街路空間と河川空間のインターフェイス

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街路空間と河川空間のインターフェイス 7118053 小山大輝


神田川



神田川


❾ ❽ ❼

❸ ❶ ❹❷


神田川断面図

中野 西新宿五丁目

中野富士見町

方南町

永福町

高井戸

富士見が丘

神田上水公園

八津御獄神社前

神田川取水施設付近

善福寺川との合流付近

杉並区立泉南緑地

方南町住宅前 ファミリーマート永福一丁目店前

宮下公園

高架下駐輪場

杉並区

高井戸駅周辺

久我山駅前

住宅街

10 8 6 4 2 0

久我山

20

三鷹台

神田川起点

10

(2)

井之頭公園駅 三鷹台駅   井之頭公園駅前   高架下 井之頭公園駅

30

井之頭公園 (m) 50

40


隅田川

浅草橋

秋葉原

お茶ノ水

水道橋

飯田橋

江戸川橋

早稲田

高田馬場

小松屋 小松屋

公衆トイレ前 三浦屋

旧万世橋

聖橋前

聖橋前

江戸川橋駅前

首都高速道路

首都高分岐点

ビル

面影橋駅前

江戸川橋駅周辺   東五軒町バス停前 首都高速道路出口 江戸川公園 椿山荘敷地前

都電荒川線

高田馬場駅周辺   テラス 親水護岸   テラス 神田川親水テラス

讃岐屋前

(km) 22 20 18 16

( 2 )( 1 )

神田上水公園

(1)

14 12

❹❸ ❷ ❶ ❺ ❻ ❼ ❽ ❾


はじめに 日本では、国土の 2/3 が山で構成されている。 その影響で、日本には多様な水辺空間が存在する。 そこで今回は、神田川を対象とし、課題である街路との関係性をひも解いていく。 隅田川

井之頭公園にかけて、町の風景が変化する。

そんな水上の旅を楽しんでいただきたい。

構成

主人公(自分)

人・動物

植物

行動パターン

行動パターン

現状

周辺環境に関して

周辺環境に関して

周辺環境に関して

五感で感じたこと

自分が感じたこと

五感で感じたこと


目次

01 02 03 04 05 06 07 08 09 10

小松屋 (1)

小松屋 (2)

公衆トイレ前

三浦屋

旧万世橋

聖橋前⑴

聖橋前⑵

江戸川橋駅前 首都高分岐点

首都高速道路 ビル

江戸川橋駅周辺 東五軒町バス停前

11 12 13 14 15 16 17 18 19 20

首都高速道路出口

江戸川公園

椿山荘敷地前

都電荒川線 面影橋駅前

高田馬場駅周辺 テラス

親水護岸 テラス

神田川親水テラス

讃岐屋前

神田上水公園

神田上水公園

21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

八津御獄神社前

善福寺川との合流付近

杉並区立泉南緑地 神田川取水施設付近

方南町住宅前

ファミリーマート永福一丁目店前

高井戸駅周辺 高架下駐輪場

久我山駅前 杉並区 宮下公園

井之頭公園駅

三鷹台駅 住宅街

井之頭公園駅前 高架下

井之頭公園駅 神田川起点


5500 佃煮を買う人 売り買い 小屋を川へはみ出さすことで、小松屋の店主との 交流が生まれる

2/1

地理院地図Vector|国土地理院

34000

地理院地図Vector|国土地理院

5500

01

小松屋 (1) 0 10

30m

0

5

10 (m)


5000

2020/12/8

地理院地図Vector|国土地理院

主人公 歩く・見る

6500

とても狭い歩道は、人通りがすくなく、お客さん もすくない

7000

02

小松屋 (2) 30 m

0 10

30m


03

公衆トイレ前 0 10

30m

30 m

周辺住むホームレス 歩く

トイレの前は、不労

33000

47000

2020/12/9

地理院地図Vector|国土地理院


スの人

労者の水回りとして利用されている

主人公 歩く・見る 木々に囲まれている。近くにはトイレがある。 ホームレスの人の近くであったためか、少し刺激匂がする。

10000

0

5

10 (m)


04

三浦屋 0 10

30m

タバコを吸う人 タバコを吸う

30 m

護岸が落ち着く壁となり、喫煙をする

仕事の準備を行う人 仕事をする

33000

主人公 歩く・見る

6500

護岸が壁へと変化し、少し薄暗い タバコのにおい

5500



ラン

食べ

電車

電車

お店を見る人 見る 河川へ続くトンネルのよな存在

2020/12/8

05

地理院地図Vector|国土地理院

旧万世橋 0 10

30m

42000


ンチを取る人

べる

車を見ながら休憩できる場所

車が通ると音がすごい

2000

22000 33000 主人公

4000

歩く・見る 昔使われていた万世橋駅を回収し、ここはテラスとして使われる 風がとり抜け寒い

0

5

10 (m)


河川を眺める人 河川を見る 下の線路によって視界が阻まれる

9000

河川を眺める人 河川を見る 地形があがっているため、河川を望むことができる

16000

0

5

10 (m)


2020/12/9

地理院地図Vector|国土地理院

2

主人公 歩く・見る 建物によって視界が阻まれる

3000

06

聖橋前⑴ 0 10

30m


河川を眺める 河川を眺める

2020/12/9

07

地理院地図Vector|国土地理院

聖橋前⑵


7000

13000 主人公

25550

歩く・見る 高架下から眺める写真スポット

0

5

10 (m)


10

https://maps.gsi.go.jp/vector/#

首都高速 5 号線池袋線

ホームレスの人の寝床 寝る

高架を屋根にし、樹木を壁とするホームレ

地理院地図Vector|国土地理院

https://maps.gsi.go.jp/vector/#16.802/35.696485/139.785382/&ls=v2pale&disp=1&d=l

主人公 歩く・見る 排気ガスの匂い

1/1


2020/12/21

08

#16.802/35.696485/139.785382/&ls=v2pale&disp=1&d=l

1/1

江戸川橋駅前 首都高分岐点 0 10

30m

レスの人 30 m

船に乗る人 座る 日差しがあり温かいが、風が吹き抜けると肌寒い

19600

6200

0

5

https://maps.gsi.go.jp/vecto

10 (m)


地理院地図Vector|国土地理院

https://maps.gsi

ケータイをいじる人 ケータイをいじる 樹木が邪魔で河川を見ない 排気ガスの匂い

09

江戸川橋駅周辺 東五軒町バス停前 0 10

30m

or/#16.802/35.709718/139.736605/&ls=v2pale&disp=1&d=l

1/2


2020/12/10

i.go.jp/vector/#16.802/35.696485/139.785382/&ls=v2pale&disp=1&d=l

1/1

首都高速 5 号線池袋線

19500

主人公

4000

歩く

0

5

10 (m)


0

地理院地図Vector|国土地理院

30 m

本読むひと 座る・本を読む 日差しがあり温かいが、風が吹き抜けると肌寒い

8800

10

江戸川公園 0 10

30m

https://maps.gsi.go.jp/vector/#16.802/35.698061/139.769475/&ls=v2pale&disp=1

1/1


2020/12/10

タバコを吸う人 タバコを吸う 喫煙所を河川側にすることで、自然を 感じながら休憩できる

22600

2500 1700 主人公 歩く・見る

5700

建物が河川のかべとなり川を見る頻度が上がる タバコ臭い

0

5

10 (m)

1


11

地理院地図Vector|国土地理院

ボート川を眺める人 見る

2800

一段護岸を下げることで川を見ることができる

1700 主人公 歩く・見る 柵があることによって、河川空間が見えない

13000

江戸川公園 首都高速道路出口 0 10

30m


2020/12/10

サラリーマン 歩く 首都高が屋根になり、護岸がかべとなり河川空間を 分断している

22600

1900

6100

https://maps.gsi.go.jp/vector/#16.802/35.699521/139.766598/&ls=v2pale&disp=1

h

0

5

10 (m)


30 m

30 m

地理院地図Vector|国土地理院

学校帰りに遊ぶ子供 遊ぶ 隣の大きな壁が河川空間を私的なものに変えていく ラジオを聴く人 聴く・見る 河川は眺めることはできないが、心地よさそうにしている

2

主人公 歩く・見る

12

一段下がることによって、川を見ることができる

江戸川公園

1/1

https://maps.gsi.go.jp/vector/#16.802/35.699521/139.766598/&ls=v2pale&disp=1 0 10 30m

1/1


21900

6700

0

5

10 (m)


13

椿山荘敷地前 0 10

30m

aps.gsi.go.jp/vector/#16.802/35.711636/139.723847/&ls=v2pale&disp=1

カメ 日を浴びる カメの住処がある

30 m

1/1


https://maps.gsi.go.jp/vector/#16.802/35.702935/139.745743/&ls=v2pale&disp=1

1/1

22000 主人公 歩く・見る 樹木が河川までせり出す

10000

0

5

10 (m)


16900

7800

0

5

10 (m)


2020/12/10

地理院地図Vector|国土地理院

電車から降りる人 電車から降りる

2020/12/10

路面電車と河川が平行に走る

https://map

主人公 歩く フェンスによって視界が遮られる

14

都電荒川線 面影橋駅前 0 10

30m


地理院地図Vector|国土地理院 30 m

川を見ながらお弁当を食べる人 川を見ながらお弁当を食べる

ps.gsi.go.jp/vector/#16.802/35.710517/139.729329/&ls=v2pale&disp=1

1/1

1460 主人公 歩く・見る

3300

護岸を下げることによって川をみることができる

6100

15

0 10

30m

高田馬場駅周辺 テラス


2020/12/10

16900

https://maps.gsi.go.jp

0

5

10 (m)


地理院地図Vector|国土地理院

30 m

p/vector/#16.802/35.709896/139.727607/&ls=v2pale&disp=1

16

0 10

30m

1/1

親水護岸テラス

18


2020/12/10

https://maps.gsi.go.jp/vector/#1

8000 1500

主人公

7542

歩く・見る 護岸を下げることによって川をみることができる

12000

5000

0

5

10 (m)


30 m

地理院地図Vector|国土地理院

不良がたむろする しゃべる

16.802/35.71074/139.725399/&ls=v2pale&disp=1

植木鉢が空間を仕切りになっている

1/1

川辺で遊ぶ 遊ぶ

護岸を下げ 主人公

17

歩く・見る

7500

神田川親水テラス ( 夏場 ) 0 10

30m

4000


2020/11/30

地理院地図Vector|国土地理院

ぶ子供(夏)

げることによって交流の場ができる

16800

5200

0

5

10 (m)


主人公 歩く・見る

0

5

10 (m)


ケータイをいじる人 座る 建物と樹木に囲まれており空間が分断されている

2020/11/30

地理院地図Vector|国土地理院

14300

3700 2020/11/30

地理院地図Vector|国土

18

讃岐屋前 0 10

30m


川辺で遊ぶ子供 河川に対して背をむける

日差しがあり温かいが、風が吹き抜ける

1

土地理院

19

神田上水公園 0 10

30m


https://maps.gsi.go.jp/vector/#16.802/35.714933/139.705759/&ls=v2

ると肌寒い 2020/11/30

30 m

https://maps.gsi.go.jp/vector/#16.802/35.713153/139.714832/&ls=v2pale&disp=1

14200

主人公

4100

歩く 河川空間から距離があり、視線が通らない

0

5

10 (m)


30 m

2pale&disp=1

1/1

地理院地図Vector|国土地理院

1/1

20

神田上水公園 0 10

30m


ケータイをいじるひと

https://maps.gsi.go.jp/vector/#16.802/35.714933/139.705759/&ls=v2pa

ケータイをいじる  河川空間から距離があり、視線が通らない

14200

3500

主人公 歩く 樹木によって視線が遮られる

0

5

10 (m)


30 m

ale&disp=1

1/1

肩車する親子 フェンスが邪魔で見えないため肩車をする

街路空間の樹木と住宅の植木鉢の共存 行政から植木鉢の移動の要請

多様な植物によって街路空間が豊かに

猫の住処 住む 植木鉢と樹木の間を自分の寝床にしている。

主人公 歩く 行政の樹木と家の樹木が連続する

0

5

10 (m)


https://maps.gsi.go.jp/vector 2020/11/30

地理院地図Vector|国土地理院

になる

14200

3100

21

八津御獄神社前 0 10

30m


30 m

r/#16.802/35.714933/139.705759/&ls=v2pale&disp=1

1/1

1500

主人公 歩く 日差しがあり温かいが、風が吹き抜けると肌寒い

13900


22

善福寺川との合流付近 0 10

30m

https://maps.gsi.go.jp/vector/#16.802/35.688686/139.663854/&ls=v2pale&disp=1&d=l

1000

東京メトロ中野車両基地 河川の水を生業として生きる植物

3400

コンクリートから樹木が生える 河川の水を生業として生きる

0

5

10 (m)


サラリーマン 歩く・見る

建物によって河川

主人公 歩く

0

5

10 (m)


2020/12/1 2020/12/1

地理院地図Vector|国土地理院

https://maps.gsi.go.jp/vector/#16.802/35.711546/139.69446/&ls=v2pale&disp=1&d=l

川空間の領域を限定する

https://maps.gsi.go.jp/vector/#16.802/35.708011/139.690811/&ls=v2pale&disp=1&d=l

11300

4000

23

神田川取水施設 2020/11/26

0 10

30m


空間を仕 斜面か 斜面地

地理院地図Vector|国土地理院

枝が落

30 m

1/1

川辺で遊ぶ鳥 休憩

30 m

落ちてきた樹木を自分の居場所にする 1/1

10000

24

5000 地理院地図Vector|国土地理院

方南町住宅前 0 10

30m


仕切る役割と生物の生態系をつくる

0

ら樹木が生える ちてくることで生物の居場所をつくる

https://maps.gsi.go.jp/vector/#16.802/35.7

2020/11/30

7400 主人公 歩く・見る 日差しがあり温かいが、風が吹き抜けると肌寒い 街路の上下の関係にっよって、私的な河川空間となる

0

5

10 (m)


自転車をこぐ人 自転車をこぐ 建物によって河川空間を強めている

708011/139.690811/&ls=v2pale&disp=1&d=l

30 m

1/1

地理院地図Vector|国土地理院

10000

25

ファミリーマート永福一丁目店前 0 10

30m


4200 主人公 歩く・見る

5000

護岸を一段下げる

23000

0

5

10 (m)


河川に延びる樹木

河川に延びる樹木が人の

黄色い危険なマークがつ

10000

主人公 歩く・見る 樹木が頭にぶつかりそうになる

0

5

10 (m)


座る人 座る 樹木によって空間が仕切られる https://maps.gsi.go.jp/vector/#16.802/35.692599/139.679202/&ls=v2pale&disp=1&d=l

の頭にぶつかりそうになる

ついている

2020/11/30

5300

地理院地図Vector|国土地理院

26

高井戸駅周辺 高架下駐輪場 0 10

30m


30 m

1/1

ケータイをいじる人 ケータイをいじる 日差しがあり温かいが、風が吹き抜けると肌寒い 樹木によって空間が仕切られる

73

主人公 歩く 樹木によって空間が仕切られる

0

5

10 (m)


家に帰る人 ドアを開ける 高い位置にいるため視線が通る

2020/11/27

地理院地図Vector|国土地理院

00

3500

27

久我山駅前 杉並区 宮下公園 0 10

30m


地理院地図Vector|国土地理院

座ってる人 座る 護岸をさげることで読書する

6000

28

20000

井之頭公園駅 0 10

30m

三鷹台駅 住宅街

710


https://maps.gsi.go.jp/vector/#16.802/35.680111/139.656781/&ls=v2pale&disp=1&d=l

https://maps.gsi.go

1950

00

主人公 歩く・見る

1950

電車の音

https://maps.gsi.go.jp/vector/#

0

5

10 (m)


29

井之頭公園駅前 高架下 0 10

30m

30 m

o.jp/vector/#16.802/35.680409/139.655005/&ls=v2pale&disp=1&d=l 1/1

#16.802/35.697412/139.583986/&ls=v2pale&disp=1&d=l

30 m

川辺で遊ぶ子供 川遊び 高架が屋根となり河川空間を私的なものにする 高 架 の 上 1/1 から電車の音が聞こえる

家族連れ 歩く 川を分断し、街路空間が独立する

30 m

1/1

480


00

https://maps.gsi.go.jp/vector/#16.802/35.670169/139.64

20

主人公 歩く・見る 高架と、壁による河川空間の延長 日差しがあり温かいが、風が吹き抜けると肌寒い

7300

0

5

10 (m)


30 m

42481/&ls=v2pale&disp=1&d=l

1/1

16 主人公 歩く・見る 樹木に囲まれた空間

0

5

10 (m)

18


2020/11/26

00

800

30

地理院地図Vector|国土地理

井之頭公園駅 神田川起点 0 10

30m


01. 街路空間と河川空間のインターフェイス

インターフェ―ス

都市を横断する河川空間は、貴重な水辺空間として重宝されてきている。 こういった水辺空間は、国や行政などが管理する土木的的要素や空間的仕掛けによって関連づけられている。 例えば、街路や護岸の高さを街路から一段下げたり、テラスの設置、高架下が河川空間を規定するなど、 豊かな水辺空間を感じ取れる場を提供する装置として街路と河川の境界領域=インターフェイスを形成している。 ここでは、異なるスケールのインターフェイスが生み出す人と街路と河川の関係性を考察する。

交流を可能とする

護岸:28 井之頭公園駅

三鷹台駅 住宅街

護岸:16 親水護岸 テラス

護岸:17 神田川親水テラス 高架:29 井之頭公園駅前 高架下

空間の私的な活用

小屋:01.02:小松屋 小屋:04:三浦屋

テラス:05 旧万世橋

テラス:10 江戸川公園 護岸:11 江戸川公園 護岸:15 高田馬場駅周辺 テラス

視線を通す

橋:07 聖橋前⑵ テラス:03 公衆トイレ前

電車:06 聖橋前⑴

街路:24 方南町住宅前

街路:25 ファミリーマート永福一丁目店前

1m

5m

10m

30m 赤字:測定日では使用されていない場所

インターフェイスが作る空間の機能とスケールの分布


かぶさる

はみ出す

くっつける

段差を設ける

交流を可能とする

護岸:28 井之頭公園駅

高架:29 井之頭公園駅前 高架下

橋を架ける

三鷹台駅 住宅街

護岸:17 神田川親水テラス 護岸:16 親水護岸 テラス

空間の私的な活用 視線を通す

小屋:01.02:小松屋

テラス:10 江戸川公園

護岸:11 江戸川公園

小屋:04:三浦屋

テラス:05 旧万世橋

護岸:15 高田馬場駅周辺 テラス

テラス:03 公衆トイレ前

電車:06 聖橋前⑴

橋:07 聖橋前⑵

街路:24 方南町住宅前 街路:25 ファミリーマート永福一丁目店前

生まれた建築言語

30 個の河川空間と街路空間の断面内では、建造物や土木構築物によって河川の領域を限定したり、拡張する働きなどが見られた。 ここでは、視線を通す以上の効果が見られたもの中から、16 個の断面を選定し、 河川空間と街路空間の間に存在する 5 つインターフェースを手掛かりに、人の行動の多様性について類型化した。


02. 河川空間を強調する仕組み

かぶさる

はみ出す

くっつける

樹木

段差を設ける

建物

生まれた建築言語と空間を規定する要素

橋を架ける


交流を可能とする

樹木:28 井之頭公園駅

建物:16 親水護岸 テラス

三鷹台駅 住宅街

建物:17 神田川親水テラス

樹木:29 井之頭公園駅前 高架下

空間の私的な活用

樹木:05 旧万世橋

建物:04:三浦屋 建物:01 小松屋

樹木:10 江戸川公園 建物:02 小松屋

樹木:11 江戸川公園

視線を通す 樹木:03 公衆トイレ前

1m

5m

建物:25 ファミリーマート永福一丁目店前

10m 河川からの距離

42m 赤字:測定日では使用されていない場所

分かったこと

ここでは、街路や歩道空間に接する建物や樹木が、自分が設定したインターフェイスの領域を拡張することが分かった。 また、上の表は、建物と樹木が河川からどれくらいの距離離れているのかを整理したものである。 この表から分かることとして、比較的距離が近いものは空間の領域を限定し河川空間を私的なものに感じられる効果がある。 一方で、距離が遠い物は、空間の領域を拡張し人の交流を促進するものと、インターフェイス内で比較的空間が完結し、空間の拡張性が 見られなかったものに分けられる。


03. 使用上の諸問題  17 の神田川親水テラスでは夏場になると、使用されるが、赤文字で示した、場所はいずれも測定日では使用されていなかった。 この場所はいずれも、4 番目のカテゴリーに入っており、高田馬場周辺にあることも共通している。  現場には、コンビニ弁当の容器が捨てられていたり、たばこの吸い殻、不良がたむろすることによって騒音被害などが出ている。 こ れ ら の 諸 問 題 は 、「 段 差 を 設 け る 」 の 成 功 し て い る 事 例 か ら 解 決 す る こ と が で き る の で は な い か と 考 え る 。

テラスがごみによって汚れる様

テラスの使われ方

04. 類型化できなかった取り組み  神田川上水公園では、河川に接するように公園が設置されている。これは、一見河川空間をうまく活用しているように思えるかも しれないが、ベンチは河川に対して背を向けているし、河川を眺められる状態にない。これでは、ただの公園と何ら変わらない状態 であり、貴重な水辺空間の無駄使いともいえる。  建築でも、水辺空間を利用しようとしている取り組みがある。讃岐屋がそれにあたる。ここの入り口は、河川に沿うようにベンチ が設置されているが、目の前が樹木とフェンスで待ち時間はスマートフォンを見るしかない。  このような結果を生んでしまったのは、行政が、河川沿いを緑化するという取り組みから生まれた結果である。 貴重な水辺空間を上手に利用するには、街路空間と河川空間のインターフェスから創出される空間をもっと分析していく必要がある のではないかと考える。

背を向いたベンチ

讃岐屋の取り組み



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