暮らしの根が張り、家の葉は茂る
静かに根が大地を掴むように 太陽を求めて葉が茂るように。 時に従い暮らしを築くなら 暮らしに合わせて家が変わるなら。
▪家に合わせる暮らし→家が合わせる暮らし
▪規格化された決まらない暮らし
▪一つの機構で広がる暮らし
▪繋がり合う暮らし
時代が進み、環境が変わり、人の暮らし方も変わりつつある。多様化した暮らし
グリット状に張りめぐるレール。グリット上に伸びる柱。規格化された構造の中
壁・屋根・床がただ一つの機構、" もくばん " で成り立つ。0.91m × 1.82m。い
もくばんは色を変え、香りを変え、朽ちる。そして新たなもくばんを組み込む。
方に家が合わせることはできないだろうか。
で壁・屋根・床を自由に配置することで暮らし方を家が決めない。
くつもの木の板が集まり暮らしを豊かにする。回す・動かす・取り替える。
森を暮らしが整備し繋がる。変わる家の中で土地に暮らしの根が張っていく。
▪ 1 階平面図 縮尺= 1:100
▪ 2 階平面図 縮尺= 1:100 3640
格子状のレールに合わせて自由に動かす
使われなくなった構造体が 時を与え落ち着きになる
日差しを選んで部屋を作る
日に焼けた木が 暮らしの物語を映し出す
使われなくなった部屋は形をかえ トイレ
1820
新たな意味をもつ
お風呂 読書室
テラス キッチン
カフェ
周辺の建物が変わり、 家を新たな環境に合わせる
植物の庭
リビング
寝室
縁側
縁側
決められた壁がないことで 上下のつながりが生まれる
ベランダ
学習室
使わなかった柱は朽ちていく 育つ木に合わせて暮らしの場所を選ぶ
家庭菜園
外との連続を自分で選ぶ
50年経ち家は古民家カフェになる。 使われない部屋はない。 家が暮らしに合わせてやわらかく変化する。
1 0
5[m] 2
▪経年南側立面図 縮尺= 1:250 0年
5年
20 年
50 年
夫婦が越してくる
子供が増え家を広げる
子供と森が成長し家も上に広がる
夫婦の家に戻り地域と共に生きる
小さな暮らしが、根を張りはじめる
土地に馴染み森と共生し、芽吹く
暮らしが枝分かれをし、育つ
暮らしの根が張り、家の葉は茂る