無限の可能性|情報誌日本語スペシャル版2018

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無限の可能性 共同研究による国際的インパクト

イースト・アングリア大学 情報誌日本語スペシャル版

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無限の可能性

イースト・アングリア大学情報誌日本語スペシャル版

MESSAGE FROM THE VICE-CHANCELLOR AND PRESIDENT

Professor David Richardson

UEAのモットーは、Do Different(人と違うことをする)で す。本学は1963年に設立され、創造的破壊であろうとする 取り組みを果敢に始めました。この精神は21世紀における 学問的な使命においても、いまだ大きな位置を占めている と私は考えています。 UEAの初代学長は、フランク・シスルスウェイト博士でし た。博士は、ロバート・セインズベリー卿とレディ・リサ・ セインズベリー夫妻からのセインズベリー・コレクション (Sainsbury Collections)ならびにセインズベリー視覚美術セン ター(Sainsbury Centre for Visual Arts)という贈り物を獲得 し、本学に多くの日本芸術・美術品をもたらし、のちのセ インズベリー日本藝術研究所(Sainsbury Institute for the Study of Japanese Arts and Cultures)創設のきっかけとなり ました。 博士が持っていたUEAに対する偉大なビジョンの中に、学 術分野を融合し、よりバランスの取れた学際的な教育を学 生に提供する、というものがありました。現在のイギリス では、学際的な研究はごく当たり前のことであると考えら れているかもしれませんが、UEAは科学と芸術・人文科学 の双方で本当の意味での新境地を開いたのです。UEAは学 際的な環境科学を育成し、その学問分野を超えた相互交流 が1972年のUEA気候研究ユニット(UEA Climatic Research Unit)の設立を促進しました。この同じ特質は、再び1970 年に世界初となったクリエイティブ・ライティング (Creative Writing) の修士課程の立ち上げに寄与しました。 そして今、私たちは学際的な日本学(Japanese Studies)の 修士課程を新たに作ろうとしています。 UEAの名声は、このような創造的破壊、学問分野の融合、 そして人とは違うことをするという精神から構築されてき ました。この伝統は今日も受け継がれ、アメリカ研究学 (American Studies) から環境科学(Environmental Sciences)、 国際開発学(International Development)、クリエイティ ブ・ライティング、そして医学部(Norwich Medical School) へと行き渡っているのです。 フランク・シスルスウェイト博士の遺産には、世界との繋 がりを重視することも含まれており、その結果、UEAは15 を超える日本の大学・カレッジを含む世界中の大学・カ レッジと長期に渡って深く連携するに至っています。2015 年に私たちはこの国際的な方針に改めて取り組み、国際交 流活動の焦点を当てるべき5つの世界の主要な国と地域の 一つとして日本を特定しました。 私たちはこの連携を非常に誇りに思っていますし、この連 携こそが、本学の学生にとっては留学という、また日本人 の学生にとっては本学で学ぶという大きな価値を提供して いると考えています。かつてないほど国境を作ることに固執 した世界で、UEAにいる私たちは、これまで以上に連携の 強化が重要であると確信しています。世界的な課題は、架 け橋を構築せずに解決することはできません。UEAでは日 本との連携をさらに強化するために、最近日本学セン ター(Centre for Japanese Studies)を刷新し、さらに複数 の学科で新たに日本関連の講師を招きました。 以下のページは是非時間をかけてご一読ください。ここで 取り上げた内容は、UEAの研究者や学者がいかにしてDo Differentを続けているかを少しお見せするためのものです。

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WELCOME: ようこそ

イースト・アングリア大学(UEA)が、その研究における卓越 性 において、イギリスのトップ14大学(Complete University Guide 2019)に、ヨーロッパのトップ100大 学に、そして世界 のトップ200大学にランクインしました(Times Higher Education World University Rankings 2018)。 本学は、提携機関である食品研究所(Institute of Food Research)、ジョン・イネス・ センター(John Innes Centre)、セインズベリー・ラボラトリー(Sainsbury Laboratory), アーラム研究所(Earlham Institute)ならびにノーフォーク・ノリッジ大学病院 (Norfolk and Norwich University Hospital)との間に共同研究という強力なつながりを 持っており、これら全ての機関はUEAの隣に位置するノリッジ・リサーチ・パ ーク (Norwich Research Park)に本拠地を置いています。学際的なアプローチおよび世界と 連携した研究のおかげで、私たちは継続的に重要な研究課題に取り組み、世界に大き な影響を及ぼすことができる立場を獲得しています。

LIFE CHANGING STUDY: 人生の転機となる研究

イースト・アングリア大学 フィリップ・ギルマーティン 教授 理学・国際関連業務担当副学長 フィリップ・ギルマーティン教授は、イ ースト・アングリア大学(UEA)の副学 長であると同時に理学部内の6学科なら びに大学全体の国際交流関連業務の責任 者でもあります。教授は、昆虫を媒介と した他家授粉を促進する花の発生の応用 研究をしています。植物の生殖を理解す ることは、農業、過去、現在、未来に大 きく関連しています。なぜなら、人間の 食料のほとんどは、また私たちが食物と している陸生動物の餌は、直接種、穀物 や果物からの、あるいは間接的に種に起 因する植物の葉、根や茎という受粉の生 産物に由来しているからです。ギルマー ティン教授の研究は、英国バイオテクノ ロジー・生物科学研究会議の支援を受け ており、サクラソウの花の発生に焦点を 当てたものです。サクラソウ種は自家受 粉ができないピン型とスラム型と呼ばれ る2つの形態の花を咲かせます。どちら のタイプの花も、雄花(葯)と雌花(柱 頭)の生殖構造をそれぞれ相補的な位置 に持っています。この位置関係にあるこ とが、異なるタイプの花の葯から柱頭へ の昆虫という授粉媒介者による送粉を促 進させているのです。ギルマーティン教 授の研究室では最近ヨーロッパのサクラ

ソウ種(プリムラ・ブルガリス)のゲノ ムシーケンスを完了し、この種における 2種類の花の成長を制御する遺伝子群を 特定しました。また、筑波大学の大澤良 教授と京都大学や神戸大学の研究者たち との新たな共同研究においては、日本の サクラソウ種の2種類の花の成長を制御 する遺伝子の進化と機能の理解を進める ことを目的としています。日本における これまでの共同研究には、古谷雅樹教授 (日立製作所 基礎研究所)との光誘導に よる遺伝子発現と花の発育に関するプロ ジェクト、平塚和之教授(横浜国立大学) との植物における配列内リボソーム進入 部位の機能に関する研究、さらには、酒 井富久美教授(農業生物資源研究所)と の植物の性染色体の顕微解剖に関する研 究などがあります。また、教授は和光市 の理化学研究所においてリサーチ・アド バイザーを務めていたこともあります。

Professor Philip Gilmartin Pro-Vice Chancellor, Science and International UEA.AC.UK


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ノリッジにようこそ 都市のエネルギーと地方ならではの落ち着きという絶妙なバランス

ノリッジは、学生にとって、都市の エネルギーと地方ならではの落ち着 きという絶妙なバランスを持ってい ます。地方の魅力と都会のにぎわい を備えたノリッジは、これまでにも 人気の高い世界の小都市として多く の支持を得ています(Times Good University Guide 2013)。歴史と伝 統が刻み込まれた活気あるノリッジ 市は、最も安全な都市の一つでもあ ります。充実したナイトライフや ショッピング、そして地域社会との 繋がりも感じられるユニークな組み 合わせを持ち、学生から常に高い評 価を得ています。 ノリッジの歴史的なマーケット

ノリッジは「ファイン・シティ(素晴らしい都市)」と して知られていますが、これは多様な文化を持つだけで なく、一風変わった店やおしゃれなカフェから特徴ある ナイトライフにまで反映された、ゆるぎない自立心と、 人とは違う方法を好むという歴史を持つことにも由来し ます。ノリッジには様々な楽しみがあり、他にはないス ポットを訪れることもできます。ノリッジ城は900年前 にノルマン人によって王宮として建設されましたが、現 在では美術品や考古学、自然史の素晴らしいコレクショ ンを所蔵する博物館とアート・ギャラリーとして使われ ています。フォーラムは独特の公共施設であり、入場無 料の美術展、クラフト・マーケットやフード・マーケッ ト、映画、音楽を提供し、創造性あふれる地域のコミュ ニティ・グループなどと知り合う場にもなっています。 「Elm Hill」と言う中世の石畳の道

幸せの街

昨年一年間で、ノリッジ市はイギリス で一番幸せな都市として、イギリスで 最も素晴 らしいトップ20都市の一つ として、さらには最も安全で学生に とって住みやすい都市 の一つとしても 選ばれました。ノルマン様式の城と2 つの聖堂を持つこじんまりとした 中世 の町並みが残る街の中心、そしていく つもの劇場、画廊、映画館、公園、緑 地や コンサート会場を持つ豊かで多様 な文化的な生活を提供するノリッジ は、誰にとって も楽しめる何かがある 都市なのです。

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イーストアングリア大学 イースト・アングリア大学(UEA) は、2017 年のThe Times Good University Guideで12 位、また2019年のThe Complete University Guideでは14位を獲得しています。 私たちは、質の高い教育設備や社会・文化施設を1万5000人 以上の学生に提供するキャンパスを有する世界の名門校 です。 UEAでは他の大学では行うことができない学問領域 や境界を越えた学習や研究を行うことができます。設立当 時、本大学は「人とは違うことをする(Do Different)」と いうモットーを導入し、学際的であることを本学の基礎の一 つとすることでこのモットーを実現しました。この学際的で あるということは、いまでも本学のすべての中心になってい ます。皆さんは人と違うことをするだけでなく、異なる考え 方や個性的であることに意欲を持つ独創的で知的なコミュニ ティの一員となることができるのです。 UEAでは雇用者と協力して学位コースを設計し、企業の求め るスキルを確実に卒業生が身につけられるようにサポートし ています。実習や産業界との繋がりを通して、学生自身が ネットワークを構築しながら、異なる職場環境を体験できる 機会も提供されています。UEAでは学位の取得だけでなく、 皆さんが強い愛着を抱くであろうキャリアを探すこともでき るのです。

イーストアングリア大学のキャンパス

セインズベリー日本藝術研 究所 セインズベリー日本藝術研究所は、ロバート・ セインズベリ ー卿ご夫妻の寛大な資金援助のも とに日本の芸術・文化への 知識と理解を推進す る目的で1999年に設立されまし た。本研究所の 使命は、過去から現在にわたる日本の芸術・ 文 化の分野において、世界の最先端をいく最高水 準の研究を 推進することにあります。その使命 を果たすために、研究協 力機関および資金援助 者との連携を通じて、活発な国際研究 協力ネットワークの構築、研究所の研究成果の発信、ア ウト リーチおよび教育活動の推進を目指してい ます。

セインズベリー日本藝術研究所 研究所はイースト・アングリア大学(UEA)、ロ ンドン大学東 洋アフリカ研究学院(SOAS)、大 英博物館などの学術機関と 密接な連携関係を維 持しつつ、フェローシップ制度、講演会、 国際 ワークショップなどを実施するとともに、ホー ムページの 充実、研究成果の出版に力を注いで います。研究所内にあるリ サ・セインズベリー 図書館は、研究活動を支える中核的役割を 果た しています。本図書館の蔵書はきわめて重要な 調査研究資 料として、欧州全体における日本芸 術及び文化に関する研究に 資するべく研究者等 に公開されています。 毎月、第三木曜日講演会(Third Thursday Lectures) があっ て、2018年9月は第200回の講演会でした。駐英国特命全権大 使 鶴岡公二大使閣下は日英関係について発表しました。

第200回の第三木曜日講演会

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セインズベリー視覚美術センター 1974年から1876年に設計されたセインズ ベリー視覚美術センターは、現在では世界 的に有名な建築家であるノーマン・フォス ターによって設計された初めての大規模公 共建築です。このセインズベリー・センタ ーは、イギリスで最も優れた大学アート・ ギャラリーに数えられ、国内での美術研究 や展示の中心となっています。センターに は他には例がない規模のロバート&リサ・セ インズベリーの美術コレクションだけでな く、アール・ヌーヴォーのアンダーソン・ コレクション、そして本学の抽象・構成主 義コレクションも所蔵されています。これ ら常設コレクションに加え、イングランド 東部で最大の空調管理可能な展示スペース を持つ新しいギャラリーにおいても様々な 企画展を行っています。セインズベリー視 覚美術センターは、ギャラリートークや講 義、アート・ワークショップなどの受賞歴 を持つ学習プログラムも提供しています。 センター内には、美術史・世界美術研究学 科(School of Art History and World Art Studies)とセインズベリー・アフリカ・オ セアニア・アメリカ芸術研究所(Sainsbury Research Unit for the Arts of Africa,

セインズベリー視覚美術センター Oceania and the Americas)があります。 また、セインズベリー日本藝術研究所もセンタ ー内にあるため、セインズベリー視覚美術セン ター、セインズベリー・アフリカ・オセアニ ア・アメリカ芸術研究所、セインズベリー日本 藝術研究所、美術史・世界美術研究学科、そし

て南アジア装飾美術・工芸コレクション・ト ラスト(South Asian Decorative Arts and Crafts Collection Trust)のすべての活動や専 門知識が、セインズベリー・センターという 一つ屋根の下に結集しているのです。

国家作文センター ノリッジの国家作文センターは、創作文 書や文芸翻訳の技巧や社会的能力を探求 します。センターの継続的なプログラム (革新的なコラボレーション)は、作家 や翻訳者や読者を新しい意見や新しい物 語につながるようにします。そして、目 まぐるしく変わる著述業会に応じます。 国家作文センターはノリッジの歴史ある ドラゴン・ホールにあり、ワークショッ プと個人指導が、様々なレベルの作家に 対し、対面とオンラインの両方で行われ ます。

文芸館の交流

我々は、日本・アイルランド・イギリス の文学協会の間で交流を計画していま す。2018年11月に東京と城崎にキュレ ーション研究とその発展のため、訪問し ます。2019年にはイギリスとアイルラ ンドを相互訪問するつもりです。この交 流はグレイトブリテン・ササカワ財団と ブリティッシュ・カウンシルと文化庁が 資金提供しています。このプロジェクト

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は、イギリスとアイルランドと日本の作 家の間の長期間交流につながります。東 京・ノリッジ・ダブリンで執筆活動と フェスティバルでの共同イベントを催し て、そのような作品とパフォーマンスに アクセス が普段は な い人に届けるため です。

交流の背景

プロジェクトは、イギリスとアイルラン ドと日本の機関が集まって、様々な方法 で作家を支援しようとするものです。そ して、それぞれの機関の強弱を鑑み、ど のようにお互いから学べて、助け合うよ うにするかを図ります。日本には、いく つかの地方文芸館があり、作品と文学 が、旅行者や地元の人に親しまれていま す。城崎文芸館は特に日本でのイノベー ションをリードしています。日本の文芸 館は活動をひろげて、作家をイノベー ティブな方法に支援して、新しいオー ディンスを引き付けています。

日本のパートナー

文化庁が主催となり、2018年11月に「 国際文芸フェスティバルTOKYO」を開 催します。フェスティバルの一部で、東 京で行われるシンポジウムは、色々な日 本で革新的な活動をしている文学館を引 き合わせて、経験や最良の事例を共有し ようというものです。

2019年の春

城崎文芸館の担当者は、ノリッジの国家 作文センターを訪問して、イギリスの文 芸環境について学ぶ予定です。そして、 アイディアの交換を続けます。そのほ か、地方文芸発展協会の会議に参加し て、イギリスの中の地方文芸発展活動に ついても学ぶつもりです(ノリッジに 2019年4月24〜25日滞在予定)。

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UEAで日本について研究し、学び、そして 日本を発見する 日本学センター (CJS: Centre for Japanese Studies) CJSは、日本関連の講義、研究および大学全体 へのアウトリーチ活動 の促進と取りまとめを行 っており、セインズベリー日本藝術研究所と の橋渡しとしての役目も務めて います。CJSは芸術・人文科学部 (Faculty of Arts and Humanities)に所属する研究所として、 日本関 連の研究を行っている研究者が学際的な 研究プロジェクトを立ち上げ たり、日本関連の 独特な研究環境を育成する場となっています。学業 年度にはCJS Research Seminar Series という研究セミナーがあっ て、イギリス全土から日本について研究する学者が発表します。

日本語教育 EAは2012年に日本語の語学学位課程を新設 し、現在は政治・哲学・ 言語・コミュニケーシ ョン学科(School of Politics, Philosophy and Language and Communication Studies)の言語・ コミュニケーショ ン学(Department of Language and Communication Studies)のも と開 講しています。本学では、日本語のみを専攻す る課程であるシ ングル・オナーズ(Single Honours)、あるいは日本語と他の現代語 学を 組み合わた課程、またはジョイント・ディグリ ー(Joint degrees)として日本語と他の科目の 組み合わせを勉強できる課程を 提供していま す。3回生は、日本全域にある提携大学で一年 間を過ご します。日本関連の授業は、芸術・メ ディア・アメリカ研究学部の史 学科ならびに芸 術史・映画・テレビ学科でも行われています。 イーストアングリア大学の日本語コースでは、学生が実践的かつ多元 的に日本語を学習しています。一年次、二年次では、日本語のほか、 日本の現代文化・社会、政治、異文化コミュニケーションなどを受講 しながら、幅広い視点から日本と日本語について基礎知識を習得しま す。三年次に日本の提携大学に留学することで、より洗練された日本 語と日本文化、社会の更なる理解を深めていきます。四年次には翻訳 や通訳などの理論と実践を交えた科目を受講したり、日本語の資料を 用いての研究を通して、より高度な言語、コミュニケーション能力と アカデミックスキルの習得を目指します。 日本語、フランス語、スペイン語いずれかの学習経験があり、規定の 言語レベルに達している場合は、日本語とフランス語もしくはスペイ ン語をデュアル・ディグリーとして取得することも可能です。このほ かにも、国際関係学または経営学と言語(日本語、フランス語、スペ イン語)のジョイントディグリー・コースもあり、言語能力を生かし たグローバル人材の育成に力を入れています。

UEAジャパン・ソサエティー (学生会) 日本人会は、週ごとの日本文化に関するトピッ クを決め、そしてそれ に関する議論を行うため に毎週集まっています。トピックは旅行、音 楽、 食べ物や伝統的な祝事などで、どんなトピック でも日本人以外 の学生に教えるべきことは多 く、日本人学生から学ぶことも多いので す。集 まりの後には、ざっくばらんに話し、お互いに ついてもっと よく知るために、いつも学内にあ るバーへと向かいます。ジャパン・ ソサエティ ーはこういった活動の他にも、UEAのゴー・グ ローバル (Go Global)にも参加しています。こ れは、学内にある世界各国の

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日本語の授業

コミュニティで組 織されるソサエティーがそれぞれ食べ物やパフ ォ ーマンスを紹介するイベントで毎回好評を博 しています。また、クリ スマス前のウィンター •ボールや学年末のバーベキューも主催してい ます。UEAのジャパン・ソサエティーは、日本 人会員が50%という 高い会員比率を誇ってお り、残りの50%の会員は他の多くの国からの 出 身者です。つまり、本学には、日本人会員との 交流を通して、日 本人以外の学生に本当の日本 を紹介できる機会を提供する素晴らしい 国際的 なコミュニティがあるのです。UEAで一年を過 ごす日本人学 生にこのジャパン・ソサエティー の人気が高いのは、決まった時間と 場所で自分 の安全地帯から抜け出して英語のスキルを向上 させるこ とができるだけでなく、会員である他 の日本人学生と会うことで少し だけ日本にいる ような気分になれるからだと私は思っています。

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「History of Art in Japan(日本美術の歴史)」 ニコル・クーリッジ・ルマニエール訳 セインズベリー日本藝術研究所(Sainsbury Institute for the Study of Japanese Arts and Cultures)研究担当所長とUEAの日本美術文化教 授を兼任するニコル・クーリッジ・ルマニエール博士が、日本美術史 の権威である辻惟雄著作「日本美術の歴史」の翻訳版「History of Art in Japan」を出版しました。日本で最も有名な美術史家の一人である 辻惟雄の傑作「日本美術の歴史」は、一巻で日本美術の概要を図解入 りで詳細に解説した独創的な書籍です。内容については、先史・縄文 時代の火焔型土器から21世紀のデジタル・メディアまでの日本美術の 通史を扱い、絵画、彫刻、書道や工芸から建築、庭園、写真、漫画や アニメなどの幅広いジャンルを含み、テーマも宗教的や世俗的なも の、高尚なものからユーモラスなものまでを網羅しています。辻は、 考古学者や人類学者、作品を制作する芸術家などと共同で日本美術史 や文化史の側面に関する多くの研究を行っており、それが辻の美術史 家、文化史家としての独特の視点を形成してきました。そしてその視 点を通すことで、それぞれの美術品や芸術スタイルに文脈を提供する 洞察に富む流れるような物語と、時代やテーマ、メディアとを結び付 けているのです。オールカラーの図版390点以上を掲載し、さらにそ の他の多くの美術品も紹介しながら、個々の、そして全体から見た日 本美術の美学と質の高さを浮き彫りにしています。 その翻訳版である「History of Art in Japan」は、日本美術の歴史や多 様性、文化的根源、美学に斬新な視点を提供します。また、特定の作 品を通して普遍的な特徴を明示し、一巻の中で日本美術の奥深さにつ いての包括的な概要も提供しています。本書は、日本美術だけでな く、美学や歴史、文化的背景を理解したい人には必須の読み物です。 本書の出版が英語における日本美術の研究に大きく貢献することがす でに認められ、ルマニエール博士は第55回日本翻訳文化賞を受賞して います。

留学生の招致 UEAの国際課 (International Office) UEAは、日本人学生にノリッジに来てもら おう と精力的に取り組んでいます。毎年、 100名以 上の学生がUEAで学ぶために日本 からノリッジ に来ています。UEAは定期的 に日本での留学フェアに参加し、また留学 エージェントのSI-UK ならびにブリティッ シュ・カウンシルと協力 し、留学に関する 情報を日本でも確実に入手 できるようにし ています。そして、出来る限 り、日本を研 究目的で訪問中の講師がモデル 講義を行え るよう、また入学を希望する学生 と交流で きるよう手配しています。例を挙げ ると、 2016年5月には芸術・人文科学部の学部 長 であるイヴォン・タスカー教授が日本に一 週間滞在し、国際日本文化研究センター (京 都)、東京大学ならびに大阪大学で講義 を行な いました。 「UEAは、個人個人の学 問に対する関心を育成 するために、刺激を 与えてくれるさまざまな 人たちとの出会い

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を提供してくれます。UEA で学ぶことは、最も 感動的な体験を与えてく れると私は確信してい ます。また、ノリッジ は、ロンドンへの刺激的 な小旅行にも気軽に 行くことができる距離にあ ります」(2016年 芸術・メディア・アメリカ 研究学科卒業 河 上泰佳)。

UEAの卒業生が素晴らし い仕事 につけるように支 援 リサ=ローズ・モラー、ビジネス・エンゲージ メント・オフィサー(Business Engagement Officer)、キャリアセントラル (CareerCentral) UEAのキャリアセントラルは、 日本語を話せる 学生、話せない学生の双方を対 象に日本にお ける雇用機会を促進するために積 極的に取り 組んでいます。キャリアセントラル は、過去3 年間には、グローバル・オポチュニ ティーズ・ ウィーク(Global Opportunities

Week)の一貫 として「ジャパンデー( JapanDay)」を設け、双方の学生を対象に 雇用機会に焦点をあてた ワークショップや イベントを行ないました。 ジャパンデーに は、JETプログラム、文部省の 国費外国人留 学生奨学金、インタラック (Interac)、シー ジャックス(Seajacks)、大和 日英基金、 (日本語を話す学生向けの)ディ スコ・イ ンターナショナル(DISCO International)、 ならびに在英国日本国大使館 が参加しまし た。ジャパンデーでは、また、 スカイプで UEAの卒業者とつなげ、日本に住ん で働く ということは実際どのようなことなの かと いうことを学生にイメージしてもらえる よ うな取り組みも行ないました。さらに、 キ ャリアセントラルは、年間を通して、テ シオ 会 (Tessio Kai)ならびにグローバル・ キャリア• パートナーズ社(Global Career Partners Inc)な どの就職斡旋会社や雇用主 と日本語を話せる 学生向けの特別なイベン トも多数主催してい ます。

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MA Interdisciplinary Japanese Studies 2020年開設の新しい修士課程

UEAでは学際日本研究学・修士課程を新設し、2020年から開講する ことをお知らせします。この学際的な日本研究学の修士課程は、グロ ーバル化や未来に対する懸案事項を考える際、テクノロジーやデジタ ル・イノベーション、人口の変化、メディア表現、そして健康や高齢 化などの喫緊の課題に関する議論が日本と日本文化を中心として行わ れている現代のまさにこの瞬間に呼応する課程です。本課程ではUEA が持つ専門研究と教育を活用して、日本研究学と文学や歴史学、政治 学、芸術学などの主要な人文科学領域を連携させて学びます。本学特 有の学際的なアプローチを通して、UEA独自の方法で日本との接点を 持てることは記念すべきことです。

ルマニエール博士の講義

日本からの視点で様々なトピックを見ることで、芸術やメディア、文 学、歴史、政治への理解を広げながら、世界に関与するという刺激的 な機会を学生に提供します。日本で学んだことがある、または住んだ ことがあり、さらに自分の知識を広げたいと考える学生にとっても、 あるいは初めて日本という地域に関する研究に焦点を当てようとして いる学生にとっても、学際日本学研究の修士課程は、異なる文化か ら、そして異なる学問の伝統からの視点を提供してくれるでしょう。 私たちはグローバル化が一日ごとに進む世界に生きており、この研究 テーマが今以上適切な時はありません。学生は、日本美術学やメディ ア学、政治学、歴史学の分野でUEAが持つ専門知識から恩恵を受ける ことができます。また、多様な研究手法を学び、この分野の形成に自 ら積極的に加わるためのツールを身につけることもできます。さら に、様々な専門分野からのアプローチや手法を通して、日本の芸術・ 文化や社会、歴史を探求します。思想史を学び、日本に関する主要な 文献に取り組み、現代日本学研究の方向性をクリティカルに考えられ るようになります。

赤坂教授とケイナー教授の講義

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幅広い学術分野において以下のモジュールを提 供していますが、学生が取ることができる選択 科目数は今後もさらに増やす予定です:

日本美術史と文化遺産

日本のモダニティ:思想史

は、芸術や人文科学、社会科学の垣根を越え て、日本学研究に関する影響力のある研究発表 を行っているのです。

学生は、美術史、映画・メディア学、歴史学、 政治学そして国際関係論などの学際日本学の研 究分野に含まれる多くの学術分野の専門家から 教えを受けます。また、セインズベリー日本藝 術研究所の日本芸術や文化、文化遺産の専門家 からの教えを通して該当する学術分野における かけがえのない視点も得ることができます。本 課程に携わる研究者は、実験的アート・ムーブ メントから考古学、そして戦時中の文化から戦 後の社会変化までといった多様なアプローチや 手法を使って多くの異なるテーマを模索してき ました。UEAと セインズベリー研究所の研究者

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本課程は講義とセミナーを中心としており、1 年間の通年モジュールと、選択科目としての学 期ごとの複数のモジュールで構成され、学生が 興味を持つ日本学研究の特定の分野に集中でき るよう設計されています。第2学期の終わりに は卒業論文の準備に取り掛かり、専門研究分野 を選択・追及する機会を得て、特定の学術的手 法やトピックを検証します。学生にはそれぞれ 2名の指導教官がつき、研究や論文執筆に関す る助言を受けます。卒業論文モジュールは、必 須モジュールによってサポートされており、職 場や今後の研究、あるいは博士課程でも応用で きる幅広いスキルを学生が身につけられるよう 作られています。

日本の映画とメディア:人びと、 プラットフォーム、作品 現代世界における日中外交関係

学際日本学研究・修士課程の修了後は、日本学 という分野の理解がさらに進み、クリティカル な視点を持ってこの分野の主要な問題やトピッ クに取り組めるようになります。学生は、 研究、国際関係あるいは国際機関や政策決定分 野、NGO、公共部門でキャリアを積むための十 分な準備ができているでしょう。 また、博士課程に向けてさらに研究を進めたい 場合は、日本学研究や美術史、映画・メディア 学、歴史学、政治学と国際関係論の分野におい て継続して研究を行うこともできます。本学の 修士課程は、より先進的な研究に必要な理論 的・実務的な研究スキルを確実に身につけられ るよう設計されています。

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日本と共同研究を行う研究者 認知症患者と家族介護者に対す る心理社会的ケア–世界的レベ ルでの連携を 木下奈緒子博士

Dr Naoko Kishita Lecturer in Dementia and Complexity in Later Life, School of Health Sciences 現在、英国における認知症の患者数は約85万 人、日本では460万人を超えると言われていま す。この数は、今後、社会の高齢化とともに大 きく増加することが予想され、認知症は、早急 に対応が必要な世界的健康問題であると言われ ています。これからさらに高まるニーズに対応 し、より多くの人にエビデンスにもとづく認知 症ケアを提供できるよう、イーストアングリア 大学では、高齢者の健康や認知症に関する研究 に特に力を入れています。特に、同大学の医学 健康科学部では、医師・臨床心理士・作業療法 士・看護師などの多種多様な資格を持つ専門の 教員が、認知症の患者や家族介護者に対するチ ーム医療をテーマに、最先端の研究を積極的に 行なっています。 認知症は、世界的な健康問題であり、各国の研 究機関との連携により、世界的レベルで問題に 取り組むことが重要であると言われています。 イーストアングリア 大学医学健康科学部の研究 チームも、現在、オーストラリア、ブラジル、 インド、ドイツ、スペインなどの主要研究機関 と共同研究を行なっています。近年、日本の大 学との連携にも力を入れており、2018年6月に は、大阪大学と共同で、「認知症患者と家族介 護者に対する心理社会的ケア−コメディカルス タッフの役割−」と題して大阪でシンポジウム を行いました。この模様は、NHKや毎日新聞な どのメディアでも取り上げられ、日本国内でも 注目を集めました。イーストアングリア 大学の 木下奈緒子博士は、同シンポジウムの中で、臨 床心理学の観点から、家族介護者のメンタルヘ ルスの改善とQOLの向上についての研究を発表 し、現在、大阪大学の池田学教授と、日本にお ける家族介護者向け心理教育プログラムの開発 について共同で研究を行なっています。2019 年12月には、東北大学と共同で、高齢者の健康 や認知症に関するシンポジウムの開催が仙台で 予定されています。第2回目となるこのシンポ ジウムでは、医学健康科学部のみならず、法学 部や薬学部などと協力し、学部を超えた連携を テーマに、今後の研究協力について、積極的な 意見交換を行うことを目指します。 イーストアングリア 大学の木下奈緒子博士は、 エビデンスに基づく心理療法を専門とし、英国 において、認知行動療法に関する研究や臨床指 導を行っています。中でも、高齢者と認知症患

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左から大阪大学堀田牧研究員・イーストアングリア 大学木下奈緒子博士・イーストアングリア 大学 エニーダ身吉教授・大阪大学池田学教授

東北大学大学院薬学研究科と共 同研究 ガネサン教授

Professor Ganesan Professor in Chemical Biology, School of Pharmacy

東北大学生との釣り旅行 者の家族介護者に対する心理療法を専門として います。英国の認知行動療法の教育研修プログ ラムは、世界トップレベルであると言われてお り、木下博士は、英国での経験を生かし、現 在、日本における認知行動療法の教育研修プロ グラムの開発に関する研究にアドバイザーとし ても参加しています。代表的なものに「認知行 動療法の質保証に向けたコア・コンピテンスの 解明と教育研修プログラムの精緻化(早稲田大 学・鈴木伸一教授)」や「新たな認知行動療法 プログラムによる疾病治療ならびに健康増進と その普及による健康イノベーション創出(慶應 義塾大学・中川敦夫博士)」などがあります。

2018年7月にガネサン教授は、東北大学大学院 薬学研究科の土井隆行教授と二週間を過ごしま した。その間、研究やUEAとの共同研究の機会 について、教員や大学院生と色々な話し合いを しました。また、アルツハイマー病とエピジェ ネティック 創薬について講演しました。今回の 訪問は、大学院生の相互交流の他に、イースト アングリア大学と東北大学の関係をさらに深め るものになりました。ホストのおもてなしに感 謝し、日本と日本文化についてたくさん学びま した。地元料理の牛タンと、学生と取った新鮮 な魚を食べることを楽しみました。

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近代における日本の地域ごとの思考の知的基盤 ナディーン・ウイレムズ博士 (HIS)

Dr Nadine Willems Lecturer in Japanese History, School of History ナディーン・ ウィレムズは、現在2つの異なる研究プロジェクトに取り組んでいます。一つ目の プロジェクトは、近代における日本の地域ごとの思考の知的基盤を検証するプロジェクトです。 これは、非学術環境にあって、19世紀フランスのラディカル地理学との対話において発達した人 文地理学の領域を研究するものです。明治時代に日本が近代化への道をまい進したことに対する 批評として、本領域は政治的反対意見を呼び起こし、生態系に対する意識の原型を作りました。 二つ目は、モダニズム詩、民族誌と歴史の間のインターフェイスに焦点を当てたものです。宮沢 賢治、高村光太郎や金子光晴などの文豪の作品を検証し、彼らが自分の周囲の環境を表すために いかに詩の形式をある種の民族誌学的なレンズとして代用していたかを考察します。このような 民族誌学的な詩作技法は、歴史的発展に対して異なる視点を投げかけます。

沖縄の物語:レトリックと政 策決定要因に区別をつけて メイソン・ラー博士(PPL)

Dr Ra Mason Sasakawa Lecturer in International Relations and Japanese Foreign Policy, School of Politics, Philosophy, Language and Communication Studies 本研究プロジェクトでは、保守主流派と主流 メディア(ここでは合わせて主流と呼ぶ)に とっての沖縄の位置づけと実際の政策のズレ に注目し、その位置づけ自体が不正確である ことを指摘し、さらにそれに関連する政策決 定要因と沖縄県民の実態を検証することを目 的とする。具体的には、戦後の本土復帰以降

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の沖縄を描写する主流から見た物語(ナラ ティブ)とそのキーワード(ディスコース) を対象としている。沖縄に関する学術的な出 版物においては、主に米国や日本、中国など の構造的な権力を強調している文献も、県民 の人権を主張する物も豊富に存在するが、強 調点がそれぞれ偏っているため、限られた全 体像しか見えてこない。そこで、本研究で は、既存の構造主義的な(ストラックチャー ラリスト)理論、またはクリティカル(主に マルクス主義的・非植民地主義的・自己決定 権主義的)な理論をベースに執筆された文献 を批評・再考しながら、それぞれの説得力の ある論点について幅広い分野で寄与すること を試みる。構造主義的な視点から、あるいは クリティカルな視点から行われた論議は特に 極端になりがちであるため、本研究がその対 照的な極論の架け橋になれば意義があると考 える。従って、本研究は現代沖縄のあらゆる 側面の複雑性と相互作用を批評的に論じてい る。 上記の目標を達成するため、本研究では、制 度による搾取、性的搾取や経済的搾取、そし て自然環境保護、軍事上の安全保障など、関

連するいくつかの代表的な事例にフォーカス し、それぞれを分析する。分析方法として は、クリティカル・ディスコース・アナリシ ス(CDA)を応用する。CDAを応用すること で、本土復帰以降の沖縄に対する位置づけ と、それに関連して策定された政策がどのよ うに変化してきたのかを検証することが可能 となる。本研究では、歴代総理大臣の国会会 議録に記載されている発言や沖縄の統治に関 する他の(主に日本語で出版されている)資料 を主要なデータとして採用している。国会で の発言およびその他の資料の分析結果と、既 存の出版物を照らし合わせることで、政治家 やマスコミから見た沖縄と現地での実態との ズレを明らかにする。上記のプロセスを通 し、現在までに得た結果は、主流から見た沖 縄の物語と現地の実態が大きくかけ離れてい ることを示唆している。それを背景にして本 研究では、沖縄の複雑な現状の中で競合する 重要なアクターの動きや沖縄の位置づけ、そ してそれに関連する政策決定要因などをより ニュアンスを把握したうえでの枠組み(フレ ームワーク)で解釈する。

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世界に向けUEA INTO イースト・アングリ ア大学 INTO INTOは一流大学で学ぶために毎年世界中から集 まる数千人の若者をサポートしています。 INTOはUEAと連携し、海外からの留学生を対象 とした専門的な学位やパスウェイ・プログラム を提供しています。INTOの専門家チームが、ビ ザの取得準備、宿泊場所から初めてのクラス登 録まで、皆さんがスムーズに大学へ入学できる よう支援します。到着した瞬間から皆さんはサ ポートを受け、新しい環境に順応し、新しい家 に慣れるよう支援を受けます。INTOが実務的な 事に対応しますので、皆さんは勉強に集中する ことができるのです。INTOセンターとサポー ト・チームはキャンパスに拠点を置いているの で、常に身近にいてサポートを提供します。 INTOの学生サービス・チームは、どんな問題に 対しても皆さんをサポートするためにありま す。チームのメンバーは海外からの留学生のサ ポートに豊富な経験を持っており、皆さんが直 面するかもしれない問題を理解しています。学 問上の、感情面での、そして実務的なサポート を受けることで、皆さんは自分自身の力を最大 限に発揮することができるのです。

INTO イースト・アングリア大学

国際開発センター (International Development Centre) 高い名声を誇る国際開発学科(School of International Development)の一部として国際開 発センターは、英国研究会議協議会、NGO、民間企業、政府機関、国内あるいは国際的な慈 善団体、研究機関、そしてその他の高等教育機関など幅広い顧客と連携しています。 事例には、「インドのジェンダー、カースト制と成長の評価」から「リスクを伴う移住:コロ ンビアにおける強制移住と脆弱性から危険へ」などがあります。

国際連合総会の持続可能性な開発目標

革新性と、人とは違うこと をする UEAのモットーは、「人とは違うことをする」。 革新的な方法で学習や思考を行うことは、個人、 社会、産業界そして政府にとって大きな違いをも たらすと私たちは信じています。本学がこれまで に実施してきた先駆者的な活動は、この理念の証 しなのです。1963年に設立されたUEAは、学問 分野を連携させ、学習のためによりバランスの取 れた学際的な方法を作り上げ、科学や社会科学、 芸術、人文科学で新天地を切り開いてきました。 本学はアイデアとテクノロジーの最先端に立ち続 けることを目標としています。革新的で学際的な 解決策をグローバルな問題に対して提供し、本学 のグローバル・パートナーに対しても他とは違う 何かを提供することを目指しています。

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60のグローバル・パートナー 70の進行中のプロジェクト

50年にわたる草分けとしての職業訓練 97か国からの職業訓練の申し込み

グローバル・パートナーシップ これまでに構築してきたグローバル・パートナシップ、そして様々な方法で共同研究を行ってきた ことは、本学の誇りです。私たちは、世界で意義を持つ授業を提供し、世界に影響を与える研究を 行い、そしてグローバル市民として成長する機会を学生に提供することを目標としています。 常に新たな、そして刺激的な繋がりに目を向け、対話の力と異なる視点を受け入れる力を強く信じ ています。学術協力の重要性を認識し、本学にとってだけでなく、世界にとって違いをもたらす関 係の構築に情熱を注いでいます。

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日本に向け UEA UEAで学ぶ日本人の学生 現在(2018)、UEAで学んでいる日本人の学生が81人で、UEAはイギリス で6番目に大きなリクルータ ーです(HESA 2017)。それに、UEAは日本 からの留学生についてイギリスで9番目に大きなリクルーターです。

81人

日本人 の学生

6位 イギリス の留学先

6位 日本人学生の リクルーター

日本国内のUEA卒業生 のネットワーク UEA Alumni Association Japan

UEA Alumni Association Japanは、日本国内の UEA卒業生のネットワークを築き交流を促進す ることを目的とし、早坂信氏(当時杏林大学) と安藤幹雄氏(当時住友金属工業)により 1995年に設立されました。 2018年11月時点、東日本地区の代表を高梨寿 氏(海外コンサルタンツ協会)、西日本地区代 表を安藤氏(神戸大学)、アドミニストレータ ーを齋藤順子氏(ユー・エス・ジェイ)、コ ミュニケーションズオフィサーを井関真大氏( 武田塾)の4名で運営しています。登録者数は 142名で、幅広い業界で活躍中のUEA卒業生が 活動に参加しています。

活動内容 • 毎年9月末の創立記念日前後に世界各地 のUEA卒業生により開催されるUEA Global Gatheringの日本での主催に加え、 各種イベントを企画・運営し、日本在住の 卒業生たちを繋ぎ合わせています。

• UEAの認知度を高め、より多くの日 本人がUEAへ留学をすることを推進し ています。

• UEA関係者の来日時には交流の機会を提 供しています。

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2018年日本国内のUEA卒業生のネットワークのイベント UEAは卒業後の旅路においても皆様との絆を深 めようとしています。いろいろな分野でご活躍 されるUEA卒業生の皆様、是非Alumniのイベン トにご参加ください。

お問い合わせ&登録 Eメール: ueaalumni.jp3@gmail.com オフィシャルサイト: http://japaneseueaalumni.weebly.com Facebook グループページ: "UEA Alumni Association Japan"

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HUMANITIES AT UEA イースト・アングリア大学は、クリエイティブ・ライティングや映画・テレビ学、世界芸術学、起 業学の教育における先駆者であり、現在も英国の学術研究を創造性と創造的プロセスへと先導して います。現在UEAでは、世界芸術学、文学、クリエイティブ・ライティング、起業学、映画・テレ ビ学、詩学、アメリカ研究学、演劇学、翻訳学、作曲学、哲学、そして美学という幅広い学問分野 を超えて教員や研究者、そして作品の制作者や著者などが創造性を学んでいます。 活気あふれる多様な研究文化を持ち、そしてその研究の卓越性が国際的に評価されていることは、 本学部の大きな誇りです。2014年に実施された大学研究評価制度REFでは、75%の研究活動が「世 界を先導する」、あるいは「国際的に卓越している」と認められました。学部内の学科の多くが、 それぞれの研究が持つ力と質の高さで英国内でトップ10に入っています。2015~2016年には、英 国研究会議協議会(芸術・人文科学研究会議、経済社会研究会議および自然環境研究会議など)、 欧州研究会議、イギリス学士院、リーバーヒューム・トラスト、ウェルカム・トラスト他からの補 助金を合わせた助成金からの研究収入が460万イギリスポンドを超えました。 また、博士課程を学ぶ学生や博士課程修了後の研究者と共有する学習環境が、刺激的かつ想像力豊 かであり、さらには上下関係にとらわれず平等であることも誇りです。革新的な研究に対しては、 学部全体だけでなく学際的な研究プロジェクトやセンターを超えて支援を提供しています。また、 最先端のアプローチを使って新分野における研究にも着目しています。皆さんには、本学部の素晴 らしい学科が行っている研究の探求を楽しんで頂きたいと思います。

芸術・メディア・ア メリカ研究学科 (AMA: School of Art, Media and American Studies) 本学科には、視覚芸術・物質文化、映画・テレ ビ・メディア学、そして文学、歴史学、アメリ カ文化研究および大西洋・太平洋世界研究など の世界トップレベルの専門知識が結集していま す。私たちは、これらの分野での第一人者であ り、特に美術史、映画学とアメリカ研究学につ いては英国で最も長い歴史を持つ課程に数えら れており、今日もこれらの学問領域の定義と再 形成を続けています。

史学科

(HIS: School of History)

史学科は、中世から近代まで、そしてイギリ ス、ヨーロッパからアメリカや中東、アジアま での広い範囲を対象としています。本学科は 2018年のThe Times and Sunday Times Good University Guideにおいて史学部門のトップ15 に入りました。また、2019年のThe Guardian University League Tables においては、史学科 課程の満足度が94.9%という評価を得て、他校 との同点20位を獲得しました。本学科の世界 トップレベルの学者は、教えることにも強い情 熱を持っているのです。

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人文科学部学術連携 機関 (IIH: Interdisciplinary Institute for the Humanities)

本学科はARTSビル内にあり、革新的な大学進 学準備コース(Foundation Year)、クリエイ ティブ企業学・修士課程(MA in Creative Entrepreneurship)やジェンダー学・修士課程 (MA in Gender Studies)の学生が学ぶ場で す。ここは日本学センター(CJS:Centre for Japanese Studies) やイースト・アングリア映 画アーカイブ(EAFA:East Anglian Film Archive)などの学問分野の垣根を超えた芸 術・人文科学部の活動の知的な拠点となってい ます。

文学・演劇・クリエ イティブ・ライティ ング学科 (LDC: School of Literature, Drama and Creative Writing) イースト・アングリア大学の文学・演劇・クリ エイティブ・ライティング学科は、文学研究に おける革新性と卓越性において長期にわたって 高い評価を得ています。2014年には本学科の 研究の82%が4*(世界を先導する)、あるいは 3* (国際的に卓越している)の評価を得て、 UEAは英語学・英文学分野の研究の質において 英国内で他校との同点10位を獲得しました

(大学研究評価制度REF)。私たちの学科は、 あらゆる時代の文学・演劇研究を行う受賞歴を 持つ研究者や作家、翻訳者を擁し、先駆者的な コースであるクリエイティブ・ライティングで は世界的に有名です。

政治・哲学・言語・ コミュニケーション 学科 (PPL: School of Politics, Philosophy, Language and Communication Studies)

本学科は、教員と、政治学や国際関係論、放送 ジャーナリズム研究、メディア学、公共政策 学、哲学、言語能力研究、異文化コミュニケー ション学、翻訳研究などの広範囲にわたる科目 を学ぶ学生をまとめています。 本学科の強みは、学際的なアプローチを通し て、こういった分野における教育と研究を結集 していることにあります。また、本学科が取り 組む思考史、哲学的な思考、そして言葉とコ ミュニケーションの力や意味、実践を活用した 異文化コミュニケーション領域に対する評価も 年々高まっています。

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HUM Goes to Japan

芸術・人文科学部(HUM)が日本に出張します 「芸術・人文科学部が日本へ(HUM Goes to Japan)」とは、 UEAと日本の関係強化を目的とした新しいプロジェクトです。この プロジェクトでは、共同学術研究の可能性を模索すること、芸術・ 人文科学部における教育や研究、取り組み、革新的な活動について の日本での認知度を上げること、そして訪問や体験会を通して留学 希望者に授業を紹介することを目的としています。これまでに本プ ロジェクトでは3大学を特定し、2019年6月にサラ・バロー教授と エイレム・アタカブ博士が日本を訪れ、UEAではどのようなことが できるのかなどについて紹介する体験会を実施し、また同時に日本 の教育機関との関係強化も行う予定です。UEAは日本の提携機関と のネットワークの拡大と育成に強い意欲を持っており、国際共同研 究と世界における卓越性の追求に全力で取り組んでいます。芸術・ 人文科学部では、特に以下の専門性を有する大学との関係構築を模 索しています:

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• 美術史

• メディア学(コミック、アニメや映画)

• デジタル・ヒューマニティーズ

• 歴史学

• 言語学とコミュニケーション学

• 文学

• 翻訳学 この件に関心のある学者はエイレム・アタカブに連絡して詳細情 報を 請求してください:

e.atakav@uea.ac.uk

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SCIENCE AT UEA

ち84%が世界を先導する、あるいは国際的に 卓越している、また私たちの研究の影響の 90%、そして研究環境の97%もまた世界を先 導する、あるいは国際的に卓越していると判 断されました。

UEA 理学部 (Faculty of Science) 理学部は学内最大の学部の一つであり、一続 きの校舎内にあります。これは、教育と研究 において革新性と卓越性を追求する「壁のな い学部」というアプローチを促進するもので す。学内での、そしてノリッジ・リサーチ・ パークにある提携機関との学際的な共同研究 を重視していることが私たちの強みです。

London

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私たちが行っている学科を超えた共同研究や 学際的な研究では、基礎的発見科学の重要な 問題だけでなく、社会が抱える大きな課題に も取り組んでいます。2014年に実施された REF(Research Excellence Framework:大 学研究評価制度)では、評価のためにほとん どの研究資料を提出し、それら全ての研究活 動が国際的な影響力を持つと判断されました。 さらに、REFに回答した約700の研究結果のう

理学部には6学科あり、学生のニーズに答える サポートの行き届いた教育環境において智力 を試す学習体験を提供することに力を注いで います。このことは全国学生満足度調査 (National Student Satisfaction Survey)で高 評価を得ていることに反映されています。 本学部の学科:生物科学 (Biological Science), 化学(Chemistry)、コンピューティング (Computing)、環境科学(Environmental Sciences)、数学(Mathematics)、薬学 (Pharmacy) この6学科の成功はイースト・アングリア大学 の名声に大きく貢献しています。各学科では, さまざまな学科固有の授業や研究だけでなく, 下記の分野における学際的なプログラムも提 供しています: 保険数理学(Actuarial Sciences)、工学 (Engineering)、地理学(Geography)なら びに自然科学(Natural Sciences) www.uea.ac.uk/science

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環境科学科

(School of Environmental Sciences) UEAの環境科学科は、50年に渡って世界の未来 を形作る重要な環境研究の最前線に立ってきま した。 UEAでは、複数の非常に重要な気候研究に加え て、自然災害、持続可能なコミュニティ、海 洋、河川、気象学、地球物理学などに関する斬 新な研究も行っています。 私たちの環境科学科はヨーロッパ最大級の学際 的な学科で、一般課程と専門課程の双方におい て、実質的な違いを生む先駆的な研究を特徴 とする幅広い学位課程を提供しています。実 際、私たちの研究の影響はイギリスにおいて ナンバーワンである(REF 2014) と評価されて おり、授業の質に関しても多くの賞賛を受け ています。 私たちは21世紀における持続可能性と環境に関 する大きな課題に取り組むため、今後50年の重 要な研究を見据えています。そしてこの取り組 みは、エネルギー保障、気候変動ならびに生物 多様性の保全などの実存的な課題に取り組むス キルを次世代の環境科学者に授けることにか かっているのです。 1967年の時点では成層圏のオゾン層に穴を開け たのが化学薬品であったことは知られていませ んでした。「地球温暖化」という言葉も作られ ておらず、気候変動と人間の活動もまだよく関 連付けられていませんでした。一部の科学者は その後の数十年で世界の寒冷化が進行すると予 測し、極氷や氷河氷が歴史的な速さで溶け、海 面も上昇し続けるとは予測していませんでし た。当時、環境科学の分野はほとんど無名で あったため、この新分野の研究・教育のために ソリー・ズッカーマン卿 (英国政府首席科学顧 問)が施設を立ち上げた取り組みは大胆かつ先 見性のあることでした。ビートルズが「サージ ェント・ペパー」を録音した1966~1967年に 創立されたばかりのイースト・アングリア大学 がこの挑戦に応じました。キース・クレイトン は、最初の学生が入学する1年前の1967年10月 に創設された新しい環境科学科の当時の学科長 であったと同時に教授の1人(もう1人はブライ アン•ファンネル)でもありました。当時学位課 程は一つだけで、49名の学部生がいました。今 日,私たちの学科では8種類の学士課程を提供 し、毎年約180名の学生が入学しています。 https://www.uea.ac.uk/environmental-sciences

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ノリッジ・リサーチ• パーク (Norwich Research Park) 私たちは、植物と微生物科学、食品科学、生物 医科学、環境科学、コンピュータ、情報システ ムや化学の研究・開発においてヨーロッパ有数 の施設であるノリッジ・リサーチ・パークのパ ートナーであることを非常に誇りに思っていま す。その他のノリッジ・リサーチ・パークの提 携機関には、BBSRC(英国バイオテクノロジー• 生物科学研究会議)が支援するジョン・イネス• センター(John Innes Centre)、食品研究所( Institute of Food Research)ならびにゲノム解 析センター(Genome Analysis Centre)の3つ の研究機関に加えて、セインズベリー・ラボラ トリー(Sainsbury Laboratory)、ノーフォー ク・ノリッジ大学病院NHSファンデーション•ト ラスト(Norfolk and Norwich University

Hospitals NHS Foundation Trust)があります。 これらの施設と共に私たちはノリッジをイギリ スで一番引用される都市にしています。このパ ークを拠点とする科学やテクノロジーを基盤と する中小企業もますます増えています。今後2 年間で企業活動や商業活動を支援する投資がさ らに増加することから、この傾向は急速に拡大 するでしょう。ノリッジ・リサーチ・パークの 一番の長所は、世界でも著名な科学者が集中し ていることに加えて、学際的な研究能力をも備 えている点です。私たちは、研究協力ならびに ビジョンを展開するために、新しい提携機関や 革新的なビジネスをパークに誘致し、成長を続 けます。ノリッジ・リサーチ・パークの提携機 関ならびに地方自治体の利害関係者のビジョン とは、スピンアウト企業やベンチャー企業を支 援し、科学やテクノロジー関連の大企業から国 内投資を呼び込み、繁栄するサイエンスと革新 的なビジネスのパークを育成することです。 2,700名の科学者を含む11,000名以上の人々と 1億英ポンド以上の年間研究費を抱えるノリッ ジ・リサーチ・パークは、食、健康ならびに環 境に関する研究におけるヨーロッパ有数の施設 です。これらの企業は、ノリッジ・バイオイン キュベーター(Norwich BioIncubator)、 ノリッジ・リサーチ・パーク・イノベーショ ン・センター(Norwich Research Park Innovation Centre)、あるいはノリッジ・リサ ーチ・パークの各メンバー企業内に拠点を置い ています。 www.norwichresearchpark.com

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SCIENCE AT UEA 食品研究所 (Institute of Food Research) 食品研究所(IFR)は、食と健康に関する基礎科 学に焦点を当てた研究機関としては、イギリス で唯一公的資金を受けている機関です。 IFRの 使命は、安全で健康的な食品の生産を促進する ために、食と健康の、そして食と腸の基本的な 関係に関する研究ならびに食物連鎖の持続可能 性に取り組む研究において世界のリーダーであ ることです。研究所では、食物構造と生物活性 化合物が健康にどのような影響を及ぼすのか、 またそれがいかに慢性疾患のリスクを減らすの か、さらには腸、腸壁そして常在腸内細菌が一 生を通じていかに健康を維持しているのかに注 目し、研究を行っています。また食品由来病原 性細菌の基本的な生態の研究を行うことで、安 全な食料の供給ならびに食品廃棄物の活用を確 実に実行し、食物連鎖の持続可能性を向上させ ます。IFRは、ノリッジ・リサーチ・パーク内の 提携機関やイギリス、EUならびに世界中のその 他の大学や研究機関とも共同で研究を行ってい ます。研究所は、食品業界、臨床医や政策決定 者と連携し、私たちの研究を健康維持のために 活用できるようにしています。IFRの目的は、大 学院生に対して、幅広いキャリア・パスにおい て役立つスキルを提供するだけでなく、業界の 提携機関や臨床医と共同研究を行う機会も提供 することです。加えて、高い水準の指導の実践 ならびにメンタリングから、そしてトレーニン グや能力開発コースの利用を通して、さらには UEAで学ぶことから期待される素晴らしい学生 体験のこれら全てから恩恵を受けることもでき ます。2018年、IFRは、UEAならびにノー フォーク・ノリッジ大学病院の研究者と共に食 と健康のための世界有数の施設であるクアド ラム研究所(Quadram Institute)に統合さ れ、ノリッジ・リサーチ・パークの中心となる 総工費8,160万英ポンドの最先端の建物へと拠 点を移しました。www.ifr.ac.uk

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ジョン・イネス・セ ンター (John Innes Centre)

ジョン・イネス・センター(JIC)は、革新的な 研究を通して植物と微生物に関する知識を創出 すること、農業、環境や人類の健康や幸福にプ ラスになるようその知識を応用すること、そし て政策決定者および一般市民と対話することを その務めとしています。また、センターは将来 に向けて科学者のトレーニングにも取り組んで います。JICは科学者と学生が作る活気ある多国 籍コミュニティであり、世界に広まっているセ ンターの科学研究における名声は、最も優秀で 聡明な一部の学生を世界中から惹きつけていま す。JICは、主要な研究施設として、専門的な研

究室や環境を制御できる特別室など広範囲に渡 る最先端の設備を維持するための資金を呼び込 んでいます。現在、センターでは研究室開発の プログラムが行われており、科学を支える主要 なプラットフォーム技術の提供、あるいはその 技術の利用が可能です。センターは、ゲノム科 学、プロテオーム科学そしてメタボロミクス科 学に必要な電子顕微鏡、共焦点顕微鏡、分光学 器具や先端ロボット技術などに、また生物情報 科学にも多額の投資をしています。広大な施設 には200エーカーの農場、最新の研究室、温 室、会議センターならびに図書館も含まれてい ます。JICは植物科学と微生物学における国際的 に卓越した研究拠点であり、強い影響力を持つ ネイチャー誌やサイエンス誌に毎年200以上の 発表を行っています。研究には、微生物学、細 胞生物学、生物化学、化学、遺伝学、分子生 物学、計算生物学そして数理生物学などの生物 科学や化学における幅広い分野が活用されてい ます。センターには、9名の王立協会会員を含 む400名の科学者と補助スタッフがいます。博 士課程の学生としてJICで研究を行うと、対話式 指導を提供するチーム、専門的な訓練指導者や キャリア開発職員からのサポートを受けること ができます。www.jic.ac.uk

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無限の可能性 ダーになったばかりであっても、キャリアを通 して他を卓越できる優れたトレー二ング環境を 提供します。ラボラトリーの門をくぐった科学 者の多くは世界の一流の研究室や施設で研究を 続けています。www.tsl.ac.uk

ゲノム解析センター (The Genome Analysis Centre)

セインズベリー・ラ ボラトリー (Sainsbury Laboratory)

セインズベリー・ラボラトリー(TSL)は、植物微生物相互作用の科学に関する世界有数の研究 機関です。TSLは基礎的な科学研究の質におい て羨ましいほどの名声を構築してきただけでな く、重要病害による作物の損失を減らすための 科学的解決策の提供にも取り組んでいます。 TSLは斬新で長期的な研究を支持しており、最 先端の科学を実現する最新技術ならびにサポー ト・サービスを保有しています。 ラボラトリーの主な目的:– 植物-微生物相互 作用の科学における基礎的発見 – 基礎的発見 科学に基づく重要病害による作物の損失を減ら す科学的な解決策の提供 – 科学者がキャリア を通して他を卓越できる優れたトレー二ング環 境の提供。 研究トピック:植物の耐病性遺伝子、病原体由 来のエフェクタータンパク質の生態;植物にお ける自然免疫認識;植物-微生物相互作用間のシ グナル伝達と細胞変化;植物と病原体ゲノミク ス;作物の耐病性に対するバイオテクノロジー 的手法。

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TSLを通して、皆さんは活気ある大学院生のコ ミュニティから恩恵を受けることができます。 というのも、このコミュニティは、著名なイギ リスや世界の科学者からの訪問やセミナーを主 催したり、キャリア開発イベントを企画し、さ らにはノリッジ・リサーチ・パークやケンブ リッジ大学の学生と毎年行っているシンポジウ ムを通して、より幅広い学生コミュニティとの 強い繋がりもあるからです。TSLは、大学院 生、博士研究員、あるいはプロジェクト・リー

ゲノム解析センター(TGAC)は、急速に技術 開発やイノベーションが進む分野の研究を行う 活気ある現代的な研究施設です。TGACは、 DNAシーケンシング、全ゲノム規模の解析、そ して特に植物、動物および微生物学におけるシ ークエンシングデータの分析や解釈のためのバ イオインフォマティクスなどのゲノミクスの専 門機関です。センターの研究は、特に食、健康 そして環境に焦点を当てた生命科学への応用に おける進歩を牽引し、その進歩を実現していま す。TGACは、国を代表する能力を持つ施設で あり、科学的知識の発展や経済成長の促進のた めに、企業活動、共同研究やスキル開発を通し て、ゲノミクスに関する知識や専門知識の応用 に取り組んでいます。センターには、ゲノミク スの科学者、科学技術者ならびに生物情報学者 を含む多様性に富んだチームがあります。セン ターでは、英国バイオテクノロジー・生物科学 研究会議(Biotechnology and Biological Sciences Research Council)の優先事項に沿っ て、ゲノミクス技術の応用を通して、食料安全 保障の確保、生涯にわたって健康・幸福である こと、エネルギー安全保障の確保、環境が変化 する中での生活など、イギリスにとっての大き な課題に取り組む研究を行っています。センタ ーは複数の国際コンソーシアムの主要メンバー であるため、豚、大麦や小麦のゲノムに関する 出版物で高い知名度を誇っています。職員や学 生は、最先端のゲノミクスと計算プラットフォ ームというユニークな組み合わせを利用するこ とができます。センターが保有するDNAシーケ ンシング施設は、データ生成のための複数の相 補的技術を使用しており、新しい種類のデータ の生成や分析を行うための新技術の開発・実装 を行うアーリー・アダプターでもあります。 TGACは、複数の複雑なデータ・セットへの取 り組みに特化した革新性を持つ生命情報学のイ ギリスのハブです。施設には、マルチ・ペタバ イト容量のストレージ、高いパフォーマンスを 誇るクラスタならびに大容量メモリ・サーバで 構成されるライフサイエンス研究専用施設とし てはヨーロッパ最大級のコンピュータ・ハード ウェア設備があり、マルチ・テラバイト規模の 計算メモリを必要とするプロセスの割り当てが 可能です。www.tgac.ac.uk

「UEAは、私の研究生活における大切な時期にとても重 要な役割を果たしてくれました。私は研究生として優れ たトレーニングを受けることができたおかげで、その後 のキャリアにおいて優位な立場に立つことができたので す。そしてもちろん、それはとても楽しい時間だったの です。」ポール・ナース卿、博士(生物学)、2001年ノ ーベル賞受賞、王立協会会長(2010~2015年) 19


Norwich London

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Complete University Guide 2019

Images courtesy of UEA, Pete Huggins, Springer, Andi Sapey, David Kierkham, Steve Wright and David Gutridge

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The Times / Sunday Times 2018 Good University Guide 2019

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200

Times Higher Education World University Rankings 2018

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