WORKS AOKI TAKUNO ARCHITECTURE PORTFOLIO SELECTED WORKS 2017-2019
WORKS DEPARTMENT OF ARCHITECTURE / KOBE UNIVERSITY SHUHEI ENDO STUDIO
02
WORKS AOKI TAKUNO ARCHITECTURE PORTFOLIO SELECTED WORKS 2017-2019
0
PROFILE
04
1
SteamSCAPE
06
2
YADOKARI DANCHI
22
2
3
URA
NAMBA
32
4
KOBE ARCHI STATION
46
5
BLACK LAVA ARK
56
03
B2
house Arc 「 地 上 の 農 園 」× 「 地 下 の 光 」
図書館設計
Grove 「 閲 覧 室 」× 「 書 架 」
TAKUNO Aoki
宅野 蒼生
神戸大学大学院 工学研究科建築学専攻
B3
PROFILE
住宅設計
子育てスクエア
POLYGON
建 築 設 計 ・環 境 デ ザ イ ン 遠 藤 秀 平 研 究 室
「 子 ど も 」× 「 大 人 」
1996.10 京都府宇治市出身 2015.03 京都府立 莵道高等学校 卒業
六甲のセミナーハウス
Layer of Space
2019.03 神戸大学 工学部建築学科 卒業
「 宿 泊 」× 「 セ ミ ナ ー 」
2019.04 神戸大学大学院 工学研究科建築学専攻 入学 現 在 建 築 設 計 ・環 境 デ ザ イ ン 遠 藤 秀 平 研 究 室 2021.04 NIKKEN SEKKEI
琵琶湖沿いに佇むミュージアム
SHIMANO MUSEUM
Hometown
「 人 」× 「 自 然 」
UJI / KYOTO
建築デザインセンター
KOBE ARCHI STATION
B4
「 駅 」× 「 大 学 施 設 」
Sports
Tennis
神戸ウォーターフロントマスタープラン
FOODSCAPE 「 神 戸 」× 「 食 」
神戸ウォーターフロントランドスケープ
URBAN AGRITECTURE 「 神 戸 」× 「 都 市 農 園 」
地熱の街に宿る発電の場
SteamSCAPE
Fishing
「 発 電 の 場 」× 「 ヒ ト の 場 」
M1
Hobby
団地の未来像
YADOKARI DANCHI 「 使 う 部 屋 」× 「 使 わ な い 部 屋 」
なんばの未来空間
Favorite
Sneaker
URA
2
NAMBA
な ん ば の 「 オ モ テ 」× 「 ウ ラ 」
国際コンペティション
BLACK LAVA ARK 「 黒 溶 岩 」× 「 建 築 空 間 」 04
SELECTED WORKS
01
SteamSCAPE
−地熱の街に宿る発電の場−
卒業設計(学部 4 年) 神 戸 大 学 建 築 卒 業 設 計 賞 選 考 会 大 賞 :最 優 秀 賞 JIA 近畿支部学生卒業設計コンクール 2019 最優秀賞 A I J 日 本 建 築 学 会 近 畿 支 部 第 7 3 回 卒 業 設 計 コ ン ク ー ル 入 選 :B E S T 3 せ ん だ い デ ザ イ ン リ ー グ 2 0 1 9 卒 業 設 計 日 本 一 決 定 戦 1 0 0 選 :予 選 2 3 位 Diploma KYOTO 19 Day3
BEST 5 : Mechanic ARCHITECT 賞
毎 日 ・D A S 学 生 デ ザ イ ン 賞 ( 金 の 卵 賞 ) 入 選 JIA 全国学生卒業設計コンクール 2019 近畿支部推薦 一次審査通過
普段、何気なく使う 「電気」。 それがどこで生まれたか考えたことはあるだろうか。 現在の社会は、電力の生産を自然エネルギー による 「分散型」 へと移行する過渡期にある。 「このまちの電気はこの街でつくろう」 といった、 「自律分散型の社会」 がやって くるとき、もちろんその生産の場は、我々の生活の場へと近づくことになる。 近未来において、隔離されたハコであった発電所が「建 築になる」 という可能性に着目し、 発電の場の未来像を描く。
02
YADOKARI DANCHI 日 本 建 築 学 会 設 計 競 技 「 ダ ン チ を 再 考 す る 」 ( 修 士 1 年 / 3 名 ) 日本建築学会 全国審査 最優秀賞(全国 1 位) 日本建築学会 近畿支部 支部入選 全国入選作品 今日、 ダンチはどうなっているだろうか。 ダンチは畑地や雑木林を取り払って人口の浮島のように出現したが、 今やダンチの周 囲はすっかり宅地化あるいは都市化していて、 緑の多いダンチはあたかも公園のように見える。 ダンチを単なる住宅地としてでな く、 小さな都市あるいは小さな都市の一部と考えるなら、 少子高齢化、 空き家 (空室)、 シャッター街などの都市問題がダンチ にもパラレルであること、 そして多くの場合、 ダンチでは都市以上に問題が顕在化していることがわかるだろう。 そういったダンチ をよく観察し、 デザイン思考することで、 ダンチを社会の大きなストックとして捉え、 その活用のための新しい提案を行う。
03
URA
2
NAMBA
設 計 演 習 特 論 B 課 題 「 お お さ か メ ガ ・サ ウ ス 」 ( 修 士 1 年 ) 神戸大学大学院 修士 1 年前期 設計演習特論B 学内講評会 学内 1 位 KUAJ2019 掲載 ミナミの中核をなす都心域-難波 ・ 新今宮 ・ 阿倍野 ・ 天王寺 ・ 上本町エリア-は、 関西国際空港に近いという立地特性と合 わせて新しい都市圏への進化の過程にある。 現在のインバウンド需要を機会とした国際化、 2025 大阪万博をはじめとする大阪 全体の都市構造の変容の機運などを踏まえ、 来るべきメガシティ時代の都心空間のあり方を構想する。
04
KOBE ARCHI STATION 計画演習 個人課題「 STATION
A R C H I T E C T U R E 」 ( 学 部 3 年 )
計画演習I 学内講評会選抜作品 (スタジオ: 近井務氏 / 大林組) KUAJ2017 掲載 建築学科保存作品
敷地は阪急六甲駅北側プラットフォーム沿いの区画。 ここに建築教育施設、 建築の周辺にかかる情報の発信拠点、 そして駅 機能の複合施設を計画する。 阪急六甲駅における、 普段のある一日の乗降客数は 29,566 人。 一方教育施設の主たる利用対 象者は神戸大学建築学科関係者約 350 人。 そしてここでの情報の受信者は不特定多数、 無数の市井の人々。 ここを通過また は滞留 ・ 滞在そして交錯する人々が建築やそのインフォメーションを介することで創造的コミュニケーションが生まれ、 多様なアク ティビティが可視化される場所。 このようなイメージを顕在化させる、 唯一無二の、 ここにしかない磁場を創造することが本課題 の主旨である。
05
BLACK LAVA ARK 「 B L A C K L A V A F I E L D S V I S I T O R C E N T E R 」 ( 修 士 1 年 / 3 名 )
湖の上を溶岩が通過した際に起きる上昇気流によって形成された Dimmuborgir Lava Field は、 独特な形の溶岩の間を、 時に 通り抜け、 時に溶岩に包まれるような、 独自の空間体験を育んできた。 我々は、 この地特有の空間体験、 つまり黒溶岩と人々 の触れ合いを幾何学パターンに読み替えた。 そして、 それらを立体的に展開することで、 Dimmuborgir Lava Field そのものを建 築空間化することを試みる。 05
S t e a m S C A P E
01
SteamSCAPE
−地熱の街に宿る発電の場−
About :
卒業設計(学部 4 年)
Time :
4 ヶ月 / 2018.10 - 2019.02
Program :
地熱発電
Site :
兵庫県新温泉町湯村地域
Awards 神 戸 大 学 建 築 卒 業 設 計 賞 選 考 会 大 賞 ( 最 優 秀 賞 ) ( 審 査 員 :大 谷 弘 明 氏 他 ) J I A 近 畿 支 部 学 生 卒 業 設 計 コ ン ク ー ル 2 0 1 9 最 優 秀 賞 ( 審 査 員 長 :江 副 敏 史 氏 ) A I J 日 本 建 築 学 会 近 畿 支 部 第 7 3 回 卒 業 設 計 コ ン ク ー ル 入 選 :B E S T 3 せ ん だ い デ ザ イ ン リ ー グ 2 0 1 9 卒 業 設 計 日 本 一 決 定 戦 1 0 0 選 ( 予 選 2 3 位 ) Diploma KYOTO 19 Day3
BEST 5 : Mechanic ARCHITECT 賞
毎 日 ・D A S 学 生 デ ザ イ ン 賞 ( 金 の 卵 賞 ) 入 選 JIA 全国学生卒業設計コンクール 2019 近畿支部推薦作品 一次審査通過
Concept 普段、 何気なく使う 「電気」。 それがどこで生まれたか考えたことはあるだろうか。 現在の社会は、 電力の生産を自然エネルギーによる 「分散型」 へと移行する過渡期にある。
「このまちの電気はこの街でつくろう」 というような分散型の社会がやってくるとき、 もちろんその生 産の場は、 我々の生活の場へと近づくことになる。 近未来において、 隔離されたハコであった発 電所が 「建築になる」 という可能性に着目し、 発電の場の未来像を描く。 地熱発電は、 資源の状態に着目すると①蒸気 ②電気 ③温水の大きく3段階に分かれる。 蒸気 から始まる資源変換のストーリーに沿って、 空間構成やプログラム、 発電の場とヒトの場の在り方が 変化していく。 その過程に連動して、 生産原初の姿を残した展望空間から、 発電機能を中心にし て光と空間を形成する町役場、 冷却塔そのものが建築に融合する温泉施設へと、 建築自身も変換 されていく。
資源状態 ① 蒸気では 150℃の蒸気を取り出す生産井の高さを利用して、 新たな景色を与える 展望空間へと変化させる。 ② 電気のフェーズでは、 建築を通過する 100℃から 70℃の蒸気を利用するタービンや復水器と いった発電機能を中心にして、 発電空間が地上、 GL、 地下それぞれで視線、 空気、 光を伝え る空間となり、 ヒトと発電の場が交差し始める。 ③ 冷却塔と建築の融合によって、 発電で生まれた温水をまちへと還元する。 復水器を通過した 約 50℃の温水は塔上部から利用され、 高低差を利用しながら足湯広場、 温泉を通過。 中心部に は空気が抜け、排気塔の役割も果たす。 約 20℃温度変化を起こす冷却塔に空間を挿入することで、 地元の利用者と観光客が交流できる共同浴場が生まれ、 発電機能の内部から景色の見るという視 点の逆転が起こる。 また、 外気と接しながらも温水の温幅反射により内部環境を保つ、 新しい中 間領域が構築される。
地熱資源を有するコミュニティの多くは山間部に位置し、 山間部おいては谷線が資源の有望ライ ンとなる。 今計画はそれらを踏まえた設計条件を設定しており、 この 「SteamSCAPE」 が日本各地 に広く応用されることを期待している。
06
S t e a m S C A P E
07
S t e a m S C A P E
Background
Site
01 -1
兵庫県 美方郡 新温泉町 湯村温泉地域
見えない生産の場
発電所は遠い場所に!
普段、 何気なく使う電気。 それがどこでどうやっ て生まれたのか考えたことはあるだろうか。 現在、 わたしたちの社会は、 その生産を火力や原子力 といった手段で行っており、 その生産の場を気 に留めることはほとんどない。
01 -2
分散する生産の場
今提案は、 温泉を特色とする兵庫県新温泉町に、 地熱による発電の場が現れる計画である。
分散
資源量において日本有数でありながら、 同県内の城崎温泉や有馬温泉と比べ衰退が進行している地域である。 このまちの電力は ぼくたちでつくろう!
まちに近づく
そんな 「集中型」 の社会から、自然エネルギー
Plot Plan Concept
「 山 か ら 、地 域 資 源 を 変 換 し な が ら 町 へ 」
を用いた 「分散型」 へと転換する日が近づいて いる。 「このまちの電気はこのまちで作ろう」 とい うような分散型の社会がやってくるとき、 もちろん
このまちは国道による分断が起きている。 旅館などが多いエリアと、 その国道を挟んで反対側に今計画を行う。 分断された境界の向こう側から
その生産の場は、 まちに近づいてくることになる。
地域の資源である 「地熱」 を可視化させ、活気へとつなげる 「エネルギー生産」 の場がやってくる。 まちと接するエリアは公園として解放され、人々 の流れを受け止める。
01 -3
建築化の可能性
まちにやってきたとき、どんなカタチに?
総人口 : 13,958 人 人口密度 : 57.9 人 /km2 (推計 2018 年 10 月 1 日時点) 新温泉町は、兵庫県の北部に位置する美方郡の町。 2005 年 10 月 1 日に浜坂町と温泉町が合併して発足した。
まちにやってきた生産の場は、 日常から見える 場所にあったり、 普段通る道が横切るかもしれな
地域住民
日帰り旅行
い。 そのとき、 まちから隔離されたハコだった発 交流の場が必要
電所は、 どんなカタチに変化するのだろうか。
個々に温泉を持つものの 旅館に泊まって帰るのみ
そこに建築の新しい可能性があるのではない 但馬牧場公園 スキー場帰り
縁をつなぐ場
発電職員
=
か?
発電の場
Pick Up 02
「 地 熱 」と 「 温 泉 の ま ち 」 仮説:温泉のあるまちにやってくるのでは?
温泉の分布
Hot Spring Community
地熱資源の分布
Geothermal Spot
国内には 2000 を超える温泉、 5000 以上の温泉施設があり、 風光明媚かつ自然豊かな場所で温泉を楽しむ文化は、 日本独特のものと言って よい。温泉は地熱資源利用のひとつの形態であるため、地熱開発の対象地と重なる場合がきわめて多い。こうした地熱資源利用の文化的特性は、 地熱発電は、 ベースロード電源としての役割を
世界の地熱資源大国にはあまり見られない特徴となっている。
担うことができると期待されている。 日本は資源 量においても世界 3 位であり、 地熱資源を温泉 として利用している古くから親しみのある資源。
温泉の分布
日本国内の地熱資源分布
やはりその分布も多くの場合で一致する。
Proposal 03
発電の場の未来像
新温泉町 地域住民
日帰り旅行
スキー場帰り
発電職員
八丁原地熱発電所(国内最大)
=
縁をつなぐ場 発電の場
温泉のあるまちに地熱発電によるエネルギー生 産の場を計画する。 過疎化の進行によって衰退 が進みつつある温泉地に、 温泉とも共存する地 熱発電所が実現すれば、 コミュニティの中心、 ひいてはまちの原動力になる。 発電の場の未来 像を描く。
08
出典:「地熱発電の潮流と開発技術」/ 福嶋邦彦 「温泉発電」/ 村岡洋文 / 大里和己
出典:「地熱発電の潮流と開発技術」/ 福嶋邦彦 「温泉発電」/ 村岡洋文 / 大里和己
S t e a m S C A P E
Method 地熱発電は、 資源の状態に着目すると①蒸気 ②電気 ③温水の大きく3段階に分かれる。 変換の流れに沿って建築の空間構成、 プログラムも街に向かって変化していく。
電力利用の範囲と発電量の設定
地熱発電のプロセスと特徴
新温泉町における 2050 年人口を想定し、 発電規模を計画する。 可能発電能力については
地熱発電のプロセスは大きく下記の 3 工程に分かれている。 さらに、 その中で特徴的な要
資源量や人口の類似から、 熊本県小国町のわいた地熱発電所をモデルとした。 地域のスケー
素を抽出。 空間計画のメタファーとして活用する。
ルを壊さない面積かつ、 湯村温泉地域だけでなく新温泉町全域の消費電力を賄うことが可能 な発電規模を設定。 生産された電力は FIT によりまちの特産品となる。
地熱貯留層に生産井を掘り、地熱流体を取り出した後、セパレータ(気水分
1
蒸気でタービンを回転させ、発電する。蒸気は復水器へ。
2
兵庫県 美方郡新温泉町 人口 : 13922 人(2018 年) 将来人口 : 8287 人(2050 年) 世帯 : 5175 世帯
離器)で地熱流体を蒸気と熱水に分離。
蒸気を復水器で温水にし、さらに冷却塔で冷ました後、復水器に循環して蒸
3
将来世帯 : 3080 世帯
気の冷却に使用する。
1 世帯あたり平均年間消費電力量 : 4432kWh 新温泉町全体の年間消費電力量 : 1365 万kWh 計画発電能力 : 4MW 推定年間発電量 : 4M
24h
365d
汽水分離器
0.8 = 2800 万kWh
復水器 補助蒸気
気体+熱水
想定年間売電量 : 2800 - 1365 = 1435 万kWh
不凝縮ガス
売 電 単 価 ( F I T ): 4 0 円 / k W h ( 税 抜 き ) 熱水
想 定 年 平 均 売 上 高 :5 億 7 4 0 0 万 円
冷却水 蒸気
×6317
熱水
冷却塔
2
1
動力
搭 載 機 種 :東 芝 G e o p o r t a b l e ™
3
温水
発電
資 源 モ デ ル :熊 本 県 小 国 町 わ い た 温 泉 郷 還元井
生産井
タービン
発電機
配置計画 地熱資源の有望線である谷線に沿って建築を配置。 Phase1 で取り出された蒸気は敷地の構 成に沿って上昇、 Phase2 を経て生まれた温水は山間部の地形に沿い、 重力にしたがって運 ぶ。 敷地の谷線、 地形を利用した配置計画。 そしてそれらの通り道はヒトの動線でもあり、 発 電の 3 つのプロセスをひとつの建築にまとめている。
プログラム構成
UP
地熱発電の生産工程と建築のプログラムを組み合わせる。 各設備を最大限効率化させ、 有 効利用することのできる建築プログラムを与える。
DO N
W
TOWN OFFICE LABORATORY
OBSERVATORY MUSEUM EXHIBITION
TRUCK FARM LIBRARY
HALL 街方向
e al Lin
therm
SEMINAR ROOM
Geo
SPA
RESTAURANT
EXHIBITION ROADSIDESTATION
温水の還元
電気
蒸気
山方向 +45000
生産井
+40000
タービン 発電機 復水器
+35000
冷却塔
+30000 +25000 +20000 +15000 +10000 +5000 GL±0 温水
水盤・植物へ
10
レストランでの利用
電気
温泉
温室栽培
50
蒸気
地下ホール
町役場
100
150
SOUTH ELEVATION
[mm]
[℃] 09
S t e a m S C A P E
Main Structure
Steam Passage 蒸 気 ・温 水 ・ヒ ト の 通 り 道 。資 源 の 移 動 を 具 現 化 し た ス ラ ブ で あ り 、蒸 気 や 温 水 を 冷 却 す る た め の 長 さを確保している。
発電機能を中心にして光と空間を形成する町役場
+2 0
00
0
タービンや復水器といった発電機能を中心にして 断 面 的 な 操 作 に よ り 、ヒ ト と 発 電 の 場 が 交 差 し 始 め る 。発 電 空 間 は 地 上 、G L 、地 下 そ れ ぞ れ で 視 線 、 空 気 、光 を 伝 え る 空 間 と な る 。
生産原初の姿を残した展望空間 150℃の 蒸 気 を 取 り 出 す 生 産 井 の 高 さ を 利 用 し て 、新 た な 景 色 を 与 え る 展 望 空 間 へ と 変 化 さ せ る 。
湯村とソトをつなぐ温泉塔 5 0 ℃ の 温 水 を 冷 却 す る 冷 却 塔 の 内 部 に 、温 泉 空 間 を 挿 入 す る こ と で 、完 全 に ヒ ト と 発 電 の 場 が 融 合 し 、発 電 機 能 の 内 部 か ら 景 色 の 見 る と い う 視 点 の 逆 転 が 起 こ る 。ま た 、外 気と接しながらも温水の温幅反射により内部環境を保つ 新しい中間領域を有している。
+1 00 0
0
タービンホール 発 電 プ ロ セ ス に お い て 、も っ と も 大 き い 設 備 面 積 を 要 す る タ ー ビ ン 部 の ス ケ ー ル を 利 用 し た 地 下 ホ ー ル 。発 電 ユ ニ ッ ト が 自 然 光 を 反 射 さ せ 、地 下 に 光 を 届 け る 。
温水レストラン 調理に適した泉質をもつ湯村の資源を味わうレストラン。
温水植物園
10
±0
-4 00
0
m
ea
St
ity
ric
t lec
E er
at
m
ar
W
W
Architecture
Geothermal Facility
復水器によって得られた 70℃の温水を重力に従って落と す 。温 泉 熱 と L E D 照 明 を 組 み 合 わ せ て 、室 内 の 温 度 を 一 定 に保ちながら光合成を促進する仕組み外気と接しながら も温水の温幅反射により内部環境を保つ新しい中間領域 を有している。
S t e a m S C A P E
11
A’
B’
C’
Plan
S t e a m S C A P E
GL
+2 0
00
GL
Pla
+1 60
n
00
Pla
n
D’
D
GL
+6 00
0P lan
m
ea
St
ity
ric
t lec
E
er
at
m
ar
W 12
W
A
B
C
S t e a m S C A P E
13
S t e a m S C A P E
Phase 01
14
Steam
S t e a m S C A P E
資源状態 ①蒸気では 150℃の蒸気を取り出す生産井の高さを利用して、新たな景色を与える展望空間へと 変化させる。
生産井
展望空間
蒸気の道
ヒトの道
Axonometric Power Generation Facility
Public Area
Pedestrian Approach
Automobile Approach
Section Program
主弁 圧力計 ブリード弁
エキスパンションスプール
セラー ケーシングヘッド ケーシング
セメント
仕上用坑口装置
500A STPG370#40 (508mm) 溶接
CSG
9-5/8 K55 BTC タイバックケーシング 0-850m
13-3/8 K55 61#/ft (340mm)BTC
9-5/8 K5540#/ft (245mm) BTC
7 K55 23#/ft (178mm) BTC
生産井 坑径 500A STPG370#40 (508mm) 溶接
CSG
12-1/4 (311mm)1800m
17-1/2 (445mm) 900m
26 (660mm)100m 13-3/8 K55 61#/ft (340mm)BTC
9-5/8 K5540#/ft (245mm) BTC
裸坑仕上げ
12-1/4 (311mm)1000m
8-1/2 (216mm) 1500m
8-1/2 (216mm) 2500m
還元井 坑径 26 (660mm)100m
17-1/2 (445mm) 500m
生産井詳細 15
S t e a m S C A P E
Phase 02
16
Electricity
S t e a m S C A P E
資源状態②電気 このフェーズでは、建築を通過する 100℃から 70℃の蒸気を利用するタービンや復水器といった発電機能を中心に して、発電空間が地上、GL、地下それぞれで視線、空気、光を伝える空間となり、ヒトと発電の場が交差し始める。
タービン
復水器
町民ホール
Power Plant
Public Area
Office
町役場
Approach
Section Diagram
150°C 70°C 65°C
17
S t e a m S C A P E
Phase 03
Warm Water
資源状態③温水 冷却塔と建築の融合によって、発電で生まれた温水をまちへと還元する。復水器を通過した約 50℃の温水は塔上 部から利用され、高低差を利用しながら足湯広場、温泉を通過。中心部には空気が抜け、排気塔の役割も果たす。約 20℃温度変化 を起こす冷却塔に空間を挿入することで、地元の利用者と観光客が交流できる共同浴場が生まれ、発電機能の内部から景色の見ると いう視点の逆転が起こる。また、外気と接しながらも温水の温幅反射により内部環境を保つ、新しい中間領域が構築される。
18
S t e a m S C A P E
冷却塔
温浴施設
余熱
温水レストラン
Axonometric Power Generation Facility
Public Area
Spa and Restaurant
Pedestrian Approach Automobile Approach
Section Program HOT WATER FLOW
50°C
40°C
AIR FLOW 30°C
プログラムの平面構成
温水の動線と利用エリア
19
S t e a m S C A P E
20
S t e a m S C A P E
21
Y A D O K A R I
02
D A N C H I
YADOKARI DANCHI
About :
日 本 建 築 学 会 設 計 競 技 2 0 1 9 「 ダ ン チ を 再 考 す る 」 ( 修 士 1 年 / 3 名 )
Time :
3 週間 / 2019.05 - 2019.06
Program :
団地 / リノベーション
Site :
京都府宇治市
Member :
大西琴子 / 郭 宏
( 神 戸 大 学 大 学 院 )
Awards 日本建築学会設計競技 2019 全国審査 最優秀賞(全国 1 位) 日本建築学会近畿支部 支部入選 全国入選作品 KUAJ2019 掲載作品
Concept 今計画は、 日本建築学会が主催した日本各地に現存するダンチのリノベーションコンペである。 ダンチの問題点は、 「平均的な家族構成を想定している」 ことにあり、 それによって似た大きさの均 質的な 「家」 が並んでいる状況にある。 したがって、 家族が多くなっても少なくなっても住みにくく、 家族構成の変化が団地の空き家増加の一因となっている。
そこで、 様々なタイプの 「家」 を作り、 家族の形態 ・ ライフスタイルの変化に合わせて 「家」 を 住み替えていくことのできる 「ヤドカリ方式」 を提案する。 一方、 人口減少社会の中で 「空き家」 を完全になくすことはできず、 「空き家」=「余った貝殻」 の使い方が重要になる。 敷地が宇治市の 観光と住宅エリアの境目であるという特徴を生かし、 「余った貝殻」 を 「ヤドカリホテル」 にし、 その 運営は団地の住人が行うことでダンチ内で雇用を生み出すシステムを提案した。
「住んでいても、 いなくてもいい」 状態を作り多様なライフスタイルを受け入れることで、 ダンチは 高齢化 ・ 子育て支援などの社会問題にも対応する。 さらに、 駅前という立地を生かし、 1 階に観 光案内所やローカルビジネスを配置することで観光拠点の一つとし、 宿泊客は宇治ならではの食事 を楽しんだり、 伝統工芸体験をしたりと、 ローカルビジネスを利用し気に入ればそのまま住むことも できる。 1階でアトリエや店の一部は団地の住人よって運営され、。 住人の中には家をリフォームし て飽きたら移動するという暮らし方も可能である。 住人 ・ ローカルビジネス ・ 宿泊客が循環するシス テムを構築し、 ダンチに集まるヤドカリたちは 「貝殻をシェア」 しながら自由に楽しく暮らす。
22
Y A D O K AR I
D A N C H I
23
Y A D O K A R I
D A N C H I
Concept
人口減少社会のなかで、 「空き家」 を完全になくすことはできない。 そこで、 「空き家でもいい」 という状況を作り出す。
「 ダ ン チ の 現 状 」 = 「 残 さ れ た 貝 殻 」
「 貝 殻 の シ ェ ア 」 = 「 こ れ か ら の ダ ン チ の カ タ チ 」
「空き家でもいい」 = 「住んでいてもいい」 という、 表裏の関係が同時に成り立つ
present
future
団地には均質的な 「家」 が並んでいる。
様々なタイプの 「スペース」 を持つ、 家
家族が多くなっても少なくなっても住みにく
族の形態 ・ ライフスタイルの変化に合わ
いダンチは、 家族構成の変化から 「都市
せたダンチを提案しす。 これを 「ヤドカリ
のヴォイド」 となっている。
ダンチ」 と呼ぶ。
Case Study Site
ライフスタイルに応じた「ヤド」
大家族
単身者
高齢者
学生
ローカルビジネス
旅行者
個人事務所
Program
京都府宇治市の団地/1985
平等院や宇治上神社など多くの観光資源を有する宇治中心街に近く、 地元住民の生活動線も交わる 「日常と非日常が混在する 場所」。 観光客や地元利用者が付近を多く通るものの、 その動線を直接的 / 間接的に遮る 「壁」 になっている。
翔英高校グラウンド
空き家を 「ヤドカリホテ ル」 として利用
「ヤドカリホテル」 は団
三室戸寺
地の住民で営業する
京阪三室戸駅
莵道稚郎皇子墓
ヤドカリホテル
宇治市立三室戸小学校
ヤドカリ
京都翔英高等学校
宇治茶畑
面積 : 67.54 ㎢ 推定人口 : 182170 人 人口密度 : 2697 人 / ㎢
京阪宇治駅 源氏物語ミュージアム
アトリエ
年間観光入込客数 5509815 人 / 平成 29 年
ダンチ ×
宇治上神社
仏徳山興聖寺
平等院
Design 01
動線コアの解体
03 テラスの獲得
04
個から個へのアプローチをもたらす動線コアを解
コモンスペースを介する新たなアプローチを構築。 移
孤立した各棟を繋ぐようにテラスを拡張。 平等
三角屋根とテラスの連結。 視線 / 光を通しながら新た
体。 断面的な抜けを獲得する。
動を促し、 住戸構成の再構築を行う。
院に向かって捻るようにひらく。
な空間的リズムが生まれる。
North Elevation
24
ファサードの獲得
02 アプローチ / 間取の変更
South Elevation
Y A D O K AR I
D A N C H I
Diagram ダンチの基本構成
555 0
各住戸に小さな テラスが付いている
380
0
7600
動線コアの解体
6200
760
動線コアを解体し、 断面的な抜けを形成する 4 つの 「イエ型住戸塔」 があらわれる。
0 310
0
900 290 0
3100
吹き抜けがあり 3F と繋がっている
「空き家」は ヤドカリホテルとして使用
「 大 き な 貝 」と 「 小 さ な 貝 」 住戸 ・ ローカルショップなど、 大小さまざまな貝がイエ型塔を彩っていく。 オープンスペースを介 してめぐるようにアプローチする。
オープンスペースとして 貸し出されている部屋、 芸術家の住民による アトリエ兼住居
階段を登りきると オープンスペースと分かる 大きな窓が空いている
つながる「貝」 室内のアクティビティ・日射・視線にあわせてテラスが拡張し、 孤立していた 8 棟がつながっていく。 「公」 の空間である低層ほどその大きさは広がっていく。
地元食材を使った レストランがある
ヤドカリホテル の受付
貝 殻 の フ ァ サ ー ド / 包 み 、ひ ら く フ ァ サ ー ド 4 つの 「イエ型塔」 がファサードになる。 敷地南側に面する観光エリアに対してはひらき、 北側に 面する住宅エリアにはプライバシーを適度に守る。
南の観光地方向
1F には主に ローカルショップ が入る
宇治ならではの お店が入っている
北の住宅地方向
住戸 / 客室
ローカルショップ
オープンスペース
25
Y A D O K A R I
26
D A N C H I
Y A D O K AR I
D A N C H I
27
Y A D O K A R I
28
D A N C H I
Y A D O K AR I
D A N C H I
29
Y A D O K A R I
30
D A N C H I
Y A D O K AR I
D A N C H I
31
U R A
2
N A M B A
03
2
URA
NAMBA
About :
設 計 演 習 特 論 B 課 題 「 お お さ か メ ガ ・サ ウ ス − ミ ナ ミ の 未 来 構 想 − 」 ( 修 士 1 年 )
Time :
3 週間 / 2019.07 - 2019.08
Program :
複合施設
Site :
大阪府大阪市中央区難波
Awards 修士 1 年前期 設 計 演 習 特 論 B 学内講評会 1 位 KUAJ2019 掲載作品
Concept ミナミの中核をなす都心域-難波 ・ 新今宮 ・ 阿倍野 ・ 天王寺 ・ 上本町エリア-は、 関西国際空 港に近いという立地特性と合わせて新しい都市圏への進化の過程にある。 現在のインバウンド需要を機会とした国際化、 2025 大阪万博をはじめとする大阪全体の都市構 造の変容の機運などを踏まえ、 来るべきメガシティ時代の都心空間のあり方を構想する。
都心空間の再編、 その例は過去に取り上げられた夢洲や梅北など、 広大な都市のヴォイドを街 区ごとくり抜いてオモテの場を創出する行為と言える。 一方、 今回敷地とする難波には、 目立った ヴォイドがない。
難波の特徴は、 駅前やなんばパークスなどの先進的な都心空間を有している一方で、 魅力的な 路地空間、 アーケードなどの大阪らしさを有した空間に特徴づけられる。 先進的な都心空間をオモテとするのであれば、 これらはその対照、 つまりウラの空間を有してい ることが、 なんばがなんばたる所以である。 都市の空間、 オモテとウラの関係は、 都市にメビウス の輪的な奥行きをもたらしてくれる。 表と裏が切り替わる感覚や体験が、 都市の魅力を演出してい る。
多くの人々が訪れるアーケード。 道沿いは賑わっているが、 同時に店舗という壁に囲まれたトン ネルのようになっていて、 動線はあくまでリニア。 そのウラにある空間を知覚することは出来ず、 奥 行きを感じることはできない。 さらには、 歩き疲れた旅行者が人の流れに揉まれるさまは、 さなが ら満員電車のようである。 今計画では、 ここを難波のヴォイドであると位置づけた。 アーケードのウラに新たな空間を設える ことによって、 ウラのウラからウラを見る。 ウラのウラからウラに出て、 オモテに出るといった、 空間 体験が生まれる。 これにより、 難波の奥行きを一層魅力的にできるのではないか。 この空間を、「ウラのウラナンバ」と呼ぶ。 ウラのウラはオモテ。 ウラのウラが新たなナンバの顔になる。 というコンセプトのもと、 設計を進める。
32
U R A
2
N A M B A
33
U R A
2
N A M B A
Background ナ ン バ =「 ウ ラ 」と 「 オ モ テ 」 なんばパークスやなんばスカイオなどに代表される先進的な都市=「オモテ」 としての顔と、 4つの商店街や法善寺横丁、 そして道頓堀な どの界隈性を持つ空間=「ウラ」 としての顔、二つの性格を併せ持つことがナンバの持つ大きな特徴と言える。 中でも特徴的なウラ空間は 「大 阪らしさ」 が表出した場として連日多くの観光客が訪れている。
OMOTE
先進的な都市空間
年間来阪外国人観光客数 (万人)
1,200
1,111
1,000
940
800
716
600 400
235
158
1,000
263
376
2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017
大阪観光で訪れた場所
昔ながらの路地空間
203
訪問者数(N=1,098)
915
800
680
600
385
400
347
200
240
214
144
140
海遊館
0
URA
170
四天王寺
200
94
万博に向けてここからさらに増加することが見込まれる。
天王寺動物園
通天閣
日本橋
梅田スカイビル
ける玄関口となっているナンバ。 年間来阪人数は増加傾向にあり、 2025 年の大阪
ユニバーサルスタジオ
関西国際空港に降り立った海外観光客の多くが最初に訪れる街であり、 大阪にお
大阪城
道頓堀・心斎橋・難波
0
Problem ナンバの持つ問題点
ナンバエリアにおける広場の面積と位置
多くの人々が訪れるナンバだが、 駅前をはじめとして周辺に 広場や公園などの滞留空間がなく、 道が人でごった返す事態 となっている。 土地勘のない観光客はスマホや地図を片手に慣 れない道を歩き回り、 疲れた人々は道端にしゃがみこんでいる。
250m
500m
2ha
ナンバを訪れる人々の数とナンバエリアにおける広場面積 ・ 位置のデータを考慮すると、 ナンバには圧倒的に人々の滞留する空間が不足 していることがわかる。 そこで本建築では、 なんばパークスと合わせて近隣公園程度の広場面積を確保することを目標とする。 敷地面積と周辺との高さの関係、 および滞在人数 (イベント時で最大 10,000 人程度を想定) から、 本敷地に要求される延べ床面積を 13,000 ㎡程度とし、 その中にメインの機能である滞留空間と、 交流 ・ 発信のための空間を配置していく。
Survey 歩行者交通量
適正緑化空間の面積と誘致距離
ナンバエリアの一日の歩行者交通量を調査すると、 難波駅と 道頓堀エリアを結ぶ戎橋筋商店街には平日で 6-8 万人、 休日 には 8-10 万人の人が訪れていることがわかった。 ここから、 1 時間あたりの敷地通過人数は 5,000 人程度であると想定する。
名称
対象地区
プレイロット
隣保区
街区公園
近隣分区
近隣公園
近隣住区
内容 砂場、ブランコ、ベンチ等を設置した幼児のための遊び 場である。誘致距離 150m の範囲で設置する。 誘致距離は 250m 程度とする。 近隣住区内居住者全体の休息 , 運動 , 集会などの用に供 することを目的とする公園で , 運動広場 ( 野球場、テニ スコート、バレーコート等 )、休息施設からなっている。 誘致距離は 500m 程度とする。 地区居住者の利用に供することを目的とする公園で、総
地区公園
4 近隣住区
合運動施設としたり、現況をそのまま残した自然公園と したりされる。誘致距離は 1,000m 程度とする。
戎橋筋商店街 平日:6-8万人 休日:8-10万人
南海なんば駅 25万人
34
必要とされる空間の面積
13,000 ㎡
U R A
2
N A M B A
戎 橋 筋
御 堂 筋
道 頓 堀
南 海 な ん ば 駅
計 画 敷 地
Proposal
ウ ラ
「 ウ ラ の ウ ラ 」
オ モ テ な ん ば
NAMBA
ウ ラ オ モ テ な ん ば
Design
2
STAY
COMUNICATION
CULTURE
URA NAMBA Design For GRERTER NAMBA
ナンバの 「ウラのウラ」 に、 滞留 ・ 観光 ・ 発信の機能を備えた新しい地域拠点を提案する。 緑化されたファサードは建物が密集するナンバに憩いの場を与え、 立体化 した路地のような空間は訪れる人びとの目的に応じたさまざまなアクティビティを誘発させる。
Site
ナンバの「ウラのウラ」
敷地調査の結果、戎橋筋商店街まちづくり協定に置いて出店が禁止されており今後撤退すると考えられる、パチンコ店2店舗およびラブホテルを主な計画敷地として選定した。 商店街に囲まれたヴォ イドのような敷地に人々の滞留 ・ 交流 ・ 発信の場となる建築を提案する。
4716 ㎡
商業施設 飲食店 パチンコ店・薬局 解体する部分
計画範囲
18645 ㎡
建築範囲
4716 ㎡
35
U R A
36
2
N A M B A
U R A
2
N A M B A
Approach 敷地は南海なんば駅と道頓堀の間にあり、 ナンバを代表する 4 つの商店街に囲まれている立地である。 そこで、 アプローチとして、①南海なんば駅から、②商店街から、 ③道頓堀からの三つを考え、 それぞれのアプローチに対して、①には緑化された印象的なファサードを、②③には賑わいが連続する立面や一休みできるストリートファニ チャーを配置することで人々を敷地へと引き込む新たな流れを構築する。
戎 橋 筋
御 堂 筋
道 頓 堀
南 海 な ん ば 駅
計 画 敷 地
37
U R A
2
N A M B A
7 GL+26,000
6 GL+20,000
5 GL+17,000
4 GL+14,000
屋上広場 イベントスペース 野外ライブから伝統芸能まで 様々なイベントが行われる
子供の広場 託児所・遊び場 一時的に子供を預けることができる 地域の子供達の遊び場でもある
RF Plan
ミニラボ 学生や企業などが利用する WS や展示会が開かれる
読書の広場 BOOK&CAFE コーヒーを片手に本を読みながら 優雅なひと時を過ごす
4F Plan
3 GL+11,000
2 GL+8,000
1 GL 0
B1 GL-10,000
ミーティングスペース 軽い打ち合わせができるスペース 学生団体と企業の交流の場でもある
語らいの広場 CAFE 旅の合間に一息つく 友人とのおしゃべりを楽しむ
2F Plan
待ち合わせ広場 観光案内所 ナンバ観光の拠点 待ち合わせスポットにもなる
駅への広場 駅連絡通路 南海なんば駅から直接アクセス 大きな吹き抜けが観光客を迎える
GL Plan 38
U R A
2
N A M B A
39
U R A
40
2
N A M B A
U R A
シマトネリコ 風を受け流す 樹高:約 10m
2
N A M B A
展望広場 展望エリア ウラからなんばを眺める 新たな観光スポットとなる
屋上広場 イベントスペース 野外ライブから伝統芸能まで 様々なイベントが行われる
ハナミズキ 四季を感じる 樹高:約 5m
子供の広場 託児所・遊び場 一時的に子供を預けることができる 地域の子供達の遊び場でもある
カクレミノ 日陰に強い 樹高:約 5m
ミニラボ 学生や企業などが利用する
読書の広場 BOOK&CAFE
3000
WS や展示会が開かれる
コーヒーを片手に本を読みながら 優雅なひと時を過ごす
樹高:約 20m
語らいの広場 CAFE 旅の合間に一息つく 友人とのおしゃべりを楽しむ
6000
ケヤキ 木陰をつくる
待ち合わせ広場 観光案内所 ナンバ観光の拠点
待ち合わせスポットにもなる
41
U R A
2
N A M B A
View
展望広場
シラカシ
景色の広場
日陰に強い 樹高:約 3m
Point
保育スペース
四ツ橋のシラカシ
四ツ橋筋は、北向き一方通行5車線の比較的広い道路であるが、歩道が狭く両側のビ ルに遮蔽されているので街路樹への日射時間は短い道路である。その条件の悪い四 ツ橋筋に植えられている街路樹が、シラカシである。御堂筋の街路樹がイチョウである ことは全国的に有名であるが、四ツ橋筋の街路樹がシラカシであることを知らない人は 多いのではなかろうか。
遊びの広場
3000
View
集中スペース Point
読書広場
ウラの反転
全ての店舗がアーケードを向いている商店街では、そのウラの空間は人々から見えな い。
リラクゼーションスペース
語らいの広場
今までは商店街のウラに隠れていたスペースが開かれることによって、商店街の持つ
6000
熱気がウラにも溢れ出してくる。
待ち合わせ広場
View
42
U R A
2
N A M B A
43
U R A
44
2
N A M B A
U R A
5m
10m
30m
2
N A M B A
SECTION 45
K O B E
04
A R C H I
S T A T I O N
KOBE ARCHI STATION
About :
設 計 演 習 個 人 課 題 「 STATION
Time :
2 ヶ月 / 2017.11 - 2018.01
Program :
駅 / 建築教育施設
Site :
兵庫県神戸市
A R C H I T E C T U R E 」 ( 学 部 3 年 )
区 阪急六甲駅
Awards 学部 3 年後期 計画演習I 学内講評会選出作品 (スタジオ: 近井務氏 / 大林組) KUAJ 掲載 建築学科保存作品
Concept 敷地は阪急六甲駅北側プラットフォーム沿いの区画。 ここに建築教育施設、 建築の周辺にかかる 情報の発信拠点、 そして駅機能の複合施設を計画する。 阪急六甲駅、 普段のある一日の乗降客数は 29,566 人。 一方教育施設の主たる利用対象者は神 戸大学建築学科関係者約 350 人。 そしてここでの情報の受信者は不特定多数、無数の市井の人々。 ここを通過または滞留 ・ 滞在そして交錯する人々が建築やそのインフォメーションを介することで創造 的コミュニケーションが生まれ、 多様なアクティビティが可視化される場所。 このようなイメージを顕在 化させる、 唯一無二の、 ここにしかない磁場を創造することが本課題の主旨である。
駅機能は敷地内のいずれかに再構成する。 既存バス ・ タクシー乗降機能は敷地外の隣接地に移 設するものとし、 計画敷地内には不要。 教育施設は建築学科に所属する学部生、 大学院生、 社 会人、 研究者、 教授らが主たる利用者。 情報受信者は建築のみならず関連する分野のインフォメー ションや展覧会、 ショーなどに集う人々。 それぞれの機能は独立することなく輻輳する形態をもつコ ンプレックスとすることが望ましい。 建蔽率・階数は規定しない。 但し、周辺環境に配慮したものとし、 ランドスケープデザインも建築と同様の地平で思考する。 施設の延面積は 8,000 ㎡程度。
これらの課題に対する解答として、駅と大学というふたつの要素をつなぐために 「建築」 を挿入する。 東西に伸びるこの敷地は、 東西に抜けを形成する一方で、 高低差もあることから南北方向の分断が 起きやすい。 そのため、 動線と直交するボリュームを浮かせることで、 アイレベルでの視線 ・ 光 ・ 空気を南北に通し、 敷地に新たなベクトルを付与することを意図した。 ファサードから溢れる光は建 築学科の営みを伝え、 街と大学のアクティビティが立体的に交差する。
46
K O B E
A R C H I
S T A T I O N
47
K O B E
A R C H I
S T A T I O N
Site STATION
×
ARCHITECTURE 阪急六甲駅 神戸大学建築学科
課題主旨
KOBE Univ.
敷地は阪急六甲駅北側プラットフォーム沿いの区画。 ここに建築教 育施設、 建築の周辺にかかる情報の発信拠点、 そして駅機能の複 合施設を計画する。 阪急六甲駅、 普段のある一日の乗降客数は 29,566 人。 一方教 育施設の主たる利用対象者は神戸大学建築学科関係者約 350 人。 そしてここでの情報の受信者は不特定多数、 無数の市井の人々。 ここを通過または滞留 ・ 滞在そして交錯する人々が建築やそのイン フォメーションを介することで創造的コミュニケーションが生まれ、 多
ROKKO Sta.
様なアクティビティが可視化される場所。 このようなイメージを顕在化 させる、 唯一無二の、 ここにしかない磁場を創造することが本課題 の主旨である。
Design
Interior Perspective
Activity
48
Isometric drawing
建築ミュージアム
デジタルファクトリー & モックアップスタジオ
学内の優秀作品等を展示する レクチャーやセミナーを行うこともできる
レンダリング等をまわすPC や 3D プリンタ 上階にはレーザーカッターと模型スペースを完備
駅前広場 & 2F 東口改札
1F ピロティ & 地階東口改札
阪急六甲の新たな玄関となる 大階段に導かれた先にプラットホームがある
敷地東西を貫くピロティ 地域にひらかれたプログラムが配置される
K O B E
A R C H I
S T A T I O N
Diagram 駅と大学というふたつの要素をつなぐために、 「建築」 を挿入する。 東西に伸びるこの敷地は、 東西に抜けを形成する一方で、 高低差もあることから南北方向の分断が起きやすい。 そのため、 動線と直交するボリュームを浮かせることで、 アイレベルでの視線 ・ 光 ・ 空気を南北に通し、 敷地に新たなベクトルを付与することを意図した。 ファサードから溢れる光は建築学科の営みを伝え、 街 と大学のアクティビティを立体的に交差をさせる。
マッシブなボリュームを配置
北側の大学ゾーン、
二つの要素をつなぐ
3 つのリニアな軸に建築施設や
ボリュームが浮かび上がり
施設のボリュームをずらす
ボリュームの形態操作が必要
南側の駅ゾーンに分割。
「プロムナード」 の出現
公共スペースが交わる。
1F フロアをピロティとして
ことで断面的な空間の交わ
線路に沿ったリニアな動線計画。
南北の関係性を持たせる。
内外が連続し東西を抜けていく。
解放。 視線や空気が南北を抜ける。
りをもたらす。
Program オープンエリアとして敷地東西を貫く 1F ピロティ / 2F プロムナードを配置し、 駅利用者や地域住民に対してひらく。 建築はこれらを塞ぐのではなく、 各プログラムのボリュームが間にスリットを設けな がら浮かび上がることで南北のつながりを生む。 断面的操作により、 街と大学のアクティビティを立体的に交差をさせる。
4F
4F
3F
3F
2F
2F
1F
1F
SOUTH - NORTH Program
EAST - WEST Program
講義棟
2F 西口改札 & イベントスペース
建築学の講義を行う 研 究 室 と ス タ ジ オ 、そ れ ぞ れ か ら の ア ク セ ス 性 を 確 保
西側からのアクセスを可能にする改札 プロムナード側にWS 等を行うエリアを配置
1F ピロティ & 食堂
スタジオ棟
研究棟
芸術ホール
地域住民も利用できるカフェテリア 新 た な 交 流 ・憩 い の 場 と な る
学部生が設計作業を行う 模型作成のスタジオも併設
神戸大学建築学科の意匠系研究室が集まる 可動間仕切りとすることで部屋の規模を変化できる
建築家を招いた講演会や 卒業設計等のプレゼンテーションを行う
EAST - WEST Facade Perspective
49
K O B E
50
A R C H I
S T A T I O N
K O B E
A R C H I
S T A T I O N
Floor Plan
28 28
25
28
23
22
28 21 21
27
13 28
28
28
28
28
28
25 26
27 27 25
27
28 28
28
1. 駅前公園
16. 厨房
2. 駅員室
17. 観光案内所
3. 警備室
18. レクチャーホール
4. 事務室
19. ホワイエ
5. 改札口
20. ホール 2 階席
6. 待合広場
21. WC
7. 食堂
22. 多目的ホール
8. カフェテリア
23. 資料室
9. 多目的ピロティ
24. デジタルファクトリー
10. プラットホーム
25. 学部生スタジオ
11. 市民ホール
26. モックアップスタジオ
12. ホワイエ
27. 講義室
13. 機械室
28. 研究室
14. 改札前広場
29. コンビニ
15. コンコース
30. 画材店
5m
30m
10m
3FL Plan
C B
A
18
20 12
11
21 2
24 2
21
15
14
15
21
21
C’ B’
A’
5m
30m
10m
2FL Plan
6
13
11
9
30 5
29 2
21
21
16
7
8
17
7
21
4 2
1 5
2 3 21
21
13
21
10
10
5m
10m
30m
GL Plan
51
K O B E
A R C H I
S T A T I O N
コンコースから東西の抜けを望む
研究棟テラスから講義棟を見る
内外が連続する 2F プロムナード 52
K O B E
A R C H I
S T A T I O N
GALLERY
CONCOURSE
PROMENADE
OFFICE
PLATFORM
PILOTI
A’
5m
A
10m
30m
A-A’ Section
STUDIO
STUDIO
PROMENADE
CAFETTERIA
PLATFORM
B
5m
B’
10m
30m
B-B’ Section
ART HALL
C
5m
C’
10m
30m
C-C’ Section 53
K O B E
A R C H I
S T A T I O N
A
A
B
D-D’ Section
MOCKUP STUDIO MOCKUP STUDIO
GALLERY GALLERY
TICKET GATE TICKET GATE
OFFICE
D
D
North Elevation
54
OFFICE
STUDIO
STUDIO
STUDIO
STUDIO
DIGITAL FACTORY DIGITAL FACTORY
TICKET GATE TICKET GATE CAFETTERIA CAFETTERIA
CAFETTERIA CAFETTERIA
B
K O B E
A R C H I
S T A T I O N
STUDIO
4999.45
5000
Detail Section
4F SL
4000.00
4000
STUDIO
3F SL
4000
PILOTI
4490
8938.15
2F SL
GL
C
LAB.
C
LAB.
LECTURE LECTURE
TICKET GATE TICKET GATE
FOYER
FOYER ART HALL ART HALL
KITCHEN KITCHEN
SHOP
SHOP
TICKET GATE TICKET GATE
SHOP
SHOP
D’ 5m
5m
10m
10m
D’
30m
30m
55
B L A C K
05
L A V A
A R K
BLACK LAVA ARK
About :
国 際 コ ン ペ 「 I C E L A N D B L A C K L A V A F I E L D S V I S I T O R C E N T E R 」
Time :
2 週間 / 2019.11 - 2019.11
Program :
ビジターセンター
Site :
Iceland Dimmuborgir
Member :
大西琴子 / 郭 宏
( 神 戸 大 学 大 学 院 )
Concept 湖の上を溶岩が通過した際に起きる上昇気流によって形成された Dimmuborgir Lava Field は、 独 特な形の溶岩の間を、 時に通り抜け、 時に溶岩に包まれるような、 独自の空間体験を育んできた。
我々は、この地特有の空間体験、つまり黒溶岩と人々の触れ合いを幾何学パターンに読み替えた。 そして、 それらを立体的に展開することで、 Dimmuborgir Lava Field そのものを建築空間化すること を試みる。 ビジター達は三次元的に展開された黒溶岩モジュールの間を、 時に通り抜け、 時に包 まれながら空間を巡る。 そしてそれらはこの地に存在する地熱資源や空気、 光の通り道ともなること で人々と Dimmuborgir の自然が融け合い、 空間として顕在化される。
56
B L A C K
L A V A
A R K
57
B L A C K
L A V A
A R K
Concept
We decide to design a lava spot like a maze of dark-street on this site. We hope it will become a city icon for the city. At first glance, you can see a black cube, and its surface will give you a rough feeling.Besides we use energy saving system for the whole building. This project as a Visitor House is designed for the land only, and when you go to experience it, you will enjoy the dark fairy-tale we have prepared for you. Replace nature such as volcanoes and lava with human and energy system modules useing the 8 irregular blocks. Each block has a different shape and function. With the 8-blocks, the energy cycle system about volcanic steam and heat flow, the pedestrian flow, and even the lava, they are efficiently designed and incorporated in the building. By combining these blocks, various types of spaces have been created, such as narrow dark cave-like space,large - magnificent waterfall space and Iceland's nature space.Finally, this black powerful cube, as the city′s new landmark, BLACK LAVA ARK was born.
58
B L A C K
L A V A
A R K
Diagram The reason of the Dimmuborgir Lava
We use geometric blocks to express
Visitors can experience the passing of
passes over the lake and updrafts
between people and lava. Through
three-dimensional lava space where we
Field’ s formation is that the lava
affect rocks .There are various unique shapes of rocks on the ground, which have formed a unique space over time.
the unique terrain and the relationship using the blocks,we try to make Dimmuborgir Lava Field itself an architectural space.
time and feel the architecture in the designed. Dimmuborgir’ s local
geothermal resources, air, sunshine
and people are merged and this unique space unfolds in front of everyone.
Plot Plan For the majestic nature, the simplest cube is placed on the axis of the volcano and lake. Visitors will enjoy our black lava trail course when they enter this building.
Black Lava Field
59
B L A C K
L A V A
A R K
Wooden ball pool The children's playground pit is not filled with warm
water but wooden balls. Kids can play while being surrounded by the aroma and
SPA CAFE OFFICE
warmth of the trees.ilet.
Barrier-free toilet There is a multi-purpose toilet in the 1st floor, separate from the normal toilet. Warm water is contained in the hollow of the box, so you can eat while having a lavipeditum.
Entrance hall There is an entrance to the locker room ,the general information, souvenir shop and hot spring.
Employee space and warehouse
ExhaustExhaust port port
Multi-function hall This space with a good view . And when there is no event, it is open as a rest area for visitors.
Sauna A sauna that uses the heat of the hot water flowing in the left block.
Kitchen There is a no-open kitchen inside
Cooling system
and an open kitchen outside on the 3rd floor .
Hot Water Flow
Remove excess heat and steam.
Hot Water Flow
Only employees can enter after the wall on the 2nd floor.
By using the curved surface and touch the outside air which let hot water used for hot springs , and it can be cooled without using energy.
Entrance The cave-like space is the entrance to the building. The door is set on the left side of the cave.
Hot spring Office From the office, you can see both the entrance and the hot spring.
Here is collected the hot water which flowing from the left block
Cooling system Since hot water cooled by touching the outside air flows from the top, The water is further poured onto the curved surface to cool it down, so we can get a suitable temperature for the hot spring.
Locker room Both hot spring users and shower users can use it. This locker room is between the hot spring and the entrance hall.
Restroom and bathroom There is a restroom and private bathrooms on the 1st floor.
VOLCANO VOLCANO View View
60
Geothermal Resources
Geothermal Resources
Cooling Cooling System System SPA SPA
B L A C K
L A V A
A R K
CAFE APPROACH
SPA APPROACH CAFE APPROACH
SPA APPROACH
Cooling down
Cooling down
Cooling down
STAFF APPROACH
Into the Into LAVA theWALL LAVA WALL
STAFF APPROACH
Cooling down
STEAMSTEAM ROAD as ROAD Sauna as Sauna
otSPA FootSPA CAFE with CAFE with LAKE View LAKE View
61
B L A C K
L A V A
A R K
The office has plenty of daylight
B
D’
C’
C Equipment room Hot springs Equipment room
Toilet
Toilet Shower
MWC FWC UP
Shower
FL+1000
UP
UP
Souvenir display area
Escalator
Male locker room
Female locker room
▶ Information center
MWC
Barrier-free toilet
Entrance
△
EV FWC
Staff stair
A
A’
UP
B’ 1m
62
5m
D
N
1F PLAN S=1:100
B L A C K
L A V A
A R K
View the magnificent scenery while entering the hot spring
D’
B
Sauna DN
C’
C
△
Outdoor terrace
DN
△
Equipment room Lavipeditum
FL+1500
FL+1500
Lavipeditum-cafe UP
△
FL+1500
Checkstand
FL+1500
△
Kids Corner
Open kitchen
Lavipeditum
EV
Kitchen
A’
A UP
B’ 1m
5m
D
3F PLAN S=1:100 63
B L A C K
64
L A V A
A R K
B L A C K
L A V A
A R K
The heat generated by the cooling is utilized by the sauna
65
B L A C K
L A V A
A R K
The entrance of the building looks like a hole that wants suck in everything
Information center is installed in the entrance hall.
View from the employee passage to the office direction
66
B L A C K
Section
RFL
L A V A
A R K
Elevation
4000
Restroom
4FL
Storage
4000
CAFE
Kitchen
WC
4000
3FL
Staff Approach
4000
2FL
Dressing Room
200
WC GL
1FL
A
A’
West Elevation
B’
North Elevation
C’
East Elevation
D’
South Elevation
4000
RFL
SteamSPA 4FL
4000
CAFE
4000
3FL
Staff Approach 2FL
400
3800
SPA
GL
ENTRANCE
Shower Room
1FL
B
4000
RFL
4FL
4000
SteamSPA
4000
3FL
Back yard
2FL
4200
SPA
Filter Tank 200
GL
1FL
Separator
C
RFL
4000
Restroom
4FL
Steam SPA
4000
CAFE
4000
3FL
OFFICE 2FL
3800 400
GL
SPA
Main Approach Shower Room
1FL
Filter Tank
D
67
B L A C K
L A V A
A R K
Material & Energy system
REST ROOM
BLACK LAVA CAFE
SU SU N LN L IGHIGH T T
OFFICE
SPA
APPROACH 68
L A V A
A R K
laminated-wood flooring
dark-gery stucco
The dark-gray wall will give visiters a
In order to blend with the
relieve that feeling. So we use the
echoing the buliding’ s steam
design,which can
small volcano, and outside we
people feel very comfortable.
represent the volcanic body.
cold feeling.And wood metiral can
surrounding geology. And
light gray wood flooring for interior
flow system , the inside is like a
matche the wall color , and make
use dark gray stucco to
Energy Flow
STEAM PASSAGE
HOT WATER FLOW
B L A C K
Resource recycling system
VOLCANO VIEW
There is a lot of hot water in the ground of the baseďźŒand we use these natural resources to complete the building's energy recycling system.
Since the directly obtained hot water is too hot to be used, we will store the hot water first and then transport it to each spring bath and lavipeditum.
The hot water transported to the top floor will generate steam by a special heat pipe. Generated steam will be used by the sauna.
The used water will eventually return to another filter tank, and after purification, it will return to nature. 69
WORKS AOKI TAKUNO ARCHITECTURE PORTFOLIO SELECTED WORKS 2017-2019
WORKS AOKI TAKUNO ARCHITECTURE PORTFOLIO SELECTED WORKS 2017-2019 2020 年 3 月 11 日 初版第 1 刷発行 編集 ・ デザイン
宅野 蒼生
神戸大学大学院工学研究科建築学専攻 建築設計 ・ 環境デザイン 遠藤秀平研究室
本書の無断複写 ・ 複製 (コピー等) は著作権法上の例外を除き、 禁じられています。 購入者以外の第三者による電子データ化及び電子書籍化は私的理由含め一切認められておりません。 70
1
SteamSCAPE
2
YADOKARI DANCHI
3
URA 2 NAMBA
4
KOBE ARCHI STATION
5
BLACK LAVA ARK