静岡県委託事業
平成 29 年度
あざれあ 地域協働事業
実績報告書 特定非営利活動法人
静岡県男女共同参画センター交流会議 1
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目 次 1.平成 29 年度 女性のための防災・減災リーダー養成講座及び防災講演会 特定非営利活動法人 御前崎災害支援ネットワーク・・・・・・・・・・・・・・ 2
2.社会に声を届けよう! ~待機児童ゼロの実現~ 男女共同参画ネット ミモザしずおか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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3.高校生がつくっちゃった「防災食」レシピ集 ~私たちが地域を守る防災リーダー~
稲取高校 被服食物部 ・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・ 20
4.知っていますか?見えていますか?「女性と貧困」パートⅡ NPO 法人 世界女性会議ネットワーク静岡 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 32
5.ご近助 ストック&ピクニック 減災活動グループ ご近助さん ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 40
6.LGBT スピーカー養成講座 LGBT しずおか研究会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 48
7.ママキャリアアップ勉強会 特定非営利活動法人 コラボりん湖西 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 52 い ま
8.私たちの現在を問う ~女性の活躍とは~ 静岡女性史研究会・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・ 54
9.災害支援助産師養成講座「母子の心と体を守る」 一般社団法人 静岡県助産師会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 62
〈資料〉実施要綱
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1.平成 29 年度
女性のための防災・減災リーダー養成講座 及び防災講演会 特定非営利活動法人 御前崎災害支援ネットワーク 代表 落合 美恵子 1.事業目的 地震や台風などの自然災害が毎年のように巨 大化していく中、防災・減災の場に、女性の視 点で活躍できる人材を育成する目的で開催しま す。 特に避難所や避難生活の中で支援を必要とす る要配慮者と言われる妊婦や障がい者は、男性 中心の自主防災組織では対応が困難です。 高度な知識や先駆的な訓練経験が豊富な女性 が避難所を運営することにより、一般の人たち だけでなく、要配慮者や障がい者など、避難生 活において男性には気が付かないきめ細かな支 援ができます。
2.事業内容 2日間の受講を原則として、専門性の高い講 師より講義を受ける授業と、受講者や講師と共 にグループワークを実施、避難所運営では避難 者の受入実践を実施。 避難者にはQRコードを付与して一人一人を 管理するなど画期的なシステムを体験し、将来 の避難所運営に活かしていく内容。
3.実施日時 平成 29 年9月 30 日(土)8:45 ~ 17:00 平成 29 年 10 月 1 日(日)9:00 ~ 16:00
また、発災前の段階から防災減災活動や防災
4.実施場所
訓練の企画、計画ができるリーダーを育成し、
御前崎市佐倉公民館及びさくらんぼホール
地域の防災減災の担い手となり、県民市民への 啓蒙活動ができる人材を育成することもできま す。 同時に、避難者として参加する障がい者や家 族の防災減災に対する意識の向上や、自助・共
5.対象者 防災・減災に関心のある中学生以上の女性(男性可)
助の推進を図ることもできます。
6.参加人数
県民に広く女性リーダーを認識していただく
養成講座 76 名 防災講演会 約 150 名
には長期に亘り事業の実施を継続する必要があ り、10年間で1, 000名以上のリーダーを育 成していくことを目的とする事業です。
(地区別) 清水町 1 名 三島市 1 名 富士市 2 名 静岡市葵区 3 名 静岡市駿河区 7 名 静岡市清水区2名 川根本町1名 藤枝市4名 島田市4名 焼津市2名
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吉田町1名 牧之原市1名 御前崎市 13 名 掛川市4名 袋井市1名 磐田市3名
池田恵子氏(静岡大学教育学部教授)
森町1名 浜松市浜北区3名 浜松市天竜区3名 湖西市4名 岩手県陸前高田市1名 三重県松阪市1名 岐阜県岐阜市2名 ネットワークスタッフ 11 名 合計 76 名(内男性 21 名) (リーダー認定者地区別) 駿東郡清水町1名 富士市2名 静岡市葵区2名 静岡市駿河区2名 藤枝市1名 島田市2名 焼津市1名 牧之原市1名 御前崎市9名 掛川市1名 袋井市1名 磐田市3名 森町1名 浜松市浜北区1名 浜松市天竜区3名 湖西市4名 岩手県陸前高田市1名 三重県松阪市1名 ネットワークスタッフ9名 合計 46 名 【ご協力いただいた皆様】 (行程順) 講師:池田 恵子氏(静岡大学教育学部 教授) 講師:井ノ口 宗成氏 (静岡大学情報学部 講師) 講師:永野 海氏(中央法律事務所 弁護士) 講師:晝中 一成氏 (御前崎災害支援ネットワーク 理事) 講師:都司 嘉宣氏 (深田地質研究所 客員研究員) 講師:中西 里映子氏 (アレルギー支援ネットワーク 常務理事)
・避難所は多様な対応ができる避難所でなけれ ばいけない、女性が避難所運営を一緒にしなけ れば全体的な運営ができないと理解できた。 ・マスコミでは中々触れることがない、安全面 での困難(DV、身体的暴力、暴言、経済的暴力)、 性暴力、ハラスメントなど、困難な状況に対す る対応は通常の避難訓練では取り上げられるこ とがなく衝撃的だった。 ・女性のかかわり方、女性にしか言えない事、 女性が持つソフトな感じで接することの大切 さ、障がい者が避難所へ行かず、車の中で避難 する方が多いことを知ることができた。 ・防災リーダーはどうしても男性が多いが、そ の中でも女性が活躍できることが分かった。防 災訓練でも要支援者の方を意識して行っていく ことが大切だと学んだ。
☆2時限目「避難所で実施すべきこ とを整理する」 井ノ口宗成氏(静岡大学情報学部講師)
講師:小村 隆史氏 (常葉大学社会環境学部 准教授) 運営協力:御前崎市役所危機管理課・福祉課、 御前崎市社会福祉協議会
◆1日目 9月 30 日(土) ☆1時限目「多様な人々にとって 安心で安全な避難所運営」
・7つにまとめて整理する。 「できるんだな」と 3
思った。グループの中にも災害時対応の勉強を している人もあって内容が濃く、素晴らしい仕 上がりだった。 ・QR コードは素晴らしい。要配慮者だけでも事 前登録しておくとスムーズな進行ができる。 ・避難所での問題を解決するためには見える化 して、現実と実現すべき状態のギャップを埋め て行くことが大事だと感じた。
めてきた人に耳を傾けたいと思う。
☆4時限目「避難者受入れ実践及び 避難所本部運営訓練」 避難協力者:御前崎市身体障がい者 福祉会、御前崎市手をつなぐ育成会、 御前崎市精神福祉やすらぎ会、浜松
・事前にチェックリストやアクションカードの
市手をつなぐ育成会 合計 31 名
整備をし、誰でも対応できる仕組み作りが必要。
避災者受付管理班、総務班、施設管理班、情報班、
作成したい。
保健衛生班、要配慮者班、食料物資班、ボラン
・アクションカード作成は難しい。だからこ
ティア受付班(各班長:ネットワーク理事・会員)
そ平時に作成しておく必要があると分かった。 「Magical 7」色々なことで意識して活用できそ う。 ・チェックリストとアクションカードがあると ないとでは全く違ってくる。
☆3時限目「避難所本部運営と 避難者受入注意事項」 落合美恵子氏(御前崎災害支援ネット ワーク代表理事)
≪避難者受付管理班≫ ・QR コードの認証は便利だった。個人情報の取 り扱いは注意しなければならないが、事前に登 録しておけば、本人が自分の事を説明できなく ても対応が可能。 ・初めての事で、ドキドキしながら QR コード があるカードをパソコンで使った。手書きより もスムーズで良かった。 ・いい経験になった。やってみなければ分から ないことがたくさんあった。地域の方なら名前
・ヘルプカードを初めて知った。 ・ 「障がい者の方も勇気をもって名乗り出て・・・」 というお話はすごく勉強になった。障がい者の 方が避難者として来てくださり、準備も慌てた りすることもリアルで勉強になった。
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や顔を知っていることもあるが、避難者をもれ なく確実に把握できるようにしたいと思った。 ≪統務班≫ ・各班の状況把握や、QR コードで登録された障 がい者の避難者の名簿作りなど把握できない時
・流れは分かりましたが、混乱している中でス
があり慌ててしまった。
ムーズにできるか難しい。できるだけ支援を求
・本部は避難所内のことだけでなく、対外的に
も、近くの避難所やボランティアセンター等と
ディアのかたまりだと思った。
のつながりを作っておくべき。 ・実践では情報の共有の大切さを学んだ。他の 班の人にメッセージを届ける時に、窓口に誰も いなくて困った。発災した時はもっと大変なん だろうなと思った。 ≪情報班≫ ・情報開示 NG の人の対応をどうするか話し合っ た。「いるか?」と聞かれて「お応えできません」 とポーカーフェイスで言えるか心配。 ・実際にシミュレーションすることで、現実の あわただしさ(こんなものではないでしょうが)
・簡易トイレの使い方を話し合いで決めること
を体験することができた。QR コードの活用が
ができた。
今後どのように進化するのか?とても興味があ
・利用者から手提げカバンを置く台が欲しいと
る。
あり用意することができた。 ・避難所で一番大切なトイレについて学ぶこと ができて良かった。 ・狭いところに入ることが困難な方はトイレに 苦労されるのではないかと心配になった。 ・段ボールでもトイレが作れるのだと今日は知 識を得ることができた。
≪施設管理班≫ ・段ボールで意外と頑丈なイスやベッドができ るものだと思った。 ・ある物を活かして工夫する知識もなければい けない。周りのオペレーションへの意識、気配 りを忘れない。 ・利用者のための作業、常に改善の余地ありと 感じた。 ≪保健・衛生班≫ ・仮設トイレを作った。実際、動いてみて使用 した際の不具合等を知ることができた。段ボー ルトイレも自宅で使えることができるので用意 しておきたい。 ・体験ができてとても良かった。避難所はアイ
≪要配慮者班≫ ・初めて障がい者の方を誘導して、障害の重い 人を誘導するのは難しいと感じた。 ・段ボールのベッドに実際に寝ていただいたが
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寝心地は良かったようだった。段ボールのトイ レは沈んで怖かったようだ。改善が必要。 ・弱者の立場に立って物事を考えていきたい。 目配り気配りをするよう心掛けたい。 ・サポートがあれば、ある程度自立して避難所 生活が送れそうな方もいる。しかし、家族と離 れてしまった場合「こころの不安」は相当大き いことが想定されるため、パニックを防ぐフォ ローが必要であると感じた。 ・配慮の必要性は十人十色であった。人と接す ること自体が困難な人もいた中で、貴重な体験 ができたが、実際の避難所での場合に、根気よ く接することができるだろうか。
≪食料・物資班≫ ・ご飯系、おかず系を袋で作った。文字通り、 目分量でやったがそれなりに食べられた。被災 時に生き延びられると思った。 ・はじめは、これを本当に作るのかと驚いたが、 実際作ってみると簡単で美味しい。防災の集ま りで実践してみたい。 ・食べる人の立場に立って食事を作ると、色々 なアイディアが出てきます。常に相手のことを 考えて行動することを知りました。 ・袋に食材を入れて茹でるだけで、色々な料理 ができて楽しかった。
・ヘルプマークを初めて知った。障がい者に対 する意識が高まった。 ・障害のある避難者も、自分でヘルプマーク付 きの持ち出し袋を準備する自助努力のきっかけ
・避難者たちが美味しいと喜んで食べていたの で良かった。ビニール袋で出汁巻き玉子ができ たり、もち米であんころ餅ができたので、デザー トも主食もできてびっくりした。
になるのではないかと思った。 ・障がい者の方がこんなに大勢参加してくれて 感動した。避難所での配慮を心がけたい。
≪ボランティア受付班≫ ・避難者の要望、相談を聞きだすことが大変だっ た。 「対応できるか?できないか?」の判断も難 しかった。
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・実際に避難者の中からボランティアをしてく れる人がいるのか?自分は元気なら進んでやろ
うと思う。 ・ボランティア班の人が少なかったが、避難者 は少人数できたので要望が聞けた。 ≪トリアージ学習≫ 講師:伊藤隆広氏 御前崎市消防署消防司令
・初めてトリアージという言葉を知り、話を聞 いて勉強になった。 ・トリアージの時間が被災者の命を左右します。 判断の難しさを感じた。 ・自分に障害があっても人を助ける側になりた いが、トリアージは難しく、判断したことが間 違っているのかどうなのか心配だ。「ほこみて」 が分かった。
☆5時限目「実践訓練を終えて考え るワークショップ」 井ノ口宗成氏(静岡大学情報学部講師) ≪良かったことと、悪かったことをグループご とに考え発表してくれました≫
・直接障がい者の避難者と接することができた ので、少し心の準備ができた。 ・朝の班割と実際の班の活動が違ったので分か らないことがあった。 ・他の班の活動が良く分からなかった。
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ができるようになりたい。
・先ずは罹災証明の申請、全ての支援のスター ト。勝手に解体せず写真をいっぱい撮っておく。 動画を含め。 ・弁護士さんに相談するといいと思った。お金 のことはいつも心配になるけど不安が薄れて良 かった。すごいなぁと思いました。 ・多くの専門家が活躍することで、被災者の不 安の軽減につながることが分かった。少しでも 不安が減ることで、復興への力になると感じた。 ・ 「弁護士」の存在を利用することを覚えた。勉 強の詳細を忘れても、とっかかりを知っておく だけで生活に役立つ。覚えておくべきだ。 ・知っておけば、命が助かった時何とかなると 思った。安心しました。
◆2日目 10月1日(日) ☆1時限目「応急危険度判定と被害 ☆6時限目「災害後の不安解消、 生活再建につながる知識のレシピ」 ~法律があなたを助ける~ 永野 海氏(中央法律事務所弁護士)
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認定~2次災害防止と罹災証明~」 晝仲一成氏(御前崎災害支援ネット ワーク理事) ・建物の全壊・半壊などテレビでしか見たこと がなく、ランクも木造、鉄筋、鉄筋コンクリー
・被災して絶望している時にとても力になる情
ト造の建物で危険度も違う。それによって罹災
報が満載でした。
証明も違ってくるなど分かった。
・「知っている」ということがいかに大切かわか
・興味のある授業でした。実際に被害にあった
りました。伝えられる人になりたいです。
時は何をして良いのか分からなくなる。今回の
・災害が起きた時もネガティブにならず、少しで
講義で、罹災証明の発行がなぜ大切なのかを知
も勉強して、少しでも知識を持って伝えること
ることができた。
い込まれるように聞いた。これを基本としたハ ザードマップの作成ができるといいと思う。 ・過去の事例や地震のメカニズムが良く分かり、 2035 年の数字が出た時はドキドキした。自宅 の家具のチェックをします。 ・2035 年。あと 20 年足らずで必ず起こる地震 と考えると何かしなくてはと感じる。現地調査 したデータと計算上でのデータがほぼ一致とは さすがに説得力がある。予知できなくても必ず 来ることは事実だと分かった。 ・千年に一度の明応東海地震の被害規模は、水・ 食料の備蓄は二の次で、家の構造、家具の固定 が重要だと分かった。 ・未来を考えるためには過去を知ることの大切 ・災害対策というと防災グッズを揃えることを
さも知りました。備蓄や避難生活のことを考え
強く思ってしまうが、減災対策として家の耐震
ることが今までは多かったのですが、それも命
化、家具の固定をする方が有効だと学ぶことが
あってのこと。我が家は古いのでこれから診断
できた。
と対応をしたい。
☆2時限目 公開講座「百年一度の安政東海地震 と千年一度の明応東海地震」 都司嘉宣氏
(深田地質研究所客員研究員)
・地形等で津波の状態が変わる。百年と千年で は被害の規模が違うこと知った。
☆ランチタイム
「みんな元気になるトイレの話」 太田智久氏(富士市役所危機管理課)
・クラウドファンディングによる取組み。新た ・ 私 の 地 域 は 耐 震 化 率 が 70 % で す。 目 標 の 98%にするにはどのように進めていくか目標が 見えてきたので、町内に帰って進めていきたい です。 ・古文書から当時の状況を顕在化していて、吸
な取り組みで参考にしたい。全国的に広がれば 良いと感じた。 ・トイレトレーラーの話を初めて知った。安心 してトイレに入れそうです。 ・トイレに水が流せない、簡易・携帯トイレの
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準備に加え、トイレトレーラーが必要だと感じ
援内容など勉強になることばかりだった。アレ
ます。全国展開を期待。
ルギーに特化したレクチャーを受けたことが無
・きれいで清潔なトイレに慣れてしまっている
く一つひとつが貴重な話だった。
現代ではトイレの問題を考えることはとても大
・アレルギー対応について学ぶことができ、避
事だと思う。自分の市でも展開されるといいと
難所マニュアルに反映する必要を実感した。豊
思う。市と民間で考えていけないものなのか?
橋のアレルギー対応カレーは訓練で取り入れた
・避けて通れない「トイレ」の問題について実
いと思う。
例を示してとても分かりやすかった。災害派遣
・炊出しの時の見直しをしていきたい。皆さん
トイレプロジェクトは素晴らしいシステムだと
に伝える。赤十字、社協へつなげていきます。
思う。地元でも広がって欲しい。
頑張ります。
☆3時限目
「アレルギーっ子の災害対策」 ~東日本大震災・熊本地震における 支援活動の教訓から学ぶ~ 中西里映子氏(アレルギー支援ネット ワーク常務理事)
・しっかり食品表示を見たり聞くことが大事。 避難所には特別な品を受け取る受付も必要だと 思った。 ・要配慮者というとどうしても障がい者に特化 してしまう。多様性も含めアレルギーも常に考 え、特殊なものではなく多くの人に対応したい。 ・まわりにアレルギーの人がいないので知識が なかった。勉強になった。エピペンを初めて見 て触った。 ・今回の研修の中で一番知りたかったテーマで あり、実際の話も各県の連携体制、災害時の支
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・避難所は貼紙、メディアを通じてアレルギー お困り PR 等も必要だと知った。
☆4時限目
「防災・減災リーダーとして今後の 活動を考える」 小村隆史氏(常葉大学社会環境学部 准教授)
・2030 年~ 2035 年を見据えて今後の活動を考 えた時、災害 VC の会員として今回学習した多 様な面でのつながりを考え取り組んでいきたい と思った。 ・知識を身に付けるだけでなく、実践し行動す る。 ・地域の防災にも女性のリーダーをと思い勉強 してますが、中々地域の中では難しい。意見を 言っても流されてしまい取り入れてもらえない のが現状だと思う。一人でも多くの人が講座を 勉強して欲しいとつくづく思う。 ・知識を知恵に変える。自考・自動でマイペー
スで進めていくことが重要。どのように実践に
娘は少し不安になり、部屋から出てしまいま
移すかを考えて一歩進みます。
したが 、ボランティアさんと腕を組んで一通り
・リーダーとして何ができるか?自分、家族、
回ることはできました。
地域、主戦場はどこなのか?思ったり考えたり
段ボールベッド、テント、トイレなどは一切
することは誰でもできる。行動を起さねばと痛
入れませんでした。 (学校の防災の授業でも、テ
感した。
ントの中に入ってくれません)試食も食べまし
★避難者として参加してくださった障が
た。 (お腹がすいていたせいだと思います。スー
い者の家族から感想をいただきました! ・このような避難所訓練をして啓発をしてくれ ていることに力づけられますし、自分の地域で は何ができるのか、まず自分は何をするのか、 答えはわかっているのに動き出せない自分を反 省させられました。 子供についての感想は、娘は指示に従って動 くことはできますが、落ち着いた雰囲気の中で の訓練だったのでそれができたのだと思いま す。 昨年、施設での防災訓練後、少々精神的にパ ニックに近い後遺症症状が見受けられました が、今回は親もいたので出ませんでした。 本番だったときの後遺症がどれほどのものな のか想像つきません。指示を理解して行動でき たり、普段パニックは起こさない子ほど、パニッ クを起こしたら親も周りも対応に困ることにな るかもしれません。震災後本当に安心できる環 境はやはり自宅以外にないのかと考えさせられ ました。 ・浜岡原発にほど近い地域の方々だったので 避難所設営への関心が高いようでした 。「浜松 は企業が防潮堤にお金出してくれて工事が進ん でいていいね」と言われました。 しかし、津波被害は減少しても、避難所生活 は想定内のはず。実際、どこかの地域でモデル 的にでも避難所設営の訓練が必要だと思いまし た。 避難所→福祉避難室→福祉避難所と、まずは 障がい者がその場にいなければ設営されない し、自宅避難では、支援物資すら受け取れない だろうし不安が募ります。
パーの試食は大好きなので) 初めての場所や大勢の人がいる中に入るのが 苦手です。よくがんばったほうです。 帰宅後は、お土産の非常食を一つひとつ確認 しながら、自分のリュックだと認識し、どこに 置いておこうかと兄と話していました。ちょう ど学校の防災の授業と重なったので、本人はな んとなく理解できたようです。 地域に、避難所に障がい者はいない=行けな いではなく、当たり前にいるものだと思っても らえるように、ひきこもっていてはいけない なぁと実感しました。 ・最初はよくわからないままに館内に入り、お 昼のお弁当もおいしくいただきましたが、玄関 前で受付が始まって、カードの読み取りが始 まったころから顔がこわばり始めました。 受付のあと二階に上がって最初の部屋で順番 に並び「何か困ったこととか頼みたいことはあ りますか?」と聞かれた時には生唾を飲み込む ような様子が見られ、次の部屋では、並んでい る時にもう嘔吐するような気配が見えました。 並ぶのを中断して少し嘔吐しながら 1 階に降 りたらもう限界でした。 「車に行きたい」という 仕草があったので車に戻りました。 安心したのか、その後はおとなしく車にいた ので、親だけ会館に戻り、テントや段ボールの ベッドやベンチを体験しました。 今日は大勢の人はいたけれど雰囲気は落ち着 いていたし、みんな笑顔で応対してくれている にもかかわらずこの様子では、実際の避難所に はいられないことは簡単に想像がつきます。 シートで囲まれたトイレも、たぶん絶対に使
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えないだろうと思いました。可能な限り家で避
★特別認定者
難する覚悟をもって準備しようと思ったこと
*魁(さきがけ)女性リーダー認定者
と、避難所で過ごせない家族が中長期的に日を
・松村 友紀子様
送るために必要なことは何か、整理しなくては
・伊達 政子様
と改めて考えさせられました。
*ゴールドリーダー認定者
今後また機会があったら参加したいと思った
・清水 健一様
ことと、今回このような訓練の場を体験させて
◇魁とゴールド認定者はこの養成講座に5年連
いただいたことに心から感謝いたします。手
続で参加し、様々な講座や訓練を経験し、知識
作りの心温まるお土産もありがとうございまし
の向上に努力されたことを評し認定しました。
た。
特に女性のための防災・減災に関する講座は県
・ろうあ者にとって最初の受付すら理解できな
内でも初めて開催し、積極的に他の女性に先駆
い。ろうあ者だと分かったら大きな名札などに
けて受講したことに敬意を表するものです。
手話が必要だと書いて持ち歩きたい。今日は手 話通訳がいてボランティアさんがホワイトボー ドで会話をしてくれたので少しは気持ちが落ち
7.事業の成果
着いた。このような訓練は本当は地域でやって
受講者は各専門分野の講師の講義を受講して
欲しいと感じた。 *障がい者の皆様には勇気をもって避難者とし てご参加いただいたことに、受講生共々主催者 側として感謝申し上げます。本当にありがとう ございました。 あって欲しくない大災害は都司先生の話や科 学的根拠に基づき残念ながら起こることが分 かっています。より良い避難所を目指すのでは なく、避難所に行かなくても良いように自助努 力をし、家族や地域の人との共助協働を目指す ことが大事だと感じております。 この講座が「敵を知る」 「命を守る」そして「生 き延びる」「復旧・復興」の一助となれば望外の 喜びです。 受講者の皆様からのご意見、ご要望、暖かい 励ましの言葉など今後の活動に活かしていきた いと存じます。来年も9月 29 日(土)及び 30 日(日)に開催を予定致します。防災・減災に 興味のない方と一緒に参加していただけること を願っております。
専門知識の習得することができた。また、障が い者の避難所受入の訓練において、受講者が災 害時の障がい者への気配り、心配りなど、男女 問わず配慮のあり方を知ることができた。 障がいのある当事者や家族も災害に対して自 助努力をすることが重要で、日頃から様々な人 との交流が必要不可欠だと理解していただくこ とができた。 防災講演会においても、歴史的観点から本当 に地震が発生することが改めて確認でき、日頃 の備えをより加速化して進めていく必要性を受 講者に伝えることができた。積極的に防災・減 災の場に参画してくれる人材を育成できた。
8.今後の展望 受講生のアンケートから、女性の立場で避難 所の運営をしていくことや、発災前から地域で 活動していくことが期待できる。地道ではある が、この養成講座を続けることにより他の団体、 地域等が防災・減災に対する女性向けの講座を 企画するなど、静岡県全体が男性中心の防災現 場の中、女性も参画しやすい防災現場に変革で きる。
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9.協働団体 ・御前崎市身体障がい者福祉会 ・御前崎市手をつなぐ育成会 ・御前崎市精神福祉やすらぎ会 ・浜松市手をつなぐ育成会 ・御前崎市危機管理課・福祉課 ・御前崎市社会福祉協議会
10.その他 今年5回目となる「平成 29 年度女性のため の防災・減災リーダー養成講座」は「静岡県社 会福祉協議会ふれあい基金助成金」 「御前崎市ま ちづくり活動支援補助金」 「あざれあ地域協働事 業助成金」「御前崎市社会福祉協議会活動助成 金」によって開催することができました。 また、協賛・協力いただきました企業の皆様 や講師の皆様、何より避難者としてご協力いた だいた「御前崎市障がい者福祉会」 「御前崎市手 をつなぐ育成会」 「御前崎市精神やすらぎ会」と 今年は「浜松市手をつなぐ育成会」の皆様には 心より感謝申し上げます。 このような盛大な養成講座を開催することが できたのもこの助成金の援助のお蔭だと感謝し ています。 5年間続けてきて受講者 204 名 (述べ 353 名) 内、女性防災・減災リーダー認定者(2日間受講) は 181 名となりました。 また、勇気を持って参加してくださった障が い者の皆様に心より感謝しております。
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2.社会に声を届けよう!
~待機児童ゼロの実現~ 男女共同参画ネット ミモザしずおか 代表 鳥居 麗子 1.事業目的 1. 県議会・市町議会議員・審議会委員における
(合同会社 Respect each other 代表)
女性の政治参画が推進されるようバックアップ
https://www.respect2eachother.com/
する。
実施日時:2017 年 10 月 22 日(日)
2. 参加者のエンパワーメントを図り、女性の政
13:30 ~ 15:30
治参画・社会参画に向けて、ネットワークを構
実施場所:三島市民文化会館 ( ゆうゆうホール )
築する。
第 2 会議室
3. 参加者が政策や意思決定の場で活躍出来るよ う、自分の考えを伝える力、コミュニケーショ ン能力を身につける。 4. 身近な課題に対する自らの意見を行政へ提言 することで、参加者が社会参画・政治参画を体 験・体感し、更なる政治参画への足掛かりとす る。
2.事業内容 ① 9 月から 11 月にかけて、計 3 回の講演会・ 意見交換会を開催する。
【第 1 回】
「女性社会参画」 「待機児童ゼロに向けた取り組 み事例」に関する講演会を実施する。引き続き 意見交換会を実施する。
講演テーマ:
どうしてこんなに入れない? ~日本の保育園の現状~ 14
講 師:天野 妙 氏
【第 2 回】 「地域をつなぐ子育て」に関する講演会を実施す る。講演会に引き続き意見交換を実施する。
講演テーマ:
頼り合える地域づくりのために ~地域をつなぐ子育て~ 講 師:甲田 恵子氏 (株式会社 AsMama 代表取締役社長) http://www.asmama.co.jp/ 実施日時:2017 年 11 月 12 日(日) 13:30 ~ 15:30 実施場所:三島市民文化会館 ( ゆうゆうホール ) 第 2 会議室
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【第 3 回】 意見交換会(対話型ワークショップ)を実施す る。第 1 回、第 2 回の結果の振り返りを実施し、 行政への政策提言内容をまとめる。 実施日時:2017 年 11 月 26 日(日) 13:30 ~ 15:30 実施場所:清水町地域交流センター 会議室 2
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②現職議員との意見交換会、議会傍聴、行政と
③参加者間でネットワークを形成し、県議会・
の意見交換を実施する(11 月から 12 月) 。
市町議会議員・審議会委員に女性が選出される
実施内容:行政との意見交換会(清水町)
ようバックアップする。当会には女性の市町議
「認可保育所の入所と保育環境に関する要望書」
会議員や審議会委員経験者等も含まれるため、
を提出し、要望書回答を頂いた
参加者全体の今後の政治参画活動を具体的に発
実施日時:2017 年 12 月 21 日(日)
案し、サポートする。
13:30 ~ 15:00 実施場所:清水町役場 3 階 町長応接室
④事業後もカフェを開き、継続的に政治参画や 政策について話し合う。
3.実施日時 【第 1 回講演会】2017 年 10 月 22 日(日) 13:30 ~ 15:30 【第 2 回講演会】2017 年 11 月 12 日(日) 13:30 ~ 15:30 【第 3 回意見交換会】2017 年 11 月 26 日(日) 13:30 ~ 15:30 【行政への提言】2017 年 12 月 21 日(木) 13:30 ~ 15:00
4.実施場所 【第 1 回講演会】 三島市民文化会館 ( ゆうゆうホール ) 第 2 会議室 【第 2 回講演会】 三島市民文化会館 ( ゆうゆうホール ) 第 2 会議室 【第 3 回意見交換会】清水町地域交流センター 会議室 2 【行政への提言】清水町役場 3 階 町長応接室
5.対象者 政策決定の場への参画に意欲のある女性。およ びそれを支援する活動を希望する市民。 「待機児 童ゼロ」問題に関心がある、もしくは政策提言 の方法を知りたい、実施したいと考える一般市 民。
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6.参加人数 延べ、56 名 【第 1 回講演会】 20 名 【第 2 回講演会】 21 名 【第 3 回意見交換会】10 名 【行政への提言】 5 名
7.事業の成果 【第 1 回講演会】では、 「# 保育園に入りたい」 キャンペーンの発起人である天野妙氏に、キャ ンペーン活動で蓄積された情報・知見について 講演頂き、待機児童問題の「現状の把握」をし た。そこで、待機児童のカウントは、入園申請 者が母数となるため、申請をしていない潜在的 なニーズについては把握できないという課題 が浮き彫りになった。引き続き行われたワーク ショップでは「なぜ待機児童が問題なのか」に ついて意見交換した。議論を通して、待機児童 は当事者だけの問題でなく、地域の課題、社会 の課題であるという共通認識を持つことができ た。 【第 2 回講演会】では、地域でつながる ・ 頼 り合い子育ての仕組み「子育てシェア」を作り 出した、(株)AsMama の甲田恵子氏にご講演 頂いた。ワークショップでは「待機児童をなく すにはどんな仕組みがあったらいいのか」に取 り組み、既存のファミリーサポート事業につい ての改善案や、地域や世代を超えて頼り合える 仕組み、保育士の処遇改善など多岐にわたるア イディアが出た。具体的にはハードにこだわる のではなく、既存の仕組みを利用しやすくする ソフト面の充実させる方法や、地域の頼り合い の拠点である居場所と見守りの仕組みなどが挙 げられた。 【第 3 回意見交換会】では、最初に市民が社 会(行政)に声を届ける方法について、元浜松 市役所職員の石井真人氏から講義を受けた。本 事業では、 「待機児童ゼロの実現」と銘打って活
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動してきたが、本来の目標は「希望する人全員 が預けられる社会の実現」であり、そのために は、潜在的なニーズを含む「待機児童数の把握 ができていない」ことが一番の課題であると結 論づけた。 また、多様な保育ニーズの受け皿として、ファ ミリーサポート事業が有効であるが、現状は、 まかせて会員の不足や、煩雑な登録・利用の仕 組みで、利用数の伸び悩んでいるところに着目 した。今回行政へ提出する要望書は、 「待機児 童数の把握」、 「広域連携も視野にいれたファミ リーサポート事業の充実」について、要望をま とめることにした。 清水町への要望書には、①「潜在を含む入所 を希望する児童数」把握のためのアンケートの 実施や、②ファミリーサポート事業の充実を挙 げた。②の具体案としては、広域連携を視野に 三島市、清水町、長泉町におけるファミリーサ ポート事業の公開会議(子育てサミット)を開 催することを盛り込んだ。今回の事業を通して、 自分たちで「社会に声を届ける」目標を達成す ることできた。この「できた・できる」という 体験を、次のステップに活かしていきたい。 当会自体はまだ発足してから日の浅い団体で あるが、今回の要望に関連したアンケートの実 施や子育てサミットの開催などで実績を積みな がら、 「社会に声を届ける」ことに多くの人の関 心を集め、女性の社会参画・政治参画に繫がり、 足がかりのお手伝いをしていきたい。
8.今後の展望 「保育の必要量の見込み」に関するアンケート を実施し、保育園への入園申請をしていない潜 在的な保育を必要とする児童(将来含む)を把 握する。またその結果を行政と共有する。 周辺市町(長泉町、三島市の予定)へ同様の要 望書を提出する。 東部地域での広域連携を視野に入れ、三島市・
清水町・長泉町におけるファミリーサポート事
こと!保育者の補償をあげる等が必要だと思う
業の公開会議を開催する。
(50 代女性)
定期的に政治カフェを開き、女性の政治参画
【第 2 回講演会】
の拡大を促進する。
・未婚のため知らない知識が多かったが、 『知る』 ことができた。現実を知ることの重要性を感じ
9.協働団体 ・ Power up Fuji(富士市)男女共に生きやすい まちづくりを目指す団体 代表 : 小櫛和子氏 【後援】WIN-WIN の会(東京都)議員になりた い女性を後押しする政治団体 代表 : 赤松良子氏(元文部相大臣)
10.その他 ( アンケート結果) 【第 1 回講演会】 ・天野先生のお話しがとてわかりやすく、バッ
た(30 代女性) ・参加しなければ知らないままで通り過ぎてし まう問題も、知ると自分にも・仕事にも活きる テーマだった。 (40 代女性) ・子育てが一段落すると、忘れてしまったり、 関心がなくなってしまうので、後に続くママた ちのためにも声を挙げていくことは大事だと 思った(30 代女性) ・色々な立場の人の意見が聞けて良かった(30 代女性) ・アズママの仕組みが素晴らしい、ここでももっ と使えたらいいのにと思った(30 代女性)
クグラウンドの理解がスムーズだった。全国的 な話も知ることができたのも「国策」の重要性 へつながった(30 代女性) ・天野先生の講義、大変参考になった(石井真 人さん) ・天野さまのお話、とても勉強になった。デー タと体験談もありわかりやすかった。ワークも 少人数交流することができ参加してよかった (30 代女性) ・個人や地域だけでなく、国や社会の問題とし て考えることができた(30 代女性) ・自分の課題ではないと思っていたが、待機児 童の問題はそのもだけでなく、様々な社会問題 につながっていくことを感じた(50 代女性) ・天野先生のお話が大変勉強になった。声をあ げることの大切さがわかった(50 代女性) ・改善に向けた具体的な行動の仕方がとても参 考になった。アンケート情報も当事者の声とし て本質がなんであるかをとらえる材料としてよ いものになった(50 代男性) ・自由に好きなときに子供が産めない現状では、 少子化は解消できない!預け先をまず増設する 19
3.高校生がつくっちゃった「防災食」レシピ集 ~私たちが地域を守る防災リーダー~ 稲取高校 被服食物部 代表 髙橋 朋子
下準備として・・・
6月 11 日(日)野外活動で火おこし体験 場所:森の学校 さくらの里(南伊豆町) 協働事業体:森の学校 さくらの里
7月8日(土)下田市ウォークラリー 防災講座・炊き出しの手伝いで、イベントの運 営を補助。 場所:下田市文化センター、下田公園 協働事業体:下田市教育委員会(主催)
初めての窯作
色々な竹パン
ビールの缶で米を炊く
米を缶から出して、カレーを配る
片付けも協働で行う
屋外での調理
ポリ袋調理法
きりたんぽ・パン作り
【試作品】 初めての防災講座
防災食の提案
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高校生が地域に出て、地域の人とともに体験し、地域の中で活躍する。 これが、私たちが計画した「あざれあ地域協働事業」です!! 8月10日(木) 高校生講座『作ってみよう!子どもで
8月16日(水)勉強会
もできるポリ袋災害食』
場所:西伊豆町田子 カネサ鰹節商店
場所:東伊豆町保健センター
保存食「潮かつお」を学ぶ
(東伊豆町ボランティア連絡協議会児 童部会主催)
場所:松崎町 十字の園
11月19日(日)
真空調理法・特定疾病者の食事の工夫
活動報告・展示・試食会
を学ぶ
健康福祉ふれあい広場 場所:東伊豆町保健センター
9月16日(土)松崎高校×稲取高校
対象:小学生
牛原山フェスタ「高校生防災講座」 場所:松崎町 牛原山(松崎町企画観
12月17日(日)南伊豆災害ボランティ
光課主催)
アコーディネーターの会×稲取高校
☆地元食材を使用して、災害時でもお
高校生講座『作ってみよう!防災食~ポ
いしい、楽しい料理!!
リ袋災害食からスイーツまで~』 場所:南伊豆町 森の学校 対象:子育て支援サークル他
【第1回】 高校生講座『作ってみよう!子ども でもできるポリ袋災害食』
4.実施場所 東伊豆町健康福祉センター 1階研修調理室 (賀茂郡東伊豆町白田 306)
1.事業目的
5.対象者
小学生を対象として、災害時に成長期の子ど
小学生 1 年生~中学校 3 年生
もの健康を考えた防災食(高タンパク質)を提 案する。専門の防災食を買わなくても家にス トックされているもので防災食を作ること、そ してポリ袋調理で個々に対応できること、また 地域の食材を利用することを地域の住民ととも に考えることで災害が起こったときにも小学生
6.参加人数 46 名(小学生 13 名、民生児童委員・東伊豆町 ボランティア連絡協議会メンバー稲取高校ボラ ンティア部・被服食物部 計 33 名)
も活躍できる知識と技術を伝授する。
2.事業内容 高校生講座『作ってみよう!子どもでもできる ポリ袋災害食』 テーマ:高タンパク質食で、災害時でも、成長 期の身体をしっかり作ろう!
3.実施日時
防災講座
平成 29 年8月 10 日(木)9:00 ~ 12:30 21
災害時でも成長期の身体をしっかり作ろう!
たんぱく質たっぷりなポリ袋防災食
参加者の様子
ニューサマーレンジの酢飯・高野豆腐ステーキ 糸寒天を入れたわかめスープ、豆腐の白玉フルーツ
8.今後の展望 発表内容は、よい評価を受けたが、生徒た ちは、人前で発表するということに慣れてい ないのでプレゼンの練習をするなど、 「人に 思いを伝える」ということを課題に改善をし ポリ袋防災食作り
たいと思う。
9.協働団体 ・東伊豆町ボランティア連絡協議会(児童部 会)
10.その他 【参加者の感想】 ニューサマーオレンジの酢飯
・避難地の海抜を示してもらい、どこへ避難し たらよいのか判断基準になった。
7.事業の成果
・ツナ缶のふたで材料を切ったり、酢飯をニュー
地域の津波避難場所や浸水域を示した防災講
子が印象的だった。
座では「どこまで逃げればいいのかという判断 基準になった」という意見や、 「災害時に美味し くて温かい防災食を食べる工夫を知ることがで きた」という意見が多かった。
サマーオレンジやレモンの果汁で作っている様 ・防災について色々勉強していると感じました。 ただ、 まだ「伝える力」が弱いと思います。せっ かくの話を相手に聞いてもらえるよう、資料の 見せ方、声の大きさ等工夫して頑張ってくださ い。
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【第2回】勉強会 1.事業目的 災害時に色々な疾病を持っている方への対応 ができるように、高齢者等の食事の工夫につい て学ぶ。また、真空調理法の原理などを知り、 これからのレシピ作りに生かしていく。カネサ 鰹節商店では、伝統保存食「潮かつお」につい て学び、地域材料を生かしたレシピ開発につな げたい。 真空調理法の実習
2.事業内容 勉強会・真空調理法を学ぶ ・特定疾病者の食事の工夫を学ぶ ・保存食「潮がつお」を学ぶ
3.実施日時 平成 29 年8月 16 日(水)9:30 ~ 16:00
そのまま味付け 真空調理法で味付け *細胞中の水分も抜くことにより、内部にまで瞬時に味がつく。
4.実施場所 賀茂郡松崎町江奈 157(社会福祉法人 十字 の園「松崎十字の園」)、賀茂郡西伊豆町田子 600-1(カネサ鰹節商店)
5.対象者 稲取高校 被服食物部 部員
6.参加人数
手火山式焙乾法について学ぶ
部員(10 名)、教員(2名)
かつお節削り器で削る 特定疾病者の食事の講義
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いて驚いた。 ・潮かつおを初めて食べたが、旨みが凝縮して いてとても美味しかった。いろいろな調理に使 えると思った。
【第3回】 牛原山フェスタ「高校生防災講座」 初めて「潮かつお」を食べて、美味しい~
7.事業の成果 真空調理法は特別な機械がないとできないと いうことがわかった。しかし、真空調理されて いる献立など参考になることがたくさんあっ た。また、 特定疾病の方の食事として 「ソフト食」 について学んだ。そのような観点をレシピ作り に生かしていけたらと思う。カネサ鰹節商店で は、 「潮かつお」や「鰹節」の歴史や製造工程を 学んだ。生徒たちは、初めて食する潮かつおが 思った以上に美味しかったようで、レシピの開
1.事業目的 松崎町民の為の「防災講座」 、松崎町の食材 を使った「防災食」作りを行う。防災講座では、 松崎高校とコラボレーションして講座を行う。 防災食作りでは、献立ごとに体験ブースを作り、 高校生が先生となってポイントを紹介しながら 一緒に防災食を作る体験をする。
2.事業内容 牛原山フェスタ「防災講座」
発にとても前向きであった。
松崎高校×稲取高校
8.今後の展望
しい、楽しい料理!!
今回学んだ観点を生かし、「牛原山フェスタ」
3.実施日時
でのテーマである、地域の食材を使ったおいし
テーマ:地元食材を使用して、災害時でもおい
い防災食、の提案をしたいと思う。
平成 29 年9月 16 日(土)
9.協働団体
4.実施場所
・社会福祉法人 十字の園「松崎十字の園」
賀茂郡松崎町松崎 21(松崎町東区会所)
・カネサ鰹節商店
*雨天の為、当日場所の変更あり。
10.その他
5.対象者
【生徒の感想】 ・真空調理法は、細胞の水分まで抜くというこ とを知った。専用の機械がないとできないこと を知ったが、献立を参考にすることはできると 思った。さんまの煮物は骨まで柔らかくなって 24
松崎高校×稲取高校
一般参加者
6.参加人数 60 名(運営含む)
【メニュー】地元食材を使用して、災害時でもお いしい、楽しい料理!!
川のりスープ
潮かつおふりかけおにぎり
潮かつおの即席漬け
べっ甲飴 (松高サイエンス部)
紅茶~レモンマートル~
防災講座
しおかつおすばむピザ
7.事業の成果 体験ブースを作ったことで、参加者と話をし ながら、落ち着いた雰囲気の中、説明ができて いるように感じた。また、直接、反応をもらえ たことが生徒たちの自信となったと感じた。今 防災食作り
回のレシピの中で潮かつおを使用した「しおか つおすぱむピザ」は好評で、高校生の KAMO マルシェというイベントで販売することとなっ た。
8.今後の展望 天気には恵まれなかったが、どんな状況でも 「やるべきことは、やらなければならない」とい う経験になったと感じた。今回生徒たちが得る 3Dマップ作り
ことができた手ごたえを成功体験として、今後 の活動へつなげてきたい。
9.協働団体 ・松崎町企画観光課
10.その他 【参加者の感想】 3Dマップ
・皆さんが一生懸命に調べたり、考えたりして 目標、災害時に自分たちがいかに過ごすことが
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できるか、楽しみながらできること、みんなの 力で生き抜こう、みんなで頑張ろうという気持 ちが伝わってきました。すごく参考になりまし たし、勉強させていただきました。 ・餃子の皮を使ったスパムピザが美味しい! ・防災食がこんなに美味しくできるとは思わな かった。
【第4回】 活動報告・展示・試食会
試食のブースの様子①
健康福祉ふれあい広場
1.事業目的 地域の方たちへ向けて、事前準備から第3回 までの活動報告(展示・試食会)を行い、 「ロー リングストック」という新しい備蓄法、それを 活用したポリ袋防災食について広く知ってもら うことを目的とする。
2.事業内容 高校生講座 「防災食試食会 & 展示 ~健康福
試食ブースの様子②
祉ふれあい広場~」 テーマ:地元食材を使用して、災害時でもおい しい、楽しい料理!!
3.実施日時 平成 29 年 11 月 19 日(日)
4.実施場所 賀茂郡東伊豆町白田 306 (東伊豆町健康福祉センター1F 調理室・調理室前)
5.対象者
7.事業の成果
健康福祉ふれあい広場 来場者
試食と示範を行ったが、自信を持って調理や
6.参加人数 アンケート 103 枚回収 26
展示ブースの様子
調理法の説明を行うことができた。また、生徒 たちは、地元の食材を使ったレシピのアイディ
アを誉められたり、頑張りを誉められたり、今 まで頑張ってきた成果を発揮することができた という実感があったようだ。
【第5回】 『作ってみよう!防災食~ポリ袋災 害食からスイーツまで~』
8.今後の展望
南伊豆災害ボランティアコーディネーターの会
今回は室内で、設備が整った中での調理で
×稲取高校
あったので、次回は、災害時と同じ不便な状況
1.事業目的
下で自分たちがどこまでできるか試したいと思 う。
今までは、協働事業体が主催するイベントの 中で講座をさせていただいていたが、今回、主
【メニュー】災害時でも、主菜・副菜・汁物でバ ランスのよい食事を!!
催は高校生、運営も高校生で行う。それも、災 害時と同じ何もない不便な状況下である。高校 生がどこまでできるか挑戦する。
< 試食 >
2.事業内容 高校生講座「作ってみよう!防災食」 テーマ:ポリ袋災害食からスイーツまで 潮かつおの即席漬け
川ノリスープ
3.実施日時 平成 29 年 12 月 17 日(日)
サンマ缶と野菜の煮物
ほっとニューサマーオレンジ
< 示範 >
4.実施場所 賀茂郡南伊豆町入間 249-2(森の学校さくらの里)
5.対象者 子育て支援サークル『みなみのキッズ』会員、 白米・五分がゆ・全がゆ
ポリ袋でスープの作り方
缶詰の煮物
一般参加者
6.参加人数 約 50 名
ポリ袋で野菜の即席漬け
癒しの飲み物
9.協働団体 ・伊豆町健康福祉課 防災講座①
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防災講座②
けんちん汁がなかなか煮えなくて…
50 人分のα米に湯を入れる
竹パンが焼けました! 竹割り
α米できりたんぽ作り
みんなで防災食のおひるごはん
きりたんぽを焼く
7.事業の成果 12 月、寒風吹きすさぶ中での講座となった。 沢の水が枯れていたために、急遽水を用意して もらったり、6月の試作の時とは状況が全く 違った。それでも、参加者も協働で、薪集め、 火おこし、防災食作りと、コミュニケーション をとりながら防災食を作る時間を楽しめたと思
竹に生地を流す
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缶詰の煮物作り
う。
8.今後の展望
9.協働団体
今回、参加者は高齢者から乳幼児・幼児がい
・森の学校 さくらの里
る家族、高校生など老若男女が集まり、性別や
・子育て支援サークル「みなみのキッズ」
世代による役割分業意識を感じることなく、み
10.その他
んなで協力しながら会を行うことができた。主 催を高校生としたが、色々なかたの援助協力が なければ成功はしなかった。 「協働することが大
【参加者の感想】
切」、ということを改めて感じることができた。 レシピ集作りを表向きの目的としてきたが、 事業後、生徒に行ったアンケートで、「災害に あった時に防災リーダーとなって実践できる か」という質問で「はい」と答えた生徒は4名、 「いいえ」と答えた生徒は9名であった。「いい え」と答えた中でも、 「防災リーダーとしては難 しいと思うけど、中心として行動している人の サポートはできると思う。 」という前向きな「い いえ」が数名いた。それを考えると、全5回の 事業を通じて、「地域を守る防災サブリーダー」 にはなれたのではないかと感じた。今後、この 経験を生かして防災に対する意識や技術を地域 へ還元していけることを期待したい。 【メニュー】『作ってみよう!防災食』~ポリ袋 防災食からスイーツまで~
・寒い中お疲れさまでした。ヤーコンと缶詰の 煮物は我が家のおかずに加えます。イカの缶詰 を選んで入れましたが、最高でした。参加して よかったです。いい勉強になりました。これか らも頑張ってください。 ・防災食は配給がくるまでの、一日一日を乗り 切るため、空腹を満たすくらいにしか考えてい なかったけど、今日参加してみて、防災食で温 まるおいしいと思う料理が作れることがわかっ て防災食のイメージがいいものにかわりまし た。子どもたちは飴も作れて大喜びでした! ・寒風吹きすさぶ中、あれだけのことができた ことは、高校生の自信になったのではないかと 思います。お疲れ様でした。
《講座を終えた生徒の感想》 【一番印象に残っている講座】 下田ウォークラリー(2) ★大勢の人が参加してくれて、カレーも好評 だったため。 ★アルミ缶でご飯が炊けることに驚いた。
白米・五分がゆ・全がゆ
α米できりたんぽ
潮かつおのけんちん汁
東伊豆町小学生対象講座(1) ★小学生と触れ合いながらできたから。 松崎町牛原山フェスタ(1) ★雨の中でいろいろ頑張ったから。 東伊豆町健康福祉ふれあい広場(2)
缶詰とヤーコンの煮物
潮かつおの即席漬け
べっ甲飴
★前日から掲示物を貼ったり大変だったから。 ★多くの人が防災食に興味を持ってくれたか ら。 南伊豆町防災講座(5)
焼きマシュマロ
手作り米粉のブラウニー風 オレオ入り竹パン
ほっと ニューサマーオレンジ
紅茶 ~レモンマートル~
★外で色々な人と作ることができたから。 ★風が強くても寒くても、皆頑張っていたと思 29
うから。
【はい】の理由
★参加者と一緒に竹パンを作ったことが印象に
災害について何も知らなかったけど、部活で防
残っている。
災のことをやって、災害のときにいろいろでき る知識や技術を身につけることができたから。 【いいえ】の理由 災害がいざ起きたとしても落ち着かないと行動 ができないと思うし、災害が起こってすぐは周 りの人のことはなかなか考えられないと思う。 防災リーダーとしては難しいと思うけど、中心 として行動している人のサポートはできると思 う。 【わからない】の理由 いざとなった時に冷静に行動は難しいけど、調 理の手助けはできるくらいの力がついたと思い ます。自分たちが試作して、提案したメニュー
【災害にあった時に防災リーダーとなって、実践 できるか?】
が美味しいと言ってもらえる、防災講座が終わ ると拍手をもらえるそのたびに頑張ってきて良 かったなと思いました。 防災について深く勉強したからこそ、リーダー の大変さを知ったのだと思う。今はサブリー ダーとして、そしていつかは防災リーダーとな れる日がくると思っています。 部活顧問
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下田市ウォークラリーより 稲取高校 被服食物部&ボランティア部
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4.知っていますか?見えていますか? 「女性と貧困」パートⅡ
NPO 法人 世界女性会議ネットワーク静岡
代表 守屋 秀子 1.事業目的 私共は、北京で開催された第4回国連世界女 性会議・北京会議に NGO フォーラムとして参 加したことをきっかけに、それ以降、真の男女 共同参画社会を推進・実現するために、様々な 団体と連携し活動しています。昨年は、一つの 事業として、北京会議行動綱領の一つ「女性と 貧困」をテーマでシンポジウムを開催。若年女 性の貧困の実態や貧困の連鎖の表れにも関係す るであろう、母子家庭や子ども食堂の状況を伺 うことが出来ましたが、アンケートで、「専門 家のアドバイスや学術的な状況認識があったら 良かった」等、様々な提言を頂きました。そこ で本年は、静岡県立大学・津富宏教授をお招き し、社会学的観点から「日本における女性の貧 困」と題し、顕在化してきた貧困社会の根底に ついて、を紐解いて頂きました。 「女性と貧困」 のキーワードはなかなか、当事者意識を持ちに くいテーマでありますが、まずは現状を知り、 私達に何ができるのか、社会課題解決として、 広く皆さんと議論し、誰もが幸せを実感できる 社会の構築を目指していきたいと思い開催しま す。
2.実施日時 平成 29 年 11 月 25 日(土)13:30 ~ 15:30
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3.実施場所 静岡県男女共同参画センター・あざれあ 5階 501会議室
4.事業内容 【第 1 部】 フラッシュスピーチ 「日本における 女性の貧困」 講 師:津富 宏氏 (静岡県立大学 国際関係学部教授 ) 津富教授は、 パワーポイント(42 枚)を使い、 今の社会の現状を社会・経済・政治学等観点か ら幅広く、わかりやすく説明してくださいまし た。専門的視点や社会的貧困等考え方を見えに くいかもしれませんが、パワーポイントの一部 をご紹介します。
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【第 2 部】 わいわいカフェ ファシリテーター: 川村 美智(静岡市女性会館館長) 島田 充子(しずおか女性の会会長) 村越 玲子(静岡市母子寡婦福祉会) 大塚 さえみ(大学女性協会静岡支部役員) 飯野 紀代子(未来クラブ会長)
なっている。地域で現在、 子ども食堂もボランティア で運営されている。すばら しいと思う。地域での話し たことを、いかにして行政 へ届けていくかが大事だ。 女性問題は男性問題でもあ る。ジェンダー問題は、なかなか解決されてい ない現状。リーダーの意識改革が必要だ。
コミュニティの貧困が
常日頃は、女性史研究
原因ではないか。介護や
会 と し て 活 動 し て い る。
保育はもともと女性労働
1970年以降、専業主
的な考え方がある。最低
婦と言われていた女性達
限の賃金の経済的保障な
が働き始めた。働き方は
ど社会保障の仕組みを
パ ー ト 労 働 者。 そ の 後、
変 え て い く べ き。 伴 走 型就労支援をより多くできればいいのではない か。やはり教育が問題だ。今、現実に弱ってい る女子に対して、背中を押してあげられるよう な力って何だろうか?自分たちに何ができるか については、クエスチョンがいっぱいですが…。 世の中お金がかかり過 ぎる。親がブランド指向 だ っ た り、 日 本 全 体 が 贅 沢 に な っ て い る。 そ んな中で貧困の連鎖が 起 き て い る。 親 の 金 銭 感覚を育てる事が必要 だ。経済の勉強は若い時からやった方が良い。 親がダイエットのために朝ご飯を食べず、子 供にも食べさせない。今働いている人が、将 来のために、生活保護など受けないで済むよ うに社会保険をしっかりかけて生活すべきだ。 貧困と貧乏の違いはあるのか、ないのか言葉 の理解の仕方からスタート。昔はみんな貧乏 だったが、お互い知り合い、コミュニケーショ ンができていた。地域社会のつながりが薄く 36
時代の経済的変化の中で、 男性もパート労働者に。派遣労働などの働き方 も社会問題になった。仮にパート労働の女性が 離婚すると10万そこそこの収入では、子ども の教育も満足にできず、貧困に陥っていく。女 性もしっかりとした労働を担うためには、男性 も家庭の役割を担うべきで、男女共同参画社会 の推進が必要だ。 家族の崩壊が、困った 人たちを生み出してい る。 生 活 保 護 受 給 者 に なっていく。社会全体で、 一人ひとりに合う制度を 作る必要がある。津富先 生の就労の伴走に、付き 合っていけたらいいなと 思いますがなかなか自分自身出来ないでいる。 女性男性、共にジェンダーの意識改革。子ども は、社会のものだという、小さい時からの教育 が大事だ。もっと明るく人間らしい生き方がで きる社会。イギリスの子どもたちが自分の当り 前を語っていたが、人間性豊かな社会を望む。
【津富教授のまとめ】 新自由主義の社会は止まらない。富める人に
・一般社団法人 静岡市母子寡婦福祉会 ・静岡市女性の会連絡会
お金を集中させる場合がある。そんな中だと、 貧困の人はどんどん増えていく。中間層がいな くなり分断された社会になる。助けるべき人と 助けるべきでない人がいるというライン引くの はやめよう。みんなが助かるような仕組みづく り。その代わりにみんなでお金を出すんだとい う風にした方が、社会の満足度が上がるのでは ないか。北欧は税負担が高い。北欧は40%が 公務員。社会保障の中で雇用もあり、稼ぎに依 存しなくとも生きていける。何時失業しても大 丈夫という絶対の安心感を持っている。身の回 りに困っている人がいたら、個別支援するのが 当たり前ですが、制度設計をどうしていくかが 大事だ。ベーシックインカムの話。その根源が 女性運動であったということは、皆さんと共有 できて意味深い。生存の確保を権利とする。新 自由主義っていうのは、人権そのものを根拠と しない社会だと思う。こういう社会だからこそ、 やはり人権を基に議論すべきだと思う。 当事者運動が連帯できるか?力を合わせない と話にならないわけですよ。共通項は何かとい うと ” 人 ” だっていうことです。人権に還元し たい。社会の不公正みたいなもの、貧困という ものを乗り越えるにあたって、人として要求し ていいんだというようなことを根本にして議論 していければと思う。
5.今後の展望
7.その他(主なアンケート結果)
わいわいカフェでの話し合い・アンケート調
< 特に良かったと思った点は >
査の結果を検証し次年度のセミナーでは、「人
◆グループワークでいろいろな人のお話しを聞
権」を中心に据えた議論の展開ができるように
けたこと。
準備を進めていきたい。
◆先生が、しっかりと統一されたテーマで、 「新
6.協働団体 ・一般社団法人 大学女性協会静岡支部 ・静岡市するが女性の会
自由主義時代の特徴」を話してくれ、何が課題 かしっかりと提示された点が良かった。 ◆それぞれがその立場を通しての意見が出てい て、おもしろかったこと。 ◆専門的な先生の話が伺えたこと。 37
◆参加者が少なかったが、いい話が聞けた。 < 改善した方がよい点 > ◆参加者が少なかった。 ◆時間がやはり短い。 ◆パワーポイントの資料をあらかじめ配ってほ しかった。 ◆テーマが大きすぎて難しい。 ◆先生の意見をもう少ししっかりお聞きした かった。 < このシンポジュウムについて何でも > ◆こういうことを議論する場があることは、と ても良いと思う。 ◆折角の良い話を、もう少し多くの人に聞いて
ほしかった。 ◆実際の貧困例がいくつかあると話し合いがで きやすかったのではないか。 ◆テーマが大きいので、とても語りつくせない し、もっと深く知りたいこともあったので、時 間が足りない感じだった。 ◆前回に続いて参加しているが、今回学生さん がいなかったのが残念。 < 女性と貧困について自由に何でも > ◆見えない貧困は、本当に現状の課題だと思う。 ◆女性と人権についての話を聞きたい。 ◆貧困の連鎖というよりも、親(現状)を何と かする社会的支援が必要。 ◆子供の時から、お金の人生設計を教える必要 があるのではないか。 ◆共通項は、人・人づくりをしっかりと。
8.おわりに 『知っていますか?見えていますか?女性と貧 困・第2弾』 アンケートにもありましたが、何と言っても、 参加者が思っていたよりも少なかったことは残 念だった。当事者運動の連帯がいかに大切か、 輪をどうして広げていけるかとの教授の言葉が 重い。それは、人のつながりと理解できたが…。 いつ自分にのしかかるかわからない、このテー マ『貧困』は、当たり前の個別支援だけではなく、 支援の制度設計をどうしていくかが大切だと実 感した。貧困とは何か?お金が無い事?当たり 前の暮らしができない事?お金がなくて暮らせ ない事?相対的貧困って?男女の貧困率はどち らが高いの?どんな女性が貧困なの?その原因 は何なの?なかなか答えに窮すること設問ばか り。経済的に置かれてきた日本女性の立ち位置 が、今日の女性の貧困に繋がっていると感じた。 貧困の解消を権利の問題と捉えるにはどうすれ ばいいのか?新自由主義の時代にどうして女性 の貧困を減らしていけるかを考えていかなけれ ばならない。大きな課題だが、逃げる訳にはい かない。津富教授のアカデミックなシャワーに
頭の整理整頓の時間が必要だ。 38
(文責 佐藤成子)
紙面の関係で、一部しか紹介できていません。 完成版をご希望の方はご連絡ください。 報告書『知っていますか?見えていますか?女 性と貧困 第2弾』 【発 行】 NPO 法人 世界女性会議ネットワーク静岡 代表 守屋 秀子 【事務局】 〒422-8046
静岡市駿河区中島430-9-305 守屋方 TEL:054-281-4078
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5.ご近助 ストック&ピクニック 減災活動グループ ご近助さん 代表 加藤 章子
1.事業目的
6.参加人数
・母親の減災力向上により、地域全体の減災力
① 11 月 23 日 8名
の底上げができること。
12 月 17 日 2名
・社会的弱者とされる子ども ( 特に乳幼児 ) の災 害リスクの軽減が図れること。
2.事業内容
【意識調査】(アンケート)
①託児付き減災講座の開催 ②地域の子育て世代の、災害に関する意識調査
3.実施日時 ①平成 29 年 11 月 23 日 10:00 ~ 15:00 平成 29 年 12 月 17 日 10:00 ~ 12:00 ②平成 29 年 9 月
4.実施場所 ①下田市吉佐美「わんさ花」 ②下田こども園、下田保育園、下田幼稚園、稲 生沢保育園、ひかり保育園
5.対象者 ①下田市内の乳幼児の父母または保護者、下田 市民、南伊豆町民 ②下田市内の乳幼児の父母または保護者
40
9 月減災アンケート結果
質問 2. お住まいの地域で考えられる災害リスク を教えてください
41
質問 5. 災害、減災などについて知りたい事はあ りますか?
質問 3. お子様について教えてください。
〈稲生沢・ひかり保育園〉 回収率
2.災害リスク
質問 4. 災害に対して何かしらの対策をしていま すか?
42
4.災害対策
〈稲生沢・ひかり保育園アンケートから見えてき たこと〉 ・自宅の災害リスクでは地震、風水害、土砂災 害を考えている方が多い。 ・何らかの災害対策をしている人は3割程度。 ・知りたい事はたくさんある。 ※災害への心配はたくさんあるようですが、対 策は進んでいない方が多いようです。これから 色々知って備えていきたい方が多い様です。
〈こども園〉 回収率
2.災害リスク
5.知りたいこと
4.災害対策
43
〈下田保育園〉 回収率
2.災害リスク
5.知りたいこと
4.災害対策
〈こども園アンケートから見えてきたこと〉 ・自宅の災害リスクでは地震、津波、風水害、 土砂災害を考えている方が多い。 ・何らかの災害対策をしている人は3割程度。 ・知りたい事はたくさんある。 ※災害への心配はたくさんあるようですが、対 策は進んでいない方が多いようです。これから 色々知って備えていきたい方が多い様です。
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5.知りたいこと
2.災害リスク
4.災害対策
〈下田保育園アンケートから見えてきたこと〉 ・地震をとても心配している人が多い。 ・自宅の災害で心配なのは津波と答える人が一 番多い。 ・災害対策をしていない人が半数以上いる。 ・防災訓練の参加、情報手段の用意、備蓄品の 準備、家族での話し合いをしている人は全体の 3 割以上いる。 ・避難経路・救助活動計画、避難所の生活を知 りたい人は約半数いる。
〈下田幼稚園〉 回収率
45
5.知りたいこと
ご近助さんTUNAMI講座スゴス篇 12/17
〈実験的非常食クッキング〉 Menu…ご飯、親子煮、切干大根ツナサラダ、 用意するもの…お米 80 g、水 100ml、焼き鳥缶 1、卵 1、 切干大根 50 g、ツナ缶 1、ホタテ缶 1、きゅうり 1、ハム適量、
〈下田幼稚園アンケートから見えてきたこと〉 ・地震と津波を心配している人が多い。 ・ほとんどの方が災害対策をしている。情報収 集手段防災訓練の参加、 情報手段・備蓄品・持 ち出し品準備、避難所の確認は半数以上の人が している。 ・避難経路・救助活動計画、支援物資の予測、 避難所の生活、情報収集手段など知りたい人が 多い。 ・下田幼稚園の方の災害への対策は一番多くさ れいた。
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マヨネーズ適量、お好みでおろし生姜チューブ、ポリ袋、鍋、 鍋の底にひくお皿菜箸、お皿、お箸、軽量カップ、はかり
7.事業の成果
8.今後の展望
①講座参加者の中から、自主的に今後の防災・
活動を希望している下田市内の乳幼児の父母
減災活動をしていきたいという方が 5 名いた。
または保護者の方がいるため、今後も年に数回
12 月 29 日に災害食を食べながら災害・迷子カー
の集まりを行っていく。
ドの作成を、2 月に開催場所「わんさ花」のこ ども食堂にて災害食提供、3 月に災害食の調理 実習を予定している。また地域の居場所づくり 「やね」で災害食のおやつ作りを予定している。 ②アンケートの回収率は 70%台と低く、また今 後活動したいと表明して頂いた方も実際は参加 者が1名という結果で、下田市内の乳幼児の父 母または保護者の災害・減災意識への改善はな されなかったと考える。各園の先生方の意識は 高く、今後も活動に協力してくれる園もあった。
9.協働団体 ①・下田看護専門学校 ・下田高校 ②・下田こども園 ・下田保育園 ・下田幼稚園 ・稲生沢保育園 ・ひかり保育園
4月に稲生沢保育園、ひかり保育園で、9月に 下田こども園にて、未就学児の親・保護者対象 の防災・減災講座を行う予定である。また市内 での下田市内の乳幼児の父母または保護者の災 害に対するアンケートは、今まで行った事がな く、賀茂振興局危機管理課・下田市防災課・社 会福祉協議会などと、アンケートの分析する機 会を予定している。 なんで備蓄が必要なの?
まずは命の安全を!
●災害発生後、ライフラインの断絶や物流ストップなど
●いくら備蓄を用意しても、災害発生時に命を落として
で、食料が手に入り辛い。
しまっては何の意味もありません。
●特に下田は、陸・主要道路の寸断、海・津波により港
●命を守るためには・・・自宅の耐震化、家具の転倒防止、
の破壊、空・静岡県の中でも最後の支援という条件であ
揺れの中身を守る方法などが必須。
り、数日以上支援物資が届かない事も予想される。
●特に下田・伊豆地域の沿岸部は津波被害が予想される。
●非常食は高いし食べ慣れていない。そのため子どもが
地震の時は、とにかく身を守り素早く避難できるように
食べてくれるかわからない。普段から食べ慣れているも
日頃から考えておく事が有効。
のを災害時でも食べることで、精神的安定も得られる。
●そのためには、市の補助金を利用しての耐震化・転倒
そのためには?
防止対策、自分だけでなく子どもも身を守る方法を練習
●備蓄食材のローリングストック法が有効!!
( ダンゴムシのポーズ、お母さんのお腹に隠れろ! )、避
●普段食べている食料を 1 回分多く買っておいて、月
難経路の確認 ( 街中で買い物中被災するかもしれません )
に一度材料買い足して災害時を想定して作って食べてみ
などが必要。
る。
自宅を避難所に。
どのくらい必要?
●避難所は厚さ寒さが厳しく、プライバシーの確保も難
●静岡県の推奨は7日間以上。一人分で水は一日 3ℓ×
しい。トイレの衛生管理や感染症、災害弱者の性的被害
7日で、21ℓ。2ℓペットボトルで 10 本。
などもある。子どもは遊んだり、はしゃいだりすると怒
●備蓄は今あるもので数日は過ごせる量になると言われ
られる事も。
ているが、水は用意しないと不足することが・・・。
● 避 難 所 に 行 か な く て 済 む よ う に、 自 宅 を 安 全 基 地
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6.LGBT スピーカー養成講座 LGBT しずおか研究会 代表 細川 知子
1.社会背景と事業目的
の養成が急務である。
近 年、 セ ク シ ュ ア ル マ イ ノ リ テ ィ( 以 下、
本事業では、LGBT 当事者及び非当事者がス
LGBT)とされる人びとへの関心が高まっている。
ピーカーとして様々な場面でセクシュアルマイ
男女共同参画推進事業及び人権教育の場面にお
ノリティの現状や課題を伝え、理解を促進する
いてテーマとして取り上げられるようになった
担い手となるための、人材養成事業を行う。最
ことで、LGBT について語ることのできる講師
終回では一般向けの発表会を行い、その成果を
へのニーズが高まっている。
披露するとともに情報共有を図る(還元)まで
今日、講師を務める人の特徴として 2 点を
を事業の目的とする。
あげることができる。1 つは、アクティブな当 事者である。アクティブな当事者の話は、聴衆 にポジティブな感情を引き起こさせることも 多いが、講師の印象が強く表れてしまい、当事 者も多様であることが十分に伝わらないことで 「LGBT」というカテゴリーが硬直化し、ステレ オタイプ化しているきらいがある。2 つに、都 市圏の講師(当事者・非当事者)である。静岡 県では県西部や東部で関連する研修が始まって おり、都市圏から講師を招くことも多い。しか し、このような状況は、LGBT について語れる 人は首都圏にいるもの、という誤解をまねくこ とにつながる。 以上の特徴は、地方都市における LGBT への 理解促進の担い手(LGBT スピーカー)の課題 も示している。今後、企業や自治体及び教育機 関等で、LGBT スピーカーのニーズがより高ま ると考えられるため、地方都市静岡において、 特 定 の ア ク テ ィ ブ な 当 事 者 以 外 に、LGBT を 48
語ることのできる多くの人(当事者・非当事者)
2.事業内容 横浜市で LGBT の活動をしている、遠藤まめ た氏を講師として招き「LGBT スピーカー養成 講座」を実施。その成果を「一般公開講座」を 開いて発表(還元)する。
【LGBT スピーカー養成講座】× 3 回 実施日時: 平成 29 年 8 月 21 日(土)11:00 ~ 16:00 10 月 21 日(土)13:00 ~ 16:00 12 月 17 日(日)13:00 ~ 16:00 実施場所: 平成 29 年 8 月 21 日(土) アイセル 21 女性会館 44 集会室 10 月 21 日(土) アイセル 21 女性会館 食工房 12 月 17 日(日) 静岡葵消防署 52 会議室
<第一回「基礎知識 + 企業 + 行政」編> 11:00 ~ 12:00 アイスブレイク
【一般公開講座】(発表会)
13:00 ~ 14:00 基礎知識編
タイトル:LGBT がとなりにいる社会
14:10 ~ 15:00 企業編
実施日時:
15:15 ~ 15:45 行政編 15:45 ~ 16:00 ふりかえり <第二回「教育」編> 13:00 ~ 13:20 宿題ふりかえり
平成 30 年 1 月 21 日(日)13:30 ~ 17:00 実施場所:アイセル 21 女性会館 4 階研修室
(司会進行:静岡大学人文社会科学部 山本崇記准教授)
13:20 ~ 14:20 教育編(レクチャー) 14:20 ~ 15:45 教育編(ディスカッション) 15:45 ~ 16:00 ふりかえり <第三回「実技+セルフケア」編> 13:00 ~ 13:15 宿題ふりかえり 13:15 ~ 14:45 実技編 15:00 ~ 15:50 セルフケア編(ディスカッション) 15:50 ~ 16:00 ふりかえり
13:00 開場 13:30 ご挨拶 本講座の説明 (LGBT しずおか研究会 細川) あざれあ交流会議理事 田中知子様 13:45 基調講演「いま、LGBT を語るということ」 遠藤まめた講師 14:00 発表(25 分発表・5 分講師からのフォローアッ プ・5 分フロアから) ・LGBT 基礎知識 ・学校と LGBT ・仕事と暮らしの LGBT ・セクシュアルマイノリティの老後と介護を考える 16:40 発表者の感想 感想(市民局男女参画多文化共生課 中川様) 総括(静岡大学教職センター 松尾由希子准教授)
49
ルとして使用できるテキストの開発にもつなげ る。 ・静岡市以外の県内市町とも連携をはかり、県 内各地に啓発を広げる。
5.協働団体 ・2017 年度静岡大学地域連携応援プロジェクト 「LGBT スピーカーの養成と啓発活動の推進」 より 人文社会科学部・山本崇記准教授 教職センター・松尾由希子准教授 ・静岡市市民局男女参画・多文化共生課
6.その他 【受講者アンケート(一部抜粋)】 ・わかっていると思っていたことが「つもり」 だった(知識の再確認) ・参加できてよかった
3.対象者及び参加人数 養成講座参加者: 静岡大学学部生・院生、LGBT しずおか研究会 会員より、計 15 名 一般公開講座参加者: 発表者・関係者及び一般聴講をあわせて 50 名
合う時間が足りなかった) ・講座と発表会の間にリハーサルをやりたかっ た ・発表が意外と楽しかった ・3回の講座では物足りない ・当事者が自分の経験を発表につかうことに疑 問を感じた
4.今後の展望
・人の輪がひろがってよかった
・本事業を毎年実施し、引き続き担い手となる
・参加型ワークだったので良かった
スピーカーを増やす。 ・受講メンバーには将来的に本事業の “ 講師 ” 側 として務めてもらえるよう、スキルアップ研修
50
・発表準備がバタバタした(発表のことを話し
・環境、情報、意識は日々アップデートされる ので、最新の知識が得られてよかった
【来場者アンケート(一部抜粋)】
の開催なども検討する。
・言葉(用語)の定義が難しいことがわかった。
・受講対象者として、地域の LGBT 団体や学生
だからこそメディアは慎重にするべきだと思う
だけでなく男女共同参画事業をおこなう団体か
・LGBT の抱える問題はすべての人の抱える(共
らも広く募集し、地域における横断的なネット
通する)問題だとわかった
ワークを構築する。
・教育と制度が必要だと思う
・今回の事業経験を生かし、教育や啓発のツー
・4つの視点から、受講者が自分の言葉で語っ
ていたので興味深かった
・自分が聞きたかった内容と違ったけど、聞け
・もう少し受講生の意見が聞けたら面白いもの
て良かったこともあった
になったかもしれない
・私も当事者として社会に貢献したい
・自分も当事者です。抱えていた不安への情報
・発表者と一般参加者が積極的だったので感銘
がきけてよかったです
を受けた
・普段とは違う場なので緊張したけど、普段と
・身近に当事者がいます。自分に問いを立て、
違うから自分のことが話せた
アライになろうとおもう
・発表者の言葉にとても共感した
・行政の方も来ていて、静岡でのスタート、良
・スピーカーとして受講してみたいので、第二
いなぁ
弾をぜひお願いします
・介護が取り上げられていてすごい。本当に勉
・人権の問題なんだと認識できた
強になりました
・保守的な静岡でこのような機会が増えてきた
・遠藤さんの講演がきけてよかった
ことが嬉しい ・知識を深めることはもちろん感覚が大切、と いう言葉が印象的だった ・みんながなりたい大人、になれますようにと 願います ・発表の配列(4種類に分けたこと)がよかっ た ・自分のことがわかった ・他県から講演者が来る講演会ばかりなので、 県内のスピーカーの声が聴けて嬉しいし、今後 も楽しみ
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7.ママキャリアアップ勉強会 特定非営利活動法人 コラボりん湖西 代表 神谷 尚世
1.事業目的 男女共同参画の推進において「働き方改革」 の言葉とともに「男女ともに働きやすく暮らし やすい社会」「男女ともに活躍できる社会の実 現」が近年キーワードとなっている。それは、 女性の活躍推進、女性のキャリア形成を考えた ときに、いかに日常に即した方法や機会で活躍 していける場を提供できるか、仕組みをつくっ ていいけるかが重要となる。 2014 年度に当法人は、あざれあ交流助成事 業として、湖西市内の幼稚園児を持つ母親 890 人を対象にアンケート調査を行なった。その時 の「子育てママが地域活動に参加する条件につ いての調査」からママたちは地域活動への関心
【第2回】 「ママたちが就労・地域活動に活か せる会計とお金の勉強会」
3.実施日時 第1回 平成 29 年9月 28 日(木) 10:00 〜 12:00 第2回 平成 29 年 11 月 30 日(木) 12:00 〜 14:00
4.実施場所 湖西市新居地域センター 大会議室
が高く、資格や特技をもっている人もたくさん いることがわかった。今回スキル向上ができる ワークショップを開催し、ママたちによる女性 の活躍、女性のキャリア形成を推進していくこ とを目的とする。
2.事業内容 【第1回】 「ママたちが就労・地域活動に活か せる接遇ワークショップ」
5.対象者 子育て中のママ・ママ候補生・その他ママたち を支援したい人
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6.参加人数 第1回:15 人 第2回:27 人
7.事業の成果 参加したママたちの関心度は高く、積極的に 講座に参加する姿勢がみられた。また、講師へ の質問も多く、講座終了後も何人かは相談した り、アドバイスをいただいたりしていた。 「何かやれることがあれば今後声かけして下 さい」という方もおり、市民活動への参加の門 戸もひらけた。 託児として参加してくださったママたちも、 「こういうお仕事があったらまた是非誘って下 さい!」という意見があり、 子どもが学校にいっ ている間に少しのアルバイトがママたちにとっ て働きやすいこともわかった。
8.今後の展望 今回参加してくださったママたちの社会参 加・参画の場つくりをしていきたい。また、少 しでも働きたいという人には商工会を介して情 報提供をして頂けるようお願いした。
9.協働団体 ・湖西市内青空学級 ・湖西市商工会
10.その他 今回、講師とのやり取りも含め、当団体のス タッフにとっても大変学びの多い講座になりま した。助成金を頂き、感謝しております。 53
い ま
8.私たちの現在を問う ~女性の活躍とは~ 静岡女性史研究会 代表 大塚 佐枝美
1.事業目的 現在、政府は女性の活躍を施策としている。
実施会場:あざれあ 第 2 会議室 参加人数:21 名
女性の置かれた状況を歴史的に遡って検証した いと考えてこれらの講座を計画した。明治時 代の良妻賢母教育、戦後の男女平等の新憲法、 1970 年代に始まったウーマン・リブ運動、そ して国際婦人年は、戦後の女性たちの生き方、 制度に大きく影響をあたえてきたように思う。 女の視点で歴史を見直し、今なぜ女性の活躍が 問題とされているのか?男女共同参画が叫ばれ るようになって久しいが、何が実現され、何が 問題であるのかを探る一助としたい。
2.事業内容 講演会 「私たちの現在 ( いま ) を問う」 【第1回】 講 師:居城 舜子 「賃金のジェンダー平等を求めてー同一 価値労働同一賃金原則の変遷と課題」 実施日時:平成 29 年 10 月 28 日 ( 土 ) 10:20 ~ 12:10 (あざれあメッセ・第 12 回静岡県女性史交流の つどい)
54
内容: 本講座のメインテーマである同一価値労働同 一賃金、すなわち男女平等賃金の話題に入る前 に、講座の冒頭では、全国的な統計からみえる 静岡県の女性労働の実態を解説した。 厚生労働省「平成 28 年 働く女性の実情」 ・内 閣府男女共同参画局・国勢調査等の全国統計に よると、女性管理職数は、統計によって異なる が、全国 47 都道府県中、静岡県は 47 位もしく は 46 位に位置付く。静岡県の女性の労働力率 は、全国 13 ~ 15 位に位置付くが、出産退職が 多く、復帰する女性が少なく、M 字型カーブの M の底が深い県であることが、この背景にある と言える。さらに、専業主婦率が高いのが、神 奈川県と奈良県であるが、静岡県の女性の正社
員比率は、奈良県よりも低く、静岡県の 20 代
ズアップされてくる。三重県津市役所の女性公
後半の女性の正社員率が全国最下位である。静
務員や秋田相互銀行の行員が、男女別建て賃金
岡県の男性の給料は、全国 1 位や 2 位を取るほ
に対して、裁判を起こしたことがきっかけに
ど、高くないにもかわらず。20 代後半の正社員
なった。静岡でも、静岡銀行や浜松の第一勧銀、
の女性の仕事が少なく、出産退職すれば、40 代
丸子警報器等の裁判がある。このように、日本
になっても女性の正社員比率が低い。日本の場
の男女平等は裁判で勝ち取ってきた歴史があ
合、正社員での継続就労を経て、管理職予備軍
る。労働組合でもウーマン・リブ運動でもなく、
になったのちに、管理職になるので、静岡県で
裁判の判例が定着して、だんだんとそれが法律
は、女性の管理職の予備軍がとても少ないとい
に反映されていくというかたちを取ってきた。
うことになる。また、 「女性が仕事を持ってずっ
講師の居城氏は、1995 年から森ます美氏と
と働き続けたほうがいい」と考える男性割合は、
ともに、賃金の男女間格差の是正主張する場合
静岡県は 45 位に位置する。こうした実態を踏
に、 「同一労働同一賃金」では限界があるとの考
まえると、女性全体の底上げと男性の意識改革
えから、 「同一価値労働同一賃金」を主張してき
が課題となってくる。
た。一方、最近、働き方改革の一連の法案の審
ここに、賃金構造が関係してくる。ヨーロッ
議の中では、 「同一労働同一賃金」が主張されて
パでは、賃金構造の上下の差が大きいと、男女
いる。ここでの政府の直接的な狙いは賃上げで
の賃金格差が大きくなるといわれている。逆に、
あり、非正規雇用の賃上げを念頭に置いている
賃金構造の底が上がり、上がそれほど高くなる
のである。欧米では、1970 年代後半から 80 年
と、男女の賃金格差は少なくなる。現在、ヨー
代に M 字型カーブが台形型に変わり、同時に男
ロッパや ILO では、賃金格差の是正を目指すこ
女平等賃金が発展してきた。日本は、いまだ M
とが謳われ始めている。日本の男女の賃金は、
字型カーブが続いている。居城氏は「長年言い
男性 100 に対し、女性は 73 から 75 といわれ
続けてきたので、もう後輩の方に期待したいと
ている。パート労働者等の短時間労働者を含む
思っている」と述べ講演を閉めた。
と、男性 100 に対し、女性は 45 ともいわれる
講演後の交流会では、かつて女性たちが産休
が、政府の資料では、短時間労働者も含めた試
後に働き続けるための共同保育所をやっていた
算は出てこない。日本の男女格差は、先進国の
が、それから、だいぶ社会が変わってはきてい
中では大きい。男女間の賃金格差は、男女平等、
ると思うけれども、中身は非常に乏しいのかな
あるいは男女共同参画の度合いを示すひとつの
とは思ったりして聞いたという感想が出てき
尺度になるのである。
た。
この講座はウーマン・リブ以降の日本の女性 史を振り返ることがテーマになっているが、ア メリカでは、ウーマン・リブ運動のひとつに、 男女の賃金格差の問題が位置付いてきた。一 方、日本においてはそうではなかった。これが 日本の特徴である。欧米では、1850 ~ 1860 年代の第 1 波フェミニズム運動といわれる女性 参政権運動の主張者の中から男女平等賃金が登 場し、最も早くイギリスで、その後アメリカで
【第2回】 講 師:田中 美津 「私を生きる、自由に生きる」 実施日時:平成 29 年 11 月 15 日(水) 13:30 ~ 15:30 実施会場:アイセル 21 研修室 参加人数:31 名
発展するが、日本は 1970 年代後半からクロー
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親はすべてを受け入れ、親兄弟から一度として 「未婚で、父なし子を産んだ」と言われたことは ない。 日本では昭和 23 年ごろから、高度成長期を 女の安い労働力で担わせるという隠れた意図が あって経済的に中絶ができるようになった。経 済条項をはずした方がいいのではないか、と いう動きがあった。それに対して障碍者団体で ある青い芝の会とともに反対運動をした。中絶 は女性にとって当然な権利であって、中絶の自 由というものとして、正義は我にありと思った かというと、もう少し複雑で、産む産まないを 内容:
男たちによって決められたくないという運動で
世の中はすごく生きづらかった。かけがえの
あった。
ない私であるはずなのに、このようにすれば好
たまたまの私は体が弱いために鍼灸師にな
かれる、このようにすれば女として価値がある
り、34 年になる、今では同い年の人より体が
とされていた。ブラジャーがあれば貧弱な胸も
丈夫になった。いいことは悪いことにつながり、
少しはよく見えるとか、いい女と思われなく
悪いことはいいことにつながり、人生様々であ
ても私は私。そういうことを主張したのがリブ
る。かけがえのない私を支える体調、まずそれ
だった。
が第1である。いくらかけがえのない私であっ
未熟児で生まれ、小学校時代は駅の階段を上
ても、早死にしてしまえば自由もへったくれも
るのが息苦しかった。生まれつき蛋白尿が出つ
ない。
づけ、小さい甲状腺がんを持っていて、元非結
現在の関心事は沖縄の問題である。民族の違
核性抗酸菌症。副腎皮質ホルモンを長期服用し
う沖縄にしてきたことは恥ずべきことで、日本
ている。
の 0.6%の土地の沖縄に米軍基地の 70%を押し
自分はかけがえのない自分であるということ
付けて、平気で 9 条守れと言っている。日米安
を人よりも早く気がついた。こんなことを強制
保のもとで沖縄が米軍を一手に引き受けて、ま
されたら自分の人生がダメになる、自分を生き
もられている。憲法 9 条の裏で沖縄が苦しんで
ることができないで終わってしまうと 27 歳で
いることを知る必要がある。
運動に立ち上がった。1970 年代、パソコンの
トランプがくることに対して、強く反応して
ない時代、手書きのビラを配布すると、女性た
いるのは、沖縄である。トランプは憲法 9 条
ちが多く、集まってきた。一方アメリカでもウィ
があることを知っていて、首相に武器を買えと
メンズ、レボリューションの運動が起こったが、
言っている。それに対して、なぜ日本人は怒ら
我々は独自の運動として始まった。
ないんだろう。なぜこんなに鈍いんだろと思う。
一方、私自身は面白そうなことに魅かれる人
世の中の制度を変えることと、私たちが幸せ
間だった。日本人であるとはどういうことか、
になることは、両輪である。
を知りたいとの思いから、国際婦人年に、メキ
56
シコに行った。4年間の間に、未婚で子どもを
「人は幸せになるために生きている(戦うため
産んで、3歳の子どもを連れて帰ってきた。母
でも子育てや仕事をするためでもなく) 。
小さな生きものだから、小さな幸せに気づくこ
の姿を見直すことで、この事業に潜む危険性を
とができる。 いつでもどんなときにも見出すこ
解説した。
とができる小さな幸せ。そう、幸せになるなん
氏は、この事業の中で、政府が「明治の精神」
て、とっても簡単。幸せはパワーの源泉です。
として「女性の活躍」を焦点化しているが、実
これからも、沖縄のジジババの隣で「基地反
際には明治民法等によりつくられた家制度が女
対!」の座り込みを続けたい。 戦争へと傾斜し
性を抑圧したと指摘。また、海外出兵に明けく
つつある状況を全力でくい止めたい。誠心誠意
れた明治時代こそ、男は「兵士」としてお国の
の疲れる治療を続けていきたい。自分を好きに
ために戦い、女は「良妻賢母」としてお国のた
なれない人の傍らで、辛抱強くその話を聞いて
めに戦う男を支えるというジェンダー秩序が確
あげたい。死ぬまでワクワクすることが大好き
立された時代であり、学校教育によってもそう
な女でいたい。 それだから、パワーレスにはな
した性役割が刷り込まれたと主張した。
りたくない。それだから小さな幸せに気づいて
その後、第二次世界大戦で敗れるまでの間、
喜んで、この今、 「生きてるっていいなぁ」と、
日本は海外出兵を拡大させたが、特に満州事変
日々思う幸せな私でありたいと願うのです」
以後は、国防婦人会が拡大・発展し、女性も「銃
【第3回】 講 師:加納 実紀代 い ま
「私たちの現在を問う ―女性の活躍とは?」 実施日時:平成 29 年 12 月 4 日(月) 13:30 ~ 15:30 実施会場:あざれあ 第 1 研修室 参加人数:31 名
後の女」として戦争協力するに至った点を解説。 氏がとった 「女にとって、 8・15 は何であったか」 というアンケート調査によると、 「あの時負けた から私は生きている」 「もし勝っていたら、軍国 主義ははびこり…」等、負けてよかったという 意見が多くみられたことを紹介。敗戦後、日本 国憲法の成立により、ようやく男女平等条項が 入れられたことは、当時の女性に感動を持って 受け止められたとした。 しかし、今、日本は歴史の岐路に来ており、 自民党の憲法改正草案はまさに立憲主義の破壊 であると、氏は主張する。また、安倍首相の演 説から「女性の活躍」は女性のためではなく「お 国のため」という考えが透けて見えるとし、併 せて、フランス「ル・モンド」紙では、安倍首 相は歴史修正主義者とされていること等を紹介 した。 これらのことから、政府主催「明治150年」 は、①敗戦による<戦後国家>の終焉を無化② 日本近代の歴史を、ひとつながりの明治の「富 国強兵路線」によって上書き③「戦後」の終焉:
内容: 2018 年、 政 府 が「 明 治 150 年 」 事 業 を 主 催することに関して危機感を覚えたという加 納氏。歴史家としての視点から明治以降の女性
憲法の平和主義・基本的人権・男女平等を破壊 ③「女性の活躍」に名を借りて国家への貢献を 評価するような危険性をはらんでいると結論づ けた。
57
講演後、参加者から「道徳教育の中に人権教
のではないか?政策決定の分野への女性の進出
育を入れてしまう動きがある」 「家庭教育支援と
が遅々として進まないこととも関連してくる。
いう名で国家があるべき母親像、家庭像をつく
明治の良妻賢母教育の根が深く、意識改革が実
り上げようとしている」 「吉田町で夏休みを短縮
現するまでには年月がかかるということか。
することになった理由として、国策に基づくと の説明がされた」 「文科省から男女共同参画学習 課が消えて共生社会学習推進課になる案が出て いるが、男女という言葉が消えることで、男女 平等の動きが弱くなる」等、今後、国がどうい う方向に向かうのかという不安が示された。氏 からは、個人の尊重、自分や相手を尊重するこ とが、今だからこそ必要であるとの言葉があっ た。
3.事業の成果 ★一番ショックだったのは管理職に従事する女 性の静岡は 47 位という数字だった。その原因 なるものを考えると①静岡の女性は保守的、性 別役割を当たり前と考えている。そして②親の 考えや、教育の場面において女子教育が保守的 である。③男性の意識の中に専業主婦を望む人 が多い。また、④ロールモデルが周りにいない。 ⑤事業所に恵まれず、収入に無頓着で、生活に 困ったという女性が少ない。⑥性格が穏やかで、 フロンテア精神が少ない等、いろいろ考えさせ られた。有能な若い女性が東京へ出ていくこと にもつながっているのではないだろうか。 ★ 1919 年ベルサイユ条約の第 13 編にあたる 国際労働規約。ILO の設置を定め、1 日 8 時間 の労働、週休制、児童労働の禁止、男女の同一 労働同一賃金などの労働に関する一般原則を定 める。1946 年、国際労働機関憲章に引き継が れた。世界では 100 年も前に同一価値労働同一 賃金の原則が定められていたということを知っ た。 ★私たちの現在にある課題は歴史をたどってみ ることにより、よく理解できる。社会の仕組み が改良されていかないことの原因は女の論理が 現実の社会では実現されていかないことにある 58
4.今後の展望 今回得られた情報をもとに、歴史を知ること の意義等、冊子や動画によって情報発信してい くことにより政治を語りたがらない一般の市民 に向かって歴史を通して現在の置かれている状 況を知るという意識を伝えていきたい。
5.協働団体 ・NPO法人 男女共同参画フォーラムしずおか ・きらり交流会議 女性史づくり ・みしま女性史サークル ・一般社団法人 大学女性協会静岡支部
6.その他(アンケート) 【感 想】 【第 1 回:賃金の男女平等を求めてー同一価値 労働に同一賃金の原則と変遷 居城舜子氏】 ★一般的にフェミニズムの運動、女性学、そし て女性史のジャンルの中で女性労働についてほ とんど勉強してこなかった事を改めて思った。 こういった知識を高校生や就職前の女性たちに 勉強して社会に出て行ってほしいと思う。1980 年代から日本の女性運動は男女差別における意 識改革がその中心であったが、20 世紀以降、社 会進出していった女性たちの問題は、現在の女 性労働における男女差別の他に、女性史もテー マとすることで、女性の労働や社会運動につい てウィングを拡げていったらどうだろう。 ★ベルサイユ条約から 100 年の流れの中で女性 の戦いがあったのだとつくづく思う。居城講師 が「長い闘いを続けて疲れた。あとは後進に」 との言葉に大変さとむなしさを感じるがこの永
き闘いの底には全てジェンダー・バイヤスの社
★同一の価値がある労働であるならば、同一の
会通念が横たわっている。やはり、 根本的な「男
評価を受けるべき、という当然のことができて
女共働社会の人権意識をしっかり浸透していか
いない現状を、改めて突きつけられた思いでし
なければならないと痛感した。
た。
★女性の賃金が男女平等問題で、フェミニズム
★この先、IT化により在宅勤務等、就業時間
がそこに視点をおかなかったという点、社会保
や就業態度では判断できない働き方が増えてい
障が男女平等に基づいてあること、育児、子ど
くと、 「労働の価値」をどう評価するかという
も教育の基本を知り納得した。
点がますます重要になるのではないかと思いま
★女性の賃金が低く長く賃上げを要求してきま
す。その意味でも、 「同一価値労働」が正当に評
した。なかなか難しかったです。歴史的におく
価される環境を、速やかに整えることが重要だ
れているのですねえ。
と感じました。
★地域の女性労働において静岡県の女性管理職
★貴重なお話、ありがとうございました。1980
が46,47位と最下位の理由は、労働力はある
年に一般職として就職。7 年後に結婚・出産に
が出産して退職する人が多い事、正社員の仕事
伴い退職。うすうす感じていた社会の仕組みと
がない事(関西で男性の給料が高い順位1位の
流れを学問として体系だって提示して聞かせて
奈良より10位の静岡の方が低く最下位。本来
いただき、とても面白く、納得いたしました。
なら給料が低いほど女性労働は増えるはず) 、極
学問としてその矛盾も歴史もよくわかっている
めつけは女性に働き続けてほしい意識調査で男
だけに、遅々として変わらない実態にいらだつ
性45位、女性20位という結果も。
思い、感じられました。静岡の男性の意識、そ
★日本の男女平等は困難をきわめて裁判で勝ち
れに従っている女性の意識、生れも育ちも静岡
取ってきた、その判例が投影されている。浜松
の私にはとても納得。では、どうしたら解決す
の第一勧銀や静銀など携わって活動してきた女
るのか。これからも考え続けていく事から始め
性を掘り起こすのも女性史の仕事では?とのア
たいと思いました。
ドバイス。
★自分自身のライフヒストリーと重ねて考えま
★アメリカの女性労働活動家の活躍が ILO の
した。私共の時代は再就職先に恵まれていませ
できるきっかけを作った。戦時中、男性の仕事
んでした。正規職の時代には非常勤のようなば
を女性が担い同一労働同一賃金の考えが生まれ
かばかしい仕事なんてやってられないというの
ストライキを抑えるため戦時内閣が決定したと
が正直な気持ちでしたが、働かなければと思い
は、日本の戦時中と比べると違いに驚いた。
ついた時には非常勤でした。学窓を出るときに
★日本の最低賃金制度は非正規を主に女性が
はもっと確かな職業意識を習得しておくべきだ
担ってきたために低い。これからは男女間の同
と思いました。
一価値労働同一賃金にしていかなくては多様な 働き方の不公平感をなくすことは難しい。
【第2回:私を生きる、自由に生きる 田中美
★ 長年専業主婦プラスパート労働してきまし
津氏】
たが、改めて無知のために男女格差をあまり気
★ご本人の生き様を想定し、もっと過激でバリ
にせず受け入れていた私たち年代(67歳)が
バリの印象を持っていましたが、とても小柄で、
日本型働き方を認めてしまっていたのだと知り
自然体な感じがし、良い意味でイメージを裏切
ました。
られました。社会が良くなるためには、まず自 分を存分に生きることが前提でそれは両立でき
59
るというお話に感銘受けました。
②日々是好日、日々重ねての努力丁寧に生きて
★ 74 歳といっても元気で生き生きしていて、
いきたい私です。
特に歌が良かったです。
③65歳以降子どもに伝えたいこと、孫に残し
★生きることに力づけられました。ありがとう
たいものを生きている私の夢の一つは、義務教
ございました。
育、高等学校での修学旅行は広島、長崎、沖縄、
★歌詞しか知らなかった生歌が聞けてうれし
無償での実現。
かったです。最近、「私はジェンダー平等を求
★ほんものの田中美津さんをこの目で見る機会
めるけどピンクが好き、女の自立を目指すけど
得られてよかった。体の話をもっと聞きたかっ
男性に頼りたくなることもある。だからバッド
たです。身体性と思想。
フェミニストと名乗る」と書いた本を読んで、
★参加者全体で作り上げていくという形が心地
田中美津さんのことを思い出しました。 「かけが
良かった。自分の探求心を大切に感性を大事に
いのない私」と気付いてらしたことを。
生きていくかっこ良さに拍手!見習わねば。
★田中さんが現在感じていることを伺うことが
★とても心地よく聞くことができました。退職
できて、良いお話を聞けたという充実感があり
後の生活を楽しんでいることが、体調さえ良け
ました。ご著書でもそうですが、田中さんの言
ればという思いあり、ぴったりでした。これで
葉は、心に留めておきたい印象的な言葉がいっ
良いんだと思え良かった。
ぱいですね。 ★声のトーンがほどよく快く全部のお話を聞け
【第3回:私たちの現在を問う 加納美紀代氏】
ました。もちろんお話の内容も盛りだくさんで、
★女性の歴史をめぐり、先生のお話をうかがい
とても良かったし、考えさせられました。体調
国が作り上げてきた平和が今現在危うくなって
と幸福の事などその通りだと思います。沖縄に
いることが、ひしひしと感じられました。嫌な
ついての話も全く共感します。
感じですが、国民がそれを感じられなくなるこ
★沖縄の話、ありのままのじぶんとかけがいの
とが一番不安です。騙されない人を作る人権教
ない自分が胸にしみました。沖縄についてはい
育が重要だとおもいました。
つも心にあり私としてどう向き合えばいいのか
★ 「道徳」 の使われ方、 運用の方法ですよね。色々
考えてしまいます。
な場面で家庭教育のされてないこどもたちにも
★私の年上の友だちが「私たちはリブだ!」と
出会います。そこはどうすべきなのでしょう
いって話をすることが、とてもその人柄がすて
か?安倍さんもよくないけど自立していない、
きだったのでリブとは?知りたかった。リブの
できない人は?
ことがよくわかった。
★安倍首相は口先だけで心がこもっていないの
★最後の連合赤軍の話はおもしろかったです。
に国民はだまされている。何故日本人はこの人
最初の方の話は変わらない美津さんらしいお話
の言葉をうのみにするのかいつも疑問に思って
でほっとする内容でした。
います。
★①自由とは一日 24 時間であること、1歳ず
★人権教育、歴史教育の大切さを改めて感じま
つ年をとる事。その中でI live freely 足もと
した。しかしながら、子供たちにどのような形
にも及びませんが興味のあることに走る、好奇
でそれを伝えるのか、また、現在の 20 ~ 30 代
心の強かった子供の頃より変わらない今じかに
の若者に認識してもらうのかもどかしさでいっ
お会いできてHAPPYでした。
ぱいです。世間話や、立ち話という形では、な かなか、伝えられないので・・・。
60
★内容が濃密で、少しずつ読み、話を聞くにつ
★国の策に従ってしまうことのないように。有
れ一つ一つ歴史を振り返って背景や人間社会の
益な歴史を学んだと思う。やっぱり働いている
あり方を考えさせられる。そんな講座だったと
若い女性たちと話し合うような会を持たないと
思います。政治は私たちの生活の中に確実に大
だめかなとも思う。
きく影響してくることがらだと改めて思いま
★とても興味深いお話でした。司会の方のまと
す。何でもすぐにわかって飲み込めなければ
めも良かったです。ありがとうございました。
そっぽを向きがちな風潮に抗って、複雑でもわ
★国防婦人会で母親が白い割ぽう着を着て神社
からなくてもめんどうでも深く踏み込んで知ろ
で竹やりをしているのをじっとみていた自分で
うとする態度を持っていたいものだと思いまし
した。母親の気持ちはどんなだったのかなと考
た。
えていました。幼いこどもの保育園にも日の丸、
★銃後史ノートで提起した問題を今日の安倍政
国歌が入ってきています。
権の危うさの現状につなげて下さったお話は自
★時機にかなったタイトルでした。主催者は加
分たちがこれまで女性史で学んできた事がらと
納さんが指摘されたように多様な人が参加しや
つながって感慨深いものがありました。
すい日時を考慮に入れた計画が必要ですね。自
★今の日本の状況を思うと本当に心が重くなり
分たちの内にあるジェンダーバイアスを乗り越
ます。日々考えてしまいますが。一人一人がお
えてほしいなと思います。
互いに認め合いそこからお互いの違いや同じ
★思っていたよりずっとお元気で、休みなく講
方向性を話し合い未来に向けて進める様な国に
義され、驚いた。静かなやる気を感じさせる方
なってほしいです。今の日本は国のやり方に賛
でした。アンケートで「戦争に負けて良かった」
成しないと言ってもそれを聞こうとしない雰囲
との言葉があったのにおどろき。おかげで、民
気があまりにも強すぎて、おそろしいです。加
主主義の世の中になったが、今また、戦争ので
納先生がおっしゃたように一般の人も参加出来
きる国になるのではないかとの危惧に同感。明
る講座になるように努力すべきだと思います。
治 150 年のうたい文句で国家主義が台頭する?
もっと広めるために。
との考え方があるとは目にうろこでした。ア
★久しぶりに加納さんのお話をお聞きしてブレ
ンテナをぴんと張っていかなくては‼と思いま
ない姿勢のお話に深く感銘を受けるとともに、
す。
明治返りを目指す安倍政権に対抗するために
★明治 150 年を祝うことが、富国強兵への逆
一市民として何ができるのだろうかと考えまし
戻りになっていきそうで。歴史を学ぶことって
た。
とても大事だと思いました。とてもわかりやす
★私たちは知らず知らずのうちに危険な流れの
かったです。願わくば治安維持法と弾圧のこと
中に巻き込まれているという現状に恐ろしさを
も話してほしかった。銃後の女性たちも知らな
感じた。静岡に住まわれている皆さんと話しを
いうちに、がんじがらめにされ、操られていた
したい。加納先生に続きを話していただきたい。
しくみを知ってこそ戦争に協力してしまった誤
★日本が戦う国になっていくようで怖い。平
りをくりかえさないことにつながっていくので
和が良い。今は戦前のようで大事な憲法を変
は。
えていくような政治を変えたい。なのにやっぱ り人々は自民党に票を入れて改憲できるように なってしまう。どうしてか?気がついたときは 手遅れなんて~。
61
9.災害支援助産師養成講座 「母子の心と体を守る」
一般社団法人 静岡県助産師会 代表 草野 恵子 1.事業目的 災害時において、母子は要援護者に位置付け られている。しかし、近年起きている災害時の 状況では、必ずしも妊産婦や母子は優先される 要援護者とはなり得ていない現状がある。私 達は助産師の職能団体として、妊産婦や母子と その家族、女性のライフサイクルに寄り添うこ とを専門にしている。災害時においては、地域 で活動している助産師は個々がネットワークを 使い活動をしなければならないことも想定され る。講座に参加することによって、災害支援に ついて知識を得て、具体的に災害時の活動を考 え、助産師としての専門性を生かした母子支援 ができるように準備ができ、力を発揮すること ができる。また、平時の母子の防災・減災教育 の支援活動にも生かしていける力を習得する。
2.事業内容 ・静岡県における災害時医療体制と静岡県の動 きについて県の担当者より講義を受ける。その 中で、妊産婦・新生児などに特化した対応につ いての現状を知る。 ・地域で活動するにあたり、避難所等での特に 女性の視点からの実態や課題についての講演を 聞く。 ・実際に非常食の試食、日頃から準備できる母 62
子への非日常での工夫について演習する。 ・どのように行動したらよいか、準備をしたら よいかを地域の特性などを考えながらグループ ディスカッションし、まとめる。
3.実施日時
7.事業の成果
平成 29 年 10 月 29 日(日)9:00 ~ 16:30
同講座を昨年度より開催しており、受講者を
4.実施場所 静岡労政会館 第 3 会議室+展示室
5.対象者 助産師 6.参加人数 39 名申し込み 当日参加者 29 名
増やしていきたい計画でいる。 受講申し込みが 39 名あったが、当日朝より 台風 22 号の接近により交通機関の乱れが予想 されていた事、分娩等の都合により欠席者があ り、当日の参加者が 29 名とかなり少ない人数 の受講となってしまった。 また、台風接近の中、県内各地より受講者が 来ているため、昼食時の気象状況等の判断で講 座終了時間を早める予定で進行した。 アンケートの中でも、割愛したグループワー クができなかったことに残念である感想が見ら れた。その中でも、講座についてはおおむね満 足の評価を得られている。 (受講者のアンケート 結果は別紙参照。 ) 講座内容として、 1、10:00 ~ 10:15 静岡県健康福祉部地域医 療課 小野友花氏より 今年度から、静岡県内でも静岡県産婦人科医会 が主催で「母体救命講習会」を実施予定。事業 について説明。 2、10:15 ~ 11:00 静岡県健康福祉部医療健 康局技監 奈良雅文氏より ・ 「静岡県の災害医療体制」について静岡県医療 救護体制の概要や医療救護計画について静岡県 の特性を踏まえた説明。その中で、周産期医療 の位置づけ、妊産婦のトリアージについても解 説された。原子力災害に備えた安定ヨウ素剤の 配布・服用について、妊産婦や授乳婦・乳幼児 に対しての解説。 ・静岡県の災害医療体制の中で、女性の災害医 療コーディネーターが少ないことや、助産師職 が少ないことも講演の中で話された。妊婦は軽 症患者の取り扱いである事、救護施設では、治 療ではなく処置である事などを知っておくこと は大事である。 3、11:00 ~ 12:00 演習 ・協働団体の NPO 法人だっことおんぶの研究所、 63
園田正世氏より避難時の乳幼児の輸送方法の説
も集まることで強い力を発揮できる。助産師は
明、さらしを使用した方法を実習。
そのつなぎ役になれるので、日頃から妊婦同士
・災害時の置換ミルクやオムツの代用法、布ナ
や母親同士が防災について考え、自助活動でき
プキン、段ボールトイレ、
るように働きかけることもできるだろう。
非常食の実際や試食、助産師として紙コップト
行政との連携、他団体とのつながり、助産師
ラウベ、ゼロ次グッズのすすめの説明。実際に
のネットワークづくりなど準備しなければなら
作成したり試食したりした。
ないことはたくさんある。今年度、磐田市を筆
・その他、災害時の母子に関わる活動の記録、
頭に伊豆市と協力協定を結び、他の市町からも
冊子やスクラップ、トピックス等を展示。
声かけされている。助産師の存在や専門性につ
4、13:00 ~ 14:30 静岡大学教育学部教授・
いても理解され、母子の支援に必要とされてき
減災と男女共同参画研修推進センター共同代表
ていると感じる。
池田恵子氏より「女性の視点から見た避難所の
この養成講座は、初めの一歩と考えているの
課題と対策について」の講演
で、受講者を増やしそれぞれが次のステップに
・12:00 時点での気象情報と交通機関の様子か
進めるものにしたい。
ら早めに切り上げ、帰宅したほうが良いと判断 したため、池田先生にはその旨で講演をお願い した。 ・災害関連死の 5 割は避難所などにおける肉体 的、精神的疲労が原因である。避難所での困難 は性別・立場別によって違い、安全面において は常時起きている問題は非常時においても起き ている問題になる。「非常時なのだから皆一緒」 というわけにはならない。災害時要援護者や多 様な人々に対しての配慮する視点が必要であ る。 ・助産師として避難所で何ができるのか。どの ようにかかわる事が避難所運営に役立つのか考 えることができる講演であった。 ・講演後、グループワークも設定されていたが 今回は中止とした。
8.今後の展望 災害時支援助産師養成講座を開催し、地域で 活動している助産師が災害時に助産師として女 性や妊婦、母子に支援できる体制を整えていけ るようにしていきたいと考えている。高齢化社 会の中、妊産婦・乳幼児の数は割合にしたら少 数になる現代、ある講演で「妊産婦はマイノリ ティと考えてよい」と聞いた。マイノリティで 64
9.協働団体 ・特定非営利活動法人 だっことおんぶの研究所
65
10.その他 【第二回災害時支援助産師養成講座アンケ-ト】 会員(21) 非会員(1) 会員:助産所部会(有床(3) ・出張(0) ) 保健指導部会(13)
・現状がどんなかがわかったが、自分は何をす べきか考えなければいけない。 <演習> ★非常食試食・トイレの作成・おんぶと抱っこ・
ミルク作り・おむつ、トラウベ 勤務助産師部会(病院(2) ・診療所(2) ・ ①満足 7 名 ② ほぼ満足 14 名 その他(1 市役所)) ③ どちらとも言えない 1 名 非会員:職種( 診療所・助産師(1) ) ④ やや不満 0 名 ⑤ 不満 0 名 年齢(38 ~ 75 才) 意見: 居住地(沼津、御殿場、伊豆、富士宮、静岡、藤枝、 ・おんぶ、抱っこの方法が習得できた。 袋井、磐田、浜松) ・おんぶ、抱っこは何度もやる事で覚えるので、 □今回の講座の内容はどうでしたか。 <講演> ★「静岡県の災害時医療体制について」 ①満足 6 名 ② ほぼ満足 14 名 ③ どちらとも言えない 2 名 ④ やや不満 0 名 ⑤ 不満 0 名 意見: ・助産師の関与の仕方が考えられる機会になっ た。 ・県内の全体的な流れがよく分かった。・もう少 し話の続きが聞きたかった。 ・ヨード剤について聞けて良かった。 (3) ・県の総合災害訓練等の見学、周産期グループ への協働を考えてほしい。 ・今後の参考になった。 ★「女性の視点から見た避難所の課題と対策に ついて」 ①満足 7 名 ② ほぼ満足 7 名 ③ どちらとも言えない 1 名 ④ やや不満 0 名 ⑤ 不満 0 名 意見: ・具体的で参考になることが多かった。 ・台風が来ていて途中で終わることになってし まい、もっと話を聞きたかった。 ・グループワークができたらよかった(台風の 影響で残念)。 66
毎回やりたい。 ・トイレ(段ボールトイレ)作ってみたい。 ・こどもが使える簡易トイレは夜間なども安心。 ・非常食の試食は非常食もどんどん新しいもの が出ていることがわかった。 ・もう少し時間があるとよかった。 (2) ★グル-プワークはいかがでしたか。 ⇒実施せず ★講座全体を通しての内容はいかがでしたか。 ① 満足 3 名 ② ほぼ満足 16 名 ③ どちらとも言えない 0 名 ④ やや不満 0 名 ⑤ 不満 0 名 意見: ・時間管理ができていて良かった。 ・仕方がないが時間が…。 ・助産師として何ができるのか、今回の話をも とに職場で話し合いたいと思った。 ・池田先生の講演は 4 回目ですが、何回聞いて も良い内容です。毎年でもお聞きして意識を高 めるもしくは維持するべき。 ・台風で時間短縮になり残念だったが、色々勉 強になることが多かった。 ・県の防災体制をもう少し詳しく聞きたかった。 ・ 「もし」という具体的なイメージがまだまだ作 れない段階です。 「もし応援に行ったら」 「もし
被災したら」という設定で講座の構成をするの もいいのでは。 □今後取り上げて欲しいテ-マ・内容がありま したら具体的にお書きください。 ・実際、災害が起きた時に助産師同士(他県など) どのような形で連携をとっていったのか。その 効果とは、あたりを聞きたい。 (今実用できる方 法) ・実際に経験された方、助産師に話を聞きたい。 ・他県の取り組み。
67
平成 29 年度あざれあ地域協働事業実施要綱 1 趣旨 この事業は、県の委託を受けて、特定非営利活動法人静岡県男女共同参画センター交流会議(以下、「交流会議」という)が 実施する。静岡県内各地域の団体が、地域の自治組織、民間団体、教育機関、企業、市町等と連携、協働して、男女共同参画 の理解を促進するために行う事業を助成する。
2 定義 この要綱において、男女共同参画とは、男女が性別にかかわりなくその個性と能力を十分に発揮する機会が確保されること により、社会の対等な構成員として自らの意思により、職場、学校、地域、家庭その他の社会のあらゆる分野における活動に 参画し、ともに責任を担うことをいう。
3 実施主体 各事業は交流会議との共催となる。
4 事業内容 ①主題 協働による地域の男女共同参画推進事業を行う。 ②実施内容 次の A ~ C の事業をア~エのテーマで実施すること。 【事業内容】 A 地域において男女共同参画を進める研修会、講演会、意見交換会等の開催 (開催規模は参加者数 30 人以上、開催時間は 2 時間程度を目安とする) B 男女共同参画啓発誌等の作成・発行 (製本をし、発行部数は 200 部以上とする) C 男女共同参画の視点を入れた地域の課題解決のための調査・研究 【テーマ】 ア 政策や方針の決定の場における女性の参画拡大 イ 男女双方にとってのワーク・ライフ・バランスの実現 ウ 男女共同参画推進による地域力の強化 エ 生活上の困難や男女の暴力に関する課題への対応 ③募集対象及び募集団体数 地域の自治組織、民間団体、教育機関、企業、市町等と連携協働して②の事業を実践する静岡県内の地域で活動している 団体、9団体程度。
5 助成の対象及び助成額 ①助成の対象 あざれあ地域協働事業に要する経費 計上できる経費は事業費、運営費とする。 事業費・・・謝金、交通費、印刷製本費、使用料 運営費・・・事務費、役務費 ②助成額 1事業 上限 15 万円
6 実施時期 平成 29 年8月~ 12 月
68
7 応募方法 ①の書類を②の締切日までに交流会議事務局まで送付のこと。 ①提出書類 A 応募申込書(様式第1号) B 収支予算書(様式第2号) C 実施団体の概要(様式第3号の1) D 協働団体の概要(様式第3号の2) ②募集締め切り 平成 29 年6月 15 日(木)
8 決定 選考委員会による書類選考の上、応募団体のプレゼンテーションにより決定し、通知する。
9 事業計画書の提出 事業実施日時等詳細が確定したら、下記書類を提出する。 ①事業計画書(様式第4号) ②ちらし等がある場合は添付のこと。
10 変更の承認申請 事業内容の変更(軽微な変更を除く)、事業を中止または廃止しようとする場合は、決まり次第下記書類を提出し、交流会議 代表理事の承認を得なければならない。 ①事業計画変更承認申請書(様式第6号の1) ②変更事業計画書(様式第6号の2) ③変更収支予算書(様式第2号)
11 事業報告書の提出 事業完了後、速やかに事業報告書類を提出する。 ①事業報告書(様式第5号) (事業実績のわかるチラシ、写真、資料を添付のこと) ②収支決算書(様式第2号) (収支に関する領収書等関係書類も添付のこと)
12 事業費請求の手続き 事業報告書類提出後、交流会議事務局において、収支決算書の内容を審査し、事業費確定通知書を送付する。 通知した日から起算して 10 日以内に下記の書類を提出する。 ①請求書(様式第7号の1)
13 事業報告会 すべての団体の事業終了後、事業報告会を開催する。各団体は、事業報告会に出席し、事業の報告をする。 ※事業報告会 平成 30 年2月 15 日(木) あざれあで開催予定
14 問合せ、書類提出先 特定非営利活動法人 静岡県男女共同参画センター交流会議事務局 〒 422-8063 静岡市駿河区馬渕 1-17-1(静岡県男女共同参画センターあざれあ3F) TEL:054-250-8147 FAX:054-251-5085 E-mail:azareachiiki@gmail.com URL:http://www.azarea-navi.jp/ (関係書類ダウンロード先)
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平成 29 年度
あざれあ地域協働事業 実績報告書 平成 30 年2月 15 日発行 【編集・発行】特定非営利活動法人 静岡県男女共同参画センター交流会議 〒 422-8063 静岡市駿河区馬渕 1-17-1 TEL:054-250-8147 FAX:054-251-5085 E-mail:azareachiiki@gmail.com URL:http://www.azarea-navi.jp/ 【 印 刷 】株式会社 竜南写植
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