Mansion Global Japan Autumn 2019

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Published by Custom Media in association with Barron’s Group. The Wall Street Journal was not involved in the creation of this content. バロンズ・グルヌプずの共同でカスタム ・メディアが発行しおいたす。線集内容はりォヌル ・ストリヌト・ゞャヌナルずの関連はありたせん。

進化するラグゞュアリヌラむフスタむルの珟圚 I N S PI RI N G T H E L U X U R Y L IFES T YL E

POETIC LIGHTING

矎しい光を”詩的”に 操る朚村浩䞀の建築

AUTUMN 2019


Moving Hearts with the Extraordinary 私たちはSotheby's International Realty Ⓡのネットワヌクを生かし、グロヌバル化が進む 䞍動産マヌケットの特性をすばやくキャッチ。将来を芋据えた䞍動産探し、お䜏み替え、賃貞・ 運甚など、あらゆるニヌズに最適なご提案をいたしたす。居䜏甚から事業・投資甚、リゟヌト物件 たで、お客様だけの「䟡倀ある䞍動産」遞びは、いたや囜境やゞャンルにずらわれないボヌダレスな 時代ぞず突入しおいたす。その最先端をいくのが、私たちList Sotheby's International Realtyです。

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List Sotheby's International Realty は、日本、ハワむのほか、 銙枯、シンガポヌル、タむ、フィリピンに拠点を構え、高玚䞍動 産の仲介業務ず投資関連業務を展開しおいたす。さらに珟地に 粟通したスタッフによるリサヌチ・コンサルティング、そしお䞖界 各地のデベロッパヌず連携した新築䞍動産の販売情報を提䟛 するなど、躍動するアゞアの゚ネルギヌを最倧化。アゞア・倪平 掋゚リアにおける豊かさの連鎖を加速させるべく、私たちは新 たな道を切り開いおいたす。 *画像はむメヌゞです。

リスト サザビヌズ むンタヌナショナル リアルティ 銀座オフィス | 東京郜䞭倮区銀座2-6-7 明治屋銀座ビル5階 | TEL 0800-800-5016




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AUTUMN 2019

進化するラグゞュアリヌラむフスタむルの珟圚

Editor’s Letter

I N S PI R I N G TH E LUX UR Y LI F E S TY LE

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POETIC LIGHTING

矎しい光を 詩的 に 操る朚村浩䞀の建築

NORIHITO YAMAUCHI

『Mansion Global Japan』を創刊し、たく

を誇るバりハりス流デザむンの魅力を解き

さん の 読 者 やクラむアントの みなさんに

明かしたす。

集たっおいただいたロヌンチパヌティヌを

たた珟 圚 進 行 圢でラグビヌワヌルドカップ

開催した7月から数えお早くも3ヶ月が経過、

2019日本倧䌚がここ日本の地で開催されお

å­£ 刊 発 行 の 本 誌も第 2 号目を迎えるこず

いたすが、そのラグビヌの䞖界で史䞊最高

ずなりたした。

のプレむダヌの䞀人ずしお数えられ、珟圚、

巻頭を食る定番の著名建築家・デザむナヌ

日本囜内でプレヌするダン・カヌタヌ遞手を

のむンタビュヌ䌁画では、来幎に迫った東

取材。囜内でのラグビヌ芳戊に合わせお蚪

京2020オリンピック・パラリンピック競技倧䌚

れたい、お気に入りの旅先に぀いお語っおも

のメむン䌚堎ずなる新囜立競技堎のデザむ

らいたした。

ンに関わった䞖界的建築家、隈研吟さんの

このように、今号もラグゞュアリヌなラむフスタ

事務所にお䌺いし、将来に向けたサステむ

むルをグロヌバルにカバヌするバラ゚ティ豊

ナブルな建築の重芁性などに぀いお語っお

かなコンテンツが揃っおいたす。ぜひ、お楜

いただきたした。

しみください。たたい぀もの通り、マガゞンに

たた続くペヌゞでは、コンクリヌト打ち攟し

関するフィヌドバックや、次号以降のコンテ

の重 厚 感 挂う構 造 が目を匕く䜏 宅を手 が

ンツの玠晎らしいアむデアがありたしたら、ぜ

けた朚村浩䞀さんをむンタビュヌ。䞀芋す

ひずも䞋蚘のメヌルアドレスにご連絡いただ

るず無機質なコンクリヌトの空間に、蚈算さ

ければ幞いです。

れた自然光を呌び蟌むこずで「犅ZEN」 の空間を巧みに䜜り出す建築家の哲孊に 迫りたす。 そしお2019幎はドむツで生たれ、矎術や建 築の教育を先導した「バりハりス」が誕生し お100幎目に圓たる蚘念すべきマむルストヌ ンです。日本囜内のみならず、䞖界各囜で この先進的なデザむンスクヌルの功瞟を讃 える展 芧 䌚、䌁 画 展が開 催されおいたす が、Mansion Globalでは、創蚭者の䞀人 であるノァルタヌ・グロピりスの功瞟をたどり ぀぀、珟代の高玚䜏宅垂堎でも高い人気

Simon Farrell Publisher Mansion Global Japan simon@custom-media.com


掗緎されたラむフスタむルをお届けする

Showroom:

1892幎創業のポヌゲンポヌルは、䞖界でもっずも由緒ある

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Publisher Simon Farrell President Robert Heldt Editor-in-Chief Shogo Hagiwara Art Director Ximena Criales Graphic Designers Yuki Masuko Chikako Fukui Web Developers Brian Susantio Devin Surya Putra José Murinello

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Interview

Mori’ s Biggest Ever

次䞖代のラむフスタむルをデザむンする

隈研吟

東京五茪のメむン䌚堎ずなる新囜立競技堎

“ヒルズの未来圢”が 30幎の時を経お始動する

のデザむンに携わった䞖界的建築家をむン

東京の郜垂開発を最前線でリヌドしおきた森ビルが、 “最倧玚の

タビュヌ。

スケヌル”ず誇る「虎ノ門・麻垃台プロゞェクト」の党容ずは。

Journalists Nina Oiki Koichi Yamaguchi Rie Noguchi Translator Yuka Katagiri Consultants Yoshio Hiramatsu Kunio Kikuchi For advertising inquiries, please contact us at mg@custom-media.com Project Manager Edvard Vondra edvard@custom-media.com

SATOSHI ASAKAWA

Account Managers Kotaro Toda toda@custom-media.com

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Inside

Garreth Stevens James Greer Toshiya Haraguchi

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Beautiful Architecture with “Poetic” Lighting 光を “詩的”に操る、 朚村浩䞀の建築 コンクリヌトず自 然 光 の 絶 劙 な バランスで 厳かな空間を䜜りあげる建築家の哲孊に迫る。

Mansion Global Japan magazine Autumn 2019 issue, Copyright 2019, Custom Media K.K. Daiwa Azabudai Bldg. 6F 2-3-3 Azabudai, Minato-ku, Tokyo 106-0041 Tel: 03-4540-7730 For advertising inquiries, please contact us at mg@custom-media.com www.custom-media.com

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Printed by Bun-shin Printed on paper certified by the US Forest Stewardship Council with vegetable oil ink certified by The Japan Printing Ink Makers Association.


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Rugby Legend Picks 5 Favorite Spots in Japan

Bauhaus’s Long-Lasting Influence バりハりスの功瞟

元ラグビヌニュヌゞヌランド代衚、ダン・カヌタヌ

ドむツにバりハりスが創蚭されお100呚幎。

遞手が遞ぶ日本のお気に入りスポット。

いたでも高い人気を誇るデザむンスクヌルの功瞟を解き明かす。

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Timeless Glass Houses “グラスハりス”の 色あせない魅力 ガラス匵りの建築様匏が攟぀趣きずは 1949幎に建おられたフィリップ・ゞョン゜ンの 代衚䜜から珟代たでを俯瞰する。

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人類の新たなラむフスタむルを デザむンする建築家、隈研吟 By Koichi Yamaguchi

‘‘時間ずずもに矎しく老いおいくような建築が、 僕にずっおの理想です’’ 1

「新囜立競技堎」や、第五期「歌 舞䌎座」 2013幎などの蚭蚈に

Mansion Global 来幎の東京オリンピックでメむン

関 わった 、日 本を 代 衚する建 築

䌚堎ずなる、新囜立競技堎に぀い

家、隈研吟氏。他にも、青山の名

お、コンセプトや泚目すべき意匠

所のひず぀である「根接矎術通」

の特城などを教えおください。

2009幎をはじめ、珟代の東京 の顔ずもいえる数々の建築を手が

隈研吟

けおきたこずでも知られおいる。

今回の東京五茪は、前回の1964幎

昚今は朚材を倚甚した䜜品で海

ずは察照的な時代に開催されたす。

倖からも泚目を集めおおり、フラ

1964幎は、日本が高床経枈成長の

ンス東 郚 の 郜 垂ブザン゜ンに あ

たっただ䞭で、GDPも右肩䞊がりの

る「ブザン゜ン芞術文化センタヌ」 2012幎やブラゞルの「ゞャパ

時代でした。ずころが、珟圚の日本 は経枈が停滞し、䞖界でも類を芋

ン・ハりス サンパりロ」 2017幎

ない少子高霢化瀟䌚を迎えおいた

など、 “朚の建築”の第䞀人者ずし

す。そういう時代においお、人々の

2

お囜内倖で数倚のプロゞェクトを

幞せずは䜕かを考えるうえでヒントず

商業斜蚭、公共斜蚭、教育斜蚭、

いお以来、この魔法の力を持぀玠材

手がけおいる。

なるような建物を造りたい。そんな思

䜏 宅 など、予 算 も芏 æš¡ も倧きく

を、建築家ずしお積極的に䜿うべきだ

いで新囜立競技堎の蚭蚈に携わり

異なるプロゞェクトを同時に手が

ず考えるようになりたした。

たした。

けるに圓たっお、どのゞャンルの

1. 日本を代衚する䞖界的建築家ずしお グロヌバルにプロゞェクトを手がける 隈研吟氏。2. 新囜立競技堎東京郜新

具䜓的な話をしたすず、たずえば最

案件にも共通するメ゜ッドやアプ

䞖界各地でプロゞェクトを手がけお

初のコンペで遞 考されたザハ・ハ

ロヌチ方法などはありたすでしょ

いらっしゃいたすが、東京ずいう街

ディッドの案は最頂郚で玄70メヌト

うか。

の面癜さ、難しさは䜕でしょうか。

ルだったのに察し、倧屋根を支える 構造を単玔化するなどの工倫により

ゞャンルによっおアプロヌチを倉えるこ

東京ずいう街は、江戞時代から人

50メヌトル以䞋に抑えたした。神宮

ずはありたせん。矎術通でもオフィスで

や建 物の密 床 が 高かったのです

倖苑の環境に調和する建築にした

もスタゞアムでも、基本的には家のリ

が、垞にヒュヌマンスケヌルの町䞊

10幎の姿を想定しおおりたす。3. WE

かったからです。

ビングルヌムのような居心地の良さを

みを保ち続けおきたした。僕は、そ

Hotel Toya北海道掞爺湖町4. 竹屋

たた、ザハ案は意匠の斬新さが特

感じおもらえる建築を目指しお蚭蚈し

れがある皮、日本のさたざたな文化

城でしたが、これからの時代の建築

おいたす。

のベヌスになっおいるのではないか

宿区。掲茉しおいるパヌスは完成予 想むメヌゞであり、実際のものず異な る堎合がありたす。怍栜は完成埌、玄

北京5. Shang Xia Shanghai䞊 海6. ナクレ 宮城県仙台垂7. ファヌ

蚭蚈においおは、意匠の面癜さより

朚材を甚いるのは、そんな理由から

ず思っおいたす。

も、どういう玠材を䜿い、どういう産

でもありたす。朚ずいうのは䞍思議な

建築家的な芖点でいうず、やはり路

1.  J.C. CARBONNE

業を振興できるかずいうように、いわ

玠材で、同じデザむンの建物でも、

地ずいうものに興味を匕かれたす。

2. 倧成建蚭・梓蚭蚈・隈研吟建築郜垂蚭蚈事務所

ば経枈をデザむンするずいう芖点が

朚で造るず党く違う空間に仕䞊がりた

路地を歩くず朚造家屋が軒を連ね、

重芁だず思っおいたす。新囜立競技

す。やはり他の建築玠材ず比べお人

盆栜が眮いおあったり、怍栜が斜

堎では、地方の林業を少しでも盛り

間ずの付き合いが長いからではない

されおいたり。これからは、そんな

䞊げるべく、日本党囜47郜道府県

でしょうか。人間は、朚があるだけで

ヒュヌマンスケヌルな街づくりぞの

の朚材を䜿いたした。

心地良さを感じる。そのこずに気が぀

ニヌズが高たるでしょうし、そうした

ボ石川県胜矎垂

共同䌁業䜓

3. KAWASUMI KOBAYASHI KENJI  PHOTOGRAPH OFFICE 4. SATOSHI ASAKAWA 5&6. MASAO NISHIKAWA 7. TAKUMI OTA

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郚分が、海倖からたすたす泚目され

味では、コンクリヌトの建物の寿呜は

るようになるず思いたす。䟋えば、谷

せいぜい100幎ですが、朚造建築に

䞭、根接、千駄朚ずいった䞋町の

目を向けるず、䟋えば法隆寺が建立

景芳は、むしろ海倖の人々から評䟡

されたのは7䞖玀ですから、1400幎

されおいたすから。

‘‘朚ずいう枩かみのある玠材を 甚いるのは、建築家ずしおの 責務だず考えおいたす’’

の歎史を誇りたす。そういう時間ずずも に矎しく老いおいくような建築はサス

東京の街、そしお建築は今埌どの

テむナブルですし、僕にずっおは理想

ように進化しおいくべきでしょうか。

です。

これからの東京は、高床成長期のよ

䞖代を問わず同じ分野で掻躍する

うに巚倧な高局建築でアゞアの他

した人物の䞭で、垞に泚目しおい

の郜垂ず競うのではなく、ヒュヌマン

る建築家がいれば教えおください。

スケヌルを倧切にしたむンティメむトな 郜垂を目指すべきだず考えおいたす。

フランク・ロむド・ラむトです。圌は、䞖

コンパクトで人々が居心地の良さを

界䞀の工業倧囜ずなり、高局ビルが

感じられる建物や、路地を䞭心に据

次々ず建蚭された20䞖玀のアメリカ瀟

えた街づくりを行えば、アゞアの他の

䌚に批刀的な立堎をずった異端児で、

街ずは異なる魅力を獲埗できるず思

3

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“有機的建築” ずいう抂念で自然ず

いたす。

建築ずの調和を唱えたした。晩幎はア

䟋えば、蚭蚈に関わった歌舞䌎座

リゟナ州の砂挠にタリアセンずいうキャ

に぀いおも、昔は脇の路地が賑やか

ンプ堎のような斜蚭を぀くり、若い匟

でした。か぀お歌舞䌎座に足を運ぶ

子たちず共同生掻を送りながら、建

のは、歌舞䌎を鑑賞するためだけで

築教育を実践したした。僕も70歳に

はなく、そんな賑やかな路地を楜しむ

近い幎霢になっお、建築にた぀わる

ずいう偎面もありたした。今回の歌舞

歎史芳のようなものを若い人に䌝えお

䌎座ではそんな歎史を鑑み、建物

いきたいず考えおいるのですが、その

の䌝統を継承するだけでなく、路地

意味でもラむトは気になる存圚です。

の賑やかさを取り戻すためにはどう すべきか考慮しながら、゚リア党䜓

最埌に、今埌泚力しおいきたい分

が歌舞䌎座ずしおの魅力を攟぀よう

野や建築的ゞャンルなどはありた

な建築を心がけたした。

すでしょうか。

建築もサステむナビリティが求め

19䞖玀たでの建築には、その囜や

られる時代ぞず倉化しおいたす。

地域に応じおさたざたな玠材が甚い

環境問題に察しお建築家が負うべ

られおきたしたが、20䞖玀には䞖界

き責務は䜕だずお考えですか。

䞭でコンクリヌトず鉄の建築が䞀般

サステむナビリティずいうず、二酞化炭

び 倚 様 化の時 代がくるず思っおい

玠の排出量だずか、カヌボンニュヌト

たす。僕は、朚材以倖にも垃のよう

化したした。しかし、21䞖玀には再

ラルだずか、数倀的なもので語られる

な柔らかい玠材にチャレンゞしたり、

こずが䞀般的です。もちろんそれは倧

カヌボンファむバヌの建築を手がけ

事ですけれど、僕はそれ以䞊に、䜏

たりしおいたすが、そうした新たな建

たう人や䜿う人に癒やしや心地良さを

築玠材の可胜性に぀いおは、今埌

提䟛できるかどうか──そんな粟神

も远求しおいきたいず思っおいたす。

的なものの方が建築家にずっおは重

たた、ラむトがそうであったように、䟋え

芁だず思っおいたす。その意味で、先

ばカヌテンであったり、家具であった

ほど申し䞊げたように朚ずいう枩かみ

り、建築以倖のデザむンも手がけお

のある玠材を甚いるのは、建築家ずし

いきたいず考えおいたす。そうしたもの

おの僕の責務だず考えおいたす。

を通しお、人々のラむフスタむルを新し

䞀般的なサステむナビリティずいう意

くデザむンしおいきたいからです。

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MORI'S BIGGEST EVER

“ヒルズの未来圢”が30幎の時を経お始動する 東京の郜垂開発を垞に最前線でリヌドしおきた森ビル。

六本朚ヒルズ、衚参道ヒルズなど開発からタりンマネゞメントたで包括的な街づくりを実践しおきた 長幎のノりハりを集玄した最新事業「虎ノ門・麻垃台プロゞェクト」が満を持しおスタヌトした。 Text by Shogo Hagiwara, Maya Nago

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䞖界の郜垂間競争を勝ち抜く 1986幎竣工のアヌクヒルズに始たり、六本朚ヒ ルズ、衚参道ヒルズ、虎ノ門ヒルズなど、囜際郜 垂・東京を代衚するランドマヌクを次々ず手がけ、 時代を先駆ける先進的な郜垂開発を牜匕しおき た森ビル株匏䌚瀟。その森ビルが、30幎にわた る歳月を準備に費やし、満を持しお始動する最 新事業が「虎ノ門・麻垃台プロゞェクト」だ。 去る8月䞋旬に郜内で開催された蚘者説明䌚 で、蟻慎吟・森ビル代衚取締圹瀟長が語ったよ うに、 「人・モノそしお資金を惹き぀ける総合的な “磁力”をも぀郜垂のみが、熟烈を極めるグロヌ バルな郜垂間競争を勝ち抜ける 『郜垂の時代』」 にあっお、東京が進むべき道筋を先導する䞀倧 プロゞェクトになるず期埅されおいる。 この 野 心 的な開 発プロゞェクトのコンセプト は、M o d e r n U r b a n V i l l a g e 。 「 G r e e n 」ず 「Wellness」をキヌワヌドに、圧倒的な緑を擁 し、倧郜䌚でありながら、自然ず調和した環境の 䞭で、人間らしく生掻できる次䞖代のコミュニティ 圢成を目指すずいう。 「テクノロゞヌの進 歩で人の生き方たでが倉 化 するなか、郜 垂の本 質である人を䞭心に郜 åž‚ 開 発を考え盎した結 果 、緑に包たれ 人ず人を ぀なぐ、広 å Ž のような街を意 味 するM o d e r n Urban Villageの考えにたどり着いた」ず蟻氏 は説明する。 圓プロゞェクトのメむンずなる建造物は、3぀の 超高局タワヌ。メむンタワヌは、高さ330メヌトル で、最䞊郚に玄90戞の䜏宅が入る。䞖界を代 衚する囜際郜垂にふさわしい、グロヌバルスタン ダヌドの「理想の䜏宅」がテヌマで、居䜏者専 甚ラりンゞ・スパのほか、各䜏戞専甚の゚レベヌ タヌホヌルも蚭眮する予定だずいう。そのほかに も5぀星ラグゞュアリヌホテル、むンタヌナショナル 䞊写真東京の新しい”顔”ずなる虎ノ門・麻垃 台プロゞェクト。右䞊写真3぀の超高局タワ ヌがメむンの建造物。䞊充実のフヌドマヌケ ットも䜵蚭する。

スクヌル、充実のフヌドコヌト、ギャラリヌ・ミュヌ ゞアムなどの文化斜蚭も䜵蚭したりず圧倒的なコ ンテンツを備える虎ノ門・麻垃台プロゞェクトは、 今から4幎埌、2023幎の開業を目指しおいる。 13


倧郜䌚の真ん䞭に“広堎”をデザむンする 英囜のデザむン界を牜匕するトヌマス・ヘザりィック氏。 日本で初めおのプロゞェクトずなった虎ノ門・麻垃台プロゞェクトに぀いお聞いた。

これたでの郜垂開発では、自然ず郜垂の関係

が、我々はそこに怍物を持ち蟌むこずで、柔らか

颚に吹かれお、枝葉が動くこずで音が生たれるず

が䞀぀の重芁なテヌマでした。虎ノ門・麻垃台

さを実装したかった。倧芏暡で矎しく敎備された

か、季節の移ろいに応じお倉化する庭のような空

プロゞェクトでは、その2぀をいかに融合させ

「公園」ではなく、あくたでプラむベヌトな、倚くの

間を建物ず融合させたいず考えたのです。

るのでしょうか。

発芋があり倉化に富んだ「広堎」のような存圚を 目指したした。

東京ずいう郜垂の特性が、デザむンのプロセス

自然は郜垂にずっおの解毒剀であり、珟代の硬

䞖界には “グリヌンりォッシング” ず呌ばれるような、

に䞎えた圱響は䜕でしょう。

質で匟力のない郜垂の正反察にある、ある皮の

建前だけの緑化蚈画があるこずも事実ですが、

「人間味」を空間に付加するものです。虎ノ門・

今回はたったく違いたす。空気の浄化ずいった怍

たず、 「 東京にしかない」ず思えるような建築をデザ

麻垃台プロゞェクトのような倧芏暡な郜垂開発は、

物が郜垂においお果たす「機胜的偎面」ずいう

むンするこずが前提ずしおありたした。我々のスタゞ

ずもするず単 調で退 屈、無 機 質になりがちです

より、むしろ人間の感情を動かすような、䟋えば

オは垞に、その堎所が抱える特定の課題に察し

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むギリス出身の䞖界的デザむナヌ、 トヌマス・ヘザりィック氏

たた、耐震性ず気候ぞの察応ずいうのも東京なら

お、か぀怍物が぀たうトレリスのような建築を目指

ではの課題でした。どうすれば構造そのものが

すこずで、建物ずガヌデン、さらには公共スペヌス

䞻匵しすぎるこずなく、建物の矎しさを維持したた

ずいう3぀の境界線を曖昧にするずいう䞡矩的な

た耐震性を持たせるこずができるのか。寒暖差も

デザむンが生たれたした。そうするこずで䜙癜が生

激しく雚も倚いずいう東京の気候の䞭でも、人々

たれ、さたざたな䜓隓を同じ空間で共有するこず

が぀ながり合うような建築ずはどのようなものか。

ができる。

それらを解決するデザむンを考案するのに腐心し

たた、建物に高䜎差を぀けたこずで、 「ヒルズ

たした。

䞘」ずいうより 「谷」のような雰囲気が生たれた点も 気に入っおいたす。䞖界を芋枡しおも、こんなにも

日本でのプロゞェクトだからこそ期埅されおい

特別でマゞカルな堎所はどこにもないず思いたす。

るこずはありたすか。 スタゞオを蚭立されおちょうど25幎が経ちたし 今回のプロゞェクトは我々にずっお、日本が䞖界に

たが、今埌、新たに取り組んでみたいデザむン

誇るクラフツマンシップを実際に䜓隓するこずがで

や課題はありたすか。

きる貎重な機䌚です。プロゞェクトによっおは、デ ザむンが技術に制玄されおしたうずいうこずが少な

これから挑戊しおみたいのは、健康に関するプロ

くない。垞に、技術力ずデザむンの折り合いを぀

ゞェクトでしょうか。あるいはむンフラの蚭蚈や亀通

けるこずが求められたす。䞀方、日本は䞖界でも

のデザむンにも興味がありたすし、日本での仕事も増

類を芋ない高床な技術力を有しおいたす。技術

やしたい。環境に぀いおも孊びを深めたいですね。

にデザむンが制玄されないずいう意味では、我々

我々の仕事には、垞にコラボレヌタヌがいたす。ク

にずっおも特別なプロゞェクトです。

ラむアントもその䞀人。぀たり、我々だけで物事が 完結するこずは決しおないのです。コラボレヌタヌ

お正しい解決策を提瀺するこずを目指しおいたす。

どんな䜓隓が私たちを埅ち受けおいるのでしょ

たちのノィゞョンに耳を柄たし、そのノィゞョンを限

うか。

られた予算の䞭でさらに䞀歩先に導くために䜕が

プロゞェクトの䞭心は、あくたで芪密なガヌデンを

ションを探し出すこずが、我々の䜿呜です。

できるのか。さたざたな実隓を通じおその゜リュヌ

他の郜垂では比范的、ここは䜏宅街、ここは高局ビ ル街、ここは䞭局ビル街ずいうふうに区域によっお建 物の特性が異なりたすが、東京はすべおが同じ堎所

぀くるこずにありたす。しかも、建築の呚蟺に庭が

挑戊が倧きいほど、瀟䌚的な重芁性も増したす。

に混圚しおいお、矛盟ず共存が同時に起きおいる。

あるずいうようなありきたりなアプロヌチではなく、そ

その意味で、建築のための玠材開発にも非垞に

その意味で、東京は䞀貫性を持たない゚キセントリッ

の2぀を完党に融合しおしたおうずいうアむデアで

興味がありたす。建築の䞖界では、非人道的ず も呌べる玠材が倚く䜿われおいたすが、環境問

クな郜垂ず蚀えたす。ですから我々は、このプロゞェク

す。そこで我々は、トレリス 怍物を぀たわせるた

トで蚈画されおいる超高局ビルのすぐ隣に、さたざた

めの生垣ずしおの建築を探求するずいう考えに

題がこれだけ深刻化する䞭、最終的には分解さ

なテクスチャヌや動き、そしお驚きに満ちた、ヒュヌマ

至りたした。

れるような真にサステむナブルな新玠材の開発に

ンスケヌルな空間を創出したいず考えたのです。

駐車堎、ショップ、オフィスや䜏居ずしおも機胜し

は、倧きな可胜性があるず感じおいたす。 15


Beautiful Architecture with “Poetic” Lighting 光を “詩的”に操る、朚村浩䞀の建築 Text by Rie Noguchi Photography by Norihito Yamauchi

16


コンクリヌトに芆われた重厚感のなかで、现郚たで蚈算された自然光がリビングに差し蟌む。 たるで教䌚や寺院の䞭にいるような厳かな気持ちになる空間。 そんな䜏宅を手がけるのは建築家の朚村浩䞀氏だ。 ゚ッゞの効いたコンクリヌトの衚珟ず光の制埡で成り立぀建築は、 「柔らさ」「静けさ」など空間の印象をたるで魔法のように䞀倉させる。

矎しい盎線を楜しむ「静寂の家」

敷地内には、斜䞻が営むコンクリヌト工堎ず䌝

滋賀県北郚のずある駅から、幹線道路沿いに

め、圓初は建物を分棟させるデザむン案もあった

車を10分ほど走らせるず、䜏宅もたばらになり、緑

ずいうが、結果的には平屋の建築ずなった。 「や

çµ± 的な日本 家 屋が隣 接する。広 倧な敷 地のた

の田園颚景が広がりを芋せおくる。そんな䜏宅ず

や煩雑な印象を䞎えるこの環境では、衚珟ずし

田畑の間に悠然ず建぀のが「静寂の家」だ。幹

お “匷床のある建築”がふさわしいず考え、コンク

線道路から芋るず、コンクリヌト打ち攟しの壁がそ

リヌト造のモニュメンタルなデザむンを提案したし

びえ立぀。しかし䞀歩敷地内に入るず、䞀気に

た。コンクリヌトのボックスを積み䞊げ、巊右察称

芖界が開け、巊右察称にデザむンされた建物の

を特城ずするこの倖芳は、スフィンクスのようだず

党貌が姿を芋せる。

衚珟する人もいたす」

この䜏宅を手がけたのは、1991幎にフォルム・ 朚村浩䞀建築研究所を立ち䞊げた建築家・朚村

教䌚のような䜇たい

浩䞀氏。滋賀県生たれで珟圚も滋賀に䜏みなが らシンプルで重厚感のある建築を数倚く手がけお

建物の䞭に入っおたず圧倒されるのが、倩井

いる。そんな朚村氏の建築で最も新しいプロゞェ

の高さだ。゚ントランスからリビングに繋がる扉は

クトが、2019幎に1月に完成したこの「静寂の家」

倩井たで開閉が可胜で、盎線の矎しさが際立぀

なのである。

サむドのガラスからは光が差し蟌む。たるで教䌚

安藀忠雄ぞのリスペクト

され尜くした矎しい自然光が泚ぎ蟌み、呚囲から

のような䜇たいだ。リビングに入るず、ここでも蚈算 の芖線を遮りながらも、倖芳からは想像できない、 コンクリヌトの打ち攟し䜜品ずいうず、䞖界的な

芖芚的な広がりのある空間を内包しおいる。

建築家である安藀忠雄の䜜品を思い浮かべるか

「ダむナミックな空間の䞭で、さたざたな光が盞

もしれない。朚村氏自身も、安藀をリスペクトしお

互に関わり玠材感を際立たせるこずで、コンクリヌ

おり 「安藀建築の魅力は、パンテオンなどのダむナ

トに情感を䞎えおいたす。たた倩井高の倉化や

ミックな西掋建築的芁玠ず、䟘び寂び、䜙癜など

床に高䜎差を぀けるこずで、ひず぀ながりの空間

日本的なものの考え方や粟神性の双方を衚珟し

内に異なるスぺヌスや機胜を共存させお、空間

おいる点で、そこが海倖でも評䟡されおいるんだ

の奥行きや広がりを䜜り出しおいたす。」ず朚村氏

ず思いたす。私は安藀建築の矎意識をリスペクト

は説明する。

し぀぀、私なりの芖点で空間を構成しおいたす」

朚村氏は、デザむン性を優先するよりもクラむア

ず話す。実際、 「静寂の家」を芆うコンクリヌト打

ントである居䜏者の暮らしをたずは倧事にするべ

ち攟しの壁も、安藀建築の特城に通じる意匠ず

きであるず語る。確かに朚村氏の建築には、生

いえるだろう。 「この壁は、西欧の人にずっおは、

掻感を極力抑えながらも、収玍やプラむバシヌぞ

日本の韍安寺などの石庭に通じる抜象性の矎意

の配慮など、生掻者の䜿いやすさを重芖した工

識犅ZENずしお魅力的に映るようです」。

倫が随所にみられる。

巊ペヌゞ静寂の家ず察峙し お䞀望する。 「スフィンクスのよ う」ず圢容する人もいるずいう が確かにうなずける。䞊写真 各所に蚭蚈されたスリットか ら屋内に自然光が泚ぎ蟌む。

17


巊奥写真こちらは写真家の アトリ゚兌スタゞオずしお蚭蚈 された別プロゞェクト「呌応す る空間」。巊写真朚村浩䞀氏。

YOSHIHIRO ASADA

18


巊写真コンクリヌトず 自然光の光で構成され た屋内には、教䌚のよう な荘厳な雰囲気が挂う。

矎しい光を最倧限に そんな朚村氏の建築の特城は、やはり 「光」の 衚珟だ。建築家、ルむス・バラガンの光の衚珟の 矎しさに圱響を受けおいるずいう。 「バラガンは、 『ガラスの乱甚は、空間ずの察 話、光ず陰の効力を奪う』ず語っおいたす。䞖界 遺産にも登録されおいる1948幎竣工のバラガン 自邞は、ひず぀ひず぀の郚屋が、それぞれ最もふ さわしい “光” ず “陰”で満たされるよう緻密に蚭蚈 されおいたす」 実際、朚村氏が手がけた「静寂の家」、 「呌応 する空間」も、光は盎接的ではなく、蚈算された 開口郚の圢状を通しお間接的に柔らかく入り蟌む よう蚭蚈されおいる。 「プランニングで倧切にしおいるこずは、ストヌ リヌ性のある動 線で空 間を構 成するこずです。 そしお開口郚の䜍眮ず倧きさを入念に蚈画する こずで、豊かな芖 線を持ちながらも静かな空 間 を生み出しお、日々の生 掻に最いを䞎えおくれ たす」 朚村氏が䜜り出す建築は、曲線ではなく、゚ッ ゞが効いおいる。これも光の衚珟に繋がるずいう。 「゚ッゞは光の切り返しがはっきりしたす。䞀方、

日本の「犅ZEN」ずいう矎意識

アヌル曲線の光は柔らかなグラデヌションを䜜 その朚村氏が建築ず出䌚ったのは、倧孊に圚 籍䞭のこずだった。1970幎代に安藀忠雄を含む

海倖でも倧きな泚目を集める朚村氏の建築。 その理由を尋ねるず 「日本人の矎意識に深く浞透

「関西の3奇人」ず呌ばれた建築家のひずり、枡 蟺豊和氏の授業を受けたのがきっかけだずいう。

り出したす。光の匷匱を出すずいう意味で、私は ゚ッゞが奜きですね。光を矎しく衚珟しお、五感 に響く建築を垞に目指しおいたす」 最埌に自らのポリシヌを次のように話しおくれた。

する 『 犅ZEN』にありたす。その矎意識に通じ

「京郜の山奥に建぀枡蟺さん蚭蚈の䜏宅を蚪

「 “光の芖線” を繊现か぀詩的にコントロヌルす

る建築であるこずが海倖での評䟡に぀ながっおい

れ、頭䞊にある半球のドヌムから光が萜ちおくるの

るこずで成り立っおいるのが私の䜜品です。光を

るのかもしれたせん。 “光ず陰”のコントラストに朜

を芋お、䜏宅でも倧きな情感を呌び起こす空間が

衚珟し続け、情感に匷く蚎えかける建築を䜜るこ

む凛ずした空気感は、犅に通じるように感じたす。

䜜れるこずにずおも衝撃を受けたのを芚えおいたす。

ずで、きっず䜕かを突き動かすものが生み出される

グロヌバルな珟代だからこそ、 今埌も日本的矎

それはロゞックでは説明ができない感情的なもので、

ず信じおいたす」。

意識や感性を衚珟したデザむンが倧切になるず

゚モヌショナルな空間でした。この䜓隓が、私に建

朚村氏のこの「光」ぞの哲孊が、神聖で矎し

思いたす」ず答えた。

築の䞖界を開いおくれたず思っおいたす」 ず振り返る。

い建築を可胜にしおいるのだろう。 19


All Blacks Legend Dan Carter and His 5 Favorite Destinations in Japan 元ラグビヌニュヌゞヌランド代衚、ダン・カヌタヌ遞手が日本のお気に入りスポットをセレクト Text & Photography by Nina Oiki

1 神戞・䞉宮 もちろん䞀番は私が䜏んでいる神戞です。なか でも䞉 宮は本 圓に魅 力 的な街です。通りかか る人々は皆フレンドリヌに接しおくれ、街党䜓の 雰 囲 気はゆったりず、リラックスしおいる。䞉 å®® の坂 道は、歩いおいるだけで気 持ちが 良く綺 麗で枅 朔です。矎 味しい店もたくさん䞊び、䜕 床行っおも飜きない堎所です。 神戞には海や山、䞘もあり、街の広さは䞁床良 い。ワヌルドカップの詊合䌚堎であるノ゚ビアス タゞアム神戞たでは新幹線や空枯からのアクセ スも非垞に良いため、日垰りでも十分楜しむこず ができたす。䞉 宮には、私がい぀も日本に戻っ お最初の食事に必ず蚪れる寿叞屋がありたす。 そしお魚 だけでなく、䞖 界 的に有 名な「 神 戞 牛」は䞉宮ぞ来たら必ず䞀床は食べお欲しい。 神 戞 牛は、鉄 板 焌きや焌肉ではなく、ステヌキ で食 べるのが個 人 的には䞀 番 矎 味しいず思い たす。

2 京郜 ・䌏芋皲荷神瀟 そしお京郜です。隣接する神戞や倧阪でワヌル ドカップを芳 戊したら、電 車に小 侀 時 間ほど揺 られお京郜ぞ行くこずをお薊めしたす。叀き良き 日本を感じられ、䌝統的な建物や神瀟に囲たれ た街は、党䜓が魔法にかかったかのような、マ ゞカルな雰囲気に包たれおいたす。 ワヌルドカップの詊 合を芳るだけでなく、少し足 を䌞ばしお京郜を蚪れれば、芳光ずいう枠を超 えた日本の䌝 çµ± 的な矎しさそのものに觊れるこ ずができたす。なかでも金閣寺ず䌏芋皲荷倧瀟 2 0 1 9 幎は、アゞアで初ずなるラグビヌW 杯が日

トマッチ歎 代 最 倚 埗 点 蚘 録を保 持し、ラグビヌ

本で開 催䞭の「ワヌルドカップむダヌ」。そのラ

史においお「史䞊最高の叞什塔」ず称される今

いそうな䌏芋皲荷倧瀟の鳥居の道は、神秘的

グビヌ界で最も有 名か぀矀を抜く実 瞟を誇り、

も、居 残り緎習でキックに磚きをかけ、誰にでも

な空気に包たれ、非日垞的か぀魅力的です。む

たた誰より “謙虚”なスヌパヌスタヌずしお知られ

気 軜に声をかける謙 虚で玠 朎な人 柄は、呚 囲

ンスタ映えする写真もたくさん撮れたすよ

るのが、元ニュヌゞヌランド代 衚の叞 什 塔 、ダ

から尊敬を集めおいる。たたラグビヌプレむダヌ

ン・カヌタヌ遞手だ。

ずしおだけでなく、 「ルむ・ノィトン」のアンバサ

カヌタヌ氏は、2018シヌズンより日本のトップリヌ

ダヌを務めるなどセレブな䞀 面も䜵 せも぀芪日

倧 阪は、食 べ 物 が 本 圓に矎 味しい 倧 阪は

グ、神 戞 補 鋌コベルコスティヌラヌズに所 属 。

家のカヌタヌ氏に、ラグビヌW杯芳戊ずいっしょ

「くいだおれ 」の 街 、食 の 街ずよく蚀われたす

加 入 1 幎目から神 戞 補 鋌コベルコスティヌラヌ

に蚪れたい、日本のお気に入りスポットをセレクト

が、倧 阪のワヌルドカップの詊 合 䌚 堎である花

ズを18季ぶりの優勝に導いた実瞟を持぀。テス

しおもらった。

園ラグビヌ堎から駅 ぞ 向かう通りには、地 元の

20

はずおも印象に残っおいたす。吞い蟌たれおした

3 倧阪 ・道頓堀


1

方々が集う小さい居 酒 屋やお奜み焌き屋

北 æµ· 道 ぞ 行きたす。あたり知られおいたせ

がたくさんあっお、食べ歩きも楜しめたす。

んが、北海道には䞖代を超えた根匷いラグ

私はたこ焌きが 倧 阪フヌドの䞭で䞀 番 奜

ビヌ文化が残っおおり、珟地の人々はラグ

きです。花 園から電 車を乗り継ぎ、倧 阪ミ

2

ナミに䜍眮するなんば駅で䞋車、そこから

ビヌを心から愛しおいたす。 札幌で食べる新鮮な蟹などのシヌフヌドは、

歩いおすぐの道頓堀橋の近くには、テむク

どの囜で食べたものよりも矎味しかった。そ

アりトの小さなお店やレストランがたくさん

しお野菜です。私は身䜓づくりのためにで

ありたすが 、なかでもたこ焌き屋さんは䞀

きるだけ新 鮮で季 節に合った野 菜や果 物

番のお薊めです。私が䜏んでいる神 戞ず

を食 べるようにしおいたすが、札 幌で食 べ

倧阪は電車で30分ほどず近く、アクセスが

る地元野菜は本圓に新鮮で感動したした。

良いので倧 阪は良く行きたすが、道 頓 堀

神戞補鋌のチヌムの合宿では、網走ぞ行

での食 べ 歩きも私の倧 阪の楜しみ方の䞀

きたしたが、網 走で食 べた寿 叞も、どこで

぀です。

食べた寿叞よりも矎味しいものでした。チヌ ムでサヌモンを䜕貫食べたか芚えおいたせ

4 東京・衚参道

ん 札幌もワヌルドカップの詊合䌚堎の䞀

私にずっお東 京は䞖 界 䞀「クレむゞヌ」な

぀ずなっおいたす。ぜひずも北海道の食文化

街です。特に倜になるず、昌 間のオフィス

を楜しみに蚪れおみおください。

街ずは 党く姿を倉え、䞀 気にナむトラむフ の顔を芋 せる。東 京 ぞ 行くず、そんなクレ

私はラグビヌの詊 合ず同じくらい、蚪れた

むゞヌな街の様 盞、そしお行き亀う人々か

様々な囜を旅しお呚るこずに、倚くの時 間

ら、い぀もものすごい゚ネルギヌを感じた

を費やしおきたした。私自身、䜕 床も苊 難

す。

3

そしお東京は買い物をするのにベストな街

や詊緎を経隓しおいたす。 最も困難な詊緎の䞀぀は、2011幎に母

だず思いたす 。東 京 ぞ 行けば 必 ずどんな

囜ニュヌゞヌランドで開 催されたワヌルド

物 でも手に入る。そのくらい 安 å…š で䟿 利

カップの倧 䌚 期 間䞭の緎 習で負傷し、最

で、敎った倧郜䌚です。私が東京で䞀番

埌たで詊 合に出るこずが叶わなかったこず

奜きな堎 所は原 宿 、青 å±± 、衚 参 道 ゚リア

です。その時は、次の2015幎倧䌚の優勝

です。青 山の骚 董 通りや原 宿の裏 通りな

に自分が貢献できるずは、すぐには想像で

ど ぞ 入るず、たくさんのセレクトショップ が

きたせんでした。

䞊んでいたす。ノィンテヌゞの時 蚈や服な

しかし、2015幎の結果があるのは、2014

ど、珍しいものを眮いおいる店も数倚くあり たす 。東 京では府 äž­ 垂の味の玠スタゞア

4

幎、粟神的にも肉䜓的にもリフレッシュが必 芁ず感じ、旅をするために思い切っおずった

ムでワヌルドカップの詊 合が開 催されたす

長期䌑暇のおかげです。この長期䌑暇が、

が、電車が盎通する新宿駅付近、なかで

翌幎私を再生しおくれたした。その経隓以

も西 新 宿 ゚リアには、䟿 利 でサヌビスの

来、私は若手遞手にも効果的なオフのずり

良いハむクラスなホテルが倚くありたす。

方をすすめおいたす。 䌑 暇をずり、旅に出るこずで、悩 みから自

5 北海道 ・札幌、網走

由になり、再 生 ぞず぀ながる。日本で䞀生

最埌は北海道、なかでも札幌ず網走です。

に䞀 床の機 䌚ず蚀われるラグビヌW 杯 期

私は元々カントリヌボヌむずしお育ったので、

間䞭に、ただ知らない日本の玠晎らしい堎

郜䌚から少し離れおゆっくりしたい時には、

5

所を蚪れおみおください。 21


BILINGUAL

BAUHAUS INFLUENCE RUNS DEEP IN MODERN LUXURY HOME DESIGN, 100 YEARS LATER バりハりス創蚭から100幎モダンでラグゞュアリヌな 建築デザむンに今なお倧きな圱響を及がす By Mareesa Nicosia

22


数倚くの才胜を茩出したバりハりス。圓時デザむンされたオリゞナルの邞宅が垂堎に出るこずは皀だが、 特有のデザむンスタむルにむンスパむアされたハむ゚ンド䜏宅は珟代においおも高い人気を誇っおいる。 Original homes designed in this unique style are rare, but high-end houses inspired by the prolific design school are abundant

アンドリュヌ・フランツ・アヌキ テクツが蚭蚈した米マサチュ ヌセッツ州のマヌサズ・ノィン ダヌド島にある邞宅。バりハり スの圱響が芋お取れる。

A Bauhaus home on Martha’s Vineyard, Mass., by Andrew Franz Architects 瀟亀の堎で「バりハりス」の名前を䌚話に出

ノィヒ・ミヌス・ファン・デル・ロヌ゚などの䞖界的

せば 、盞 手はクロヌムメッキのスチヌルパむプ

建築家が孊長を務めたこずでも知られおいる。

怅 子 、優 矎なティヌポット、普 遍 的な魅 力を持

創 èš­ 1 0 0 å‘š 幎ずなる今 幎は、䞖 界 各 囜で蚘

぀サンセリフの曞 䜓などを思い浮か べるこずだ

念むベントが行われおいる。バりハりスの魔 法

ろう。たたはテルアビブにある「癜亜の街 」のよ

にかかった物事は数倚いが、珟代のラグゞュア

うな、现長いバルコニヌが幟重にも䞊んだ集合

リヌ䜏宅もその䞀぀であるずいえよう。もっずもバ

䜏 宅を想 起する人もいるかもしれない。バりハ

りハりスが瀟䌚的平等の実珟を目指しおいたこ

りスの哲 孊に着 想を埗た1 9 3 0 幎 代の建 築 物

ずを思えば、グロピりスらが今も生きおいお、圌

が数倚く残るこの゚リアは、マンション、ホテル、

らず “ラグゞュアリヌ”がこれほど密 接に結び぀

レストランなどの高 箚 物 件 が 立ち䞊 ぶ、むスラ

けられおいるず知ったら、困 惑 するかも知れな

゚ルで最もスタむリッシュな街 区の䞀぀ずしお知

いが。

られおいる。

バりハりスに所 属した芞 術 家たちの圓 初の

14幎間ずいう短い期間に膚倧な数の䜜品を

ミッションは、第 1 次 侖 界 倧 戊 埌の䜏 宅 䞍 足を

生み出したドむツのデザむン教 育 機 関バりハり

解消し、倧衆のための家具を補造するこずだっ

スは、建 築 家ノァルタヌ・グロピりスによっお創

た。こうした蚈 画が倧 芏 暡に実 行されるこずは

蚭された。ナチス・ドむツの匟 圧を受けお1 9 3 3

なかったが、装食をそぎ萜ずしたミニマルなデザ

幎に閉鎖されるたで、ハンネス・マむダヌやルヌト

むンず「 機 胜 が 圢 態を決 定 する」ずいう理 念の

Mention “Bauhaus” at a cocktail party and you’re likely to conjure up visions of chrome-plated tubular steel chairs, charming teapots or a certain ubiquitous sans serif typeface. For others, the word calls to mind the stacked concrete apartment balconies dotting Tel Aviv’s White City, the Bauhausinspired neighborhood that sprang up in the 1930s—and has since transformed into one of Israel’s most upmarket housing, hotel and restaurant scenes. These and other products came out of the short-lived but prolific German design school founded in 1919 by architect Walter Gropius; it was later led by architects Hannes Meyer and Ludwig Mies van der Rohe before closing under pressure from the Nazis in 1933.

As the centennial of the school’s founding is celebrated around the world this summer, we can add contemporary luxury homes to the long list of things touched by the Bauhaus spell—though Gropius and his cohort might be dismayed if they were alive today to hear “luxury” too closely associated with them, since egalitarianism was central to the Bauhaus movement. Part of the artists’ early mission was to help solve the post-World War I housing crisis and produce furniture for the masses; while these plans didn’t succeed at scale, the Bauhaus’s rejection of ornamentation and its ideal that functionality drives form far outlived the physical school. And when it comes to real estate, a building aesthetic 23


圱響は、開校から100幎が経過した珟圚も衰え るこずはない。たた䞍 動 産においおも、䞀 般の 人々のための建築を志向したバりハりスのデザ むンが、皮 肉なこずに、掗 緎された趣 味を持぀ 裕 犏なホヌムオヌナヌたちの間で高い人 気を 誇っおいるのも事実だ。 今日の䜏 宅・商 業 建 築にも、ガラスずスチヌ ルを倚甚し、盎線を掻かした幟䜕孊的なバりハ りスのデザむンは広く芋受けられる、ず語るのは 建築孊者・䜜家であり、米コネチカット州ニュヌ カナヌンにあるミュヌゞアム「グラスハりス」 ガ ラスの家 のチヌフキュレヌタヌ兌クリ゚むティ ブディレクタヌを務めるヒラリヌ・ルむス氏 。グラ スハりスは、建 築 家フィリップ・ゞョン゜ンの元自 邞で、珟圚は矎術通ずしお運営されおいる。 「バりハりスは、2 0 侖 玀にモダニズムの考えを 広めた䞭心的存圚で、その圱響から逃れるこず はできたせん。今日も “モダンデザむン”は私たち の生 掻の䞀 郚ずしお深く根 付いおおり、それは

どペヌロッパ å…š 土に散らばっおいった。グロピ

はこの家で䞖界䞭から蚪れる建築家、アヌティ

テルアビブやマむアミ、アスペン、フランス南郚、

りスずその家 族はロンドンに䞀 時 滞 圚した埌 、

ストを始めずする関 係 者らずの掻 発な亀 流を長

サンパりロなど、あらゆる堎 所で確 認できたす。

1937幎に米マサチュヌセッツ州ボストン近郊の

幎に枡っお続け、その結 果、グロピりス邞は離

今日においお、䞖界の倧半の珟代建築家が建

街リンカヌンの郊倖に2300平方フィヌト 玄214

散したバりハりス掟が集たるメッカずしお知られ

物をデザむンする様匏なのです」

å¹³ 方メヌトルの手ごろな倧きさの家を建おた。

るようになったずいう。

珟 圚 、グロピりス邞は歎 史 的に重 芁な邞 宅 博

グロピりス倫劻の邞宅は、アメリカ人に「モダ

新旧の融合

物 通ずしお、保 å…š 団 䜓「ヒストリック・ニュヌむン

ン・ニュヌむングランド・スタむル」ずいう建 築スタ

グランド」が 管 理・運 営しおいる。同 団 䜓 のビ

むルを知らしめたが、䞭倮に排 æ°Ž パむプを通し

1 9 3 3 幎にバりハりスが閉 鎖されるず教 授や

ゞタヌ゚クスペリ゚ンスチヌムのリヌダヌ、ピヌ

た平屋根など、圓時ずしおは芋慣れないデザむ

生 埒たちはドむツを逃れ、ブダペストやスむスな

タヌ・ギトルマン氏によるず、グロピりスず劻むセ

ンのため、近 所の䜏 人は懐 疑 的な県 差しを向

that was intended to serve the everyman has ironically ended up in vogue with wealthy homeowners with refined tastes. Clean lines made with copious glass and steel are pervasive in today’s residential and commercial architecture, said Hilary Lewis, an architecture scholar, author and chief curator and creative director at The Glass House in New Canaan, Conn., the former residence of architect Philip Johnson that is now a museum. “There’s no getting away from the influence of the Bauhaus because it is really the center that helped to popularize the idea of ‘modern’ in the 20th century, and we live with that very much today, and that’s whether you’re looking at Tel Aviv, looking at Miami, in Aspen, the south of France, or São Paulo,” Ms. Lewis said. “This is the way most contemporary architects build today.”

Boston in 1937, where he designed and built a modest 2,300-square-foot home in Lincoln, Mass., just outside of the city. It became the New England mecca of the Bauhaus diaspora where Gropius and his wife, Ise, welcomed architects, artists and other visiting associates for years, said Peter Gittleman, the visitor experience team leader at Historic New England, a preservation organization that now owns the property and runs it as a historic house museum. Their home also introduced Americans to the idea of a “modern New England house” but it was received with skepticism from the neighbors because of unusual features such as its flat roof, which had a drain pipe in the middle, Mr. Gittleman said. Gropius’s then-12-year-old daughter, Ati, asked for her own private entrance to the house and her father obliged with an outdoor spiral staircase attached to her bedroom window. The house was a testament to the idea that buildings should stand in tune with their surrounding environment, as is evident in the combination of traditional New England materials such as wood, brick and fieldstone. But Gropius combined them with what were

then considered innovative touches, such as a large opaque glass panel at the front entrance and sound-absorbing acoustic plaster. “In every case, he took what was available to him and what the local vernacular architecture presented and updated it for the 20th century,” Mr. Gittleman said. A few years later, Gropius and partner Marcel Breuer took this concept and cranked it up several notches, together producing the Alan I W Frank House and all its furnishings for a steel industry magnate in Pittsburgh. The private residence is arguably the architects’ most significant project, with nine bedrooms, 13 bathrooms, an indoor swimming pool, five terraces and a rooftop dance floor. The main building measures 12,000 square feet, plus 5,000 additional square feet of outdoor space. These days, newly built modernist homes that draw on Bauhaus sensibilities are widely available through resale or com­ mis­sions. But opportunities to purchase high-end, single-family Bauhaus-era homes are rare. One current listing offers a flat-roofed, Bauhaus-style villa with seven bedrooms and four bathrooms overlooking a pristine

Mixing Old and New

The Bauhaus school closed in 1933, teachers and students left Germany and scattered to Budapest, Switzerland and elsewhere in Europe. Gropius and his family briefly moved to London and finally settled near 24


けおいたずギトルマン氏は蚀う。圓 時 1 2 歳だっ

スむス・アスコナの町に

た嚘アティに自分 専 甚の玄 関を䜜るよう頌たれ

あるバりハりス時代に 建おられたノィラ。蚭蚈

たグロピりスは、圌 女のベッドルヌムの窓の倖

は建築家カヌル・ノァむ

に螺旋階段を付けたほどだった。

デマむダヌ。

朚材、レンガ、自然石ずいう䌝統的なニュヌむ

A Bauhaus-era villa in Ascona, Switzerland, by architect Carl Weidemeyer

ングランド地 方の建 材を䜿っお建おられたこの 邞宅を眺めおいるず、建物ず呚蟺環境ずの調和 を䜕よりも重んじたグロピりスの理 念 がヒシヒシ ず䌝わっおくる。しかし同 時に、グロピりスはそ の基本理念を維持しながらも、正面玄関に採甚 した䞍透明の倧きなガラスパネルや防音のため の石膏など、圓時ずしおは斬新だった玠材を融 合しおいる。 「グロピりスは垞に、入手できる玠材を䜿い、土 地特有の建築からアむデアを埗お、20䞖玀ずい う新しい時 代に合わせた蚭 蚈を志 向しおいたし た」ずギトルマン氏は蚀う。 数幎埌、グロピりスずパヌトナヌであるマルセ ル・ブロむダヌは、このコンセプトをさらに磚き䞊 げ、ピッツバヌグの鉄鋌業界で財を成した暩力 者の自邞「アラン・I W・フランク・ハりス」の蚭 蚈ず、むンテリア家 具 党おのプロデュヌスを請

“There’s no getting away from the influence of the Bauhaus because it is really the center that helped to popularize the idea of ‘modern’ in the 20th century” バりハりスは、20䞖玀にモダニズムの考えを広めた䞭心的存 圚で、今日でもその圱響から逃れるこずはできたせん

け負った。グロピりスのキャリア史䞊最も重芁な プロゞェクトずいわれるこの個 人 邾 宅は、9぀の ベッドルヌム、1 3のバスルヌム、宀 内プヌル、5 ぀のテラスに加えお、屋䞊にはダンスフロアを備 えおいる。広さ1侇2000平方フィヌトの母屋は、 呚囲を5000平方フィヌトの庭に囲たれおいる。

lake and mountains in the village of Ascona in southern Switzerland. The home was built in 1934 by German architect Carl Weidemeyer; he didn’t attend the Bauhaus school but he familiarized himself with the movement as a young man, according to Ueli Schnorf, coowner of listing agency Wetag Consulting, a Swiss affiliate of Christie’s International Real Estate. Mr. Schnorf said the home has been owned by several generations of the same family since it was built and it’s on the market now for the first time ever, asking SFr6.23 million (about US$6.3 million). It is one of the few buildings of the period that are still standing, he said. “When you buy something like this, you buy a piece of history,” he said. Quantifying the number of existing Bauhaus and Bauhaus-inspired homes is difficult because the movement has inspiration from both Bauhaus philosophy and various other architects when they undertook a 5,000-square-foot vacation home commission on Martha’s Vineyard a few years ago. The owners, who describe themselves as “an introverted Manhattan couple who both work from home” and

have two teenage children, asked for a window seat/reading nook for each person in their family of four—cozy spots where they could retreat to while maintaining some connection to the rest of the house. Since form follows function, those types of priorities drove the design plans.

They also chose materials that fused tradition and energy efficiency. The Meadow Beach House, completed in 2016, has a shingled, white cedar exterior and a field­ stone chimney, typical of New England homes. Extra-thick insulation underneath the shingles helps seal it against the elements

25


近 幎 では、䞭 叀 、泚 文 䜏 宅 の 違 いを問わ

その幎月を通しお䞖界各囜ぞず波及したため、

るずいう。 泚文䜏宅をオヌダヌする際、明確に

ず、バりハりスの理念に圱響を受けたモダニス

珟存するオリゞナルのバりハりス䜏宅ず、バりハ

「 バりハりス・スタむル」を望むのではなく、 「モ

ト・スタむルの新たに建おられた家を探すこずは

りスの圱 響を受けお建 蚭された䜏 宅の数を正

ダニスト・スタむル」をリク゚ストするクラむアント

それほど難しくない。しかし、バりハりス党盛期

確に把握するのは非垞に困難だず専門家は蚀

が倚いず建築家たちは本誌に語っおいるが、も

に建おられたハむ゚ンドの䞀 戞 建おを賌 入でき

う。ニュヌむングランド地 方を筆 頭に、バりハり

しかするずケンパヌ氏の考察こそがその理由な

るチャンスは皀だ。

ス出身のヘルベルト・バむダヌが 第 2 次 侖 界 倧

のかもしれない。

しかし今なら、スむス南 郚アスコナの村にあ

戊埌に居を定めた米コロラド州アスペン、ミヌス・

数幎前、米マサチュヌセッツ州にあるマヌサ

る物 件 が åž‚ 堎に出おいる。柄み切った湖ず緑

ファン・デル・ロヌ゚が掻躍したシカゎ、マルセル・

ズ・ノィンダヌド島で、広さ5 0 0 0 å¹³ 方フィヌトの

豊かな山々の絶景を望み、バりハりス・スタむル

ブロむダヌが長幎暮らしたブダペストにもバりハ

別荘の建築を䟝頌された際、ケンパヌ氏ずその

の平屋根が特城のノィラで、7぀のベッドルヌム

りスの圱響が色濃く残る建物が珟存しおいる。

同僚はバりハりスの哲 孊だけでなく、様々な建

機胜がデザむンを決定する

いう。 「 2 人ずも自宅で仕 事をしおいる内 向 的な

の共同オヌナヌ、り゚リ・シュノヌフ氏によるず、

ニュヌペヌク垂 にある建 築 事 務 所「アンド

ルを説明するオヌナヌ倫劻には、10代の子ども

1934幎にこの家を建おたのは、ドむツ人建築家

リュヌ・フランツ・アヌキテクト」でア゜シ゚むトを

が 2 人いる。圌らからのリク゚ストは、家 族 4 人

のカヌル・ノァむデマむダヌで、バりハりスの生

務めるアン・メむ゜ン・ケンパヌ氏によるず、 「デザ

それぞれのために、窓のある読 曞のための空

ず4 ぀のバスルヌムを備えおいる。クリスティヌ ズ・むンタヌナショナル・リアル゚ステヌト傘 䞋の

築家たちの䜜品にむンスピレヌションを求めたず

䞍 動 産 仲 介 業 者「ノィタク・コンサルティング」

マンハッタン圚䜏のカップル」ず自身のプロフィヌ

埒ではなかったものの、若い頃からこの新しい

むンによっおより良い日垞 生 掻を実 珟する」ずい

間 、぀たり完 党に隔 離されおはいないが、奜き

デザむンの朮流に芪しんでいたずいう。

う珟 代 の 建 築 家 が 圓 然 芖しおいる考え方は、

な時に䞀人こもっおリラックスできるような快適な

ç«£ å·¥ 以 来 、数 侖 代に枡っお同じ䞀 家 が 所

今でこそ至 極 真っ圓に聞こえるが、バりハりス

空 間を䜜るこずだったずいう。 「 機 胜がデザむン

有しおきたこの邞 宅 が åž‚ 堎に出るのは今 回が

が誕生しお間もない時代には、急進的なコンセ

を決 定 する」。この原 則どおり、オヌナヌの優

初めおだずいう。提瀺䟡栌は623䞇スむスフラン

プトだったずいう。

先事項を前提に蚭蚈図が決たっおいった。

 箄 6 億 7 1 2 0 侇 円 で、同 時 期に建おられた

珟 圚 手 がけおいるプロゞェクトを匕き合いに

たたケンパヌ氏 率いるチヌムは、䌝 統を感じ

邞宅の䞭でも、珟存しおいる数少ない物件だず

出しお、ケンパヌ氏はバりハりスの圱 響に぀い

させる質 感ず゚ネルギヌ効 率を兌ね備えた玠

いう。 「このような物 件を賌 入するのは、すなわ

お、 「バりハりスの思 想が私たちの意 識の䞭に

材をこの邞 宅のためにチョむスしたずいう。こう

ち歎 史の䞀 片を買うのず同 矩です」ずシュノヌ

すでに深く浞 透しおいるため、空 間をデザむン

しお2016幎に完成した「メドり・ビヌチ・ハりス」

フ氏は述べる。

する際、ほずんど無意識の、あるいは朜圚意識

は、ニュヌむングランド地方にある邞宅らしく、ホ

創 立から1 0 0 幎を経たバりハりスの圱 響は、

の領域でその圱響が䜜甚しおいる」ず考えおい

ワむトシダヌで芆われた倖 壁ず自然 石の煙 突を

米ニュヌペヌク州ブリッ ゞハンプトンにあるサム ズ・クリヌク・ハりス。

Sam’s Creek House in Bridgehampton, New York

26


持぀。たた壁板の裏に入れる断熱材を通垞より

倫ず共にこの家を所 有する゚リザベス・タヌ

厚くするこずで、寒暖の差から家を守り぀぀、ガ

ナヌ氏は「 子どもたちが 䜕 歳になっおも、実 家

ラスパネルを倚甚するこずで自然光をたっぷりず

に垰っお来たいず思えるような家、ここにずっず

採り入れられる構造になっおいる。

䜏みたい、友だちを招埅したいず思えるような家

この邞 宅でメむンずなるリビング゚リアの倩 井

を建おたいず考えたのです。この家を、誰もが

を食る未塗装のオヌク材でできた梁を指差しな

蚪れたいず思える堎 所にしたかったのです」ず

がらケンパヌ氏は、 「 私たちは装 食に頌るので

語る。2 人には今 幎 倧 孊に入 孊する1 8 歳の双

はなく、反察にシンプルさを远求し、クラフツマン

子の息子がいる。

シップが衚 珟されるようにしたのです」ず説 明し

タヌナヌ氏ず未公開株匏投資䌚瀟でシニア・

おくれた。

ラグゞュアリヌな 物件情報がお手元に 日本囜内のみならず䞖界䞭の高玚物件に関する ニュヌスをお届けするMansion Global Japanの ニュヌスレタヌは、毎週メヌル配信されたす。

パヌトナヌを務める倫は、1 幎の倧 半をニュヌ ペヌク垂 内 で過ごすが 、倏 の 週 末には時 折 、

アりトドアを屋内に採り入れる

芪 戚を招いおハンプトンにあるこの1 2 5 0 䞇ドル  箄 1 3 億 1 7 0 0 侇 円 の 別 荘 で過ごすずいう。

ニュヌペヌク垂にベヌスを眮く 「 M B Bアヌキ

圌 女のお気に入りは、オヌプンな間 取りずガラ

テクツ」のパヌトナヌである、建築家のメアリヌ・

ス補スラむディングドア。キッチンにいながら、ベ

バヌナム氏は、同事務所が2016幎に手がけた

ランダのグリルでバヌベキュヌをしおいる倫ずス

米ニュヌペヌク州ブリッゞハンプトンの別 荘プロ

ムヌズに協力しお調理を進めるこずができるずい

ゞェクトで、 「宀内ず屋倖の境 界を曖 昧にする」

う。そんな2人はテラスで食事を取るこずが倚い

ずいうバりハりスのもう䞀぀のテヌマに取り組ん

ずいう。

だずいう。 これは、広矩のモダニスト・スタむルで

䜏宅を蚭蚈する際、そこに暮らす人々が、家

も重芁なテヌマである。

そしおその倖の䞖界ずどのような぀ながりを築き

5ベッドルヌムある「サムズ・クリヌク・ハりス」は、

たいず望んでいるかを重 芖しおいるずバヌナム

カゞュアルなスタむルのキッチン・ダむニング・リビン

氏は語る。

グ゚リアが特城で、半屋倖のベランダず、母屋の

「その昔、グロピりスやミヌスが䜏宅の蚭蚈をし

端から端たで続く屋倖テラスが宀内倖の䞀䜓感

おいた時も、これず非垞に近いテヌマを远求しお

を挔出しおいる。たた、邞宅の至る所から広倧な

いたのではないでしょうか。こういった建築的テヌ

芝生ずプヌルを望める構造になっおいる。

マにはただただ探求の䜙地があるず思いたす」

and abundant glass paneling allows for plentiful natural light exposure. “We really strove for simplicity as opposed to ornamentation and let craft take the place of ornaments,” Ms. Kemper said, noting the exposed oak ceiling beams throughout the main living area, which were left unpainted.

want to be here, bring their friends over. We wanted it to be a place where everyone would want to be,” said Elisabeth Turner, who owns the home with her husband. The couple has twin 18-year-old sons who are heading to college this year. Ms. Turner and her husband, a senior partner at a private equity firm, live in New York City most of the year but spend summer weekends at the US$12.5 million Hamptons house, often with relatives. Her favorite feature is the open floor plan and sliding glass doors that allow her to prep meals in the kitchen and seamlessly coordinate with her husband while he grills on the porch. They eat most meals outside, she said. Thinking about the inhabitants’ desired relationship with the house and with the outside world while they are at home is important while designing it, Ms. Burnham said. “I think way back when Gropius and Mies were designing houses, these were very much similar themes that they were exploring, (and) I don’t think those themes have been exhausted yet,” she said.

Bringing Outdoors In

Architect Mary Burnham, a partner at MBB Architects in New York City, said a secondhome project her firm did in Bridgehampton, New York, in 2016 tapped into another Bauhaus theme of blurring the line between indoor and outdoor living (the idea is a key part of the broader modernist style). The five-bedroom Sam’s Creek home features an informal kitchen-dining-living area that transitions to a screened porch to a large open-air terrace with grill set—that runs along the length of the main house, all of which overlooks a sweeping lawn and a pool. “The idea was to build a house that was going to be enough of an incentive to keep my children coming back, to have them

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フィリップ・ゞョン゜ンから今日のモダニズム建築家たで、 ガラス匵りを特城ずする邞宅デザむンは䞖代を超えお 䞖界䞭で愛されおきた。

むンディアナポリス北郚 に あ るデ ボ ラ・バ ヌク 氏が 蚭蚈した3500å¹³ 方フィヌト 玄325平方 メヌトルのガラス匵り 邞宅。 GLINT STUDIOS

かの有名なフィリップ・ゞョン゜ンの「グラスハり ス」は1949幎に米囜コネチカット州ニュヌカナヌ ンに建 蚭された。盎 線 的な平 屋 建 築が特 城の 邞宅は、圓時、誰が芋おも前衛的なものだった。 以来70幎の幎月が経過する間に、プリツカヌ賞 を受 賞したこの建 築 家のミニマルなデザむンは 䞖界に広がり、ニュヌペヌク州北郚の森から倪 陜ず海がきらめく倪平掋偎たで、さらにはカリフォ ルニア州から南のニカラグア共和囜たでの広い 範囲で、ガラスで䜜られた邞宅の人気は高たっ

The Architectural Style Endures

おいった。 人里離れたロケヌションず広倧な土地がある 山間郚や熱垯地方では、ガラス匵りの邞宅に䜏 むオヌナヌは360床広がるパノラマの絶景を堪 胜するこずができる。しかし、東京のように人口密 床が高い郜垂でも、モダンなガラスを䜿った意匠 の魅力は人々の心を぀かみ、個性的な邞宅やタ ワヌマンションのデザむンに採甚されおいる。

“グラスハりス” の色あせない魅力ず 今に通じる建築様匏 By Mareesa Nicosia

「 M a n s i o n G l o b a l 」は、䞖 界 各 囜でプロ ゞェクトを手 掛ける建 築 家たちにむンタビュヌを 行い、どのようにしお矎しいデザむンず機胜性を 兌ね備えたデザむンを実珟し、珟代のラむフスタ むルに欠かせない様々なニヌズを満 足させるガ ラスの家を生み出しおきたのか 、話を聞いた。 建 築 家たちは、原 型である「グラスハりス」に 敬 意を衚し぀぀も、さらにそれを超える建 築を 生み出しおきた。

28


グロヌバリズムの圱響

郜垂郚の人口が急激に増加するなかで、ガラス

資 材の䟡 栌も䞊 昇したが、ガラスは比 范 的 手

ずいう玠材の倚機胜性、なかでも珟代のデゞタル

ごろな䟡栌垯を維持しおいるずいう。2011幎に

米ニュヌむングランド地方やニュヌペヌク州の森

生掻に溶け蟌む倧きな朜圚力が泚目され、 ドバむ

ロサンれルス・りェストリッゞ地区で5400平方フィヌ

には、数倚くのグラスハりスが立ち䞊んでいる。そ

やパリずいった郜垂で、䜏宅や商業ビルのデザむン

ト 玄500平方メヌトルの䜏宅のリノベヌションず

れも、ゞョン゜ンもメンバヌの䞀人だったハヌバヌド

にガラスが倚甚されるようになっおきおいる。

増築を行った際のコストは、1平方フィヌトあたり

倧孊デザむン倧孊院卒の建築家グルヌプ「ハヌ

「ハむクラスなラグゞュアリヌ䜏宅の建蚭でモダニ

4 5 0ドル 箄 4 侇 7 8 0 0 円 だったずいう。この

バヌド5」の本拠地に近いこずを考えれば玍埗がい

ズムデザむンが採甚される傟向は埓来ず比べお非

物件は、床から倩井たである巚倧なガラス窓から

くだろう。圌らは1940幎代にニュヌカナヌンを掻動

垞に匷たっおいたす」ずルむス氏は蚀う。 「ガラス玠

270床たで芋枡せるロサンれルスのダりンタりンず

の拠点に定め、およそ100件のモダンな䜏宅のデ

材は、非垞に珟代的な印象を䞎えるのです」。

倪平掋の眺望が自慢だ。

ザむンを手掛けた。

東京に拠点を眮く建築家、柄沢祐茔氏は哲孊

これず同様に、近隣のサンタモニカで建蚭䞭の

珟圚「グラスハりス」はナショナル・トラストが所有

者であるクラむアントのため、埌玉県に小さなガラス

䜏 宅では、総 額 5 0 0 䞇ドルの建 èš­ è²» 甚のうち、

し、矎術通ずしお運営されおいる。同通でチヌフ

匵りの邞宅を蚭蚈した際、珟代人が暮らす情報化

ガラス窓にかかるコストは玄50䞇ドルだずいう。

キュレヌタヌ兌クリ゚むティブディレクタヌを務めるヒ

瀟䌚だけでなく、その街の曲がりくねった狭い道か

「確かに倧きな金額ですが、建物党䜓のコスト

ラリヌ・ルむス氏によるず、モダンなミッドセンチュリヌ

らもむンスピレヌションを埗たずいう。玄100平方メヌ

から考えるずそれほど割 合は高くありたせん」ず

デザむンは、コネチカット州ず同様にカリフォルニア

トルの「S-house」では、内郚に連続しお蚭けられ

モンタルバ氏は蚀う。

州やフロリダ州でも人気が高たり、建築家たちはそ

た短い階段が、建物内郚に䞭二階が続いおいる

たたモンタルバ氏のクラむアントの間では、ガラ スの匕き戞や、プラむバシヌを保぀のに圹立぀、

れぞれの土地の文化や気候の圱響を反映した独

ような効果を生み出しおいる。 「䞭にいるず倍は広

自のデザむンを䜜り䞊げおいったずいう。

い家に暮らしおいるような気がするでしょう」ず柄沢

スむッチひず぀で曇りガラスになる建築甚高機胜ガ

「フロリダではラテンスタむルが匷たり、ブラゞルや

氏は蚀う。この家に䞀人で暮らす䜏人は、プラむバ

ラスなどが人気だずいう。

キュヌバの圱響が色濃く出おいるものもありたす。カ

シヌが欲しいずきは壁の端から端たでカヌテンを閉

2010幎には、ロサンれルスのマンデノィル・キャ

リフォルニアでは、過ごしやすい気候が独自の実

め切るこずができる。

ニオンにある邞宅のリノベヌションを行ったが、こ

隓的なスタむルの発達を可胜にしたした。䞀方、北 東郚では䌝統的なスタむルが奜たれ、ペヌロッパの

の時の費甚は100䞇ドル。これには倩井高を匕き

リヌズナブルな建蚭コスト

モデルに近いず蚀えたす」ずルむス氏は語る。

䞊げる改修、倩窓増築、曞斎からリビングダむニ ング゚リアたで続くガラスの匕き戞でできた長い壁

たた過去数十幎間、グロヌバリズムが進んだこず

ロサンれルスに拠点を眮く建築家、デむビッド・

面の蚭眮費甚たでが含たれおいた。屋内のどこに

で、建築の䞖界でも地域特性の圱響は匱たり、より

モンタルバ氏によるず、この10幎間で人件費が

いおもガラス窓を通しお、也いた気候に耐えられる

囜際的なスタむルが広がっおきおいるずいう。

高 隰し、その結 果、生 産に人 手がかかる建 築

怍物が怍わった庭園を眺めるこずができる。 29


䞊東京に拠点を眮く建築家、柄沢祐茔氏は、 埌玉県の䜏宅の蚭蚈に際しお、珟代の情報化時 代にむンスパむアされたず語る。 KOICHI TORIMURA

巊ニュヌペヌク州ゲントにあるキャッツキル・ マりンテンを望む6000平方フィヌト 玄557平方 メヌトルの長方圢䜏宅。デザむンは森俊子氏。 PAUL WARCHOL

䜏宅の面積は2400平方フィヌト 玄220平方

家たちは、このゞョン゜ンのノィゞョンを今でも支持

オヌバヌハングが庇ひさし ずなっお盎射日光を遮

メヌトルだが、オヌナヌであるむラストレヌタヌの

しおいる。

断し、たた寒い時季にはその厳しい気象条件から

ベッツィヌ・゚ノェリット氏56は「家のどこから

「人々は自然ずの䞀䜓感を匷く求めたす。そしお

家自䜓を守っおくれるのだ。

でも庭が目に入るので、たるで家が2倍広くなった

今再びガラスの壁が持぀シンプルさが評䟡されるよ

ニュヌペヌクを拠点ずする建築事務所を䞻宰し、

ような印象です」ず語る。

うになっおいたす」ず語るのは、む゚ヌル倧孊の建

ハヌバヌド倧孊の建築孊科で教鞭を執る建築家、

たた、゚ノェリット氏は創䜜掻動を行うスタゞオに

築倧孊院孊長であり、ニュヌペヌクで建築事務所

森俊子氏は、どのような土地においおも、ガラス匵

泚ぎ蟌む自然光も最高だずいう。

を䞻宰する建築家、デボラ・バヌク氏。しかし高機

りの邞宅を建築する際には、倪陜の光が差し蟌む

米テネシヌ州ノックスノィルに拠点を眮く䞍動産

胜の巚倧なガラスパネルを支える技術は「単玔さず

角床を考慮しなくおはならないずアドバむスする。

業者、バヌバラ・アプキング氏によるず、モダニスト

は皋遠い」ずいう。

「蚭蚈の腕の芋せ所は、機胜性を確保し぀぀

の巚匠、ルヌトノィヒ・ミヌス・ファン・デル・ロヌ゚の

珟圚のガラス匵り建造物では、ゞョン゜ンが1940

景色を最倧限掻かす絶劙な配眮を芋出すこずで

もずで修業したりィリアム・スタヌク・シェルが蚭蚈し

幎代に䜿った䞀重ガラスではなく、より効率的に

す。そうしなければ家の䞭が耐えられないほど暑く

た同州のグラスハりスが昚幎秋に57侇5000ドル

宀枩を管理できる二重、䞉重ガラスが暙準装備ず

なっおしたいたす」ず森氏は蚀う。

なっおいる。 「今日では、環境に配慮する意識が

「䟋えばアメリカ北東郚では冬でも、降り積もった

玄6200䞇円で売华されたずいう。 むギリスでは、䟋えば建築家リチャヌド・ホヌクス

高たっおいたすし、実際これがあるべき姿でもありた

雪に倪陜が反射しおガラス匵り邞宅の宀枩はすぐ

がデザむンした5ベッドルヌムのガラス匵りのツリヌ

す。ですから、建築家の圹割は、ガラスがもたらす

に䞊昇するのです」ず森氏は続ける。

ハりスのように、他の建築物ずは䞀味も二味も違

屋倖ずの芖芚的な぀ながりずガラスの機胜性の皋よ

たた南北アメリカなど西半球゚リアの、特に気候

うグラスハりスを賌入しようず思えば、100䞇ポンド

いバランスを取るこずなのです」ずバヌク氏は蚀う。

が枩暖で氎蟺に面したロケヌションでは、過床の照

そのバヌク氏がむンディアナポリス北郚にある

り぀けや宀枩の䞊昇を防ぐため、西に盎接向いた

玄億3400䞇円はかかる。

気枩をコントロヌルする

3500平方フィヌト 玄325平方メヌトルのガラス匵

開口郚には日陀けスクリヌンやオヌバヌハングなど

り邞宅を蚭蚈した際に重芖したのは、たさにこの点

を十分に蚭けるこずが必芁だ。

だったずいう。豊かな森の䞭にある家からは草原に

森氏は実際、ニカラグア南西郚のプロゞェクトで

ゞョン゜ンが「グラスハりス」をデザむンする際、

芆われた斜面を芋枡すこずができる。長い屋根に

このアプロヌチを甚いたずいう。この邞宅は倪平掋

そのノィゞョンの䞭栞ずなったのは、䜏人がどこの

は幅の広いオヌバヌハングがあり、匕き戞になっお

に近く、360床の眺望を堪胜できる。

郚 屋にいおも呚 囲の玠 晎らしい景 色を楜しみ、

いるガラス戞の䞊に屋根が浮かんでいるように芋

「ニカラグアの日光はずおも匷力なので、ガラス戞

自然ずの぀ながりを感じられるずいう考えだった。

える。このオヌバヌハングは耇数の機胜的圹割も

を通垞より建物の内偎に配眮しお、バルコニヌを

今日、建築資材は目芚たしい進化を遂げおいるが、

果たしおいる。開攟的なガラスのおかげで景色を

蚭眮したした。しかしそれでも、眺望は壮芳です」

ガラス匵りの高玚物件をデザむンする珟代の建築

存分に楜しむこずができる䞀方、晎れた倏の日には

ず圌女は蚀う。

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