に

吊り上げ時ぞ

吊り干し戸

天へと登る

風をもうれゆ

40×150

塩神よ

柱帯材 40×50 炭素繊維チューブ

炭素繊維挟み柱

降りゆく鳥は

天入り母屋

φ=25

まつ人となる

120×120

炭素繊維チューブ

斜め柱


二葦

鳥 +

幻 +塩

満潮時 貯水

干潮時 釜煎熬

干潮時 天日製塩


三葦

貝 +

幻 +塩

満潮時 製幻塩

干潮時 潮干狩り

収穫時 葦狩り


1 Fishing ground+Phantom salt

model : S=1/50


2 Fishing ground+Reed+Shellfish+Phantom salt

model : S=1/50



奇人思想空間 ~50 の粘菌実験から読み解く南方熊楠の思想空間 ~

蔵田賞 Kurata Scholarship Gold Awards 2019 (Tokyo city university Gold Prize) (Yuuji Harada Junpei Nousaku Satoru Ito Ryo Matsui Ken Sasaki Honami Kashiwagi Oguri Mikio award) Modern architecture company Published work Sedai Design League Best of Diploma Selected 1st Works(Works in 334,Japan 1st) JIA Tokyo Graduate Awards 2019 Yui Tezka award JIA National Graduate Awards 2019 Bronze award(Japan 3rd)

私は「奇人」南方熊楠の子孫である。南方熊楠は、和歌山県が生んだ博物学の 奇人である。東京大学中退後、19 歳から約 14 年間、アメリカなど海外遊学し、 その後和歌山の那智に3年間定住していたと言われている。その3年の那智時 代に熊楠は粘菌からあらゆる思想が構築され、世界を見ていたと言われている。 「奇人」熊楠に自ら近づき知ってもらうために、私は「建築家」として粘菌を 研究し、南方熊楠の思想空間を設計した。 和歌山県大門坂入り口は熊楠の研究していた坂であり、この大門坂から広がる 那智の原生林は熊楠にとって宇宙そのものであり、思想の源である。この思想 の分岐点を計画敷地にすることで、那智の原生林に配置される名所の一部とな り、熊楠の行動、思想を探求することができる。 私は建築家として粘菌実験を行った。南方熊楠の思想の 1 つに粘菌と同じ視点 に立って研究するという思想がある。粘菌と人間のスケールは 500 倍違うこと から、和歌山県大門坂入り口の森の中の敷地を 1/500 に縮小すれば、実験敷地 内で粘菌と南方熊楠は同じスケールに立ったことになり、既存樹木の直径、高 さを測り、粘菌の特性・行動ルート・速度・変位時間・形態を観察した。それ らの観察データから、熊楠の思想空間を構成していった。この思想空間は熊楠 の研究や行動を空間として体験できる建築であると同時に、粘菌と建築の関係 性を追求していく試論でもある。


Minakata Kumagusu| 南方熊楠

Nachi taisha

Daimonzaka

Nachi

◆ Life cycle

Daimonzaka entrance

◆ Scale difference Slime mold scale Area of ​​slime mold 5 × 2=10 ㎟

2mm

Personal space of 5 ㎟ per body 胞子が発芽するとアメーバになる。異なるアメーバ が交尾すると変形体になる。成熟した変形体は最終 的に子実体を形成する。子実体は「子嚢」とよばれ る袋と胞子の飛翔サイクルをもつ。

One-dimensionalization √ 5 = 2.236

5mm

Human scale(Kumagusu scale) 隠れた次元より、人間のパーソナル

◆ Memory

食 感

スペースを計算した。 2200 × 750 × 750=1237500000mm3

触 覚 時 間

One-dimensionalization 1237500000^(1/3)=1073.614

強い光や乾燥した場所、有害物質などから避けなが ら、粘液の痕跡を残すことで、通過した場所を記録 する。

◆ Action choice

Slime mold scale

E=h\nu

2.236:1073.614=1:500

p={\frac {h} CmH2nOn H2O

Human scale

あらゆる環境でも、粘菌は独自に移動する。土地の 特徴をすべて把握し、危険性の少ない最適なルート を選ぶ。

1/500 敷地模型に粘菌を置くことで、粘菌と人間は同じスケール に立ったことになり、粘菌の行動特性を観察すれば、南方熊楠 が経験した世界を築くことができる。


φ =100

φ =300

φ =400

φ =400

φ =1000

h =4000

h =15000

h =18000

h =18000

h =28000

φ =1

φ =3

φ =4

φ =3

φ =5

h =150

h =150

h =180

h =100

h =20

φ =400

φ =200

φ =200

φ =300

φ =300

h =4000

h =1500

h =1800

h =1800

h =2800

φ =1000

φ =1000

φ =1000

φ =1200

φ =800

h =400

h =600

h =500

h =1000

h =300

Experiment Site

Microscope

Experiment report on page 300

Site Elements

A vessel for culturing slime molds

1/500 Experimental model

これは 50 回の粘菌実験の結果の一部である。すべての粘菌の動きは南方熊楠と同様に 1 時間ごとに冊子に記入し、24 時間観察した。平均行動経路、 エリア速度および子実体変位を 1/500 の敷地模型で観測した。


three-dimensional algorithm

粘菌の動きを 1 時間ごとに観測し、実験的に


に三次元空間と平面を粘菌アルゴリズムから構築した。

two-dimensional algorithm


Slime mold characteristics=Thoughts of Kumagusu=Architectural space Slime mold characteristics

1「流量」Quantity of flow

2「記憶」Memory

3「ライフサイクル」Life cycle

4「粘菌スケール」Slime mold scale

5「環境変化」Environmental change

6「行動選択」Action choice

主要な管からスポンジ状の空隙に液体を流し、流路

強い光や乾燥した場所、有害物質など自身を傷つけ

胞子が発芽すると、中から1匹のアメーバが生まれ

胞子状態から変形体を形成するまで、約 10 μ m 〜

粘菌はあらゆる環境化でも、独自に考えて移動して

粘菌はあらゆる環境化でも、独自に考えて移動して

を形成する。その繰り返しにより、粘菌が良好な環

るものからは遠ざかり、通り道にその粘液で痕跡を

る。異なるアメーバ同士が接合すると、変形体へ成

約 10cm まで大きさが変形する。どの形体でもスケー

いる。道の特性をすべて感知し、危険の少ない最適

いる。道の特性をすべて感知し、危険の少ない最適

境に向かって移動する。

残すことで、1度通った箇所の記録を残す。

長する。成熟した変形体はやがて子実体を形成する。

ルが変わっていき、分裂を繰り返し、大きなコロニー

なルートを選択する。

なルートを選択する。

18「事」Koto

を形成する。

14「蓄積」Accumulation

15「境界」Boundary

16「自発性」Spontaneity

17「対象」Target

神社という神聖な空間に限らずとも、自然を破壊す

身体 A が介入することで、そこに新たな意味「A] が

外の物質的自然と内の精神的自然は境界なく、人間

自然は大地に落ちたわずかな数の植物の種から、成

対象というのは熊楠にとっての顕微鏡を指し、顕微

ることによって、人間の職業と暮らしを衰微させ、

付与される。そこに別の B が介入することで、また

と自然は常に相互に影響を及ぶ必要があり、お互い

長を遂げてきた。その成長の全てが大筋では、自然

鏡をのぞくと、ミクロコスモスの世界を眺めること

生活を成り立たなくさせることにより、人間性を崩

新たな意味が付与される。

取り込むこと必要。

の自発性に委ねらてきたのだ。自然とは自発的に大

であり、自分のいる空間から別の空間に移動できる

地に自己の空間を創出する。

ものである。

Thoughts of Kumagusu

13「保存」Preservation

壊させると彼は考えていた。

「蓄積」Aging Wall

「感知空間」Space to sense

「自己創出空間」Self-created space

「物界」と「心界」が雜わることで「事」という出来 事が初めて生まれる。

「スケール変異空間」Scale mutation space

Architectural space

Composition of the microscope

柱が不均等に設置されており、自分で空間領域を決めることが 床材を節が多い木を使用し、歩くたび硬い節が残り、柔らかい 部分が磨り減って、人が歩いた記憶を残していく。

人が座ったりでき、その影が内部空間に入り、内部の人は外の 自然の変化を感知できる。

できるかつ建築と自然の境界を曖昧化し、粘菌のように変化を 体験できる

粘菌スケール変異を空間体験でき、南方熊楠と同じ視点を疑似 体験できる

By building the path where slime mold moved, you can experience Kumagusu's movement in the forest of Daimonzaka.


7「反応」Reaction

8「環境適応」Environmental adaptation 9「速度変異」Velocity mutation

10「自立分散」Independence

11「ネットワーク」Network

12「心理と物理」Psychology and physics

感知した化学物質・光・湿気の分布を頼りに、餌や

既存敷地に対してどこが最も住みやすいのかを把握

木が密集している地域は粘菌の行動速度が遅くなり、

中央司令官がいるわけではなく、1つ1つの細胞が

餌と餌をつなぎ、それぞれの餌の質をを見極め、質

粘菌は単細胞生物であり、神経系統を持たないので、

湿り気が最もありそうな方向へ移動する。

し、長い時間定住する場所である。主に幅広い空間

広い地域は速度が2〜3倍増える。考える量が多い

自立的に考え、すべての細胞同士がお互い考え、行

が優れてる餌の方に溜まっていく。ネットワークに

情報処理は体で行わなければならない。つまり体の

に粘菌が定住する。

ほど粘菌の進む速度は小さくなる。

動している。

より、お互い情報を伝えあっている。

挙動は生物の心的要因につながると考えられる。

20「書く=歩く」Write=Walk

21「写生」Sketch

22「アナロジー」Analogy

23「ポリフォニー」Polyphony

24「秘密儀」Secret

「萃点」で、「集まる地点」という意味でしょう。さ

熊楠の文章は人が実際に空間を歩くとき、雑多の未

熊楠は幼少期より「写す」という行為を得意として

熊楠は粘菌を研究する際、あらゆる事象、概念、知

様々な音素によって成る音楽。森というトポスは、

自然の深さが増せば増すほど、逆にその奥の方から、

まざまな物ごとの " ことわり " が通過し、交差する

整理の情報が入り込んでくるような文体であり、熊

おり、熊楠は写生する事により、すべての書物を暗

識、知恵から取捨選択し、類推しながら粘菌を研究、

様々な異なる生物、様々な大小、様々な強弱が対話

明るい何かが、自分を開きながら、こちらに向かっ

地点

楠自身の身体で書物を書いていた。

記していた。

実験していた。

しながら共存共生を企図している。

てくる。それを自然の道理であり自然の秘密なので

19「萃点」Suiten

ある。

「環境適応空間」Environmental adaptation space

「パサージュ」Passage

「シリンダー」Cylinder

熊楠は「心」と「物」とが交わっている場「事」、さらにその場と「根源的な場」 との「通路」が最も大事であると、考えている。彼は特に「通路」における「予 粘菌が最終的に止まった形態を空間化し、人間が粘菌のように止まった感覚を体験できる。

知」「発見」を試みていた。

シリンダーから光を落とし、南方熊楠の発見の空間、物事の集 まる点を空間化した。


Exterior perspectives in the north west side

Exterior perspectives in the south east side


Interior perspectives : Scale mutation space

Interior perspectives : Cylinder : Scale mutation space


Bird's-eye perspectives

800mm × 800mm の 1/100 模型である。森の中を這いずり回る粘菌 ( 熊楠)のように、地面から一体となった設計をした。森に覆いかぶ さって、本来は上からこの建築を見ることはできないが、4つの塔 (Suiten)が森の茂みの中から光を集める。森の中の萃点 Suiten を見 つけることで熊楠はあらゆる思考を深めていった。


Eye level perspectives

外観模型写真である。この建築のエントランスは全ての方向にあり、ガラスはない。全ての生物が相互影響しあう生態系の思想を考えた 熊楠にとって、この宇宙は人間のためではなく、全ての物事の為にできているという思想から、全ての森の民が自由に粘菌(熊楠)通っ た道を通過できるように設計した。



「SPO

GOMI」Olympic

~ リバースベンディング空間とベンディング空間による新しいスポーツ循環型施設の提案 ~

Hulic design competition 8th Hulic Student Idea Competition top 10

2020 年、56 年ぶりに東京でオリンピック・パラリンピックが開催される。前回、 1964 年に開催されたオリンピック・パラリンピックは、東京に様々なレガシー (遺産)を残した。選手村は代々木公園や青少年センターへ、馬術競技場は馬 事公苑となり、現在の東京という都市を形成する要因となっており、今回のオ リンピック・パラリンピックで開発される選手村も、 「ハルミフラッグ ( マンショ ン )」としてすでに分譲が開始されている。 今回のオリンピック・パラリンピックのレガシーとなるであろう新国立競技場 に程近い「千駄ヶ谷」は、オリンピック・パラリンピックのイメージを色濃く 持つ街である。新宿、渋谷、青山にも近く、古くは歓楽街的な一面もあるエリ アでしたが、前回のオリンピック・パラリンピックを契機に開発され、文教地 区としてその役割を一新した地域になっている。現在この地域には東京体育館、 国立能楽堂、東京将棋会館、新宿御苑など、人々の文化活動の拠点となる施設 が多く点在すると共に、最新の流行を担うアパレル企業なども集積している。 今回のヒューリック学生アイデアコンペの敷地は JR 千駄ヶ谷駅徒歩 1 分、東 京体育館に対面している。かつてのオリンピック・パラリンピックが当時の日 本を盛り上げ、開催後も有益なレガシーを残したように、この敷地に今回のオ リンピック・パラリンピックのレガシーとなる施設―Legacy @ Sendagaya―を 提案する。オリンピック・パラリンピック開催後も有効に機能する、ビルディ ングタイプにとらわれないサスティナブルな建築デザインと事業スキームの提 案をする。


00 ゴミを捨てるという無形レガシー 20000mm

①敷地に対して建蔽率を考慮した Max Volume 各スポーツの競技スタジアムで、試合後に日本人がゴミを拾うという行為が世界で注目 された。このようなゴミを拾うという行為は日本独自であり、このような日本人の精神 性は日本で行われる東京オリンピックの無形遺産となりうる。 昨今見られる、世界の海洋汚染問題やゴミ問題に対して、東京オリンピックは持続可能 な社会の実現に向けて、リユース、リデュース、リサイクルの 3R 実現させることを掲げ、 環境への排出を最小化することを目指している。しかしながら、スポーツによる環境問 題対策の認知度の低さが問題となっている。スポーツの聖地「千駄ヶ谷」らしい方法で 環境問題を解決する。

01「スポ GOMI」の概念を取り込む

②敷地に対して南向きに Volume をカットし、 走りながら登れる

一般社団法人ソーシャルスポーツイニシアチブは、ゴミ拾いをスポーツと 捉え、競い合い汗を流しながらゴミを拾うことで、健康な体づくりと子ど もから大人までゴミを捨てないリサイクル習慣を意識させ、きれいで暮ら しやすい街づくりに貢献し、スポーツと環境の融合を実現させ、スポーツ の新たな魅力を提案している。

02 リバースベンディングマシンとベンディングマシン

③千駄ヶ谷の構造 ( ゴミ箱 ) が地下 ( 土 ) にリ サイクル源 ( 栄養 ) を与える

日本のスーパーにも普及しつつある、リバースベンディングマシンは、不要 なゴミを機械の中に入れる(捨てる)ことで電子通貨やポイントがもらえる というものである。リバースベンディングマシンに捨てられたゴミはリサイ クルされ、新たな商品として生まれ変わる。これは街中によくあるベンディ ングマシン ( 自動販売機)の対となる機械であり、これら2つの機械には「ゴ

④千駄ヶ谷の構造 ( 樹木 ) に商品 ( 葉や果実 )

ミ」と」「商品」の循環性があることがわかる。

として置かれる ( 咲く )

Diagram

Perspective: the hill landscape gives a new landscape to the sport


03 リバースベンディングマシンとベンディングマシンが生み出すサスティナブルな体験 GYM & VENDING & REVERSE VENDING

4FL=GL+13750

RUNNIG TRACK & VENDING & REVERSE VENDING

3FL=GL+9000

SPORTS & VENDING & REVERSE VENDING

2FL=GL+4750

FRONT & VENDING & REVERSE VENDING

1FL=GL±0

RECYCLING FACTORY & VENDING & REVERSE VENDING

B1FL=GL-5000

内部空間は屋根の傾斜により、スラブは段々状になっており、断面的に繋がり を持つ空間になっている。リバースベンディング空間と、ベンディング空間は それぞれの階層と B1F のリサイクル工場と繋がり、構造的かつ物の循環がそ れぞれの空間に現れる。またスポーツジムやバスケットボールコート、ランニ ングトラックといったスポーツ空間は体験を生み、オリンピックのレガシーと して、ゴミとスポーツの循環を空間として体験するような設計となっている。

Axometric: B1F~4F


04「スポ GOMI」×リバースベンディングマシン×ベンディングマシン

×

×

スポゴミとはスポーツの大会でありボランティア活動である。ゴミを捨てないようにしましょうという消費者の善意に頼る環境運動であり、それには 限界があると考えた。そこで逆転の発想により「ゴミ」をこの中に捨てたら報酬がもらえるというリバースベンディングマシンとそれと対となるベン ディングマシンを提案する。

05 リバースベンディング空間×ベンディング空間の環境性能 05-1 リバースベンディング空間

05-2 ベンディング空間

屋上の傾斜を利用し、雨水をベンディン グ空間を通して、地下の貯水槽に貯める。 まるでゴミが落ちて、千駄ヶ谷の自然に還 るような風景を見ることができるようにな り、世界にゴミ問題を提起し、再生のモニュ メントとして、リバースベンディング空間 が遺産 ( 有形遺産 ) となる。 RC ゴミ箱構造には明確な柱、梁がなく、 傾斜している斜材は鉄骨造や木造の耐震要 素として用いられる筋交と似た効果を持っ ている。決済方法としては壁に内臓されて いる電子パネルにスマートフォンをタッチ し、ゴミを投入した後に決済される。

傾斜利用し地下で貯水した雨水をポンプ アップし、建物内を循環させ、ベンディン グ空間が屋上、壁面緑化を管理する リバースベンディング空間からリサイクルさ れた、商品がベンディング空間で実のように なることで、ベンディング空間は千駄ヶ谷の 大地から生える樹木となる。また、オリンピッ ク前後においてキャシュレス化が進む時代に も対応できるベンディング空間は経済の遺産 ( 有形遺産 ) となる。RC 造で柱の間には商品 棚を設計し、リサイクル用品を売れるように した。決済方法としては電子パネルで決済し た後、ロックが解除される仕組みである。

Perspective: track connecting the inside space and outside


Perspective: Vistors can see activities from 1F to 4F

06 「スポ GOMI」×リバースベンディングマシン×ベンディングマシンの経済循環

商業運営者

地球 レガシーとして伝える

一般社団法人ソーシャルイニシアチブ

ベンディング空間の管理

場所の提供

スポ GOMI の開催

購入

商品を買う

All player

事業提携

¥

千駄ヶ谷

SPOGOMI Olympic

施設に訪れる

sport

焼却施設と連携

捨てる

¥

shopping

焼却施設

ベンディング空間

リバースベンディング空間 ゴミを捨てに行く

eating and drinking

リサイクル商品制作

ゴミの仕分け

地域住民

B1F ゴミ処理場

本計画ではビジター、一般社団法人ソーシャルスポーツイニシアチブ、スポーツ複合施設の運営者を中心とした運営形態を採用した。スポーツ複合施 設に入ったビジターがスポーツやショッピングをした際にでたゴミをリバースベンディング空間に捨てることで、アプリを通して電子通貨がもらえる ようになっている。そのゴミは本計画敷地の地下や焼却施設でリサイクルされた商品をベンディング空間 ( 自販機 ) で売ることで、ゴミの循環だけで なく、経済循環もできるようなっている。また各家庭で出た、あらゆるゴミも本計画敷地に捨てることができ、千駄ヶ谷をスポーツで巻き込んだ事業 計画になっている。



Perspectives :Diverse activities on the hiking trail



Kamata 4.0 Factory town ~Tradition and future~

Architectual Design 5

Chiaki Arai award

junji Suga award

古くから製造業の中心地として栄えてきた東京都大田区蒲田。住宅街には町工 場が共存していたが、騒音や臭気の発生する工場と住宅との共存が困難となり、 オープンファクトリーなどのコミュニティ形成に利用されていたものが失われ た。「インダストリー 4.0」「iot」「生産技術革新 3D プリンター」「AI による知 的処理能力の自動化」などの以下のような新たな製造改革が進展する中で、今 後の生産拠点となる蒲田を提案し、伝統を継承していく。 2045 年といわれる第 4 次産業革命では、AI が本格的に導入され、この第 4 次 産業革命は Industry 4.0 といわれ、Industry 4.0 は商品の設計図を売買し、自 分の 3D プリンターで公開する時代です。すなわち、これらを集約した製品レ ベル、部品レベル、業務プロセスレベルがモジュール化、ネットワーク化され、 製品の価値があった時代から「プロセス」の価値があった時代へと移行してい る。有名な言葉があり、「ドリルを買いたい人はドリルではなく穴が欲しいの である。」これが industry 4.0 の略であると言われている。 この課題は「どのように稼ぐか」を解く課題であることから、歴史的背景や商 業的提案もする必要がある。そこで、ものづくりの街である東京都大田区蒲田 の伝統的な工場景観を守り、 「インダストリー 4.0」との共生を提案し、 「蒲田 4.0」という産業・商業の象徴的な建築をデザインした。


History Kamata1.0~2.0

Kamata3.0

Kamata4.0

18C~19C Industry1.0

18C~19C Industry2.0

Mechanizatoin and stream power

20C Industry3.0

Mass production and electricity

Flowchart

Computer and automation

cafe

厨房

Roof Plans

D

Station

Re A to E

C

Site Characterization

B

Paths

A

Scale of Building

Bar Diavolo

library

WC

cafe

E

Cyber physical system

Re-construct

City layer

N

8,000㎡

21C~ Industry4.0

GL+4500

WC

factory

2F S=1/2500 各住戸ボリュームを3層まであげピ

factory

ロティにし、2層目の建物を減らし restaurant

Open factory

て、駅から流れてきた人や GL を歩 hall

いている人が工房を見れるようにし

gallery

ている。このネットワーキングパス factory restaurant

factory

restaurant

が常に作業プロセスに付加価値を与

general store

え、このプロセスがインダストリー

terrace

4.0時代では商品になる。

clothing store general store

general store clothing store

nursery school

restaurant

restaurant

restaurant

music store

general store

1F S=1/1000

2F perspectives :Factry town

People who want to buy a drill don't want a drill, they want a hole.We


Diagram A Scale of Building

B Paths

C Site Characterization (The future of factory) D Station

E Roof Plan

building type Housing Scale S 30㎡〜 L 400㎡〜

Matching Scale SML

Housing Scale S 30㎡〜 M 200㎡〜

house station

factory

2F path

North

South

Match with the height of surrounding buildings

station

paths

Insert a network-like path

Insert the path between the factory and the house

Connect directly to the station

A roof reminiscent of a former factory town

Functions 1 Hotel+Office+Gallery

2 Factory

3 Gallery+Housing

4 Library+Factory

5 Soho+Landowner's House

Visualization of the working process

Preservation

System Dwelling unit pattern

sharehouse

Production

soho factory

dinks,single person

family

dwelling

manufacture

e have moved into an era in which we provide not only products but also services.

1F perspectives :Factry town in the north side


Production and Preservation

4

office

Network

1

3D データは、オフィスから工場に送信され、工場で作成されます。この

5

敷地に住んでお金を稼ぐことができる。

6 3 4

5

1

3

Funiture Factory

Electronics Factory

General Factory

Food Factory

1

1

1

Clothing Factory

3

3F S=1/1500

4

Share house

Dinks

Soho

Family 1

5 6

4

1

1

1

3

1

1

1 3

4F S=1/1500

Interior perspectives :Share house

4

4

1

2

4

7

1

1

1

Interior perspectives :Share house

5F S=1/1500

すべての家具は蒲田工房街で作られており、居住者はリサイクル商品を買うことができる。私たちが作って買っ ているものを、入居者全員がそのプロセス見ることができる。

1 sharehouse

2 soho

3 dinks

4 family

5 factory

6 library

7 office and hotel


interior perspectives :Factory

Exterior perspectives :Factry town from the Kamata station

Exterior perspectives :Factory town from arcade


office and hotel

family factory family

fa

factory

library

factory

3F perspectives :Factory town from the 3rd floor on the north side

open fa


sharehouse

sharehouse

soho

actory

actory

soho

factory

shop

restaurant

restaurant

restaurant

S=1/300

4F perspectives :Factory town from the 4th floor on the common areas



Underground hall ~"Roppongi Theater" City ~

Architectual Design 4

Yuko Nagayama award

六本木は外国人観光客は増え続けているが、観光収入は横ばいだ。その理由の 一つは娯楽がないことだ。また、劇場などの公共施設の入居率が高まり、さま ざまな利用方法が模索されている。こうした社会の変化を踏まえつつ、六本木 ならではの劇場文化施設のあり方を検討し、新たな都市型公共建築を構想する。 そこで、六本木の都市構成と現在の劇場施設のあり方を比較しながら、設計す ることにより、都市と劇場の関係から「劇場都市六本木」を提案する。 劇場の建築形式は、その土地の文化的水準を示すものと見なされることが多く、 独自の「世界」を設けることが認められていると考えられている。しかし、こ の独自の「世界」の建設は六本木の都市計画を逸脱し、単独の「世界」が建設 されてしまう。そこで、「劇場建築」に対して、「劇場都市」を提案する。六本 木はその都市構造自体に文化が表現されているので、六本木の都市自体を劇場 で表現することで、その土地の文化的水準を表現する。 リサーチにより、六本木の都市構造は都市のレイヤーとランドスケープに分か れていることがわかった。都市レイヤーは課題として与えられた機能に対して、 劇場に都市の機能を当てはめていく。ランドスケープは花の種類、樹木の高さ を正確に測量し、都市と劇場が馴染むように設計した。都市と馴染んだこの劇 場は象徴的な建築ではなくなり、都市の一部となる。


01Field Research-The public space of Roppongi community RF 真北

真北

真北

真北

Housing

真北

真北 真北

真北 真北

真北

真北

真北

真北 真北

真北

真北

真北

真北

真北

真北

Landscape

真北

真北 真北

真北

真北

真北

真北 真北

真北

真北

真北

Art Street funiturre

真北

真北

真北

真北

真北 真北

真北

真北

真北

真北

真北 真北

真北

Hall Shop BF

六本木の都市構造は階層化されていることが分かる。高層階は住宅やオフィス、地上階はランドスケープや美術、地下階は商業施設や劇場で構 成されている。この都市構造を利用してデザインすることで、象徴的な劇場から都市的な劇場へと変化していく。また、建物のレイアウトもデ ザインに含まれており、建物は街区に対してあらゆる角度で一定に配置されている。この計画敷地も街区として設計し、断面的にも平面的にも 都市構造と合わせたデザインした。


02Urban Design-Site Analysis

Residential area

Planned site Slope 14m Residential area Residential area Office

Commerce

Office

Shop


03Urban Design-Axometric

Planned site Slope 14m

RF

RF

Office

Office Gallery cafe

Housing Office

Make the conference room visible from the outside and allow outside people to participate. Gallery People outside can see the gallery through the street. Cafe There is continuity between the cafe and the street.

building type Fountain

Landscape

Landscape

Extract the southeast pond of the planned site and incorporate the elements. Food truck

Art Street funiturre

Art Street funiturre

Design the streets to accommodate the hood truck

lighting Extracts Roppongi street lighting and acts as a night museum

Art Street furniture Roppongi artists can display outside.

Landscape

Gallery library

Hall Shop

Hall Shop BF

BF

The exhibits are illuminated by light from above. Hall Studio Although it is located underground, it is visible from the ground level and is adjacent to the external theater.


04Urban Design-contour design

GL+14000

傾斜 14m を1m ごとに切り分け、14 枚の地面とし

GL+13000

て設計した。1 枚ごとの地面に機能を持たせ、1 枚

GL+12000

登ることにより、機能が変わっていく設計にしてい る。GL+0~2000 は車寄せや駐車スペースを設計し、

GL+11000

slope

GL+2000~3000 はエントランス、ショップ、子供室

GL+10000

を設計した。GL+4000~5000 からは西側に図書館の

GL+9000

機能を配置し、東側にスタジオやバンド室を配置し、 中央の劇場を境に分けることで、音の問題を避けた。

GL+8000

stairs

GL+6000~7000 は図書機能とギャラリーを配置し、

GL+7000

それらを階段とスロープでつないでいき、各機能を 常に最短距離でいけるように設計している。

GL+6000

各機能はショーケースのようにガラスで仕切り、 それによって生まれた道で六本木の雑多性を表現し、

GL+5000

window

GL+4000

地下でも都市性を感じることができる。同時に西側 エリアと東側エリアは各階層全てが見渡せることが

GL+3000

でき、天井は地中のなだらかな土を利用し、地中の

GL+2000

中にいるようなデザインにした。

GL+1000 handrail

GL+0

光庭 オープンロビー

情報発信ショップ

アートスペース

GL+4000,7000 buffet, studio, garden in practice

光庭兼屋外劇場

GL+1000

GL+2000

読み聞かせ室 GL+2000

GL+3000

カウンター

子供広場

エントランスホール

GL+3000

GL+3000

GL+2000

事務室

中庭 GL+1000

ブラウンジング バンド室 GL+3000

GL+3000

GL+4000

WC

児童書架

GL+4000

子供預かり所 GL+4000

GL+3000

GL+4000

子供広場 GL+4000

WC

GL+4000

階段

WC

1Fホワイエ

会議室

GL+4000

GL+4000

GL+4000 階段

WC 倉庫

練習室

中庭

サイドスピーカー室

階段

GL+4000

一般書架

GL+1000

下手舞台

厨房

WC

GL+4000

会議室

階段

GL+4000 ビュッフェ

GL+5000

GL+4000

1Fホワイエ GL+4000 会議室

AVスペース GL+4000

GL+4000 調整室

光庭兼屋外劇場 GL+4000

倉庫

光庭 GL+5000

主舞台 GL+1000

一般書架 ボランティア室 GL+5000

階段

光庭

サイドスピーカー室

倉庫 GL+4000

アートスペース GL+6000

ボランティア室 GL+5000

上手舞台

GL+5000

調理教室 GL+5000

階段

GL+6000 大スタジオ兼リハーサル室 GL+4000 天井高  GL+11000

WC

WC GL+4000

1Fホワイエ GL+4000

光庭

WC

GL+7000

GL+5000

GL+7000 光庭 GL+5000

階段

光庭 GL+7000

WC

個人リーディング GL+7000

閉架書庫兼オープンブラウンジング GL+7000

光庭 GL+6000

一般書架

GL+6000

一般書架

N B1F S=1/2000

Functions around the hall

artist lounge

dressing room

Foyer

concert controll

buffet/bar

gallery

studio

GL+2000,3000,4000 entrance, shop, Foyer in library

GL+5000

B1F平面図S=1/300

During the practice in the west side

shop

bandroom

cafe

library

Kitchen room

AVroom

meeting room

Children's library

GL+4000 AVroom in library

Non perfoming in the east side


05Urban Design-What&How we plant

金鳳花

染井吉野 Field working & Exercising

雪柳

φ =600mm h=10000mm

1

2

3

未央柳

花水木 染井吉野

Japanese cultural activitities

4

金鶏菊

龍田撫子 山法師 楠

Art and Recreation

躑躅

5

唐鼠黐

6

7

金鶏菊

玉羊歯

加這杜松 亜 米 利 加 這 杜

龍田撫子

山吹

金盞花 樅

黒文字

8

9

10

11

12 Flowering illustration

Sightseeing and Activities in a year 常緑樹が多く、花の種類も豊富な 敷地周辺の要素を3つに分けるこ とができた。この都市の要素を取 り入れることで、都市型劇場に都 市のアクティビティが見えること になる。3つの地域を溶け込ませ

housing&education

るために、計画敷地を3つに分け た。これにより、3つの地域にあっ

9

ha

ll

た活動を起こすために、劇場の機 能を配置していく。北は保育施設、

8

南東は日本庭園、和室、南西はギャ

10

ラリーやスタジオを配置した。

6

12

5

e

an

Ja p

7

se g en

ard

8

3

4 ry

lle

Ga

Green road

7

11


06Urban Design-Destribution of Activities On Three Paths

Field working & Exercising

parking

Japanese cultural activitities

Art and Recreation

Shop

Garden

fountain

Food truck

Art

Tokyo Midtown

track

Tatami

dramatic art

child care

Art

Lighting

Planned site Slope 14m

40m

N heig

hts

of t ree 6m

3つの地域の花の位置や木の位置、高さを測定した。北側の 樹木は木の高さが低く、南側の木の高さは高いので、その中 間に位置する計画敷地もなじませるため、配置する。


07Urban Design-heights

都市の構成要素の高さをリサーチし、計画敷地に設計し た。各構成要素の高さは南側の東京ミッドタウンに合わ

劇場を各構成要素の高さまで設計し、傾斜 14m に対して ボリュームもなだらかな高さで設計していくことで、劇

0~3m

リュームを配置した。都市に対して封鎖的になりやすい several voids

lighting

1street furniture

7

7

人たちは常に下の活動を眺めることができる。これによ

5

場の関係になる。

food truck

4 柊 etc

lightin

6

る。その特徴と周辺のランドスケープを巻き込んだ設計

6

6

にすることで、本計画敷地の独自性の維持と劇場の象徴

7

8

7

7

7

8

6 6

8 6

7

4

5

7

4 5

2

6

六本木は各敷地に独自性があり、特徴的な建築が多くあ

事柄を共存できるように設計した。

shop

4

4

4

自体を客席とみなすことで、六本木の都市と各機能が劇

つ、独自性を兼ね備えたものであり、この 2 つの反する

3松

7

4

7

り、地下の活動の風景と光庭を舞台とし、都市 ( 地上)

性への批判をした。この建築は周辺環境との調和をしつ

2art

4

場と都市をなじませる。そして六本木の構成要素の 1 つ の void を設計することで、地下に光を入れ、地上で歩く

3~7m

せて、樹木の高さと建物の高さを北側と比べて高いヴォ

4

3

16 8

7

8

8

6

6

7

7

8 8

6

7 7

7

4 5

6

5

7 7

6 6

5

7

4

5 4

5

5

4 3

4

3

plan 1/3000

slope 14m

buiding 5m~1

I determine th


ng

170m

150m

5榊

6 染井吉野

30m

10~15m

5~15m

around building

7楠

15~40m

50m

studio

10m~12m

4~12m

3~7m

library

hall

8樅

building

Park Court Akasaka Tower

landscape 3m~40m

he height of all elements along a slope

section1/2000

Cross section perspective1/350



Perspectives :Art and Recreation Path on the north side


Program Family structure

01

02

2020

2040

Library+House Husband+Wife+Son+Daughter

Program Family structure

Library+Pianoroom+House Husband+Wife+Son+Daughter Father+Mother

F


Non finito ~Housing by unfinished art~

Architectual Design Ad2

Koji Aoki award

03

設計され、建設され、引き渡され、利用され、改修され。建築は流れる時間の 中で止まることなく動き続けていると言えるが、設計という行為は、そのごく 一部、端的に言えば竣工というその一点にフォーカスしすぎているのかもしれ ない。では「竣工」をゴールせず、流れる時間に目を向けながら建築を設計す ることは可能なのだろうか。その思考は、建築のあり方を変えるのだろうか。 この課題では、今まで設計が取りこぼしてきた「時間の流れ」に踏み込んだ時 に見える、建築の可能性について考えてみる。

2060 Program

Family structure

Library+Atelier+House Husband+Wife

UNFINISHED という語源はイタリアルネサンス初期の時代の芸術家ドナテッ ロが初めて未完成な芸術技法「Non finito」を定義してから、生まれた言葉で ある。この UNFINISHED という概念はゲリーバウムがキューレータを務めた UNFINISHED 展の際、未完成芸術の具体的手法を確立させたと言われている。 この未完成芸術概念を利用し、建築化することは建築自体が未完成なものにな り、その先の未来に可能性を指し示すのではないか。現時点での日本の社会変 動はフロー型産業からストック型産業への構造転換に伴い、昨今、DIY による 建築の改変は一般的になりつつあり、その完成の概念の有効性は揺らいでいる。 そこで建築自体が未完成の象徴や建築の改変性を示していくと、我々が常に「時 間の流れ」を意識しながら生活できるのではないか。芸術論と建築論を照らし 合わせながら、UNFNISHED ARCHIRECTURE を定義していきたい。


01 Definition of unfinished art

02 How to make unfinished art

1Duplication of different scales

2 Repeating pattern

ハインリヒ・ヴェルフリン(Heinrich Wölfflin, 1864 年 6 月 21 日 - 1945 年 7 月 19 日)は、スイス、ヴィンタートゥール出身の美術史家で、近代的な 様式論を確立した。 美術史の基礎概念』(Kunstgeschichtliche Grundbegriffe, 1915 年)はヴェル フリンの主著。16 - 17 世紀の美術史をルネサンス(古典主義)様式とバロッ ク様式の対比で特徴づけたもの。ヴェルフリンは様式を単なる個人の志向

Steeves Residence

や時代的背景から説明するのではなく、様式の変遷を人間精神の発展と捉

D

Renaissance expressions

え、古典主義 - バロックの対比を 5 つの表現形式によって説明した。 線的なもの - 絵画的なもの 平面 - 深奥 閉られた形式 - 開かれた形式 多数性 - 統一性

symmetry

concentration

perpendicularity

明瞭性 - 不明瞭性

序付けられている。バロックでは変化・運動が見られ、各部分は全体のモ チーフに従属している。また、こうした表現形式の変遷を 16 - 17 世紀だけ でなく、多くの文化史上にも見られる現象として捉えた。 フランクゲーリーは未完成のアートに触発され、1978 年に建築を設計し始

Baroque Style = Unfinished

総じて古典主義では明瞭な形があり、各部分が独立しながら全体の中に秩

めたと言われています。1978 年のフランクゲーリーの形態変化の研究によ り、ハインリッヒヴェルフリンのアイデアを振り返ることにより、ルネサ ンスからバロックへの移行が明らかになりました。つまり、未完成のアー 研究から未完成の家を設計します。

Methodology

トを建築に置き換えると、バロック様式であると推測できます。私はこの

1Duplication of different scales

2R


3

construction

4 mobility

5 cutting and disassembly

6 disassembly and duplication

7 Overlapping different axes

8 Overlapping boundaries

non-construction

Davis studio

Gehry Residence

Vitra Design Museum

expressive turning point

Guggenheim museum free structure

1978

discontinuity

split

diagonal

Repeating pattern

long sleeve

3

construction non-construction

sharp contour

horizontality

4 mobility

diagonal

compound

long sleeve

horizontality

continuous

5 cutting and disassembly

compound

continuous

negation of contour

negation of contour

6 disassembly and duplication 7 Overlapping different axes 8 Overlapping boundaries


03 Unfinished art

Number28

Natural paint

Thai paintings

Graffiti

Turkish paintings

Jackson Pollock

Unknow

Unknow

Unknow

Unknow

NoB62

Thai paintings

Turkish paintings

Cambodia paintings

Seamless

草間 彌生

Unknow

Unknow

Unknow

Unknow

Mirrors and Shelly

Light reflection

Mirror and Forest

Go through the mirror

Chenrai

Robert Smithson

Unknow

Unknow

Unknow

Unknow

3D picture

Personification

Personification

Tattoo

Color Abstraction

Unknown

Unknown

Unknown

Unknown

Unknown

3D picture

Portrait of Oscar Pistorius

Portrait of Oscar Pistorius

James Hunter Black Draffiti

George Washington Portrait

Unknown

Natalie Holland

Natalie Holland

Alice Neil

Gilbert Stewart

Worship of Dr. Toho

Unknow

Composition

Composition2

Crystallization of appearance

Leonardo da Vinci

Unknow

Piet Mondrian

Piet Mondrian

Paul Klee

Worship of Dr. Toho

Burial

Two-color fugue

Marcel Duchamp

Georgiurau

Leonardo da Vinci

Michelangelo

František Kupka

František Kupka

Unknow

Turning Road

Turning Road

Turning Road

Lattice gate

The last vision

Paul Cezanne

Paul Cezanne

Paul Cezanne

Georges Seurat

Auguste Rodin


04 Frank Gehry

Steeve Residence

Danziger Studio

Davis Studio

Gemini G.E.L.

Gehry Residence

Famillian house

Gunther Residence

Wagner Residence


01the early stages of art

1Duplication of different scales

2 Repeating pattern

芸術で最初にやるべきことは、土台を作り、すべての作品 が作られる土台を作ることである。土台そのものが作品で

1200

あり、未完成の芸術の一種となる

300

1000

702

10

680

1500

680 洗濯機置き場

:st-pipeφ27

11

8

1886

553

7

1206

上部吊り収納

stair

1149 .98

1FL+0

6

1FL+0 GL+1000

1448

240

2100

1892

5

979

3

1004

881

400

1FL+0 GL+1000

4

TOTO ネオレストNX

850

873

1610

2 1

1550

冷蔵庫置き場 2000

1FL+0 CH=2400

683

1FL+0 CH=2400

2646

1350 1155 .5

875

600

1500

1500

700

1200

350

13.42

78.59㎡

1FL+0 CH=3500

1FL+0 CH=2700 床:杉足場板

915

1500

350

2000

350

1FL+0 CH=2700

1500

900

4000

1FL-24 CH=2300

9 手

400


01

Overall organization

compound

Plane

long sleeve

ヴェルフリンのバロック様式の要素は建築に組み込むこと で、芸術は建築と土地を形成し、建築全体を構成する

10

9

2142

781

:st-パイプφ27

11

8

12

7

13

6

14

5

15

1FL+2700 2FL+0 CH=2400

2FL+600

terrace 1FL+2700 2FL+0

plan S=1/100


・1F bathroom/ 2F bedroom

・livi

2 階の寝室は子供用で、お風呂

南側

は共同である。

体に

・entrance/ parking/ toilet

・libr

施主の要望で、2 つの駐車場を 設計し、廊下にトイレを設計し

朝は

明か

た。

もな

・kitchen

・site

北側と南側を結んでいるのが長 軸のキッチンである。長軸の キッチンは北の裏庭と南の庭を つなぐ。

鉄骨

敷地

の基


ing

側は長軸なので、リビング全

に光が入る。

rary

は直射日光、午後は安定した

かりが灯され、夫婦の寝室に

なります。

e

骨造。500mm のグリッドを

地に描画して、敷地にアート

基礎を配置する。

01 Axonometric


❶ Unfinished(duplicate element)

7 Overlapping different axes

8 Overlapping boundaries

未完成芸術はベースに色を追加する。未完成芸術を表す新

1200

2000

しい軸と色の境界線を追加し、未完成を表現する。

300

8

1500

680

553

:st-パイプφ27

1886

5 階段

1149 .98

1892

1500

TOTO ネオレストNX

240

4

1FL+0 GL+1000

3

979

2

1460

1FL+0 GL+1000

881

1 1004

400

1610

926

1550

冷蔵庫置き場

808

900

2000

1FL+0 CH=2400 床:杉足場板

11 8

1500

1FL+0 CH=2400

700 1155 .5

15

00

875

11 0

0

60

0

32

2655

terrace

2

1FL+0 CH=2400

682.5

35

0

13

70

0

38

12

87 8

00

2070.31

2294.5

1FL+0 CH=2400

14

80 15 10

35

0

00

1500

38.7

13.42

78.59㎡

00

1FL+0 CH=2400

35 0

2850

4000

傘入れ

6

9

1206

上部吊り収納

1FL-24 CH=2300

7 手

400

680

靴入れ

02

洗濯機置き場

1000

1000

702

350

2000


02 extension axis

diagonal バロックの要素から斜めの軸を表現し、増築部に新しい軸 を追加し、未完成を表現する。

1200

1FL+2700 CH=2400 床:杉足場板

700

350

8

1500

7 手

:st-パイプφ27

1FL+2700 CH=2400 床:杉足場板

700

6

1200

9

5

10 階段

11 12

4 3

13 14 1FL+2700 CH=2400

1FL+2700 CH=2400

15

350

2480

1500

8

313

350

1FL+2700 CH=2400 床:杉足場板

1FL+2700 CH=2100

1FL+4500 2FL+1800

1FL+2700 CH=2400 床:杉足場板

plan S=1/100


・1F bathroom/ 2F bedroom

・kit

浴室は改修前の状態である。

キッ

ウト

・1F entrance/ 2F bedroom 寝室は 2 階にあり、壁は石造り である。

・1F 1階

で、

られ

・1F dining/ 2F bedroom 1 階は改修前と同じで、2 階は

・libr

書斎

夫婦の寝室になっている。

リッ

・library

・site

グリッドの軸を変更し、増築部 分が見えるように壁を木材に し、書斎を増築した。

軸を

柱を

を描


tchen

ッチンは改装前と同じレイア

トになっている。

living,piano/2F terrace はピアノのあるリビング

、2 階は寝室からテラスに出

れる。

rary

斎の増築によって、斜めのグ

ッド軸と壁を変更した。

e

を変更する場合は、改修前の

を残して、斜めの軸グリッド

描く。

02 Axonometric


❷ Unfinished(cutting)

5 cutting and disassembly 色をベースから削除する。美術品を切り抜いて解体し、さま ざまな特徴を持たせる方法である。

GL+2000

1200

2000

GL+1750

300

8

1500

680

洗濯機置き場

400

680 553

:st-パイプφ27 6

1886

9

5

1206

階段

1149 .98

1892

240

4

1FL+0 GL+1000

3

979

2

1460

1FL+0 GL+1000

881

1 1004

400

1610

873

GL+1250

1550 808

900

2000

989

1FL+0 CH=2400

1500

1FL+0 CH=2400

1155 .5

1414

32

2655

700

682.5

90

875

6

1FL+0 CH=2400

30

54

10

45

1FL+0 CH=2400

1FL+0 CH=2400

2850

GL+1000 13.42

78.59㎡

GL+750 1FL+500

1FL+500

3262

GL+500

1500

4000

1500

TOTO ネオレストNX

02

上部吊り収納

GL+1500

1FL-24 CH=2300

7 手

1000

1000

702

350

GL+250 2000

GL+0


axis

03 extension and reduction

contour

diagonal

negation of contour

第 3 期は、増築と減築を同時に行った。輪郭の否定から、増減する第 2 周期の建物の輪郭を描き換える。

A

1200 700

寝室

terrace

350

1FL+2700 8

1500

7 手

:st-パイプφ27

terrace

5

10 階段

11 12

350

1FL+2700 CH=2400 床:杉足場板

6

9

4 3

2042

13

書斎

350

14

1FL+2700 CH=2400

15

350

833

1099

1190

310

1366

350

terrace

1FL+2700 CH=2400 床:杉足場板

寝室

1FL+2700 CH=2100

1FL+4500

terrace

1FL+2700

2FL+1800

A'

plan S=1/100


・1F dining/ 2F bedroom library

・1F

寝室の減築によって建物の輪郭

建物

が消される。バロック的要素の

し、

水平性を増築する。

・1F entrance/ 2F bedroom テラスを増築し、書斎の一部を 減築する。

・library

・1F

寝室

が消

・stu

書斎を南のテラスに接続する。

模型

・kitchen

・site

キッチンは改装前と同じレイア ウトになっている。

輪郭

のグ


living, atelier/ 2F terrace

物を増築して建築模型を展示

、建物の輪郭を消去する。

bathroom/ 2F terrace

室の減築によって建物の輪郭

消される。

udio

型写真を撮るスタジオ

e

郭を消去するときは、500mm

グリッドに沿って消去する。

03 Axonometric



Turn static files into dynamic content formats.

Create a flipbook
Issuu converts static files into: digital portfolios, online yearbooks, online catalogs, digital photo albums and more. Sign up and create your flipbook.