GOURMETS 2016
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野菜不足を感じる
ことは特段珍しいことでもない。
外食が続いてしまった、不摂生がたたった、そ
もそも食べてない。理由は様々、誰しも経験し
うること。しかしこうも体が野菜を欲するよう
になったのは、本当ここ 1 年、いや半年ぐらい のことのように感じる。ここまで来ると、もし や生活習慣病の予兆なのではないかと危惧する
ぐらいには野菜が食べたくなる。あゝ、野菜が
食べたい。体が野菜を求めている。食物繊維を、 ビタミンなんとかを、カロテンを、他の栄養素
なんてほとんど分からないけれど。ともかく体 が欲している。ほうれん草のおひたしを、ごぼ うのきんぴらを、冬瓜の煮物を、千切りの山の ようなキャベツを、きゅうりのぬか漬けを。え
えい、ぬか漬けなんて塩辛い、そのまま食べさ
せてくれ。ともかく私には野菜が足りないのだ。 しかし、こんな日に限って食卓は溢れんばかり の魚肉だったりする。本来喜ぶべきなのだろう
が全く喜べない。野菜への恋慕を募らせながら、 騙し騙しその胃に野菜ジュースを流し込む。あ あどうか明日の夕食は野菜が沢山でありま すように。 …………… これトマ
トジュースだ。
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お肉の絵です。 お肉のことを考えて描きました。 お肉をたべたら、みんなのおにくになる。生まれて死んでいく感じ。生まれたときは何も知らなくて、分からないこと ばっかり。ぼんやり。そうこうしているうちに周りから学んで溶け込んでいく、でも自分の芯がある。それぞれの道を 歩んでいくうちにみんなと違うところを歩いていた。自分がわからなくなったりする。迷っていても歩み続ける、 そしたら自分のしたいことが見つかった。豚さんも牛さんもみんな何かを食べてそれが血となり肉となっていく。 わたしたちもそうだね。自分がいま生きているのはみんなのおかげ。おにく、ありがとう。
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＠fujikk0chan
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GOURMETS 2016
2016 年 11 月 4 日 初版第１刷発行 2016 年 11 月 28 日 第 2 刷発行 編集
古俣 里穂
発行
多摩美グルメサークル Twitter @tau_55gourmet
印刷
カワセ印刷株式会社