作品撰集 2015-2021 | 千葉 大喜 | 建築・都市 ポートフォリオ

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千葉 大喜 1 経歴 2 作品 3 その他 p.2 p.43-49 p.3-41
作品撰集 2015-2021

千葉 大喜

国籍

メールアドレス

日本 1996/3/19 (24歳) chiba.d.ab@gmail.com

live:chiba.d.ab

東京

日本語、英語

VectorWorks, Sketchup, Revit, Vray, Rhinocerous, Microsoft Office, Illustrator, Photoshop, Indesign, Premiere, AfterEfects, QGIS

東京工業大学 工学部

2014/4 − 2018/3

東京工業大学 環境・社会理工学院

建築学系 建築学コース

塚本由晴 研究室

2018/4 − 2021/3

デンマーク王立芸術院, 建築校

Urbanism and Landscape

Urbanism & Societal Change

2019/9 − 2020/8

谷口建築設計研究所

2015/8 − 2016/10

北海道生まれ

東京工業大学工学部入学

東京に移る

東京工業大学工学部卒業

東京工業大学大学院修士課程入学

デンマーク王立芸術院留学

東京工業大学大学院修士課程修了

2 1 | 経歴 |  -  |  1 | 経歴
生年月日
住所 言語 ソフトウェア
留学 1996 2014 2018 2019 2021 修士 インターン | プロフィール | | 学歴・職歴 | | 略歴 |
スカイプ
学士
3 2 | 作品 | ー  |  2 | 作品 Make Shopping Great Again p.4-15 p.16-23 p.24-31 p.32-37 p.38-41 Seamless Mobility & Seamless Energy Producing City -Post Crisis UrbanismDive into the City Translator's House 2-1 2-2 2-3 2-4 2-5

/ 役割

/ プログラム

Make Shopping Great Again

2020/2-2020/6

2人 / 調査、設計、図面、動画、模型

マスタープラン、リノベーション / ショッピングモール、パブリックスペース、屋内農業、他

コリング、東ユトランド半島、デンマーク

ラナースとコリングの間の高速道路E45に沿ってここ数十年の間に実 現した「東ユトランド大都市圏」。より発達したインフラ条件と関連

するモビリティパターンの関数として出現するこの都市システムは、

相互接続された離散的な町や都市で形成され、相互関係は距離ではな く時間によって定義されている。この水平的な大都市システムの拡散

した性質は、異なる質と密度という観点から、都市と地方の条件の間

の解釈と運用の曖昧な領域を開く。コペンハーゲンは、「フィンガー プラン」の有名な地域計画と、その後のいくつかのフレームワークを 通じて開発されたが、東ユトランド大都市圏の事例は、調整された地 域計画なしで、主に住民の精神的地図から外れて開発されてきた。ス

タジオ「Holizontal Urban Future」では、一貫した地域計画の可能

な関連性を探求する。戦略とビジョンは、対照的な歴史的および社会 空間的文脈で、元のフィンガープランのものとは異なる条件と課題の

セットに基づいている。「Eastern Jutland Million City」は、コペンハー

ゲンの"指"と同様の都市規模と識別能力を必要とするか?それとも

領土の一貫性または調整の他の規模、登録、または論理がより適切か?

これらのアプローチは、社会的、政治的、経済的、文化的、環境的、 地理的、および技術的な偶発事象によって、どこで、どのように具現

化されるか?そして、より大きな地域の枠組み戦略またはビジョンと、

特定の地域の状況の空間的および気候的条件との間の関係は何か?

Christine Bjerke [Assistant Teaching Lecturer/KADK]

-消費者アーバニズム-

大量消費のインフラストラクチャの持続可能性を、資源使用だけでは なく、旧市街の商業及び都市生活の可能性から問う。

本ドキュメントの概要欄のURL又はYoutubeの検索から https://youtu.be/k0ZATogaOnw

4 2-1 | 期間 | | 編成
| | 種類
| | 敷地 | | スタジオ | | プロジェクト概要 |
| リンク | プロジェクトトレーラー"Make
Shopping Great Again"
5 2 作品 | 1 Make Shopping Great Again  |
6

ソース:Dansk Statistik

ショッピングセンター 旧市街

調査

ショッピングの形跡は紀元前7000年前から確認されており、その形態は現在に至る まで何度も変化してきた。また、ショッピングに付随する役割も変化してきており、古 代ギリシャのアゴラでは言論の場となり、パリ万国博覧会では世界への戸口となり、ア メリカの巨大なショッピングモールではエンターテイメントの演出装置となった。これ らを可能にしたのは、大きなガラスの天井やエスカレーター、エアコンといった建築技

術であるということに疑いは無いだろう。しかし、20世紀終わりから台頭してきたネッ トショッピングは、それらのショッピング空間の歴史を脅かしており、旧市街の商業エ リアはおろか最新の建物タイプであるショッピングセンターすら無用にする成長を見せ ている。

これらのショッピング空間は、その空間的特徴を活かし、オンラインショッピングと の共存の道をとらなければならなくなるだろう。受給予測技術と配送網の発達により、 ショッピングモールは倉庫としての役割を無くし、いわば巨大な空調された箱となり、 旧市街におけるウィンドウショッピングは再び人々を魅了するかもしれない。

ストックの必要がなくなると根源的な問題となる因子の一つは気候であり、高緯度国家 における屋外のパブリックスペースの利用度は季節により極端に増減する。これは、2 つのセンターが、その対極的な気候的特徴により協力することができることを示す。例

えば、夏には旧市街の屋外のマーケットが機能している間、ショッピングセンターは屋 内農業などの他のテナントへ季節貸しを行い、冬にはショッピングセンターがパブリッ クスペースとして機能する間シティセンターは電車の都市間ネットワークを活かしてオ フィスなどのテナントへ季節貸しを行うということだ。

0 mia DKK 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 50 mia DKK 100 mia DKK 150 mia DKK 200 mia DKK 250 mia DKK Total e-commerce between 2011-2018
? 7 2 作品 | 1 Make Shopping Great Again  |  |
Source: Dansk Erhverv pba. Danmarks Statistik (FIKS)
|
オンラインショッピング の動向 コリングの商業空間 夏と冬の旧市街

| プロジェクト | プロジェクトは人口予測に従い、生産年齢人口割合が産業革命直前と同じ、 人口の約半分になる2038年を想定して提案を行う。(1840年以降に出生 率が急増、1973年に合計特殊出生率が2.0を下回った。つまり、2038 年は最後のベビーブーマーが65歳となり、生産年齢を超える年であり、 高齢化社会から高齢が完了した社会への移行の指標となる。)

近代の生産諸力の拡大は、城壁の解体以降、都市の無秩序とも言える拡大 をもたらし、都市間のランドスケープにも大きな変化を与えた。それは、 国外輸出を目的とする、リカードの比較優位の原理に基づいた、単一の農 業生産及びその物流インフラストラクチャである。豚の飼料作物の大規模 農業及び、加工工場のようなグローバルスケールの構築物が高速道路沿い に立ち並ぶ姿は、我々の思い描く田舎とは程遠い。

2038年における「成長なき繁栄」を実現するには、生産物の多様性と地 産地消は必須条件であり、それには物流システムの見直しが不可欠である。 そこで、我々は商業エリアの再中心化を行い、鉄道ネットワークを都市間 の物流に再び利用することを提案する。逆に高速道路はローカルなスケー ルでの物流を担い、多様な作物を近郊の消費地へと運ぶ手段とする。この とき各インフラと連携する2つの商業空間、旧市街とショッピングセンター は、ローカルな生産者とローカル消費者をつなぐプラットフォーム(Match Maker)のような形態をとる。我々が地域計画として提案するのはこのよ うな、2つの核による都市、「 bi-Central City」である。これをセドリッ

つの主役が共存するベーコンエッグに例えられるだろう。

8 商業エリア 居住エリア
クプライスによる"The City as an Egg"になぞらえて説明するならば、2
東ユトランド 2020

ケーススタディ:コリング

9 2 作品 | 1 Make Shopping Great Again  |  商業エリア 居住エリア 高速道路 鉄道 航路 ショッピングセンター 旧市街 物流拠点 自然保護エリア 農地 | 地域計画 2038 |

ケーススタディ:コリング 2020

10 16世紀
19世紀 鉄道 2038: 両市街地を結ぶ環状の自然 2038: 2つのインフラの転用 20世紀 高速道路 2038: 両市街地間の公共交通機関の強化 新市街
11 2 作品 | 1 Make Shopping Great Again  |  voltage aisle recycling zoo electric park play town

ショッピングセンターの改修案及び季節で変化する利用

12
冬 産直市場 冬 体験型店舗、植物園 13 2 作品 | 1 Make Shopping Great Again  |
ハイドロポニックス

"Make Shopping Great Again | Project in Kolding"

本ドキュメントの概要欄のURL又は Youtubeの検索から

https://youtu.be/aZjNbrsq76U

14 | リンク | 動画:改修の手順
15 2 作品 | 1 Make Shopping Great Again  |

/ プログラム

Seamless Mobility & Seamless Energy

2018/8 - 2018/10

3人 チーム/ 調査、設計、図面、模型

リノベーション / 駅、駅前広場

大塚、東京

山手線ラボとは、東京工業大学・マサチューセッツ工科大学(MIT)・東日本

旅客鉄道株式 会社(JR東日本)のメンバーによって構成された、東京の都市 空間における鉄道駅の未来を研究するプロジェクトである。研究対象の山手

線を保有・運営するJR東日本とは、東京工業大学との間で共同研究契約を

締結し、同社から共同研究者が参 画することで、研究成果のフィージビリ

ティを高めるとともにJR東日本の模索する未来社会を検討の前提としてい

る。まず地形の起伏を貫通するように走る山手線の北西側の12駅が対象と

して絞られた。これは、度重なる大規模開発から逃れ、駅舎の歴史的・地理的・

社会的背景をいまに伝える事例を扱うことで、場所の固有性と未来社会のあ いだに建築デザインを位置づけるためである。スタジオ受講者は、各自の希 望をもとに3-4人ずつの12チームにふり分けられ、各駅の歴史的・地理的・ 社会的な「背景」を調査するとともに、その固有性とJR東日本が将来ビジョ ンとして掲げるいくつかの「アジェンダ」とのマッチングを検討することが 課せられた。中間講評会では、ゲスト講師に加えてJR東日本社員も参加し、 これらのマッチングによって創発される建築デザインの意義が議論された。

これを受けて各チームは、既存駅舎のなかでその意義が集中的にあらわれる 箇所を抽出し、実験的介入としての建築デザインに取り組んだ。

世界の電力需要は2040年までに現在の約80%増加するといわれている。

私たちの暮らしは今のままエネルギーを消費する側にいてよいのだろうか。

エネルギーは偏在している。駅が日々の利用者の運動エネルギーを変換する 装置になるとしたら、それはどんな姿だろう。

大塚駅は、山手線で唯一の都電荒川線との乗換駅。ゆとりのある南口広場や

北口に展開するタクシー乗場やバス乗場、地下にある駐輪場、さらに徒歩も

加えれば6つの移動手段の乗換駅でもある。この豊富さを東京感動線が模索 するシームレスモビリティや多様なエネルギーの実験場と捉えてみる。

まずスムースな乗換のためには既存の乗り場どうしが最短距離でつながれば

よい。位置的に近い山手線ホーム端と都電ホームをつなげる階段をつくり、

南口のバス乗り場と北口のタクシー乗り場を近くにするため都電ホーム脇の 盛土を拡張する。南口広場の柵や段差をなくし、アトレの外壁ラインを内側

へセットバックして半屋外を広げてみれば、改札がなくなることを前提に、 利用者が自由に行き交う連続的な広場空間ができあがる。

この乗換空間をエネルギー変換装置と捉えてみる。山手線へアプローチする 動線に圧電パネルを埋め込んで、徒歩でやってくる人々の運動を電気に変え る。発電可能な電動バイシクルを導入して、自転車でやってくる人々の運動 を電気に変え、アトレのジムでエアロバイクを漕ぐ運動すらも電気に変える。

地下駐輪場の入口に全面ソーラーパネルのキャノピー屋根をかけ、太陽光を 電気に変える。集められた電気は盛土を掘削して設けた大型電池に蓄える。 エネルギー変換を見える化するサイネージを目につく所に散りばめる。 人によっては暮らしのなかでの発電量も異なってくる。これを電子マネーに かえてみたらどうだろう。健康維持のために運動した分だけ、山手線でどこ かへ出かける日もそう遠くないはずだ。

16 2-2 | 期間 | | 編成
| | 種類
| | 敷地 | | 概要 | | スタジオ |
/ 役割
「山手線ラボ」
17 2 作品 | 2 Seamless Energy & Seamless Mobility  |  現状 提案 赤 : 介入
P to P S to P P to P P to P P to P 圧電パネル K to P K to P K to P P to P 太陽光パネル ランニング マシーン エアロバイク NUS蓄電池 自転車スタンド 自転車スタンド 充電カウンター 充電カウンター 充電カウンター 入口 カフェ キャノピー1 キャノピー2 キャノピー3 地下駐輪場 自転車 立体駐輪場 バス停 タクシー乗り場 ビルファサード ジム 盛土 atrè P to P ワイヤレス 充電器 ワイヤレス 充電器 P to P P to P S to P 太陽光パネル S to P 太陽光パネル S to P 太陽光パネル S to P 太陽光パネル P to P P to P 充電手摺 充電手摺 圧電パネル 発電機 K to P K to P 圧電パネル K to P 個人 場所 装置
K:運動エネルギー P:電位エネルギー S:太陽光エネルギー (例)運動エネルギーを電位エネルギーに変換する場合: K to P 18
シームレスエネルギーデバイス
19 2 作品 | 2 Seamless Energy & Seamless Mobility  |
20
21 2 作品 | 2 Seamless Energy & Seamless Mobility  |
22
23 2 作品 | 2 Seamless Energy & Seamless Mobility  |

/ 役割

/ プログラム

Producing City -Post Crisis Urbanism-

2019/8 - 2019/10

2人チーム / 調査, 設計, 図面, 模型

マスタープラン & リノベーション / 都市農業、植生浄化、バイオガス発電所、他

バルビー、コペンハーゲン、デンマーク

スタジオ「危機後の都市を予測する」では、次の世界的な金融危機と、それに関連する社

会組織と都市開発の体系的な危機の余波において展開される可能性のある首尾一貫した社

会空間的提案を再考し、アーバニズムと建築の可能性を探った。学生は、そのような提案

に対する議論をどのように明確にし、展開し、空間プロジェクトに変えることができるか

を探求した。背景調査では、危機の関連する歴史的瞬間、社会の変革と実験、および変革

をもたらす建築とアーバニズムの重要な関連事例を扱い、また調査の一環として、10年以

上にわたって発生する社会的および空間的変化を観察、解釈、およびインスピレーション

を得るために、財政破綻を経験し、未だその影響の最中にあるギリシャを訪れた。

調査後には経済動向の予測に基づき、予測される世界的な危機を想定し、コペンハーゲン

の特定のエリアにおける都市空間への影響を、公的および民間の専門家、ならびにこの分 野の理論家との対話を通して予測し、提案を行った。

Deane Alan Simpson [Prof./KADK]

バルビーは、土地の利用が劇的に変化してきた地域の1つである。 12世紀から18世紀

にかけての第一次産業、19世紀の産業革命後に拡大した第二次産業、そして20世紀後半 に台頭し21世紀の住宅金融によって変容しつつある第三次産業。 世界経済との接続はデ

ンマークの産業の構造を変え、都市における面積あたりの収益性を高めたが、同時に環境

汚染、雇用の不安定化など、社会的費用を増加させてきた。特に、バルビーが20世紀に 重工業エリアとして発展していた時期における、ガスプラントの爆発、重機製造の産業廃

棄物の残留によって土壌の汚染が顕著である。経済危機に直面した時、かつては公共事業

が社会の維持を目的として展開されていたが、それらは経済成長を前提としていた。成熟

した社会に危機が降り掛かったとき、成長を前提としない包括的な都市を構築することは 可能だろうか?米国の「グリーンニューディール」が掲げるアジェンダは、公共事業とし てグリーンワーカーの雇用をつくることで、社会的費用を下げるというものであった。そ

こで、土壌の植生浄化事業を始点として、副産物としてのバイオマスの分配から産業の再 定義を試みた。

フィンガープラン 1947

24 2-3 | 期間 | | 編成
| | 種類
| | 敷地 | | スタジオ | | 概要 |
25 2 作品 | 3 Producing City -Post Crisis Urbanism-  |
Assignment 2 — Density/Function/Plot Season Ho, Daiki Chiba G02 USC Autumn semester 2019 10.11.2019 12c-18c Primary Sector (Agriculture) Farmers Soil, Irrigation Self-management RESIDENT: PERIOD: INDUSTRY: KEY EVENT: MEANS OF PRODUCTION: FORM OF MAINTENANCE: OUTCOME: 1600 Coronation of Christian IV
Loss of competitiveness 19c-20cFactory, Machine Outsourcing 1947 Finger Plan 1847 First Railway 1760 Industrial Revorution Secondary Sector (Manufacturing) Failure of Technology Assesment 21c Citizen(Services) 1992 Ørestad Law (Development & Metro) 2019 New Metro Line Tertiary Sector (Services) Increasing of Unaffordability Future Citizen +α +α +α 20XX ??Crisis?? I + II + III + α 202X XX Crisis 26
TRANSITION OF INDUSTRIAL ZONE
27 2 作品 | 3 Producing City -Post Crisis Urbanism-  |  青:介入

-The last site under planed

“Cobe's design studio has been named winner of the architectural competition for a new headquarters for FLSmidth, the industrial giant said in a press release.

The development project also involves the establishment of housing on part of FLSmidth's current area.”

-A potential of extending the railways

The site is on the same level of existing railways, so there used to be a branch of the freight track.

It has a potential of using and extending the line for S-train with time sharing technologies.

-The last site under planed

“Cobe's design studio has been named winner of the architectural competition for a new headquarters for FLSmidth, the industrial giant said in a press release.

“Cobe's design studio has been named winner of the architectural competition for a new headquarters for FLSmidth, the industrial giant said in a press release.

The development project also involves the establishment of housing on part of FLSmidth's current area.”

The development project also involves the establishment of housing on part of FLSmidth's current area.”

-A potential of extending the railways

-A potential of extending the railways

The site is on the same level of existing railways, so there used to be a branch of the freight track.

The site is on the same level of existing railways, so there used to be a branch of the freight track.

It has a potential of using and extending the line for S-train with time sharing technologies.

It has a potential of using and extending the line for S-train with time sharing technologies.

Site for Casestudy
28 | ケーススタディ |
In
青:介入 Zoom
Axonometry
既に提案されている、工業エ リアの再開発による宅地化。 経済危機によって開発計画が 頓挫した場合を想定し、ケー ススタディを行った。
対象となる敷地は、工場と鉄 道が接続していた場所であり、 既存の線路と同じ高さに位置 する。これは、現在旅客利用 されているS-Trainをタイム
シェアによって産業利用する ことの可能性を示している。
29 2 作品 | 3 Producing City -Post Crisis Urbanism-  |
30
31 2 作品 | 3 Producing City -Post Crisis Urbanism-  |

Dive into the City

2016/8 - 2016/10 個人

新築 / 温浴施設

自由が丘、東京

1位René賞

| スタジオ | 狭小な「ウサギ小屋」というお決まりの文句に反し、東京は、人間らしく、清潔、安全で、活気ある都市 環境と国際的な雰囲気に満ちた、世界で最も住みやすい都市のひとつである。本課題では「地区」公共空間」 「要素」という3つのスケールを横断的に考察し、東京の都市の公共空間の改善策を考察して欲しい。多 世代の活動、都市のガーデニング、身体・文化的な活動、他の活動を誘発するような触媒的な活動などが、 その一例である。

敷地が面する緑道は暗渠化された九品仏川の上に設置された大規模な遊歩道

であり、浄真寺から呑川に合流するまで続いている。フラットにみえるこの

一帯は1960 年代に埋め立てが行われる前は谷であり、浄真寺の北に存在し

た九品仏池には世田谷区の花に認定されているサギソウが自生していた。イ

ンフラの整備、住宅地の拡大といった背景のなか水田地帯の風景は覆い隠さ れてしまった。しかし、浄真寺北九品仏池跡地の①ねこじゃらし公園には池

の名残となる親水空間があり、緑道の始まりに水との関係を印象づけている。

②浄真寺の墓地の縁に建つ家々には水に対する構えがいまだに残り、境内の 緑と一体の景色をつくり出している。これらの歴史の残留物は九品仏川の支

流域に広がって存在し日頃意識されることはない。暗渠の存在が忘却される

ことはインフラや産業に依存して生きる都市的身体を強化するのではないだ

ろうか。そこで、文献としての資料に加えて、身体を介して親水空間の記憶 に接続するアーカイブを設計した。この建築は歴史とのつながりを人々が体 験できるように顕在化する方針に依って建つ。

資料館の隣の温浴空間では質の異なる浴槽がコンクリートの小室の間で見え 隠れする。これらの水は重力を軽減して多世代の活動を共存可能にする。ま た水は、建物内を循環し、暗渠へと潜っていく。私達が見ることのできる水 の最後の姿は滝であり、音と湿度で谷底の風景を呼び起こす。

障壁としては、緑道が③大井町線により切断され、女神祭りなど街のイベ ン トはここに境界線をさだめ、広がりを持ちにくい構造となっていることが挙 げられる。敷地はその緑道と駅からの④ヒロ通りが出会う場所であり、商業 地と住宅地の関係をとりもちながら、時には余白としての要求を満たす建ち 方が求められると考えボリュームを配置した。

温浴空間は隣接住戸のプライバシーに配慮し、閉じた箱に光のみを入れる開 口をあけた。また、ポンプ室やギャラリーなどの閉じた箱が必要であったの で頭上にそれらを配置することで1階の空間の連続性を高めた。それぞれの 箱は片足で立ち、複数の箱が倒れ込む力をせん断に対する強化を行った屋根 スラブを介して相殺することで、この構成を構造的に成り立たせている。

32 2-4 | 期間 | | 編成 | | 種類 / プログラム | | 敷地 | | 概要 |
33 2 作品 | 4 Dive into the City |
34
35 2 作品 | 4 Dive into the City |
36
37 2 作品 | 4 Dive into the City |

Translator's House

2015/6 - 2015/7 個人

新築 / 個人別荘

美瑛、北海道

「別荘を設計する」敷地の周辺環境の理解を深める課題。設計課 題の敷地を、日本国内の湖畔、森林、海岸など自然環境に立地す

る場所から各自で設定する。気候、風土、眺望、建築の形式等の 周辺環境を調査し、配置図やスケッチで表現する。これらを経て

家族のための別荘を設計する。建築面積は100㎡程度、構造は 木造軸組工法とし、ゲストが泊まれるようにすることを条件とす る。

塚本 由晴[教授]

山崎鯛介[准教授]

北海道美瑛町の起伏する地形を一望できる丘の上に建つ工房付き

の別荘。森を背負うこの家には、森を手入れすることによって得

られた木材から、薪をつくって暖をとり、丈夫な針葉樹の性質を 活かして家具をつくる、森の翻訳者が住む。

住空間と工房は丸太のシザーストラスによる大きな主室内で共存

しており、中央のレンガ造のペチカによって緩やかに分節されて

いる。ペチカは煙道を長くとることによって薪から発する熱をレ

ンガに蓄熱する暖房設備で、昼に火を入れれば夜まで安定した暖

かさを得ることができる。

38 2-5 | 期間 | | 編成 | | 種類
| | 敷地 | | 概要 |
/ プログラム
| スタジオ |
39 2 作品 | 5 Translator's House |
40
41 2 作品 | 5 Translator's House |
42
展示:あさっての駅 p.47 p.44-45 p.46 P.48
学士・修士論文 調査:窓のふるまい学 映像 : STAIR ドローイング 3-3 3-1 3-2 3-4 3-5 43 3 | その他 | ー  |  3 | その他
P.49

外側に設け、可動の窓に対し日射や雨を防ぐ庇とプライバ シーを調節できる障子を設えたものである。線手摺、フルワイ ド窓、庇が立面にあらわれ、庇のみが水平に連続するこ

とで、外観に深い陰影をつくりだしている。

3-1.客室からの眺めのなかの窓まわり 眺めに対する窓

の大きさと開閉方法、付加要素における配慮をそれら相

互の階層性に沿って並べることでフローチャートを得た(図2)。

全資料をフローチャートにプロットし、窓まわりの要素に共通する

特徴をもつ13のクラスタを取り出した。まずポツ窓の場合 が多数を占め、アルコーブがある がある。アルコーブは全資料 でポツ窓の場合のみにみられ、窓辺に近づき眺めを得る 為の配慮と捉えられる。ポツ窓の殆どが街を眺めるもの であった。フルワイド窓の場合、開閉方法はフィックス、一部可動、 可動があり開閉方法によらず付加要素をもたない

フルワイド窓の場合、オは窓自体が立面で水平連続するオ1

と連続しないオ2 がみられ、窓が水平連続する現代のビ

学士・修士論文

ルの外観表現といえる。カでは庇が水平連続し、同様に庇 が水平連続するキでは、手摺が水平に連続するキ1 と反

復するキ2 がみられた。全面窓で手摺と庇をもつクもキと 同様に連続する。キとクが水平庇の連続と障子により、日

国際観光ホテル 1945-2018、窓まわりに重ねられた配慮

本建築を意識した和の外観表現といえる。ケは全面窓に 設けられる手摺壁と一体のバルコニーがすべて水平連続す るのに対し、線手摺を設えるコはバルコニーが水平連続する

場合は、通風に配慮し可動または部分可動にした上で、 落下防止の手摺を設けさらに庇を設けたク、窓が可動で、 バルコニーを設けるもののうちプライバシーに配慮して手摺壁 、眺めを優先して線手摺にするコがあり、直接 とコの多くは海を眺める ものであった。フルハイト窓の場合、一部可動の窓以外の付 、可動窓に対しバルコニーを設けるスが みられた。窓の大きさによらず湖を眺めにもつ場合に高 い腰壁やバルコニーの手摺壁など下方の眺めを遮る要素は なかった。付加要素の組み合わせの傾向として、庇と縁 は窓が開く場合にのみ設けられ、また縁とバルコニーが同

ポツ

街5

'50

60 70 80 90 '00 10

窓にすることで通風を確保し、落下防止の線手摺を窓の
手摺が設けられ、さらに庇をもつ
時に設けられるものはなかった。
オ、庇 がある。可動で腰壁が低い窓には落下防止の
キには障子をもつもの が多く、すべて自然を眺めるものである。次に全面窓の
続し、 は可動の窓に設えられた庇が水平連続している。
平垂直に反復するものだけである。
4.結 以上、国際観光ホテルを対象に、客室からの眺め をつくる窓まわりの設えを配慮の階層性に沿ってフローチャ ートで示した上でクラスタを得、さらにクラスタごとの立面をみ るとパラッツォ、ビル、和という性格の異なる外観表現
があらわれることを明らかにした。
フルワイド窓 窓の大きさ 開閉 可動(腰壁低) 3 ホテル小涌園 1959年 竣工年 資料名 付加要素 線手摺 庇 障子 吉村順三 設計者 資料No 景色 山 万座ビーチホ テル
広島グランド プリンスホテ ル新館 霧島高原ホテ ル別館 野尻湖プリン スホテル 新高輪プリンス 霧島高原ホテ ル別館 野尻湖プリン スホテル 東京ヒルトン 群馬ロイヤル 東京ベイホテ ル東急 京都国際 ニセコ ベイスクエア横須賀 野尻湖プリン スホテル ホテル小涌園 FW 琵琶湖 城山ホテル 倉敷国際ホテル フルワイド窓 窓の大きさ 開閉 可動(腰壁低) 3 ホテル小涌園 1959年 竣工年 資料名 付加要素 線手摺 庇 障子 吉村順三 設計者 資料No 景色 山 サ 69 三養荘 山3 ケ 56 万座ビーチホテル 海5,山1,街1 ク 1 2 98 あさば旅館 7 京都国際ホテル 山2,街1 2 コ 1 97 琵琶湖ホテル 77 東京ベイホテル東急 海4,街3,山1 3 ホテル小涌園 10 霧島高原ホテル別館 キ 1 2 山3,海1 59 野尻湖プリンスホテル カ 山2,街2,湖2 93 ニセコ東山プリンスホテル 47 群馬ロイヤルホテル オ 1 2 山5 街5,海3,湖1 ス 54 新高輪プリンスホテル 湖1,街1 85 ベイスクエア横須賀 40 ホテルビバリートム シ 1 2 海1,湖1,街1 11 東京ヒルトンホテル ウ
エ 14 倉敷国際ホテル
44 城山ホテル イ
註1)新建築に掲載された宿泊施設(総件数353)とは、不特定多数が利用する、旅館業法に より営業許可されたものである。国際観光ホテル整備法(昭和24年制定)に登録されたことが あるものを、ここでは国際観光旅館も含めて「国際観光ホテル」と呼び、「月刊ホテル旅館」 誌及び「ホテルレビュー」誌にて登録事実の有無を確認した。今回分析を行う標準客室とは、 登録基準を満たし、全客室の半分以上を占めるもの(旅館は1/3以上)である。新建築の年代 ごとの国際観光ホテル掲載数は1960年からの5年と1985年からの5年で資料対象の4割以 上を占めた。 ア
街5,海1
街5 街22,山5, 海1 41 広島グランドH新館 図註2)本研究において「山」は林、森、高原を 含んでいる。 図註3)図の中で灰色に塗られている面が窓。手 前に障子がある場合はその部分を薄い灰色にし ている。 図註4)窓の中の白線は、窓から見える景色(山・ 海・湖・街のいずれか)をあらわしている。
3 31 17 25 21 3 1 1 3 4 34 35 51 52 76 77 97 98 100 101 年代 事例数 作品No 図2.国際観光ホテルにおける眺めの建築表現 29 98 一部可動 フィックス フィックス 一部可動 一部可動 可動 アルコーブ 線手摺 バルコニー 透かし手摺 透かし 手摺 線手摺 アルコーブ 縁 透かし手摺 線手摺 バルコニー 手摺壁 線手摺 一部可動 (脇) 一部可動 (下) 可動 庇 58,78,93,33, 62,72,89 縁 庇 庇 40,82,85 54 51 庇 94 庇 縁 庇 65 縁 55,60,83 42,44 71,79,87 フルハイト窓 ポツ窓 フルワイド窓 全面窓 41,43,53, 67,76,88 90,92,99 庇 3 15 10 5 31 7 障子 6 ,14,34,84,95 27,36 4 ,39,45 50,56,57 2 ,28,32, 38 81,97 100,101 1 ,9,16,17,18,20,22, 23,24,37,46,49,52 63,64,66,73,86,91 35 障子 70 障子 障子 11,21,26,48 障子 障子 障子 障子 庇 59,61 縁 縁 25 68 69,74 96 庇 障子 障子 77,80 障子 可動 (腰壁低) 可動 (腰壁高) 庇 8 ,19 12,30,47,75 縁 13 手摺 開閉 窓の 大きさ ア イ ウ エ オ ク ケ コ 庇 縁 障子 アル コーブ バルコニー カ キ サ シ ス ベイスクエア横須賀 ビバリートム 44 3-1 | 期間 | | 編成 | | 題目 | | 題材 | | 図版 |
図註1)フローチャート上の番号は資料番号であ り、建設年順に番号を付けている。
2017/9 - 2018/2 個人、学士論文 "国際観光ホテルにおける眺めの建築表現"

2020/2 - 2021/2 個人、修士論文 コペンハーゲンの積層型集合住宅におけるバルコニーの発生と変遷 バルコニー、積層型集合住宅、都市災害 、公衆衛生

1 No.1 類型 3 No.15 類型 2 No.2 類型 4 No.38 類型 5 No.68 類型 6 No.51 類型 7 No.62 類型 8 No.73 類型 10 No.99 類型 9 No.75 類型 共 共 副 副 副 凡例 図1.単位住戸類型の変遷 裏 表 表 表 表 表 表 表 表 裏 共:共有廊下 副:副階段 ト:トイレ 片:片側バルコニー 両:両側バルコニー 副 ト ト ト ト ト ト ト 片 片 片 両 両 両 両 45 | 期間 | | 編成 | | 題目 | | 題材 | | 図版 |
3 その他 | 1 学士・修士論文 |

調査:窓のふるまい学

2018/9

5人グループ/ リーダー (実測、聞き取り、写真)

デンマーク

塚本由晴 研究室

46 3-2 | 期間 | | 編成 / 役割 | | 調査地 | | 所属 | | ブックレット |

展示:あさっての駅

2019/1 - 2019/2

8人グループ / 什器デザイン、展示物レイアウト

鉄道博物館、大宮、埼玉

本ドキュメントの概要欄のURL又は「あさっての駅」で検索 https://www.jreast.co.jp/tokyomovinground/exhibition/ asatte/index_en.html

47 3-3 | 期間 | | 編成 / 役割 | | 展示場 | | 展示風景 |
| 協賛 | | リンク | JR東日本

映像 : STAIR

2018/5

6人グループ / 脚本、動画編集

|

スタジオ | このスタジオでは、建築要素の意味を強く考え直す。 各グループは、建築の1つの

要素(柱、屋根、床、壁、窓、階段など)に焦点を当て、あらゆる側面と特性(外 部/内部、要素/関係)を調査および抽出する。 最終的なプレゼンテーションは、

5分間の映画とする。

塩崎 太伸[准教授]

"STAIR-Ontology of elements of architecture"

ドキュメントの概要欄のURL又はYoutubeで検索

https://youtu.be/nA70IWrzmmM

私たちの身の周りにある階段の認識について。

建築のエレメントの中には、柱が作り出す空間のリ ズムや窓が作り出す立面のリズムなど、反復される

ことで認識上のリズムを生み出すものがある。その なかでも階段は、そのモノが階段であるという時点 でエレメント自体の中にリズムが認識されている。

階段はまた、階から階へと移動するといったように、

時間の流れを想像させる存在である。 このような 観点から都市を観察すると、様々な素材でできた水

平面が各々のリズムで反復することによって私たち をアフォードしていることに気づく。それらのリズ

ムは時に、私たちの身体的なリズムと衝突し、ある いは協調し人とエレメントが響きあう体験をもたら す。映像ではそれらのリズムを顕在化させるため、

2つの映像を並走させ、それぞれが互いの時間的尺 度となるような構成にした。

48 3-4 | 期間 | | 編成 / 役割 | | ロケ地 | | リンク | | 概要 |
東京

水彩画、インキングペン、鉛筆

49 3-5 | 画材 |
ドローイング

2-1 Make Shopping Great Again

2-2 Seamless Mobility & Seamless Energy

2-3 Producing City -Post Crisis Urbanism-

3-2 Research : Window Behaviorology

Anders Vikse

Stefano Andreatta

嶋田 康志

Season Ho

Davina Iwana

3-3

3-5 映像 : STAIR

東松 眞

森脇 渉

Davina Iwana

Fricke Hans Henrik 田中 一輝

東松 眞

Selma Shimura 森脇 渉

Christopher Ayumu Nakahara

杉本 晴香

Li Linxi

Ou Haoyu

Yang Fanglin

嶋田 康志

Emma Xiao

田中 一輝
展示:あさっての駅
| クレジット |
編集協力

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